115-狂うのを待っている
母親が再婚した。
千裕には寝耳に水だった。
再婚相手は、親戚の知っている叔父さん。
いわゆる後添いというやつだ。
千裕の母が美人で有名で、求婚者は多かったのだが、千裕が死に別れた父親以外を父親と認めなかったので再婚はできずにいた。
それは十五歳の頃、叔父がよく自宅にきていた。
近くに引っ越してきたからと、果物を持っては自宅を訪ねてきた。
その時に叔父の息子である祐悟も連れてきていた。
年は五歳年上で、その頃祐悟は大学生だった。
中学生の子の相手をする祐悟は、ただただ優しかった。兄ができて嬉しいと千裕も懐いた。
そのままで終わるかと思っていたら、急に二人は結婚すると言い出したのだ。
親戚の叔父であるから血が近いと思っていたら、叔父は一族の女性と結婚した人で、名字が同じだったのは養子に入ったからだと後で分かった。
結婚式をしてなかった母親は、結婚式や披露宴をしてもらった。
当日は忙しかったが、その時千裕は控え室で親戚が話しているのをうっかり聞いてしまった。
喋っていたのは、母親のいとことその母親、そして母の兄の嫁だ。
「とうとう、あの人、千夏さんと結婚したわね」
「最初から千夏狙いでこの家に入り込んで、病弱な眞子を選んで死ぬのを待ってたんだろうよ。千夏も馬鹿な男に引っかかったもんだけど、一人で頑張ってたから、あたしゃそれは認めたんだけどね」
「千夏さん、美人だもんね。でもどうやって取り入ったんだろうね。千夏さん、前の旦那さんに惚れて未だに忘れられないって言ってたし。それ覆して結婚するなんて、何の気持ちの変化なのかしら?」
「そういや、あの気味の悪い子供も再婚についていくんかい?」
「らしいわよ、千裕ちゃんが懐いてるって。さっきあの子見たけど、なんか雰囲気変わってたよ。好青年風になってた」
「千裕は引き取りたかったんだけどね。うちは男子がおらんからの。跡継ぎに欲しかったんだが」
「またその話。うちの娘がまーさんところの息子と結婚するからトントンになるって言ってたじゃないの。千裕ちゃんのことは諦めるって」
「そうはいうても、ようやっとあの男が出て行くと思ったら、よりにもよって本家筋の千夏をターゲットにするとはな。ほんま、あの男」
「母さんはあの男のこと最初から嫌いやもんね。顔で笑って腹で何考えてるか分からんいうて。私も同意見や。千夏さん大丈夫やといいんやけど」
「ほらみてみい、女やったら皆あの男は怪しいって思う。千夏は頭足りてないからまた騙されたんじゃないかい? 光太郎も何で千夏の面倒ちゃんとみてなかったん」
「光太郎さん、あの男に俺に任せてって言われて、会社が忙しいから任せたって言ってた。そしたら結婚するって言い出して仰天、かあさんに怒られるって言って、今日も仕事の出張で逃げてる」
「光太郎は後で怒るとして。あの男、この家乗っ取る気じゃないだろうね?」
「そうはいっても千夏さんは本家とは直接繋がりはないでしょ。かあさんが口出してるけど、それも千夏さんに直接じゃないし千夏さんも今更本家には戻らんし」
「その辺は聞いてきたんやけど、本家に迷惑かけんように東京に引っ越すらしい。なんかあの男の友人の会社を譲り受けたとかで、仕事もそっちになるらしいって」
「あれこれ手をだして、そこそこ上手くやりおるからな。さすが下男の才能や」
「そうはいうても、そこの人らってなんか途中で狂ってしもて、自殺ばっかする家やろ? 世間的にうまーいっててもすぐ死によるから、死人の家って」
「そうじゃ。だからそこの子供作っても無駄なんじゃ。あいつら欲しい物はいくらでも手に入れられて上手くいくのに、ポンポン死によるからいつまで経ってもなんや。眞子も眞子の親も、みーんな騙されて全財産あの男にくれてやるために死んだんや」
「あーあの事故ね。眞子ちゃんは病死だけど、それでも両親が事故死したショックで心臓発作でしょ……なんか可哀想でね」
「その生命保険も億単位かけてたらしいって、両親の分と眞子ちゃんの分で五億くらい出たらしいよ保険金」
「あーそんで、それを元金に会社してたのか。えらい羽振りがいいから、どっから金でたんやーって噂になってたけど、えげつない保険金やね」
「だから、保険金掛けて殺したんじゃないかって言われてたね当時は。でも警察が事故死って断定したし、眞子ちゃんは発作やしね」
「そうなるように仕組んだって言われてもね。無理だろうし」
「千夏ちゃん、一応あの男に好かれてるから、死にはしないと思うんだけどね」
そういう話は延々と続き、それら全てを千裕は聞いていた。
どうやら、母千夏の再婚相手である孝の実家は、昔から自殺者を沢山出す家らしい。そのせいで狂った人も多く、その地域では忌み嫌われているらしい。
さらには千夏を最初から欲しかったが、当時は千夏が結婚をしていたので、眞子という千夏によく似た病弱な娘と結婚をしたらしい。その時にできた子が祐悟のようだ。
さらには孝はどうやら口が上手くて相手を丸め込むことができるらしい。そうやって人に取り入っては、いつの間にかその人を支配している。そしてその人の持ち物がいつの間にか孝の物になり、持ち物を全部渡した人は死んでしまいこの世から消える。
よく分からないが、それでも千裕はその時はそれを聞いてもこじつけで気に入らない人の悪口を言う一族の人たちだと思っていた。
それでも一族の人が千裕に酷く当たったことはないので、少しは真実もあるのだろう。
でもこれからはその一族と離れたところで暮らす。
だからもう関係の無いことだ思った。この時は。
母親の結婚後、引っ越した先は家が二軒あった。
大きな敷地内に別々に家があり、双方入り口も違う。
大きな塀はしっかりと周りから家を隠して遮断されている。この地域の家はそうした家が多く、道を歩いていても周りから家が見えたことがない豪邸ばかりだった。
「千裕、俺らはこっち」
「え?」
車から降りると、祐悟が千裕を呼んで勝手口から敷地に入った。
「ほら、新婚の夫婦の家にいたって気まずいだろ?」
「あーまあ、そうだね」
豪邸の入り口は正面玄関にあり、その正面玄関を通り過ぎて歩いて行く、小さな勝手口がある。そこから庭に入ると、大きな木が沢山ある。そこには小さな道がありそれを歩いて行くと一般的な一軒家の大きさの家があった。
入ってみると玄関で靴を脱いで上がると目の前に扉が一枚ある。それを開けて入ると大きな居間が広がっている。
ダイニングキッチンも居間もそのままだだっ広いところにあり、反対側は窓ガラスその反対側に階段と扉が四つほどある。
階段はそのまま二階の部屋に続き、二つある部屋は簡単な敷居でしきられているだけの部屋だ。
「部屋を行き来しやすいように壁はないよ。いいでしょ。なーんてな。俺がこの家に住むことはないから、千裕が住みやすいようにしてあるだけ。もちろん俺の実家から持ってきた荷物は置くけど、俺、大学が向こうだし、大学を出たら一人暮らしするから、こっちは休みの間使わせて貰う程度かな」
そう祐悟が言ってきたので、千裕はちょっと考えた。
「え、じゃあ、俺ここに一人?」
「そうなるね。大丈夫、一人暮らしのつもりでやればいいよ。時々掃除の業者も入るけど、一人暮らしの練習だと思えば気が楽だよ。それにあの二人、新婚だからその気分に浸らせてやらないとね」
そう言われると邪魔するのは可哀想だと思えた。
母の千夏は十年以上も独り身で過ごしてきたのだ。やっとこの人だと思った人と暮らし始めるのを邪魔してはいけない気がした。
将来的にも離れていくのだからと言われたらこれでいいか思えてきた。
その後部屋を見て回った。二階の上には屋根裏部屋があって、そこは天窓になっている。
「星が見られたら、楽しいし、雨も面白いよ」
そう言われたら楽しそうだった。
一回の四つのドアは、トイレと洗面所、風呂と脱衣所、洗濯機と裏口に出るドア、残りは物置だった。
「床暖房に夏は業務用のエアコン。これがあればこんな吹き抜けっぽい家でも過ごしやすくなるんだってさ」
そう言われるとだんだんと、一人暮らしも悪くないと千裕は思った。
千裕はこのまま高校を東京の私立の学園に入ることになっていたし、母親はそのまま専業主婦になり、父親は新しい事業が軌道に乗って、社長になったばかりだ。兄である祐悟は、また地元の近くの大学に戻るが休みは絶対東京の方が楽しいから帰ってくるといい、家族はその夜は一緒に外食をして、それぞれの生活の新たな門出を祝った。
これから楽しい日常が待っている。そう千裕は思った。
けれどそれはたった数時間で壊された。
2
その夜は飲めないお酒をちょっとだけ祐悟に分けて貰った飲んだ。
だから身体はすっかり酔っていて、そのふわふわのまま眠りについた。
夢はとても酷い夢を見た。
真っ黒な男に体中を陵辱される夢だ。
「あぁっあっひっあぁんっんっあっいいっ、あぁん」
男が千裕の身体を弄り、体中にキスをしていく。丁寧に丁寧に舐めて手のひらで擦って、至る所にキスマークを付けるように吸い上げてくる。
「あぁっ あぁんっあっひっそこっあっああんっ」
千裕はその男に乳首を弄られて悶えた。
「あっやっ乳首っへんっ……あっいあっあっぁんっ」
舌が乳首の周りを舐めてクネクネと押しては舌が舐め取っていく。
それは初めてなのに凄く気持ちよく感じて千裕は堪らなかった。
「あぁあんっ! あっあひっらめっあんあんっ! ちくびっくりくり、あぁっイイっきもちいっあっあぁーっ!」
「………………」
黒い男が声にならない声で何か言っている。それを千裕は聞き取れない。
けれど笑っているのは分かった。
「ふあぁっんっちくびっ……あっああっんっいいっ……あっあっ」
けれど黒い男の舌が気持ちがよくて、そのまま身を任せていると、湿った指が千裕のアナルに挿入り込んでくる。
「ひああっらめっ、そこっあひっ……おかしくなるっあっい゛っあっあっあんっあんっあんっあぁんっ!」
アナルが感じるなんておかしな世界だと千裕は思ったが、それでも圧迫感はあるが、指はとても気持ちが良いところばかりを攻めてくるのだ。
「あひっああっいくっやぁっ……あ゛っひっああぁんっ!」
急に射精感が出てきて、あっという間に千裕は射精をした。
「あぁあんっイって、イってぅっあひっ好きっ……イってぅっ……あっあんっあんっああぁんっ」
達しても指が止まってくれず、千裕はアナルをどんどんこじ開けられていった。
「あひぃっあっあっああっん、ふぁあっはぁっ」
また絶頂をさせられて、千裕は射精を強いられた。その快楽が気持ちよくて、もう何者でもいいからもっと気持ちよくさせてほしかった。
「ああぁっ!? ひぃっ、あっ」
そうしていると、黒い男は大きな黒い物体を千裕のアナルに突き入れてきた。
「やああぁっ! あんっ、はっ……」
深く深く奥までそれが入り込み、中をグジャグジャと気持ちよくさせてくる。
千裕はそれに痛みを感じなかった。
何かに麻痺しているかのように、ただそこを突かれると疼いて仕方なかった。
「ひぃっ……なにっ、これ、あっ、あっ」
そのまま黒い男が動き出し、中をその物体が出入りしている。
「はぁっ、はぁっ……ん、ふっ……」
ジュルジュルと音を立てて体中を犯されている感覚にだんだんと千裕は快楽を覚えてしまった。
「あぁん……っ、はぁ、んんっ」
パンパンと激しく打つ音がしていたが、それが何の音なのか千裕には分からないが、それが中を蠢くものと一対の行動だということだけは理解した。
「あんっ、んっ、いっちゃうっ、いっちゃうっ……っ、はぁっ、あぁんっ!」
また射精感が酷くあって千裕は射精をした。
そんな千裕を黒い人が見て笑っている。
「やぁっ……見ないでっ、みるなっ、んっ、ぁんっ、はぁあっ……」
またその黒い人の物体が中に入りできて、それを見せつけるように高く腰を上げられて、挿入を見せられる。
「あああぁっ! やぁっ、見られてるっんっ、あんっやらっだめっ見ないでっ」
黒い人はしっかりと千裕を眺め、身体を揺すってくる。
「あんっ、あっあっ、やだぁっ……みられてるっ何かで犯されているのっみられてっあひっあひっんっふぅっ」
やっと千裕は黒い物体にアナルを犯されいることを理解した。
でもそれが怖くもなく、不快でもない。どうしようなく気持ちがよくてどうしようもなかった。
「ひあぁっ! やっ、あぁんっ……だめっ……あっ、あんっ」
パンパンパンと腰が鳴っているのだと気付いたら、その黒い人がだんだんと人に見えてきた。
しかしその顔は真っ黒で誰だか分からない。
「やっ、あっあっ、やらっいったのにぃっ……はぁ、はぁんっあっ、あぁんっ……も、はなしてっ、はぁっ……ふっ、またいっちゃうからぁ……」
だんだんと舌っ足らずになってきて、快楽に身体が溺れていく。その溺れることは気持ちがよかったし、これは夢だった。
「ああーーっ! やぁっ、ちくびすっちゃ、らめぇっ、あっ、あっ、あぁあんっ……」
黒い人の口が乳首を吸っているのが見える。それが舌を使って嬲ってきて、唇で吸いあげてくる。
乳首が異様に感じて千裕は絶頂した。
「いっ、やだぁっ、いくっ、あんっ、ちくびでいっちゃうっ……! あぁっ、あっあっあああんっ!!」
射精をするほど感じてた千裕は、深く息をしながらも、ふと思ったのだ。
これは夢じゃないのか?と。いやに現実的に聞こえる息遣いと人の気配。
それが夢じゃなかったら、一体なんだというのか。次第にその千裕の視界がクリアになってきて、目の前にいる黒い人の顔がはっきりと目に映った。
「ああぁ……祐悟さん? えっやっふぁっ、あん!」
はっきりと認識したとたん、祐悟であった黒い人が何をしているのかはっきりと分かった。
「んっ……あふっ、んんっふっ……なっ、なんっ……こんなことっ」
明らかな男同士のセックス。アナルセックスというものであることは、千裕も知っている。
けれど、どうしてそれを祐悟としているのか分からなかったし、どうして祐悟に犯されているのかも理解できず、千裕は大混乱に陥った。
まだアナルの中にしっかりと勃起した祐悟のペニスが挿入っているのだ。
「やぁあああっ! あっ、あぁっ、だめっ……何でこんなこっとっ、あんっ祐悟さん……おれたち、兄弟になって、んあっ」
祐悟から離れようとしても動けないことに気付いた。
腕は足首に縛られていて、その足も膝を固定するために何かで縛られている。だから足は折り曲げられた状態で身動きできなかったし、腕も足首に固定されているから、起き上がって逃げるという行動ができない状況にされていた。
何でこんなことにという千裕の言葉に、祐悟はそれまでの優しい顔を脱ぎ捨て、ニヤリとして言った。
「最初からこれが目的だったからだ。お前たち親子をこうするために、俺と親父は手を組んだんだよ」
「はぁっ、あふぅっ……、そんな、ひどい……あっあっ、いあぁっ!」
「何言ってやがる。初めてでペニス突っ込まれて喘いでるお前が……こんなおま○こして、乳首も勃起させて男を誘う身体をしておいて!」
「あぁんっ……ちくび、もっやだぁっ……あっ、あっ」
どうにも喘ぎが止まらず、千裕は嬌声を喘げてしまう。
「兄弟? 笑わせる……お前とこうなっても世間に誤魔化しが利くようにしたんだよ。世の中、ゲイは養子縁組をするだろうが、それだ……お前は俺のものになったんだよ……」
「ひあぁっ……そんなっ、んっ、あぁんっ」
「お前のここはもうおま○こだな、ペニスをしっかり飲み込んで締め付けてやがる……心配しなくてもお前もお前の母親も、俺ら親子がずーっと面倒見てやるから、こうやって喘いでればいいんだ……」
「そ、そんな……ああっやだ……こんなの……ひっああっん」
「ずーっとこの日を待ってた。逃げられたら困るから、しっかり計画を立てて慎重にことを進めたんだぞ。結婚式も披露宴も、お前ら親子が逃げられないようにするためだ。あそこまで派手にやって、今更辞めますとは言えないだろ? お前らが恐れる世間様の評判とやらをあの一族が許すとは思えないっ」
どうやら、千裕たちを手に入れたのは欲しかったからというのもあるのだろうが、その血族に対してもかなりの恨みがあるようだ
「はぁっ……や、だ、おちんぽ、なんでっ……も、はいらないっむり」
「挿入ってんだよ、しっかりよ……お前のおま○こ、調教すればトロトロに仕上がりそうだな……長く掛けて犯してやるよ、ここにはお前らが逃げ帰られる場所はないからな」
そう言われて千裕はハッとした。
そうなのだ。生活の全てをこの親子に握られているのだ。何をやるにも許可が必要で、そうそう簡単に逃げることはできない。それに母親も助けなければならない。
「ぁんっ、い、やだっ……! そんな、かあさん、ん、だまされて……っ、やっ、あぅっ」
「あの女はもう調教済みだよ……お前のことで脅して親父が犯してやったら、すぐに股開いて喘いでた。久々の男を咥え込んだ上にあの親父のペニスじゃあイチコロだよ。今日もSMに近い行為をやってんじゃね? やっと自由に好きなだけセックスができる空間を作ったんだ、あの女は逃げたりしねえよ」
そう言われて千裕は絶望した。
母親が千裕のことで脅されて、そういうことになっていたのは交際が始まってすぐだったらしい。千裕の側にはいつも祐悟がいて、祐悟に命令して千裕を犯すこともできると言われて母親はそれを守るために身体を差し出したようだ。しかしそれにハマってしまい、もう千裕のことはどうでもいいと結婚をした。
「ああ゛ぁーっ……やっ、はぁっ、ひぃっ……あんっ」
「こうやって何度も中出しされて、千裕も絶頂をしまくってたな……さすが親子だ。最初から慣れてやがる……」
「やあああっ! ひぅっ、あんっ、あんっ、うぅっ、やっ……ぬいて、あぁっ!」
嫌だと口で言っても、身体はどんどん開かれていき、すっかり千裕の身体は祐悟によって調教され始めていた。
「しっかり馴染むまで犯し続けてやるよ……何せ時間はたんまりある。この家はそのために建てたからな、誰の邪魔も入らない……ふふ、お前は一生俺に犯されて生きていくんだよ」
そのための東京でそのための屋敷だった。
このための準備をして、この屋敷は様々な物をしこんである。
家を別にしたのはお互いに顔を見られない方が人質感があるのと、気にしないで喘いでもいい環境を置くことで堕ちやすいからだ。
親子で頑張られると厄介だ。うっかり逃げ出されたら連れ戻すのも難しくなる。
そう思って助けの来ない環境を作ってから誘い込んだのだ。
「あんっ! やらっ、やらっ……ちくびっひいぃっ、はぁんっ、んっ、あんっ」
「ほら、おま○こが大分開いたぞ……大丈夫だ、俺がお前を愛してやるから、俺だけに狂って股開け、それでいい」
「ああぅっ、もっだめっだめっ……もう、おま○こっついたらぁっあっ、はああぁんっ」
散々ペニスで突かれて、千裕は絶頂をした。
祐悟はその日から千裕を犯し続けた。
大学はちょうど春休みで、時間は有り余るほどあった。
屋敷には当面の食べ物を蓄えていたし、祐悟は千裕が壊れるまで拘束を外さなかった。
「あぁんっ……いぃっ、あっ、らめっ、あっ、あっ」
首輪をして連れ歩き、居間のソファで犯される。
部屋中にパンパンと音が響き、いやらしい水音がしている。
もう朝から数度アナルで射精をされている。それでも祐悟の性欲は収まらず、部屋中を移動しながらも全裸で首輪と手首に拘束具を付けられたままの千裕は逃げることができず、祐悟の思うがままに調教された。
「あっあっ……ふぁっ、ひぅっ、あんっ」
「もう喘ぎ声しかでなくなったな……千裕」
「あっ……ああぁっ、あひぃっ、あんっ、あんっ!」
一週間もも経つともう感覚は麻痺した。祐悟に犯されることに慣れ始め、さらには身体が祐悟を求めていることさえある。
ペニスをアナルに突き入れられて犯されるのも気持ちがいいと感じて、そうされるとどうしようもなく悶えて絶頂をしまくった。
頭の中にはセックスのことしか考えることができず、とうとう自ら腰を振り始めてしまった。
「あっあっああぁっ、やだぁっまた、いっちゃうっ……、いっちゃうっはぁっ、あうぅ……んっんっふあぁっ」
「ああ、やっと千裕も素直になったな……可愛い千裕、愛してるよ……」
「あああーっ、いくっ、いくっ……あっあんっあんっあんっああああぁんっ!!」
千裕が派手に達すると、祐悟も中で射精をする。
それが気持ちがよくて、千裕はそれを幸せと感じるようになっていた。
二週間も過ぎると、千裕は自分から祐悟のペニスを咥えて強請るようになった。
祐悟に跨がって腰を振り、見事な淫乱の踊りで祐悟を食う。
「ああぁっ、いいっ、おま○こはいいっ、あぅっ、あっ、おかしく、なっちゃうっ……あっやあああぁっ」
「あっ……くっ……すごい……出る」
「ひゃっぁんっきたっんっせいえきっんふっ」
搾り取るように内壁を絞めてくる千裕のアナルに祐悟はすっかり夢中だった。
一ヶ月もすると千裕は祐悟とセックスするためなら、何でも従った。
「あっひぁっ、いいっ……あっやぁっあぁんっ」
朝の起き抜けにセックスで起こされても、千裕は腰を振ったし、祐悟の精液を飲んだ。
すると祐悟は千裕を父親の孝にも犯させた。
最初は千裕も抵抗したが、祐悟と孝の二人に一晩中犯されて、唯一あったこだわりすらも壊された。
この親子は平然と自分を犯すために存在している。
助けを求めても、きっと世間的にはこの親子の方が信用され、千裕の言葉は戯れ言として消え去るだけだ。
それが分かったとたん、千裕は狂った。
二ヶ月目には千裕は祐悟に何もかもやって貰わないと思考回路すら回らないほどにおかしくなり、あの家でずっと飼われている。
行くはずだった高校も辞め、自宅で祐悟を待つ生活を続けている。
祐悟は千裕が手に入ったのと同時に、地元の大学を辞め、東京の大学に入り直した。
もとよりそのつもりでいたので、祐悟は予定通りに行ったことをほくそ笑んだ。
「ひゃっあぁんっ! あひっあっあんっあぁっあっあんっ、んっやっ、やらっあんっ……ひっあぁんっ! やっあぁっ」
「千裕、可愛い千裕、やっと堕ちてきたね……ずーっと可愛がってあげるよ、俺の弟だからね……」
「あぁああんっ……やらぁっ、あっぁんっ、あんっひっあっあんっ、いくっ……はぁっ、いっちゃうっ……、いっちゃう……ぁんっあんっ」
祐悟は喘いでいる千裕をガンガンとペニスで突き上げて追い上げた。
「ああぁっらめぇっ、ぁんっ、いっちゃうっ、やっあっあひっ、あっぁんっあんっあああんっ!」
千裕が絶頂すると祐悟はその千裕のアナルに精液を中出しして果てる。
祐悟はペニスを抜いた後、ぽっかりと空いた千裕のアナルから精液が溢れ出すのを見るのが好きだった。
もう千裕には考えるという思考がない。
そうしたことで逃げるという考えを奪った。
最初に千裕に出会った時、父親の好きな女の子供など興味の対象外だと思っていた。
けれど、千裕は母親の千夏に似て可愛く、美人の男の子だった。
そこから一目惚れした祐悟は、あらゆることを父親と計画した。
最初こそ、田舎の村の本家がどうとか考えていたが、そんなつまらない復讐はすぐに父親と一緒に二人で捨てた。
あの親子さえ手に入ればそれでいい、それでチャラだと思ったのだ。
本当にそうして手に入れてみたら、本当に本家のことはどうでもよかった。
父親も同じようで、あの女を抱いて喜んでいる。前の妻にできなかったことだったからか、調教は進みすぎてあの女は犬のように言葉すら発せないほどになっていた。
祐悟はあらゆるものを千裕から奪ったが、何とか意思疎通するだけの思考は千裕に残した。
千裕とゆったりとした時間を過ごすのも最近は好きで、二人で寄り添ってゆっくりと寝ることもやり始めた。
このまま千裕と一生二人で暮らすために、千裕を飼うための環境維持のために祐悟は大学をちゃんと出て、父親の会社に就職し、副社長となった。
全てのことが千裕のためで、周りは知的に問題のある弟の面倒を見ていると思われている。
それでいい。そのために千裕を壊したのだ。
今の千裕の頭の中は、常に祐悟のことだけしかない。
それでいい、そう狂うのを待っていた。
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