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番外編2-1
真貴司綾乃の疑問
疑問1
「ねえ、先生。なんで昼間はそうやって念入りに日焼け止めしてるけど、日が暮れると速攻で落とす為にお風呂に入るのはなんで?」
ここは、沖縄の屋敷です。
エドワード・ランカスターという偉い会社の副社長さんの別荘。
あたしは、ここにピアノの練習で来ていたけど、そろそろ一週間経つかもしれない。
そういう時の疑問です。
先生は少し驚いた顔をしていたけど、うーんと唸ってから答えを言った。
「日焼けが酷くなると辛いだろうからって鬼柳さんが言うから」
確かに肌は弱そうだ。
日があたったら、まず赤く腫れてその後、皮が痛くなってくる感じがする。
そういうあたしも似たようなものだし。
「でね、つけてるのはいいんだけど、それが触ると気持ち悪いって鬼柳さんが言うし、それで日が暮れたら落とすんだ」
なんだか、それって鬼柳さんに都合よくされてない?
ってツッコミは入れてはいけない状況な感じがする。
というのも、物陰から、その人が覗いているような気配がする。
この人はいつも気配があるので、見張られているって解るくらいなんだけど。
で、多分、これは問い詰めたらいけないんだなあとわかるわけで。
そこに鬼柳さんが登場。
「お、綺麗にしてきたな」
笑顔になって、いきなり先生を押し倒す。
「ちょっと!」
「まあまあ」
「何がまあまあだ! 重い!」
しっかり上に乗っかられて、先生は鬼柳さんの下敷きになってる。
と書けば可愛いかもしれないけど、実際は、鬼柳さんが先生を押し倒している図といえば、妄想して頂けるかと。
正解=鬼柳さんが早く先生を一人いじめしたく、更に言えば、生の先生に触りたいだけという。ものだと思う。
疑問2
「ねえ、なんだかんだで、気持ち悪いとか言うくせに、結構触っていると思うんだけど」
昼間の庭での出来事。
暑い日ざしがある中で、先生はしっかりと鬼柳さんに押し倒されているわけで。
いや、寝転がっていた先生の上に、鬼柳さんが、無理やり体重をかけて乗って来たという感じ。
気持ち悪いからとか言い訳している割には、ベタベタに触っている気がし……じゃない、気のせいってわけがあるわけがない。
頬すりまでしてるやつが、あれを気にしていると言えるのか?
そんな疑問を言ったものだから、先生はその日、遅くまで日焼け止めを落とさなかったらしいんだけど。
「なんだ、透耶、まだ風呂入ってないのか? 一緒に入ろうって待っててくれたのか!」
と、反対に喜ばせちゃったわけで。
「離せ!」
「一緒に入ろうぜ」
そのまま先生、鬼柳さんに拉致られる。
正解=どっちにしろ触るし、落とさなかったら見逃さず、一緒にお風呂に入ろうと企む鬼柳さん。(ただ単に一緒に入っていろいろしたいだけだろうけど)結局、どっちでも触りたいだけじゃん。
疑問3
「なんだ。鬼柳さんは先生にタダ単に障りたいだけなんだ」
あたしがそう言うと、鬼柳さんはニヤリとして言ったものだ。
「触りたいどころじゃないな。食べたいが正解だな」
何をどう食べるんだか……。
つーか、お前、あたしが中学生だって忘れてないか?
アメリカでは普通とかそんな言い訳聞かないよ?
「食べちゃいたいくらいに可愛いのは解るんだけどね」
あたしがそういうと、鬼柳さんは。
「違う違う、マジで自分の一部にしたいってこと」
と言うのである。
本当に食べたいって意味だったんですかい?
それだけ好きだって言いたいのか、本気で食べて一部にしたいのか。
これは反応に困る回答だ。
「きっと透耶はどこ食っても甘いけどな。で、時々俺が食いちぎられそうになるけどな」
と、高らかに笑って洗濯に行ってしまった。
正解=そういや、あんた、エロ魔人だったわよね。そうよね。そういう意味で言ったんでしょ? なんだよおい。人食まで行くくらいの変態エロ魔人ってことかい!
というオチ。
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