108-足りないのは?
雨が降っていた。
深夜に入り、天気予報の予想が大きく早まり、明日朝の雨の予定が深夜に大雨を降らせた。
小和田の心は完全にその空と同じ色をしていた。
小和田は最近恋人と別れた。ずっと一緒にいるものだと思っていた恋人が、急に頭を下げて別れてくれと言ったのだ。
どういうことかと聞いたところ、上司の娘との婚姻話が本格化してしまい、もう断るとかそういう問題ではないところまで来てしまったというのだ。
断ると会社を首にすると社長に脅された。
「ずっとあの会社のあの仕事をしたくて頑張ってきた。やっと思い通りになる企画が通ってきて、商品も売れている。だからそれらを捨てて退社することができない。仕事に未練がある。だから」
そう言って、上司の娘と結婚する話を受けてきたというのだ。
小和田には寝耳に水のできごとで、ショックのあまり声が一時期でなくなったほどのショックを受け、最後は手紙で「別れます」と書いて送った。
相当ストレスだった恋人と別れたとたん、そのストレスが消えたお陰で声は戻ってきて、日常も送れている。
案外恋人がいなくても生きていけるんだと気付いた時には、恋人はもう上司の娘と結婚していて、何と子供も生まれていた。
半年で子供が生まれるということは、あの別れ話が出た時には妊娠も確定していたし、その上司の娘とも寝ていたことが確定したわけで、小和田はショックよりも恋人がそういうことが平気でできるような屑の人間だったことを知った。
それでもまだ好きな気持ちはあり、あの話が出るまでは本当に幸せで、恋人も優しかった。それが余計に苦痛を齎してきて、いい思い出だからと笑える状況でもなかった。
それから小和田は思い出の残るマンションを引き払い、実家の跡地近くにあるニュータウンで小さな戸建ての家を建てた。
本当は恋人と住む家を買うために貯めていたお金だったのだが、それはもう必要はない。それを使って大きな家ではなく、ちょっとタイニーな家があったのでそれを建てた。
一階に小さな居間とキッチン、風呂とトイレ洗面所がギリギリのスペースに作られていて、大勢は呼べない。二人暮らしを想定した作りだから、一人はちょうどよかった。
吹き抜けの二階に上がると片方が仕事部屋のような四畳ほどのスペース。そして反対側がキングサイズのベッドをきっちり入れた寝室だ。クローゼットもそのスペースにあって、この家に引っ越すために小和田はかなりの家具や持ち物を処分した。
すっきりした家は、小和田の心を綺麗にしてくれた。
やっとわくわくした気分で暮らせて、小さな家は心地がよくて、ちょっと寂しいからネコでも飼うかなとか思うほどだった。
小さな庭で、ホームセンターで買った小さめのサボテンを育てた。
小さな幸せをここで掴んだとそう思っていた。
その日の雨は、小和田の心を荒んだ時間に戻してしまう魔法がかかっているのかと思うほどに、小和田は雨が嫌いになった。
その雨の音が響かない、最新の防音設備を施されている家だから、テレビを爆音にしてその日を過ごしていた。
そんな夜に玄関のチャイムが鳴った。
「ん? 誰だこんな時間に」
小和田の知り合いは小和田がこんな家に引っ越したことは知らない。
だから訪ねてくることはないから、近所の人だろうかと思った。
小和田の家の周りは、まだ住宅地は建ってない。分譲中の土地はまだまだ家が建っている途中であるが、小和田の家の周りは土地が小さくタイニーハウスしか建てられないことが確定しているからか、小和田の家以外だと二、三件のタイニーハウスが建っているだけだ。
近所の人が訪ねてくるのは、町内会みたいな団地の回覧板を回してくる時だけだ。
「はい、どちら様?」
玄関のインターホンに出ると、そこには一人の男が立っていた。
それはよく知る顔だった。
『小和田……すまない、ちょっといいか?』
そうやってやってきたのは、小和田を振った元恋人の原岡だった。
雨は大荒れのようで、原岡は傘を差していたがその傘が逆さまになって壊れたところが映った。
小和田は慌てて玄関の鍵を開けて、門の入り口まで走り鍵を開けてから原岡を家に上げた。
不本意であるが仕方ない。帰ってくれと言える状況ではなかった。
玄関に入ると、まず小和田は原岡の服を用意した。大きさは合わないけれど、バスローブならそこまで気にする必要はないだろう。それを用意してから洗濯して乾燥機に放り込んだ。
その間、原岡は珍しそうに家中を見て回り、小さな家に感嘆の声を上げていた。
「独りで住むには十分だな。手に届くところに物があるみたいで、これ以上物を増やせないし、節約にもなるなぁ」
そう言いながら、居間のソファに腰を落ち着けた。
小和田はそんな原岡を好きにさせておいて、キッチンでコーヒーを淹れて、腹が減っていると言う原岡のために朝食に回そうと思っていた夕食の残りを暖めて出した。
「うわ、俺の好きなビーフシチュー掛けオムライスじゃん、やった良い時にきたもんだ」
原岡はそう言うと、そのオムライスを一気に食べた。
それを聞いて小和田は、そうだったなと思った。
思ったよりも自分が冷静で、元恋人の好きなメニューだったものさえ、平気で作って食べられるようになっていたらしい。意外にタフな自分の姿に、雨で憂鬱だった心が晴れた気がした。
だから心に余裕ができて、原岡に向かっても平気で対処できた。
「どうしたの? こんな雨の中。この家の住所は誰に聞いた? 誰にも教えてないんだけど……」
そう小和田が問うと、食べ終わった原岡がコーヒーを飲みながら言った。
「ん、懐かしくなってお前のマンションに行ったら、引っ越したって言われて、そしたら管理人さんがたまたまお前の引っ越し先の住所を知ってて、それで教えて貰った」
そう言われて小和田はしまったと思った。
マンションの管理人には、部屋のことで何かあったら知らせるために連絡先を残していたのだ。もちろん、人には教えてはいけないものなのだが、管理人はこの原岡と仲がよかったので、思わずうっかり教えたのだろう。
渡す時にきちんと原岡だけには教えないでくれと言えばよかったと思ったが、あの時は振られたのは自分だから、原岡がこうやって調べてまでして追ってくるとは思ってなかったのだ。
「それで、何でここまでわざわざ何しに来た」
そう小和田が言うと、原岡が言い出した。
「結婚したのはよかったんだけどさ。まあ、子供ができたし責任を取らなきゃって思ってたから。でもさ、いざ結婚して子供ができたら、その奥さんが実家に帰ったまま帰ってこないんだ。もう五ヶ月経ってるし、連絡しても家の人がこちらで面倒を見ているので大丈夫ですって言って、奥さんに繋いでくれないんだ……もう意味が分からない。向こうが積極的に俺との結婚を勧めてきて乗り気だったのに、子供が生まれたら俺を放置して平然としてる、なんだか変じゃないか? 上司は慣れない子育てだから実家の力が必要なんだろうって言うし、社長は君がしっかりしてれば戻ってくるさって脳天気だし」
そう原岡が言い出して、小和田は思わず笑い出してしまった。
「お、おいなんだよ、小和田……」
小和田は大爆笑というように壁に縋り付いてゲラゲラと大笑いしている。その笑いは五分ほど続いて、やっと笑いが終わった小和田は笑いすぎて泣いている始末だ。
「おい、なんだよ、笑うことないだろう」
「いや、悪い悪い。お前の状況だけを笑ったんじゃなくてさ。ホモの元恋人に奥さんと上手くいってないから悩んでますってわざわざ住所まで調べて遠くからやってくるとか、絶対にお前の感覚が狂ってるって思ったらおかしくて……」
小和田がそう言うと、さすがの原岡もバツが悪いのか口ごもりながら反論した。
「仕方ないだろ、他のヤツに言ったら、自業自得だとか言われて相手にして貰えないし、会社のヤツはクスクス笑ってざまぁないわって笑ってるし、このお陰で俺が昇進したのを気に入らないヤツは陰で笑ってるし、親に言ったら男がおろおろしてどうするって怒られるし……もうどうしていいか本気で分からなくて、そしたらお前の顔が出てきたんだ。その顔を思い出したら、無性に会いたくなって、マンションにいったら引っ越しているしで、落ち込んでたら管理人が本当は駄目だけどって住所を教えてくれたんだ……」
おのれ、管理人め。情に流されて個人情報を流すとか、本気で管理する気あんのか。
思わず小和田は管理人に怒りをぶつける。
「八方塞がりで困ったので、結婚するために振った男の元恋人に泣きつきに来たって本気で言ってるのか……本当に馬鹿だな。なんでそれに俺が親切に答えてやんなきゃいけないんだ? 本気で馬鹿なのか? 俺はお前の顔なんか二度と見たくないほど恨んでるっていうのに」
そう小和田が言うと、さすがにその怒気は伝わったのか、原岡が顔を曇らせた。
「……そう、そうだよな……はは、俺、何してんだろ……お前のこと酷い振り方したんだから、そうだよな……もう好かれてるわけないんだよな、恨まれて当然のことしたんだった……」
「人の心はいつまでも同じじゃないし、引っ越したのはお前との思い出を捨てるためだし、ここに住んでいるのはお前なんかいない人生を進めるためだから。今日、家に上げてやったのは、こんな大雨の中追い返すのはさすがに気が引けた俺の親切心だ。覚えておけ」
小和田がそう言い切ると、小和田の心がもう原岡にないのだと分かったのか、原岡がみるみる肩の力を落として小さくなっている。
それには小和田も意外に思った。
昔は結構自信家で、どこにそんな自信があるんだというほど自信満々で、それで結構上手くいっていた順風満帆な生活を送っていた人だったはずだ。
それがたった半年程度で、この様だ。正直、ほらみろ結婚なんて墓場を選ぶからだとか、振った代償だろとか、原岡が不幸であることが内心嬉しかった。けれど、落ち込んでいる原岡を見たら、昔の心が痛んできてしまって、情がまだ残っていることを小和田は知った。
「……その子供のことなんだけどさ……」
小和田がそう言い出すと、原岡が顔を上げた。
「その子供が、もしかしたらお前の子じゃない可能性もあるんじゃないか? 例えばだけど。生まれてみたら明らかにお前の子じゃない特徴があって、それを知っているのが奥さんだけで、結婚を急いだのも妊娠してたのが分かって焦ってしたとか?」
そういう可能性だけは浮かんだので、小和田が言うと原岡が苦笑した。
「……それは考えた。俺だってあの女と寝た記憶がないんだ。酔ってホテルに連れ込まれてて、起きたらやったとか言われて結婚を迫られて、子供ができたとか言われて、それで責任を取らなきゃって思って結婚したから」
原岡がそう言うので、まさかの展開に小和田は完全にこれは原岡が填められたんだと思った。
もちろん会社の社長もであるが、上司もグルだ。そうでなきゃ急に原岡に結婚前提の話は来ない。それはきっと原岡がホモで絶対に娘に手を出さない人種だと知っていたから、上司は原岡を選んだのだ。
そうとしか思えなかった。
「そうだよな、これは問題だよな。調べてみるよ。裁判になっても上司と揉めても会社ももう信用できないから辞めてもいい。ここまでコケにされて大人しく泣き寝入りするか」
そう言うと原岡が立ち上がった。ちょうど洗濯の乾燥が仕上がった音を立てていた。
「ありがとう、小和田……やっぱりお前、いい男だな……俺ははっきり奥さんが怪しいと言って欲しかったんだと思う。ありがとう小和田」
そう言うと、原岡は服を着替えて、まだ小雨の雨の中を帰って行った。
小和田はそんな原岡を見送った。
原岡のことはそれから二ヶ月ほど音沙汰はなかった。
小和田は気になりながらも、連絡を取ることはしなかった。
そして三ヶ月目。
その日も大雨の日で、ザンザンと雨が窓を打ち付けている。
電車は大雨注意報のせいで停車している。朝からの酷い嵐に小和田の会社は出社できずに休みになった。幸い、取引会社も出社できない社員が多く、仕事が回らないという理由で納品日が一週間延びた。
その日は家の掃除をして、昨日のうちに買い出していたから煮込み料理を作った。
そうしていると夜になった七時くらいだったろうか。家のチャイムが鳴った。
2
出てみると、そこにはあの日と同じように傘を風に壊されて、ずぶ濡れになっている原岡がいた。
すぐに小和田は玄関から飛び出して原岡を家の中に入れた。
「どうしてこう、小和田の家に来る時は大雨が降るんだろうな」
疲れ切った顔をした原岡が苦笑してそう言うのだが、小和田は何かあったことはすぐに察した。
「大丈夫か?」
「少し疲れたんだ。何とかあの時の話が進展して、報告にきた」
またバスローブ姿になった原岡は、ソファに座ってから言った。
それを聞いて小和田は隣に座った。
「あれから病院を巻き込んで、子供のことを調べたら、奥さんの実家が殴り込んできたんで、はっきりと告げたんだよ、こっちは子供のことで裁判するって。そしたら上司は怒り狂って俺を解雇にしようとするし、社長も脅してくるから、会社は辞めるつもりでいることや、今やっているプロジェクトも頓挫することとか、会社を巻き込んで脅し返したら、社長が先に折れてくれて、どうも怪しかったと。それで奥さんの家が弁護士を立てたんで、こっちも用意して全面的に戦ってたんだ。子供のDNA検査が必要になったら、奥さんの方がとうとう音を上げた」
検査を裁判所が必要事項である事と認めて提出をすることになったのだが、そうしたら乗り気だった奥さんの家族だったが、奥さんはそれで青ざめて泣いて詫びたらしい。
「俺の子じゃなかった。そもそも俺とはホテルに入ったけれど寝てないって。ホモだって知っていたから一緒にホテルに泊まったんだけど、その日に妊娠してる可能性に気付いて、俺のことをキープしてたんだって。それで妊娠が確定したのを理由にして、親に俺のことを好きだから結婚したいと言って近づいて、妊娠のことを告げて脅したって」
「それって、お前が責任を取ってくれそうだったから?」
「うん、そうだって。でもいざ子供が生まれたら、これじゃいけないって思って子供を連れて実家に逃げたんだ。でも親には言えないし、今更違う男の子だと言ったら、自分の世間体が悪くなって、怖くなったんだってさ」
「でも裁判で検査が必要になって、もう隠しきれないって分かって……か」
「そう。さすがに無理だよな。俺のDNAが一個もないのなんて、奥さんが一番知ってる」
「それで、検査はしたんだな?」
「万が一があると言って、検査したけど、俺の子じゃなかった。そしたら奥さんが覚えがある男性のことを話したらしくて、その男性の方に話したらすぐに検査に協力してくれて、その男性の子だって分かって。それが聞いてくれよ」
「うん?」
「その男性がさ、元々浮気してた人だったらしいんだけど。子供ができないのはお前のせいだって言われてきて落ち込んでた人で、それが自分のせいではなくて、子供ができているって喜んじゃって。その人は奥さんのDVで裁判をしてて、裁判を勝ったばかりだったらしくてさ。そのまま二人が手に取り合って、結婚するから俺に離婚してって言い出した」
何処までも勝手な奥さんの態度に、原岡ががっくりしている。
「この三ヶ月の裁判はなんだったんだって感じだね」
「そうそれ、マジそれ。もうそうしたら上司が俺に土下座して謝ってきてさ。さすがに娘可愛さにどうかしていたとか、孫が可哀想でとか、まあそれで上司の怒りは解けて、解雇の話は取り下げてくれたけど……」
「噓を吐いて、その噓に更に噓を重ねた結果、全然関係ないのに巻き込まれた原岡の方が悲劇ってやつだね」
小和田がそう言うと、原岡はそれについては離婚の際に謝罪を慰謝料という形で受けたらしい。
「それはまあなんとかなったし、周りもさすがに俺のこと馬鹿にできる状況じゃないって、謝ってくれたからまあ許したけど。俺さ、一番大事なのなくしたままだってこと、それをさ取り戻したくて仕方ない」
そう原岡は隣に座っている小和田の手を取って言った。
「不本意だったし、でも子供が可哀想だからって子供を優先した……けど、俺は未練があった。愛してない人と結婚しても何も楽しくなかった。一生灰色のまま人生が終わるのかって怖かった」
そんなときに奥さんの疑惑が思い浮かび、苦しんでいるとそこに小和田が夢にでてきて優しくしてくれたのだと言う。
「そんな夢を見て、お前ならきっと助けてくれると思って……でも、そんな訳もなくて、俺はお前から恨まれて当然のことをして……でも俺はお前のことを諦めきれなかった……だからこの件が発端だから、絶対に片付けようと思った」
そんな原岡に小和田は少しだけ苦い顔をする。
「素直に言ってくれて嬉しいけど、俺の中にまだ俺は選ばれなかったっていう気持ちがあって、凄く黒くてイヤになる。こういう場合、子供が選ばれるのは当然で、それを捨てて俺が選ばれてもきっと、俺はお前とは上手くいかなかったと思う。だからお前のしたことは間違いじゃない。正しいんだって分かってる。でもいろいろと駄目なんだ」
小和田はそう言って自分の黒い部分を吐き出した。
「お前がそう思うのも間違いじゃない……ただ正しくても納得できない気持ちがあるのは当然だ。俺だって、お前を選びたかったけど……それは人としてやっては駄目なんだと思ったんだ。でも俺は少しは抗うべきだったかもしれない……せめて子供の親であることを確認してからとか、やりようもあったと思う」
「分かってる、だからこそ。俺はこういう自分がとてもイヤなんだ」
小和田は自分だけが新しく生き直していたことを恥じている。思いを簡単に断ち切って生まれ変わっていた。心の傷はなかなか消えなかったけれど、前向きになっていた。
「俺はお前のこと好きだよ、小和田。ずっとずっと思ってた……」
「俺は忘れようとして、どんどん忘れていた」
もう原岡がいなくても生きているほど、自分は立ち直っていた。
小和田は自分の薄情な部分が心苦しい。
「いいんだよ。でもまだ気持ちがあるなら、それを向けてくれないか……気持ちがあるなら、やり直したい。元に戻りたいけれど、それが無理なら新しく始めたい」
「……え?」
泣いていた小和田が顔を上げると、原岡が言った。
「新しくなった小和田と、恋をまたしたい。ちゃんと幸せにするから、俺をまた選んで。二度とこんなことないように努力するから……小和田、好きだよ。愛している」
その言葉に小和田は泣いた。
ずっと欲しくて欲しくて、強請って貰った言葉はまだ生きている。噓なんかじゃないし、もう障害もない。
この胸に飛び込んでも誰も咎めたりはしないんだと分かって、小和田はその胸に飛び込んだ。
その胸に飛び込んで散々泣いた。
「ただいま、小和田」
「うん、うん……おかえり……」
もう二度とあり得ないと思っていたことが、また現実になる。
それが嬉しくて、小和田は泣いた。
そんな小和田を慰めて、原岡は何度も小和田の頬にキスをした。
「小和田を抱いていいか? とても抱きたいんだ」
「……うん……あの、お風呂に入ってきてもいい? まだなんだ」
「いいよ、その顔も洗ってこなきゃな」
「うん、酷い顔をしてるよな……はは」
小和田はそう言うと風呂場に飛び込んだ。
そんな小和田を見て原岡は微笑むが、すぐに真剣な顔をした。
これで小和田は手に入ったも同然だった。
その事実にニヤリと原岡は笑う。ここまで上手くいくとは計画通りで笑いが止まらない。
今回の件は、小和田が知る事実とはかなり違う。
勤めている会社を実質、原岡が乗っ取った。
社長はこの件を社外にバラされると困るため、会長の座になった。実質経営に携わることはできないが、それなりにいい地位で引退したようなものだ。
上司は会社を辞めた。知らなかったとはいえ、社長を騙したことになり、居辛くなって辞めた。
上司の家からはたんまりと慰謝料を搾り取った。上司の退職金は全額慰謝料に消えたという。
予定とは違ったが、予定通りになった。
上司の娘との結婚で、地位を高め、社長を追い詰めて社長の座を奪う計画だったが、今回のことで社長に就任できた。実質プロジェクトを握っている原岡が辞めると会社は潰れるのは本当のことで、それを利用して社長の座を得た。
邪魔な上司の娘は原岡が自分を利用していることを知り、怖くなって逃げたようだが、まさかの子供が原岡の子供じゃないとは原岡さえも予想外だった。
本当はその泊まった時に原岡は上司の娘を強姦した。ただ上司の娘は酔って意識がなく、強姦されたことに気付いてないのだ。たっぷりと中出しをしたし、自分の子供ができればいいと思ったが、先客がいた。
上手く子供を利用して、あの女を追い詰めてやった。利用価値がもうなかったからだ。
あの女は後になって、どうして原岡が結婚までして子供を認めようとしたのか分からなかったらしいが、自分が原岡に強姦されていた事実に後になって気付いたらしい。
裁判をする間もなく、あの女は親に泣きつき、ほぼ裁判をすることもなくあっさりと離婚に応じた。
あの女は原岡を利用し騙したはずなのに、自分の方が騙されて利用されていた事実を知って、原岡と暮らしていくのは地獄でしかないと気付いた。
逃げるためには慰謝料を払ってでも離婚をするしかなかった。さらには自分から子供の父親を白状して、原岡から子供を取り返さないといけなかったから裁判になった。
裁判は原岡から起こしたのではなく、あの女側からのものだった。
全てがクリアになった時、原岡はまた小和田が欲しくなった。
社長の座が手に入って、すっきりするかと思ったが、そうでもなかった。
小和田ほどの身体を持った人間はそうそういないことを知ったのだ。あそこまで完璧に自分に合っているのは小和田しかいなかった。
なので、原岡は一芝居を打った。
小和田のところに初めてきた時には、この件はもう片付いていた。
けれど小和田に恨まれているのは分かっているので、この事件を利用して小和田を再度手に入れるために芝居をした。
事実を使って小和田の心をかき乱し、小和田に期待の目を埋めた。
わざわざ大雨の日を選んだのは、大雨で濡れている人を追い返すことができる性格ではない小和田が、原岡を追い返さずに家に入れるのが分かっていたからだ。
案の定、小和田は家に入れてくれ、原岡の思惑通りの台詞を言った。
そこで大人しく引き下がって期間をおいて再度やってきた。
また雨の日を選んだのは、運命を感じてくれると思ったからだ。案の定小和田はそう思ったようで、あっさり自宅に入れてくれた。
小和田の性格は分かっているから、揺さぶってやればあっさり堕ちてくれる。
手に取るように分かる行動をする小和田が、原岡には可愛くて仕方が無かった。
一度でも手放したのは惜しいことをした。
だが、当初の計画とは違うが、原岡の望む通りに事は運んだ。
これでいい、後は久々の小和田の身体を味わうだけだ。
快楽を持てあましていた身体がどこまで乱れるのか、見物である。
3
小和田が風呂から出てくると、すぐに二階に上がった。
吹き抜けであるから、セックスなんかすれば家中に声が響いてしまうのだが、その声を聞く誰かは存在しない。
ベッドに倒れ込み、二人はキスをし合った。
久々で懐かしいキスだったが、そこで原岡は乱暴に小和田にキスをした。
「んっ……はぁっ、ん、んんぅ……」
小和田はすっかり緊張が解けているのだろうが、少しだけ身体が硬い。
「んん~っ……、んっ、ふっん、んんっ」
キスをしながら小和田の身体を撫で回して、原岡は小和田の身体を開いた。
「ん~っ……! んっ、はぁっ、あぁん」
性急にしながらも我慢しているように急がないでキスをする。小和田はすっかりキスに夢中で舌を挿れると絡めてきて貪るようにキスを欲した。
「ひあぁっ……あんっ、あん、いいっん」
「うん、可愛いな小和田……」
「んっ……ふっん、ん……」
額にキスをして顔中にキスをしたら、バスローブの紐を解いて開いた。見える身体は細かったけれど、触ってみるとしっくりと馴染んでこれだと原岡は思った。
「ひああっ……あっあっ……あん……ん、はぁはぁ」
原岡は待ちきれなくて小和田の身体を貪った。
「ああぁーっ……! ひっあ゛っ、あ゛ぁっひっあぁ……、あ゛っ、あっ……」
首筋から舌を這わせて乳首まで舐めあげては、何度も何度もそれを味わった。
仄かに薫るのは、ボディーソープの匂いではない。小和田の匂いだ。それを嗅ぎながら、小和田の足を開いてアナルに指を這わせた。
「あ゛ひっあっらめっ……あっやっあっあっあぁっ」
涎で濡らした指をアナルに突き入れて、中を広げながら、小和田の乳首を吸って舐めあげた。
それに小和田は身体を反らして感じて、身体の力を抜いた。
ちゃんと原岡とのセックスの仕方を思い出している。
「あぁっあひっ……あっあんっあんっひああっあんっあっそこっ……あっあんっはあぁっ」
「乳首好きだったでしょ、おま○こされながら乳首吸われると、射精するの変わってないよね?」
「んは……あっあんっあんっあはぁっ」
「乳首美味しいな……おま○こも良い感じにほぐれてるけど、お風呂で弄ってきたね?」
「だって……ああぁんっ! んっあっあ゛ひっあっ……あっあんっ」
「ちゃんと準備するのは偉いけど、一回イッておくか……」
「あぁんっいくっ、いっちゃうっ……あっあぁっあんっ」
アナルを指で深々と突き上げて、乳首を歯で噛んでから引っ張ってやると、切なげに小和田が達した。
ピューッと勢いよく精液が弧を描いて飛んで、腹に飛び散っている。
「あ゛あぁっもっらめっ……あっあひっあ゛んっ」
絶頂している小和田の身体を広げ、原岡は足を持ち上げて完全に広げてからアナルにペニスを突き入れた。
「んんっ……! あぁっあんっらめっ……イったばっかりなのにっ……あぁっあっんっ」
「イったばっかでおち○ぽ入れられるの好きだろ? ほら、中がトロトロだ……さすが、淫乱ちゃん、すぐに思い出したね。このおち○ぽのことを」
「あぁっあっひっあぁんっんっあっおち○ぽっいいっ、あぁん」
「この辺り突いたら気持ちがいいんだったよな?」
そう言って原岡がそこをペニスで突き上げてきた。
「あぁっ あぁんっあっひっそこっあっああんっ」
脳天を突き抜けるほど感じて、小和田は身体を暴れるのだが、それをしっかりと押さえつけて原岡は犯した。
この感覚がとても好きだった。原岡は小和田を犯している時が一番充実していたのを思い出す。これがないと世界が回らない。
「あっやっ乳首っへんっ……あっいあっあっぁんっ」
「うん、吸って舐めて、引っ張るんだったよね、んんっ」
そう言われて原岡のペニスで突かれながら唇で乳首をねっとりと弄られて、小和田は幸せを感じた。
「あぁあんっ! あっあひっらめっあんあんっ! ちくびっくりくり、あぁっイイっきもちいっあっあぁーっ!」
二度と来ないと思っていた時間が戻り、原岡にまた犯されている。
そう抱かれているとは思わないのが、原岡とのセックスだった。いつでも小和田は原岡に好きに犯されて、自分ではどうにもできない身体にされるのだ。
「んっふあぁっんっちくびっ……あっああっんっいいっ……あっあっ」
さんざん持てあましていた身体を、しっかりと原岡が犯していく。それで小和田は満たされていると感じて、どうしようもない快楽に身を投じた。
「こことかここもな」
「ひああっらめっ、おま○こっあひっ……おかしくなるっあっい゛っあっあっあんっあんっあんっあぁんっ!」
「おかしくなって……明日は台風直撃だし、会社も休み……たっぷりと犯してあげるから、素直に身体を開いてろ小和田……」
「あひっああっいくっやぁっ……あ゛っひっああぁんっ!」
「はい、一回目っと中出しする? 俺の精液好きだよね?」
「あぁあんっイって、イってっあひっ好きっ……、俺のおま○こで、イってっ……あっあんっあんっああぁんっ」
「よし、中出し一回目っと」
「あひぃっあっあっ精液出てるっ……ああっん、ふぁあっ」
「やべえな、久々だから収まらない……お前の身体、本当に麻薬だな。これを手放すなんて、あり得ないことだったよ」
そう言うと射精をしている途中なのに、まだ勃起している原岡のペニスが小和田を犯してくる。
「ひあぁっ! やっ、あぁんっ……だめっ……うそっまだ硬いっあっ、あんっ」
「小和田、最高だな……出しても萎えないとか……相変わらず搾り取るき満々のおま○こなんだな……」
「やっ、あっあっあっ、あぁんっ……はぁっ……ふっ、またいっちゃうからぁ……」
「乳首も美味しいな……この乳首を俺が開発したんだよな……長さもちょうどいい形になったし、太さも噛みやすいしな」
「ああーーっ! やぁっ、ちくびすっちゃ、らめぇっ、あっ、あっ、噛んでっあぁあんっ……」
「ああ、動いてないのに自分で腰振ってるな、乳首でイってしまえよ」
「いっ、ああぁっ、いくっ、あんっ、ちくびでいっちゃうっ……! あぁっ、あっあっあああんっ!!」
原岡のペニスを突き入れられたままで乳首を弄られて、それだけで射精するほど気持ちがよくて小和田は身体を痙攣させた。
それを抱きしめてから、原岡はまた小和田を犯し始める。
ここからが本番だった。
「ああぁ……ふぁっ、あん……んっ……あふっ、んんっ」
突き上げながら乳首を吸い上げられて、乳首に噛みつかれてままでペニスで深くを抉られるように突き上げられる。
「やぁあああっ! あっ、あぁっあぁんっ……ちくび、もっやだぁっ……あっ、あっおち○ぽっああんっいっいいっ」
「もっと声を出せ、嬌声を聞かせろ。もっと犯してやるから……」
「ひあぁっ、またっ……い、いっちゃうっ、んっ、あぁんっ」
上から押しつけるようにしてペニスを挿入されると、本当に抉られているようで小和田は気持ちがよかった。激しく求めてくる原岡とのセックスはまさに獣のセックスのように乱暴だった。
「あああっ! ひぅっ、あんっ、あんっ、うぅっ、やっ……、おちんぽ、大きいっんっふああっいいっあぁっ!」
「やっぱり最高だな……はぁっ」
「あんっ! だめっ、だめっ……ちくびっコリコリ、はぁんっ、んっ、あんっ」
「ほら、自分の指で乳首を引っ張って……そう乳首を摘まんで引っ張る」
「ああぅっ、おち○ぽっいいっんふっあああっ……もう、おま○こっついたらぁっあっ、はああぁんっ……」
「おま○こが気持ちが良いんだろ? もっと奥までしっかりと犯してやるからな……時間はたっぷりあるんだ……」
「あぁんっ……いぃっ、あっ、らめっ、あっ、あっあっあっ……ふぁっ、ひぅっ、あんっあひぃっ、あんっ、あんっ!」
「ほら、イけっもっとイけ!」
「あっあっああぁっ、また、いっちゃうっ……、いっちゃうっはぁっ、あうぅ……んっんっふあぁっ」
「中出してやるから、イけ!」
「あああーっ、いくっ、いくっ……あっあんっあんっあんっああああぁんっ!!」
小和田が絶頂して達するけれど、ドライオーガズムで達したので快楽が継続して襲ってきて、小和田がそれに悶える。
「やっああぁっ、らめっ、おま○こはらめっ、あぅっ、あっ、おかしく、なっちゃうからぁっ……あっやあああぁっ」
「あっ……くっ」
「ひゃっ、ぁんっあっひぁっ、らめっ……あっやぁっあぁんっひゃっあぁんっ! あひっあっあんっあぁっ」
「やーっとドライでイって、良い感じに壊れてきたか……」
「あっあんっ、んっやっ、やらっあんっ……ひっあぁんっ! やっあぁっ」
こうなると小和田は泣き言をいいながらも絶頂しまくり、腰を自ら振って止まらなくなる。それが原岡の好みの淫乱さで、ここまで変貌する相手に出会ったことはない。
「あぁああんっ……も、やらぁっ、あっぁんっ、あんっ」
「やだじゃないろ、いいんだろ……ほらほら……」
「ひっあっあんっ、いくっ……はぁっ、いっちゃうっ……、いっちゃう……ぁんっあんっ」
「小和田……これで終わりじゃないぞ……まだ夜は深い……」
「ああぁっらめぇっ、ぁんっ、いっちゃうっ、やっあっあひっ、あっぁんっあんっあああんっ!」
小和田はベッドの上で突かれまくり、散々アナルを犯されて絶頂をしまくった。
原岡とのセックスは一方的に犯されている気分になって、やめてくれと言っても余計に原岡は興奮する。寧ろそう言われるのが興奮するかのようだ。
その夜は散々抱き合っても終わることはなく、気を失って寝て起きても、小和田はすぐに盛る原岡に犯されてしまう。
もうこの家でセックスをしていない場所はないんじゃないかと思うほど、小さな家の中で犯された。
庭側は誰もまだ家を建ててないので、雨が降っているのもあり、誰もいないのをいいことに夜中に庭で青姦をした。小さな庭だけど壁はしっかりしているから見ようと思う人がいない限り見えないので、小和田も本当の青姦よりは気が楽だった。
朝はまだ台風の風と雨が影響する低気圧のせいで、ザンザンと雨が降っていて、天気も最悪だったが、家の中にいればそこは天国だった。
「やだっ……ぁあっ、はぁっ、やっ……」
キッチンでご飯を用意していると後ろに原岡がやってきて、アナルにペニスをすぐに突き入れて挿入を開始してしまう。
「あぁん……! やっ、あっあっ、んんっ、やだぁっ……」
用意していた食事は簡単なサンドイッチだったが、それを置く皿がガシャリと音を出して崩れる。
「やああぁっ、おま○こっあっあんっあんっ……やめっ、やっあっあっひあぁっ」
もう既に開ききった身体はいつでも何処でも原岡を受け入れられる。この狭いタイニーハウスは、どこにいても何をしているのかすぐに分かってしまうから、原岡は気が向いたらすぐに小和田を犯した。
「やっちくびやらぁっ……あっあんっあんあんっ!」
乳首に蜂蜜を付けて、それを原岡が舐めて吸い上げながら、小和田の片足をあげて挿入を激しくする。
体勢が耐えられなくなると、台所の皿を入れている入れ物を退けて、そこに小和田を担ぎ上げてからその上で小和田を犯した。
「あっあんっ……あーっ……やっ、いっちゃうっ……ひっあぁっいっちゃう、もっやぁああんっ!」
「中出しする? おま○こが搾り取ろうとしてくる……すごいな……」
「はぁ、はぁっ……やだっ、それ、なんで……や、ぁん……」
グジュグジュと音を出して小和田のアナルが原岡のペニスを受け入れている。それをしっかりと見えるようにして原岡は犯してくる。
「あはんっ……やっ、あっひっあぁあああんっ!」
「んっいいな……このまま出そうな、精液中出し……」
「あっあーっいくっあっあんっおちんぽでいっちゃうっ……! あひっんっやっあんっあんっああぁーっ!」
がくんと小和田の身体が痙攣しているのを押さえながら原岡は腰を振り続ける。
「出す前にイッたのか、出されると思うだけでイくのか」
「あぁんっんっ、やっ……あんっあんっあんっ」
「ほら、まだまだ空イキしてんだろ、もっとイけるだろうっ」
「んっいって……あっあぁんっまたいっちゃ、いっちゃうっ……」
「く、いくっ……!」
そのまま原岡が小和田のアナルの中で射精して精液を中出しした。すぐにペニスを出ていって、ぽっかりと開いたアナルから原岡の精液が溢れて床に滴り落ちた。
「まだ終わりじゃないんだ……」
「あひっあんっあんあんあぁんっんっあぁーっ!」
「まだまだだよ、小和田……」
「あーっ……あっあぁっ……んっやぁっあぁんっ……も、無理……あああんっ!」
結局、原岡は二日間、小和田の家に泊まり、その間は常に小和田の身体に触れて、セックスばかりした。
小和田は原岡に好き勝手に抱かれまくったがそれでもそれが好きだと認識した。
家中でしたから、この家の中はどこにいてもその全てが思い出せるほどで、一人でいても小和田は思い出しては原岡を思ってオナニーに興じたほどだ。
やがて、小和田の家の隣にタイニーハウスが建つことになった。
わざわざ隣に建てるような人がいるとは思わなかったが、その人が挨拶にきて納得した。
「お隣さんになるけど、よろしくな」
爽やかに原岡が言ってくる。それに小和田は苦笑した。
そしてホッとする。
これで、原岡が何処かに行ってしまうことはなくなる。
将来がどうなるか分からないが、それでも隣で監視しなきゃ収まらないほどには、小和田の身体に填まってくれているのだと、小和田は胸を撫で下ろしてほくそ笑む。
原岡が噓を吐いていることくらい、再会後に調べたので分かっている。
全てが噓ではないが、原岡のことを正直に信じることは小和田にはできなかった。
そう以前の無条件で信じる小和田ではない。
だから調べて原岡の事実と付き合わせた上で、原岡が小和田の身体を忘れられないことを知ったのだ。
この身体がある限り、原岡は小和田を忘れられない。
だから、小和田はその身体を磨いた。
触れたら二度と忘れられなくなるほどの身体を維持する。
それで原岡を一生縛るのだ。
小和田もまた原岡のセックスに溺れ、二度と離れることはできなくなっていた。
足りないのは、体だろうか、心だろうか?
それは小和田には分からなかった。
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