146-奈落
1
さっきまで晴れていた空が曇り始めた。
「さがれ!」
雨が降りそうだなと思っていると、カメラを担いだカメラマンに怒鳴られた。
「あ、すみません」
袴姿の夜明(よあけ)は、その場には異質な存在である。
声を荒げたカメラマンは夜明の姿を見てから、ハッとしたように謝ってきた。
「すみません、大声出してしまって。そこ、光が入るところなのですみませんが、撮影の邪魔になるのでどいてください」
そう丁寧に言ってきたので夜明はぼーっとしていたが、ハッとしてからそこを動いた。
「すみません、素人なもので」
素人だと言う通り、撮影のことは一切分からない夜明は撮影隊のスタッフではなく、この山の麓にある神社の神主だった。
滅多に人がこない神社であるが、神社の協会から派遣された新人が神主として雇われている形だ。誰も来ないような場所の神社の神主になりたい人はそうそういない。
そういうわけで新人だった夜明は、協会に雇われてここに赴任してきた。
協会が言うには、すごく簡単な仕事だとのことだった。
神主になったはいいが、実家が神社ではない新人はいろんな地域に配属され、居着くか居着かないかでまた翌年に再配置がされる。
この麓の姫新神社は、昔ここの山に居た獣を捕らえ、倒した姫を祭っている。
とても嫉妬深い姫で、若い人が好きらしく、五年以内に人が変わってしまうのだという。神様が嫌がっているからと、急に退去する人も多く、中には一年くらいで退去してしまう人もいた。
その中で夜明は既に三年目であった。
退去する人に話を聞くと、急に出て行けと言われる夢を見るそうで、それまでは普通に神主として仕事をこなせば文句は言われないのだという。
そんな夜明は、まだその姫様とやらにはあったことはなかった。
なので普通に仕事をしていたのだが、ある日、協会からテレビ取材の話が舞い込んだ。
「なんでも、山の中を駆け回るだけの撮影らしくてね。ほら、山の中腹に昔建てかけたホテルの後があったでしょ? あそこで幽霊が出る出ないってのをやるんだそうだ」
どうやら他の山でも同じ事をやっているテレビ局のB級心霊ものの撮影らしく、ただその辺を撮して、ほらいたでしょっていう雰囲気だけでいるはずもないものが見えたと無理矢理作る番組だ。
そういうテレビ番組は廃れたと思っていたが、昨今はレンタルDVDや、Web配信で徐々に需要を伸ばし、個人でもそういった配信をして楽しむマニアが多いらしい。
「ああいうのは、本当にでちゃったら駄目なんだって、いないのにいる風じゃないと。だって出ちゃったらどうしようもないでしょ」
と、夜明にその話を持ってきた協会の人が言っていた。
「つまり、何もないのがいいってことですか?」
「そういうこと。雰囲気だけでいいわけ。で、この山の所有者の人がね、急にその配信っていうの? 息子が始めたらしくてね、それで撮影をしたいから、詳しい人を一人付けてくれっていうわけ。君、神主だし、危ないところにはいかないように言ってもらえるといいのだけど。ほら、三十地蔵の奥は、崩落の危険があるからああいうところに行かないように注意してくれたらいいだけだから」
嫌に簡単に言ってくれると、夜明は思った。
けれど断る断らないにしろ、山の持ち主が入ることを認めているなら、仕方ないことである。
そしてその夜に、夜明は眠りっぱなに、言われていた姫様という幽霊に言われた。
「山へいくな、いくのではない」
そう言われたところで目が覚めたが、遠くで大きな犬が吠えている声が聞こえて、山の方から遠吠えすら聞こえた。
夜明は怖くはなかったが、何だか良い気分はしなかった。
「帰れじゃないのか……」
とりあえず姫様の忠告は山へ行くなであるが、そうは言ってもいかないわけにもいかない。
「……なんだろう、気をつけていくか」
そう思って神社を出た。
撮影のために神主の姿のままであるが、さすがに靴はスニーカーに履き替えて、草履は別途袋に入れて持っていった。
歩いて行くと、山の入り口で撮影隊の一部と合流した。
「本日はよろしくお願い致します」
一人のプロデューサーが夜明に話しかけてきた。
「はい、宜しくです」
それから二人で話し合いながら先に登って行った撮影隊と合流した。
古いホテルはバブル時代と言われる時期に建設され、バブルがはじけた時に建設が中断された。そして買い手は付かないまま放置され、山ごと別の所有者に移ったと聞いている。
夜明はそのバブル時代に生まれた子供なので、詳しいことは知らない。
ただかなり金を掛けて作ったらしく、意外に頑丈で崩れている箇所も少ないという。 そんな場所はいつの間にか心霊好きの間で聖地扱いされ、人がよく出入りをしている。幸い大きな事故は起こっていないが、小さな事故で警察から所有者に注意が入り、とうとう建物全体に塀を作って囲った。
それでも出入りするものは後を絶たなかったが、そこまでやっているのだから中に入って怪我をしても文句を言う人もいなくなった。
そして時代が移って行ったと同時に、廃墟は廃墟になったが、昨今の心霊ブームが復活しているせいで、今度はテレビ局の撮影の打診まできたわけだ。
そんな場所に出入りしても、もちろん何もない。
そもそも幽霊が出るわけもない。もともと何もない場所なのだ。
それなのに、最近は何かを見たというものが多くなっていて、どうも不気味だった。
神主である夜明は、別に霊感があるわけではなかったし、何も感じないが、それでも今朝見た夢の姫様の忠告には少し何かあるのではないかと思えて怖かった。
しかし撮影は朝から始まり、やがて昼になっても特に何も起こらなかった。
昼の撮影が終わったところで、周りの森の中を撮影した。
「洞窟がある、ここ入れます?」
そうプロデューサーが夜明に聞きに来た。
「いえ、そこは奥がもう崩れ始めていて危険です。ですので奥には入らないでください」
「あ、そうなんですか? 残念だなー、ちょっと深かったし、入り口の三十くらいの地蔵、雰囲気あるんだけどな~。で、奥は何があるんですか?」
「さあ、私は股聞きしかしてないのですが、なんでも戦時中の防空壕跡らしいです。地蔵はその時に不安だった疎開していた村人が建てたと聞いてます。でも場所が場所ですので、あまり手入れもできず」
「ああ、だから全部倒れているんですね?」
「え? 全部? 倒れている?」
「ええ、全部前に倒れてて、地震で倒れたのかなと……」
なんだかおかしいことが起こっている。そんな気が夜明にはしたが、話しているうちに急に雨が降り始めた。
「わ、マジ?」
「洞窟の入り口なら大丈夫ですよね?」
「た、たぶん。奥にはいかないようにすれば……」
そう言い合いながら、全員が洞窟に入った。
入り口はかなり広く、八畳くらいの広さがある、その更に奥に地蔵が三十体あり、それが全部前に倒れているのが見えた。まるで奥から突風が入り口に向かって吹いたからそう倒れているかのようだった。
「ついでだし、これ撮影しておく?」
「あ、いいね、細工無しの不思議なことだしね」
確かに地震で倒れたのなら、全部が前には倒れないだろう。バラバラに倒れたり、右に揃えて倒れていたりとある程度の法則があるはずである。それがなく、全部が通路に倒れているから気味が悪かった。
写真を撮ったり撮影をしているので、夜明は暇だったので雨の様子を見ようと入り口に立っていると、カメラマンに怒られた。
謝ってどいてから、夜明は奥を覗いた。
「なんか深いですね。崩れては居ないようですよ?」
そうプロデューサーが言うので、夜明も一緒に奥を眺めた。
冷たい風が吹いてきているが、奥を照らしてみると確かに崩れては居なかった。
「あれ、崩れていると聞いたんですが……」
「もっと奥かもしれませんね。少し入ってみます、崩れているところがあったらすぐに戻ってくるので」
そう言うとプロデューサーがさっと奥に進んで行ってしまう。
危ないですよと言おうとして、大声を出すのを夜明はやめた。反響した音で崩れが始まったらマズイ気がしたのだ。
すると奥の方に行った光がちょっとだけ横に照らされたあと、百メートルもいかないうちに戻ってきた。
「あの、ちょっと神主さんいいですか?」
「はい?」
「奥の祭壇なんですけど、あれ、何ですか?」
プロデューサーがそう言い出したので夜明は首を傾げる。
「祭壇ですか?」
「見て下さいよ」
そう言われて奥まで連れて行かれた夜明は、その先で大きな岩の祭壇を見つけた。
それはやはり八畳ほどの大きな部屋になっていて、入り口は少し隠れるように、土が左右にたくさん積み上がっている。まるで元々は土壁だったところが崩れてこの空間が出てきたように見えた。
「……なんだろ、これ、うちの神社と同じ家紋がある……」
そう夜明は大きな祭壇にあるお札に書いてある紋章を見つける。あれはお守りやお札などに判子で押しているものと同じである。
そしてそのお札は新しかったのだ。
まるでつい昨日にでも新たに置いたような綺麗なお札だった。
「神主さんのところの、何か……あ、そうかここもしかして退治した獣の遺体とかが埋まってるとか? それで神主さんが知らないってことは、誰かが隠していた?」
そう言われてしまい、夜明はそれに同意するしかなかった。
2
おかしな空間は、明らかに人の手が入っている。
祭壇周りは綺麗だったけれど、一つだけ問題があった。
「……注連縄が切れてる……」
夜明はその注連縄がぷっつりと綺麗に切れて垂れているのを見つけた。まるでナイフで切ったかのように、断面は綺麗だった。
そしてその注連縄が掛かっていた辺りの岩から、黒いシミが広がっている。
「……え、これ、マジでヤバイやつ?」
プロデューサーが神主の夜明すら知らない何かを見つけたことに興奮してしまい、そのまま撮影隊を呼び、そこをライトで照らして撮影を始めてしまう。けれど夜明はそれに気がつかず、黒いシミを触り、それが内側から湿っていることに気付いた。
「これ、何ですかね?」
探検隊の役者の一人がそう言いながら近づいてくる。
「分かりません、私もこれは聞いていないもので……何を祭っているのか……ああ、あそこに……荒神……ですね……たぶんうちの神社の元になった獣でしょうか……うちは、退治をした姫様を祭っているのですが……そういえば倒した獣の由来するものを見たことがありません」
「つまり、ここがそうで、今まで誰かに隠されていたってことですか?」
「たぶん。地震か何かで隠していた入り口が崩れて、それでだと思います」
そう言うと、もう一人の役者が言った。
「あの通路の奥は岩がたくさんあって確かに崩れている風でした。こうやってここを隠すために奥にはいかないように崩れたと言っていたんじゃないでしょうか?」
そう言われて夜明は頷いていた。
「おそらくそうだと思います。まさか中間地点に横道の入り口があるなんて誰も思わないです。神主の私にも秘密だったのは、神社の神主の滞在期間が短いせいかと思います。それで任せられる誰かが代わりにこうやって祭っているのかと……」
「なるほど、これはある意味発見です。私たちは、心霊ホテルにやってきて、雨宿りの中重大なものを発見しました。恐ろしい獣を封じた祠です」
そう言いながらカメラマンが撮影していくと、突然大きな唸り声が周りに響き、ドンと大きな雷が落ちたような激しい爆音が耳に届いた。
「ぎゃあああっ!」
「うわああああ!」
その場に全員が座り込むほどの音の連続で、照らしていた照明のLEDライトの一つがパンと音を立てて破裂した。
「ひいいいっ!」
それから先は、もうパニックだった。
全員がその場から逃げ出し、ライトは投げ捨て、一目散に入り口に向かっていく。
「助けてくれ!」
さすがに夜明も怖かった。
いきなりの爆音と唸り声。それが異様な事態に陥っていると分かる。これが偶然に自然に起きたことだったなら、そこまで怖くはなかった。でもこれは絶対に意図的な連鎖だ。
そこで急に夜明は思い出した。
「……山へ入るな……そういうこと?」
そう呟き、ゆっくりと祠から下がる。
すると、祠の辺りが急激に真っ暗になった。
投げ出されたライトが当たっているはずなのにだ。
見えない闇から何者かの手が出てきた。
「……ひっ!」
それは人の手ではなかった。
明らかに獣の腕。猿のように手に毛が生えていて、大きさは人の頭を簡単に掴めるほどの大きさだ。それが一本二本と出てきて、やがてその全体像を見せてくる。
その大きさは二メートルほどで、洞窟内は三メートルあるのでそれが完全に立ち上がって立っているのがライトに映し出される。
それを夜明は知っていた。
鬼だ。絵巻などに書かれている鬼の姿にそっくりであった。
口は大きく開き、舌をだらしなく垂らして、その先からは涎がたくさん垂れている。舌は延びて顎より長くなっている。身体を少し折り曲げて、手を付き、まるでゴリラかオランウータンのような立ち姿になっている。
『ようやっと……きたか』
声を出していたわけではなく、脳内に直接響いて聞こえる人の言葉として聞こえて夜明は混乱した。
「……な、に?」
周りにはまだプロデューサーとカメラマンが残っていて、夜明と同じように身動きが取れなくなっているのだが、鬼は何故か突き飛ばされて倒れている一番遠くにいた夜明に近寄ってくる。
そして夜明の足を掴んで両足を大きく開いた。
「ひいっ!」
夜明が悲鳴を上げると祠から無数の触手が一斉に夜明を襲った。
「……ひっいいいいっ!」
夜明の身体を触手が這い回り絡まっていき、袴の隙間から触手が夜明の身体に直接巻き付いてくる。
「た、助けてっいやだっ!」
そう言ってもカメラマンもプロデューサーも失神しそうなくらいで、正気を保っているのがやっとである。
あと二人は逃げるために鬼を刺激しないように、じわりじわりと後退っている。
「やだ、うそ……っ、おねが、お願い……っ、やだっ、っ──っ!」
這い回る触手が夜明のアナルに触れる。
そして細い何かがアナルに入り込み、最初は一本だと思ったものが複数の触手がアナルの中で暴れ回り始めた。
「あぁ、ああぁ……っ! ゃ、やだ、やだ、入っ……!」
入り込んだ触手の先端は、何かの液をアナルに吐き出した。
それを触手が内壁に塗り込んでいくように蠢き、更に奥の奥までそれを繰り返している。
「あ、ああっは……っやめっはぁっ……は、ぁ、ぁ……っん、んく……ううっ」
やがて細い触手が出ていくと、今度は口の大きさにぴったりくらいの触手がアナルにぬるりと入り込んできた。
「あぁ、ぁ、や、や、だ、だめ……だめ……っ あぁああ……っ! ああああぁ……っあぁあ……っゃ、ゃだ、やだ……ああっ」
あり得ないことが起こっている。
触手が夜明のアナルに入り込み、アナルを奥まで犯してくる。
ズルズルとする感覚は気持ちが悪いのだが、圧迫感だけしか感じず痛みはなかった。お腹の中を掻き回すようにされて、夜明は気が遠くなりそうだった。
「ああっ……そんな……ひどいっ……ああっうっ」
得体の知れない触手に犯されている。
しかもカメラマンもプロデューサーも逃げ切れずに、そんな夜明を見ている。逃げようにも鬼が威嚇をしていて、動いたら殺されるだろうから仕方がないのだが、そんな彼らは恐怖のあまりなるべく鬼よりも陵辱されている夜明を見ている方がマシだと言わんばかりの視線で夜明を見ている。
「――はっ、はぁっ……! ああっぃや、だ……っ、いやだぁ……ああっ」
夜明が抵抗をしていると、鬼が夜明の袴の尻の部分だけを引き裂き、尻を丸出しにした。そのせいでしっかりと太い触手が夜明のアナルに入り込んで蠢いているのが、他の二人にもしっかりと見えた。
既に触手の出した液体でアナルは濡れ、ジュボジュボと音を立てて出入りをしている。その艶めかしい腰付きに、二人も股間が勃起しているのが分かった。彼らは恐怖の中にありながらも犯されている夜明で欲情をしているのだ。
「あっぁ、ぁ、や、や、むり、むり……っ」
大きな触手は更に挿入を速め、夜明の抵抗する力を奪っていく。
「あゃああ……っ、あぁ、あ、だめ、そ、な……奥……入んな……っあ、あぁ……っ」
お腹がボコボコと動いているのが分かるほどに、触手は奥に張り込んでしまい、絶対にあり得ない現象に夜明は涙した。
「そんな……ああっひどいっ……」
そう言っているうちに夜明は射精をしてしまった。
自分でも絶頂をするとは思っていなかったが、精液がいきなり吐き出されてしまった。
「ああっやめて……むりっ……ああんっ」
触手が奥でまた液体を出した。
それがまるで麻酔の役割でもしているかのように奥の少しの違和感が消える。
すると鬼が吠えた。
「うおぉぉぉぉぉ!」
そう言いながら鬼のペニスが人の形のペニスに変化していく。
それはさっきまで入っていた触手ほどの大きさに変化して、鬼が夜明の腰を掴んで引き寄せてくる。
「まさか、それを入れるって……いうのかっひゃぁああっ! あぁっ、あっあっ、いやっ、だ、だめぇえ!」
必死に夜明は逃げようとするも、腰を鬼に捕まれてしまっていて到底逃げられるはずもない。
鬼は二メートルほどであるが、手足も大きく片手だけでも夜明をねじ伏せられるほどの圧倒的な力を持ち、下手すれば夜明は握りつぶされて殺されるだろう。
「はぅ……っ、入らない……そんなのっく、くぅううん……っ! んんっ……は、ぁん! あぁあ……っ!」
アナルに鬼のペニスが当たり、恐怖で必死に暴れる夜明であるが、鬼は気にした様子もなく、夜明のアナルにペニスを突き挿入てきた。
「あっあっぁはっ、はぁっ、はぁ……っ、やめて……っ、おね、が……っ」
鬼のペニスの先端が入り、更に奥に奥にと圧迫感があるものが入り込む。
「ひぃ……っああ……っ、あ、あ、あ、あぁ……っ、あぁあっ……!」
夜明のアナルはしっかりと鬼のペニスを飲み込み、裂けることもなく最終的に人の腕ほどの大きさのペニスを銜え込んでしまった。
「ああぁあ……っ! ゃ、やめ、だ、ぁ、あぁっ、ああぁっ! や、やらぁ……っ! らめぇえ……!」
そう言いながら悶えている夜明の上着が後ろから切り裂かれて、重さで腕のところまで脱げていき、前も裸を晒した。
その夜明の乳首に触手が一斉にまとわりつき、細い触手が乳首に巻き付き引っ張り始め、乳首の先端をザラリとした触手が乳首を擦ってくる。
「んぁああっ! あぁっ、あ、……ぃやあぁっ! ゃだ、やめ、やめて……っ! それ、やだ、ああ……っぁ、あっ」
乳首を引っ張られていじり回され、アナルには鬼のペニスが奥深くまで入り込み、夜明はこれが現実の訳がないと思いながらも、あの姫様という人に夢で忠告されたのは、こういうことだったのかと思った。
「ああっ! ぁ、あ、あっ! あぁっ!」
鬼が夜明の腰を掴んで身体を揺さぶり始め、呻き声を上げながら夜明を陵辱し始める。
「ああ……っ、あっ、あっ、ひぅっ! あ……っ! い、や……っいやぁ……っ!」
パンパンと乱暴に突き上げられて、夜明は悲鳴を上げているつもりであったが、口から漏れているのは嬌声だった。
「あぁっあっあっやっ、やぁ……っ、ぁん、ぁ、ふぅ……っん……っ、はふ……っは、ぁあん……っ」
とても耐えられるとは思えなかった挿入に耐え、鬼のペニスを銜え込んで喘ぐ。得体の知れないモノに陵辱されている夜明を見ている、カメラマンとプロデューサーはそんな夜明を見て興奮をしている。
人でないものに犯されている人を見て、股間を勃起させ、平然と扱き始めるのは確実におかしくなっている。
「あ……っやめて、っぁっあぅ、はぁんっ! ん、んぁ……っあ、お、おかひ、なるぅ……っぅあっ」
だんだんと夜明にも変化が訪れる。
3
「あぁっ、あ、ぁ、ぃ、いい、ああっあんっあっ……っ、あぁ゛あぁあっ!」
圧迫されていた感覚はだんだんと快楽にすり替わり、気付いたら夜明は涎を口から垂れ流し嬌声を上げて腰を振っていた。
「あぁ、あぁ、あぁ、はっああんっああっあっああっいいっ……きもち、ぃ……ああっんっあっあああっあっ」
アナルの中を擦り上げられて、夜明はもうそれが気持ちがいいのだと言うことを隠さなくなった。
どうせ、このあと殺されるのだと思ったら、最後くらい楽しんでもいいだろうと思えてきたのだ。
「ああんっあああっ……っあ、あ、あぁあ……っ!だめ、こんな……っ、あたま、おかしくなるぅうっあぁああ!」
それを認めると、夜明は抵抗する力をなくした。
すると奥まで入っていると思っていた鬼のペニスは更に奥まで入り込み、それが入り口まで出たかと思うと奥まで入り込みまた出ていく。それが高速で繰り返されて、夜明は身体を揺すられる。
乳首にはニップルクリップでも付けたかのように、触手が吸い付いてチューチューと乳首を吸い上げるようにもみ上げてきて、無数の瘤のようなもので乳首を擦られる。
夜明のペニスには触手が巻き付き、それがペニスを扱き上げてくる。
そのペニスの先端には細い触手が突き入れられて、管の中まで犯されている。
「あああっああっ……ひっあ゛っあっおしりっ……へんっ……んっ硬いのっ……おしりの中が、おちんちんがこすれてぅっ……おくまでゴリゴリされてっ……んっああああぁんっ、おちんちん……ああ、管がっああんっきもちいいっ……ちくびっもっあああんっ」
全身も触手が這い回り、どこもかしこも夜明は感じた。
鬼は呻きながらも腰を振り続け、夢中で夜明を犯している。
その腰使いは淫らで、いいところを擦り上げるようにしたり、奥を突き上げてきたり、さらには浅くしたりと、縦横無尽に動いている。
その様子から鬼もこの陵辱を楽しんでいるのが分かる。
「ああああっ……やめっ、ああっそこっ、奥っだめっあっああんっだめっ当たってぅっ! 硬いおち○ぽで突かないでぇっ! あひっい゛っんあああっ」
夜明はもう完全におかしくなっていた。
「やああぁっ……もうやらっおち○ぽやらっ……んひぃっん゛あああっ……やぁっあひっんっあああっあ゛ああっんっあっやっ……ん゛んっ……おま○こ壊れる……ああんっ」
「うおっうおっうぉぉぉ!」
「あっあっあひっあへぇっ……あっあんっあんっん゛んっあぁんっ……それ、だめっ、あっいっひぁっあ゛っんっふ……」
まるで人の言葉が分かっているかのように、だめだと言うところにわざとこすりつけている。そこで夜明がガクガクと身体を震わせて喘ぐと、鬼は喜んだように唸り、そして更に激しく腰を振る。
「あァああんっもっ許してぇっ……おかしくなっちゃうっ、おま〇こ、馬鹿になっちゃうっ、ひぁっあっあ゛ぅんっ」
夜明はとうとう卑猥な言葉を口にし始める。
元々そうした乱れた生活を送っていた過去があり、アナルでのセックスも経験がある。けれど、そんな生活を捨ててやっと穏やかな世界に入ることができたと思っていたのに、異形の者にその本性を見抜かれていたのだ。
「あぁんっおちんぽっああんっあっ……っんっああぁっあああ゛あっあ゛っ、おち○ぽっあああっいいっんあっああああっあ゛あっあぁっん゛っ、ふぅっ、あっやっ、おくっ……おちんぽっああんっんあっ……ああっいくっいくっああああっ!」
とうとう夜明は絶頂をした。
「うおおおおっっ!」
鬼も叫び声を上げて絶頂をし、夜明の中に精液をたくさん吐き出した。
「ああっ……あああああああっ!!」
とてつもない量の精液はアナルの隙間から一気に漏れ出て、ビシャビシャと音を立てて地面に垂れていく。
そのせいで夜明の腹はふくれるも、鬼が一旦ペニスを抜くと盛大にアナルから精液が吹き出た。
「はぁっ、はぁっあぁん……ひっああっあぁんっ……ぁあん……はぁっ、はぁっん……ぁ、んっ……ぁっ……あ、ん……んっ、ぁあんっ」
信じられないくらいに満たされる感覚に夜明の感覚は狂っていく。
鬼はアナルから精液が溢れ出ていくのを確かめた後にまたそのペニスを挿入した。
「ん゛あああっやっあ゛っうあっひっんんっあああぁあんっ!! あ゛っひっあっあぁっ、も、やらのっ……おち○ぽやらっおま○こ壊れるっ……やらあああんっ!!」
今度の鬼のペニスは、ペニス全体に瘤があった。
さっきまでの柔らかい人のようなペニスではなく、この度は鬼のペニスだった。それは夜明の内壁を擦り上げ、アナルの入り口を引っ掻いていく。
「やああっあ゛っひっん゛っああっあ゛っまたっい゛っ……いぐっんっやああああぁっあ゛あああっああっ、もっ、おま○こっやめっ……おち○ぽやらっあ゛っああぁぁっ」
とんでもなく感じてしまい夜明は悲鳴を上げる。
その熱い鬼のペニスは、とてつもない凶器だ。
しかし痛みは一切なく、難なく夜明のアナルはそれを飲み込み、さらには咥え込んでしまって内壁はそれを包み込んで快楽を得ている。
「ああっんっいいっ……おま○こっ……ああんっらめっおかしくなる……ああんっああいいっきもちよすぎるっああん!」
こんなものを知ったら普通には戻れない。
夜明はそんな気がして怖くなり、逃げようとするも鬼はそんな夜明を地面に押しつけて押さえ込み、腰だけ高くさせてから挿入を激しく繰り返す。
「あぁあっああんっ……もっ許してぇっ……おかしくなっちゃうっ……、おま〇こ、馬鹿になっちゃうっあああっ……おちんぽっああっ……あっ、あああぁっ……らめっおちんぽハメるのはっ……おちんぽ……ああんっいいっいいっああああっ!」
身体中を触手に襲われ、撫で回されて、アナルには鬼のペニスを銜え込んで悶え、そして快楽で嬌声を上げている夜明。そんな姿をカメラマンはオナニーをしながら撮影をしている。
プロデューサーも勃起したペニスを扱き、もう何度も射精をしているようだった。
それこそAVもどん引きするような衝撃的映像が撮れているはずであるが、夜明はそこまで思考が回らない。
たぶんこの場で冷静だったのは、鬼だけだったのではないだろうか。
「いいっああっ……ああんっ……んっあっあああっああっああっんっああっんあっあっあっああっ!」
鬼に押しつけられていた夜明が抵抗をしなくなると、触手が夜明の身体を持ち上げていき、宙に浮いた状態にされる。着ていた着物は完全に引き裂かれて取り除かれて夜明は足袋だけ履いた状態の全裸になった。
そのままで鬼に下からペニスで突き上げられてしまい、ペニスが挿入を繰り返す度にアナルに入っていた精液が掻き出されて、夜明のアナルからは常に透明な液が垂れていることになってしまった。
「あ゛あっ……んっあっ、あ゛っ、あっあっあっあああっ! んあっん……あっあああっ……あんっあっああっああっんあっあっはあっんっあっ、ああっあぁんっいいっああんっおま○こっいいっきもちいいっああんっああ……ああんっ……ああんああいいっ」
夜明は両手を挙げたままで足を多く広げられて、鬼によって腰を捕まれて激しく犯されている。
それは鬼が残っている二人にそのセックスを見せつけているかのようだった。
「あ゛あっいいっ、らめっあ゛あっ、らめっ、おま○こゴリゴリしてるっ……ひっあっ、あんあんあんあんあんっああんっ!!」
鬼は何度射精をしても止まらずに、休まずに夜明を犯し続ける。
その射精は毎回大量であり、アナルからは透明な滑った液体が掻き出されていき、床に大量にしみこんでいる。
その液体がしみこんだ場所からは新たな触手が出てきて、どんどん夜明を包んでいく。
「ああ、あっおま○こ……ああっ……おま○こゴリゴリされていいっ……ああんっおちんぽっおおきいいっああんっ……ああんっいいっ……きもちいいっおちんぽ……ああっ……いいっ気持ちいいっ……ああんっああっあああんっ」
闇からやってきた触手は枯れるように消えていくも、鬼の精液が床に垂れ流されるとそこから新たな触手が生まれているようだった。それが何度も繰り返していてキリがなく、だんだんと夜明の身体に馴染んでくるのだ。
「あ゛ああっ……あっ、あ゛っ、らめっらめええっ、あ゛あああぁっあ゛っい゛っ、あっんっ、、いくっあ゛あ゛っあっらめっあ゛っんっ、あっ、あぁっ、いくっ、いっちゃうっ……あぁあああん!」
夜明が犯されてからもう既に三時間以上が経っているけれど、鬼の性欲は止まることはなく、夜明を犯すことが止まらない。
「いい……ああんっおちんぽっいい……ああんっああっ……きもちいいっああんっ……ああんっおま○こっああんっいいっあ゛あぁっ……おちんぽしゅごいっ、、ああっ、あっ、やああっあっあんっあっあ゛ああぁっ……すきっおちんぽすきぃっ……おま○こっハメハメされて、イキまくちゃうっ……あ゛っ……いい……おま〇こきもちぃっあぁあんっあんっ」
とうとう夜明は鬼のペニスに堕ちた。
気持ちが良いと頭の中がおかしくなり、もうこれがないと生きていけないと思えるほどに感じて、もっとと強請った。
「いいっきもちいいっおちんぽっああんっらめっらめっきもちいいところばっかっ……こすっちゃっああんっああっ、すきっ好きっ、おちんぽしゅきぃっ……あ゛っあ゛っ、あっ、きもちいとこっ、ゴリゴリされてっんっあっあああんっ」
鬼はそれに喜んでいるかのようにペニスを硬くして、更に奥深くまでペニスを突き挿入てゆるりと夜明を犯していく。
「ああ……すきっおちんぽっ……すきっああ……きもちいいっああんっおま○こゴリゴリされて……ああんっいいっおちんぽっきもちいいっああ……いいっおちんぽっ……おちんぽっああんっきもちいいっああんっ」
「うおおおっうおおおっ」
「あっあ゛っ激しぃっ……ん゛ああんっあ゛っあっあひっ……あ゛っあっあんあんあんっああっすごいっおちんぽっすごい……ああんっきもちいいっああんっあああんっあああっ!」
バチュバチュと淫らな音が洞窟内に響き渡っているが、とうとう鬼が動いた。
残っていた二人に感心が向いたのか、夜明が堕ちたことで何かが変わったのか、いきなり生かしていた二人を洞窟にある祠の闇の中に突き飛ばして消した。
闇は深いのか叫び声も飲み込まれるようにすぐに消えてしまい、祠のやみはそれで完全に閉じた。
「あ゛あああっ……あぁっあっいいっ、きもちぃっ、、おちんぽ、大きくて、おま〇この奥まで届いてるっあああっあぁっあっあっああ……おおきいっおちんぽっきもちいいああんったあんっあああんっ……きもちいいっああんっ」
セックスをしながら鬼はしっかりと夜明を抱いたままで四つん這いになって夜明を犯した。
その獣が交わり合うように夜明も四つん這いにされてから犯された。
その激しさはさっきまでの余裕があるやり方とは違っている。
「ふあああっ……んっあっ、あんっ……俺のおま〇こ、気持ちよくなってるっ……ああっあっあんっあぁあんっああ……ああっんっああんっんあっあああんっああっ……きもちいいっああんっああっいいっああんっ」
とんでもないくらいに気持ちが良くなり、夜明は一緒に腰を振った。
「あっあっあっおま○こ……ああんっいいっおま○こいいっ……ああんっおちんぽっすごいっああんっらめっらめっああんっあああっ、おま○こっ……ん、いいっ、おま○こに出してっあっあんっ、おま○こに、精液出していいっ……俺のおま〇こでイってっあっ、もっときもちよくしてっあっあ、ああああっ」
鬼は射精をしながらでも腰を振り続け、夜明のアナルからは精液が溢れてダラダラと流れている。
祠の闇は消え、ただの祠がそこに現れているが、夜明は気付いた。
注連縄がちゃんとくっついた状態で結ばれていることに……。
そんなことがあるのだろうかと考えるも、鬼によってその思考を中断させられる。
「いい、ああんっおちんぽっズボズボ気持ちいいっ……おま○こ……ああんっ良すぎるっ……ああんっあぁんっ……あっあっ……おま○こ、おま○こっ鬼のおちんぽでずぼずぼされるの気持ちいいっああんっああん……ああっ!」
完全に鬼のペニスによって夜明は堕とされてしまった。
「鬼のおちんぽっおおきいっ……ああんっらめっああんっきもちいいっらめっらめっ……ああんっあぁあんっ! あっああっ、いやっ、らめっはぁんっ……あっいいっあぁんっおま○こっいいっああんっいいっきもちっ……いいっあああんっらめっ……ああんっいいっ……あっあっああっあっあっああっんっあっあんっあんっ、あああぁーーっ! ……ひあっうぁあっ……あっあ゛っあぁああ……っ、おま○こ、すごっあぁっ」
卑猥なことを口にして、気持ちが良いと全身で叫び、鬼によって犯されることがもはやこんなに気持ちが良いこととは思いもしなかったと喜んでしまっていた。
「ああ、いい、ああっ……ああいいっあんああっ……ああんっああっいいっきもちいいっああん……ああん……いいっあんっきもち……いいっああんっらめっそこばっかっ……ああんっいいっいいっああんっ」
もはや人ではないものに犯されることによって、人ではないものにされたのか。
夜明はもう正常な判断はできなかった。
「きもちっいいっああんっんあっああんっああっああんっ……あっあっああっ……あん……あんああっ……あんきもちいいっ……あんああっんあっ、ああぁっ……はっ、はっん゛っ……ん゛ああっうあぁっ…ん゛あっ、あっあっあああぁぁっ……」
ただ鬼のペニスでよがり、触手によって何度も射精をさせられる。
全身から搾り取られるように射精をしても、口から触手によって液体を注ぎ込まれていき、耐えることがない射精感を止めることができなかった。
「んはっあ゛ああっ……ああっあ゛あっああああっ……あっんっあ゛あっ……んあっあ゛あっ……ああんっん゛ああっ、あっあんっあんっらめぇっ……おま○こっ、すごい、おちんぽっ……んっあっあっひあっ……ああんっ……らめっ……ああんっ……いいっ……いいっああっそこっあんっああっ」
「うおおおおぉぉぉぉっ!」
鬼が吠えて挿入を速めると奥深くに精液を吐き出し、やっと鬼による陵辱が止まった。
「んあっ、あっ、ふぁあっ、おち〇ぽっ……おち〇ぽ、おち○ぽっいいっきもちいいっらめっそこらめっおくっああんっ……ああっ……おくっ……ああんっおくがあっきもちいいっああんっひああっ……いいっきもちいいっ……いいっ……きもちいいっ……ああっあああっ……いいっんっ……いいっいくっいくっいくぅぅっ!」
夜明はその精液を受けて絶頂をして、精液を吐き出してまた絶頂をした。
もう疲れ切ってどうしようもないくらいに、夜明は疲れていた。
ああ、これからきっと鬼に食べられて終わるのか。
そう夜明は思いながら意識を失った。
4
それからテレビスタッフが行方不明になったことで山の捜索が始まった。
まず洞窟内でのことを逃げたスタッフが警察に言ったことで、その洞窟を探すも、奥の崩れた洞窟内には全裸の夜明しかいなかったという。
夜明はそのまま病院に運ばれるも、外傷は一切なく、気を失っているだけであると診断された。
その夜明は一日経って目を覚ますも、他の二人のことは混乱で覚えてないといい、さらには暗くて見えなかったとも言った。
服を着て居らず全裸だったのも夜明はまったく覚えていなくて、夜明が混乱するだけであった。
そこで警察は、夜明のことをいなくなった二人が犯そうとしたのだが、そこで何かがあり逃げ出して山の中で行方不明になっているのだろうと言った。
しかし、他のスタッフなどは横道に祠があってそこで色んなことがあり混乱して取り乱してしまったと訴えたのだが、警察はその横道を見つけられず、スタッフはその場所に戻りたくはないので、どこに横道があったのかも分からなかった。
やがて、スタッフたちは異空間に連れて行かれたせいで、あの洞窟自体がおかしいのだと気付いて、発言を撤回し、きっと幻想を見たのだと言い出した。
すると警察は集団催眠のようなものに掛かっていて、洞窟内のガスか何かを吸ったのではないかと結論付けて山を捜索したが、それ以上残りの二人は見つからずに、捜索は四日で打ち切られた。
この山ではよく人が行方不明になるので地元の人は入らない。
遺体すら見つからず、山の獣の餌になって終わると言われていた。
この事件はそれだけで終わってしまった。
夜明は一週間で何の異常もないとされて退院し、山の麓の神社に戻り神主を続けている。
「本当に、ここの神主でいいのかね?」
協会の人が心配をしてくれたけれど、夜明はニコリとして言うのだ。
「ええ、姫様に出て行けと言われてないですし、なんか三年も居たら愛着が湧きまして。それで永住しようかなって思えてきました」
「まあ、あなたがそれでいいなら、こちらとして願ったり叶ったりなんですけどね。――――――まあ封印は解かれてないし、大丈夫だったようだしね」
最初は夜明に言ったのだろうが、後半は誰に言っているのか分からない言葉だったので夜明が聞き返した。
「え?」
「ああ、いやこっちの話。いいんだよ、君はこの神社だけ管理していれば。それじゃまた何かあれば連絡を」
「はい、わかりました」
そう二人で話し合ってから、協会の人が帰っていく。
神社はその後、少しだけ参拝者が増えたが、二ヶ月もするとほぼ誰も来ない神社に戻った。
のんびりとした時間が夜明には訪れる。
しかし神社は既にご神体が変わっている。
祭られていた姫様は既に居らず、神棚にあるのは抜け殻のご神体だった。
本当にあの時までは確かにそこにいたのに、今は抜け殻になっている。
そうしたせいで、神社自体は力を失い、ただの建物となってしまった。
それが霊感もない夜明にすらよく分かった。
なので夜明は、その空のご神体の裏に別のご神体を置いた。
そうあの鬼の方の一部だ。
あの事件後、夜明が一度だけ元いた場所に戻ってみると、閉じられていた横道が空いていた。
そしてそこにあるご神体のかけらの一つを夜明は持ち出した。
だって、欲しかったから。
そのご神体を神社に飾った日から、夜明の前にはあの鬼がやってくるようになったのだ。
鬼は、どうやら封印されていた場所から抜け出したものの、ご神体があるせいであまり遠くへは行けずに山の中を徘徊していたようだった。
そして夜明はそんな鬼がしたことを思い出す。
あの時、飲み込まれた二人のスタッフ。
あれは鬼の封印の中に何かがいる気配を残すために必要だったのだろう。
身代わりがあれば入れ替われるのかは分からないが、鬼はそれを実行して身代わりを放り込んで自分は自由になった。
そのせいで封印が一部解けて、鬼は祠から出られた。
しかし一部だけなので山からは出られない。
封印が一部でも解けたことで、鬼はまず神社に祭られている姫様と再度戦ったようだった。
そして鋭気を得ていた鬼が勝ち、姫様は山から追い出された。
それが神社のご神体が抜け殻になってしまった理由だ。
この時に夜明がかけらを持ち帰って神社に招き入れてしまったせいで、姫様は帰るところがなくなり、何処かに消え去ってしまったのだろう。
つまり、夜明は鬼を祭り上げてご神体を変えて、平然と鬼を神社に招き入れたわけだ。
そうして鬼は夜な夜な神社にやってきては、ご神体の前で夜明を犯す。
「いいっきもちっ……いいっあああんっらめっ……ああんっいいっ……あっあっああっあっあっああっんっあっあんっあんっ、あああぁーーっ! ……ひあっうぁあっ……あっあ゛っあぁああ……っ、おま○こ、すごっあぁっ」
夜明は鬼の膝に跨がり、自ら鬼のペニスを挿入して、膝の上で淫らに腰を振っている。
「おま○こっ……ああいいっあんああっ……ああんっああっいいっきもちいいっああん……ああん……いいっあんっきもち……いいっああんっらめっそこばっかっ……ああんっいいっいいっああんっきもちっいいっああんっ」
夜明の乳首には鬼の触手が巻き付いて引っ張り上げている。
鬼は夢中で夜明をペニスで突き上げて射精を何度もする。
「んあっああんっああっああんっ……あっあっああっ……あん……あんああっ……あんあぁあんっ! あっああっ、いいっ、らめっはぁんっ……あっいいっあぁんっおま○こっいいっああんっきもちいいっ……あんああっ」
夜明はただ鬼のペニスに乱れて、狂ったように求めた。鬼は夜明が望むように犯してきて、満足するまで射精を繰り返す。
そのせいで漏れた液体が神社中を穢していき、鬼の移動範囲が広がる。
今では神社内ならば鬼のいけない場所はない。
「んあっ、ああぁっ……はっ、はっん゛っ……ん゛ああっうあぁっ…ん゛あっ、あっあっあああぁぁっ……んはっあ゛ああっ……ああっあ゛あっああああっ……あっんっあ゛あっ……んあっあ゛あっ……ああんっ」
境内でも盛り、人が絶対に来ないから青姦でも平気である。
誰も来ない誰もいない神社というのは、便利なモノだと夜明は思った。
あとは鬼が結界を張っているせいで、どうやら人間は二人が盛っている間は神社に辿り着けないことになっているようだった。
「あぁんっ……あっあっ……おま○こ、おま○こっおちんぽでずぼずぼされるの気持ちいいっああんっああん……ああっおちんぽっおおきいっ……ああんっらめっああんっきもちいいっらめっらめっ……ああんっ!」
「うおおおおっうおおおおっ」
鬼も夜明を犯すのは好きなようで、毎日のように夜明の元に姿を見せる。
獣のようなセックスを楽しみ、夜が明ける寸前までセックスに狂う。
鬼は太陽の光が苦手なようで、夜が明ける時間には山に戻っていく。
「ん゛ああっ、あっあんっあんっらめぇっ……おま○こっ、すごい、おちんぽっ……んっあっあっひあっ……ああんっ……らめっ……ああんっ……いいっ……いいっああっそこっあんっああっいくいくっああんっ」
夜明は絶頂してから満足そうに微笑む。
鬼はそんな夜明の顔を舐めて愛情を示す。
「ああっん、いいよ……好きなだけ犯して……君のために、この神社も用意したいんだ……ああんっいいっ君のおちんぽ、とってもいいんだっあああんっあああんっはあんあああああっ!!」
鬼はそれに応えるように夜明をまた犯し始める。
「ああっああっぁはっ……はぁんっんっぁん! おちんぽぉっ……おちんぽ凄いぃいい……っおちんぽいいっああんっ気持ちが良い……いい……いいっああんっあっあっいいっああんっ」
夜明にとって、もう静かな日々はこのセックスの時間だけでよかった。
もう誰にも邪魔はさせない。
夜明がそう望むように、やがて山は売りに出されて二束三文となり、夜明が買えるほどの値段になっていたので夜明が買った。
山は更に不気味さを増していき、とうとう誰も入山しない山となった。
周辺の村ではあの山は鬼の住み処であると認識され、感じる人は鬼の気配を感じられるほどだったようだ。
それに比例して、神社の参拝も減っていき、とうとう誰も参拝をしなくなり、神社の入り口は大雨の後崩れ、修復も叶わないままになり、とうとう神社は廃社が決まった。
夜明はその神社の跡地を買い取り、元々あった宿舎に住み着き、自給自足の生活になってもそこから去ろうとはしなかった。
「おちんぽっいいっきもちいいっらめっそこらめっおくっああんっ……ああっ……おくっ……ああんっおくがあっきもちいいっああんっ」
邪魔者がいなくなってから、夜明と鬼はそこで静かに暮らした。
夜明は鬼に触れているせいなのか、だんだんと年を取らなくなり、やがて鬼に堕ちた。
その山は鬼がいる山として地元の人たちが恐れ、そして誰も入山しない。
山に入ると大きな鬼の方に殺され、誰にも見つからないまま死ぬのだという言い伝えだけがその地方に残ったのだった。
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