197-甘い物に蓋

 尾川は幸せなはずである。
 会社は昇進したばかりで、部下にも恵まれていて、個室でひたすら部下の仕事を見て、判子を押していくだけ。営業だった頃の辛さはなくなり、今では顔を見せるだけで取引先も頭を下げてくれて、商談もすぐに決まる。
 部下は優秀で、仕事のミスはなく、業績は右肩上がりで社長からの覚えもいい。
 そして恋人もできた。
 ゲイである尾川はネコで、恋人も外資系商社のエリート。
 優しく献身的で、二人で居る時は甘く、そして外では周りが見惚れるほどのイケメンである。
 そんな彼氏に負けないほどに尾川も自分を磨き、美人になったと言われ、色っぽくもなった。
 色んな人に誘われるけれど、恋人がいるのでと言って彼が来た時に誰もが黙って去って行くなんてことも日常で、それはそれで良かった
 誰もが羨む人生を歩いているという自覚すらもあるほど、幸せな尾川だったが、そうした日常に少しの不満が生まれる。
 人間の欲は底知れずというのは、生きていて感じることであるが、尾川ほどの人間でもそうした時間は訪れるものだった。
 ある日、恋人が長期出張で海外に飛んでいる間、尾川はバーに繰り出した。
 その日は仮面パーティーがやっていて、尾川はそこで気に入った体をした男とであった。
「君、とても好み、良い体をしてるね」
「ありがとう、君の腰もいやらしくて素敵だ。ほら俺のペニスが勃起してしまったよ」
 そう言われて勃起したペニスを見せつけてくるから、それを尾川は口に咥えて扱いた。
「んっ……んっ……んっ……」
 久しぶりの恋人以外のペニスに、尾川は興奮をした。
 恋人と同じくらいの年齢の相手であるが、ペニスの大きさが違った。
 硬さも反り具合も、尾川が理想としているペニスだった。
「んっ、んっ、んんっ──んん」
 恋人のペニスも好きだったけれど、これはアナルに入れて楽しみたいペニスである。
「んっ、ぅっ、んっんっんっんっ……!」
「飲んでくれるか……で、出る!」
 相手の男はすぐに体をしならせて尾川の口の中で射精をしてきた。
喉まで突き挿れての射精だったので、尾川はそれを全部飲み込んだ。
「んっ──……んふっ、んふっ、ふっ、んっんん」
ペニスを綺麗にして、それで終わりのはずだったのに、どうしても尾川はこの男のペニスを試したくて仕方がなかった。
 けれど、浮気はいけないと思い、その日はそれで終わった。
 次の日もまた同じ仮面パーティーがあり、尾川はそれにも参加をした。
 これはパーティーで浮気ではないのだと自分で言い聞かせて参加をした。
 海の向こうでは恋人も会社のパーティーに参加中であるから、それを待っている必要もなかった。
 色々と人と話してみたけれど、昨日の彼が現れると自然と尾川は彼に導かれるように近付き、向こうもそれを待っていたように尾川を誘ってきた。
 もうこれは運命だと思った尾川は、彼と共にホテルに行った。
 相手の姿は若いけれど年齢はやはり尾川と一緒の三十歳で、どうやらエリート。今度どこかの大手に引き抜かれて部長の座に着いたらしい。
 尾川も大手で部長の座に着いているから、同じだねと意気投合をした。
「んっあぁあーっ、おちんぽっだめっ……あ゛ひっ、んっあ゛っあんっあんっあんっ」
男との相性は抜群だった。
 ペニスがアナルに挿入ると、ぴったりと内壁がそれを捕らえ、絞り切るように男のペニスを締め付ける。
「ああ、素晴らしい……」
「あ゛っあ゛あああっ! あ゛ひっ、そこっ、らめっ、あ゛ああっ、だめっしんじゃうっ、そこばっかゴリゴリしないれぇっ……! あ゛ーっ、あ゛ーっ、んっあああぁっ……!」
最初こそ男は遠慮をしていたようだったが、尾川が慣れているのと気持ちよさで腰を強く振り始めた。
「あひっ、あんっあんっあんっあぁんっおま○こがっあ゛ーっあっ、あああっ」
ピタリと合うペニスに尾川はこの男のペニスが理想としているものだと確信した。
「ああぁぁあ……ん゛あっ、あっあっあんっ、おち〇ぽっ……しゅごい、おっきぃおちんぽで犯されてるっ!ああんっ!」
「なんて中をしてんだ、とろとろしてて、食らいついてきて……」
「あ゛あぁっ、あっんあっ、いきそうっおま〇こで……ん゛ああぁっあっ、あ゛あぁぁあっあ゛ひっ、あ゛っらめっらめっイってるからあっあっあっあぁっ…あ゛んっあんっあああああんっ」
 男は精液を遠慮なく中で出しながらも激しくペニスで奥を突いてくる。
 それは獣のように激しく、尾川を狂わせてくる。
「ん゛あああぁっ……い゛っ、い゛きたっ…おかしくなぅっ……おち〇ぽ、もっと激しく、おま○こ突いてぇっ……あ゛っ、んあっ、あぁあっ、っあぁあぁぁ」
「たまんねえ……くそっなんて中してんだこれ……っ!」
「あへぇっ…あっんあぁっ……だめ、あっ、あっん゛ああっ……あっあっだめっ……ん゛あっあっあぁああんっ! んああああぁんっ……あ゛っ、ああぁ……、おち〇ぽっ……あっ……はあぁ……おち〇ぽっ……しゅごい、おっきぃ、そんなの……っ」
「あんた素晴らしいよったまんねえよっ」
「あ゛ひぃっ、あっ、あ゛っぅっ、おち〇ぽっあっんぅっん゛っああっあ゛あぁぁっ……こんなの、はじめてっ、…はじめて、おま○こもうだめぇ、おかしくなぅ、おちんぽで、ごりごりされると俺じゃなくなっちゃう、ふー、ふーっ」
セックスでここまで感じるのは久しぶりだ。
 しかも恋人とのセックスで感じたことはない、とてつもない快楽が尾川を襲ってくる。
「あ゛あああ゛っああぁっ、んっ、ひっあ゛っむりっ、あ゛あぁぁっん゛っあっあっあっあんっあああああぁんっん゛あっあんっあぅうっ、んっあっあ゛っ……あ゛っ、いいっ、おちんぽいいっ、奥にあたってる、おま○こ、きもちがいい……っあっあ゛あぁぁっ」
「ああ、何度出してもまだまだイケる……こんなの初めてだ……」
「ひあああっ……、あ゛っあっあひっあへっえっあ゛っんああんっふああっあっあひっああぁっ……あっあ゛ああぁ~っ……」
堪らないと嬌声を上げ、尾川は男に犯されながら腰を振り、男の体を求めた。
「あ゛あああっあ゛っあっあんっ、……ほんとは、ずっとこうしてほしかったっ……おっきいおちんぽハメられて犯されるの気持ちよすぎっ……あ゛っんあああっん゛っあ゛っあんあんあんあんあんっ」
「あーあーっでるでるっ中出し、三回目!」
「ん゛ああっあっあっあひっあぇっああああっ……ん゛あああっひあぁんっはげしすぎ、イくの、またっきちゃう、止まんないやついっちゃうっ、あ゛っん゛っあああっあんっあんっきもちぃ、い゛ぃっ……ひあっよすぎてっあっあっんああああああんっ」
尾川は淫らなセックスで恋人以外のペニスで死ぬほど絶頂をして、精液を吐き出して貰い、それで何度も痙攣をするほど絶頂を繰り返した。


 相性が良いとここまで気持ちよくなれるセックスだったが、尾川はこの男とはそこで別れた。
 お互いに恋人がいるのは分かっていたし、これ以上の関係を進めるには相手のことを知らなすぎた。
 一夜の過ちならきっと楽しかったセックスで終わる。そう二人は思っていた。


週明けの会社に行き、気だるいままに始まった仕事を熟して、夕方には大体の書類を整理して社長に提出してきた時だ。
「ああ、ちょうどよかった、今度新しく入社してもらった森木くんだ。こちら尾川部長、君とは隣の部署になるのでお互いに協力をして会社をもり立てて欲しい」
 社長に紹介された人が尾川を見ると、驚きの表情に変わる。
 それは尾川も同じで、二人でまさかと見つめ合った。
「あ、どうも初めまして、尾川です」
 先に尾川が立ち直って言うと、相手もそれにならって言った。
「初めまして、森木です。隣の部署の部長になりました」
「前はどちらに?」
「井早商事です、そこで課長をしていました」
「ああ、あそこで? じゃあ社長は引き抜きに成功したんですね?」
 森木は同じ商社のライバル会社からやってきたエリートである。そこで尾川は気付いた。
 井早商事はこの間社長の会社資金横領で事件が起きたばかりだ。その時、社長の横領に気付いて報告した社員はどういうわけか、裏切り者扱いで解雇されたというのだ。
「ああ、森木くんは優秀だぞ。社長の横領も見抜けて、しっかりと対処してきた人だ。今度はその力量をこの会社で行って貰うことになった」
 社長は嬉しそうにそう言い、森木も苦笑している。
そのまま二人は一緒に社長室を出て、廊下の隅に行ってから話した。
「驚いた。あなたがここにいるなんて」
 森木はそう言い、尾川の体を弄る。
「あん、もう、今は駄目だって……驚いたのはこっちだ……たくっ同じ会社だなんて」
「こんな運命、そうそうあるわけない」
「偶然もここまで来たら、もうね……」
 お互いに言いたいことは理解できる。
 たった二晩、弄り合っただけの人が、偶然にまた出会うのは珍しい。
 まして両方がエリートで、社会的地位もあり、恋人も居るのにだ。
 再開後数秒で、二人はキスをして、そして会社の会議室になだれ込んだ。
 仕事の時間は終わっていたし、社員もほぼ帰っている。
 社長はすぐに帰宅したし、残っているのは残業をせざるを得ない人だけだ。
 会議室は当然、夜は使われないから忍び込んでいても見つからない。
 だからそこで二人は抱き合った。
もう何も考えられないくらいに、求め合いたかったのだ。
「あぁっ、ああ、ひぁ、ひぃっ……! あぁ、あんっあんっ!」
アナルにペニスを挿入されて、尾川は体を反らして感じた。
 森木のペニスはしっかりと中に挿入り込み、形を覚えている尾川の中を突き上げてくる。
「ああっ! あっ、や、ゃぁ……っああ、あ、だ、だめっんああ……っあ、あ、あ……っんぁ、ぁふっ、は、はぁっ、はぁんっ」
「あなたの体が忘れられなかった……これが欲しかったんだ……ああ気持ちが良い」
夢心地の用に森木が呟き、それを受けて尾川も言う。
「あぁっ! おれっも、これがほしかった……このおちんぽっあぁひっ、ひぃん……っ! いいっああんっ!」
 尾川は森木とのセックスが忘れられず、恋人に慰めてももらえないから、熱い肉体をもてあまし、さらには性欲は無限にわいてどうしようもなかった。
「ひぁっ、あっあっ、らめ……おま○こっこわ、れ、……っひゃ、ぁんっ、やっ、あっあっあっ!」
「ああ、このおま○こ本当に名器だ……尾川さん……たまらない腰つきも……ああいい」
「んぁ、きもちいいっ……おま○こが、あぁっあぁっああっあぁ゛ぁっ! あぁーっ!」
 やはり森木と相性は良すぎて、アナルを擦られるだけで絶頂ができそうなくらいに尾川は感じた。
 恋人のセックスとはやはり違うし、森木のペニスの方が尾川のいいところを擦り上げるのが上手だった。
「んぁっ、あっあっあっ! ふあんっ、あっ、ひんっぃ、やぁっあぁんっあっあっあっ、ぁんっあぁっ、ヘん、ヘんになっちゃう、あぁっ、おま○こがヘん……っ!」
「変になって……もっと尾川さんを感じたい……」
「ああ、あぁっ、あぁあっ、やぁっ、あぁんっ、あっあふっ……っあっあっあっ おま○こがああんっきもちがいいっ……ああんっ!」
「俺の精液はどこに欲しいですか……っ」
「ひあっ……っ、おま○このナカに……っ」
「いいですよ、くれてやりますよ……」
「あっあっ、あっあぁあんっ! きて、ああっ!」
すると精液が中にたっぷりと吐き出された。
「あうぅ……っ! あっぐっきもちいいっ……あっ! ああんっ……っ」
熱い熱を奥で感じた尾川は絶頂して、気持ちよくて自分も精液を吐き出した。
 それは床に飛び散り、白い透明な液体が大量に溜まった。
 二人は荒い息をしながら、口づけを交わし、長くキスをして名残惜しそうに離れたあとは片付けをして会社を出た。



 それから二人は森木の恋人に内緒で会うために、会社帰りに残業と言い、毎日ラブホテルに通った。
スーツをすぐに脱いで抱き合い、常にアナルプラグを入れている尾川は、いつでも簡単に森木を受け入れた。
 長く凶悪な森木のペニスは、いつでも尾川のいいところを擦り上げる。
「あ゛ああんっああっ!! ああああっあっぁっあっ、いいっ、おちんぽっきもちいいよぉっ……、あああぁんっ」
「尾川さん……たまらない……中がうねってすごいっ」
「あああぁっ……はぁんっ……あっあっあひぃっ! あっあぁっ、あひぃっ……、らめっ、あーっ……」
尾川を突き上げながら、森木は全身鏡の前で尾川の足を開き、繋がっている場所を見せながら挿入を繰り返す。
「もっ、やらぁっ……ああっ……、あぁっ、こんなっ、はぁっ、はぁっ……こんなとこ、ああ、はずかしい……こんなっことっ……おま○こにおちんぽ挿入ってる……あっぁんっ」
「イヤラシいよね、めちゃくちゃ飲み込んでる……あなただけだ。根元まで突き挿れて、奥まで突いてよがってくれるのは……」
 どうやら森木の恋人はあまりセックスが好きではないらしい。なので森木はいつでも欲求不満で、性欲も強いせいでいつでも尾川を抱きたがる。
 尾川も恋人の長期出張が一年延びてしまったところだったので、お互いに性欲を発散させるためにはお互いを利用するしかなかった。
「あーっ……はっあぁっ、あっああぁっあひぃっ! あんっ……あっあっあああぁぅっあっやっ! あぁーっ……らめぇっ、んっはぁっぁああっ」
出たり挿入ったりするペニスがしっかりと根元まで挿入り込むのを見せつけられて、尾川はそれに満足していた。
 奥まで届く森木のペニスとは違い、恋人のペニスは奥まで届かないのだ。
「あぁっあっ、あんぅっ……、や、あぁっあーっ……ひっ、ああっ、あぁあんっんっんっ……はぁっぁ、あぅんっすご、いっ……ひゃぁっあっはぁっ、あぅんっ!」
奥を突き上げられるととんでもなく気持ちが良く、尾川は嬌声を上げた。
「あぁあああっ……あああっ、あぁああぁんっ……やぁああっ! あっいいぃっひぅっ、あっ、あぁんっ! あぅっあっあんっいいっ、んっ、ひああぁっいいよぉっ」
何時間も二人で抱き合い、とうとう週末は二人で泊まるほどになった。
仕事が新しくなった森木は、仕事に慣れるために残業をしているのだと恋人に嘘を吐いたが、恋人はそれで納得しているという。どうやら森木の恋人もレストランの店長に抜擢され、家から少し遠いレストランを任されたらしい。
 それによって同居していた二人は別居し、今は仕事に熱中しようということでほぼ会わなくなったらしい。
 それはもう自然に別れる形になっているだけであるが、それでもお互いを嫌いになったわけではないから、悪い印象は持っていないようだった。
「あっあんっあんっ、もうっ、らめっおま○こっ、ぐりぐりされてぇっ、きもちいいよぉっ!!」
こう言っている尾川が一番問題だ。
恋人が出張で頑張っているのに、こうして浮気を平然としている。
 セックス中でもメッセージが入ればそれにすぐに答えたし、怪しまれないように電話にも出た。
「俺も愛しているよ」
 そう言いながらも、アナルには他の男のペニスを突き挿入ているのだから、小悪なのは尾川であろう。
「あぁーっ、いくっ、おちんぽでいくっ! ひぃあああんっ、いっちゃうよぉっ! あっはぁあんっ! ああ、おま○こされてっいっちゃうっああんあんあんっ!」
「……っ!」
 たっぷりと奥に精液を出され、中で満たされると尾川は絶頂する。
 鏡に映る尾川の顔は完全に蕩け、森木にイカされ続けるともう何も考えられなくなる。
「はぁ……あん、んあっ、やぁああんっあぁっ、あんっ……らめぇっ、そこやぁっ……あっ、ああぁっ!」
「尾川さん……たまらない、好きです……ああ、あなたが好きです……」
「やっ、あぁっそんっ……はぁっ、ああんっ! んっあぅっ……やっあぁっあぁっ、らめっ、んんっ、ひぁんっ……! あっ……あぁっあっ……お、おちんぽっでっ、おま○こぐりぐりって、あっやっ、あはぁんっ……」
「ああ、尾川さんたまらないっいくらでも射精ができるっ」
「あああぁ、あぁ、ん……あひぃっ、ああーっ、おま○こ、もう、やぁっ…ああっ…あぁんっ……、あぁ、ああっあぁんっ! ぁっ、らめぇ……あぁんっあああぁーっ!」
「でる、でるっ!」
「あぁああんっ、もっやらぁっ、いっちゃう、おちんぽっやらっいくっやらっあああんっあああんっあああんっ!」
完全にセックスに填まってしまい、ドロドロに毎回溶かされる。
 尾川はそれが気持ちよくて、どうしようもないほど感じるのに、それでも足りなかった。
「あああぁんっ、あんっ、あんんあんっんっ、あぁっ、あぁん……きもち、い……おちんぽ、いいっあんっあぁあっ……ああっあぁっ、おっきいっおちんぽがぁっ……おま○こ、ごりごり擦ってっあぁっ……んっあぅっ、きもちっ、いいっ……!」
森木のペニスに跨がり、自ら腰を振ってでも尾川は森木のペニスを味わいたかった。
「あぁっ! あっあっあひぃっ……おちんぽっすごっあんっはぁっあぁんっあぁあっ……あっぁん……あぁあっあんっいぃっ……もっおちんぽっらめぇえはぁああっ……」
「尾川さん、ううっまた出るっ」
「はぁっ、はぁっ……やらぁあっ、もっ、おま○こらめぇっあん、おちんぽっああんっあんっぁあああぁんっ」
全身で絶頂をして精液を受け止めて、尾川はベッドに倒れ込んだ。
 アナルからペニスが抜けてしまうと、ドプリとアナルから精液が溢れ、それが流れ出るのを感じながら尾川は思った。
 この快楽からはきっと逃げられないと。


その日から尾川は恋人に対して別れたいと持ちかけた。
 恋人はなかなか納得はしなかったけれど、その間にも尾川は森木とセックスを続けた。
 時には会社の誰も来ない会議室近くにある個室トイレでセックスにふけることもあった。
 二人が部長同士で同じ仕事内容を扱っているのもあり、二人が会議をしていても不思議ではなかったし、実際二人はセックスをしながらでも仕事の話はあっという間に片付けていて、それが終わったらその余った時間を使って全てをセックスする時間に充てたのだ。
「あぁんっ……いぃっ、あっ、らめっ、おちんぽっあっ、あっあっあっ……ふぁっ、ひぅっ、あんっああぁっあひぃっ、あんっ、あんっ!」
「ああ、たまらない。尾川さん、どんどん淫らになってきて……」
「ひあっ、あ゛っお森木さんのちんぽ、いいっあぁっ……あ゛っあっあっああっあぁああっ……あっあっあんっ、あんっあんっあんっあ゛ああっ、あっあぁあんっ」
 下半身丸出しで便器に座ったままで足を大きく開いて、ほぼ上からアナルにペニスを突き挿れられて犯される。
 それが会社の中で、誰かに見られるかもしれない恐怖と緊張の中で二人の気分も盛り上がってしまった。
 もちろんトイレの鍵はかけているし、滅多に使われないトイレのある方の会議室を使っているから、気付く人はいなかった。
 それだけの注意を払いながら二人は体を求め合った。
「ひああっ……らめっあっん゛っひっいっ……あんあっ、んっああぁっ! ああっらめっ、いっちゃう……から、おま○こ、んっあっ……ああっんっあああんっ……おま○こいいっ……ああんっきもちいいっああんっああっ」
「あ、あ、でるっ中に出すっ!」
「あ゛っああっあっいくっ、い゛ぐっおま〇こイっちゃうっ……ひぁっ、あ゛っ、ひあん゛っあっ、あ゛ああっあぁっらめっ……ああんっおま○こっああんっおちんぽがっああんっいいっ」
ビュービューと精液を中出しされ、それで尾川はイカされる。
 それでもまだ足りなくて、もっともっとと求める。
「ふあっあっ、あっらめええっ、激しくおちんぽでおま○こぐりぐりされたらっああんっきもちいいっああんっああんっああっああっんっいいっ……おま○こっ……ああんっらめっおかしくなる……ああんっああいいっきもちよすぎるっああん!」
精液を出した後も出て行かない森木のペニスが奥を抉ってくるから、尾川はそれを感じながら、また森木のペニスを求めた。
「あぁあっああんっ……もっ……おかしくなっちゃうっ……、おま〇こ、馬鹿になっちゃうっあああっ……おちんぽっああっ……あっ、あああぁっ……らめっおちんぽハメるのっ……おちんぽ……ああんっいいっいいっああああっ!」
 散々出しても全く衰えない森木のペニスは勃起を継続して、尾川のことを犯してくる。
 その激しさは日に日に増して、乱暴に犯してくるから、尾川はもっとと求めた。
「いいっああっ……ああんっ……んっあっあああっああっああっんっああっんあっあっあっああっ! あ゛あっ……んっあっ、あ゛っ、あっあっあっあああっ! んあっん……あっあああっ……あんっあっああっああっんあっあっはあっんっあっ、ああっあぁんっ」
「尾川さん……素晴らしい……俺、恋人と別れました……あなたとずっとこうしていたいから……」
森木がそう言い出し、尾川はそれに驚く。
 そこまで森木が自分を求めてくれていることが嬉しかった。
「おねがいっもっとしてああんっおま○こっいいっきもちいいっああんっああ……ああんっ……ああんああいいっあ゛あっいいっ、あ゛あっ、らめっ、おま○こいいっあっ、あんあんあんあんあんっああんっおまんこ……ああっゴリゴリして……ああんっおちんぽっおおきい、これに惚れさせてっああんっ……ああんっ」
「俺のちんぽに惚れてくださいっ恋人と別れて下さいっ……俺と付き合ってください!」
「いいっ……きもちいいっおちんぽ……ああっ……いいっ気持ちいいっ……ああんっああっあああんっあ゛ああっ……あっ、あ゛っ、らめっらめええっ、あ゛あああぁっあ゛っい゛っ、あっんっ、、いくっあ゛あ゛っあっらめっあ゛っんっ、あっ、あぁっ、いくっ、いっちゃうっ……あぁあああん!」
「ああ、出るでるっ中出したくさんしてあげますからねっ!」
「ああ、いい……ああんっおちんぽっいい…すきっおちんぽすきぃっ……おま○こっハメハメされて、イキまくちゃうっ……あ゛っ……いい……おま〇こきもちぃっあぁあんっあんっ」
尾川は絶頂をすると森木は尾川の中に精液を吐き出した。
 そしてペニスが出て行くと、その尾川のアナルからそれまで中出しした精液が溢れ、ビューッと便器の中に吹き出された。
 その気持ちよさに尾川は震え、ぽっかりと開いたアナルを指で弄って言った。
「たくさんしてほしいから、森木にお願いがある……」
 そう尾川が言うので森木はその条件を聞いた。


尾川は恋人と別れるのに失敗をした。
 尾川の別れ方に恋人の方が納得しなかった。
好きな人ができたと言っても別れてくれず、その人と浮気をしていると言っても別れてくれなかった上に、その浮気をしているのも知っていた。
 恋人は狂ったことを言い始める。
「君が他の男に犯されているのを見たい、だからそれを見せ続けてくれ……絶対に別れない、君とは一生別れない。君はいつまでも僕のモノだ、そして恋人以外に犯される存在なんだ」
そう言い、尾川と森木がセックスをしているのを動画に撮り、それを見せろと言った。
 尾川は罪悪感もあり、恋人が狂ったのは自分のせいだと思ったから、こっそりとトイレにカメラを仕掛けて二人の情事を撮って見せた。
 それに恋人は興奮して満足し、もっとみたいと言い始めたのだ。
「だから、森木が俺を犯しているところをずっと恋人に見せてくれるなら、森木とはずっと関係してられる。俺は恋人とは別れない、けれど森木とはセックスをしたい。だから、お願い」
 尾川はそう言いながら、森木にアナルを見せつけてから言う。
 森木は気が狂っているとしか思えない二人の関係に引きながらも、それでも尾川からは離れられないほどに、尾川に参っていた。
 承諾するように勃起したペニスを尾川に挿入して、森木はこの狂った関係に交わることにした。
 そうすれば、森木は望み通りに尾川をずっと犯し続けられるのだ。
「尾川さん、ずっと犯してあげます……俺がずっと」
「ああ、嬉しい、森木……好きだよ……」
「俺もです……好きです」
 二人の思いは届いたけれど、これからは三人で性欲を満たしていくのだろう。
 尾川の恋人はそのまま会社の命令でずっと出張先の会社にいることになったけれど、二人の情事を見ることだけが唯一の楽しみだと言い、決して尾川とは別れなかった。
 いつか尾川の恋人が正気に戻って尾川と別れる日まで、二人はセックスをする動画を撮り続け、尾川の恋人に送り続けたのだった。

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