125-有無を言わせぬ選択肢


 長谷見はその日は酔っ払っていた。
 会社の創立記念という理由だけで飲み会があり、ただで酒が飲めるとなれば誰でも参加してしまうものであるが、酒の量がその日は違った。
用意された酒は忘年会の二倍。もちろん会社持ちであるから、誰もが浴びるように飲んだ。
 貸し切りの宴会場は課ごとにあり、ホテルの宴会場は長谷見の会社で埋まっていたくらいに大々的に宴会が行われていた。
 もちろん、酔った人間ほど信用がなくなるのは当然で、あちこちで問題行動が起こり始めていた。
 トイレで盛っている人や、そのままホテルの部屋に消える社員はまだいい方だった。 長谷見の課は、盛り上がった上に女性がいない部署だったせいか、盛り上がり方は男子の運動部のようなノリだ。
「王様の命令! ほら、そっちとそっちキスな!」
 そう言われたのは長谷見だった。
 たまたまくじを引かされて、いつの間にか王様ゲームに参加させられていた。
 長谷見とキスをするように命じられたのは、長谷見の同僚の千羽(ちば)だった。
「く、何でお前と……」
 千羽がそう言うのだが、酒に酔っていた長谷見はノリでそのまま嫌がる千羽とキスをした。
「……くそ、お前舌入れるなっ!」
 千羽とキスをした長谷見は、わざと千羽の口の中に舌を突き入れて舐め取ってやった。
「いいじゃん、面白いし」
 そう長谷見が言うと千羽は舌打ちをした。
 周りは盛り上がって笑っているし、舌を入れるまでやった長谷見には大爆笑だった。
 そのまま王様ゲームは続いて酒をどんどん消費した。
 その酒で周りが潰れていく中、どういうわけか王様ゲームをしているのは、たった四人という事態にまでになった。
 潰れた人は部屋の端で寝かされていくし、料理や酒は自分たちで部屋の外にある広間までいかないと仲居さんは持ってきてくれない時間帯になっていた。
 それでも潰れない人も多くいて、ホテル側も分かっているのか、貸し切りの宴会場は封鎖した状態になっていた。
 そんな部屋の壇上でひたすら王様ゲームをやらされる羽目になった千羽は意識があるだけ地獄だと思った。
 最初に潰れそうな長谷見が最後まで残り、課長と課長補佐までもが残っていては千羽も抜け出すわけにもいかなかった。
 千羽は長谷見と同年代であるが、転職してやってきたばかりで後輩になる。時期課長になる長谷見の下に付いている千羽は長谷見の機嫌を損ねるわけにはいかない。
 そのまま持ち上がりで課長補佐の役職が転がり込むところなのに、ここでこの三人の機嫌を損ねたら、それこそ転職してまでこの会社に入った意味が全て無になるのだ。
 だからこそ、酔いすぎないくらいに飲んでサポートをしていたのが仇になるとは想像だにしなかった。
「何だ、千羽もここまで来られるのか……」
 ちょっと残念そうな長谷見に言われて千羽は長谷見を睨んだ。
 誰のせいでこうなっていると思っていると訴えたつもりだったが長谷見はへらへらと笑っている。
「さて、そろそろ本気でいきますか」
 課長補佐がすっと王様を引いた。
 それに課長がギクリとするのだが、その命令は一つではなかった。
「はい、長谷見くんと千羽くん、ここでセックスして~」
 のんきに課長補佐が言い、酒を口に含んでいた千羽は酒を噴き出した。
「はーい」
 更にのんきな長谷見が答え、千羽は怒鳴りかけてむせた。
「な、何言ってんだ、おかしいだろう!」
 そう千羽が課長補佐を見ると課長補佐は言った。
「課長は俺とセックスね~」
 そう言ってきたので、千羽はその場に倒れ込んだ。
 何てことを言い出したんだ、この親父はと四十くらいの年齢の課長補佐を見た後に更に課長を見た。もちろんここは怒る場面であるから課長補佐の明日はないだろう。
 そう思っていたのだが、その課長は。
「仕方ないなあ、ここしばらくお預けだったしな」
 と仕方ないと着ていた浴衣を大胆に開いた。
「王様の命令は絶対だしな」
 そう言うと、長谷見が壇上のカーテンを操作して飲み会会場から壇上を分断した。
「な、何やって……長谷見?」
 さくさくと準備していく長谷見は、どこから持ってきたのか布団マットを二つ用意している。
 端と端に布団を並べ、その一つに課長と課長補佐がさっさと収まって二人がセックスを始めてしまっている。
「長谷見、何だこれは」
「大丈夫、他とは隔離したし、ホテルには了承してもらってるし、毎年のことだし。まあ、俺がお前とセックスするのは始めてだけど」
 長谷見がそういい、千羽はそのまま隅っこにある布団に長谷見に押し倒された。
「長谷見? ちょっと待て」
「待たないよ、てか、ずっと狙ってたんだからセックスさせてよ」
 長谷見はそう言うと、細身の身体のどこから力が出てるのかと驚くほど強い力でさっと千羽の身体を押さえつけて浴衣もパンツも脱がせていく。
「ま、まて、俺は男とセックスなんてしないぞ!」
「大丈夫だって、千羽は突っ込む方だから痛くないって。俺は突っ込まれるのは慣れてるから大丈夫。ほら、女としてるのと変わらな~い」
 そう言った長谷見はさっさと自分も下着も脱いでしまった。
 そして浴衣も開けさせ、乳首を見せてくる。
「ま、まて、本当に酔ってるから、おかしくなってるんだから」
 千羽が何とか止めようとしたのだが、それに長谷見は自分の乳首を弄りながら勃起した自分のペニスを見せてきた。
「…………長谷見……お前、何それ……」
 そう言った千羽の目に飛び込んできたのは、長谷見のペニスではなく、その更に奥にあるものだった。
 それは長谷見の足や腰に固定された革ベルトのようなものが押さえている状態のものだ。
「あーこれ? 準備に決まってるじゃん、いきなりはさすがに無理かなと思ってさ……んふっあっ」
 長谷見はそう言うと千羽の目の前でその物体をアナルから引きずりだして見せた。
 それは大きなストッパーで、真ん中が大きく膨らんだ楕円型の球体で、アナルにする蓋みたいなものだった。
 千羽は実物を見るのは始めてだったが、それが何なのかは知っていた。
 アナルを拡張する器具だった。
「んふっああっんっ……これくらい大きいの準備するの大変だったんだからな……お前の、大きいし」
 そう言いながら長谷見は千羽の身体に跨がり、千羽の顔に尻を向けて覆い被さると、千羽のペニスをパンツから出してしまった。
「長谷見っ!」
「ほら、やっぱり勃起してなくても大きいし」
 そう言うと、長谷見は頂きますと言って千羽のペニスを口に咥えて見せた。
「くっ長谷見っ、まてってっ!」
「んんーまたらい……もん……んふ」
「くそっ……なんでこんなこと……くっ」
「……ふっ、んっぅ、ん、んん……ふぁっ……んんっ、んんーっ! んっぅんっんっ」
 そう言われても千羽は長谷見の口の中に収まった自分のペニスが気持ちよくなっていることを知る。
「く……なんで、上手いんだよ……くそっ」
「んんんーっ! ふぁっあっあっあんっ……んはっん、んんっ……」
 長谷見が夢中で千羽のペニスを咥えたままで、千羽も負けじと長谷見の乳首を指で弄るために手を伸ばした。
 完全に勃起している乳首に指を這わせただけで、長谷見の身体は痙攣している。
「んんんっ! んっはふっ……んぅーっんっんっんっ!」
 必死にフェラチオをしている千羽であるが、長谷見はそれに負けじと指で乳首を触り、器用に乳首を捏ねた。
「あんっ! んっあぅっ……やっあぁっあぁっ、らめっ、んんっ、ひぁんっ……!」
 そこまで千羽がやってくれるとは思ってもいなかった長谷見はそれに翻弄されかけた。
「あぁっあっんっちくびっ、乳首いじったら、らめっ……、はぁっあんっ」
「お前だって俺のペニスを弄ってるだろうが」
「ああっおちんぽも美味しい……ああっんっちくび……乳首くりくりして、ん、ああん……っあっああんっ!」
 さすがにフェラチオを続けられなくなった長谷見は、手で必死に千羽のペニスを扱き、その先走りが出始めるとそこを舐めて汁を吸った。
「精液、美味しい……んっふんふうっあひっああっいいっ、あぁんっちくびっきもちいっ、あっあんっあんっんふんふうっ」
 千羽は長谷見の乳首を摘まんだままで捏ねくり返すようにしてやったら、長谷見はそのままの状態で絶頂をした。
「ひああっいくっいくっ、あぁっちくびでいっちゃうっ! あんあんあんはあんっ!」
身体全体を振るわせて長谷見が絶頂をしてしまうと、千羽は勝ったと思った。
 しかし絶頂に酔っているままで長谷見は更に千羽を押し倒してくる。
「おまえ、もういいからっ」
 そうは言っても長谷見は止まらない。
長谷見はアナルに収まっていたアナルプラグを引き抜いて、千羽のペニスの上に跨がった。
「あっ……あぁっあっ……この、お、おちんぽっでっ、僕のおま○こぐりぐりって、やってぇ~はぁんっおっきいおちんぽ……はあんっ挿入ってくるぅ……」
 その時の長谷見は酷く色っぽくて、さすがの千羽も止めることができなくなった。
 相手は女性じゃないし、セックスしたところで損害はそもそもない。
 千羽は長谷見のことは本当のところそこまで嫌いじゃないし、もうなるようになるしかない気がした。それもこれも酔っていたせいで正常判断ができなかっただけなのだが、ただ長谷見の色香に完全にやられていた。



長谷見の中に挿入り込んだ千羽のペニスが一層大きくなる。
「あっ……んっ、あっふぅっやっ……、ああおっきいぃぁ、んっ、はぁっ……あぁんっ! あっ……はぁっ、はぁっ……あぁぅっ! あんっあんっあぁんっ」
 長谷見は腰を振って千羽のペニスを堪能していたが、急に千羽が覚醒した。
「この程度でセックス好きとか舐めているのか……こうだろうがっ!」
千羽はそう長谷見に言うと、身体を起こして長谷見を膝に乗せると、長谷見の腰に手を添えて抱きかかえた後、一気にペニスを引き抜き、そして挿入した。
「え、え、やぁあっ、あっふぅっ、あっあっ……ああーっ! あっはぁっ……んぁっ……はぁっん……はぁっはぁっ……あっぁあっ、んっひゃぁっ……」
 奥の奥までガンと突き上げるような挿入方法に、長谷見の脳みそは混乱して真っ白になった。
「あぁあっ……ぁっ、おっきいっおちんぽがぁっ……おま○こ、ごりごり擦ってっはあぁっ……んっあぅっ、きもちっ、いいっ……!」
 襲ってきたのは猛烈な快楽だ。気持ちが良いという気持ちだけが浮かんで、長谷見は腰を振った。
 しかしそれよりも強い力で千羽によって挿入が繰り返され、普段届かない部分までペニスが挿入り込んで内壁を押し開いている。
「やぁっ……おちんぽいいっ……あっ、あぁんっ、あんあんあぁんっ! あぁあんっ! あっまたっちくびぃっ……またっちくびとおちんぽでいっちゃうっ……んんっ、やあぁっ!」
 ガンガンと突き上げながらも、千羽は長谷見の乳首に吸い付いた。
 歯でしっかりと噛み、振動の揺れを利用して噛んだ先を舌で嬲ってやった。
「あああーっ! ぁあん……はぁっ、はぁっんちくびっいいっ……おま○こぁ、んっ……はぁっ……おちんぽいいっあん……ひぁっ! んっ、ぁあんっいくっ、いっちゃうぅっ! はぁあんっ、あっあんっああぁーやぁっ! あああぁんっ!」
 そのまま長谷見はまた絶頂をした。
打ち上げられた魚のように跳ねる体を千羽は押し倒して押さえ込んで、今度は仰向けにして長谷見を犯した。
「ぁっあっ、んぅっ……、や、あぁっあーっ……ひぅっ、うっ、ぁあんっんっんっ……はぁっぁ、あぅんっすご、いっ……ひゃぁっあっはぁっ、あぅんっ!」
「あんたの中、どうなってんの……すげえ吸い付いてくるんだけど?」
 長谷見の内壁がしっかりと千羽のペニスを包み込んで、それこそアナルでセックスしているとは思えないほど気持ちがよかったのだ。
 長谷見が慣れているとはいえ、ここまで気持ちが良いようになるのは、ある意味体質と才能だろうと千羽は思った。
「はぁあああっ……ふぅっ、うっ、あぁああぁんっ……やぁああっ! あっいいぃっひぅっ、あひぃっ、あぁんっ……あぅっあっあんっいいっ、んっ、ひああぁっいいよぉっ」
長谷見は絶頂からの快楽にすっかり我を忘れて、千羽に思いのままにされている。
 最初こそ優位だった長谷見だったが、快楽に弱いせいで主導権はすっかり失っているようだった。
千羽は面白がって長谷見を抱いた。
 普段できないセックスのやり方をしたところで、長谷見が辞めてくれとは言えない立場であることを利用したのだ。
「はぁっはぁっ……ぁ、あぁああん……やっ!? んっああぁあっあひぃっ! あっあんっ、あぁああ……やああぁーっ、んっ、いいぃっ、もっ、いっちゃうっ、いくっ! あっあぁあんっ!」
 長谷見の身体を押さえつけて身動きができなくした上で、千羽は深くペニスを突き入れたままで根元から少しだけを動かして奥を突いてやった。
 そこは今まで誰も届いてなかったのか、狭くてキツかった。それがまたよくて長谷見が絶頂をした後でも千羽はそこを攻めてやった。
「……奥攻めでめちゃくちゃ締まるな……もってかれた……けど、勃起が収まらねえな……くそっ」
「あああぁーっ、やぁっ、ひっ、ふぁっ、あんっあんっ、ぁんっ! やぁんっ、いぃっはぁっ、あっふぅっあんっ、んーっふっん、あっああっ、また、いっちゃう、でちゃうっんっひぁああっ!あーっ、いくっ、いっ、んっあっああああぁんっ!」
 連続して絶頂からの絶頂をした長谷見は涎を口から垂れ流しながら、身もだえもできない身体を痙攣させて快楽を得てしまった。
「あっひあぁっもっ、やらぁっふぁあっ、おま○こっ、せいえきっ、んっぁ、なかにっ、いっぱいらしてるっあっあんっふぁああんっ! あっあぁん!」
 すぐに千羽も二度目の射精をしたのだが、酔っているせいか勃起が収まらない。
「はぁあんっ、もっと挿れてぇ……、ハメハメしてっ……あ゛っひああっ! あ゛ああっいいっいい、おま○こきもちいいっ……あんっあんっあんっ、あぁんっ……あぁっもっとしてぇっ、おちんぽハメハメいいよぉっ、ああっ」
 長谷見がそう言い出して、千羽もまだ懲りてないのかと思ってまだ勃起しているペニスを一気に引き抜いてからまた奥まで突き入れる深いストロークを続けた。
「はああぁ……おち○ぽ、おっきぃはぁ、はぁ……おちんぽ、硬くて、おっきくて、ビクビクしてるエロおち○ぽ……おれのおま○こにハメハメしてるっ……はぁっ……めちゃくちゃにおちんぽでもっと犯してっあっひっあ゛ああーっ……あ゛あああ……っい゛いっひっあっあっ……」
「そんなにこのペニスが気に入ったのか?」
そう言いながら千羽が長谷見のいいところを擦り上げてくる。
「ああっ……おま○こっおちんぽでごりごりして……っあああっあああぁっ! あああぁっ、あんっあんっ、い゛いいっ気持ちいっ……ぁあ、はぁんっいいよぉっあんっあんっあんっ」
長谷見がそう叫んでいる向こうでは簡単なセックスを終えた二人が、そのまま舞台から消えていた。どうやらもうちょっと落ち着いたところでセックスに興じたかったのだろう。
 舞台の上には千羽と長谷見だけになり、ちらりと外を見ると外には酔い潰れた人たちもだんだんと部屋に移動しているようだった。
 舞台の緞帳はしっかりした作りらしく、舞台の大きな声は聞こえていない。もちろん、外からの音も聞こえていないので、こちらの音も漏れていないことは千羽にも分かった。
「あ゛あああっ! いくっいくいっちゃうっ……あっあんっあひっあああーっああぁっすごいぃっ……ぁんっらめぇ、あっあんあんあんあんあんっ」
 千羽は何度も長谷見を絶頂させるも、どうしても満足できなかった。
 普通、酔っていたらセックスしても長持ちはしないと聞くが、どういうわけか千羽は酔った分だけ性欲は増してしまい、いつも彼女たちに嫌われるほどセックスに興じる癖があった。
 今日はその酔った時間が長いのもさっき飲み合った中で強い酒を使ったせいだろう。
 なので性欲の効果が切れないから、長谷見とのセックスが終わらない。
「はぁっ、はぁっあぁん……ひっああっまって、あぁんぁあっん、んっんん~っ……あんっ! あっあんっあんっ、おち○ぽっいい、よすぎるっ……」
ずっと喘いでいる長谷見には、側にあった酒を何度も飲ませた。それだけでは駄目かと水も含んでキスして飲ませた。それくらいの気は使えるほど、千羽は冷静になってきていた。
「おちんぽっ……ふあぁ、おま○こにハメて、ずぼずぼきもちいいっあっあっあっ、いいっ、あんっひああぁんっ! あっあんっあんっらめぇっあっああっあっああっ……やっあっあっあんっんっああぁっ」
「ほんとう、中が凄いな……どんだけやっても緩んでないし……もうこれあんたしか抱けなくなるよ……」
「ひああぁっ! あっあんっあんっあんああんっあっらめっ……ひあっあっあっあっあぁんっ、おれ、おちんぽで、おま○こぐりぐりされてっああっきもちいっあんっあんっいいっあああんっ、おま○こきもちいいからぁっ……い゛いっあっああっ」
「そんなに気持ちが良いのか……セックスの相性がいいのか? こっちも史上最強に気持ちが良いけどな……っ」
「あああっ! あひっあっあっあ゛っあ゛ああっひああっあっあっあんっあぁあんっ、もっだめっ……おちんぽの精液、おま○こに精液、ほしいっ……! あぁんっ……あっあ゛ああっ……おま○こ犯して精液中出しして!」
「出してやるから、しっかり受け止めろ」
「はぁあっあっおま○こに、精液中出しして……っあっあああんっ! あ゛あああっいくっああっ、いっちゃうっあぁああんっ はあっあぁっ……あっ、うぁ、あん……」
中に抜かずに既に三回ほど出しているが、それでも千羽の性欲は止まらず、勃起もまったく止まらない。
「精液きたっああんっああぁんっ! まって、ひっああぁんっあぁんっまたっいくっいっ……ああっらめっ……あっあんっあんっ」
 しかしこのままここでセックスをしているわけにもいかず、千羽は一旦セックスは辞めて、長谷見の部屋に行くことにした。
 長谷見は一人部屋を取っているし、内風呂がある離れだったから、ちょうどよかったのもある。
 そのまま、長谷見のアナルにアナルストッパーを填め、その辺に脱いだ浴衣を着せた。
 そして千羽はそこから長谷見に自分で歩いて部屋に戻るように命令をした。
「そんな……あっふっんんっ……! んんっ……、ん、ふ、ぅん……」
「部屋に戻ったらまた、これをぶち込んでやるよ」
 そう言って千羽がまだ勃起している自分のペニスを長谷見に見せた。
「ああ、まだおっきいまま……ああんっ、ふぅ、ん、んっ……んっんっ」
 長谷見はそれに吸い寄せられるように千羽のペニスを口に咥えて、さっきまで長谷見の中で出していた精液が付いたところを舐め取っていった。
「んっ……はぁっ、ん、んんぅ……んん~っ……、んっ、ふっん、んんっ」
 その口内が気持ちよくて、千羽はそこでもう一回射精をして、その精液を長谷見に飲ませた。
「ん~っ……! んっ、はぁっ、あぁっ……あんっ、あん、おいしい、……っんんっ……ふっん、ん……」
 長谷見はそれを美味しそうに飲み込んでから立ち上がり、千羽に手を借りて宴会場を出た。
 宴会場はまだ酔い潰れて倒れている社員もいたが、順番に部屋に搬送されているようだった。
その途中の廊下の陰で、千羽は我慢ができずに長谷見を壁に押しつけて、声を出さないように言ってから、長谷見を壁に押しつけてそのまま後ろから犯してやった。
「んんーっ……! んっふぁっ、んっんんっ」
長谷見の中にはまだ千羽の精液が入っていて、それが漏れないように栓をするように填めていたアナルストッパーを素早く外してペニスを突き挿入れた。
「んっ、んっんっんっ……んぅっふぁっ」
 長谷見は一生懸命声を殺していたが、その側の販売機には社員が飲み物を買いに来ている。音がした。
「何か、毎回宴会って数人が消えるよな?」
「ああ、今回も長谷見は消えてたし、千羽もいなかったよな?」
「部長たちと飲んでたところまでは見たから、多分潰れてるよ。あの三人で一人を飲みつぶして面白がってるんだから、悪趣味だよな」
 そう言いながら飲み物を買った人たちが立ち話をしているすぐ横の暗い通路で、長谷見は千羽に犯されている。
「ん……っんんっ……! んっふっ……ん、んふっんっんっんっ」
パチュパチュと音がしているが、すぐ側の水槽の循環器と自動販売機の騒音の方が大きいのか音は聞こえていないようだった。
「ん゛んっ……、ふぅっ、ん゛むっ、ん~~~っ……!!!」
 声が漏れそうな長谷見の口を千羽が押さえて、そのまま挿入を繰り返し、腰使いを強くしてやった。
「んっ……んっ……ん゛むっ……、ん゛っ、んっ、んんぅっ……、んっ、んんんんんんっ!!!」
 とうとう同僚がいるところで長谷見は絶頂して、千羽も長谷見の中に精液を吐き出した。
 それでも勃起はまだ収まって居らず、しっかり長谷見の中に精液も吐き出したのに、射精感がまだまだある状態だった。
 そのまま長谷見のアナルにはまたアナルストッパーを填めてやって、販売機のところにいた同僚が去るまで、千羽は長谷見の乳首をひたすら舌で舐めて唇で吸ってやった。
「んぶっ! んぐ、んっんんっ!」
 声が出せないままで長谷見はまた乳首だけで絶頂をしてしまうのだが、その乳首を更に千羽が弄ってくるから長谷見は常に絶頂をしっぱなしになってしまう。
「んんんっ! んんーっ!!」
我慢をするということが長谷見の中で何かに触れたのか、同僚に見つかりそうなのが思いの外スリルだったのか、長谷見はすっかり千羽の無謀なやり方にはまってしまっていた。



 そして部屋に入ると、そのまま部屋の露天風呂に二人で入り、長谷見はさすがにアナルの中の精液を全部掻き出された。
 しかしそれは長谷見にとっては気持ちが良い行為の一つだったため、気持ちは全然収まりはしなかった。
「あぁっも、いいっ……おま○こぐりぐりっいいっ……あっああっおま○こっやっ、おま○こぐりぐりらめっ、あひっあんあんあんあんっ! あぁあっ! あんっいくっあっあっいっちゃっ……ああぁーっ……!」
腰を振って長谷見は千羽を誘い、アナルを広げて千羽を導いた。
 千羽も萎えかけているペニスがそれだけで勃起してしまい、ガチガチになっている。
 これは本当にセックスをしても収まるのかどうかさえ分からないくらいに性欲が止まらなかった。
「お前のせいで、全然萎えないんだから、最後まで手伝えよっ」
「ひああぅっおちんぽっきたっああぁーっ……! ひっあ゛っ、あ゛ぁっひっあぁ……、あ゛っ、あ゛ひっあっおま○こいいっ……あっやっあっあっあぁっあぁっあひっ……あっあんっあんっ」
「また締まりがよくなってやがる……どうなってんだお前の中……」
「ひああっあんっあっそこっ……あっあんっはあぁあっあんっあんっあはぁっああぁんっ! んっあっあ゛ひっあっ……あっあんっ」
千羽は長谷見をしっかりと後ろから犯し、激しく突き上げてさっさと射精をした。
「あぁんっいくっ、いっちゃうっ……あっあぁっあんっあ゛あぁっもっらめっ……あっあひっあ゛んっ」
その射精を感じて長谷見も絶頂をするが、千羽の方が復活が早かった。
また強く腰を使ってペニスを奥まで突き入れられ、長谷見は悶え嬌声を上げた。
「んんっ……! あぁっあんっらめっ……イったばっかりなのにっ……あぁっあっんっあぁっあっひっあぁんっんっあっいいっ、あぁあぁっ あぁんっあっひっそこっあっああんっあっやっ乳首っへんっ……あっいあっあっぁんっ」
 長谷見を突き上げながら長谷見の乳首を指で引っ張って、痛みを感じるほど引っ張った後に離してみたり、指で捏ね回した。
「あぁあんっ! あっあひっらめっあんあんっ! ちくびっくりくり、あぁっいいっきもちいっあっあぁーっ!」
 そうすると長谷見のアナルがしっかりと締まってきて、千羽にはちょうどいい締め付けになってくれた。
「ふあぁっんっちくびっ……あっああっんっいいっ……あっあっひああっらめっ、おま○こっあひっ……おかしくなるっあっい゛っあっあっあんっあんっあんっあぁんっ!」
「たまらねえな、この身体……このままで終わるのがもったいない……なあ、俺と付き合わない? 長谷見?」
そう千羽は長谷見に問いかけると、長谷見は満面の笑みで振り返って言った。
「あひっいいっすきっああっ千羽っすきっつきあうっぁっ……あ゛っひっああぁんっ! あぁあんっおちんぽすきっ……ああんっおま○こでイって、イってっあひっ好きっ……、俺のおま○こで、イってっ……中に精液だしてっいっぱいだして……すきっあっあんっあんっああぁんっあひぃっあっあっ精液出てるっ……ああっん、ふぁあっ」
長谷見に好きだと言われて千羽のペニスがまた勃起した。
 今度こそ終わるかと思ったセックスは結局終わりはなかなかこなかった。
 宴会も終わり、部屋に皆引っ込んでしまったが、二人の宴会は終わってなかった。
 部屋にあった酒を持ち出して、千羽は長谷見にもどんどん飲ませ、自分も飲んだ。
 それだけで性欲が復活して、二人はまたセックスに興じた。
「ひあぁっ! やっ、ちくびっあぁんっ……だめっ……あっ、あんっやっ、あっあっ、ちくびはっさわるだけって、いったのにぃっ……、はぁ、はぁんっ」
 そう言われても千羽は長谷見の乳首を音を立てて吸った。
「あっ、あぁんっ……も、はなしてっ、はぁっ……ふっ、またいっちゃうからぁ……」
 もちろん長谷見のアナルには千羽のペニスが突き刺さっているけれど、千羽は挿入をやめて長谷見の乳首を弄るのを面白がってやっている。
「ああーーっ! やぁっ、ちくびすっちゃ、らめぇっ、あっ、あっ、あぁあんっ……」
 チューチューッと吸ってくる音や舌で乳首を嬲ってくるのだけで長谷見のペニスは既に破裂寸前のように勃起し反り返っている。
「あっ、あんっやだぁっ、いくっ、あんっ、ちくびでいっちゃうっ……! あぁっ、あっあっはあああんっ!!」
挿入されたままで乳首でイカされる。
 そんなことを三十分もやられてしまい長谷見は完全に快楽に狂っていた。千羽の手管は乱暴で執拗で、そして何より性欲が絶倫を超えていると思えた。
「やぁあああっ! あっ、あぁっ、だめっ……、そこ、あんっはぁっ、あふぅっ……、あっあっ、いあぁっ! あぁんっ……ちくび、もっやだぁっ……あっ、あっひあぁっ、またっ……い、いっちゃうっ、んっ、あぁんっ」
「んー乳首を美味しく感じるなんて、世も末だと思ったが本当にこの乳首、吸ってても飽きないな……」
 そんな感想を漏らして千羽は長谷見の乳首を吸いながら挿入を始めた。
「はぁっ……や、だ、おちんぽ、もうっ……むりぁんっ、もっやっ……あっ……! そんな、でかいの、ん、むりっ……っ、やっ、あぅっ」
「挿入ってるし、しっかり飲み込んで絡みついてるし、奥にもっと欲しいんだろ?」
  時間は既に朝になりかけて四時を回っている。
 宴会から既に六時間経っているわけだが、まだまだ千羽の絶倫は終わらない。
 先に音を上げたのは長谷見の方だった。
「ああ゛ぁーっ……やっ、はぁっ、ひぃっ……あんっやあああっ! ひぅっ、あんっ、あんっ、うぅっ、やっ……、おちんぽ、ぬいて、あぁっ!」
泣き言を言い始めた長谷見に千羽は遠慮すらせずに攻め立てた。
「あんっ! だめっ、だめっ……ちくびっコリコリ、はぁんっ、んっ、あんっああぅっ、もっおちんぽだめっだめっ……もう、おちんぽっで、おま○こっついたらぁっあっあぁんっ……いぃっ、あっ、らめっ、あっ、あっあっあっ……ふぁっ、ひぅっ、あんっ」
 ごつごつと内壁を押し開いてくる千羽のペニスはまた一層大きくなっている。その太さは最初よりも大きくなっているようで、今日一番の大きさかもしれない。
「ああぁっ!? あひぃっ、あんっ、あんっ! あっあっああぁっ、いいっきもちいいっはぁっ、あうぅ……んっんっふあぁっあああーっ、あっあんっあんっあんっああああぁんっ!!」
それで中を抉られれば、長谷見はすぐに嬌声を上げて喜んだ。
 正直ここまでのセックスができるとは長谷見も思っていなかったのだが、千羽は想像以上の逸材だったようだ。
「やっああぁっ、らめっ、おま○こきもちいぃっ、あぅっ、あっ、おかしく、なっちゃうからぁっ……あっおちんぽ、らめぇ……あっやぁっあぁんっひゃっあぁんっ! あひっあっあんっあぁっ」
だからやめてほしいけれど、やめないでほしいと思って嬌声はどんどん甘くなっていった。それは千羽に伝わっているのか、千羽はセックスを辞めようとはせず、だんだんと執拗さが増してきていた。
「あっあんっ、んっやっ、やらっあんっ……っ……ひっあぁんっ! やっあぁあぁああんっ……やらぁっ、あっぁんっ、あんっあっあんっ、あんっやっ、あっ、あぁんっ……はぁんっ……ん、ふぁあ……乳首、もっと弄ってっ……もっと吸って……気持ちいいから強く吸って、舌でペロペロ舐めてっ……あっあぁああんっ! あ゛ああっあんっやっいくっ乳首でいくっ……あっあひっあぁあっ!」
 言われた通りに千羽は長谷見の乳首を弄りながら挿入を繰り返し、長谷見の乳首は真っ赤に腫れているほどだった。その痛みが心地よくて長谷見は千羽にもっとと強請った。
ビクビクと痙攣をするたびに絶頂をしているらしいが、長谷見はもう射精を伴う絶頂ではなく、ドライオーガズムを何度も迎えるほどになっていた。
「あああっいいっちくびっいい、あっあんっあんっあんっあひっあっあんっ、んっふああっいいっ、おま○こ、おちんぽできもちがいいっあぁんっんっあっあっあっあんっあっいっあっやっ、やめっぁっはぁっ、あぁ……ひああっ! んっあっはぁっあぁっ、んっ、あ゛ひっ」
周りが明るくなってきて、部屋から見える海の先に太陽が上がってきているのが見えた。
「あひっあんっあんっあんっあぁんっあひっあっらめ、んっああっやっあっあっああっあひっあひっやっああぁっもっらめっ……ああっあああんっ! あ゛あ゛ああっ! い゛っあ゛あっあんっやっいくっいくっ……! あっあっひあああっ」
 二人は夜明けと共に最後の精液を吐き出して絶頂をした。
 さすがに身体が疲れてしまい、それ以上の挿入は無理だと思った千羽だが、今度は風呂を上がってからは、布団の中でずっと長谷見の乳首を吸って過ごした。
「ひぃあぁっ! やっ、ちくびぃっ、ぁんっあぁんっんぁああっ、んっ、んっふぅ、んんっ……!」
 ジュルジュルと音を出して、千羽はひたすら長谷見の乳首を吸っては指で片方を捏ね回してくる。
「やっ、ああぁんっ、ちくび、舐めちゃらめっ、あんっぁあんっ」
長谷見は休む間もなく朝食の時間まで千羽に乳首で何度もドライでイカされまくり、気が狂う時間を過ごした。
「あああぁっ、ひぃぁっ、いくっ、またいっちゃうっはぁんっ、ちくびでいっちゃうよぉぉっ、いくっ、い、くっんんっ……!」
 空イキで何度もイッたけれどどれも気持ちよくて、長谷見は完全に千羽の虜になった。
 ここまで執拗にセックスを楽しんでくれる人に出会ったことはなく、こんな身近にいたとは思わなかったが、宴会のお陰でやっと運命の人に出会えたと思った。
「あぁああんっ! あぇあはぁあんっ、ちくびっ、いいよぉっ、あぁんっちくびぃいいのっもっと吸って欲しいから……ずっと俺と付き合って?」
 長谷見がそう千羽に甘えると、千羽は長谷見の乳首を指で摘まんで引っ張ってから言った。
「俺以外に誰がお前の淫乱な身体の面倒を見られると思ってんの?」
千羽はそういうと長谷見の唇にキスをした。
「んんんーっ! ふぁっあっあっあんっ……んはっん、んんっ……」
キスはそういえばしていなかったなと思い出し、長谷見は千羽とのキスを楽しんだ。
 それは千羽からの素っ気ないけれど、付き合ってやるという返事だったからだ。
 もちろんキスと乳首を弄られただけで、長谷見は千羽に絶頂をさせられた。
 その後は十時の退館時間まで二人はどっぷりと睡魔に襲われたのだった。


 宴会はものの見事に皆の性癖を明らかにしたようで、宴会後の会社にはいろんなカップルが生まれていた。
 その中でも千羽と長谷見の意外な組み合わせは周りを騒がせたが、二人が同時に宴会場から消えていた時点で察していた人もいたようだった。
 幸い偏見などない会社だったので、二人の付き合いは公認になり、その後も別れることなく二人は一生添い遂げたのだった。

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