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真夜中のコンビニ

 深夜近くになって井藤真は、小腹が空いたので冷蔵を漁った。
 けれどこのところ買い物に行けていなかったせいで、冷蔵庫には夜食にできるものはなかった。
「ち、米も切れてる」
 仕方がないので車に乗ってコンビニを目指した。
 田舎の集合住宅地には何故かコンビニは午後十時で閉まってしまう。
 家族経営の家のコンビニらしく田舎にはよくあることだ。
 なので二十四時間開いているコンビニには車で十分くらい先の大きな道路の脇にあるコンビニしかない。
 井藤がそこに行くと、車が結構止まっていた。
 仕方がないので少し離れたところに駐車した。
「何で人が多いんだ」
 深夜ちょうどに人がたくさんいるなんておかしいなと思いながらコンビニに入ると、学生らしい人たちが十人ほどがワイワイ騒ぎながら買い物をしている。
 邪魔だなと思いながらもカゴを持ち、彼らに被らないように買い物をしていく。
すると彼らは一人の少年を小突いては笑いものにしているのが分かった。
 碌でもないなと思いながら、彼らの横で邪魔そうな顔をしていると、気付いた人が絡んできた。
「おっさん、何か文句ある?」
 女の粋がっている様子に冷めた目で見下ろした井藤は言った。
「くっだらねえことしてんじゃねえよ。邪魔なんだよ」
 はっきりとそう言うと、女がカッとなり怒鳴ってくる。
「はあ? おっさん、ふざけんな」
「ふざけてんのはお前らだろうが、邪魔なんだよ、買い物が終わったなら出てけよ」
 そう井藤が言うと、また女が井藤を馬鹿にした顔をしてみてくる。
「おっさん、生意気なんだよ、シメるぞ」
「いい年して、くだらないいじめを面白がってる馬鹿には分からないんだろうけどな。俺がおっさんだっていうなら、お前も十分おばさんじゃん。ババア」
 口が悪いけれど、年齢はそう変わらない女に見えたのでそう言い換えした。
 すると女はおばさん、ババアと言われたのがショックだったのか、一瞬怯んだ。
 その時だった。
「あ、井藤さんだ。お久しぶりです」
レジで会計をしていた男が井藤を見ると、そう挨拶をしてきた。
 その男は、昔の知り合いだった。
「おう、佐藤だったか。お前らの連れかこいつら」
「あ、はい、何か失礼なことを?」
 急に男が下手に出たことで女たちは慌てていた。
「え、何、このおっさん知り合いなの?」
「ば、馬鹿、この人は番張っていた時の総長だよ! メチャクチャ凄い人なんだからな!」
「え、総長!?」
 田舎だからこそであるが、道路を爆走する暴走族が存在する。
 隣街も近いのでそこで幾つかの族との争いもあって、井藤が総長をやっていた三年前は結構大きな組織だった。
 もちろん今でも族はあるけれど、井藤たちの時が最強だったようで今はそれほど強かったり権力があるわけでもないらしい。
 らしいというのは、井藤は引退をしてから全く族関係の情報に興味がなくなってしまったからだ。
 十八歳で大体は引退し、真っ当になるかヤクザになるかはそれぞれだ。
 井藤は総長になったのは高校の一年で、三年間総長をしていた。
 普通は一年少しくらいが普通で、三年間も総長をしていることは珍しい。大体は一年で番が変わりするものであるが、いかんせん井藤は強すぎた。
 だから覚えている人は上に二年、下に二年と見知っている人が多い。
「すみません、すぐに出ますので」
「うん、悪いな。で、そっちの子は置いていけ」
 そう言い、女たちが小突いていた少年を指さした。
「あ、は、はい。分かりました。おら、いくぞ」
 少年を置いて佐藤は女たちを連れて店を出た。
 すぐに止まっていた車が四台ほど走り去っていくが、どうやら彼らは車での暴走行為をしにいくらしい。
 少年は置いていかれてしまったのでポカンとしていたけれど、井藤はその少年に持っていたカゴを手渡した。
「持ってろ」
「あ。はい……あの、ありがとうございます……」
「気にすんな。送っていってやるから、ちょっと付き合え」
 井藤がそう言うと、少年もしっかりと荷物持ちをした。
 井藤は飲み物やおにぎりを明日の昼の分まで詰め込んで、レジに向かった。
 少年がカゴをレジに置いたので、井藤は暖かい肉まんを二つ買った。
「一個ずつ包んで」
「畏まりました」
 さっさとレジを済ませていると少年に肉まんを手渡した。
「ほら、お前の分だ、持ってろ」
「あ、はい……ありがとうございます」
レジはカードで払って済ませ、井藤は店を出た。
 少年も慌てて後を追ってきたので、一緒の車に乗せた。
「ほら、家は何処だ? 道が分からねえからカーナビで印をつけてくれ」
 そう井藤が言うと、少年は器用にカーナビを弄って家の場所を押した。
「へー俺んちの近くか」
 井藤は意外そうに少年を見た。
 もし近所だったら大体の家の子供は知っている。
 何処の誰という情報は田舎なのでちょっと話題が出たら、何処の学校へ行っていて、何が趣味で、その家の構造まで下手すると知っていることもあるほどだ。
それほどの田舎であるが、もちろん井藤はグレていたせいで評判は悪い。けれど、引退をして落ち着いてからは近所の人も若い頃の暴走だったのだと思ってくれたのか、気軽に話をしてくれるようになっている。
 そして井藤の家は井藤が真面目になった年に、両親が相次いで死去し、井藤は今は両親がやっていた農業を継いで一生懸命トマトやキュウリなどを育てている。
 地域に根付いた職業なので隣近所は見知った人ばかりのはずなのだ。
「何処の子だ?」
 そう井藤が聞くと、少年は言った。
「元島のところ……」
「元島さん? え? あそこに高校生はいなかったかと?」
 出された名前はよく知っている人だったけれど、その家に高校生がいるとは聞いたこともなかった。
 何より、男の子はいないはずだ。
 嘘八百を言っているのかと思っていると、元島と名乗った少年は言った。
「ずっと、祖父母の家に預けられていたんです。姉が病気で大変だからって……でも最近、祖父母が死んだので……それで戻ってくるしかなくて……」
 そう少年が言うけれど、引っ越してくるのを見たことがないと言った。
「そんな話だったら、引っ越しとか見ていたはずだが……」
「あ、一緒には住んでないです……僕は街の方にアパートがあって、そこで暮らしているので……」
「え、じゃあ、実家に送ってもしょうがないだろう?」
 そう井藤が言うと、少年が言った。
「今日は実家に泊まっていたんですけど……途中で姉が友人と外に抜け出すと言って僕を連れて出たので……」
「あの女どもの中にいたか? 元島さんの娘」
「あ、圭ちゃんは別のグループと一緒に、肝試しに行ったので。僕は怖くて無理で、それで嫌がっていたから……」
「それで怖がりだっていじめられたわけか」
「そういう、ことです……」
 少年は恥ずかしそうにうつむいたけれど、井藤はそこでネタばらしをしてやった。
「多分、あいつらが行った心霊スポットだろうけど、あそこガチで駄目なところだから、行かないのが正解だぞ」
「は? ……ガチって。本当に出るんですか!?」
 少年が驚いて震え上がっているのを見ながら、井藤は荷物からお茶と肉まんやおにぎりを取り出して食べ始める。
「お前も、食えよ」
「あ、はい……で。出るんですか?」
 怖いけど聞いておきたいと言う少年に井藤は本当に知っていることを言う。
「実は俺はそこに行ったことがない。というのも、親にグレててもいいから、あそこに肝試しに行くなって言われていたからな」
「……え、グレてる方がマシってどういう……」
 井藤はあっという間に肉まんを頬張ると、一個目のおにぎりの包みを取った。
「何かな。曾祖父さん時代にあった隔離病棟だったらしくて、結核とかで結構人が死んでたんだって。で、結核が大体治る病気になった時に取り壊しが決まったんだけど、工事業者が次々に手を引いて、何処も引き受けたがらなくなったらしい」
「な、何かあったんですか?」
「それが現場で何かあったわけじゃないって言うんだ。ただ引き受けた業者の会社が次々に事故があったり、人が辞めたり、税務署が入ったりで、とにかく工事ができない理由が次々に生まれてきて、それで仕事を辞めたらピタリと不幸が止まったそうだ」
「え、それって場所に行くのがよくないってことなんですか?」
「どうも、何かしてやろうと思っていくのがよくないらしい」
 井藤は一個目のおにぎりもあっという間に食べて、二個目、三個目とどんどん食べていく。
 少年はすっかり話に夢中になっていたので肉まんが一口しか口を付けられていないけれど、井藤は続きを話した。
「族上がりってのはまだまだ馬鹿でな。そういう場所へ行っても粋がるんだよな。で、怖くねーよって物を壊したり、荒らしたりするわけ。それが結構な確率でしっぺ返し食らっている。俺の親友も馬鹿だから俺の忠告を無視してそこへ行って、何かやっちまったんだろうな。その帰りに家の近くの交差点でバイクで事故って死んだ。一度だって事故ったことないくらいに。運転が上手い奴だったからさ。俺はああ、そういうことかと腑に落ちて、納得したかな。そりゃ親もグレてもいいっていうよ。だってグレても死ぬ確率は早々ないけど、あそこに行ったら確実に死ぬんだろうし」
 そう言うと少年はハッとして自分の携帯を取り出した。
「やめとけ。もう何言っても無駄だ。それにお前の忠告も無視したやつらに何か言って、はいわかったって戻ってくるわけもないだろう?」
「でも、……」
「飽くまでそういう噂が一部であるだけで、本当はもっと色んな人が大丈夫だったかもしれないから、何もしてなかったなら、きっと無事だ」
 そう井藤が言って、三つ目のおにぎりもお腹に消えた。
「……じゃ、そろそろ送っていこうか」
「あの! もし良かったらだけど、怖いので一緒にいてくれませんか。朝まで……」
 少年は今から実家に戻って不安の中では眠れないしと、井藤に言うのだが、井藤はそんな少年にニヤッとしていった。
「お前さ。俺がグレてる時の話きいたことある?」
「……え、あ、はい、あります……」
「じゃあ、俺がバイだってのは知ってる?」
「………………えっと、……はい知ってます」
「つまり、俺と一晩いるってことは、そういうことだけど?」
 井藤はそう言うと少年の股間に手を伸ばして、股間に触れた。
 パンツの上から股間をなぞり、そして揉んでくる。
「……ああっ……あんっ……う、あっ」
 少年は身じろぎはしたけれど、抵抗はしなかった。
「で、どうする? 一緒にいるのか大人しく帰るのか?」
 井藤がそういいながら少年の顔に唇を近づけると少年はすぐに井藤の唇にキスをしてきた。
「お、おねがい、します……してください……」
 そう少年が言うから井藤はすぐにキスを返して少年を連れて自宅に戻った。
 近隣の家は離れて建っているし、井藤の自宅は更に奥にあったので誰にも見られることもなく、少年を家に連れ込んだ。
「ああっ……!はああ、んっ、んんっ、あーー……っ」
 少年もその気だったから、二人は絡み合うようにキスをしながら、服を脱いでいき、井藤の部屋のベッドですぐに絡み合った。
「ん……っ、はぁんっ!んふぅ……っあっ、あっ、あぁっ」
井藤も久しぶりのセックスだったから興奮していたので、少年の体をむさぼり食うように舌で上から舐め上げていき、乳首も吸い上げていた。
「んぁっ、……い、い……ちくび、きもちいっ……あっあぁんっ」
ジュルジュルと吸い上げて乳首を舐めていくと、少年の性感帯はそこにもちゃんと存在していた。
「あぁんっ! ぁっあっ、もっ、らめぇっ……ちくび、ふぁっ、あんっ……」
「いやじゃねえだろ、慣れてやがる……」
「らめっ……っ、ちくび、ああっきもちいいっちくびっああんっ……いいっああんっちくびっああん……いいっっ」
少年はすっかり乗り気で井藤を煽り、井藤も夢中で少年を襲った。
 性急に進む二人であったが、久しぶりなせいで井藤はスキンがないことを今更ながらに思い出した。
「くそ、スキンがねえ」
「……なまでっ、ほしぃ……あぁっ……あっ……井藤さんの生のおちんぽぉっ……ぼくの、おま○こにいれてぇっ奥までいっぱい突いてっ!!」
 少年はそういい、自ら足を開いて井藤を誘った。
「お前、本当に上手いな、誘うのが……っ」
 本人がいいと言うならと、井藤はそのままペニスを挿入していた。
「あっ、あっ……、ひっきたっおち○ぽっあ゛っ、あ゛ひっ、深い……ああっおち○ぽ大きいっ、なにこれっ……、あっ、あっ、ふかいっああんっあ゛っはああーっ……いいっああんっおち○ぽきたっ!」
「お前の中、たまんねーな……」
 奥までペニスを突き入れてから、井藤は腰を振り始めた。
 久しぶりに味わう、男の子の体はやっぱり井藤に合っていた。
 このフィット感はやはりアナルでなければ意味がない。
「いいっああっ……ああんっ……んっあっあああっああっああっんっああっんあっあっあっああっ!」
 少年は堪らないと嬌声を上げて腰を振り、それを追い上げながら井藤も腰を振った。
「あ゛あっ……んっあっ、あ゛っ、あっあっあっあああっ! んあっん……あっあああっ……あんっあっああっああっんあっあっはあっんっあっ、ああっあぁんっ」
「やべえな……ほんと、たまんねー。お前、当たり過ぎだろ。なんだよこのエロい穴ま○こ」
「いいっああんっおま○こっいいっきもちいいっああんっああ……ああんっ……ああんああいいっ」
「この奥を突き上げたら誰でもたまんねえらしいが……っ」
「あ゛あっいいっ、らめっあ゛あっ、らめっ、おま○こゴリゴリしてるっ……ひっあっおまんこ……ああっ……らめっゴリゴリしちゃっ……おちんぽっおおきいいっああんっああんっ」
 パンパンと突き上げて井藤は夢中で腰を振った。
 さっきまで怖がっていた少年はもうそこにはいなかった。
 淫乱で淫らで、そして可愛い少年がいた。
「いいっ……きもちいいっおちんぽ……ああっ……いいっ気持ちいいっ……ああんっああっあああんっ」
「そろそろ出すぞっしっかり味わえ!」
「あ゛ああっ……あっ、あ゛っ、らめっらめええっ、あ゛あああぁっあ゛っい゛っ、あっんっ、、いくっあ゛あ゛っあっらめっあ゛っんっ、あっ、あぁっ、いくっ、いっちゃうっ……あぁあああん!」
 二人は同時に絶頂を迎えた。
 しかしそれで収まることはなく、盛り上がって明け方まで二人はセックスに溺れた。
 そして朝が来たところで、少年は実家に戻るために井藤が送った。
 けれど玄関先に来ると家の人に見つかった。
「あら、どうしたん?」
「朝早くに散歩をしていたらしいんですけど、道に迷っちゃったみたいで。それでついでなので送ってきました」
 少年の実家、元島家の人が外から戻ってきた少年を見つけて驚いていたけれど、井藤がそう言いながらも付け加えた。
「何か、農業に興味があるらしくて、手伝いたいっていうから暫く借りていいかなって思ってお伺いに」
 そう井藤が言うと、それに元島家は有り難いとばかりに食いついた。
「そうしてもらえると嬉しいわ。この子、今不登校でね。何かしてる方がいいから」
 親たちは厄介である少年を上手いこと他人に預けておきたいらしいので、すぐに少年の荷物を持ってきた。
「何なら住み込みでいてもらえると嬉しいのだけど、いいですかね? もちろん、家賃とかも要らないですし、給料はでないけれど、食費なんかもうちが出しますし、何なら嫁に貰っちゃおうかな~」
 井藤がそう茶化すと、親はそれにさえも食いついた。
「ああ、いいわね。最近の流行のやつでしょ。よかったわね。お嫁ですって」
「……まあ、好きにしたらいい」
 親としては少年に出て行って貰えるならと思っているのか、破格の条件で追い出せるからか、井藤の話に飛びついてさっさとそのための準備をしてしまった。
「あの、どうして……?」
 少年は自分が疎まれていることは知っていたけれど、どうして井藤がその手助けをしてくれるのかが分からない。
「いやね、もしあの話が本当なら、お前はこの家と縁を切った方が安全だからだ」
 昨日の夜に聞いた話を少年は思い出したようだった。
 あれが本気で井藤が言っていたことなら、きっとこの家にはよくないことが起こるはずだ。
 だから井藤が引き取ると言ってくれることは、助けてくれるということなのだ。
「でも、効果はあるんですか?」
「行った奴に関わった奴が大体駄目になるからな。俺の親友は一人で死んだから家族は無関係になったけれど、もし家に戻ってきたら……きっと家自体が呪われるんだと思う」
 井藤はそう言い、荷物を積み込んでまた少年を連れて家に戻った。
「そういや、名前なんだっけ? 聞いてなかった気がする」
 井藤が少年に名前を聞くと、少年は言った。
「千裕(ちひろ)です、よろしくお願いします」
「ま、よろしくな」
 二人はそう言い合って、井藤の家で暮らすことになった。
 それから千裕の姉の圭は戻ってきたらしいが、その日から地獄だった。
 圭は治ったはずの病気が再発していて、一ヶ月後に発見が遅れたせいで苦しんで死んだ。
 そのせいで母親は発狂して、父親は母親を道連れに自殺をしてしまった。
 近所ではこの不幸なことはどうして起こったのか分かっていた。
「ほら、あそこの子、廃施設に行ったらしいって」
「ああ、それでか。そりゃそうなるな」
「唯一助かったの、井藤さんのところに手伝いに来てた息子さんだけって」
「なんだっけ、祖父母に預けていた子でしょ? 結局関わりないのはその子だけってことなんだろうね」
 葬式はさすがに家に入るのを恐れる近所に遠慮して斎場の施設で行った。
 家族と一緒に暮らしてきた訳でもない、千裕が喪主をして親類からは色々言われたけれど、千裕は井藤に言われた通りに相続を放棄した。
「穢れが憑いている財産は、碌なことにならないからマネーロンダリングしなきゃな」
 井藤がよく分からないことを言っていたけれど、千裕は言う通りにしたところ、家を相続した親類にまで呪いは発動したらしい。
 結果、巡り巡って相続辞退が相次ぎ、最後に千裕に戻ってきたが、この時になって井藤が貰っておけと言ったので千裕は相続をした。
 けれど本当に井藤の言う通り、それから呪いは起こらず、千裕の周りは何もなかった。
 のんびりと農家の生活を楽しみ、相続した家はすぐに更地にして売りに出したら、遠くからやってきた田舎暮らしをしたい人に買われて新しい家が建った。
 もちろん土地が呪われていたわけではないので、何も起こらず、近所の人もやっと怒りは消えたんだなと察したようだった。
 井藤には危険を察知できる何かがあるのだとこの時になって千裕は察した。
 その後も肝試しに行って不幸になる子供が一年に一回くらい出るが、それはもう二人には関係の無いことだった。
 井藤と千裕は田舎でもパートナー制度ができるとすぐに登録をしてお互いの関係を確かな物にしたのだった。

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