120-プラマイゼロ


「こうやってな、で……」
 目の前に昔ながらの五円玉を糸で吊らしたものを目の前に差し出された中松は、珍しそうにそれを自分で持って眺めた。
「こういうの今時ってやつじゃない? 余興にすらなるかどうか……」
 会社の慰安旅行の飲み会で芸をやる羽目になった友部と共に、中松は様々な余興のやり方が書いてあるウェブサイトを見ながら、どれが面白くなるかという話し合いをしていた。
 入社して二年目であるから、まだまだ上司や先輩を喜ばせるために何かしなければならない立場であるが、幹事を任されるよりは大分マシだと言い聞かせての一芸探しである。
 受けようが受けまいが、とにかくやってしまった者勝ち。何ならと皆が酒をたらふく用意して酔わせた上で前後左右が分からなくなるほど飲ませてから芸をすれば、文句どころか酔い潰れてくれるだろうと計画はしているが、それでもやったという流れは必要だ。
「今時催眠術なんて、胡散臭いなあ」
 中松はそう言いながらも即席で作った催眠術の必需品である五円玉を眺めている。
「そんでー、そのまま五円玉を眺めてー。『あなたはだんだん眠くなる。だんだん眠くなる~』って眠くなるわけないよなあ」
 そう言いながらパソコンを操作していた友部が振り返ると、五円玉を持ったままの腕をそのままで中松が机に突っ伏しているのを見つける。
「えええ、冗談やめろよ、中松。こんなので眠くなったら、世界中で催眠術が流行ってるってーの」
 そう言いながらふざけている中松を無視して、友部は更に先を調べる。余興には使えないが、どう使えないのかは知りたいものだ。
 友部は先を読み進めていくと、催眠術のやり方が詳しく書いてある。
「えっと~まずは寝ている相手に向かってしっかりと名前を呼び、目覚めのための合図を決めると、『あなたはこの音を聞くと、目を覚まします』」
 そうして友部は手を併せてパンパンと二回叩いた。
 すると寝ていた演技をしていた中松がゆっくりと起きる。
「え、何だ、俺寝てた?」
 机に突っ伏したままでいた中松がゆっくりと顔を上げて、不思議そうな顔をしている。本人はまだ演技をしているのか、首を傾げている。白々しいなと思いながらも友部は無視して記事を読み進めた。
「これで相手はあなたの合図でいつでも催眠状態に陥ることになります……って。合図ってさっきの二回叩くやつ?」
 そう言いながら友部は中松の方を振り返り、二回手を叩いてみる。
 不思議そうな顔をしていた中松がふっと動きを止めた。
「……中松?」
「…………」
「冗談はやめろ……効いたふりはいいからな」
 そう言いながらまた友部はその記事を読む。中松は何も言わずにじっと友部を見つめて座っている。
「えーと、催眠状態に入ると、ある程度の行動を操ってみましょう? えーっとまずは主人の声を聞かせ、質問をしてしゃべらせてみよう……」
 友部はこりゃ余興に使えないと早々に見切りをつけて、サイトを閉じると振り返って言った。
「中松も何か探せよ……って、中松? どうした、ぼーっとして」
 中松は何もせずにぼーっとしたまま座っている。話しかけても反応はほぼない感じで様子がおかしい。
「中松?」
「……はい」
 再度目を見て呼びかけると、中松は返事をした。
 しかしさっきまでの生気のある様子ではなく、明らかに意思がない。そんな返事だった。
「……中松? 冗談はやめてくれ」
友部はまだ中松がふざけて催眠術にかかった振りをしているのだと思い、それなら相手がギブアップするまでその冗談に乗ってやろうと思った。
「中松、こっちにこい」
 そう友部が言うと中松はゆっくりと椅子から立ち上がり、友部の前に立った。
 こんなのは序の口だ。
「よし、全裸になれ」
 友部はそう悪戯心で言った。いくら催眠術にかかっている振りとはいえ、同性の前とはいえ全裸になる人はいない。なれるもんならなってみやがれとわざと携帯でカメラを起動して写真を撮るぞと見えるようにしてからやってみた。
 この辺りで降参するかと思っていたが、中松はすぐに服を脱ぎ始めた。
「……え?」
上着から全て脱ぎ、さらにはパンツと下着までもすべて脱いでしまったのだ。
「……は、いい根性だ……中松」
 これくらい平然とできると挑戦されている気分がして、友部はそのまま携帯で全裸の写真を撮った。
「よ、よし、ポーズを取れ。えーっと、こっちに尻向けて、壁に手を付いて」
 そう言うと中松は言われた通りのポーズを取った。
「おまえ、本当に……催眠術にかかってるのか?」
 呻くような声が出てしまうも、中松は答えない。いや催眠術にかかっているからこそ、答えられない質問なのかもしれない。
 しかしまだ催眠術にかかっている振りをしている可能性もある。だから友部は無理難題を突きつける。
「じゃあ、今度は俺のペニスを舐めてもらおうか」
 これならどうだとばかりに言ったところ、中松は頷いてから友部の股間の前に跪いた。
 椅子に座っている友部の股間を漁り、中松は自分で友部のペニスを下着から出してしまうと、何の躊躇もなくぱくりと口に咥えたのだ。
「……うおっ! マジか……」
 中松は友部のペニスを口に咥えて扱き、ペニスを舐めている。
「もっと嬉しそうにしてくれ……喉まで咥えて、舌を絡めて口で扱くんだ」
友部がそう言うと中松は嬉しそうに笑ってニコニコとしてペニスを銜え込んでいる。ジュルジュルと部屋中に響くほどの音を立てて中松は友部のペニスを扱き、舌を絡めて頭を動かしている。
「う……ああっ……気持ちいいぞ……中松、いいぞ、そのまま扱け……喉の奥に出してやる」
 十分ほどその状態を続けた後、友部は中松に頭を掴んで固定すると、腰を振って中松の喉までペニスを突き入れてイラマチオをして犯したあと、喉の奥で射精をした。
「……ふうっ」
「……んふっ……」
 長く続く射精をした後、友部は中松の顎を押さえて口を閉じさせると言った。
「飲め。全部綺麗に、そして飲んだ証拠を見せるんだ」
 友部の言葉に中松は喉を鳴らして精液を飲み込むと、飲んだ証拠に口を開けて空になった口を見せてきた。
「は……マジか……お前、催眠術にかかってんだな……はは」
 ここまでやって従う理由は一つしかない。冗談でここまでやる必要はどこにもない。中松はしっかり催眠術にかかっているのだ。
「……じゃあ」
友部はとりあえずさっきのサイトを開いて、最後まで催眠術の項目を先ず読んだ。その間も中松には友部のペニスを口に咥えさせて勃起させるように口に咥えさせた。
 中松はその間も何の抵抗もなく嬉しそうにペニスを咥えている。
「ペニスを、おちんぽって言い、おちんぽは美味しいもの。咥えていないとおかしくなりそうだと感じる。お前はこのおちんぽがないと生きてはいけないんだ」
 とうとう友部の中の黒い気持ちがわき上がり、催眠術にかかっているなら好きにしても後は忘れさせられる方法があることを知ったので、今は中松を思い存分味わおうと思った。
ずっと同僚に手を出すのは駄目だと思っていたが、それでも中松のいい体を見ていると欲情していた。こいつを抱きつくしたらきっと楽しいだろうと思っていたことが実現した。
 友部はさらに深く中松に催眠術をかけた。
 それは中松と友部は恋人同士でセックスをする関係であること。さらには何度もそうした関係をしてきたこと。中松は淫乱で友部の言うことは何でも聞くという内容まで深く指示を与えた。
 次第に中松は表情を見せるようになり、恋人同士のように微笑み、恥じらいを見せながらも大胆に体を開いてきた。
「ああ……んっはずかしい……ああんっ」
 中松はそう言いながらも全裸で足を開き、ベッドの上で友部の方に向き合ってアナルに指を入れてオナニーをしている。
 そう命令をすると中松は素直にそうした行動に出る。催眠術の教本には、人殺しや誰かを傷つけるというような本人の倫理観に反する行為を命令すると混乱し、思考停止することがあると書いてあった。
 だから徐々にその境界を取ってやる必要があるというので、まずはオナニーからさせた。徐々にアナルを開き、二時間かけて柔らかくした後は、ワインボトルの瓶口をアナルに突き入れてオナニーをさせながら、友部のペニスをフェラチオさせた。
「んふっ……んっあんっ……んふんっんんんっ」
「おいしそうに咥えるようになったな……中松」
「うん……おいしぃの……あんふっうふっんんっ」
 ディルドなどがなかったので側に転がっていたワインボトルを使ったのだが、その長さがちょうどよく、徐々に底に向かって大きくなっているので、アナルの拡張に使えた。
「ひあっ! あっあっあっ! やぁあ! あっ! あぁあっ!」
「もうアナルがおま○こになってるな……」
「ああっ……あっ……あっ……きもちぃ……っ、おま○こきもちぃよぉ……っ!」
 瓶口にローションを垂らしてやるとすんなりとボトルは入り、中松は淫乱の役割通りにワインボトルでオナニーをして悶えた。
「ああぁっ、ああっ、あぁあんっ! きもちぃっ……! きもちぃよぉ……っ!」
「もっと奥まで入れて、そう」
「あああ……んっああんっ……っ、ぁ、はんっ! グリグリ、しな、で……」
「気持ちがいいんだよな? これが」
「きもちいい……っ! あ、あぁっ、あ、や、もっとぉ……おま○こしてっひゃああん」
 とうとう中松はワインボトルで絶頂をするほどに覚醒した。
「はは、本当にイキやがった……やべえ……中松……」
 ワインボトルでイかされた中松は床に倒れ、体は痙攣している。催眠術で淫乱だと言われた中松は本当に抵抗なく体を開き、様々なものをアナルに挿入した。
一升瓶の瓶口まで試したが、最初のワインボトルの太さが気に入ったのか、中松はそれでオナニーを繰り返した。
 馬鹿になったように狂ったように性欲に従順になり、涎を垂れ流して中松はワインボトルでのオナニーにはまっていた。
 それを友部は動画に撮り、写真を撮り、様々な痴態を演じる中松の様子を記録した。今回はうまく催眠術にかかったが、次もかかるとは限らない。
 だから駄目になる要求を続け、中松の限界まで犯したのだが、やがて朝方近くになると中松は疲れたのか自然と眠ってしまった。
 仕方がないのでその寝入った瞬間に催眠術を解いた。
 寝てしまうことで不都合があっては困るだろうからだ。
 その日は夕方まで寝てしまった。
「うわ、すっかり暗いじゃん……マジで寝倒した」
 やっと中松が起きたのだが、幸い催眠術は取れていた。
「疲れてたんだな、仕方ないよ」
 そう友部が言うと中松は盛大にため息を吐いた。
「酒も瓶で転がってるのに、記憶にないぞ……」
 一升瓶やらあらゆる酒瓶の瓶口を試したので、中身を捨てた瓶が転がっているから勘違いしているようだったが、その方が都合がよかった。
「まあ、俺も記憶ないし、お互い様じゃね?」
「そうだな、結局出し物も決めてないしー」
「まだ時間はあるし、決まらなくても女装して歌でも歌えば何とかなるだろ」
「最悪の場合はそれでいくか……ふふ、あー体のあちこちいてえよ」
 不自然に痛みを感じるらしいのだが、アナルの感覚がおかしいことは中松も口にしなかった。さすがに恥ずかしかったのか、言うのを憚られたのか分からないが、その疑問は浮かんでいるらしいが、友部には言わなかった。
 友部はにやりとしてそれでいいと思った。友部にも言えないようなことを他人に喋るような性格ではない中松なので、そのまま誰にも相談はしないだろう。
 そのままその日は中松と自宅で別れ、次の休みも芸のことを決めることにした。




 友部は、中松に対してまだ催眠術が効いているか、会社の昼休みに試した。
 会議が終わったばかりの室内で後片付けをしているところで、友部は二回手を叩いてみた。
 するとそれまで怠そうに後片付けをしていた中松がすっと立ち上がり動きを止める。
「中松、こっちにきてフェラをするんだ」
 友部は中松の様子から催眠術にまたかかったことに気づいた。明らかに動きがおかしくなり、従う体制を見せるのだ。それは散々あの夜に観察したから分かっている。
 その指示に中松は嬉しそうに笑いながら近づいてきて、すっと友部の側で跪いてファスナーを開いてすぐに友部のペニスを取り出して、何の躊躇もなくフェラチオをした。
 周りでは昼休みに入ったので人がどんどん廊下を通っているが、会議室に入ってくる人はいない。昼食に開放はしてないのでドアの鍵は閉めてあるし、鍵はここにあるので誰も入ることはできない。
 その安心感からか、友部は大胆になり中松に催眠術をかけてみたくなったのだ。
「んふっ……んふ……っ んん……!」
 中松は美味しそうに友部のペニスを咥えてジュルジュルと音を立ててペニスを口で扱く。荒々しく吸い上げて先走りが出ている友部の精液も舐め取っていく。
「んふっ……ふぅっ……ぅう……っ んんぅ……っ!」
 美味しくてたまらないとばかりに銜え込み、喉まで突き入れて精液を強請る。
「いい子だ。その調子だ。そうしたら口の中に出してやる」
「んぅ……っんふっ! ふ、ぅん……っ!」
 出してやる宣言を出すと、中松は身震いしている。
「いいぞ、自分のペニスを出して扱いても。その代わり俺をイカせないとイクことは許さないからな」
「んっぶっ……んっ、んっん、ん゛ん~っ」
 友部がそういうと、中松は喜んで自分のペニスをパンツから取り出し、片方の手で扱きながらより一層深く友部のペニスを銜え込んだ。
「ん゛ん~っ……ふっ、んっぅん、んむっ、んんっ」
「はは、気持ちいいぞ……中松」
 そうしていると、外を通っている女性会社員の会話が聞こえてきた。どうやら会議室に誰もいないのを知っているのでその前の廊下で話し込んでいるらしい。
「中松さんって彼女いるのかな?」
「さあね。でもいるんじゃない? 最近なんか週末常に用事があるって言っているし、休みの日に連絡付かないって言っていたよ」
「ええーマジで、かっこいいから狙ってたのにぃ」
 そう聞こえてきて、友部が笑って言う。
「お前、モテるんだな? でもまさか彼女じゃなくて彼氏のおちんぽ咥えてオナニーしてるような変態とは思いもしないだろうな。しかも会社で、平然と変態行為をするようなやつとはな」
「んんっ……んむっ、んっんっん゛~っ」
 罵ってやると、中松は一瞬体を震わす。言葉責めでイキそうだったのを耐えたらしい。
「ああ、危なかったなぁ、イキそうだったんだ? 許可なくイクとおちんぽをおま○こに突っ込むよ?」
「ん゛ん~っ! んっふっ、んんっんっんっん゛っ」
 まだ完全な性行為はしていないのは、中松の中にまだ抵抗があるようだったからだ。ここは丁寧に頭の中を壊してやると、催眠術でも簡単に股を開くようになるだろう。
「んん~っ……んっんっ、んむっ……」
 中松は必死に友部を気持ちよくさせてから、絶頂に導いていく。あの一晩で中松はすっかり友部の好みのフェラチオをしてくるようになった。完全に中松の口の中は友部専用のオナホールになっていた。
「んんっ……! んぶっ、んむっ、ん゛っん゛っ~」
「出すぞ……中松、ちゃんと飲め!」」
「んっん゛っん゛ぶっ、んんん~っ!」
喉の奥で友部が射精をすると、中松はそれをごくごくと喉を鳴らして飲んだ。そして友部のペニスを舐め、綺麗にした。
 友部が中松のペニスを見ると、中松は絶頂しており、射精した跡が見える。
「それも舐めて始末しておけよ? 中松」
 そう友部が言うと、中松は自分の吐き出した精液を舌で舐め取って床を綺麗にした。まるで犬のようになっている中松を見て、友部はゾクリとした。
 そして友部は中松の催眠術をこうかけ直した。
「このままいつも通りに仕事をしろ、仕事が終わったらこの会議室で待っていることだ」
そう言って手を叩くと中松は服を整えて何事もなかったかのように仕事に戻っていった。もちろん催眠術はまだかけたままであるが、平然として中松は仕事をこなした。
 友部によってかけられた催眠術のおかげか、普段中松がミスをするような仕事を与えてミスを誘う上司の嫌がらせがその日は機能しなかった。
 上司のミスを自動で判断して修正してしまったのだ。それには上司も驚いていたが、友部も驚いた。
 こんな効率が上がるような催眠術をかけたつもりは一切なかったのだが、妙な効果があるようだ。
 そして中松のオドオドとした様子がほぼなく、てきぱきと仕事をこなしていく様子に、周りが人が変わったようだと見直していた。
 その日の就業時間が終わると、社員は一斉に帰っていくが、その日は友部は残業をすることにした。実際、休んでいる社員の仕事が残っていた。次の会議用の資料を作る作業で、明日でもいいのだが今日のうちにやってしまうことにした。
 残業する理由が欲しかったので、その残業に中松を選んで残業をした。
 中松は何も文句は言わず、催眠術がかかったままで仕事をこなし、あっという間に資料を作った。二時間以上かかる仕事だったが、中松と二人でやったので一時間もかからなかった。
 そして中松はじっと友部を見る。催眠術にかけてあるから、会議室で仕事をしろと言った命令が終わったので次の指示を待っているのだ。そうしないと催眠術を受けている間の中松は動けない木偶の坊だ。
 会社の入り口のドアを閉め、鍵をかけてしまい、誰も入れないことを確認してから、別の会議室に入った。ここは防音が利いている部屋で、壁を殴って音を出さない限りは外に音が漏れないことを友部は知っていた。
 社員がヤリ部屋としてしようしていることもあり、普段は出入り禁止であるが、今は誰もいない夜なので使った方がバレない。
「中松、服を脱いで自分でこれを使って慣らすんだ」
 友部はそう言って中松にディルドを渡してローションも渡した。
 すると中松はすぐに服を全て脱いでしまうと、床にディルドを置いてアナルを指で慣らした後、床にくっつけたディルドにまたがって腰を落として腰を振って一人オナニーを楽しんでいる。
「あぁーーっ!ああっ、いい、ああ……おちんぽっいいっ!」
 散々酒瓶の瓶口で慣らしてあったからなのか、その翌日のせいか、中松のアナルは大きなディルドもすっかり飲み込んでいる。その様子から、友部はすぐに気づいた。
「ふあ……あ、いいっおちんぽっああんっあっあっあっあああ……!」
 腰を振っている中松の抵抗のなさは、あの次の日に自宅に帰った後に中松は自分でアナルを弄っていたのだろう。
 催眠術が解けても性欲は収まらなかったらしい。
「中松、おま○こ弄ってオナニーしたな?」
「はあんっ……ああんっしたっ……おま○こで……オナニーした……酒瓶突っ込んで……ああんっいっぱいしたっんっ」
 どうやら深い意識の中にはその行為で散々気持ちよくなった事実は残っていたらしい。オナニーをするのに酒瓶を使うという発想はそういうところから得ていたようだ。
中松が素面でそれを行ったという事実に、友部は完全にペニスを勃起させた。
「はぁんっ!あぁ……きもちいいっ!あーーいいっんはあんっ……あんっ」
 友部がペニスを勃起させているのを見ると、中松は習慣になったかのように差し出されたペニスをすぐに口に咥えた。
「んーーーっ! んんんんっ!ん、ん……っ、ん……」
 ジュルジュルと涎を垂らして友部のペニスにしゃぶりつく中松。その中松の頭を撫でて顔や顎も撫でてやると、猫のように気持ちよいのか撫でられているところを伸ばしてもっとやって欲しいと強請る。
「んんんっ……んふっおちんぽっおいしいっんっ!」
「そろそろこれをおま○こに入れて欲しいか?」
「んふっ……あっんっおま○こにおちんぽっ……ああんっほしい……ああんっ」
 中松はアナルからディルドを抜くと、友部のペニスを自分のアナルに導くようにして尻を友部に向けた。
 尻を両手で持って広げ、アナルを自分で広げて入れて欲しいと強請った。
「んふぅうう……おちんぽっほしぃよぉっ! 友部のおちんぽ、俺のおま○こに挿入て、おま○この奥までガンガン突いて、おま○こに精液注いで……おま○こにおちんぽ欲しいの……ああんっ挿入て……」 
 これは友部が言わせたわけではない。中松が自然に口にした言葉だ。セックスをするという合意はあくまで中松からの意思を尊重した。たとえ催眠術にかかっていても、この辺りは拒否反応が出やすいのだと、指南書になったサイトには書いていた。
 催眠術にかかっていても自然と合意に持ち込める方法は、こうやってどうしようもない性欲をあげてやると墜ちやすいのだそうだ。
 中松は昨日の時点で墜ちていたらしい。
「いいだろう」
 友部はゾクリとしてペニスを硬くした。
 中松が催眠術にかかっていても墜ちてきたことが嬉しかった。
 挿入するシーンを動画に撮り、ハメ撮りをしながら初めて中松を犯した。
「ひああんっきもちいい……あぁぁっああんっ……いい、おちんぽっいいっきもちいいからぁ……!」
ズンズンと奥までペニスが挿入っていく度に、中松は体を痙攣させながら友部のペニスの圧迫感を喜んで嬌声を上げている。
「ああっああっぁはっ……はぁんっんっぁん! おちんぽぉっ……おちんぽ凄い……ああっいい……っ」
「すげ……簡単に挿入った……どれだけ待ちわびていたんだ……」
 友部は待ちに待った中松の中を感じながら、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「お、いい感じ。中松はどう?」
「あぁっ、はやく、もっとはやくぅ……おちんぽいいっおま○こきもちがいいっあはんっ」
 待ちきれない中松が腰を自分で振って友部のペニスを奥まで誘ってくる。
「あぅ! あっ、んっ、んっ……あぁぁ……もっと、もっとっおちんぽっ……奥までおちんぽちょうだい……ああんっんふっああっんっ……ああんっ……おちんぽっああんっっいいっ」
 カメラには中松の腰を振る様子や、嬌声を上げている声まで入り込んでいる。
中松はそんなことは一切気にした様子がないのは、散々友部が撮影をしたからだろう。恥ずかしさは既に性欲に負け、中松は完全に性奴隷になっている。
「やぁ……っ、もっと、もっと激しく、おちんぽでっおま○こぐりぐりして……ひああんっ」
 友部はカメラを置いて中松に焦点を合わせると、中松の腰を掴んで強引に腰を振り始めた。
「あ――っ!やっ、あっ、あぁああんんっいっ、ひぃっ……ひぁああ……あーおちんぽっ……ひああんっ!」
 自分で腰を振っているだけでは味わえない感覚に、中松の頭の天辺まで快楽が雷のように突き抜け、中松は半分だけ催眠が解けた。
 しかし半分効いている催眠がセックスから逃れようとはせずに、頭の中は混乱したが、それは一瞬のうちに催眠状態で与えられた快楽に支配された。
「あーああっんっおま○こきもちいいっ……っ! おちんぽすごいっあああああぁぁ……!!」
誰かのペニスがアナルに挿入っていて、それによってセックスをしていると理解したのだが、そのセックスが気持ちがよすぎた。それまでにした女性とのセックスでは得られなかった快楽が一気に正常な判断をする脳を犯し、洗脳していくのだ。
「いくっ、いく……! おちんぽでっおま○こされてっいくっひぁ、あ……ああぁっ」
「まだ、中松。ちゃんと感じろ」
「ひあぁ……っ、あっ……あっ……! あぁ……っ、はっ……はぁっ……あぅぅ……」
 動きを急に止められ、ゆるりと挿入をされしまい、中松はハッとする。
 さっきの声は知っている。友部の声だ。それだけははっきりと分かった。
 その瞬間に中松は催眠状態のときに行われた友部との行為を思い出した。
 どうして忘れていたのかと思うような行為の連続。それがフラッシュバックのように押し寄せてきて、そのときに得られた快楽が一気に体を貫いた。
「ひっ、あっ……んっあぁっ!あん……っあっ、はあぁあんっ」
 その衝撃で中松は絶頂してしまう。しかしその絶頂はドライオーガズムで射精は伴わないもので、中松は初めてドライで達して混乱した。
 オナニーや射精を伴う絶頂はすぐに快楽が去ってしまうのに、今の絶頂は快楽が長続きしており、感覚が研ぎ澄まされ、友部が挿入を繰り返すたびに溜まらなく感じたのだ。
「あぁん! あうっおま○こ、おちんぽでっいってうっああんっ……あんあんっぁあああーっ!」
「ああ、ドライで勝手にイッたのか。しょうがないな……ほら、まだまだ時間はある」
 友部はさほど気にした様子もなく、挿入を繰り返して激しく中松を突き上げてくる。
「いっ、い、いいって……っ! おま○こ、いい……っ、いいいっ……!あぁっ……おちんぽっ気持ちよすぎて、おま○こっ気持ちよすぎて、いっちゃううぅっ……!!」
絶頂したままで絶頂をさせられる感覚に、中松はもうこの状況を抵抗せずに受け入れることにした。
「あっあんっ、おま○こにおちんぽっいいのぉ! はぁんっ! あんっあんっいいよぉおっぁあうっおちんぽっ凄……あーっあぁあーっ!」
中松は友部に犯されてまた絶頂をした。今度は射精を伴う絶頂で、中松は大きく体をのけぞらせて、勃起したペニスから精液が噴き出した。
「あっ……ああああっ……ううっんんっんんっ!」
「盛大にイッたな。潮を吹いたみたいに漏らしたな」
 あまりのイキッぷりに友部は驚いているようで動きを止めた。
「大丈夫か? 中松……」
 その止められたことが中松には不満だった。
「ああーぅんっ……ふぁっぁんっ……あんっ……もっと……おま○こ突いて……っ 友部ぇ、こうなった責任取って……あああーっあー!」
 そう言いながら中松が友部を振り返ると、友部は驚いた顔をしている。
「まさか……催眠が解けたのか……?」
「あ、あっ催眠……あっんっ……何でもいいから、お願い……もっといいとこ、おちんぽでっもっとおま○こ突いてぇええ!」
 中松がそう言うと友部は驚いたままであったが、萎えかけていたペニスが復活した。
「そういうことか……いいだろう……くれてやる。そのために今夜空けたんだ」
 友部は中松の腰を強く掴むと、激しく腰を突き動かした。
「ぁあんっあんっあんっもっとぉっ……ああっいいっおま○こいいのっあっあっんあっ!」
中松はそのまま嬌声を上げて自らも腰を振った。二人は無我夢中でセックスに興じて、抜かずに四回した。友部は四回とも中松の中で射精して中出しした。
「おま○こでいっぱいいった……あんっ」
 中松はそのまま床に崩れるように倒れ込んだが、すぐに起き上がり目の前にある友部のペニスを口に含んだ。
「んふっん……おちんぽっ足りない……おま○この奥にもおちんぽっせいえきっ欲しい……んふっ」
 催眠術に半分かかったままである状態でも中松は平気で友部のペニスを咥えた。
 それを美味しそうにしゃぶりあげて、友部に強請る。
 友部はそんな中松に絶対に解けない催眠術をかけていたのを思い出す。
 一番初めにかけた催眠術だけが解けてないのだ。
 ――――――一生、このペニスなしでは生きていけない。
 そう催眠術をかけた。
「……そうだな……もっとあげるよ。中松……」
 友部は中松の頭を掴んでそう言った。中松はにっこりと微笑んで友部に従った。

 その後二人は体の関係ありの恋人同士になったが、会社にはそれを秘密にしていた。催眠術のおかげで仕事効率が上がったままの中松は、その後一年で昇進し、自分の部署を持つようになるも、そこに友部を引き抜いた。
 たまに会社の鍵がかかる部屋で昼間っから盛ったりしている。
 相変わらず友部のペニスを舐めるのが大好きで、いつでもしゃぶっていたいと平然と言うほどになっている。
「んっ、ふっぅ、んぅ……んっおいしい、おちんぽ……ふぁっ、んっんっ、んっぅんっ」
 中松は無我夢中で友部のペニスを扱き、喉の奥でその精液を受ける。
「んっちゅっ……んふぅっ……ふむぅっ、んんっ、んっ」
 綺麗にペニスを舐め尽くすがそれでも足りずに、友部のペニスを摩っている。
 もう友部は中松に催眠術はかけていない。けれど、最初にかけた催眠術がまだ効いているかのように中松は友部から離れない。
 中松はにっこりと笑って友部のペニスを舐める。
「これ、大好き」
 そういう限り、友部は中松にペニスを与え続けた。
 催眠術をかけて好きにした負い目もあるが、何よりも手に入れたかった中松が手に入ったことが嬉しかったのだ。
 だからこれでいいと思った。

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