135-特等席
1
遊園地は大盛況だった。
日曜だと遊園地は混んでしまい、人がたくさんでどうしようもなかった。
乗り物には二時間待ちは当たり前で、一日が終わっても乗れたものは三つくらいだった。それが不満にならないのは、翌日も大学の振替休日であり、近くのホテルに泊まってまだ回ることができたからだ。
月曜日になると人は日曜の半分ほど減る。乗り物は三十分も待たなかったし、モノによっては並んだ瞬間に乗ることができた。人気のアトラクションもあっさりと回ることができて、ほぼ全ての乗り物を制覇することができそうだった。
その中で乗っていなかったのが巨大観覧車だった。
一回三十分も回るのにかかってしまうため、乗る前にはトイレを進められるほど長く、さらには大きさも世界最大だと言われている。
もちろん乗れば遠くのビル街が見え、反対側には海も見えてとても綺麗だという噂はあった。なのでそれを最後に乗ろうと決めて恋人と何とか画策して、友達の集団から抜け出して二人っきりで乗り込んだ。
幸いこちらも混んではおらず、あっさりと乗り込めた。
大きさはかなり大きい配置で、一般的な観覧車とは違い、どちらかというとロープウェイのゴンドラのように大きい。なので知り合いならば十名くらいが同時に乗ることができる。
けれど、その代わりではあるが、乗車するには代金が高い。
一回乗るために二千円くらいかかってしまうから問題だった。
一日チケットには一回だけ無料になるコースがあり、友達は乗るつもりはなかったらしく一般コースにしたが、二人はその観覧車に乗れる千円上乗せチケットを買っていた。 だから暗くなる時間を狙って並びに抜けだし、日が暮れた時間に飛び乗った。
夜間の夜景コースはとても綺麗なことで有名で、案の定二人が乗った直後から急に観覧車が混み始めていた。
「三ツ木、すげー、夜景だんだんと見えてきてる」
そう三ツ木が恋人の山平を見ると彼も携帯を片手に写真を撮りながら眺めている。
「うん、綺麗だな」
二人で座ったまま肩を寄せ合って夜景を眺めていると、友人たちからメッセージが飛び込んでくる。
「えーあいつら先に帰るってよ」
「だろうね。あいつらも俺らのこと知ってるから、気を遣ってるんだよ」
三ツ木の不満とは別に山平がそう言うと、三ツ木は顔を真っ赤にした。
「え、あいつらに言ったのかよ!」
「言ってないけど、察するよ。お前の態度があからさまに違うから」
「え、マジで? 俺!?」
「うん、今日、俺にべったりだったよ。だから察したように二人にしてくれたんだろうけど、気付いてないのか。三ツ木は」
「そんなに酷かったかな……」
三ツ木は自分の態度はいつもと変わりがないと思っていたつもりであるが、例えば乗り物に乗るときは隣には山平を選んだし、写真も隣に並んだのは山平だった。
「でな、撮ってもらった写真を見たら、こんな感じだし」
そう言ってみせられた写真は、三ツ木と山平が二人並んで前でポーズを取っている後ろで友人が四名ともが指でハートマークを作ってわざとらしく二人を飾っているものだった。
「……あーこれはもう完全にバレてる……」
ニヤニヤした四人の顔が物語っている。
けれど悪い写真ではなかった。誰も二人を差別はしなかったし、その様子からは祝福はされているようだった。
「一番の友人には明日報告しておく……」
まだ山平と付き合っていることは言ってないけれど、ゲイであることを知っている友人の一人にはちゃんと報告しようと三ツ木は決めた。
「じゃ、残りの三名には俺から言っておくよ。まあ、知ってたって言われるだろうけどね」
「だよなー。でも言った方がいいって思うからさ、ちゃんとね」
「うん、そうだな」
大学に入って三ツ木と山平は友人同士が繋がって知り合った。
正直三ツ木の一目惚れだったが、山平もすぐにそれを察したらしい。三ツ木の様子を伺いつつも付き合いをしていくとだんだんと三ツ木のことが好きになってきたという。
そして三ツ木が告白をするよりも早く、山平が三ツ木に告白をした。
断られるわけはないという状況を作った後でだ。
散々、三ツ木に優しくしてこっちだけを見るように誠実にしたところ、三ツ木は最初の一目惚れから更に思いを募らせていた。
なので告白した山平に向かって三ツ木は。
「俺の方が好きなので絶対に付き合います」
と答えたほどである。
その返答に思わず山平が自分が一年間かけてやってきたことを白状したほどだった。
それでも三ツ木は。
「それって、俺のこと好きだからしてたってことだよね? じゃあいいんじゃない? 俺も気に入ってもらえるようにしていたから、その辺もちゃんと伝わってたってことで、告白してもらえたってことでしょ? じゃいいよ、謝らなくても」
そう言って爽快に笑った。
それが山平には衝撃だったらしく、それからは二人して部屋を借りるために親にカミングアウトをしたし、将来に向けて話し合ってお互いにパートナーとして生きていくための準備もしている。
山平は実家の家業、商事会社の仕事をしていくことにしたし、三ツ木は山平の親が気に入ってくれたお陰で秘書の勉強も開始した。卒業と同時に山平が重役に就くのでその秘書になるための資格も取ったほどだ。
その頑張りのお陰で三ツ木の親も渋々であったが、二人の関係を認めてくれて、晴れて二人はパートナーになった。
法律上では三ツ木は山平と養子縁組をして家族になる予定だ。
そうしたことが決まった上で、今日の日になった。
「まあ、いい機会だから話しておくのもありだろ。それで終わってしまう関係なら、それまでだろうし。大学を出たらそれっきりになるかもしれないから、そうならないように今からきちんとするのもありだろう」
山平がそう言うと三ツ木も頷いた。
「そうだな。俺の親も、大学時代の友人とはあの時は仲良かったけど、離れたらそれっきりになって今や年賀状すら来ないって言ってた。何があるか分からないし、でも俺はあいつら好きだから」
三ツ木はそう言って笑う。
そんな三ツ木が好きな山平は、三ツ木にキスをした。
ちょうど観覧車のゴンドラがほぼ頂上に近づいた瞬間だった。
グオンっと大きく観覧車が揺れた。
「わっ!」
三ツ木が倒れ込んできて、山平はそれを支えると、ゴンドラがまだ大きく揺れている。
その揺れはさっきまで感じなかった大きな揺れで二人が慌てたところ、観覧車どころか遊園地だけが停電をしている。
【皆様、落ち着いてください。現在補助電源にてゴンドラ内の空調は制御されております。現在原因不明の停電により、ゴンドラが止まっておりますが、内部電源により空調は動いておりますので皆様の安全に直ちに影響はありません。どうか落ち着いてお席でお待ち頂けますようお願い致します】
急にゴンドラ内のアナウンスが鳴り、下を覗くと遊園地自体が全体的に停電をしている。
その中に小さな光があちこちで光り出すが、携帯の灯りらしい光が園内のあちらこちらで光って見えた。
するとやっと園内の街灯が光り始め、灯りはとりあえず補助電源に切り替わったらしいが、それでも観覧車のゴンドラを動かすための電源は得られてはいなかったらしい。
「これ、まだ動かないのかな?」
「みたいだね。まあ、停電でゴンドラが落ちたりはしないから、座って待っていればいいよ」
山平は携帯を広げて何か情報がないか探しているようだった。
「え、ちょっと怖いんだけど……」
そう三ツ木が言い出し、山平は意外そうに言った。
「あ、暗いの怖い?」
「あーそうじゃなくて、何か異常事態っていうの? そういうのは怖い」
緊急事態になると心がざわざわとして落ち着かない。怖いし早く日常に戻って欲しいと思うのだ。
その騒いでいる心を山平が落ち着かせてくる。
「なるほど。普通じゃ起こらないことだからね。大丈夫俺がいるよ」
「……う、うん」
そう体を撫でるように山平が三ツ木の体に触れると、三ツ木がそこから熱くなっていくのか色っぽい声を出してしまった。
「あぁ……あ……はあぁ……あっ……」
「何か、ムラッとくるなあ……」
そう言いながら、山平は三ツ木の尻を撫でていく。
「あ、そんな……だめ……あっんっ」
三ツ木は山平に尻を撫でられるだけでも溜まらなくなってしまうのだが、山平はふと思い出して自分の鞄を漁った。
「え、どうした……の、あんっ」
「昨日使った道具、持ったままだったんだよな」
そう言いながら山平が取り出したのは、ローターだ。そしてミニのローション。
「な、何で、お前これ持ってんの」
「やー、まあ、悪戯する暇があれば、しようかなと思ったけど、遊園地を楽しんでるお前の邪魔するのもどうかなと思って、やめたやつ」
そう言いながらも山平は三ツ木のパンツや下着を下ろしてしまい、ローションを付けたローターを三ツ木のアナルに挿入てしまった。
「そんな、んん……っ、あ……ああぁ――……っ!!」
「昨日の今日だし、簡単に入るな……ほら」
「ふぁあ、あんん……っひ、やぁあ!ああ……っひ……!」
山平によって、すぐにローターの電源を入れられてしまい、三ツ木のアナルの中でローターが強く跳ねてきた。
「あ、ぁ、あぁあん……っひううっ、あああっ!や……あ……っあぁっぁああ!」
中を暴れるローターが三ツ木の性欲を呼び覚まして、三ツ木は身体を震わせている。
昨日もセックスはしたけれど、今日のことを考えてセーブをしたので性欲は有り余っていた。
「はは、三ツ木は本当、淫乱だよな。こんなところでも感じられるんだから」
「あぁあっ!だ、だめ、え……っあ、あ、あぁあ……っ!」
そう三ツ木が悶えていると、またアナウンスが鳴った。
【現在、スタッフによって原因究明をしております。観覧車内での怪我など重傷者などが出ている場合は緊急ボタンにてスタッフにお申し付け下さい。それ以外のお客様には大変ご迷惑をおかけ致しますが、このままスタッフからの次の指示があるまで、そのままでお待ち下さいませ……】
スタッフからのアナウンスに山平は遊園地内を見る。
補助電源で灯りが付いているが、他の客は外へと誘導されている。
いろんな機械が止まったのか、比較的安全な観覧車に乗っている乗客の救出は後回しにされたらしい。
ジェットコースターなどに乗っていた人から救出が始まっているようだった。
そうすると救出は最後の方であろう。となると一時間以上は時間がかかる。
「ラッキー、念願の観覧車セックスできるじゃん」
山平がそう言うと、三ツ木の服を脱がしていく。
三ツ木のパンツと下着も完全に脱がしてしまって、山平はローターの動きを最大の大きさにした。
「あああんっ!! あっ、ひぁっ、んぁっはぁんっ!!」
三ツ木は完全に観覧車の椅子に縋り付いてしまったが、それを山平は腰だけ上げて突き出させて持ち上げた。
「ふぅっ……んっ、んん! んうっ……、んっふぅ……ここで……ああんっするの……」
「誰も見てないよ……ほら、外の風景でも楽しんで」
「ああああーっ! やらぁっ、らめっ、はっふぅっ……あっ、ああぁっ」
山平は三ツ木を抱え上げて、外が見える窓に三ツ木を凭れさせた。
「ぁっ……やら、おちんぽぉっ……あっ、あぁんっ!」
「このまま、挿入れさせてくれよ……三ツ木……」
そう言って山平は三ツ木を窓に押しつけてから、ローターが入ったままのアナルにペニスを突き入れた。
2
「ひぃいいいんっあ―――!!」
三ツ木は山平にペニスを突き挿入れられて、三ツ木が喘いだ。
「やっぱり、三ツ木の中、最高……」
「ああああぁー! やっあぁっ、あんっ、ふぁっ、ん……はあんっ!」
山平のペニスが挿入り込んできたけれど、更に奥にはローターが挿入り込んで、三ツ木はいつもと違う挿入になってしまい、嬌声を上げていく。
「ひあああっ、おくっぁっらめっえっ……んぁっ、ああっ、やあああぁっ!」
「やべえな、ローターが先に当たって、いつもと違う……」
「ひぃ……っ!だめ、こんな……っ、あたま、おかしくなるぅうっあぁああ!」
「ああ、三ツ木……っ、俺、興奮してヤバイっ」
「あ――っ!あ――っ!だめ……っもう、だ、めえ……っ!だめ、っだめ、だめええぇっ……!」
山平がガンガンと奥までペニスを突き入れる度に、ローターが奥まで入り込んでしまって知らない場所を刺激される。
それを締め付けるとペニスがそれ以外を擦り上げてきて、三ツ木はそれも溜まらないと嬌声が更に高く上がる。
「やああああぁ! いっちゃうっ、いっちゃうのぉっひぃあっ、あんっ、ぁんっ、あぁっあああああっ!!」
すぐに絶頂が訪れてしまい、三ツ木は山平に追い詰められた。
「ひいっ!ひぃいい――っあ――あ……あ――……っあああああああ!!!」
山平はその締め付けに耐えられずに中で射精をした。
「ふぁっ……ぁっ……せいえき、いっぱい……ああんっ!」
「……ふふっとまんねえな……時間もあるし、もっとやろうぜ……三ツ木」
「やらぁあっ、もっ、らめぇっあん、あんっぁあああぁんっ」
「大丈夫、誰も見やしないっ」
そう言うと山平は、三ツ木の上着を捲り上げて裸にさせると、乳首を窓ガラスに擦り付けるようにさせて、後ろからまた突き上げた。
「ああぁっ……やあああぁっ! やぁっらめ、ちくびぃっ、あぁんっ、ふぁああっ」
窓ガラスと自分の身体の重みで乳首が挟まれて、それが身体を揺すられる度に窓ガラスで擦られて捏ねられるから、三ツ木はそれで乳首が勃起した。
「はぁぁ……やぁ、あぁんっ! やっぁっ、もうおっぱいはぁっ……ふ、ぅんっ」
コリコリとしてきた乳首を自分の動きに合わせて窓ガラスに擦り付けられ、更に後ろから激しく突き上げられて、三ツ木は嬌声を上げた。
「ぁんっ、んっ、ふぅっんんんっあぁっあっひっあぁんっんっあっいいっ、あぁん」
とんでもないことをしている自覚はある。
観覧車でセックスなどすることなんてあり得ないし、誰かが観覧車を見ていたら、丸見えで犯されているのが見えてしまう。
そのスリルがまた溜まらなくいいスパイスになっているのか、罪悪感すらもセックスのスパイスになっている気がした。
「ああああぁんっ! ああぁっ、あんっあんっ、ふぁっ、らめえええぇっ」
「いいって言えよっ腰を振りながら駄目って説得力ないよっ」
「ひっあああぁっ、やっ、あっあっぁんっ! ふぁっ、ぁっ……」
「ほらいいな、何がしてほしい?」
そう言うと山平は挿入を一旦やめた。
「あっえっ?」
山平のペニスはまだ三ツ木の中にあるが、動いてはくれない。
「そんな……ああっ……やだ……ううっ」
ビクビクと熱いペニスはまだ勃起をしていて力強いままだ。
でも動いてはくれない。
「あ……そんな……ああっ」
「さあ? どうして欲しい?」
「……ああぁっ、ほしぃ……あぁっ……おっ……おちんぽぉっ……おれの、おま○この奥までいっぱいおちんぽで突いてっ! はぁはぁ……あんっあああああっ!!」
「……くっ、すげえ、三ツ木、最高に気持ちがいいよったまんねえ!」
「ああぁっ、おくまできて、るっおっきいおちんぽがぁ、おれのおま○こにっ、あっああんっ」
「三ツ木っ三ツ木……っ……ああいいよっ」
その突き上げはそれまでのセックスでは得られなかったほどの激しさで、三ツ木も興奮していたが、それ以上に山平も興奮しているのが三ツ木には分かった。
「あぁあんっ! あっあひっらめっあんあんっ! ちくびっくりくり、あぁっいいのっきもちいっ……あっあぁーっふあぁっんっおま○こっ……あっああっんっきもちいいっ……あっあっ」
「三ツ木はっ俺のおちんぽでいくんだよなっほらほらっ」
「ひああっらめっ、おま○こっあひっ……おかしくなるっあっい゛っあっあっあんっあんっあんっあぁんっ あひっああっいくっいくっやぁっ……んあ゛っひっああぁんっ!」
三ツ木がドライで絶頂をするが、山平は止まらない。
「あぁあんっイって、イってっあひっあっあんっおちんぽ好きっ……、淫乱おま○こで、イってっ……あっあんっあんっああぁんっひぁあんっ!! ふぁっ、凶悪おち○ぽいいっ、ちくびも、おま○こいいっすごいよぉっ」
奥までどんどん突き上げてくる山平は、いつも以上に狂っているかのような腰使いをしている。
「ひああああっ!? あぁっ、あんっ、ひぃあっ! あっ、ああああーっ! あああぁっ、やらっ、あんっ、おま○こぐりぐりってぇっんっ……んっ、ふぁ、おちんぽぉっああああーっ! ひあっ、あんっ、ああっ、あああんっ」
強い快楽が押し寄せてきて三ツ木は嬌声を上げた。
前を見ると綺麗な夜景が広がっている。それが目に入っているけれど、それ以上に頭が真っ白になったし、目がチカチカとしている。
後ろで荒い息をあげながら山平が腰を振っているのが、何だか三ツ木には嬉しかった。
「ひああああっ、ああぁっ、らめえっ、いってぅの、いってぅからぁっ、もっ、おちんぽゴリゴリってしちゃやらあああぁっああぁんっ、あんっ、んっ、はふぅっ、いいっ、いいのぉっ、おちんぽぉっ、もうらめっ、あああっ」
このまま気持ちがいいまま絶頂までいきたいと思って、三ツ木は腰を振って山平をもっと煽った。
「ふぁっ、ああっ……おちんぽっいいっ、ちくびぃっあああんっあああんっああああっ! ああんっ、おちんぽっすきっ! 乳首もきもちいいのっああんっああっあぁんっひぁあっ ……んっ、ひぅっ、あんっあぁん……いいっ、んっひあんっ!」
「三ツ木っ出すぞっ……中にたっぷりと俺の精液をくれてやるぞっ」
山平はそう言うと激しく三ツ木を突き上げた。
「ああああぁんっ! いいぁっ気持ちいいっああんっ!! ひぁんっ! あぁっ、くださいぃっ、せいえき、おれのっおま○こにぃっああぁっいくっ、せいえききちゃうぅっ! んんっ、あんっあんっぁあんっあああああぁっ!!」
二人は一緒に絶頂をした。
それから実に救出までには二時間を要してしまった。
ほぼ二人はその時間はセックスに興じていた。
やっとスタッフからのアナウンスが始まり、観覧車に電源が戻ったという。
「やっとか」
「ああ、もう疲れた……」
セックスした痕跡を何とか消してから、二人はそれから二十分以上かかって観覧車から降りられた。
「散々だったけど、何か楽しかったな」
山平がそう言うのだが、三ツ木はまだ顔が真っ赤である。
「……あの……な……んふっ」
「ああ、ごめんごめん、三ツ木はローターを挿入したままだから、歩きにくいよね?」
そう言われて山平は三ツ木の側に立った。
その後は急いで家まで帰り、玄関先で待ちきれずに盛った。
観覧車内ではあまりに暇だったからセックスをしながら写真も撮ったし、動画もとってしまった。
それは後日にまた写真を二人で見ては、その時の興奮を思い出してセックスが盛り上がった。
しかし山平はそれから変わったところでセックスをするのに填まってしまい、三ツ木を旅行などで連れ出しては、青姦などをするようになった。
エスカレートをする行為は、やがて三ツ木を拘束してまで無理にセックスをするようになってしまった。
慣れた三ツ木は、それに付き合っていき、変態度は何度も上がってしまったけれど、三ツ木は幸せだった。
きっと山平にしかそうした三ツ木を扱える人はいないだろう。
だから時折、あの遊園地の観覧車に二人は乗る。
一周一時間もかかる観覧車で、二人はセックスに興じる。
それはとても素敵な時間だった。
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