212-雨の日の情事
雨が降ると体がどうしても思い出すことがある。
小酒井光伸はそう言って少し悲しそうな顔をする。
そんな小酒井のことが気になっていた森島祥仁は理由を知りたかった。
周りはペットが亡くなったとか、親が亡くなったのかくらいに思っていた。
実際、小酒井の父親は亡くなっていて母子家庭である。
だから悲しいと言うのはそういうことなので、なるべくそのことには触れないようにしていた。
小酒井は周りとは少し距離を取っている人で、極力仲が良い人は時々で変わっていた。
先輩だったり、後輩だったりとしていた時もあったが、それも長くは続かなかったようで、よく図書室にいた。
そんな小酒井は雨の日は教室にはあまりいなかった。
濡れるのが嫌で、朝から雨が降っている日は学校にはこないこともあった。
「変わってんな」
そう周りは思っていた。
変わっているのは変わっているけれど、時々、学校にいる間に大雨が降るとフラッと保健室に行くと言っていなくなってしまう。
体調が悪くなるのかと思って、気になってしまった森島は教師に荷物を持っていってやってくれと言われたのもあって、保健室に行ってみることにした。
保健室に行くと何故か入り口の鍵が閉まっていて入ることができなかった。
「何でだ?」
中に人がいるはずなのにと思ったので、外から保健室を覗いて見た。
でもカーテンが閉まっていて中を見ることができなかったけれど、窓側に立っていると何だか変な音が聞こえた。
雨は小雨になっていて、中の音がよく聞こえてきたのだ。
「ああっ……!はああ、んっ、んんっ、あーー……っ」
甘い声だ。
何の声だろうと森島は思ったけれど、ずっと聞いているとやっとその甘い声がセックスをしている時にでる嬌声であることに気付いた。
「ん……っ、はぁんっ!んふぅ……っあっ、あっ、あぁっ」
甘い声は小酒井の声に似ていた。
そして相手はどうやら保健医らしいのだ。
「ああ……っ、先生……あっ……ぁ……んっ……ふ、う……っ」
「お前は本当に、こうなると止まらないな……」
「あっ、ぁん……!ああっ……ああ……もう……っ、んん」
「まだだ、我慢しなさい」
「んあぁ……! んぁあっ……ふぁ、あぁ……っ!」
パンパンと激しく肌がぶつかる音がして、ガタンと窓が揺れた。
「あひぁああっ、ああぅ!!」
そこには少し隙間が空いていて、小酒井が上半身を半分裸にした状態で窓に押しつけられていた。
「あぁっ、ぁ、ぁ、あっ――!」
そんな小酒井と森島は目が合ってしまった。
小酒井はそれに驚き、少し抵抗をしていった。
「んっ……まって、ぁっ……はぁっ、だめぇ……っ!」
そう小酒井が言うけれど保健医からは森島は見えないので、止めてくれるわけもなく、激しく突き上げられている。
「これがいいんだろうがっ!!」
「んんっ……はぁっ、あっあぁっ……」
小酒井は見られているからもあるのか、さらに興奮したように淫らに声を上げた。
「ん……っ! っあ、やっ、ん……ひあっ、ぁあっ」
幸いなのは運動部が部活も雨で休みで、運動場に出ていないことだろう。
それが分かっていてそうしているのだろうけど、不用心にも程があると森島は思ってしまう。
それでも二人の行為は止まることなく、小酒井は何度も保健医に中出しをされて淫らに乱れていた。
「はぁっ、ん、んっ、ぁん……んっ、ぁ、ん、はぁ、ん……」
雨はさらに激しく降っていて、もう二人の大きな交わりの音は聞こえない。
ただ窓に押しつけられた小酒井の甘い声だけが外に響いていた。
「ん、はぁ、ぁっはぁっ、ぁんっ、あっ、ん……」
それらが終わるまで待ってから、森島は保健室の表のドアから堂々と保健室に入った。
「あのー、小酒井の荷物持って来たんですけど」
そう言ってドアを開けたら、二人は既に情事が終わった後というように、妙な雰囲気を醸し出していたけれど、保健医は堂々としたもので、平然と森島に礼を言った。
「ああ、ありがとう。小酒井、もう帰っていいぞ」
「……はい」
小酒井は少し恥ずかしそうにしながら、森島の方にやってきて荷物を受け取った。
「ありがとう……」
「いえ。それじゃ失礼します」
そう言って森島は小酒井を気遣いながら一緒に保健室を出た。
そこから玄関に向かって歩いて行って、外まで出てしまうと小酒井が言った。
「……見たよね?」
そう聞かれるまで森島は何も言わなかったけれど、見たことは見たので誤魔化すことはしなかった。
「見たけど」
そうはっきりと言ったけれど、それでどうこういうつもりはなかった。
保健医とできているならそれはそれで好きにしたらいいし、それを他の教師に知らせるなんて告げ口はかっこ悪くてできないと思っていた。
これで保健医が懲戒免職なんてなったら、それはそれで保健医に恨みを買いそうで面倒臭いので、この場合何もしないが正解だった。
「あの、あれは……」
そう小酒井が言い訳をしようとしたのだけど、上記の通り、森島には関係ないことだった。
「いいよ、保健医とできているんだろう? 俺は何も見てない。それでいいじゃん」
そうはっきりと森島が言うと、それに小酒井は少し驚いた顔をしていたが、すぐにハッとして言った。
「そうじゃなくて……そういうのじゃなくて……」
小酒井はそう言うと森島の手を引っ張った。
「そうじゃなくて……!」
そう言われてしまって、森島は何か事情があるのかと思って聞き返した。
「どういう事情があったら、教師とあんなことができるんだ? その理由に俺が納得できるとでも?」
そう突き放してしまったけれど、面倒ごとに巻き込まれるのは勘弁だと思っていると、それでも小酒井は言った。
「そうじゃなくて、俺、変な体質なんだ!」
そう小酒井が言い出して話が変わってきた。
どうやら保健医とはできているわけではないらしい。
「変な体質?」
よく分からない理由であんなことをしているのかと思っていたが、小酒井が変なことを言いそうになっているのは分かったので森島は慌てて小酒井の口を押さえて止めた。
「待て待て、話は聞くから、ここで変なことを大声で言わないでくれ」
そう言うと周りは住宅街で駅も近く、商店街も近い場所だ。
人通りは多かったし、何より夕方なので主婦が溢れている。
そんなところで変な体質なんだとか言ったら、周りも何事だと気になったのかこっちを見ているのである。
「とにかく、こっち。俺のうち、近いからそこで話そう」
そう言っているとまた雨が降り始めた。
シトシトと雨が降り始めたので周りも皆、店に飛び込んだりしている。
森島は小酒井の手を取って家に向かって走った。
家は駅の近くで線路が裏に走っていて騒音が凄いが、家は防音を何とか強くして精々感じるのは振動くらいで、音はほとんど遮断できている家だ。
家の中に入ってしまうとk小酒井は荒い息をしてたけれど、森島が慌てて部屋に連れて行ったら、濡れたままで真っ赤な顔をしていた。
「はあ、ああ……はあ」
何だか走ったから息が上がっているのではなく、何だか様子がおかしかった。
「大丈夫か、小酒井? 今、タオル持ってくるよ」
そう言って荷物を部屋に置いて、タオルを取ってお茶も淹れて部屋に戻ったら、部屋の中で小酒井がとんでもない格好をしていた。
小酒井は全裸になっていたのである。
「お、お前、何してんだよっ」
濡れたからって全裸になるほどは濡れてないはずだと思っていると、小酒井の目がさっき保健室にいたときのようなトロンとした目になっていた。
「あは……やっぱり、雨に濡れちゃうとね……こうなっちゃうんだ……」
そう言って小酒井はペニスを勃起させていて、乳首も完全に勃起したみたいに跳ね上がっている。
「……あ、ああ……そういうこと?」
森島もやっと小酒井が何でああなっていたのか思い至った。
さっきの変な体質というのは、雨に濡れたり、雨が降っているのを見ると、小酒井は欲情してしまうということらしい。
「お願い……ここに連れてきたなら……ちゃんと責任を取って……」
そう言われてしまい、森島は小酒井に押し倒されてしまった。
「うわっ」
幸いお茶はお盆の上でひっくり返ったので床には零れなかったけれど、両手が塞がっているのをいいことに、小酒井が森島のパンツと下着を脱がしていく。
「ちょっと、ちょっと待てって……本気かよっ」
女性との経験はない童貞の森島には、突然男に襲われるなんて経験があるわけもなく、されるがままに脱がされてしまったら、あっという間に小酒井にペニスを咥えられてしまった。
「んうっ……あ……」
滑った熱い舌でペニスを咥えられてしまったら、さすがの森島も抵抗はできなかった。
「ん……っ、んふっ……ふ、ぅん……っ、んぅ……っ、んんっ……」
小酒井は遠慮なく森島のペニスを咥えて喉まで突き挿れて扱き始めてしまう。
「あっ……ぁはあっ……!ああぅ……」
気持ち良すぎて思わず声が漏れてしまう。
幸いなのは親が仕事で家にいないことくらいだ。
こんなの見つかったらとんでもなく怒られるし、気味悪がられてしまう。
「んふぁ……っ、んふ、ん」
夢中で小酒井は口を動かして森島のペニスを美味しそうに啜っている。
「んっ……、んふ……あ、小酒井、出るから……」
射精しそうになって小酒井に口を離すように言うのだけれど、小酒井はしっかりとペニスを咥えたままで離そうとはしなかった。
「ん……んんん……んふっ!んっ!」
「ふぁっ……ああぁああっ!!」
とうとう小酒井の口の中で射精をしてしまうと、小酒井はそれを受け止めて美味しそうに精液を飲み込んでいる。
「んんっ! んふっ……んむぅっんっんむっ」
やっとペニスから口が離れてホッとした森島であるが、小酒井が目の前でさらに美味しそうに精液を飲み込んだ証拠だと言わんばかりに、口を開いて見せてきた。
全部飲んだよと見せられてしまって、森島は興奮してしまった。
そしてまたペニスが勃起してしまった。
「おちんぽ、大きくなってる……ああ、駄目だけど……でもせっかくだから……」
そう小酒井は言って、森島に尻を向けてアナルを広げて見せた。
それはさっきまで保健医と情事をした後であるが、綺麗に拭き取られていて、ピンク色のアナルがぽっかりと大きな口を広げている状態だ。
それが何故か森島には異様にいやらしく淫らな姿に見えて、完全にペニスが勃起してしまった。
森島はそんな小酒井に欲情をしてしまったのである。
「あーっ……あっ、ぁあん……っも、おま○この奥、っおく、おちんぽ欲しぃい……!」
そう誘われてしまったら、もう遠慮は要らない。
小酒井がそう言っているのだから、これは合意である。
「分かったよ……してやるよっ」
そう言うと森島は立ち上がって小酒井の腰を掴むと、一気にペニスを押し当てて奥へと突き挿入ていた。
「ああぁっ、はいってきたっおっきいおちんぽがぁ、おれのおま○こにっ、あっああんっ」
小酒井が森島のペニスを喜んで受け挿れてくれたので、森島もまた気持ち良くなってしまった。
「なんだよこれ……尻穴ってこんなに気持ちがいいんかよっ!」
そう森島はすっかり小酒井のアナルに夢中になった。
「ああっおちんぽがおま○こに入ってる……おちんぽ……はいってるっ……ああんっああっ」
小酒井もまた森島の大きなペニスをアナルで受け入れて、それが予想よりもずっと大きなペニスだったことから嬉しくなってしまったようだった。
そして二人が繋がった瞬間、家の防音さえも効かないくらいの大雨が降ってきた。
ゴオオオッと音が聞こえるほどの大雨で、それは豪雨の注意報がでるくらいの局地的ではあったが大雨だった。
しかしそれで興奮したのは小酒井である。
雨音を聞くだけで、濡れるだけで、小酒井はエッチがしたくなってしまうのだ。
そうした体質になったのはここ最近で、大雨の日に起こった出来事が原因だった。
でもそれはもうどうでもよかったことだった。
「んっ……んふぅ、ぁっ、あっ、んぁあ……ぁんっあっ、あっ、あっ! ああぁあああん!!」
小酒井は森島の腰使いが気に入って嬌声を上げた。
「あぁあ、あ、あ、あ! ふぁああ……んっいい、ぃいいいっ!」
「小酒井、堪んねえよっ」
「ああぁん……森島いいよっんふぅっあんっあんあん! おちんぽっ……おま○こもぉっあ! ぃひぃいいいーっ!!」
「うおお……すげえ、中が蕩けているのに、締め付けてくるから気持ち良すぎるっ……」
「はああっいいっああ……おちんぽっあんいいぃいい……っ! もち、ぃっ、おま○こいいっあっ、んぁあ……っ」
「雨が降ったらこうなるのかよ……小酒井エロ過ぎるだろっ」
「はぁあ……雨が降ってる時に、おちんぽっで、犯されてからぁっ、あっ、あっんふぅっ……こうなっちゃったんだぁん、あんっ……んぁあっ」
そう小酒井は告白してきて、それは森島にとって意外なことだったけれど、それで小酒井が苦しんでいるわけではないことは分かった。
「ああっんっあああんっおちんぽっんっいいっ! そこぉっそこ、あ! あ! あっぁあ! あぁんっ、ぁんっあんっ!」
小酒井はその時のことのせいで、雨が降ったらエッチがしたくなって、それで近くにいる人とセックスをしてしまっていた。保健医とやっていたのもそのせいだったのだろう。学校で誰彼とするよりは保健医を誘惑した方が安全ではあったのだろう。
「ぁんっあっあぁあーっあ! あんあんあん! おちんぽっ、しゅご……っそこぉお!」
「ああ、小酒井、今度から雨が降ったら俺の所に来いよ……誰でもいいなら俺でもいいよなっ!!」
「んふぁ……分かった……森島の所にいくからっああああ! ぃあっ……そこ、そこおま○こいいっあああんっ!」
「ここがいいんだろう、奥がもっと奥がいいんだろう?」
そう言って結腸まで抉じ開けてしまったら、それで小酒井の嬌声が大きくなった。
「あ゛ああっ……だめっ、おま○この奥におち○ぽ挿入ってきちゃったっ、んひっ、い゛っ……あっ、あああっあ゛っ、おち○ぽ、せいえききた……あっあ゛っ、ん゛っあああっ」
「くそっもう出ちまったっ!!」
小酒井に絞り取られるように森島がうっかり射精をしてしまうと、それに小酒井は嬉しそうに体を震わせている。
「あ゛ひっ……んっあっあ゛っ、あはぁっ……んんあぁあっ…ひっ、あへっ…あっ、おま○こにおち○ぽ気持ち良すぎるっ……、あんああっ」
「もっと、楽しもうぜ小酒井……雨が降ってなくても放課後は二人で楽しもうぜ」
「うん、そうするっ……ああぁっ! あっあぁんっ……おちんぽっらめっ、あっあっあっ……あひっ……あっあんっあっ……はっ、はぁ……あぁあっ……」
そう森島に言われて小酒井は森島の言う通りになった。
それから二人は放課後は、森島の家にやってきて二時間しっかりとセックスに没頭し、小酒井は森島家に入り浸った。
そして結局は森島の母親の知るところになってしまったが、それで小酒井が拒絶されることはなかった。
森島の母親も小酒井を気に入っていて、息子の相手であることは嬉しかったのかとても小酒井を可愛がってくれた。
小酒井の母親も最後には折れてくれて、結局森島と小酒井は大学生になると二人暮らしをして仲良く暮らした。
今でも雨が降ると小酒井は森島のことを思い出して、淫らな気分になってしまうから、森島は雨が降っている日は一目散に自宅に帰る。
もちろん、その家は防音をしっかりとリフォームでした家で、家の中で盛るには十分な愛の巣になったのである。
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