Switch 外伝10-3

Another ordinary day1


 透耶は最近、旅先の自宅の中で過ごすことが何より楽しみである。
 五階建ての大きな貴族の屋敷は、大きな塀に囲まれた城そのものだ。
 絶対に旅行先で借りられるようなものではない。ヴィクトリア朝の建物は、改修されて今でも人が住める。実際に二年前まで屋敷の主人である伯爵が住んでいた。
 そんな場所を透耶の恋人である鬼柳恭一(きりゅう きょういち)が、ひょっこりと借りてきた。
「何で、こんなところ気軽に借りられるの?」
 と、実際に案内され、今日からここに二ヶ月住むと言われた透耶が聞き返すと鬼柳は。
「二ヶ月くらい住む家を探してるって前から不動産屋に話を通してた。そしたら、冗談でこれを出してきたから借りた」
 鬼柳はどうやら即決で借りたらしいが、それは冗談で出してきた不動産屋にとっては青天の霹靂であっただろう。
 ただの旅行者が泊まる場所を探している程度であっただろうに、鬼柳は迷いのない選択と手付金をあっさりとカードで払ってしまった。
「透耶はこういうの好きだろ?」
 確かに透耶はこうした屋敷にも興味がある。
 職業が小説家ということもあり、創作意欲を刺激されるようなモノは何でも透耶は好きだった。
 さすがイギリスだけのことはある。普通に城レベルの屋敷が貸し出されていたりする。 貴族といえど、維持費のかかる屋敷や土地を手放すことはある。相続税も半端ない値段になるからそこで手放すこともあるそうだ。
 それは買い取られてホテルになったり、個人所有になったりしているらしいが、今回の屋敷は賃貸として貸し出されているとのこと。
 どうやら鬼柳が少し豪華な城っぽい建物を探していることを不動産屋に話を通していたところ、屋敷を売るかどうするかで悩んでいた持ち主の伯爵が不動産屋に相談してきたことで、伯爵は不動産屋に賃貸から始めて見ることを提案され承諾し、それが冗談で鬼柳の耳に入ったという流れのようだった。
 賃貸なので附属する家具など屋敷内のものも貸し出される。
 ベッドなども備え付けになってしまうので、シーツや毛布などだけは別途費用がかかるが新しいのを貸し出してくれる。
 少し町外れになり、周りは見事にこの屋敷の伯爵の牧場や山ばかり。
 今まで都会などのマンションを借りていたので、今回はゆっくりとするために周りとの関わりは少し避ける形になっていた。
 というのも、鬼柳の仕事の方がワールドクラスで忙しくなり、どこに行っても誰かが鬼柳を知っていて話しかけられるという事態になっていた。
 最近発売された鬼柳の二冊目になる写真集のせいである。
 透耶という恋人を軸にした「lover's」という作品は、前回の戦場写真の記録や風景や花を中心にした作品よりも、一般の人の目に留まる作品になってしまった。
 題材を分かりやすくしたお陰で、その写真集は各国の上位に食い込んで売れてしまい、鬼柳恭一の名前はもっとも売れている写真家として各国で知られるようになってしまったのである。
それこそ日本でいるときの透耶レベルでの人気っぷりに当の鬼柳が一番困惑していた。
「顔を売るために写真を売ってるわけじゃないしな」
 本人は写真が注目されること自体は、やっとそれも認める形になってきていたのだが、写真家の顔が売れることによってもたらされる不都合の方はどうしたって納得できていない。
 だから鬼柳は、透耶が作品を見てくれるファンは有り難いと思っているが、顔や姿を見てどうこういうファンの存在はあまり好きではないと言っている意味をやっと理解したところだった。
「ほんと、透耶の言う通りすぎる」
 鬼柳は何年か越しに透耶の本意を知ることができて嬉しかったけれど、いかんせん、ワールドクラスになった鬼柳恭一という男の顔を、このときばかりは恨めしいと思ってしまった。
 透耶が好きだというから、この顔を悪くはないと思っていたが、この顔のお陰で根掘り葉掘りと過去まで掘り返されてワイドショーや記事のネタにされている。さらには知り合いですらないはずの自称知り合いが適当なことを雑誌などでありもしないことを語り出した時には、透耶の事件を思い出してしまい腸が煮えくり返る。
 各国の記者に面白半分で突っつかれて喜ぶような性格ではないし、さすがに引きこもりたいと思うようになった。
 写真集のイベントもやっとクライアントの用件も済ませてしまい、後はネットでどうとでもなることが分かると鬼柳は透耶を連れてさっさとイギリスに渡った。
 さすがに素のままではパパラッチの餌食になるので、そこは旧友の力も借りた。
 プライベートジェットを持っているエドワードにジェットを借りてアメリカからイギリスに飛び、更に城近くのヘリポートまでヘリで移動したほどだ。
 さすがにここまでの行動は誰にも予想は付かなかったのか、誰にも追われている様子はなかった。
 そして城の周辺は見事に私有地で、道も私有地内。外部から人が入ることもできず、中に誰が住んでいるのかもよく分からない感じになっている。もちろん近くの土地の者は伯爵が住んでいると思っているから、中の様子も知りようがない。
 もし外の人にバレるとすると牧場を手伝っている人たちが新聞社や雑誌社に売り込むことであるが、その辺は持ち主の貴族がどうやら上手くやってくれたらしい。
 鬼柳はその伯爵とは不動産屋の手引きで顔を合わせており、さらには写真集のことを伯爵が知っていたようで、そこで親しくなり協力もしてくれたようだ。
「相変わらずのタラシっぷりだね……」
 透耶はその話を聞いたとたん、呆れたように笑っていた。
 透耶も相当なタラシなのだが、その上を行くのが鬼柳恭一だと透耶は言う。
 この辺は共通の友人たちも透耶に賛同するほど、鬼柳は相手の懐に入るのが非常に上手い人だった。
 ただ気に入らないと感じた相手には不快にしか感じない態度になるようで、その辺の違いは鬼柳曰く、勘であるという。
「話してみて、俺の態度が気に入らないだけで文句を言い出すのは、大抵年配者なんだが、それでも俺の言っていることに賛同してくるのは多い。年配者は根掘り葉掘りを聞きたがるけど、話しても俺は困ったことはないから答える。すると何でも正直に裏表がないとか言い出して、気に入ってもらえる。俺は嘘を吐くのが苦手なだけで、困ることは言えないとしか言わないし。それだけで話が合うと思ってもらえる。それは俺が合う合わない以前に、向こうがどう感じてそれが自分にとって不快かそうではないかの違いでしかないと思う。俺が特別何かしてやったわけでもない」
 鬼柳はそう言う。
 ただ聞かれたことに答え、答えられることしか聞かれないから素直に答えていたら気に入られていただけだと鬼柳は言う。
 もし鬼柳が何か特別に何かをする時は透耶が絡んでいる時だけで、特別扱いは絶対にしていない。それでも気に入られることの方が多いのは、相手のプライドが高いけれど、柔軟な性格をしているパターンだろう。
 特に海外であれば日本のような年功序列はほぼない。話し方だってスラングばかりで話さない限りは普通に話していると言える。
 それに鬼柳は元々、そうした貴族に近いちゃんとした育ちで育ってきていたという基礎がある。それが不遜で下品ではないから不思議と雑なのに引き寄せられる。
 丁寧にしなければならないところで、きちんとできるというのは、相当技術がないとできないことで、そこは生まれや育ちの基礎がモノを言う世界だった。
 徹底的に仕込まれた丁寧な育ちは、抜けきることができないまま鬼柳の中に残っているということなのだ。そこを読み取ることができる人は鬼柳を気に入る。
「恭のそういうところ、俺も好き」
 透耶がそう言って不思議そうな顔をする鬼柳を見て笑う。
 鬼柳にとって態度が変わるのは透耶にまつわることであるが、その透耶に対する態度は人一倍丁寧なだけで外から見える態度はそこまで変わっているわけではない。
 ただ喧嘩をしたり心配事があるときだけは、外から見ても酷い有様になる。
「まあ、今回の相手が大丈夫な方だってことは確かだから」
 鬼柳がそう言うので、透耶もそれ以上は深く詮索はしなかった。
 たぶん、貴族の相手の身分が分かってしまうと少々ややこしいのではないかと透耶が察したからだ。
 基本、イギリスには貴族は多い。しかしその貴族が何処に繋がった貴族なのかというのが問題で、王族の末端であったとすればそれこそ凄いことだ。この時代に城持ちであるということからも、お金には困ったことがない貴族であることは間違いなく、ここに住んでいたという事実からも相当な変わり者である可能性もある。
鬼柳が会わせたくはない雰囲気を醸し出しているせいもあり、透耶は持ち主の伯爵についてはそれ以上追求はしないでおいた。
 きっと会うことはないし、この先も鬼柳が会わせることもないだろう。
 そうして超特急でやってきたイギリスの田舎。
 はっきりとした場所は透耶も知らされていないのには、もう慣れたので聞かないでおいているが、それなりに田舎の貴族暮らしは透耶には目新しいことばかりでかなり楽しかった。
 一ヶ月経ってもその生活は様々な変化があって、透耶は毎日部屋の寸法や内部の詳しい状態をひたすらメモをしたりして過ごした。
 創作にとにかく使えそうな屋敷だったし、一生に一度しか訪れない貴族の実際の屋敷である。二ヶ月でも足りないレベルの情報量で透耶は創作に没頭した。
 鬼柳はそんな透耶にはちゃんと連れてきたSPの石山を付け、鬼柳自身は屋敷の台所を借りて料理作りにハマっていた。
 オーブン料理を本領発揮するにはとても向いているので、買い物だけは執事の松崎英人に頼んで自分は手間のかかる料理に没頭できた。
 双方が自分の趣味に没頭して過ごした一ヶ月になり、それはお互いにいい時間を過ごせていた。


 そして、その日、透耶は三階にある部屋を採寸してはメモを取っていた。
 石山に手伝って貰って窓枠の採寸をしようと窓から外を見ると、高級外車らしい赤いスポーツカーが家の前まで乗り付けてきた。
 激しく粉塵を上げている様子から、相当飛ばしていたであろう。
 そこから一人の金髪の男性が車を降りてきた。
「誰、だろ?」
 ここに来てから外部から人が来たことはない。
 使用人たちも一斉に暇が出たし、掃除で呼ばれるくらいでないと人は来ないのだが、鬼柳が掃除まで各箇所をやってしまうので、その掃除でも誰も来ていなかった。
 そして明らかに高級車に乗る若者らしい人が清掃の人の訳もない。
「申し訳ありませんが、透耶様は動かないで下さいね」
 石山がそう言ってすぐに下の階にいる富永に連絡を入れた。
「すみません。誰か人が入ってきたようです。表にいます。金髪の男で身長は百八十ほど体格は細めで、スーツにサングラスをしています。よろしくお願い致します」
 石山がそう言っている途中に、サングラスの男が透耶や石山の視線に気付いたのか、サングラスを外して見上げてきた。
 向こうからこちらを見つけるのは相当目がいいのだろう。
 男はにっこりと笑って。
「Hallo」
 とゆっくりと口を動かして言ったようだった。
 透耶は思わず手を振り返してしまった。
「……透耶様……」
「あ、ごめん、つい」
 向こうに存在を知られてしまっても困ることはないのだろうが、相手が何者かまでは分かっていないので、こちらが友好的であるような態度を取る必要はなかった。
 向こうは気をよくしたのか玄関に向かっていった。
 さすがにドアが閉まっているから入れないだろうと思ったのだが、気になった透耶は石山と二人で階段まで行ってみた。
 すると大きな声が聞こえてきた。
「叔父さんは何処? 何で東洋人が平然といるわけ?」
 どうやら事情を知らない貴族の関係者が尋ねてきてしまい、下でもめているようだった。
「ここ、叔父の家だけど、売ったの?」
 そう言う男は止める富永に食ってかかっている。
 さすがにこうしたトラブルはないと思っていたが、貴族の主人も忘れていたような人が尋ねてきたらしい。
「確認を取りますので、ひとまず屋敷を出て下さい」
 富永がそう言うのだが、相手は玄関先のカウチに座って動かない。
「何故私が使用人ごときの言うことを聞かなければならない。お前では相手にならない。下がれ」
 高圧な態度を取る彼に対して、富永は名前をまず聞いた。
「お名前をお願い致します。確認をするにしても名前が必要です」
 そう富永が言うと男はふんっと鼻を鳴らしてから答えた。
「ローランド・アンダーウッド。叔父からはロリー・ローと呼ばれている」
 そう男が名乗ったところで透耶がクスリと笑ってしまった。
 透耶が笑ってしまったのはローランドが愛称に愛称を重ねた名前で名乗ったからだ。普通、愛称は一個くらいで名乗るものだが、違う愛称を並べて名前のように使うのはちょっと面白かったのだ。
 その笑い声は下まで聞こえたのか、男が階段のところまで来て上を見上げてきた。
 階段の手すりから下を見ている透耶にローランドことロリー・ローはニコリと笑ってきた。
「なんだ、やっぱり本物だったか。てっきりあの本の中から飛び出てきたのかと思ったよ」
 そうロリー・ローが言うものだから、透耶はちょっと首を傾げた。
「何の話……?」
 透耶の言葉に英語が通じることを知ったロリー・ローは階段を上ってこようとした。
 しかしそれを許さないのが富永の役目だった。
 その場でロリー・ローは制圧され、階段下で富永に押さえつけられてしまい身動きすらできなくなっている。
「いてー! やめろ! 何なんだよ!」
 そう言いたいのは富永であろう。
 確認作業をしているのは執事の松崎で、すぐに持ち主の伯爵には連絡は付いた。
 そこでロリー・ローは確かに甥っ子であり、本人にも伯爵から連絡が入ってきた。
「えー、ここを貸してるって? いつの間に……え? 入院した後に? ロンドンで治療するからってここを売りに出そうとしたってこと?」
 伯爵とロリー・ローはこの城のことで何かもめているようだった。
 伯爵は売るつもりで不動産屋に行ったというのは透耶も聞いていたので、伯爵の身内であるロリー・ローは知っているのだろうと思っていたが、どうやら知らなかったらしい。
 伯爵としては自分の持ち物であるから処分するなり、財産管理を楽にするのは当然の行為であるはずであるが、ロリー・ローには、そういうわけにはいかなかったらしい。
「私ががあれだけ遺産としてでもいいから、残してくれって言ったじゃないか。そんなに切迫しているなら、私が買い取ってもいいし、生前贈与でもいいんだって!」
 そうロリー・ローが城に執着を見せてくるが、伯爵はロリー・ローには城を明け渡すつもりはなかったようだ。
「私に売るつもりは一切ないだって? どういう意味……」
 ロリー・ローが問いただそうとするも、伯爵はとにかく賃貸で貸していく方向にしていると言い、今後も予約が入っているからと言ってロリー・ローには売るつもりはないとはっきり断ってきたのである。
 透耶はそれを聞きながら、ふと石山に聞いた。
「ところで、恭は何処に行ったの?」
 こんな騒ぎになっているのに未だに鬼柳が出てこないことは絶対にあり得ないことだ。なのに今の今まで誰も鬼柳を頼ってどうするかを聞かないでいる。
 それに対して石山は少し困ったような顔をした。
 それだけで透耶は察した。
「もしかしなくても、伯爵のところ?」
 透耶がそう言うと、石山が観念したように頷いた。
 鬼柳は透耶が屋敷に夢中になっている間に伯爵に呼び出されたのでちょっとだけと言ってヘリで朝から出かけているらしい。
 らしいというのは、朝は透耶は寝室に運ばれていた朝食を食べたし、昼はサンドイッチを持って牧場に行って食べた。
 ここのところのルーティンであって、その間に料理に夢中の鬼柳を見かけないことも多々あった。それがまさかの事態になってしまい、透耶もさあと首を傾げている。
 鬼柳が伯爵のところに行っているなら、この事態は既に把握しているはずなのだが、その割には電話は透耶にかかってこないし、石山にも指示は出てこない。
 鬼柳がこの事態を知らない可能性も出てきた。
 何だかおかしなことになっている気がして、透耶はふと石山を見る。
「ねえ、恭に連絡を取ってみて?」
 石山に透耶がそう言うと、石山は困った顔をしたのである。
 そこで透耶はまた察した。
「もしかしなくても恭に連絡が取れないなんてこと、ないよね?」
 そう透耶が言い出して、石山は少しだけ言い淀んだが、すぐに白状したのだった。
「すみません、出かけられた後に透耶様のことを報告していたのですが、昼からずっと連絡が付かず……電波が届かないところにいられるのではと……」
 そう言った石山に向かって透耶が目を見開いてから聞き返した。
「行き先は、伯爵のところで間違いない?」
「間違いはありません……ロンドンにあるお屋敷だそうで……」
「へえ、ヘリなら一時間くらいでロンドンに戻れるよね? ヘリを呼べる?」
 透耶は石山の制止を押しのけて階段を下り始めた。
「透耶様、その、こういう事態ですので、動かれない方が……」
 透耶を必死で止めようとする石山であったが、透耶に鋭く射貫かれるように見られてビクリとした。
 身長差は十センチ以上も違うし、身体の大きさだって全く違う。
 それなのに睨まれただけでどうしようもなく怖く感じてしまうのは、透耶が完全に怒っているからだろう。
 その怒りはそれこそマグマと同じで、いつ溢れだして周りを巻き込むのか分からない怖さである。
「分かった、じゃ別の人に協力して貰うから」
 透耶はそう言うと、自分の携帯に登録している番号をさっと呼び出した。
 普段はあちらからかけてくることが多い番号であるが、透耶からお願いの意味で電話をかけるのは始めてかも知れない。
「……こんにちは、透耶です。お久しぶりです。今、イギリスにいまして。そこでお願いがあるのですが、ヘリと車を貸して貰えませんか?」
 透耶がそう言うと相手は二つ返事でヘリと車を三十分で用意して貸してくれた。
「……透耶様?」
 唖然としている石山を制して透耶は一階まで下りていった。
 すると取り押さえられているロリー・ローを見ると言った。
「あなた、ロリー・ローだっけ? その叔父さんのロンドンの自宅に案内できる?」
 透耶がそう聞くと、ロリー・ローは何度も首を縦に振った。
「じゃ、富永さん、彼を連れてヘリポートへ。三十分でヘリが来るそうなので松崎さん、準備の方をお願いします」
 透耶はそう言うと二階に戻って着替えてしまうと外出の準備をした。
 鬼柳と連絡が取れないと分かった瞬間から透耶の雰囲気は一気に変わる。これまでにもそういうことはあって、透耶は鬼柳の危機に関しては人一倍察するのも早く、さらには状況を正確に理解することができる。
 そして何をすれば、鬼柳を助けられるのかまで透耶はちゃんと頭の中で計算ができている。
 普段ののほほんとした姿からは想像できないことであるが、現役の推理作家であることを考えれば、当然の危機管理といえた。

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