161-どうせ皆同じ


 柏谷月(つき)は、母親と二人暮らしだ。
 父親は去年病気で亡くなり、母親は看護師に復帰した。
 そのお陰で月は不自由はなく暮らせていた。
 毎日、母親は夜勤の仕事に出かける。日中の仕事よりも夜勤の方が給料が良いというので夜勤ばかりを入れている。朝に戻ってきて家の事をやり、夕方月が学校から戻ってきてから食事を用意して出かけるのがいつもの流れだ。
 月は食事の洗い物しかさせて貰えていなかったけれど、留守番を寂しいとは思わなかった。
 昨今、テレビだけではなく、ネットで色んなものが見られるから、それを見ている間にあっという間に夜は更けて寝る時間になる。
 時計をセットして眠ると、朝になって母親がいつの間にか帰ってきている。
 そういう日々であった。
 そんな月の生活は、引っ越してきて一年目で変わった。
 一人で留守番をしている間に、隣人が引っ越しの挨拶だと言って何か持ってきたので玄関を開けたとたんにそのまま侵入してきて、月は隣人に押し倒されて犯された。
 泣いて叫んでもこの時間、一階の人も夜の仕事でおらず、隣はその男である。
 大きな声を出してもさらに隣の大学生が騒いでいる声が聞こえるだけで、月の悲鳴はすぐにかき消されて、口を塞がれて好き勝手に犯された。
 母親が夜勤でいないことを知っていての犯行で、玄関先のダイニングでねっとりとしつこく犯され、ベッドに連れて行かれて朝近くまで犯され続けた。
 その間に写真も撮られ、動画も撮られた。
 隣人は後片付けをして帰ってしまい、母親が帰ってくる頃には月も気絶をしていた。結局母親にはバレなかったが、その日は学校を休んだ。熱が出たからだ。
 幸い寝て休んでいたら熱は収まったので、母親はその日も夜勤に向かった。
 そして男はいつの間にか玄関の鍵のスペアを作っていたのか、鍵を開けて入ってきて月の部屋に現れた。
 月は逃げることができず、二日連続、隣人の男に犯された。
「あぁんっ、あんっ、あんんあんっんっ、あぁっ、あぁん……きもち、い……おちんぽ、いいっあひんっ」
次の日には月はその快楽に素直になった。
 堕ちてしまった方が苦痛がなく、快楽に酔った方が身体も辛くなかった。
「あぁあっ……あぁっ、おっきいっおちんぽがぁっ……おま○こ、ごりごり擦ってっはあぁっ……んっあぅっ、きもちっ、いいっ……!」
「そうだっおま○こ最高っお前、俺のおちんぽが好きなんだろっおらっ」
「あぁっ! あっあっあひぃっ……おちんぽっすごっあんっはぁっあぁんっ」
男に言われるがまま、ペニスをおちんぽといい、自分のアナルをおま○こという少年をいい大人が犯していく。そのしつこさとねっとりとした濃厚さに、月はセックスに慣れていってしまった。
「あぁあっ……あっぁん……あぁあっあんっいぃっ……もっおちんぽっらめぇえはぁああっ……」
 嬌声を上げれば痛いことはされない。部屋なので誰にも見つからない。
 最後は隣人の部屋に連れ込まれ、大きな声を上げても隣人が恋人を連れ込んだだけのことで、誰も文句は言わない。
「はぁっ、はぁっ……やらぁあっ、もっ、おま○こらめぇっあん、おちんぽっああんっあんっぁあああぁんっ」
 正直に言うと、月はペニスの良さが分かるほど隣人に犯され続けた。
「あぁんっ……いぃっ、あっ、らめっ、おちんぽっあっ、あっあっあっ……ふぁっ、ひぅっ、あんっああぁっあひぃっ、あんっ、あんっ!」
「やめらんねぇな、このおま○こ……へへへ、引っ越し早々いいもん見つけたな」
「ひあっ、あ゛っおちんぽ、らめっあぁっ……あ゛っあっあっああっあぁああっ……あっあっあんっ、あんっあんっあんっあ゛ああっ、あっあぁあんっ」
 隣人は毎日のように月を犯しに現れ、月が大人しく付き合うと二、三回射精をすると帰るようになった。
 だから、月もそれに付き合えば早く帰ってくれると学習をしてしまった。
 すっかり月のアナルがペニスに馴染んでしまった後のことだ。
 その男が幼女に同じことをした罪で警察に捕まっていた。
 隣に刑事がやってきて、月の目の前で逮捕されたのだ。
「君は大丈夫かい?」
 そう警察に聞かれて、月は言った。
「何がですか?」
 すっと出た言葉に刑事も猥褻なことだとは言えなかったようで、後日母親にそういう連絡が来ていたが、母親は月には何も言わなかった。
 住まいを引っ越したのはそれからすぐだった。


 引っ越した先はマンションで、母親は夜勤の仕事をしばらく昼勤に変えた。
 それから一年ほどして、月は高校に入った。
 高校にはいいところに行って欲しいと言う母親の願い通り、進学校に入った。
 成績は奨学金を受けたかったのでめちゃくちゃ勉強をしたから、それなりにいい成績で奨学金も受けられて大学までいけそうだった。
 頑張って志望大学も決まり、後は推薦で奨学金も受けられることだけ考えればいいだけの、二年の春休み。
 そんな時、隣の部屋が空いた。
 新たに引っ越してきたのが、中学校の教師だった。
 近所の中学の教師になったので近くに引っ越してきたという。
 その教師と母親がすぐにいい仲になった。
 とたんに母親は仕事を夜勤に戻した。
「お母さん、先生と結婚がしたいわ、いいわね?」
 そういう母親に月が言えることは一つだった。
「うん、お母さんの好きなように」
 いつでも母親の言う通りに生きてきた月に選択の余地はなかった。
 その結婚資金を貯めるために、母親は夜勤に出たのだ。
 それが間違いだったのを月はすぐに知った。
 その夜から教師による月への性的な振る舞いが行われるようになった。
「アナルが使えるのは知ってんだ。お前、小児性愛者とセックスを一年間もしてたんだろう?」
 教師から言われたのは、そうした言葉だった。
 月は硬直して唖然としている間に、すぐに組み敷かれた。
月はまさか母親がそうしたことを教師にバラしていたとは思わずショックを受けた。
 母親があの事件後、月に直接何かされなかったかと尋ねなかったのは、きっと察したからだ。自宅の隣に一人っきりの男の子がいる状況で小児性愛者がそれを見逃すわけもないことは、看護師をしている母親が一番知っていることだ。
 深夜ならばそうした被害者が運ばれてくることもあるくらいだ。
 だから引っ越したのだ。そして昼間の仕事にして夜に子供が一人の時間を作らなかったのだ。
けれど、父親になりたいと優しく言った教師がまさか強姦者だとは徹底的に付いてないとしか言い様がなかった。
「ずっと、狙ってたんだ……はは、いいぞ、このおま○こ……っやべえ、名器だろこれ……そりゃ犯したくもなる……っ」
 教師はそう言いながら月を大きなペニスで突き上げ、リビングで月を犯す。
「はぁ……あん、んあっ、やぁああんっあぁっ、あんっ……らめぇっ、そこやぁっ……あっ、ああぁっ!」
久々の男のペニスを味わい、月は恐怖よりも快楽を得てしまった。
 絶対に忘れていると思っていたセックスは、身体の底では覚えていて、すぐに感触を思い出し、快楽を追うように目覚めてしまった。
「やっ、あぁっそんっ……はぁっ、ああんっ! んっあぅっ……やっあぁっあぁっ、らめっ、んんっ、ひぁんっ……! あっ……あぁっあっ……お、おちんぽっでっ、おま○こぐりぐりって、あっやっ、あはぁんっ……」
 教師によって深いところまで犯され、月は身体を震わせて嬌声を上げた。
 それは教師をさらに興奮させてしまい、激しく犯された。
「こいつは、ツイてたな。おまけの方が当たりだった感じだっおおっ搾り取られるっ」
 教師が月のアナルで精液を中出しし、それを受けて月も絶頂をした。
「あああぁ、あぁ、ん……あひぃっ、ああーっ、おま○こ、もう、やぁっ…ああっ…!」
「まだだ、これからもっと犯してやるからな、この淫乱ま○こがっ」
「あぁんっ……、あぁ、ああっあぁんっ! ぁっ、らめぇ……あぁんっあああぁーっ!」
教師は夢中で月を犯した。
 月は嬌声を上げて悶えながらも、どうしていつもこうなるのか、どうして自分だけこうなのか悩んだ。
 セックスにはすぐに慣れたから、恐怖もない。
 嫌いでもなかったし、快楽は好きだった。
 けれど、母親の期待には一切応えていないことだけは分かっている。
 苦労した母親には幸せになって欲しかったのに、まさかこんな人とも想像もしなかった。
「あぁああんっ、もっやらぁっ、いっちゃう、おちんぽっやらっいくっやらっあああんっあああんっあああんっ!」
 強く突き上げられてまた月は絶頂をする。
 教師は何度も月を犯し、精液を中出ししても止まらなかった。
 それこそ母親が夜勤から戻ってくるまでそれは続いた。
 教師の部屋に泊まると言っていたので、母親が迎えに来た時には風呂に入って誤魔化した。
 玄関先で母親と教師がキスをしているのが見えた。
 あの唇でその息子のペニスを嬲っていた事実を知っているだけに、月は吐き気がするほど気分が悪かった。
 自分が悪い気がして、いたたまれなかった。
 しかし月はその日から教師によって夜な夜な犯される羽目になった。
「ひああっ……らめっあっん゛っひっいっ……あんあっ、んっああぁっ! ああっらめっ、いっちゃう……から、おま○こらめっああんっあっ!」
「くおおっいいぞっ……このま○こ……やべえっ」
教師は涎を垂れ流しながら、夢中で月を犯す。
 だんだんとそれは母親を邪険にし始め、月だけに夢中になり始めた。
「んっあっ……ああっんっあああんっ……おま○こいいっ……ああんっきもちいいっああんっああっ」
 どうやら月のアナルは相当いい感触で、女性とでは得られない快楽があったようだ。
 さらにそれが普通の人のアナルとは比べものにならないほどフィットしていて、教師はいつでも月を犯したいと思うようになり、わざわざ忘れ物をしては月を学校に呼び出して、誰も来ない旧倉庫で月を拘束し一日中犯したほどだ。
「あ゛っああっあっいくっ、い゛ぐっおま〇こイっちゃうっ……ひぁっ、あ゛っ、ひあん゛っあっ、あ゛ああっあぁっらめっ……ああんっおま○こっああんっおちんぽがっああんっいいっ」
 信じられないほど強引になっていく教師は、月を様々な場所に連れ出して犯すようになり、母親を差し置いて二人で旅行までし、その旅行先でも月を夢中で犯した。
「ふあっあっ、あっらめええっ、激しくおちんぽでおま○こぐりぐりされたらっああんっきもちいいっああんっああんっああっ!」
「ああ、いいっ気持ちが良いっこのおま○こ最高だっ!」
 教師は月が抵抗をしないことをいいことに行動をエスカレートさせていくも、そのうち警察に別件の事件で逮捕された。
 教師は月が抵抗しないのはセックスが気持ちが良いからだと思い、そのセックスをしてやっているのは自分で、自分はセックスが上手いので他の少年に手を出しても自分のテクでバレない、大丈夫だと思い込んだらしい。
 そのせいで教師は逮捕されたけれど、月は自分のことは訴え出なかった。
 教師も余罪を増やす気はなかったようで、月のことは自白もしなかった。
 けれど、母親はさすがに気付いた。
 教師が逮捕された時、月は学校に行っていたが帰宅してすぐにリビングに行くと母親に頬を叩かれた。
「信じられない……あんた、あの教師と寝てたわね! 私を馬鹿にして、楽しかった!?」
 そう言って母親は泣き崩れた。
 殴られた頬を触った月はただ一言言うのだ。
「……じゃあ、先生に強姦された時、そう言えばよかった? でもどうせ、馬鹿なこと言うなとか、結婚するから邪魔をしてるとか、そう言うよね? 僕はどうすればよかったの? お母さんだって、最初がいつだったのか知ってるくせに」
 月がそう言うと、母親はさらに泣き崩れた。
 やっぱり最初の事件で月が被害に合っていたことを察していたのだ。
 それから母親は家を出た。
 住まいは別にしてしまい、月はマンションに置いて行かれた。
 家賃は前払いで払っていたらしいが、高校が終わる三月いっぱいで契約が切れると大家に言われた。
 どうやって生きていこうか。
 悩んだ末に学校に相談をした。



 学校で母親が出て行ってしまったことなどを知らせたところ、担任が役所まで行ってくれて、様々な手続きをしてくれた。
警察には母親の行方を捜して貰う手続きをしたが見つからず、やがてそのまま月は高校を卒業した。
幸い、色んな支援を受けて月は大学に返済無しの奨学金を受け通うことになった。
 担任がいい人で、いろいろと世話をしてくれた。
 いい人だったけれど、最終的には月はその担任とセックスをした。
 要は、洗いざらい打ち明けたとたん、担任の見る目が変わったのだ。
 誰にも言わないとか、秘密にするとか、散々に言われたので月はセックスを承諾した。
 月は、貞操観念どころか、大学に行くためには担任の支援がなければ無理であることを悟ったからだ。
 放課後の教室や誰もいない図書室。
 担任は様々な場所で月を犯した。
「あ゛あっ……んっあっ、あ゛っ、あっあっあっあああっ! んあっん……あっあああっ……あんっあっああっああっんあっあっはあっんっあっ、ああっあぁんっ」
「ああ、この淫乱ま○こは本当にどうしようないな……はっこれは襲われるためにあるもんだ……っ」
 担任も月に夢中になって何度も月をペニスで突き上げてくる。
 腰を激しく振り、妻相手にもそこまでやったことがないというほど何度も月を抱いた。
「いいっああんっおま○こっいいっきもちいいっああんっああ……ああんっ……ああんああいいっ」
 月も抵抗なんてする気はなかったし、抵抗が意味をなさないことを知っている。
 月の中で男は皆同じようなもので、ペニスをアナルに突っ込んで腰を振り、中出しをして喜ぶものだと思えていた。
「あ゛あっいいっ、らめっあ゛あっ、らめっ、おま○こゴリゴリしてるっ……ひっあっ、あんあんあんあんあんっああんっ!!」「おまんこ……ああっ……らめっゴリゴリしちゃっ……ああんっおちんぽっおおきいいっああんっ……ああんっ」
「ああ、柏谷っいいぞっ中がうねってたまらんっ」
「いいっ……きもちいいっおちんぽ……ああっ……いいっ気持ちいいっ……ああんっああっあああんっ」
「そうだよなっ気持ちがいいから、おま○こされるのがいいんだよなっ」
「あ゛ああっ……あっ、あ゛っ、らめっらめええっ、あ゛あああぁっあ゛っい゛っ、あっんっ、、いくっあ゛あ゛っあっらめっあ゛っんっ、あっ、あぁっ、いくっ、いっちゃうっ……あぁあああん!」
「何度でもイクんだっそうだっうおおおっ搾り取られるっ!」
「いい……ああんっおちんぽっいい……ああんっああっ……きもちいいっああんっ……ああんっおま○こっああんっいいっ」
担任もまた月に夢中になり、高校を卒業してからは月の自宅を訪ねてきては月を犯していった。
 そして担任は離婚をして月のマンションの隣に越してきて、常に月を犯せる距離に居着いた。
 月は大学から帰ると担任によって犯されるだけになっていった。
 けれど、どういうわけか月が観念して全てに諦め始めると事態は好転する。
 担任は、自分の教え子に手を出し、それが全国ニュースになり教職を追われた。
 それを機会に役所の面倒を見てくれた人が月を覚えていて、担任が隣に住んでいる環境を知り、引っ越しを進めてくれた。
 担任が逮捕されたあとに襲った教え子と和解して警察から出てきた時には月は別のところに引っ越していた。
 もちろん担任は月を探したけれど、月は役所の人に勧められた通り、誰にも教えなかったので担任はさすがに居づらくなって何処かに引っ越したらしい。
 月が引っ越した先は、役所の担当の持ちマンションで、そこで一年を無事に過ごした。
 さすがに役所の担当の人は察してくれたので、その後を気遣ってくれたけれど、結局その担当にすら月は犯された。
「あ゛あぁっ……おちんぽ、ああっ、あっ、やああっあっあんっあっあ゛ああぁっ……すきっおちんぽすきぃっ……おま○こっハメハメ、イキまくちゃうっ……あ゛っ……いい……おま〇こきもちぃっあぁあんっあんっ」
「くそ、こんな淫乱だって分かってたら、早く犯しておくんだったっおおっ」
 担当はそう言いながら月を突き上げて襲っている。
 腰使いは若いせいか一番上手かった。
 そのせいで月はその腰つきに翻弄され、嬌声を上げて喘いだ。
「いいっきもちいいっおちんぽっああんっらめっらめっきもちいいところばっかっ……こすっちゃっああんっらめっ」
 色んな人に犯されたけれど、この担当のペニスが一番好きだった。
 がっちりとして大きくて良いところをちゃんと擦ってくれる。
 独りよがりではないセックスで、月はそのセックスで初めてきちんと感じた。
「ああっ、すきっ好きっ、おちんぽしゅきぃっ……あ゛っあ゛っ、あっ、きもちいとこっ、ゴリゴリされてっんっあっあああんっ」
甘い嬌声に担当のペニスは何度も射精をしても止まらず、中出ししてはペニスで吐き出した精液を掻き出しては、また射精を繰り返す。
「ああ……すきっおちんぽっ……すきっああ……きもちいいっああんっおま○こゴリゴリされて……ああんっいいっ」
「本当にお前は犯されるためだけに存在をするんだっ……へへへっいいなこのおま○こ……」
「おちんぽっきもちいいっああ……いいっおちんぽっ……おちんぽっああんっきもちいいっああんっ」
「腰が止まんねぇっ……ああいいっ……おおおっ」
「あっあ゛っ激しぃっ……ん゛ああんっあ゛っあっあひっ……あ゛っあっあんあんあんっ」
「おおっ搾り取られるっ……おおっ出してもとまんねぇ……とんでもないおま○こだな、お前はっ」
 奥を擦り上げてから担当は中出しをし、萎えそうになるペニスを扱くように突き上げてきて、また勃起をする。
「ああっすごいっおちんぽっすごい……ああんっきもちいいっああんっあああんっあああっ!」
繰り返される裏切りに月はもう誰にも期待をするのをやめた。
 もう誰に犯されてもきっと同じことが繰り返されるだけで、親切な人から狂っていくのだ。
「あ゛あああっ……あぁっあっいいっ、きもちぃっ、、おちんぽ、大きくて、おま〇この奥まで届いてるっあああっあぁっあっあっ」
 セックスが気持ちが良い。それだけでいい。
 それ以上は望まない。
 心なんてきっともう壊れていただろうし、意味がない。
 だって、皆どうせ同じことしか言わない。
 お前は淫乱で変態、どうしようもないセックスをするためだけに生まれたのだという。
 たぶん、そうなのだろう。
 なら、期待はしない。
 月がそう諦めた時、事態は急変する。
 今までもそうだった。


 担当との関係は一年で終わった。
 担当は役所の資金を横領し、警察に逮捕をされる。
 そして担当が変わり、月は引っ越しをした。
 ちょうど大学を卒業間近だったのもあり、支援団体の支援を受けて新しい住居を見つけた。
 そして会社に入社をした。
 けれど、三ヶ月の使用期間中に月は会社を辞めることになった。
 会社の社長に呼び出された先で、月は社長に犯された。
「入社式から狙っていたんだ……お前のこの身体が俺に犯されるために存在をしているはずだっほらみろ、この淫乱ま○こを……っ」
「あぁんっ……あっあっ……おま○こ、おま○こっおちんぽでずぼずぼされるの気持ちいいっああんっああん……ああっおちんぽっおおきいっ……ああんっらめっああんっきもちいいっらめっらめっ……ああんっ!」
「そうだろうよ……もっとと求めろ……それがお前の意思だろうっ」
 社長は月を犯しながら、どんどんその過去を暴いていく。
 中学の時に最初に隣人に犯されたこと、高校の時に隣人の中学教師に犯されたこと、高校の担任にも助けを求めたら結局犯されたこと、役所の担当にすら犯され続けたこと。
 ありとあらゆる環境で犯され続ける月の経歴を暴いてしまった。
「あぁあんっ! あっああっ、いやっ、らめっはぁんっ……あっいいっあぁんっおま○こっいいっああんっいいっきもちっ……いいっあああんっらめっ……ああんっいいっ……あっあっああっあっあっああっんっあっ」
「これまでは環境が助けてくれただろうが、今度はそうもいかんぞっお前を俺の専用ま○こにしてやるっ」
 そう社長は言う。
 確かに今度こそ、月が社長に犯されている事実を知って助けてくれるわけもない。
 さらには成人をして公的手段から離れた大人である以上、必要なのは月の意思だけだった。
「あんっあんっ、あああぁーーっ! ……ひあっうぁあっ……あっあ゛っあぁああ……っ、おま○こ、すごっあぁっおまんこっ……ああいいっあんああっ……ああんっああっいいっきもちいいっああん……ああん……いいっあんっ」
「お前は自らの意思で否定をしてこなかったし、訴えなかった……それがどういうことか分かるか? お前は犯されることを望んで、男を誘っていたんだよっ」
 社長がそう言い、違うと月は思うけれど、確かに訴えていれば何か違ったはずだ。
 最初に刑事に聞かれた時に、被害にあったと言えば、きっと母親はもっと助けてくれただろうし、教師と結婚を考えはしなかったかもしれない。
 一度狂った歯車は、外れたまま回り、そして月は不幸のまま結局蹂躙されている。
 何一つも望まぬままなら、相手が誰であってもされることは同じだ。
 望む望まないにしても、セックスが気持ちが良いことを月は知っている。
「きもち……いいっああんっらめっそこばっかっ……ああんっいいっいいっああんっきもちっいいっああんっんあっああんっああっああんっ……あっあっああっ……あん……あんああっ……あんきもちいいっ……セックスすきっあんああっ」
「そうだ、認めて俺のモノになれ。今まで誰のモノにすらならなかったお前が、堕ちてくるところが見たい……」
 そう言われて突き上げられてしまい、月はその社長のペニスにすっかりと心を許した。
 そうなのだ。信頼などしてもいない社長に犯され続けるなら、それでいいと。
 このペニスさえあれば、きっと自分は満足なのだ。
 セックスは好きだ。それだけははっきりしている。
 相手は誰でもいい。
「んあっ、いいっすきっああぁっ……はっ、はっん゛っ……この、おちんぽっすきっん゛ああっうあぁっ…ん゛あっ、おちんぽっあっあっあああぁぁっんはっあ゛ああっ……ああっおま○こがっあ゛あっああああっ……あっんっいいっあ゛あっ……んあっあ゛あっ……ああんっ」
「お前はこちら側の人間だ……誰でもいい、股を開いて生きてきたのは、何者でもない、お前自身だ」
 確かにそうだ。
 母親にさえ話していれば、それで助かったのに秘密にした。
結婚には乗り気ではなかったのに、認めてしまった。反対をすればよかったのだ。
 担任にされたときに教育機関に訴えればよかったのだ。
 役所だって別の担当に相談すればよかったのだ。
 すべて自分の思い込みで、皆同じなのだと諦めた。
 諦めなければよかったのだ。
 諦めた結果、ここに堕ちてきた。
「ん゛ああっ、あっあんっあんっらめぇっ……おま○こっ、すごい、おちんぽっ……んっあっあっひあっ……ああんっ……らめっ……ああんっ……いいっ……いいっああっそこっあんっああっ」
男のペニスをアナルで受け止め、それで扱かれて絶頂をする。淫乱でどうしようもない身体になった。
 それは悪いことではないけれど、望まない相手としてここまで淫乱になれるなら、素質が十分だったと言われてももう否定はできない。
「んあっ、あっ、ふぁあっ、おち〇ぽっ……おま〇こで……ビクビクおちんぽっすごいっんあっああっおちんぽっいいっきもちいいっらめっそこらめっおくっああんっ……ああっ……おくっ……ああんっおくがあっきもちいいっああんっ」
 月はここで諦めずに認めた。
 セックスが好きだから、生きていくためには必要だけれど、危ない事になる前に、観念してこのペニスに堕ちようと思ったのだ。
 だって誰も彼も同じだ。
それなら少しはマシな人とのセックスに堕ちた方がいいに決まっている。

 月が認めたからなのか、それから好転する事態は訪れなかった。
 月は社長に飼われ、社長の自宅のマンションで鎖で繋がれている。
 社長が会社に出ている間中、アナルにバイブを入れ固定され、尿を管で取られながらアナルからの刺激でドライで達している。
 社長はそんな月を愛しており、月はそれに応えた。
 愛は知らないし、要らないけれど、セックスだけは必要でそれを過剰に与えてくれている今が一番穏やかだった。
 何にも縛られないからこそ、月は自由になれたのだろう。

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