127-夜行列車


 寝台夜行列車は最近では高速化した列車のおかげでそこまでかけなくても遠くまで行けるようになり、だんだんと利用者が減り、運行される列車も減った。
 飛行機の方が運賃的に安くなり、寝台に乗る人はその寝台車が好きだからという理由でしか選ばなくなったと言われている。
 そして忙しくなった人たちは移動時間の短縮を選び、無駄な時間を嫌った。だから寝台車は更に減ってしまい、北海道に向かうような長距離のブルートレインが姿を消してから数年も経っている。
 しかし、だからこそなのか、寝台に乗りたいという旅行者が企画として寝台車にわざわざ乗る旅行を選ぶようになった。
 ひたすら目的地まで列車に乗るだけのことが、どうしても楽しいという旅。
 その旅行の申し込みは抽選になるほどの人気で、発売されると瞬殺という有様だ。
 そんな中、永安は知り合いの旅行仲間からその寝台車特急のチケットを譲ってもらうことになった。
「買ってくれて助かる!」
 何でも母親が入院してしまい、そのために実家に戻らないといけなくなったのだという。しかも出発日の前日、返金しても返金額はない全額支払いになっているため、それならとわざわざ永安が行きたがっていたのを思い出して連絡をくれたのだ。
 永安はまさか自分がいけるとは思わなかったが、もしいけるならばと有休を取って抽選日を待ったほどだったので、明日の休みは憂鬱だと思っていた気持ちが吹き飛び、前日であろうが何だろうが、二つ返事で行くといい、すぐに知り合いと東京駅で待ち合わせてチケットを買った。半額でいいと言った知り合いの言葉に感謝しながらも元々そのために置いておいたお金だったので、全額きっちりチケット分を払った。
「うわ、マジ、ラッキー。全額は無理だと思ってたから助かる」
 どうやら、実家に帰るための旅費がかなりかかってしまうので、寝台車のスイート十万円は本心で取り戻したかったので嬉しかったらしい。
「いや、俺も譲ってもらって嬉しいからな。今度俺の方がチケットが取れたら、正規の金額で譲ってやるからな」
「頼む、マジで」
 そんなやりとりをして知り合いを見送った。
 あまりの嬉しさに、東京土産を持たせたほどだ。
 その日はチケットをしっかりと枕元において、カードケースに入れて眺めながら寝たほどだ。
 翌日の時間になってから家を飛び出し、永安は列車が駅に到着する前に既に並び、駅に入ってくる列車を眺めて写真も撮った。
 たくさん写真を撮って、自撮りもしたあとに乗り込み、中を探索してみたが、やはり最高だった。
 個室スイートは、列車で言うと最後尾になる。
 運転手が乗る反対側で、その運転席が通常あるスペースが全て部屋の窓になっている。 夜間に走ることが多かったので、窓から夜景などが見えて綺麗なのだが、今回は昼間も走って東京から北海道へ行った後にUターンして東京に戻り、西日本方面に進み、本州の終わりまでを走る。そして瀬戸内海から日本海に抜けて北に向かい新潟まで行った後に東京に戻ってくる二泊三日の旅になる。
 夕方に東京駅を出発し、昔にあった北斗星のコースをたどる。
 薄暗くなった東京を出発して、永安はテンションが完全に上がってしまった。
 部屋でずっと最後尾に流れる景色を眺め、写真を撮り、動画まで撮ったほどだ。暗くなってくると、食堂車にてディナーが待っている。
 チケットにはちゃんとディナー分の料金が含まれているので、永安は食堂車でディナーを食べた。もちろん写真を撮ったし、食事の懐石御膳にも舌鼓を打った。
 景色が流れるのが面白く、更にテンションがあがったので酒も少し飲んだ。少々酔っ払いもしたがそれでも永安の気分は最高によかった。
 そこで隣の同じ個室スイートの乗客である前崎と七尾という人と知り合った。
「へえ、友人の代わりなんだ? ラッキーだね!」
「ええ、友人には悪かったなと思うけど、俺はラッキーです」
 そういうと、七尾は笑って言った。
「俺はたまたま前崎に付いてきただけだけどね。こいつ、ここに来るはずの恋人に振られての傷心旅行なんだ」
「おい、言うなよ」」
 前崎が困ったように七尾に言うと、七尾は更に笑う。
「いいじゃん、薄情な人のことはこの旅行で忘れて、俺らで楽しくやりましょうよ」
 七尾がそう言って、前崎はちらっと永安を見ると聞いた。
「そうした方がいいですかね?」
 そう問われて永安は酔っているのもあって気楽に答えていた。
「いいんじゃないですか。この旅で誰かに出会うのもありだろうし……とはいえ、こういうところでカップルじゃない人が乗っているとすれば、俺みたいな鉄オタなんだろうけどね」
 永安がそういうと場は何だか和んだ。
 落ち込んでいた前崎は機嫌がだんだんとよくなってお酒も飲んだ。ラウンジに移動してからもお酒を注文して飲み、話で盛り上がった。
 お互いに東京に住んでいたし、仕事先も近かった。よく話してみると職種も似ていて、聞き込んでいくと取引先が被っていたりと、何かと共通点も多かった。
 そこで気が緩んでしまい、永安は浴びるほど酒を飲んでしまった。
 久々に人とちゃんと話ができたのが嬉しかったのもあるし、愚痴らしいことも言えたのが敗因だ。
 列車を楽しむはずの旅で酔い潰れるなんて愚の骨頂なことをしでかしてしまった。
「永安さーん。大丈夫ですか?」
「あー、大丈夫、何とかなるけど、部屋まで……運んでほしいです……」
 歩こうとすると足が進まないし、腰が抜けたみたいに動いてくれない。
「ほら、やっぱりテキーラがぶ飲みするから」
 酔ってきて盛り上がったせいで、テキーラまで面白がって飲んでしまった。それを指摘されれば、もちろん永安が悪い。
 何とか自室まで連れてきてもらった。
「あーやっぱり、中は全然違う」
 永安の部屋に入ると、前崎が驚いたように声を上げた。
「ほら、永安さん、ベッド入って」
 そう言って七尾が永安をベッドに寝かせる。
 永安はベッドに横になると、心地よくてすぐに気絶するように眠ってしまった。
 いくら旅で出会って仲良くなったからといって、部屋に他人を入れて平然と寝こけてしまうのは、殺されたとしても文句はいえない状況だった。
 しかし永安はそれと似たような状況に陥ってしまう。

 しばらくすると、永安は息苦しさに目を覚ました。
 薄らと目を開けると同時に口の中に何かが吐き出された。
「……う……んっ……うえ~……」
 口に入った液体を思わず飲み込んでしまい、永安はその液体のあまりの苦さに不機嫌になったが、まだ酔いが覚めてはいないので体の自由も頭の回転も悪かった。
「永安さん、起きちゃったか」
「大丈夫、まだ酔ってるし」
「あぁっ、ああ、ひぁ、ひぃっ……! あぁ、あんっあんっ!」
 急に下から突き上げられ、永安は何事かと思ったが、それでも息が上がっている上に何だか気持ちがよくて、それが何なのか確認するのをやめた。
「ああっ! あっ、や、ゃぁ……っ」
「あ、永安さん、ちゃんとエロい声出るじゃん」
「やっぱり完全に寝てるときと違う……色っぽいな……」
「んで、どうなんだ?」
 七尾がそう前崎に聞いている。
「やべえよ、中がトロットロしてて、挿入れるたびに絡みついてくるし、最高」
 そう言うと前崎は腰を激しく振った。
「ああ、あ、だ、だめっんああ……っあ、あ、あ……っ」
永安がそこでやっと自分がどうなっているのかを知った。
 七尾に後ろから抱えられ、前から前崎に犯されている。ペニスはしっかりと永安のアナルに入り込み、すっかり馴染んでしまっていた。
 何がどうなってこうなったのかは分からないが、永安は行為自体には慣れていた。
恋人は男が相手だったし、セックスも男とした。ただ永安はネコだったので公にできる性癖ではなかった。
 普通ホモと聞いてもタチの場合は言いやすいけれど、ネコは変態度が上がってしまうせいでいじめの対象になることも多いからカミングアウトなんて出来もしないことだった。それは性癖に対して緩くなっている昨今でも難しい問題で、永安はそうしてひた隠しにしてきた方だった。
「んぁ、ぁふっ、は、はぁっ、はぁんっ」
 セックス自体は久々だったけれど、アナルは常に準備万端できていたから、挿入にも前崎も困らなかっただろうと予想は付いた。
「あぁっ! ぁひっ、ひぃん……っ! らめっああんっ!」
 酔っていても冷静な部分があって、永安はこのまま大騒ぎはせずにやり過ごすのが一番マシだと判断した。
 レイプだから警察に訴えられるけれど、その後が面倒なことを知っている。永安がホモになったきっかけもレイプであって、それを泣き寝入りできずに訴えたとき、その訴えは確かに通ったし、警察も犯人を捕まえたのだが、永安は家族共々地元にはいられなくなってしまったのだ。
 男にレイプされた学生として、地元では有名になり、被害者なのに性的な二次災害を散々受けたのだ。そのまま家族に申し訳が立たずに、引っ越しを機会に家族とは疎遠になった。そして一人で生きてきた。
 何とか政府の援助などを受けて一人で暮らしていけるようになったときに、永安は男に犯してもらわないと射精すら困難なほどのトラウマを植え付けられていることを知った。
「ひぁっ、あっあっ、らめ……おま○こっこわ、れ……っ」
「大丈夫、壊れてない、ちゃんと広がってる……気持ちがいいね永安さん」
「ああっ、やらっ、あ、ゃあ、あっあっ――!」
 強引にされると永安は感じることができる。それは相手が誰でもよくて、恋人でないほうが余計に燃えた。
 完全に自分が狂っているのだと自覚したのは、恋人の友人たちにレイプされたときだ。そのとき永安はそれを楽しんで過ごしたのだ。悲壮感のあるレイプが記憶にあり、訴えても結局暮らしていけないのは被害者の方だ。それなら、楽しんだ方がいいと自衛が働いてしまう。
「あぁ、あぁっ! あぁんっ! やらぁあ……っ!」
 今だってちゃんと気持ちがいい。だから大丈夫。そう永安は思った。
 今度レイプで恐怖を感じて動けなくなったときは、永安が死ぬときだ。きっと生きていけないほどのショックを受け、立ち直れないだろう。そう思うのだ。
だから感じているならまだ永安は生きていける。
「ん……は、ああんっ……はぁんっ……んふんぅ……っ」
「永安さん、腰使い出したね……ああ、そこがいいんだ?」
「あぁっ! あっぁ、あんんっ……! ひゃっ! あぁっ! あぁっあああっ……!」
「気持ちがいい……出るっ」
「ひぅっ……ああんっ……あっああっ、んぁあっ……、ぁっあっあっ、ああああっ!!」
 永安を押さえつけて前崎が射精をした。
 その精液がアナルの奥で吐き出されて、永安はそれで感じて絶頂をした。
 長い射精の後、前崎が出ていくと、永安はぐったりと七尾にもたれかかった。
「ああ、永安さん、気持ちよくイッたな……可愛い人だと思ってたけど、本当に可愛いな……」
 七尾がそう言うと、前崎のペニスがまた勃起している。
 獣のように深く低い声で息をしながら、前崎が永安の唇を奪ってくる。
かみつくようなキスに、永安はそれを受け入れ、激しくお互いの舌を吸い合った。舌を絡めて深いキスをしていくと、脳みそに酸素がいかなくなってしまって永安の思考がまた停止したようになった。
 このセックスに余裕はない。前崎の性欲はさらに強くなったらしく、自分でペニスをさすって完全に勃起させている。
 そしてそのペニスがまた永安の中に挿入り込んでくる。
「んんっっ!! ううっんっ!!」
 奥までペニスが挿入り込んできて、さっきまで擦っていた場所よりも深いところを犯してくる。
「ふぁっ? ひゃ、ぁんっ、やっ、あっあっあっ!」
 ほぼ突き入れたままで、まだまだ中に入りたいと前崎が腰を打ち付けてくる。
「んぁ、あぁ……あぁ、へ、ヘん……やだ……やだ……おま○こが、あぁっあぁっ」
 永安が暴れても七尾が後ろから永安を抱えているので、永安は逃げることができないままでまた前崎に犯される。
「ああっ!? あぁ゛ぁっ! あぁーっんふっん゛、んぅむぅ……っ!」
 ペニスを奥まで入れたままで前崎が円を描くようにしてアナルの中を犯してくる。それが異様に気持ちがよくて、永安は喘いだ。
「んぁっ、あっあっあっ! ふあんっ、あっ、ひんっぃ、やぁっあぁんっ!」
「永安さん、ここのことおま○こっていっちゃう人なんだ? おま○こどう? 気持ちがいい?」
 七尾が面白がって、永安の乳首を弄りながら尋ねてきた。
「あっあっあっ、ぁんっあぁっ、ヘん、ヘんになっちゃう、あぁっ、おま○こがヘん……ああちくびっらめっあああっ!」
「おま○こも乳首もいいんだ? どうしようもないほどの淫乱だね? こうやって俺たちを部屋に誘って……こんなことをしようと思っていたんだね……本当に変態だ」
 列車の横のカーテンは閉まっているが、後ろの窓には何もかかっていない。今は完全に日が落ちたので覗こうと思わない限りは外からは見えないけれど、見た人はいたかもしれない。
 男に犯され感じて喘いでいる男。そんな構図だ。
「あああ、あぁっ、あぁあっ、やぁっ、あぁんっ、あっあふっ……っ」
前崎は夢中で腰を振り続け、激しく永安を攻め立てる。
「あっあっあっ おま○こがああんっきもちがいいっ……ああんっ!」
 永安も酔ったままの頭では、抵抗するよりも気持ちがいいことに身を任せた方が気持ちも楽で、体も楽だった。
 やがて前崎が永安の中で射精をして、大量の精液を吐き出した。
「ひあっ……っ、おま○このナカに……っ」
 たっぷりと入り込んでくる精液に永安は感じて、体を痙攣させて絶頂をした。
「あっあっ、あっあぁあんっ! やっ! やめ、ひっ!」
 絶頂しているときに七尾に乳首を引っ張られてしまい、永安はその刺激でまたドライオーガズムに達した。
「あうぅ……っ! あぐっ……やらっあっ! ああんっ……っ」
 すると前崎が永安を抱え、今度は七尾のペニスを挿入させた。
「さて、これからが本番だよ。永安さん、だんだん酔いも覚めてきてるみたいだし、もう一杯飲んで飛んでてよ」
 そう前崎が言うと、口移しでウイスキーを原液のまま何度も永安の口の中に流し込んだ。永安はそれを飲み干すしかなく、十回以上飲まされたときには、永安はさっきよりも酔ってきて、もう抵抗なんて考える意思すらなくなってしまった。
「ふぁあっ! あは、はっあ、ぁ……っ、おま○こ……すご……っ、きもち、ぃ、い……っ!」
「んー、素直になってきたね。じゃ遠慮なく……!」
「ああっ、あっあっ、ぁん、んっ……ああ、んああ……おま○こ……きもちぃ、から……っ」
 七尾が下から突き上げてきて、永安は七尾の上で踊る羽目になった。
 体をくねらせて踊っていると、目の前の窓に室内の光景が反射して映り、みだらに腰を振る自分の姿が目に入る。
「ああ……あ、ぁ……お、おっきぃ……ああ゛ぁああっ!」
 そのガラスに映った自分の顔を見ると、気持ちよくて仕方がないと蕩けた顔になって、笑っている。気持ちがいいと表情だけ分かってしまうほどだ。
「あぁっ、あっあっあっ……あっあっは……っあっ! はぁあっ! あっ、ん! んっ! んぁっ!」
 永安はそれを見た瞬間にもうどうでもいいと思うようになった。
 酔っているのもあるし、思考回路が止まっているのも関係しているのか、完全に快楽に身を投じた方が気分がよかったのだ。
「ひああっひゃあぁあん! あぁっ、あぁあっ! ひぁ……っぁ、すご……い……っ!」
中をこじ開けて入っている七尾のペニスが、深々と抉って犯してくる感覚がどうしても気持ちがいいと永安は感じた。大きさも長さもちょうどよく、もっとしてくれと永安は強請った。
「もっとっぁん……っきもちぃ……おま○こ、きもちいいっ……ああっ、おちんぽっきもちぃ……っ」
「気持ちがいいのか……じゃ遠慮なくさせてもらおう」
 七尾がそう言うと、ベッドに永安を押し倒す形で起き上がり、立場を入れ替えて仰向けになった永安を犯し始めた。
「やっ! おちんぽっすご……いっああんっ……あぁっ、きもちぃ……──っ!」
力強く挿入が繰り返されて、永安は頭を振って喘いだ。
「はっぁああん……っ、あっあっ、す、すご……おちんぽ、おっきぃ……っ!」
「お気に入りのおちんぽでよかったな……しかしこのおま○こは最高だな……やべえくらいに絡みついてくる」
七尾がはあっと息を吐いて気持ちよさそうに声を上げた。
「ひゃぁああっ、あ、おちんぽ、熱いっ、ああっ、おま○こ、気持ちぃ……っ!」
七尾が永安を押さえつけ、挿入を早くして永安を追い上げてくる。
 アナルからペニスが高速で挿入を繰り返し、先に吐き出された精液が泡になって溢れて出ている。
内壁を擦り上げられる度に、永安は悲鳴のような嬌声を上げて身をよじらせて喘いだ。
「ああんっおま○こっ、ああっ、きも、きもちいい……っ」
うっとりとしたように永安が言った。それは本当でどうしようもないほど気持ちがよかった。
ただ快楽に身を投じることで、こんなにも気持ちがよくなれることが永安には嬉しかった。
 過去のレイプは怖かったけれど、それからは結局自分は犯されないと快楽を得られない。
強制的に与えられる快楽がずっと怖かったけれど、こうやって身を投じれば、何てことはない。永安はやっと過去の傷から立ち直れる気がした。
「あぁんっ! きもちがいいっああんっも、らめっああんっはぁああんっ、あぁあっ」
 全身で快楽を受け止めて、永安はまたドライオーガズムで達した。
痙攣する体を一瞬だけ待ってくれた七尾だったが、その永安の姿が色っぽく煽られていると感じたのか、またすぐに七尾は永安を責めて立てた。
「ああっ……! あ、やあぁ……っ! あぁあ……っ、おちんぽいい……っ」
「これ、好きだよねえ……本当におちんぽ大好きなんだね」
「ふぁあああっ! あっあっらめっおま○こらめっ、あっら、らめぇ……っ」
「駄目じゃないでしょ……ほら言ってごらん……おちんぽ大好きって」
「ひゃあぁっ! あぁっあぁっ! らめっあっあっおま○こきもちぃい……っ! おちんぽっああっだいすきっおちんぽっすきっすきなのっああんっ! おま○こ気持ちよくておかしくなっちゃうっあああんっ!」
 大きな嬌声を上げて永安が喘ぎ始めると、永安は俯せにされて、尻を突き上げた状態で後ろから置かされ始めた。
「ひゃぁああああーっ! ああぁああ――っ! やぁあーっ!」
 後ろから吐かれると、ガラスに自分の姿が鏡のように反射して見えて、しっかりと男に犯されてるのが目に入った。
「あぁっ! はぁ、おちんぽ、奥……っ奥、あっ、ごりごりぃっん! 突いて……っ!」
「お望み通りにしてやるから、しっかり喘げよ」
「ぃひ……っぁあ、あ、あ、あ! ふぁああ……んっいい、ぃいいいっ!」
 腰を捕まれて打ち付けられてペニスが挿入されると、脳天を突き抜けるほどの快楽が襲ってきた。
「ああぁん……んふぅっあんっあんあん! おちんぽっ……おま○こもぉっあ! ぃひぃいいいーっ!!」
「狂っちまえ……ほらよ」
「ぃああ……っぁんいいぃいい……っ! もち、ぃっ、おま○こいいっあっ、んぁあ……っ」
 感じようと思っていると際限なく感じてしまい、永安はここまでの快楽を得たことはなかった。酔っているというのに、自分のペニスも勃起していて、先からは精液が垂れ流し状態だ。
 突かれる度に精液がピュッと吐き出されて、ベッドを汚している。
 前を見ると鏡のように映った自分の姿がガラスに映っていて、いやらしく自ら腰を振っているのがよく分かった。
「はぁあ……ぁっ、あっ、あっんふぅっ……ぁん、あんっ……んぁあっいくっいくっあああんっ!」
 永安が達すると、七尾もやっと中に精液を吐き出して絶頂をした。
「やべっ、しぼりとられる……最高じゃん、永安さん」
 七尾が満足したようにペニスを抜いて離れると、ぽっかり空いた永安のアナルにまた前崎がペニスを突き入れた。
「おちんぽっはいっ! またっおま○こ……っおま○このなかにぃい……ひぃいいいいんっ!!」
「だめだよ、永安さん、七尾なんかのペニスで満足しちゃ、永安さんには俺のペニスが一番似合ってるよ……」
 興奮しきった前崎は永安の腰を掴むと乱暴に突き上げてきた。
「ぁんっあんあん! ひぁあぁあっ……すご、凄いぃいいっ! おま○こぐちゅぐちゅっ……ぁんっいい! いいよぉっ……もっとぉっあん!」
「ああ、俺のペニスを気に入ってくれたんだ……嬉しいよ永安さん!」
 前崎はどうやら永安の色っぽい姿にやられたようだった。
 失恋したけれど、永安が現れたのですっかり一目惚れをした上に、こうしてセックスをして気持ちよくなれることに夢中になっている。
 飢えた獣のように腰を振ってしっかりと永安を犯して、食い尽くすつもりなのかもしれない。
「んふ、ぁああんっ……あーっあっぁあんっ! もちぃ、ぁあっはぁん! おちんぽぉっ……あっ、あっああっ」
 夜が深くなっても、セックスは止らなかった。
 寝台車の個人スイートしかない車両だから、誰かが人を呼ばない限りは他の車両から人が来ることはないし、通りすがりに誰かが通ることもない。
 さらに個人スイートの隣同士の前崎や七尾がここにいるから、他からうるさいと苦情がくることもない。完全に密室状況になっている環境だったが、だんだんと大胆になっていった。
 駅に人がいない深夜になると、ガラス窓の前にあるテーブルに永安を乗せて犯してみたり、外から見られたら確実に見えるところでセックスをしたりした。
「あん! ふああぁんっ! あ――っ! あっあっあっ、また……またいくっ……ひぁああぁあ!!」
流れる景色を見ながら、絶頂を迎える羽目になっても、永安はそのまま二人にされるがままだった。
窓から朝日が見えるままでセックスをしたし、人が多くなる時間にはさすがにカーテンは閉めた。このまま下ろされても楽しくはないし、盛り上がっている今は下りたくもない。
「ああんっ、ちくびぃ、んっぅ……ひぁあんっ!! ふぁっ、おちんぽいいっ、ちくびも、いいっきもちっいいっ」
徹夜しても元気なのは、夕方まで仮眠を取ってきたからで、まだ朝でも元気だった。だからベッドで挿入したままでゆっくりとゆるゆるとした動作で永安は犯され続けた。
「あああぁんっ、おちんぽっすごいっ……あっ、ぁんっ、ふあぁっ」
前崎はやたらと永安とキスをしたがり、永安がそれに答えているとそのキスはどんどん深くなった。
「そろそろご飯だし、続きはまた夜にしようか?」
「あああぁっ! やぁっ、んっ、あんっあんっ、あっあっ、やだぁっ……ふぅっ」
「だってお腹鳴ってるしね。永安さんもほらイッて……」
「ふぁああん あ! あ! おま○こいいぃいい……あっ! イクっイクぅううう――っ!!」
 とうとう最後には永安の方がセックスを辞めて欲しくなくて強請ったが、疲れが溜まっていたので、永安が絶頂をしたのを最後にして休憩をした。
 二人は永安を風呂に入れて甲斐甲斐しく世話をしてから、汚れたシーツを入れ替えて永安のために食事も運んでくれた。
 そこでやっと永安は列車の旅を楽しむ時間ができた。
 カーテンを開けて、流れる景色を見ながら三人で駅弁を食べて、話で盛り上がった。
 さっきまでセックスをしていた間柄なのに、話は弾んでしまった。
 そして二日目の夕刻が迫ってくると、食堂車で食事をしてから部屋に戻る途中で、今度は永安から二人を誘った。
「お願い、また犯して……」
 そんな永安の願いに、二人は永安の部屋に入ることで了承した。
 そのままベッドに流れ込んで、またセックスだけの夜が始まった。
「あんっあんっあんっ! あ゛ひっんっあぁああーっああぁっ……、んっあっあっ、あうっ……」
 昨日から永安のアナルをずっと犯していたので、ペニスはすんなりと永安の中に入り込んだ。
 永安は後ろから前崎に犯されながら、前からは七尾に乳首を舐められた。
「やぁっんっあ゛はっうあっんあ゛っあんっきもちい、あんっちくびっ舐めながら、おちんぽでゴリゴリされるの気持ちいいっあっひあぁんっ」
永安は自分でも胸を七尾に差し出しながら、もっと弄ってと強請った。
前崎が永安を突き上げながら、乳首を執拗に七尾が弄る。
「あっいいっ……ちくびっひっあっあっあ゛あああっあひっい゛いっあっあっあっあんっ!」
「乳首だけがいいの? これは?」
 そう言われて深く突き入れられて、永安は身もだえながら喘いだ。
「あっすきっいっおちんぽっあんっあっ、すき、い゛っあああっあっんっんんっ」
その嬌声に二人はすっかり気をよくして、永安を犯し続ける。
「あ゛ああんっ! おま○こでいくっいくっあひっあっあああっあぁああ……ん、はぁ、ひっあっ」
 ペニスまで扱かれて、永安はあっけなく絶頂をした。
「はぁっ、あん、あっあっ、あぁんあぁっ、んっ、あっあぁっあっ、おま○こに、はぁっ、おちんぽもっとハメて、いっぱいおま○こをいやらしく突いてっ」
 とにかく溺れてしまいたいと、永安が願うと、永安をそうしてしまった責任がある前崎と七尾は永安が望むように深く犯し続けた。
「あ゛っ、あ゛あっあ゛っひっ、らめっ、い゛あぁっあひっあっあっ……い゛っあんっあぅんっ」
 狂ったように部屋の何処ででも思い出を作るかのように永安は二人を誘って犯してもらい、列車の揺れを感じながら、床にまで這いつくばって犯された。
「あ゛っあっあっあああんっ! いくっいくっっあ゛っあぁっんあっあっ」
大好きな列車の中で思い存分犯されて、永安はすっかりトラウマを乗り越えてしまった。
セックスは苦手だったが、気持ちがよかったから、もう苦手ではないし、酔っていた昨日とは違って、今日は酔ってすらいない。
 素でセックスを楽しんで、楽しみ尽くした。
「ああぁ……はぁ、はぁっ……あぁんっ……」
やっとセックスが終わったのは、二人がさすがに二日の徹夜には耐えられず、動けなくなった永安を部屋に置いて去ってしまってからだ。
永安はその後も一人でなんとか起き出して、持ってきていたディルドを使って一人オナニーを楽しんだ。元々一人オナニーを楽しむ予定だったので、それは予定通りの行動だった。
 それをしながら寝てしまうと、次の日は東京まで戻る日程だ。
 しかし永安の頭の中にはセックスのことしか浮かばず、カーテンを閉めたままでオナニーに興じていると、そこに前崎が暗唱ロックを解いて入ってきた。
「ああ、可哀想に。一人でそんなことを……」
 ディルドでオナニーをしている永安を見て、興奮した前崎が永安からディルドを取り上げて、また永安を犯し始める。
「気持ちいいからっ、おちんぽでケツま○こグリグリされてきもちよくなっちゃったから……、もっとおま○こ犯してほしいっ、あっあああんっ!」
 生のペニスを突き入れられたと同時に永安が絶頂をする。
「もう、このおちんぽがないと生きていけないんだね……いいよ、俺がずっと永安さんを犯してあげる……」
「あ゛ひっあ゛っらめっいってぅ、い゛ってるからあ゛っあ゛んっらめっ、おま○こ、おちんぽっらめぇっ、あっあひっあ゛っあんっ」
 嬌声は一段と大きくなり、残り時間である二時間を二人はセックスをすることだけに興じた。
「あんっあんあんっあ゛っあひぃっ! いいっああっん、ああぁんっ!」
 そして東京が近づいたというアナウンスがすると、前崎はフィニッシュを迎えた。
「はぁあ……ぁ、あ……でてる……おま○こに精液でてる……ああん」
 中出しをされながら永安は感じて、旅が終わったのを感じた。
 そんな寂しさを打ち消すように前崎が言った。
「列車を降りてもまだする? 駅の近くにラブホテルがあるし?」
 そう言われて、すぐに永安は表情を緩めて笑った。
「でも、明日仕事があるから、帰らなきゃ」
 永安が後ろ髪を引かれるようにそう言ったところ、前崎が服の中から何かを取りだして永安に寄越した。
 それを受け取ってみると個人的な名刺だった。
「ふーん、で?」
「今週末の予定入れていい?」
 前崎がそう言うので永安は言った。
「そうだなー……まあいいけど」
「じゃ、待ち合わせは……」
 永安が応じると、前崎は喜んで永安との予定を入れた。携帯電話にも名前と電話番号を入れて、メッセージアプリもIDを交換して連絡を取り合うことにして、二人は別々に列車を降りた。
 帰る道は違っていたし、二人はそのまま東京駅から地下鉄に乗り変えたけれど、永安は駅からタクシーに乗った。さすがに疲れていたからだ。
変な旅だったが、それなりに楽しかったなと永安は思った。

 だから一週間後の前崎の誘いを断ることもなく受けて、何回か会っているうちに二人は恋人同士になったのだった。
 時折二人の間に七尾が入ってくる3Pセックスをすることも多かったが、七尾に恋人ができると4Pに突入したほど、全員がセックスに狂っていったのだった。
 同じマンションの防音が利いている部屋を借りて、お互いの部屋を行き来しながら生活をし始め、長く四人は平和に暮らした。

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