131-ほろよいお花見


 少し暑いくらいの春の日。
 満開の桜の花が散る前に、大きな宴会をしようという話になった。
 大学時代の友人たちが集まり、二十名ほどが友人宅の大きな庭にある桜の木の下で宴会をすることに決まった。
「悪いね、峰村」
 そう言うのは椎橋だった。
「構わないよ別に。あのうちは今は俺しか住んでないから、中浦や椎橋が使いたいなら宴会くらい遠慮せずに」
 中浦はそんなふうに笑っている峰村に向かってこっそりと謝った。
「ごめんな。俺が桜の木が~って話から、お前の家の話をしちゃってさ……」
 中浦は、峰村とは大学時代に出会った。椎橋とは小学校時代からの幼なじみであるが、その椎橋は一度決めたことはやり通すという、いい意味では前向きで、悪い意味では面倒くさい人間だった。決めたことが他人に負担になろうが、迷惑になろうが、やってしまうところが多々あった。
 今回はその悪い方になってしまった。
 綺麗な桜の写真を友人に見せていたところ、そこで花見がしたいと椎橋が言い出し、それが友人、峰村の家のものであることが判明すると、峰村を半分脅して自宅を貸し切ることになってしまったのだ。
 まさかの展開になってしまい、中浦がうっかりしていたと峰村に謝るのだが、峰村はクスリと笑って中浦の頭を撫でた。
「別に構わないと言っただろ? むしろ公園なんかで宴会をするよりは、うちの方が民家の近所は遠いけど、近くに温泉宿もある方が迷惑も少なくて済むだろ? 車を運転させるわけにもいかないから、宿からバスも出してもらえるし、騒ぐのは宿じゃないから迷惑も半分くらいで済むだろうし、な、悪いことでもない」
 峰村は一応は椎橋の性格も織り込み済みで、温泉宿に泊まることを条件に三時間ほど自宅の一部を貸し出し、飲んだり食べたりできるように取り計らってくれるらしい。
 都会の真ん中で寒空の下で宴会をするよりは、屋敷内から自由に桜を見ることができる上に、温泉まで付いてくる、一泊七千円程度プラス飲み会代五千円の方が人が集まる結果になった。
 さらには三月の決算期が終わった後の四月に新入生が入ってくる前に一時の楽しみになったことも大きかった。
 大学時代の友人が集まることはなかったのだけれど、今回は三十人以上が集まり、もはや誰が誰だか分からないくらいに縁すら薄い人までいる始末だ。
 けれど参加費を払っている以上、客は客で何とか暴走しないように見張りながらの花見になった。
 中浦は、峰村の手前、宴会幹事を手伝うことになり、感じの椎橋もまた客の管理や酒や飯の発注等、忙しい一日になってしまった。
 昼の一時から始まった宴会は、夜の八時まで続き、宴会は盛り上がった。
 桜は見事な桜があったし、飯は美味しかったし、酒もよかった。
 だから八時に宴会が終了した時は、全員がまだ残っていたくらいだった。
 順番にバスに乗せて旅館に送り届けると、宴会会場だった部屋はがらんとしていたが、さすがに汚かった。
「掃除しなきゃなー」
 そう中浦が言うと、峰村が言った。
「いいよ、明日清掃の人を入れる予定だから、一年に一回の業者を入れての掃除の日だったしちょうどいいかなって」
 そう峰村が言うので、中浦は峰村の気遣いに申し訳なさがまた勝ってしまった。
「悪いな……本当に」
「だからいいよって言った、でも中浦も飲めてないよね?」
「あ、うん、まあ」
 峰村が笑いながら中浦を連れて奥の庭に中浦を連れて行く。
 そこは入らないで欲しいと言われていた場所で、離れになっていた。
 そこを入っていくと、ちょっと離れたところに同じような桜があった。
「あ、ここにもあったんだ……ああ、綺麗、垂れ桜だね……」
 中浦はそれに見惚れたのだが、峰村は言った。
「うん、これは木が古いから触られると腐っちゃうから、さすがにあの人数じゃ制御できないしね。でも、中浦となら宴会に使えるよ」
 そう言うと、峰村は離れの電気を付けた。
 縁側は酒や食べ物があり、桜の下にはシートを敷いてそこでも飲めるようにセッティングされていた。
「マジ?」
「うん、マジ。それからここに泊まって貰うから、旅館の予約は別の人を入れちゃった」
 峰村がそう言って、離れに中浦の荷物も運び込んでいることを知らせてきた。
「マジか~」
「うん、さすがに宴会が終わってまで幹事の手伝いをする必要はないよ。あとは椎橋に任せて中浦は飲み直しして」
 そう峰村が言って酒を注いでくれた。
 その酒は明らかにさっきまで出ていたビールなどとは違い、高そうな日本酒であった。
 日本酒は中浦が好きな酒で、いつも日本酒をチビチビと飲んでいた。そのせいで飲み会ではいつも笑われたけれど、度数が高いものばかりだから中浦の飲み方はちゃんとした飲み方である。
 それは峰村には丁寧に見えたらしく、そのお陰で二人は日本酒を飲み比べて飲み会で盛り上がるほどになって仲が良くなって今に至っている。
 だから日本酒はお互いにとって二人の仲を深める重要なアイテムであり、峰村がわざわざ用意してくれたということは、中浦の失態を怒っていないという証明でもあった。
「これを中浦に飲ませたくて、取り寄せたんだ」
 そう言われて中浦は一杯飲んだ。
 熱さが喉に伝わって、アルコールの熱さが喉に残った。
「は~、美味しい……」
 一杯飲んで顔を赤くしている中浦に峰村はどんどん日本酒を注いでいく。
 さっきのケータリングから別に取り寄せた食事は、さっきのものよりも豪華で値段も高いやつであった。チーズやアーモンドなどもあって、一口サイズのおつまみがまた絶品だった。
 宴会が終わって疲れも残っていたが、酒を飲み始めたらそんな疲れが消えていくような気がした。
 少し飲んだ後には、中浦は峰村に風呂に入ってくるように言われて汗を流した。
 浴衣が用意されていたのでそれを着てからまた縁側に戻った。
 すると今度は桜の下での宴会になり、桜を見上げながら酒を飲んだ。
 峰村も風呂に入ってきて、二人で浴衣になり雰囲気も良くなってしまったから、中浦はいつも以上に酒を飲んだ。
 泥酔するのは好きではないが、それくらいしてしまうほどに美味しい日本酒を峰村が出してくるのだ。だから注がれるままに飲んでしまい、中浦は完全に酔っ払った。
 ヘロヘロとしてシートに寝転がって、うだうだとしていると、峰村が中浦の首筋を手で撫で始めた。
 それは少し気持ちよかったので中浦は抵抗もせずに峰村に撫でられるままになっていた。
「ここまでしてもらったら、お前にちゃんとしたお礼をしなきゃな~……」
 そう中浦が言い出したのを見て、峰村は何か思いついたように一旦口に仕掛けたが、その言葉を飲み込んでしまった。
「どうした? 何かある? 何でもするけど?」
 笑って中浦がそう言うと、峰村は少し驚いた顔をしたが、意を決したように言った。
「……中浦……一つだけ強請っていいか?」
「うん、いいよ」
 峰村が何を強請ってくるのか分からないが、峰村のことだから中浦ができないことを言い出すことはないと中浦は思っていた。
 そういう気遣いができる人だから、絶対に無理は言わないし、無理だとしても断ったらそれで別のことに変わるはずだと思った。
 その峰村は急に中浦の浴衣の合わせを掴むと、左右に開いて開けさせた。
 中はボクサーパンツしか履いてないから、素肌がその場に晒された。
「……え?」
 少し驚いている中浦だったが、警戒は全くしていなかった。
 そんな中浦の胸に手を這わせた峰村が、中浦の胸を揉みながら言った。
「中浦とセックスがしたい……」
 そう峰村は言いながら、中浦の乳首を指で摘まんで捏ね始めた。
「んっ……ふっ……なんで……ああっ」
 中浦は峰村に乳首を弄られるだけで腰に来てしまう。
「ずっと中浦と寝てみたかった、抱いてみたかった」
 そう言いながら峰村は中浦の乳首を摘まんで弄ってくる。
「はぁ、あっ、んっ……」
 何て言って断ったら、峰村は傷つかないだろうと考えてしまった中浦であったが、乳首を弄られてそれが何だか気持ちよくなってしまって抵抗ができない。
「くっ……、あぅっ、あぁっ……ああっ! やっ、あっはああぁっ……」
 テンポ良く乳首を捏ね回され、中浦は気持ちよくなってきて返事をするのを後回しにしてしまった。
 それもこれも酔っているというのが一番の理由で、思考が回らないからだが、中浦はゲイに関しては自分もそちら側ではないかと疑う部分を持っていた。
 それは女性に一切興味がなく、付き合った人にまで興味がないのが丸わかりと言われて振られたこともあるのだ。
 男と遊んでいる時の方が楽しくて、女性とセックスをしたいと思ったことすらないのだ。そんな中浦だから、おかしいのかと思っていたのだが、今、峰村に乳首を弄られているだけで中浦のペニスがゆっくりと頭をもたげ始めているではないか。
「あんっ、あっ、あっ……、ん、んぁっ、あぁんっ……」
「中浦、気持ちいいんだね……うん、もっと弄ってあげるよ」
「やだっ、ちくび、あんっ、ぐりぐりっしないで……あっあぅっ」
 腰をくねられて逃げようとするが、それは本気の逃げ方ではないから、峰村は気付いた。
 中浦は峰村の頼みを断ることができない状況であるが、それ以前に中浦の中で何かこの行為に関しての自問自答が繰り返されているのではないかと思ったのだ。
「あぁっ、んんっ、ちくびっああんっはぁっ、あっあっ」
 つまり中浦はゲイに近い思考を持っていて、セックスまでできるかどうかは分からないが、ゆっくりと進めていけばたとえ途中まででも峰村は中浦に触れられる。
もし運が良ければ中浦とセックスができるかもしれない。
「あんっ! あっ、らめちくびっひぃっ、らめっ……、それ、あっいぃっ……」
 そう気付いた峰村は中浦の乳首に舌を這わせて舐め取って吸った。
「あんっ……乳首、やぁっ……いっあんっちくびっあっ、あっ」
 中浦はそれでも抵抗はしなかったし、むしろ乳首が気持ちよくなっているのか胸を突き出してきてもっと舐めやすい格好をしてくる。
 中浦は無意識であるが、峰村との行為自体に嫌悪感はないらしい。
「ああぁっ! ちくびらめぇっ、あんっあんっ、あっあっああっ!」
 乳首を散々舌で嬲ってやってから中浦を見ると、完全に蕩けた表情をしていた。
 それは確実に峰村の手で中浦をこちら側に堕とせることを意味している。
峰村は中村にキスをした。やはり中浦は抵抗はしなかった。
「……ふっ、んっぅ、ん、んん……」
 舌を絡ませて深く口づけて、中浦の口内を峰村は舌で犯してやった。
「ふぁっ……んんっ、んんーっ! んっぅんっんっ」
「中浦、舌出して、そうそれでいいよ」
「んんんーっ! ふぁっあっあっあんっ……んはっん、んんっ……」
 舌を出してきた中浦の舌を峰村は口で吸って舌を絡めた。
 涎がどんどん垂れて、それが中浦の顎を伝って首から胸まで垂れていっている。
「んんんっ! んっはふっ……んぅーっんっんっんっ!」
 キスをしたままで手を伸ばして峰村は中浦の乳首にその涎を付けて捏ね回した。
「んんっ……はぁっ、んぅ、ん、ん、ふっ……」
よく中浦の身体を観察するとペニスが勃起しているのが見えた。ボクサーパンツだから完全に勃起している先が先走りまで出ている。
「はあぁっ……んっ、ぁんんっ、ふぅ、んんっ……」
 その中浦のペニスをパンツ越しに峰村は扱いてやった。
「んんーっ……、んっ、んぅ、んっんっふぁあっ、んっ、んっ、はぁっ、ぁっ」
たまらない感触に中浦は腰を跳ね上げた。
 キスをしながら乳首を弄られるだけでも、どうしようもなく気持ちが良いのに、ペニスまで扱かれたら、もう快楽からは逃げられない。
「あっん、ん、んっぅっんっんんーっ、んっ、んんっ……!」
 峰村はどんどん中浦を追い上げてきて、パンツは既に先走りですごく濡れていた。
「んーっ……ん、ふぁっ、はぁっ、ぁん……ん……っ! っああああっ!」
 三つも攻められて中浦はとうとう峰村の手によって絶頂をさせられた。
 中浦はパンツの中に激しく射精をして、パンツが大きなシミを作っていく。



 最高に気持ちが良い快楽が中浦の頭の中に突き抜けて、中浦はあまりの気持ちよさにしばらく放心した。
そんな中浦の身体をシートに横たえて、峰村は中浦のパンツを脱がせた。
「たっぷり出たね……溜まってたかな?」 
そう言いながら峰村は酒を指に付けてから、中浦のアナルを指で弄り始めた。
「やっ、ん、くすぐった……ひあっ、ぁあっ」
 最初は周りを弄り、襞を広げて指で撫でるだけであったが、だんだんとそれによって穴がほぐれてくると、峰村はまた酒を付けて指を一本、中浦の中に侵入させた。
「はぁっ、ん、んっ、ぁん……あついっんっ、ぁ、ん、はぁ、ん……」
 中浦は状況を把握できていないようで、ただ感じるままに身体を震わせている。
 峰村はそんな中浦のペニスを口で扱きながらアナルを弄って、中浦の気をそらしながら、アナルの拡張を進めた。
「ん、はぁ、ぁっはぁっ、ぁんっ、あっ、ん……」
 だんだんと広がっているアナルの違和感はあるのだが、ペニスをフェラチオされて気持ちが良くて、中浦は峰村に抵抗ができなかった。
「あんっあっ、きもちい……、あっ、ぁっ、あっあっ、んっ、いい、あんっ」
アナルの違和感はすぐに熱さに変わった。峰村が酒を付けているからなのか、痛みなどは起こらず、麻痺したように中が感じるだけになっていた。
「んっ好き、きもちい、ふぁっ……ひぁっあっあ゛っらめっ……あぁんっ」
峰村が中浦の気持ちが良い場所を指で擦り始めて、中浦は腰を振りながら嬌声を上げた。
「あっまた、いっちゃう、らめっ、あっあんっあぁんっ! ひあっあ゛っいくっいくっあんあんあんっ!」
射精感を強く出て、中浦はまた絶頂をした。
「あぁあん……はぁっ、ぁ、ん……」
「お尻でイケたね……中浦、才能あるよ、こっちの才能……ずっと美味しそうだって思ってたんだ……」
「ん……、ふぅんんっ、ふぁっ、あん、ん……」
峰村にそう言われて中浦は気付いた。
 アナルにペニスを入れれば、さっきよりももっと気持ちが良いことができる。それがセックスであり、それが峰村の願いだ。
 だが、この機会を逃したらきっと中浦の中の疑問を確かめることは一生できないかもしれない。
 セックスをしてみて違うと思ったならばそれでいい。
 けれど、これが自分が悩んできたことの解決になるなら、やってみる価値はあった。
 何より相手は峰村だ。酷いことには絶対にならないし、とても良いやつだって言うことは誰よりも知っている。
 だから中浦は開き直ってしまった。
「あぁっ……あ゛っらめぇっ……あっあんっあっぁあっ、んっひゃぁっ……あ゛っひっ、あぁっあんっ」
 まだアナルを弄っている峰村の手を掴んでから、中浦は言っていた。
「そこに、おちんぽ、挿れて……」
 突然の中浦の豹変に一番驚いたのは峰村だった。
 まさか中浦からそんな言葉が出てくるとは思わなかったので呆然としていたが、中浦は続けて言った。
「いっ、挿れて……おっきいおち○ぽ、ハメて、突いてほしいっ……」
指だけでもここまで気持ちが良いなら、ちょっと苦労するかもしれないが峰村のペニスでもイけるはずだと中浦は思ってしまった。
「はぁっ……おま○こに、おち○ぽ、奥まで挿れてっめちゃくちゃにしてほしいっ、ん、あぁあっ!」
 そう中浦が言うと、峰村は勃起した自分のペニスをすぐに中浦のアナルに突き刺してきた。
「あ゛ひっ……ぅあ、あっあぁんっ! あひっ、ぁあっ、あっあっあっ」
 思った以上の圧迫感であるが、散々アナルを弄られたからか、峰村のペニスはゆっくりと中浦の中に挿入ってきた。
「あひっ、あっぁっ、ふぁっ、あぁんっ!」
 根元まではまだ挿入らないからか、浅いままでも峰村は挿入を始めた。
「あっあっあっ、いいっ、あんっ」
「ああ、中浦の中、気持ちが良いよ……嬉しい、中浦と一つになれた……」
 そう言いながら峰村は中浦の中をペニスで犯していく。
「ひああぁんっ! あっあんっあんっらめぇっあっああっ」
 少しだけ酒を付けて中浦の良いところばかりを擦り上げながら、だんだんと開いてない奥までペニスで広げていく。
「あっああっ……やっあっあっあんっんっああぁっ」
 圧迫感は感じるが痛みは一切感じず、中浦は気持ちよささえ感じていた。
 酒のせいで痛みは熱さに変わり、痛みを感じない。だから峰村の挿入はとにかく気持ちよくなってきて、中浦は嬌声を上げた。
「あああっ! あひっあっあっあ゛っあ゛ああっああっあっあっあんっ」
「中浦……中浦……ああ、気持ちがいいよ……」
「あぁんっいいっ、あんっあんっ、あっふぅっ、ひあぁっ」
 アナルを攻めながらも、峰村は中浦のペニスも扱いてやった。
 そうするとアナルの中だけに集中しないのでペニスがもっと奥まで入っていけた。
だんだんと先だけだったのが、今や根元まで挿入り込んでしまった。
「んっあぁっあぅっ、おち○ぽでおま○こゴリゴリされるの気持ちいいっ……あっあひっあ゛んっあっあっんっ!」
 三十分以上かけて挿入を慎重にした結果、その挿入される感触だけで、中浦は快楽を得られるようになってしまった。
「ひっあっ、あんっいいっ、あぁっおま○こっ、おちんぽハメハメされてっあんっきもちいいっひああっんっ!」
「どこでそんな卑猥な言葉を覚えたんだ……たくっびっくりした……」
「あんっ!ぁあっ、あっ、椎橋がぁ……貸してくれた……ゲーム……あひぃっひあぁっあひっ、あ゛っ、おちんぽらめぇって……いってっうっあっはあんっ……らめっおま○こ壊れるっあぁっあっ」
 どうやらいろんな情報は椎橋から仕入れているようで、余計な情報もそれは含まれているのだが、どうやら十八禁のゲームもやっていたらしい。
「あ゛ああっいいっいい、おま○こきもちいいっ……あんっあんっあんっ、いくっあああっ!」
 中浦が性に悩んでいたことは何となくは知っていたが、まさかゲームで抜けるのかどうかまで試していたとは峰村も思わなかった。
 セックスに興味がないわけはなく、女性を犯す側には興味はなく襲われる方に興味があったようだ。
感情移入をしたのは女性側の方にだったようだ。
「中浦、おちんぽ気持ちいい?」
中浦の良いところを擦り上げながら聞くと、中浦は蕩けた顔で言った。
「あぁんっ……あぁっもっとしてぇっ、おちんぽハメハメいいよぉっ、ああっはああぁ……おち○ぽ、おっきぃ、あぁっあぁ……」
「ああ、中浦嬉しいよ、俺のおちんぽで狂ってくれて……」
「はぁ、はぁ……おちんぽ、硬くて、おっきくて、おれのおま○こにハメハメきもちいいっ? ……はぁっ……俺、おま○こめちゃくちゃにおちんぽでっ犯されてきもちいいっっあっひっあ゛ああーっ……」
「ずっと犯してあげるから、俺と付き合おうね……」
「あ゛あああ……うんっい゛いっひっ、あっ……あぅああっ……付き合うからっもっとセックスしたいからっもっとうごいてぇ……っおま○こっおちんぽでごりごりして……っあああっ」
 中浦は完全に目覚めた。
 セックスが気持ちがいいと気付いて、悩んでいたことが馬鹿みたいだったと思えた。
 さっさとセックスしておけば、もっと早くに悩みは解決していただろう。
それに峰村というとてもいい人が恋人になってくれると言うのだから、中浦は本当に自分はラッキーなんだと思えた。
「あああぁっ! あああぁっ、あんっあんっ、い゛いいっ気持ちいっ……ぁあ、はぁんっいいよぉっあんっあんっあんっ」
こんなにセックスの相性がいい相手がずっとセックスをしてくれる相手としていてくれるなんて奇跡に近い。
 よくゲイが悩む部分を全部すっ飛ばして、中浦は初めてのセックスで恋人を手に入れた。
「んんんーっ、……んっ、んっ、んんっ」
 あまりに嬉しくて、中浦は峰村に強請ってキスをした。
 キスをしたまま突き上げられて、中浦はまた絶頂を感じた。
「あ゛あああっ! いくっいくいっちゃうっ……あっあんっあひっあああーっ」
 絶頂の快楽が脳天を突き抜けるように押し寄せてきて、中浦は一瞬だけ意識を飛ばして絶頂をした。
 すると峰村も中で射精をして、精液を中浦の奥で出している。
「ああぁっすごいぃっ……ぁんっらめぇ、あっあんあんあんあんあんっ」
 精液が叩き付けられる感触に中浦は身悶えて快楽に震えた。
 中出しまで気持ちがいいだなんて、セックスがこんなにいいとは誰も教えてくれなかった。
すっかり中浦の悩みは消え失せて、中浦は新しく峰村の手によって生まれ変わった。
「はぁっ、はぁっあぁん……ひっああっまって、あぁんっ……」
 峰村がペニスを抜こうとするので、中浦はそれを止めた。
 まだ峰村のペニスは勃起していて、まだまだセックスができそうだった。
「ぁあっん、んっんん~っ……もっとね、おちんぽでして……」
 そう中浦が強請ると峰村は興奮したように中浦を四つん這いにすると、一気にペニスを奥まで突き入れる激しいピストンを始めた。
「あんっ! あっあんっあんっ、おち○ぽっいい、よすぎるっ……あぁんっすごいっ……あっあんっ」
「中浦、気持ちが良いよ……とてもいいっ腰が止まらない……」
「あぁんっ、おれ、おちんぽで、おま○こぐりぐりされてっああっきもちいっあんっあんっあああんっ、おま○こきもちいいからぁっ……い゛いっあっああっ」
 ゴリゴリと奥を擦り上げられて、さらにはもっと深く中にペニスが挿入り込んできて、中浦は頭を振りながら嬌声を上げた。
「あ゛ひっあっらめっ……あっやっあっあっあぁっあぁっああんっあっそこっ……あっあんっはあぁっあっあんっあんっああぁんっ! んっあっあ゛あぁんっいくっ、いっちゃうっ……あっあぁっあんっあ゛あぁっもっらめっ……あっあひっあ゛んっ」
何度も絶頂を耐えながらも、中浦は峰村の精液を求めた。
「あぁあんっ、もっだめっ……おちんぽの精液、おま○こに精液、ほしいっ……! あっあ゛ああっ……おま○こ犯して精液中出しして!」
「うれしいよ……中浦……いっぱい出してあげるからね」
「ひああぁっ! あっあんっあんっあんっああんっあっらめっ……ひあっあっあっあぁあっあっおま○こに、精液中出しして……っあっあああんっ!」
「でるっううっ」
「あ゛あああっいくっああっ、いっちゃうっあぁああんっ! はあっあぁっ……あっ、うぁ、あん……」
 峰村は中浦の中で射精をすると中浦もその感触で絶頂をする。
 激しく身体を痙攣させて絶頂をする中浦は、もう完全にセックスの虜だった。
峰村もまた止まらず、中浦を犯し尽くそうとして腰を掴んでまた挿入を始める。
「ああぁんっ! まって、ひっああぁんっまたっあぁんっああっらめっ……あっあんっあんっイったばっかりなのにっ……あぁっあっんっ」
「まだまだだよ、夜は長いよ。もっとおま○こしてあげるからね」
「あぁっあっひっあぁんっんっあっいいっ、あぁんあぁっ あぁんっあっひっそこっあっああんっ」
「もう、俺のものだからね、中浦は……この全てが俺のだからね」
 峰村はそう言って中浦の乳首を後ろから捏ね回してきた。
「あっやっ乳首っへんっ……あっいあっあっぁんあぁあんっ! あっあひっらめっあんあんっ! ちくびっくりくり、あぁっイイっきもちいっあっあぁーっ!」
乳首を弄りながらの挿入は相当気持ちが良かったのか、中浦はドライで絶頂をした。
「んふあぁっんっちくびっ……あっああっんっいいっ……あっあっ」
身体を痙攣させながら、小刻みに絶頂感を味わい始めた中浦に、峰村は遠慮はしなかった。
「ひああっらめっ、おま○こっあひっ……おかしくなるっあっい゛っあっあっあんっあんっあんっあぁんっ!」
「また出るよっ中浦……好きだよ……」
「あひっああっいくっやぁっ……あ゛っひっああぁんっ! あぁあんっイって、イってっあひっ好きっ……、俺のおま○こで、イってっ……あっあんっあんっああぁんっ」
「くうっ……」
「あひぃっあっあっ精液出てるっ……ああっん、ふぁあっ」
ドライオーガズムで絶頂をした中浦は、やっとセックスが終わった後も絶頂感と快楽が押し寄せてきて、しばらくの間、頭の中は真っ白のままだった。


 次に中浦が目を覚ました時は、まだ時間はそれほど経ってはいなかった。
「……あれ?」
 びっくりして周りを見ると、まだ桜の木の下にいた。
 しかし身体には浴衣が掛けられていて、峰村が心配そうに中浦を覗き込んできた。
「大丈夫か?」
 そう言われて中浦は大丈夫だと堪えようとしたら、すごく身体が疲れていることに気付いた。
「……なんで……あ」
 なんで疲れているかなんて、瞬時に思い出してしまった。
 峰村とセックスをしたのだと思い出して、中浦は慌てて起き上がった。
「俺、お前とセックスした?」
 混乱しているのかと思ってそう言うと、峰村は少し恥ずかしそうに顔を赤らめてから頷いた。
「したよ……すごくよかったよ」
 そう言われて中浦もちょっと顔を赤らめた。
「あ、うん。俺も、そのよかったよ」
 そう言い返した中浦に峰村が微笑んでから中浦の頬を撫でた。
「さすがに重くて運べなかったから、お風呂にもう一回入っておいで」
峰村は優しくそう言うのだが、中浦はちょっと笑って言った。
「どうせなら一緒にさっと入って、またお花見しようぜ」
 中浦がそう言ったので、峰村は少しだけ笑った。
 もちろん、お風呂にはさっと入れなかったし、お風呂から続いて部屋でもまたセックスが始まってしまい、求め合うままにセックスを堪能する羽目になった。
 次の日には、旅館の全員を見送ってから中浦は峰村の家に残った。
 片付けも全部した後、明日から会社があるので家に帰ったが、それから一週間ほどですぐに中浦は峰村に誘われるままに、田舎の峰村の家に引っ越して同棲を始めた。
 仕事も田舎の役場に就職して、峰村と同じ職場になった。
 そうなった二人の友人である椎橋は。
「だろうなって思ったよ」
 で、片付けてしまい、友人たちも峰村の下心が通じたと喜んでくれた。
 そして翌年にもまた峰村の家でお花見の宴会が行われた。
 そのお花見の宴会は、好きな人と参加すると成就するお花見だと言われて、毎年どういうわけかカップルが誕生するようになったのだった。

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