143-厄介な善意



 水井大翔(ひろと)は最終バスに間に合ったと思った。
「ああ、よかった~。これを逃したら、宿まで辿り着けなかった~」
 そう思って一番奥の席に座った。
 水井は大きな荷物を下ろしてからホッとする。
 乗ってきた自転車が宿に着く前にいきなり車軸から壊れた。パンクくらいなら自力で治せるのだが、車軸が折れたのは直せない。
 せっかくの自転車旅行だったが、後は自宅に帰るまでだっただけに少しだけの残念で済んだ。
 今日の宿泊所のキャンプ場は微妙に遠く、そこまでのバスがない。
 そこでキャンプは諦めて宿を探して貰った。しかし町中の宿は満室ばかりで急な宿はここからバスで三十分も離れた山の温泉宿しかなかった。
 そのバスに乗ってやっと辿り着いたのはよかったのだが、下りた最終地点に着いてから気付いた。
「これ、○○温泉までいかないんですか?」
 そうバスの運転手に聞くと。
「これ、途中分岐で違う方面ですけど……それにバスはこのままこの停留所で点検して始発になるまで動きませんよ?」
 そう言われて水井は愕然とする。
「あの、宿は何処かにありますか?」
「宿はないよ……残念だけど……バス停の停留所がドアが付いているから、そこでその寝袋でも広げたら寝られるかもしれないけど……ごめんな、俺も会社の寮だから人を勝手に泊めるわけにもいかなくて」
 運転手が申し訳なさそうに言うのだが、バスに乗り間違えたのは自分なので仕方がない。
「あ、そうですかそれは大丈夫です。あの始発は何時ですか?」
「七時だよ」
「ありがとうございます」
 バスを降りた先にバス停がある。
 ボックス型のバス停で、雨が降り込まないようにガラス窓までちゃんと付いている。
 寒さはある中であるが、ガラス窓を閉めればあとは手持ちのテントと寝袋とバーナーがあるので持っているカップラーメンなら食事もある。
 缶詰も余っているし、キャンプ用に買い込んでいたものもあるので濡れない場所さえあれば問題はない。
バス停にテントを広げると、ちょうどいい感じに収まった。
 中に寝袋を入れようとしていると、ガラス窓をノックされた。
「……なんだ?」
 見てみると女の人が立っている。近所の主婦らしい人なのでドアを開けてみた。
「何ですか?」
 そう問いかけると女の人が言った。
「もしかして野宿でもするのかしら?」
「ああ、はい。バスを乗り間違えてしまって、ここには宿はないそうなのでここで一泊するつもりなのですが、もしかして迷惑ですか?」
 そう水井がそう答えると女の人ははっきりと言った。
「迷惑なのです……朝は人がたくさんここからバスに乗るので、地元の人じゃない人がここで野宿されていたら、さすがに怖いと思うのです」
 そう言われた。
 確かにそれもそうだった。
「分かりました、ここは去りますが。この近くに結局野宿しないといけないので状況は変わらない気がしますが……」
 仕方ないとテントを片付けると女の人が言った。
「そこで提案なのですが、私どもの家には離れがありまして。今は誰も使っていないのですが、一泊するくらいならそこでよろしいのでしたらお貸しいたします」
「え……あ、はい、お願いします。布団はなくても寝袋はあるので、雨風をしのげればそれで……」
 思わぬ提案に水井は飛びついた。
 この寒さの中キャンプをするのはいいのだが、キャンプ場とまったくの野宿は訳が違う。危険も圧倒的に野宿の方が高かったし、怖さも野宿の方が恐ろしいほどだ。
 何があっても自己責任という、殺されても文句は言えないよりは、民家の敷地内でテントを張る方がよっぽど安全なことを水井は知っていた。
「大丈夫ですよ。客用のお布団もありますし、エアコンもありますから。お食事も用意しますよ。離れにはトイレもお風呂もありますから、使っていただいて構いません」
 そう言うと女の人は水井を車に乗せてくれた。
 車はこの村らしい場所には似つかわしくない、リムジンくらいの大きさの車だった。
「まあ、それで自転車で旅をしてらっしゃる?」
「はい。時々長期の旅をするんです。日本中を回ってます」
「それではお仕事は、どうなされているのかしら?」
「期間限定でいろんなところで働いて、お金が貯まったら旅に出てと……そういう感じで」
「じゃあ、ご両親は心配ね」
「あ、いえ、うちはもう両親もいなくて……肉親は誰もいません」
「あら、そうだったの。ごめんなさいね」
「いえ、なので割と気楽に生きてます」
「まあ、元気があって本当によろしいですわね」
 そういう話を車でしているうちに、車はあっという間に女の人の家に着いた。
 その家は明らかに村の中で一番大きな屋敷だった。
 母屋は建て替えられているが、それでも大きな日本家屋だった。しかし水井が案内されたのは離れだ。
 その屋敷の離れもまた大きかった。ただ立替えはしていないようで、古い日本家屋だった。
 あまり使っていないのか、埃があちこちにある。
 玄関は裏口のような場所から入っている。母屋からは完全に背を向けた形になっていて、別世帯か隔離のために作られている場所に見えた。
「昔は家族も多かったものでね。こうやって身内の世帯に離れなど作ってやっていたものですよ。今はその家族も都会に出て行ってしまったから、離れも使っていないもので。ああ、埃はすごいですけど、居間の方だけは使えます。お布団、出してきますね」
 女の人はそう言うと、運転手の男と二人で布団を運んできた。
 綺麗に袋に入った布団で、新しいものらしい。
「ありがとうございます……あの台所も使って大丈夫でしょうか?」
「ええ、構いませんよ。ただ火は使えません。水はでますけど……ああ、お風呂はシャワーが付いてます。あとお湯はボイラーのスイッチを入れて使ってください」
 女の人が一つ一つ親切にしてくれている間に、別のお手伝い風な女性がお盆に乗せた食事を運んできて居間のテーブルに置いた。
「ありがとうございます……火はキャンプ用のものがあるのでそれでコーヒーとか飲むつもりですが、構いませんか?」
「火の取扱いに気をつけて下さいね」
「はい」
 そう言う話を一通りしたところで女の人たちはすぐに離れから去って行った。
 少し慌てた様子で去って行かれてしまい、水井は少しだけ不審に思うも、妙に構われてしまうのも何だなと思っていたのでちょうどよかった。
「はあ、よかった。妙なもてなしされるかと思ったけど、そういうわけじゃなさそうだし……」
 どうやらバス停に不審者がいるよりは、離れに置いておく方がこの家の者には都合がよかったらしい。
「ま、いっか。ただでご飯と宿と風呂と布団が手に入ったと思えば上々」
 そう気分を切り替えて、水井はまずは用意して貰ったご飯を食べた。
 しかしおかわりがないご飯は足りず、結局カップラーメンも作って食べた。
 お茶とコーヒーも作り、残っていたあたりめや缶詰も開け、テレビはなかったので持っていたラジオを付けて時間を潰した。
 電気がある部屋というだけでも気分はよかったし、風呂は言われた通りにボイラーは生きていたようで軽く風呂を洗ってからお湯も貯めて入れたし、エアコンは使えて部屋は暖かかったしで、旅行の最後日として失敗をしたけれど、結果はよかったかもしれない。
 女の人は車で東京の駅まで送ってくれると言っていたし、修理に預けた自転車も取ってきてくれるとまで言ってくれた。
 至れり尽くせりで正直怖いくらいなのだが、お金持ちのボランティア精神というのだろうか、そうしたところがある気がした。
「まあ、いっか。寝よ」
 水井はラジオを付けたままで用意された布団に入り、携帯を弄りながら眠りについた。

 軽快なラジオの音で目が覚め、トイレに行った。
 離れには何でも揃ってはいたが、窓から見える景色は山だけだった。
 灯りは一切なく、月明かりは山肌を照らしている。
「何だか、わざと隔離してるみたいな作りだな……」
 母屋の方を見ると煌々とした灯りが付いており、街灯なども向こう側だけにある。その向こうが村があるのか遠くの山肌の方が明るい街灯が見えた。
 この屋敷自体が村の反対側に一軒だけあって、村は向こう側にあるらしい。
「なんか、この屋敷だけ別って感じだな」
 そう思っているとゴッゴッと変な音が聞こえてきた。
「なんだ? この音?」
 遠くから自分が付けていたラジオの音が聞こえているが、その隙間をぬって音が聞こえている。
「下から響いてるみたいな音だな……」
 振動が響いているのが下から聞こえている気がした。
 しかし地下に下りるような階段は見当たらず、あちこち回ってみたが分からなかった。
 そこで外に出てみれば分かるかと思い、裏口のようなドアを開くとそれが地下への入り口だった。
 開けた瞬間からゴッゴッと音が響いてきていて、まるで機械が鳴っているかのような音だった。
 地下に機械室でもあるのかとゆっくりと下に下りると、灯りが付いている。
 地下には確かに機械があり、それがうなっている様子から家電の発電機らしいことだけはわかった。
 けれど、その更に奥から何かの気配がする。
「…………」
 ゴッゴッとする音は、その奥から聞こえてきていた。
 気味の悪い音を聞きたくなくて、水井はその正体を見ないで上に戻ろうとした。
 その時だった。
 水井は後ろから口を塞がれ、必死に抵抗をしたが気を失った。
 気を失う瞬間に見えたのは、さっき親切にしてくれた女の人の姿だった。



 なんだか息苦しい、そう思った瞬間、自分の息が上がっているのに気付いた。
「あっ……んっ、ああ、ぁっ」
 誰かが体中を撫で回している。それが気持ちがよくて思わず声が漏れているのだと気付いた。
「あっあぁっん……やっ……! ひっあっあぁんっ」
 まだ意識が遠く、頭ははっきりとしない。
 けれど息だけが上がってしまって、なんだか苦しい。けれど、撫で回される手が早急に快楽を得る場所ばかりを突いてくる。
「あぁっ……ん、はぁっ、あっ」
何かが乳首に触れて、それが乳首を摘まんで捏ね回し始める。
「あああっやっ、ちくびっあっあんっあんっあんっ」
どうしようもなくそれが感じた。
 一人で旅をしているのは、一般の世界に馴染めないからだ。
 旅をして出会った人と気があったら寝た。その日限りのセックスをして別れて終わる。そうした流れるがままの行動は性に合っていた。
「あひっあっあんっ、んっふああっいいっ、あぁんっ」
 出会った人は皆、水井の身体を褒めてくれたし、皆上手かったからセックスは好きだった。だからこうやって乳首を弄ばれるのも、気持ちがいいことを知っていた。
「んっあっあっあっあんっ」
 乳首を弄っている手が二つ、そして尻を開きアナルに舌が入り込んでくる。
「あっいっちゃうっ、あんっあひっあ゛っいっああっ」
 尻を掴んでいる手が二つ、舌が一つ、いや二つある。
まるで蛇のように先端が別れている舌だ。それがアナルから入り込んで、通常の舌では届かないところまで舌で舐め上げてくる。
「あっあっやっ、やめっぁっはぁっ、あぁ……」
トロリとした液体がアナルに入り込んでくると、もうそれ以上考える気力さえ奪われていく気がした。
 どうしようもなく気持ちが良く、性急に進められる前戯に水井は追い立てられた。
「ひああっ! んっあっはぁっあぁっ、んっ、あ゛ひっ」
 それでも目を開くことはできた。しかし目の前は真っ暗なままで何も見えない。
 そこでようやく気付いた。自分は強く何かで目隠しをされていることに。
 真っ暗なのは黒い布で覆われている視界だからそう見えただけだ。
「あひっあんっあんっあんっふ、ぅ……ん、ん、んっんっ」
 何かが自分を犯している。
 そう認識するのにさほどの時間は掛からなかった。
 けれど水井はここで抵抗をするのを諦めた。
 やっぱりあの女の人の親切には裏があったんだと、そう思ったからだ。
 最初からこうすることが目的で、水井を連れてきたわけだ。
 それにまんまと引っかかって、挙げ句に相手が出した食べ物まで食べた。何を仕込まれていたのかさえ分からない物をだ。
「ん゛っんんっ……んっふ、んっんっんん……んふっ、んっ、んっんっんふっ」
 口の中に急に男のペニス状のモノが挿入り込んできて、水井はそれを舐めてやった。
「うおっおお」
 何かがうめき声を上げたが、水井はそのままそれを舐め続け、出てきた液をジュルジュルと音を立てて吸ってやった。
 水井を犯している何かが痙攣して、大量の液体が口の中に溢れたが、それは水井が知っている精液とはまったく違っていた。
 甘く、それでいて濃厚で、とてつもなく美味しい液体だった。
 こんなことがあるわけがないと、明らかに精液だったはずのモノが美味しいと思えるものであったので、水井はそれを飲み込んでしまった。
「んふっんんっ……あぁんっあひっあっらめ、んっああっ」
 液体を飲み込んでしまったら、身体の中から熱くなり、快楽が身体を支配してくる。
 その圧倒的な気持ちよさに、水井はこれは普通のレイプではないのではないかと疑い始めた。
 そもそも自分を犯している人は、一人しかいないようなのに、手が四つはある。
冷静に考えて、それはおかしいを通り越して、異形である。
得体の知れないものに犯されているのに、水井はまったく恐怖を感じてすらいなかった。それがさっきの液体の正体なのか、それとも先に女の人たちによって仕組まれたクスリか何なのか分からないが、水井にはその感覚を麻痺させてくれる存在は、今のところ有り難かった。
「やっあっあっああっあひっあひっやっああぁっもっらめっ……ああっ」
 大きな指がアナルに挿入り込み、二本、三本と指を増やしてアナルが拡張されていく。どれだけ大きなモノを入れるつもりなのかと思うほど、丹念に拡張をされていく。
「あああんっ! あ゛あ゛ああっ! い゛っ……あっ、ああっ」
水井は二枚舌のようなものでペニスを舐められ、巻き付いてくる舌がペニスを扱いてくる。先端には唇が当たり、それが先から出る先走りを吸っている。
「ああぁ……ふぁっ、あんんっ……あふっ、んんっ」
アナルに指を入れられ、左右に広げられてまだまだ拡張される。
 水井はそれを長く感じながら、口に当たるモノをとにかく舐めた。
 それは水井の口にはもはや入らないほどの大きさに膨れあがり、唇を使って舐め上げるしかなかったが、それでも出てくる液体が美味しくて、貪るように水井はそれを舐め取って飲んだ。
 乳首を攻める手はやはり二つあり、捏ね回しては引っ張っている。
 やがて乳首は感じすぎて、とうとう乳首から液体が吹き出た。
「やぁあああっ! あっ、あぁっ、だめっ……、そこ、あんっ」
 ホルモンバランスの関係で乳が出る人はいるらしいが、水井はその兆候は一切なく、今まで出たことすらなかった。
 それなのに、乳首からは噴き出すように液体が出て、それを絞り出すように乳首を弄る指が何度も捏ね回しては引っ張ってくる。
「はぁっ、あふぅっ……、あっあっ、いあぁっ! あぁんっ……ちくび、もっやだぁっ……あっ、あっ」
 液体が出るほど乳首の感度は上がり、その乳を吸うためにか、身体が持ち上げられて完全に逆さにされてから乳首に舌のようなモノが這い回ってきた。
「ひあぁっ、またっ……い、いっちゃうっ、んっ、あぁんっ」
ジュルジュルと音を立ててその液体を啜るもの。そしてその何者か分からないものにレイプされている水井。
 その二人の息だけがそこには存在していて、他には誰もいないらしい。
ジュルジュルと水音が響き、水井は派手に絶頂をした。
 乳首からもペニスからも液体を吐き出し、身体は今まで感じたこともない絶頂に導かれてしまった。
それは夢のようで、それでいてもうこの世ですらない気が水井にはした。



絶頂して弛緩した身体を抱えられ、尻には大きな物体が当てられた。
 さっきまで水井が舐めていたものであれば、それはとんでもない大きさのものだ。
 あれがペニスだなんて、そんな訳がないとさえ水井は思った。
「はぁっ……や、だ、それ、おおきいっ……はいらないっむり」
やっと我に返り、それが入らないと告げるも、水井のアナルは十分に広げられていたからか、その大きなモノを飲み込んでいく。
「ぁんっ、い、やだって……! そんな、でかいの、ん、はいらな……っ、やっ、あぅっ」
 大きさはやっと挿入るのだが、長さもそれはあった。
 普通にセックスをしてペニスが届く範囲というものは把握している。けれどこれはそれを超えたところまで挿入り込み、まだ根元まで入ってはいないようだった。
「ああ゛ぁーっ……やっ、はぁっ、ひぃっ……あんっ」
けれどこれはこのレイプ犯のペニスなのだろう。
 その圧倒的な大きさと圧迫感で水井はどうにかなりそうで頭を振ったが、それでもどんどん奥まで挿入り込んできたペニスは、完全に挿入り込んで水井を貫いている。
「やあああっ! ひぅっ、あんっ、あんっ、うぅっ、やっ……、おちんぽ、ぬいて、あぁっ!」
 挿入っているだけで相当な圧迫感で、どうしようもないのだが、それ以上にいいところを全て擦り上げる形になってしまい、水井はこのまま突き上げられてしまったら、きっと狂ってしまうと初めて恐怖を覚えた。
 目の前に何がいるのかさえ分からず、視界は暗いままで、明らかに手が四本、舌が二枚、そして大きなペニスを持った何かにレイプされて狂わされるのだ。
 挿入ったままでそれは動かず、水井の身体を寄せてくるとその乳首から溢れる乳を吸い、舌で絡めて音を立てて乳首を吸った。
「あんっ! だめっ、だめっ……ちくびっコリコリ、はぁんっ、んっ、あんっ」
片方の乳首をずっと指で弄られ、二枚舌で乳首を舐められ吸われ、アナルにはペニスが突き刺さったままの状態でしばらく乳首だけを攻め立てられた。
「あっ……くっ!? ひゃっ、ぁんっ」
 やっと乳首の堪能に飽きたのか、身体を支える手が腰を掴んだ。
そして一気に挿入を開始した。
「あぁんっ……いぃっ、あっ、らめっ、あっ、あっあっあっ……ふぁっ、ひぅっ、あんっ」
最初こそ痛みはなかったし、圧迫感だけ強くあったが、次第にアナルが完全に感情よりも先にペニスに堕ちた。
「ああぅっ、おちんぽだめっだめっ……もう、おま○こっついたらぁっあっ、はああぁんっ……あっあっああっんっ!」
 激しく突き上げられても水井のアナルはすっかり得体の知れないペニスの形を覚え、それを嬉しそうに内壁で締め付けて出ていかないようにまとわりついている。
「ああぁっ……あひぃっ、あんっ、あんっ! あっひぁっ、らめっ……あっやぁっあぁんっひゃっあぁんっ! あひっあっあんっあぁっ」
 ゴリゴリと奥を擦られて、水井は感じて嬌声を上げ続ける。
 もう頭の中は気持ちよければそれでいいとさえ感じるようになってきた。
 恐怖に対する気がなくなっていくのか、もう得体の知れない異形であっても、セックスが気持ちよければそれでいいとさえ思えてきた。
「あっあんっ、んっやっ、やらっあんっ……っ……ひっあぁんっ! やっあぁっあぁああんっ……やらぁっ、あっぁんっ、あんっ」
 正直、この異形のセックスは上手かった。
 飢えて乱暴なのに、どこか優しさが残っている。
 ペニスだって根元まで挿入っているわけではなかったけれど、それを全部入れようとはしていない。そういう配慮はまだあるようだった。
 内壁はだんだんと広がっていき、水井は生まれ変わるような気がした。
 一人ではないと感じたし、寂しさみたいなものさえ溶けてしまっている。
どうしてそう感じるのか分からないけれど、今はこれでいいとさえ思った。
「あっあっああぁっ、やだぁっまた、いっちゃうっ……、いっちゃうっはぁっ、あうぅ……んっんっふあぁっ」
 とうとうペニスで突き上げられて絶頂を迎えそうだった。
 水井がそう言うと異形のモノが呻いて更に激しく水井を突き上げてくる。
「あああーっ、いくっ、いくっ……あっあんっあんっあんっああああぁんっ!!」
 水井が全身を震わせて絶頂をすると、異形のモノがうめき声を上げて水井のアナルの中で射精をした。
「なかだしっやっああぁっ、らめっ、おま○こはらめっ、あぅっ、あっ、おかしく、なっちゃうからぁっ……あっやあああぁっ」
 ビュービューと叩き付けられる液体が逆流してアナルから吹き出ている。その音は激しく、ビシャビシャと音を立ててまだまだ出ている。
「ひっあっあんっ、いくっ……はぁっ、いっちゃうっ……、いっちゃう……ぁんっあんっ」
 射精は止まらず、それでも異形のモノは挿入を繰り返している。その動きはまるで精液を掻き出すようではあるが、射精をしながらの挿入であったので、水井はそのあまりの強引さとあり得ない状況にまた絶頂へ導かれた。
「ああぁっらめぇっ、ぁんっ、いっちゃうっ、やっあっあひっ、あっぁんっあんっあああんっ!」
絶頂に次ぐ絶頂でドライオーガズムになり、水井は全身を震わせて快楽に身を委ねた。
「あん……、はぁっ、ぁ、も、やぁっぁっん……あんっ、やっ、ぁあっやっぁんっ……やめっ、んんっ……んふっふっんっんんっ!」
 散々突き上げられている間に、異形のモノが唇を合わせてきた。
 それは優しく啄んでから、深いキスに変わった。
 案の定そのキスで、この人が二枚の舌、舌の先が二つに分かれていて、蛇のように長い舌を持っていることが分かった。
それでも人の形に違い口と舌の感覚で、水井は少しだけホッとする。
「んうっんんっんうっぁんっ! やっあっあんっやめっ……ひぁっんんっ……あっひぁんっ……そこは、や……やだっ……ぁあっ、はぁっ、やっあぁん……! やっ、あっあっ、んんっ、やだぁっ……ああぁっ、おま○こっあっあんっあんっ……やめっ、やっあっあっひあぁっ」
突き上げてくる異形のモノのペニスは、水井の内壁を押し上げてどんどん奥へと入り込む。まだまだ根元まで挿入っていないからなのか、だんだん慣らして挿入れるつもりなのだろう。
「やっちくびやらぁっ……あっあんっあんあんっ! あっあんっ……あーっ……やっ、いっちゃうっ……ひっあぁっいっちゃう、もっやぁああんっ! それ、なんで……や、ぁんあはんっ……やっ、あっひっあぁあああんっ! はぁっあっ……あひっん、ん、んぅっ……」
乳首からは液体が溢れて、それを定期的に貪るように吸われる。音を立てて子供のように吸ったあとは、いやらしく舌で乳首を勃起させてくる。
 その間に腰の動きは止まっておらず、ペニスが奥を突き続ける。
 アナルは完全に異形のモノを受け入れて、大きく開いている。とうとう異形のモノのペニスの根元までしっかりと全て水井は受け入れてしまった。
パンパンと奥深くを抉り、ペニスの挿入を繰り返される。それはゾクゾクとする感覚に水井はまた絶頂をした。
「あーっいくっあっあんっおちんぽでいっちゃうっ……! あひっんっやっあんっあんっああぁあぁんっんっ、やっ……あんっあんっあんっんっいって……あっあぁんっまたいっちゃ、いっちゃうっ……あっ、く、いくっ……! あひっあんっあんあんあぁんっんっあぁーっ! あーっ……あっあぁっ……んっやぁっあぁんっ……」
二回連続、ドライオーガズムで達しても、異形のモノは犯すことをやめない。
水井はただただ快楽に支配されて、もうどうでもいいと思い始めた。
「あああっやっ、あっあんっあんっあんっあひっあっあんっ、んっふああっいいっ、あぁんっんっあっあっあっあんっ……あっいっちゃうっ、あんっあひっあ゛っいっああっあっあっやっ、やめっぁっはぁっ、あぁひああっ! んっあっはぁっあぁっ、んっ、あ゛ひっあひっあんっあんっあんっふ、ぅ……ん、ん、んっんっ」
気持ちがいいことを気を遣いながらしてもらっている。
 ただのレイプではない。相手もきっと押さえられないから手を出しているだけに過ぎない。
 そんなところに水井を放り込んだ人、あの女の人こそ、犯人なのだ。
 何度もキスを繰り返し、口の中を異形の舌が這い回り舐め回し、そして絡まった涎を水井は飲み込む。この液体までもが人のそれとは違った。美味しいと感じて、キスを何度も強請ったくらいだ。
「ん゛っんんっ……んっふ、んっんっんん……ふぁっ、はあっ、あっはぁっんあっあぁんっあひっあっらめ、んっああっやっあっあっああっあひっあひっやっああぁっもっらめっ……ああっあああんっ! あ゛あ゛ああっ! い゛っ……あっ、ああっひっやっあ゛っああっ! あ゛あっあんっやっいくっいくっ……! あっあっひあああっ」
 射精をしながら達した水井であるが、異形のモノも達しながら腰を振り続けている。
 絶倫で射精をしても勃起を持続させているから、止まらないのであろう。それに付き合うように水井は求めた。
「あひっらめっあ゛っあんっあんっあんっあっひっあああんっあ゛っひっらめぇっ……あっあんあんあんあんあんっ! あんっあんっあんっ! あ゛ひっんっあぁああーっ」
「ううっ……ううっ」
「ああぁっ……いい、んっあっあっ、あうっあ゛ひっあひっんっあっあんっんっやぁっんっあ゛はっうあっんあ゛っあんっきもちい、あんっちくびっ舐めながらおちんぽでゴリゴリ気持ちいいっあっひあぁんっ」
「……っ」
「あっいいっ……きもちっいいのっひっあっあっあ゛あああっあひっい゛いっあっあっあっあんっ! あっすきっいっあんっあっ、すき、い゛っあああっあっんっんんっ種付けっ中出しっああんあぁああ、おま○こされて、精液中出しでイカされるっ……ん、はぁ、ひっあっはあん」
「ううっ!」
「あ゛ああんっ! いくっいくっあひっあっあああっいくっ……! はぁっ、あん、あっあっ、精液中出しっきたっ、あぁんはぁんんんっ……ふぅ、ん、んっ……あぁっあっんひああぁっいい……っあっあっいい、きもちいいっ……! あぁんっあっあっあんっあんっああーっ! あぁっおちんぽっいいっはぁっはぁあぁああんっ! おちんぽっいいっあっあんっああんっ! あぁっおま○こきもちいいっひっああっあぁあっあっああああぁんっ!」
 絶頂使用がどうしようが、犯されるのは止まらず、時間もどれだけ過ぎたのか水井にも分からなかった。
長い時間嬌声を上げ、水井はペニスを受け入れ続けた。
 水などの飲み物は、口移しで何度も飲まされた。それが水だったり得体の知れない液体だったりしたが、口移しで与えられるものは何でも水井は飲み込んだ。
「あっあぁっん……ひっあっあぁんっあぁっ……ん、はぁっ、あっああぁんっいっちゃうっ……らめっあっあひっあああっひあぁっいっあっんっ……乳首いいっ……ああぁーっ! あぁんっあひっ……あっやっあああぁっやっおちんぽ、擦れ……あぁんあぁっひっ硬い……っあっもっやぁっ……」
抉れるのが気持ちがいい。こんなセックスをしたことはなかったし、絶倫気味である水井の性欲に付いてこられる人は存在してなかった。
 それなのにそれ以上の絶倫と性欲を持ってして水井を支配してくるモノがいるとは水井も思いもしなかったことだ。
 ただ残念なことに目隠しをされていることがどうしても気になってきた。
「あぁっひっああぁっやっあっあ゛ぁんっあひっあぁっやっ……あっやっあんっあんっあぁっんっ、変っ……あぁっあたま、おかしくなるっあっああっ……あぁっんっはあっあんあぁっ……あぁっあっあんっいくっまたいっちゃうっ……ひああっ」
「ううっ!」
「ねえっ……お願い、顔みせて……はぁっ、やめ……やっ……あっあ゛ああぁっあひっあ゛っ……ああっんっひあっ……ねえ、おねがいっああっあっあんっあんっやぁっあ゛っあっ」
水井はそう言いながら身体をすっかり異形のモノに預けてから言った。
「おねがいっ顔、見せてっあんっあぅっあっひっああんっあぁんっ……あっあひっあんあんおねがいっ……ねえっ」
 そう頼むと激しかった動きが止まる。
 迷っているのかペニスがビクビクと水井の中で震えている。それをなんとか抜いてくれて、ゆっくりと床に下ろされた。
 意思疎通は可能であることを知って水井は言った。
「目隠し、取って……ねえ、お願い」
 水井の言葉に異形のモノは悩んだのか、やっと水井に優しくキスをしてから目隠しを取ってくれた。
 水井はゆっくりと視線を異形のモノに向けた。
 ぼやけた視界に映ったのは、三十代くらいの男の人だった。
 ただ人ではあるが、異形ではあった。
 腕が肩のところから両方に二本、つまり四本あり、まるで蜘蛛のように見えた。
 顔は無精髭が生えてはいたが人のように、鼻や目、口は普通だった。
 しかし口から出てくる舌は、やはり蛇のように分かれていて、先に行くほど細くなっている。その舌は遠慮がちに水井の乳首に巻き付いて、乳を吸い取って舐めている。
腕以外は普通であるが、ペニスが異様に大きかった。
 けれどぎりぎり受け入れられる大きさで、長さもまた異常に長い。まるで触手みたいな均等な太さで長い感じだ。
それが全部挿入っていたのを知って、水井は顔を綻ばせた。
 そして乳首を吸っている男に向かって水井は胸を突き出した。
「あぁっあっんっちくびっ、乳首いじって……、はぁっあんっああっちくび……乳首くりくりして、ん、なめて……っあっああんっ! あひっああっいいっ、あぁんっきもちいっ、あっあんっあんっ」
 そういいながら男を抱きしめた。
「ひああっいくっいくっ、あぁっちくびでいっちゃうっ! あんあんあんはあんっ! んああぁっんっ」
 乳首だけを舐められて水井は達したが、すぐに男のペニスに跨がって腰を自ら落とした。
「はぁっ……あっあんっあんっひあぁっあんっはげしく、おま○こを突いてっ……あっああっあっあんっおちんぽがいいのっあんっあひっあっ……ああっああっいいっおま○こはいいっ……あっあひっい゛っあっあんっ!」
水井から腰を振ってペニスに跨がっていると、興奮した男が水井に手を伸ばして四本の腕で水井を押し倒してから、腰を激しく振り始めた。
 その乱暴さはさっきまでなかったものだったが、もう水井はすっかり男のペニスに慣らされていたので、それすら受け入れられた。
「いいっあああんっいいっ……あっあんあんああっああんっひっああっいっちゃうっ……あぁっいいっひっああんっあっああぁあっあひっあんっああーっ」
さっきまで吐き出された精液を掻き出すようにしてペニスが出入りし、奥まで突き入れて内壁を擦り上げてくる。
「やっあっやめっ……あっあぅん……あぁいいっ、んっ……ふぁっはぁっもっやらぁ……ぁあ、んっ、やっ……、あぁんっ……あっああぁんっ! んっ、んぁっあぁっあんっあんっ吸ってっいいっきもちっいいっあんっいいっのっんああっあっああっあぁっ……あ゛っああっ……あ゛ひっああっあんっ」
水井はただただ喘いで、嬌声を上げて、男を求めた。
男はそれに応じて、水井を犯し続けた。
「いってなっああっあんっあんっああ゛あぁあっ、あっひっあぁあ~ひああぁっ……あっあっあ゛っあ゛っあぁあっあぁんっあっあんっあんあんあんあんあんっひああっ……あっはぁっあっイクの止まんない……あっあぁあっ……」
「ううっ……あうっ」
「あっあっあぁっ……いいっいいっ……あひっあっあぁんっああぁっ、それいいっ、あっひあっ、あたまおかしくなるっ……あっあんっあんあんあんあんっ! はあっ……あっあっああああひっ……ふあぁっ、あんっ、あんっ、あんっ、あひぃっ……」
男が身体を震わせて絶頂をし、精液を中に吐き出してきて、水井もそれを感じて絶頂をした。
「あ゛あああ~っ……あひっ、あ゛っ、らめぇっちくびっあっあぁんっひあぁっ、イきたいっ……あっあっひああぁんっあっあっんっ……うあっあっああぁあひっ……あへっ、あっ、もうっ、らめぇっ……ああっあ゛っあああんっ! あ゛あんっいくっ……あっあっやっいくいくっ! ああああっ」
全ての力を出したと言わんばかりの力で、精液を奥深くに叩き付けられ、ぬるりとペニスが出ていっても、男のペニスは精液を吐き出し続け、水井の身体全体を精液で濡らしていく。
 それが酷く気持ちが良くて水井はまた絶頂してしまった。
 最後は尿まで漏らしてしまったが、その後は気を失った。

 

 次に水井が目を覚ました時は、まだ男がいる側だった。
 ただ男は暗い部屋の奥に座り込んで泣いているようだった。
 ゴッゴッと音がしたのでよく見ていると、男が自分の頭を壁にぶつけている音だった。
 よく分からないが、それをぼーっと見ていると、誰かがやってきた。
「もう収まったでしょう……どうぞ出て下さい」
 そう言われてそっちを見ると、ここは檻になっていた。
 所謂座敷牢という昔、隠したい家族や身内を閉じ込めておく牢屋で、男はあの異形の姿のせいでここに閉じ込められて育ったようだった。
 水井はゆっくりと歩いて入り口から出た。
 出るように言った男は車の運転手だった。
そのまま何も言わずに地下から上の部屋に上がった。
 もう日が上がってかなりの時間が経っていることは分かった。
「先にお風呂にどうぞ。居間で主人が待っておりますので」
 そう言われて風呂に入った。
 もう何かされるわけでもなかったので警戒すらしなかった。
 水井の服はちゃんと用意されていたので着替えて居間に行くと、女の人が平然とした顔で座っていた。
「ものは相談なのですが、ここで働きませんか?」
 と、女の人は開口一番にそう言った。
 すぐに水井は察した。
「いいですよ。それであの人は何なんです?」
 水井はそう即答してから尋ねた。
 女の人は言った。
「私の息子です。双子のはずが、生まれた時にはああいうふうに生まれてしまいました。いろいろと検査をしたのですが、所謂手術であの手を取り除くことは神経の関係で無理だと言われ、世間に出しては見世物になると隠して育てました。けれど、人に見つかり、化け物と呼ばれたことで、自らああいうふうに牢屋に入ったのです」
 この村では有名なのだという。世間は知っているけれど、村の様々な事業はこの家があるからもたらされていることを知っているので、誰も口に出して言わないだけだ。
 そこまで聞いて、水井は意思疎通ができる理由も納得した。
「あの腕は自由自裁に動きます。体液や血液までもが甘さを持ち、舌はああやって蛇のように長く先が開いてます。人として育ててみたけれど、人との違いであの子は苦しんだようで、今でもああやって一人、自分を律しています。けれど性欲は収まることがなく、時折こうやって見知らぬ人を連れてくるしかなく……ですが、あなたは違った」
 そう言われて水井は驚く。
 ただ目隠しをしてレイプされるだけなのに、何が違うというのか。
「どう、違うのです?」
「あなたは、あの子の姿を見ても何も言わず、ただ優しく抱いて下さった……!」
 そう言うとそれまで無表情だった女の人が泣き始めた。
 あの人が優しくしてくれるのは母親だけだったのだろう。だから乳を求めたし、優しくしようと心がけていたのだろうが、姿を見たが最後、それで人は離れた。
「ただ同情したわけではないです……ただ俺にもメリットがあるというだけです」
 水井はそう言ったのだが、それでも構わないと女の人は言った。
「あの子を見てメリットを見いだせるなら、あなたにしかお願いできないことです」
 水井はそこまで感謝されることもないなと思った。
 水井にとって、自分の性欲よりも性欲が勝る人の存在が欲しかっただけのこと。
 そして少しの同情と、事情を知ったことで、ああやってどうしようもない性欲に振り回されて、終わった後に反省をし、自分を律している人をどうにかしてやりたくなったのだ。
 同じ孤独同士で何ができるわけでもないが、セックスだけで繋がれるならきっとそこからの未来もあるはずだと思えた。
「あの人の名前は?」
 そう水井が尋ねると母親が言った。
「伊月(いつき)です……よろしくお願い致します」


 水井はそのままそこに住み着いた。
 外には出る用事もなく、全てをあの母親が用意をしてくれた。
 村を嫌った親族はとうに全員がこの地を離れたため、水井は母親からあの息子の面倒を見る役割を請け負ったお陰で、そのまま母親からの財産も受け取った。
 水井はその生前贈与で受け取ったもので、まず離れをもう一つ作った。
 大きく地下もある平屋であるが、先の家が古すぎて壊れそうだったので建て替えたのだ。
伊月は、水井が立ち去らずに次の日もまた牢屋にやってきたことに驚いていたが、水井の身体に完全に堕ちていたのか、すぐに水井に襲いかかった。
 どうしても夜になると性欲が止まらないらしく、一週間は毎日何時間も水井を抱いてきた。
 水井はそれを受け入れ、伊月に抱かれた。
 一週間もすれば伊月も落ち着きを取り戻して、やがて一ヶ月もすると牢屋を出てくるようになった。
 部屋には水井がいて、Web関係の仕事をしているので甘えにくるようになった。
 水井はそんな伊月を可愛がって、身なりを整えさせた。
 無精髭を剃り、髪の毛を切ってやったら見窄らしさが消えてかっこよくなった。
 建物ができあがると、そこに住まいを移した。
 地下は安心する伊月のために作ってあるので、伊月はそこでしばらく過ごしたが、水井が一階にいるからとほぼ一階で過ごすようになり、時折誰も見ていない庭にも出るようになった。
 庭は誰にも見られないように高い壁を造ったので、囲まれているけれど山はちゃんと見えた。
伊月は縁側で水井と一緒に過ごすようになった。
「大翔(ひろと)……愛してる」
伊月は元々喋ることはできていたが、長く喋っていなかったので口が回らず、なかなか普通に喋られなかったが、最近は水井と喋る練習をして真面に喋ることができるようになった。
 どうやら、この台詞を言いたかったらしく、一生懸命で可愛い行動だった。
 水井は、伊月に接するうちに打算からの同情から、本気で伊月を愛するまでになった。 可愛くて素直で、それでいて絶倫でセックスが好きで、水井以外を愛することを知らない伊月。
 絶対に水井を裏切らないという性格と態度が、水井の心すらも溶かした。
 一生、伊月が辛い思いをすることもなく暮らしていけるようにと、伊月の母親と共に伊月のために様々な事業も継続して引き継いでいる。
 根無し草同然だった水井は今や村にとっていなくてならない人にまでになり、村人は姿を見せない水井に感謝している。
水井がいる限り伊月は暴れないし、姿を隠したまま一生村人の前に現れずに死んでくれる。それだけが村人の願いだ。
「うん、知ってるよ。俺も愛してるよ、伊月」
可愛い可愛い伊月を水井も晒し者にも一人にもしない。
 ずっと可愛がって死ぬまで見送るのだ。
 伊月は愛していると言いながら、水井に襲いかかる。
「はあぁんっやらっ、もう、舌で乳首ばっかり……っ、んっあっふあっ」
 乳首に吸い付きながらも、四本の腕を使って水井の下着まで脱がせてしまい、あっという間にアナルプラグを外してしまい、アナルにペニスを突き挿入てくる。
「あぁああ~~っ……あひっ、おま○こらめっあへぇっ……ん゛っんあっあっあっあっあ~……」
「大翔、きもちいいっ……はうっ」
「ん゛ぁああっ…あっあっあんっあんっあんっあんっあ゛ひいいっ、当たってぅ、おま○このいいとこっ、あ゛ひっらめ、おち○ぽゴリゴリしてぅうっ……ん゛ひっあっあんあんあんあんあんっ」
 水井はいつでもセックスできるようにアナルプラグも大きいモノを用意して、常に拡張をしている。そうすることで伊月にストレスを与えずにセックスに集中させてやれる。そうするとセックスの時間が長く、気持ちよくできるのだ。
「あ゛ああ~~っ……ん゛ひっ、いっい゛っんあっ、あっあ゛っあっおま○こっいいっ、あぁあんっいいっあああんっおち○ぽっあ゛あああぁっあ゛ひぃっ……ん゛っあっあ゛っ……おち〇ぽしゅごいっ、ひっ、あっやああっあっあっあんっあっ」
いつでも盛る伊月の性欲は強く、それこそ始まると二時間以上は止まらない。なので水井はその日の予定を頭の端で整理して切り替える。
「ん゛ああぁっ……すきっ、おち〇ぽすきぃっ、中っ、ハメハメされて、とまんなくなっちゃうっ、あ゛っいい、ひっあっ、おま〇こきもちぃっ、あぁあんっすきっ好きっ、おち〇ぽしゅきぃっ……あ゛へぇっ、んっあ゛っあ~~っ、きもちいとこっ、ゴリゴリされてぅ、んっあっあっおま○こ気持ちよくてっんはあっんおま○こでイクっいっちゃうのっ……んああっん」
「大翔、おま○こに、おちんぽせいえき出すっ……ううっ」
「はぁっ……あっ、おま○こにっ……ん、いいっ、精液中に出してっ、あっあっあんっ、おま○こに、おちんぽ精液出していいっ……俺のおま〇こでイってっ……おち○ぽから精液出して、ビュービューって中出ししてっあ、あっあっあああああっ」
「……せいえきでるっううっ!」
「ん゛ああっ……おま○こっ、でっ、おち○ぽドクドクしてぅっ……あっ、あっ精液っきたっあ゛あああああっ…あぁっ……んっ、ふぅっ……ああ、中、精液出てる……んふ」
 一回出してももちろん止まらない。
 勃起したままの伊月のペニスが更に奥まで侵入をしてくる。全てが収まるまでは長く時間がかかるが、それは伊月も楽しんで挿入を慎重にしてくれる。
「大翔、おちんぽぜんぶ挿入った……うれしい?」
「あぁんっ……おち○ぽっ……で、おま○こぐちゅぐちゅして……っ。指で乳首犯されながら舌で舐められて、おち○ぽ弄られて、おま○こでおち○ぽ突かれてもっとイきたいっ……、ひあっはああぁっ……あ゛ひっ、深い……ああっおち○ぽ大きいっ、なにこれっ……、おっ、あっ、そこまでらめぇっ……、あっ、あ゛ああっ」
「うんする、全部する。大翔すき……すきっ」
「あぁんっ、おれも好きっ、好きぃっ……、おち〇ぽ大好きっ、あうっあん、あ゛っ、ひっ、ちくび舐め舐めしてっおち〇ぽハメハメされるの好きっ、あんっイキまくっちゃううっ、あ゛っああぁ~っ……」
 水井はそのまま絶頂をさせられ、中で伊月の精液を受けてまた絶頂をした。
そして二人は見つめ合ってキスをした。
 しばらくは平和な日常が続きそうである。

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