186-ちゃんとみて
恋人が非常に甘い。
そう感じる北畑颯(はやて)は、仕事の昼休みにお弁当を見てそう思う。
ほぼ在宅で仕事をしている恋人は、毎日颯のお弁当を作ってくれる。工夫を凝らしたおかずなどとにかく感心するばかりであるが、周りに冷やかされるけれど、これで結婚をしないのはおかしいと言われるので困る。
しかし颯の恋人は実は男である。
ゲイである颯は職場でカミングアウトはしておらず、恋人がいることは臭わすけれど、結婚には至らない。
その理由について毎回。
「相手の仕事が今は忙しくて、プロジェクトが一段落するまではって言われていて……」
そう言うふうに言っておくと、周りは勝手にキャリアウーマンの彼女だと勘違いしてしまった。
もちろん、仕事柄ゲイであることを公にもできず、秘密にしていること数年だ。
周りもそれでもなかなか結婚しない颯を怪しんでいる。
実は恋人なんていなくて、自分で弁当を作ってきているのではないかと噂されたりもしているが、颯がキャンプの時に料理が苦手でカレーすら怪しかったことを知っているので、颯のお弁当を作る誰かがいることは確定している。
そして母親ではないかと言われたけれど、颯の実家は秋田にあり、大学で上京してきたことを知っている人から、それはないと言われた。
地元で自営業をしている親が子供のためにお弁当を作れる距離にいないことだけは、大学時代からの友人の言葉で確定されている。
そんなわけで、恋人を一切見せない颯であるが、それも仕方がないと思っている社員もいる。
この会社にいるあるグループのイケメン集団は、他人の彼女を奪っては捨てるという倫理観に問題がある人たちがいる。
婚約寸前で破局させたりすることもあるけれど、寝取られた事実に落ち込んだ社員は会社を辞めてしまうので、彼らの倫理観的な問題は未だに解消されず、さらには彼らが結婚をしてからもそれは続いているようだった。
寧ろそれが悪化して、既婚者と知っているのに付き合う女の方がどうかしていると言う陰口までされる始末で、なかなか社内で解決はされない。またプライベートの不倫や略奪愛など、会社として業務に関係が全くないという判断すらされるのだ。
だから恋人ができた人はとにかく秘密にしたし、もし紹介して欲しいと言われてもかたくなに紹介をしなくなった。周りもこういう事情があるので、なかなか結婚をしない颯の恋人を探ることもできず、話題も秘密主義の颯というくらいで収まっている。
もちろんその集団に直接紹介しろよと言われたことがあるけれど、颯は相手が嫌がっているから紹介はしないと逃げている。
もちろん後ろ暗い気持ちがあるグループも、探ろうとはしたようだが、颯の携帯には彼女の情報が何も入ってないことを知っている。こっそりとスマホをのぞき見た一人が、写真の一枚もなかったと証言している。
だから警戒をされていると思って彼らも一度は諦めた。
だが、そこには颯の恋人はちゃんと写っている。
二人で笑っているところを友人たちの写真に混ぜているから、気付かなかったらしい。
颯の恋人である須佐佳久(すさ よしひさ)は、イケメンである。
だからイケメン集団からすれば、そのイケメンの顔は自分たちよりもいいからスルーしてしまうしかなかったようだ。
そういうわけで、ゲイであることや恋人の写真を見られたのにバレないままで済んでいる。
まあ、その後の女性社員にイケメン友人の紹介をお願いされたことが地獄であったが、恋人がいることや、それ以外に興味がないことを告げるとやっと引き下がったのだ。
何とか詮索が落ち着いてきたこの頃であるが、颯は同僚に話があると呼び止められて、業務が終わった会社の会議室に連れて行かれた。
他の人に聞かれたくない話なのでと言われてしまったから、防音が聞いている会議室に入ることにしたのだが、その会議室に入ると鍵を閉められた。
「あのさ、何の話?」
誰にも聞かれたくはないというから、少し残業をして人が帰ってしまってから二人で会議室にいるから人に聞かれることはないはずだ。
話があると言ってきたのは立木という同僚で、年齢は一個下の後輩だ。
どういうわけか颯に懐いていて家に来たがるから、何とか来ないように持って行くのが大変な記憶しかない。
仕事は普通にできるけれど、まだまだ新人の域を出ていないと評価されている。
そんな立木に話があると言われて、無碍にもできない。
「……颯さんって恋人がいるんですよね?」
「あ、ああ、いるけど……」
「その人と一緒に住んでいるんですよね?」
「ま、まあ、そうだけど……」
とにかくそう言うしかないのだが、立木はその確信を付いてきた。
「でも、会社に提出している住居には住んでないですよね?」
「え、何、お前調べたのかよ」
確かにその通りで、あまりに調べられたから元々住んでいた住所はそのままに、恋人のところに颯が転がり込んでいる状態だ。
「たまたま住所知ったので、行ったんですよ。そしたら、あまり帰ってきてないって言われて」
「こ、恋人の部屋の方に入り浸っているから……」
そう言うと立木はそれは知っていると言うように暗い表情を向けてきた。
大学時代はラグビーをしていたと言っていた立木は、体が大きく睨み付けてくると正直言って怖いくらいに人相が悪い。そのせいで営業回りが不評で、営業から内勤に回された過去もある。
筋肉隆々なのは、それを維持しているらしく、体だけは大きいので女性にはそれだけで人気であるが、いかんせん、性格が暗いのとコミュニケーション能力が異様に低かったせいで、なかなか恋人もできないままらしい。
そんな立木は親切に仕事を教える教育係であった颯には懐いてしまった。
教育係を卒業した今でも分からないことがあると、課長よりも颯に確認するくらいには信頼はされているようだった。
けれど今はそんな視線ではない。
軽蔑が少し混じっている気がして、颯は驚いている。
「住所は別に問題はないと思うが……?」
提出した住所にはまだ住んでいるし、恋人のところに入り浸っているけれど、完全同棲はしていない。だからそれを指摘されても颯が悪いわけでも、契約内容に違反もしていない。
だがそこではなかったらしい。
「いえ、その恋人って、男なんですね」
「は、えっ何言って……」
「週四回はその人のところに行っているし、ここのところお弁当の頻度からしてずっと恋人の部屋から通ってますよね。颯さんの恋人がまさか男だとは思わなかったですよ。そりゃどれだけあいつらが探っても見つかるはずないですよね、女じゃないから」
核心を突かれてしまい、颯は焦る。
「ま、待て、だからってお前にどうこう言われる筋合いはないけれど?」
確かにゲイバレをするのは痛手かもしれないが、それで会社を首になるわけでもないし、まして立木に裏切られたと攻められる謂われもない。
カミングアウトすればもちろん、周りからあれこれ言われるかもしれないが、それはそれでどうにかなるだろう。
だから颯は開き直った。
ゲイではあるけれど、颯はタチの方である。
なのでネコの人よりはカミングアウトしやすく、さらにはバイだと言えば、どっちもいける人になり、もっと当たりは弱くなる。
「……そうですか、開き直るんですね」
「当たり前だ、俺がバイだからってお前に許可を求める必要もないし、お前がそれを気持ち悪いと思うなら今後近付かなきゃいい。このことでお前に釈明する必要は俺には何一つもない」
そう言い切ると颯は会議室から出た。
幸い誰もいなかったので、そのままバッグを持って会社を出た。
急ぎ足で逃げるように電車に乗り込み、そして今日は自分の自宅に戻った。
というのも、このまま恋人の部屋に戻っても、自分の中の苛立ちを隠しきれずに当たり散らしそうだったのだ。
メッセージには「今日は会社の荷物があるから自分の自宅に戻る」と恋人に送っておいた。
会社の仕事内容を見られるわけにはいかない時はこうやって自分の家に戻って仕事をしているけれど、今日は初めて嘘を吐いて戻ってきてしまった。
苛立っている自分を見られるのが嫌で、それでそうしたのだが、明日のことを考えると頭が痛くなる。
「何なんだ、あいつ。まさか言いふらしたりするんだろうか?」
裏切られたなんて思っているようだったから、嫌がらせで立木が社内にこの事実を言い回ってしまうかもしれない。
そんな不安を抱えて翌日出社すると、社内はいつも通りで特に変わったことはなかった。
「おはようございます」
急に後ろから立木の声が聞こえて驚いてしまう。
「お、おはよう……」
「今日も天気がいいですね」
「そう、だな。営業は大変だな」
「ですね」
そんな当たり障りもない世間話を挨拶でして、立木は自分の席にいった。
あの薄笑いの笑顔は、前と変わらないけれど、あいつが事実を知っているからそういう顔をしていたのかもしれないと思うと、余計に気持ちが悪かった。
けれど、颯のゲイ疑惑の話は全く社内には流れずに一日が終わった。
「お疲れ様です」
「おつかれ」
挨拶をして先に立木が帰って行った。
残業もなかったし、さらには土日は休みなので、皆夜の町に繰り出しているようだった。
颯はいつも通りに恋人が待っているからと言って飲み会には参加しなかった。
しかし、飲み会を断った理由は方便で、今日も自分の家に戻った。
恋人がちょうど土日に取引先の人と会うらしく、四日ほど家を空ける予定だったから、最初からその予定だった。
ただ鍵は持っているので掃除をしに行くつもりで、土曜日の朝に自分の家を綺麗にした後、恋人である佳久の部屋に掃除をしに行った。
大きな家だから、細かな掃除は業者に頼んでいると佳久が言っていたが、それ以外の掃除機をかけるくらいはさすがに同棲に近い生活をしているからと颯が買って出ているだけだ。
それだけで毎週頼んでいた掃除が月一で済むようになったというから、節約になっているから佳久も喜んでいた。
そんな部屋に入ると、すぐにハタキを持って掃除をし、掃除機をかけた。
昼過ぎまでかかったけれど、一通りの掃除はできた。
掃除が終わったので洗濯機の乾燥をかけておいて、部屋で一休みをした。
「動き回って疲れた」
朝から動き回っていたから、疲れていた。
ここに来る前に買い物は済ませておいたので、佳久が買ってきたらちゃんと補充された食料で困ることはない。
重い荷物は持ちきれなかったので宅配で頼んでいた。
飲み水のペットボトルやトイレットペーパー四つ、洗剤お徳用など、持って上がるのに重たいものは宅配した方が負担がないし、送料も言うほどかからないのだ。
そんな荷物が夕方の三時くらいに届き、オートロックを開けて玄関で荷物を待った。
受け取りをして、次々に玄関に運び込まれる荷物を玄関横にある部屋に入れた。そこはこういう荷物を一時的に入れておく部屋扱いになっていたので、玄関先に運び込んで貰って、宅配の人は帰っていった。
荷物を全部部屋に運び込んでから、リビングに戻った。
するとそこには、どこから入り込んだのか、立木が立っていた。
「…………ひっ!」
あまりの恐怖だったから大きな声もでなかった。
一瞬で体が震え、逃げようにも足が動かない。
どうやってここに入り込んだのか、全く分からず理解もできなかった。
脳みそが異質を認識しているのに、その起こったことに対処できずにパニックを起こしているのだ。
恐怖に戦きながら、玄関の方へ逃げた。
「どうやって……っ!」
オートロックはまだ分かる。通り抜けられる可能性もある。
けれど玄関ドアは、さっきの配送で荷物を運んでいる時に入ることはできなかったはずだ。もちろん玄関の鍵はオートロックだからドアが閉まれば鍵が勝手にかかるのだ。
忍び込む時間はなかったはずだ。
それなのに、堂々と入り込んでいるのが信じられなかった。
玄関にたどり着いてドアを開けようとしたが、玄関の二重鍵がかかっていたし、チェーンロックもかかっている。
これを颯はかけた覚えはなかった。だとすると、忍び込んだ立木が後でかけたことになる。
それを外そうとしていると、玄関に立木がやってきた。
振り向かないままで玄関ドアに体を押しつけられてしまい、颯は悲鳴を上げる。
「た、助けて!」
そう声を上げたのだが、立木は押さえつけてきたままで、颯のパンツを掴み下着ごと一気に脱がせてきた。
「や、やめろっ!」
暴れようとしてもドアに押しつけられた力は強く、息がし辛いほどに押しつけられて、抵抗らしい抵抗はドアを叩いたり足でドアを蹴り上げるだけだった。
だが立木はそれらを気にした様子もなく、片手で背中を強く押しており、それだけで人間は逃げられない。
アナルにいきなり細い管のようなものが入り込んできて、その先から液体が注ぎ込まれている。
「ひっやめっろっ!」
颯はゲイのセックスではタチである。けれど恋人の佳久は颯のアナルを弄るのが好きで、よく弄ってきていたから普通の人よりアナルは柔らかいままだ。
だから管は簡単に受け入れられたし、中に入り込んでいる液体が何なのか、すぐに分かった。
ドロドロとしたものはローションだ。それが溢れるほど中に注ぎ込まれ、一本目が全部入ってしまった後、その殻を立木は玄関に投げ捨て、更にもう一本ローションを入れてきた。
それは奥の奥の方までローションが入り込んできてしまい、颯は悲鳴を上げた。
「やめろぉっ立木! やめろっ! いやだっいやだああっ!」
何をされるのか分からないほど、知識がない訳じゃない。
立木がわざわざここに来た目的なんて、絶対にレイプ目的以外にあり得ない。
「いやあああっひっ!? ぃや……っいやぁあ!」
叫んで止めさせようとしても、もちろんそんな簡単に止めるなら忍び込んでなんかこないだろう。ここまで準備をしておいてこのチャンスを逃すわけもなかった。
「いやあんんん……っ! んん……っはっ、はっ……も、い、ゃ……っ」
悲鳴を上げているのを押さえつけたままで、立木は颯の中に勃起したペニスを一気に突き挿れてきた。
「――――――っ!!! ひぁ……っ、ゃ、やめ……っゃ、や……っ、いや──っ!」
熱を持った大きな塊が、颯の奥まで一気に挿入り込んできて、それだけで颯は抵抗ができなくなった。
「いやっふ……ぇ……、はっ……は……っ、も、む、む……っぁっあっ……」
ニチャーっとローションが肌に触れる音がして、立木はまた一気にペニスを引き抜いてからまた奥まで突き挿れてきた。
「あぅ、あぅ! いやぁ……っぁっ……!」
信じられないくらいに痛くて、そして圧迫感がある。
けれどアナルは裂けてないようで、痛みは無理矢理開かれた痛みくらいだ。
日常的に佳久にアナルを解されていたせいか、そのお陰か分からないが大きなペニスでも耐えられるくらいには穴は大きくなっていたらしい。
それを今は有り難いと思うか、それとも入らない方がよかったのか分からない。
「んっ……んぁ、ぁ……っゃ、ぁ……ぅあ、ああ、あ゛……っぅあっ……あっあっ、や、やぁ……っや、あああ……っ!」
ゆっくりと立木は腰を振り始め、玄関先で颯はアナルをペニスで犯される。
「ひっぁ、あっ、ぁっ、ぁっ……あ、んっ、んっ……はっ、ぁっ、や、……っやっ……だ……っ!」
ここまでされて逃げられるわけもなく、恋人が帰ってくるまで玄関が開かないから助けはこないと思った。
そして唯一内側からしか開けられないチェーンロックだけは立木に気取られないように外した。
2
「ひああぁっい゛ぃっあっそこっだめっ……あっあうっひああっあ゛ひっあっらめっああああんっ」
立木のセックスは乱暴ではあるが、それでも颯の体を知り尽くしているかのようにいいところばかりを攻め上げてくる。
「あああっひあっらめっ……あっああぁっああんっ! あひっあんっあっあっあっあんっ」
あり得ないことに、我慢しようとしても声が止まらない。
嬌声が上がり続けるのは、なるべく大声を出そうとしているせいであるが、漏れてくるのは甘い声ばかりになってしまう。
「ああんっらめっ……あっい゛っあひぃっあああぁーっ……! あひっ、あ゛っひああっ……あっあんっあんっ」
立木の巧さに翻弄され、突き上げられれば、ペニスがドアと体に挟まれて扱かれているかのようになるせいで、余計に辛い。
乳首も鉄の扉に擦れていて、捏ねられているかのように上下している。
色んな場所を刺激されて、颯のペニスからは先走りも出ている。
すると立木がそのまま奥までペニスを突き挿れた状態で中出しをしてきた。
「ひあっあっあんっあんっらめっ……あっあっああっあひっらめっ、中出しはぁっ……あっあっあんっ」
ビシャビシャと逆流した精液が尻から溢れ、床を塗らしていく。
「ああぁんっ、やだぁっひぃんっやだぁっあんっ、ああぁあんっ」
射精が終わったらそれで終わると思ったが、それでも立木は止まらずに勃起したままのペニスを奥まで何度も突き挿れて腰を振ってくる。
「あっああっやあぁっ……あ゛っああっ……あ゛ひっああっ、やっらめっ、あんっ」
いやだと言っても立木は止まるわけもない。
相当の覚悟と準備がなければ、他人の家に侵入なんてしないだろう。
だからきっと見つかるまで颯を犯すし、中出しもし放題にするだろう。
「あ゛ああっ……ひっ、あ゛っ、らめっ……あ゛っうぁあっ、おちんぽっおおきすぎっ…あっああっ……ふあんっああっ!」
立木のペニスが大きすぎて苦しいけれど、乳首もペニスも擦れて気持ちが良くなっている。
それだけは止められずに颯はだらしなく涎を垂れ流して嬌声を上げ続ける。
「ああっあんっあんっあぁあっやっ、あああぁーっ、やぁっ、ひっ、ふぁっ、あんっあんっ、ぁんっ! やぁんっ、いぃっはぁっ、あっふぅっあんっ、んーっ」
立木のペニスはまた射精をして、颯の中で中出しをしてくる。
その精液はやはり多く、大量でお腹が少し膨れる感触がするほどだ。
こうなっても立木のペニスは一瞬だけ萎えるけれど、二、三回中で擦り上げてくるだけでまた勃起をしてしまう。
「はあぁ……ひ、はぁ、あっ、ああんっ! あぁっ、もう、むりっ……あんっ、なんで、またおちんぽ大きくなってるの、あ、あぁっ……」
立木は何も言わずにただ無言で颯を玄関先で犯し続け、ドアに押しつけてから四回くらい精液を中出ししてきた。
「もっおちんぽいいから……あぁんっあっあっ……や、らめぇっ……おま○こ壊れるっはぁんっ」
とうとう立ってられないほどになった颯であるが、そんな颯からやっと立木はペニスを抜いた。そして颯は玄関先の床に放り出されてしまった。
「あぁあっ……はぁっはぁっ……らめっ……あっぁんっあっあぁっ……んんっ、らめぇっあっあんっ」
アナルからブリブリと音を立てて、さっきまで立木が中出しをした精液が溢れて出てくる。床を一瞬で精液塗れにしてしまい、その吐き出す感触に颯は絶頂してしまった。
「ひあぁああーっ……! あひっ……あ゛っあぁあっ……はぁっいいぁっ……ああっ……」
精液を捻り出しながら、ペニスから精液を吹き出す颯を冷静に立木はスマートフォンで撮影をしている。
「あ゛ああぁんっ! あぁっ、あっあんっあんっやらっやらっ! はぁっあんっあぁああんっ……」
そしてスマートフォンを玄関先に置いた音がしたので、颯はリビングの方へと逃げようと張って歩いて行くけれど、目の前には三脚にカメラがセッティングされたものがあった。
「なに、これ……ん――っ! あ゛あああぁっあひっあひぃっ! あっあんっあんっあぁあんっ!!」
四つん這いになったままの颯の腰を立木が掴むと、そのまま四つん這いのままで颯は立木に犯され始める。
その時、カメラには撮影をしている合図である、赤い光が見えた。
「はぁああ……らめぇ撮らないで……ああぁんっあぁっ……」
撮影までされている。
その事実に颯は驚愕したけれど、四回も精液を出されるほど中を完全に立木のペニスの形にされてしまったアナルに、また同じペニスが挿入ってきたら、それだけで颯は絶頂させられてしまった。
「ひあああぁんっ! やぁっもっやらっあっあんっはぁあっ」
立木は巧く颯の前立腺を攻め上げて、奥まで突き上げ、さらにはそれを交互にしてくるのに慣れていない颯はその強烈な快楽に翻弄された。
「ふぁああっ……らめっあーっ……あふっあっんんっ……はぁんっ!」
口から涎を垂らし、だらしなく喘ぐ姿をみて、これがレイプだと思う人はいないと思う。完全に颯は快楽に溺れていたし、本人も気付かないほどに顔は緩み蕩けて笑っているのだ。
「あああっやっ、あっあんっあんっあんっ」
こんな簡単に颯が堕ちるのは、立木にも計算済みだった。
颯の行動全て見てきた立木にとって、颯ほど変わりやすいタチの振りをしたネコはいない。タチのくせにネコにアナルを弄られて喜ぶ時点でネコの素質ありなのだ。
このことを立木が知ったのは、一週間前のこと。
立木は颯の恋人である佳久が颯をネコにしようとしている計画をバーの奥の席で偶然聞いたのだ。
アナルを弄って前立腺を刺激することで射精を促すことを既にしていること。さらには颯が割と乗り気であること。それらからそろそろ寝ている間にペニスを突き挿れてもいいくらいにアナルを舐めたり弄ったりして大きくしていることまで話していたのだ。
その話をしているのは、佳久の愛人である男に向かってであり、佳久は既に浮気をしていたのだ。
さらには佳久の愛人によって颯をレイプする計画まで立てていることを知ってから、立木は計画を立てた。
颯には悪いが、どうせレイプされる未来があるのなら、立木が襲ってやればいいと立木は思ったのだ。
その決行日は来週の日曜。
前の週は愛人と佳久の旅行が四日間ある。
それは立木が嘘の旅行券が当選した手紙を送り、佳久がもし颯と出かけるなら颯に奔騰のことを話すことにし、もし佳久が颯を裏切っているのなら、立木が颯の処女を貰うことにしたのだ。
そうして佳久は颯を裏切り、愛人と旅行に出た。
立木は佳久が酔っている好きに鍵を盗み、型どりをしてから佳久に返した。
それで合い鍵を作り、この部屋に侵入していた。
何度も入り込んではカメラをあちこちに仕掛けた。二人ともそれに気付かなかったようであるが、佳久と愛人の浮気現場はここであったのでその証拠だけは沢山取れた。
颯は全然気付いていないようだったが、よほど佳久は巧くやれているようだった。
そして佳久の旅行先は海外にしたので、彼らが飛行機で海外に飛び去るのを見てから立木はここへやってきたのだ。
可哀想な颯、恋人にも裏切られ、会社の後輩である立木にもレイプをされる。
颯は何一つも悪くないのにだ。
「あひっあっあんっ、んっふああっいいっ、あぁんっんっあっあっあっあんっ」
颯は悪くないのだから、せめてよがり狂えるだけの状況を作ってやろうと立木は思ったのだ。
「あっいっちゃうっ、あんっあひっあ゛っいっああっあっやっ、やめっぁっはぁっ、あぁ……ひああっ! んっあっはぁっあぁっ、んっ、あ゛ひっあひっあんっあんっあんっふ、ぅ……ん、ん、んっんっ」
颯は立木のペニスに完全に屈していた。
どうやら本人が思っている以上にネコに向いている体だったようで、立木はこれだけは佳久に勝ったと思った。
「ん゛っんんっ……んっふ、んっんっんん……ふぁっ、はあっ、あっはぁっんあっあぁんっあひっあっらめ、んっああっ」
駄目だと口にしながらも颯は嬌声を上げて自らも腰を振り始めた。
気持ちがいいところを少し避けてやると、自ら腰を振って擦りつけてくるのだ。
「やっあっあっああっあひっあひっやっああぁっもっらめっ……ああっあああんっ! あ゛あ゛ああっ! い゛っ……あっ、ああっ」
いやらしい体は性欲には忠実で、快楽にはとことん弱いようだった。
「あ゛っあんっきもちい、あんっおちんぽでゴリゴリ気持ちいいっあっひあぁんっ」
素直に認めたので、立木は颯の中にまた精液を中出しした。
「あっいいっ……きもちっいいのっひっあっあっあ゛あああっあひっい゛いっあっあっあっあんっ!」
立木の精液を感じて、颯は絶頂をして潮を吹いた。
精液を突き上げられる度にペニスから吐き出しているほど感じており、これはもう体は堕ちていると言えた。
後は颯の精神を攻撃するだけだ。
「あひっらめっあ゛っあんっあんっあんっあっひっあああんっ」
四つん這いで突き上げながら、リビングに進み、そしてテーブルとソファがあるテレビ前に行く。
大きな窓はカーテンを引いていないので外から見える少し遠いマンションからはもしかしたら誰か見ているかもしれない。
「あ゛っひっらめぇっ……あっあんあんあんあんあんっ!」
ソファに座って颯の体を起こし、膝に跨がらせてから下から立木は颯を突き上げた。
「あんっあんっあんっ! あ゛ひっんっあぁああーっああぁっ……、んっあっあっ、あうっ……」
颯は騎乗位のようにテレビの方を向かされる。
するとテレビが起動し、DVDの画面になる。
それは手元にあるタブレットと連動しているようで、それを立木が操作している。
「あ゛ひっあひっんっあっあんっんっやぁっんっあ゛はっうあっん」
颯は突き上げられながらもテレビに映るものを見ていた。映っているのはタブレットの画面で、そこには動画ファイルが幾つかある。
浮気一、浮気二、浮気三、密談一、密談二というような題名である。
訳も分からないままにその動画の一つが再生される。
「んっ好き、きもちい、ふぁっ……ひぁっあっあ゛っいいっ……あぁんっ」
テレビから聞こえたのは、甘い佳久の声だった。
「……あっ……うそ……佳久……うそっああああっあっああっ!」
佳久がこの家で知らない男を受け入れてセックスをしている場面だ。
同じこの場所で颯が今されているように、佳久はセックスを楽しんでいる。
佳久を犯している男、それは佳久の大学の先輩で佳久はよく世話になっていると言っていた。仕事柄会うこともある人だと言っていたし、よく名前が出て飲みにも一緒に行ったことがある。
まさかこの二人ができているとは思いもせず、ショックであるはずの颯であるが、それを立木がショックから更に突き落とすように突き上げてくるのだ。
「あぁあん……はぁっ、ぁ、ん……ん……、ふぅ、んっんんっ、ふぁっ、あん、ん……あぁっ……あ゛っらめぇっ……あっあんっ」
浮気のセックスをしている佳久を見ながら自分が立木に襲われている。
こんなこと合ってはならないのに、更に立木は浮気の原画を三つも見せてきた。
玄関先での情事は、まさに立木がしてきた通りのやり方で佳久も犯されている。
「あっぁあっ、んっひゃぁっ……あ゛っひっ、あぁっ、そんなっ、あんっ」
同じ方法で立木が颯を犯していることに、颯はショックを受ける。
けれど、その先の密談は更なるショックを颯に与えた。
それは立木がバーの奥の席で録音した音声だ。
佳久が浮気をしている先輩を使って颯をレイプする計画の一部始終だ。
「あ゛ひっうそだ……うそっぅあ、あっあぁんっ! あひっ、ぁあっ、あっあっあっ」
ショックを受けているのに、立木によって犯され続ける颯。
それによって精神も完全に崩壊してきた。
さらには今日佳久がいない理由も、全部立木の仕業であるが、それでも佳久が颯を選ばなかった状況さえ、カメラが全て捕らえていた。
佳久は既に颯に飽きていて、先輩との逢瀬の方が楽しいという事実を佳久の声で聞かされたのだ。
「あひっ、あっぁっ、ふぁっ、あぁんっ! あぁんっいいっ、あんっあんっ、あっふぅっ、ひあぁっ」
涙が流れるけれど颯はもう佳久の言っていることは嘘だとは言い切れなかった。
弁当を作っている理由は先輩に作りたいから余ったものを颯に入れているだけ。そうすれば浮気は疑われないからだ。
その先輩は既に既婚者で、颯と別れて先輩を付き合うのはリスクがあるから、予防のために付き合っているに過ぎないのだという。
そこで完全に颯の感情は壊れた。
「んっあぁっあぅっ、おち○ぽでおま○こゴリゴリされるの気持ちいいっ……あっあひっあ゛んっあっあっんっ!」
立木のペニスだけが今は颯を慰めてくれる。
どん底に堕ちるなら、この方が楽だと颯は考えたのだ。
どうせレイプされる運命ならば、佳久のおもちゃになるよりは、立木の執着に縋った方がいいに決まっている。
だって立木はここまでして、颯を欲しがっているからだ。
「ひっあっ、あんっいいっ、あぁっおま○こっ、おちんぽハメハメされてっあんっきもちいいっひああっんっ!」
やっと颯が素直になったので、立木はテレビを今映っている部屋の監視カメラに切り替えた。
「あんっ!ぁあっ、あっ、あひぃっひあぁっあひっ、あ゛っ、おちんぽらめぇっ……おま○こ壊れるっあぁっあっ」
そこには立木のペニスが突き刺さっている颯のアナルが映っている。
それはイヤラシく粘りけのある精液が付着した状態だ。
「あんっ、あぁっ、はっいいっ、おちんぽいいよぉっ……あっひあああぁんっ!」
腰を振れば振るだけアナルから精液が溢れてくる。
「あぁっすごい……っ、おちんぽっおっきくて、びくびくして、きもちいいよぉっあぁんっ!」
さらには画面が変わると、颯のアップの画面だ。
立木に犯されてうれしがっているよがった顔。
気持ちよさに蕩けて、だらしなく涎を垂らしている顔だ。
その顔を見たら、自然と笑みが浮かんだ。
「あ゛ああっいいっいい、おま○こきもちいいっ……あんっあんっあんっあああっあああぁっ! あああぁっ、あんっあんっ、い゛いっあぁっいいっ気持ちいっ……ぁあ、はぁんっいいよぉっあんっあんっあんっ」
それからは颯は立木とのセックスを堪能した。
散々して気絶をして、起きたら部屋が綺麗に片付いていた。
そのまま立木に連れられて、立木の部屋に行くと玄関先からずっとセックス三昧となった。
翌日の会社を病欠扱いにして、二人はセックスに溺れた。
「ああぁっすごいぃっ……ぁんっらめぇ、あっあんあんあんあんあんっあっん、んっんんあんっ! あっあんっあんっ、おち○ぽっいい、よすぎるっ……」
「やっと手に入った……颯……俺の物だ」
「ひああぁんっ! うん、俺はお前の物だ……もっとちょうらい、あっあんっあんっらめぇっあっああっあっああっ……きもちいいっあっあっあんっんっああぁっ」
颯が強請ると立木は好きなだけ颯を犯す。
タチだったけれど、ネコの方が何十倍もセックスが楽しいことを知って、颯はもう元には戻らないと決めた。
「あああっ! あひっあっあっあ゛っあ゛ああっひああっあっあっあんっああぁっ! あっあんっあんっあんっああんっあっきもちいいっ……ひあっあっあっあっ」
立木との四日間を過ごした後、颯は佳久と別れた。
佳久と先輩が浮気旅行をした証拠を立木が持ってきてくれたので、それを見せるとさすがの佳久もこれ以上の関係が続けられるとは思わなかったらしい。
さらには先輩はこれが初めての浮気ではないらしく、奥さんに今回の旅行がバレてしまい、離婚寸前になり別れないと言い張り、離婚調停になっているらしい。
それでも先輩は佳久と付き合いを持続することなく、佳久のせいで妻や子供に逃げられると言い、佳久のことを殴っているらしい。
佳久は奥さんを別れた先輩なら自分を選んでくれると思っていたらしいが、現実はそうはならなかった。
さらには先輩の奥さんは、佳久に浮気相手として慰謝料を請求しているようで、佳久は踏んだり蹴ったりになって、颯のことまで手が回らないせいで簡単に別れられた。
それも全て立木が浮気の証拠を先輩の奥さんに匿名で送りつけたお陰であるが、そこまでして貰ったら、颯が手を汚さずともよい復讐ができていた。
ショックだったけれど、佳久のあの裏表が酷い顔を知ってまでも、佳久と付き合えるわけもなかった。
そしてそうまでしても颯を欲しがる立木の方が、まだ佳久よりも颯を愛してくれると颯は思ったのだ。
あれからずっと立木の部屋に住み着いて、颯は毎日立木にセックスをしてもらい、可愛がって貰っている。
愛情が見える形で与えられる、ちゃんとこちらを見てくれる立木のことをだんだんと颯は可愛い奴だと思えるようになっていったのだった。
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