091-気まぐれ征服
「この先には、古い神社があってね。でも手入れをする人がいなくなったんで、中の神様を連れて別の神社に移すことになったんだよ」
そう上条に教えてくれたのは、近所に住む老人だ。
その老人の店はバスの最終地点に建っていて、その近所までは人が住んでいるのだが、更に奥になる山沿いの集落はとうとう無人の村になってしまったのだという。それでも老人が苦労しながらも神社の手入れをしていたが、その老人も足を悪くしてから通えなくなったのだという。
上条はそうした神社に各地を尋ねて回り、写真を撮っている。神社の写真はいろいろと纏められて、一作目が作品として写真集になったばかりだ。
なかなか評判が良くて、二作目に向け旅をしている途中だった。
廃村が多くあり、それまでにあった神社は朽ちたりして、お社の神様だけが別の神社に統合されるように移し替えられて生き延びている。
首都地に人が集まっていく現代に、山奥で生き延びるのは人間とて難しい。店の主人の老人も近々息子夫婦の住居の近くに引っ越す予定だという。
村にはもはや老人しか残っておらず、残りの住人も村を出るか、老人ホームへ入るがそうした道を選んでいて、この村も数年後には消えると言われた。
そんな村ばかりを巡る上条は、老人の話を聞いて、俄然その神社に行ってみたくなった。
「俺、そこ写真に撮ってきます。完全に朽ちる前に写真に残して、本にしなきゃ」
なくなってしまうことが確定している物を写真として残しておくのも、今の上条にしかできないことだろう。
そんな上条に老人は親切に自転車を貸してくれた。
老人はその自転車で神社まで通っていたらしく、古かったが自転車はまだまだ新しい。
「そこまでは老人の足でも一時間以上はかかる。今からいくと日が暮れてしまうから、今日はわしの家に泊まって明日朝からいけばええ」
老人がそう親切に自宅に泊めてくれた。
すると若者である上条が珍しかったのか、村中から老人が集まってきて、上条に様々な食べ物を用意してくれた。
そして翌日にはお弁当まで用意してくれ、皆で見送ってくれた。
「なんか、親切な人ばかりだったな」
自転車で走りながら、昨日からの村人の暖かさに笑みがこぼれてきた。
大抵の村は閉鎖的で、都会の観光客のような人間は敬遠されることが多い。フレンドリーな田舎はせいぜい都市部の近郊の田舎くらいで、ほぼ人が入らない一時間も山の中をバスに乗客すらいない状態でくる場所だと、こんな歓迎はされないのだ。
だから、そうした山奥の閉鎖的な村なのに、ここまで旅人を歓迎するのは珍しい。
「何か裏があるんじゃないだろうな?」
まさか行った先がないとか、何か問題があるのではと考えてみたが、それなら夕刻に泊まっていけとは言わないだろう。そのまま送り出しておけば、暗闇で立ち往生して勝手に迷子になってくれるはずだからだ。
とにかく、人懐っこい人たちに見送られて、自転車で道を走った。
老人の足で一時間なら、若者である上条の足なら四十分くらいで辿り着くはずだ。
道は一本道で、舗装されている道を進むだけで、神社の上り階段の近くまで車道があると言われた。
昔は祭りもやっていたらしく、近隣の村からも人がきてお祭りも派手だったらしい。けれど、主催である神社の後継者問題で神社が放置されてからは、人も同時に減り、若者がどんどん外へ出て行き、とうとうその村は消えた。
今は併合されてしまい、村の名前が辛うじて地名として残っているだけだ。
舗装された道は周辺がだんだんと草で覆い尽くされて、中心部分がやっと見えるだけだ。そこを上手く自転車で駆け抜けた。
すると、四十分ほど時間が経った頃に斜面の草の間に階段を見つけた。
一旦通り過ぎそうになって慌てて止まった。
「おっと、これかな?」
階段だけは石でできているから、はっきりと見える。
自転車を降りて歩いて戻り、階段を見ると階段の横にある大きな石に神社と書いてあった。
こんなところにある階段と神社といえば、言われた神社しかない。
そういえば神社の名前を聞かなかったなと思い出して石から読み取る。
「うーん、読めないこともないけど、清家(せいけ)神社かな? 読み方が普通に読んでいいのか分からないけど、後で老人に聞けばいいか」
階段を上がっていくと、大きな木がたくさんある場所に出た。平たい丘になっているが、意外に荒れてはいなかった。草木が覆い茂っているのは周辺だけで、神社の境内には、雑草がそこまで生えていない。
どういう処理をしているのか知らないが、建物すらも綺麗な色をしていた。
三十年前に一度色を塗り直したと話していたことを思い出すが、木々のお陰なのか日で焼けてはいなかったようだ。老人の手入れも一年前まで行っていたと言っていたから、神社の汚れはここ一年の雨風によるものだけだ。
崩れ落ちるような気配は一切なく、ここだけ空間が違う気がした。
「うわ、なんか……空気が違う」
神社というのは時折、そうした雰囲気になる場所がある。圧倒的に力強い場の力といったらいいだろう。その力に圧倒されるのだ。
ここの神社はそれが強く出ていて、まるで大きな神社のような雰囲気だ。
「絶対力強い神様がいるんだ……すごい……ここ残さなきゃいけない場所なのにな」
上条はそう言いながら神社に参拝をした。
「ちょっと写真を撮らせて貰います。無くなると聞いてきたので、もったいないと思うけど……時の流れだから俺にもどうしようなくて……」
上条はそう言ってから、カメラを取り出した。
余すところなく神社の写真を撮った。
普通、参拝客が多い神社の写真は早朝の写真くらいしかないのだが、ここは暖かな光の中の綺麗なままの神社を撮り、写真に残した。
いつかは朽ちるのか、それとも神様を移した後に建物も崩れると危険なので取り壊すのかは分からないが、今の綺麗な状態を残せたと思う。
「ふう……撮るだけ撮ったけど……ああ、もうお昼か」
神社の階段に座り、お昼にした。
作って貰った弁当を広げ、美味しい郷土料理に舌鼓を打つ。
爽やかな風か吹いていて、気持ちが良かったので上条は時間いっぱいまでここで粘るつもりだった。
すると誰かが神社の階段を上ってきた。
「あれ、人がいる。珍しいなあ、滅多に人は来ないって聞いてたのに」
上下ジャージ姿で、頭にタオルを巻き付けている三十歳近くの上条と年がそう変わらない青年がそこにいた。顔はイケメンと言っていい、テレビの人気アイドルが格好良く年を取ったような男臭ささもある人だった。
長身で明らかに百九十くらいある、体つきもがっしりとしている。
「……え」
誰も来ないと聞いていたので、上条は油断していた。
あの老人たちも他に人がいるとは言っていなかった。
「あの……どちらさま?」
思わずそう上条が言うと、相手は少しだけ驚いた顔をしていたが、すぐに察したように笑った。
「ああ、あんたはあっちの方から来たんだろ? 俺は反対側の山を越えてきたから。実はその奥の山を越えると隣の県なんだけど、県庁所在地も近いんだ。近々こっちの山削って、ちょっと奥になるけど、あっちの方が住宅街になる予定なんだよ。だからそこの山まで道ができてて、近いんだ」
そう言われてはっとして上条は地図をスマートフォンで検索した。電波はこんな山奥なのにしっかりと通っていて、いわゆる電波は三本立っている。
「うわ、マジか。俺の通ってきたルートの方が遠い……」
まさかの展開に上条は狐に化かされた気分になった。
「あっちの村じゃ、ここは廃村で誰も来ない山奥だって言ってたのに……全然開発されてきてんじゃん……」
「仕方ないよ、隣の県とここの県がずっと揉めてて、最近になってこっちの県の県庁が動いて、住宅地とかできる流れになったんだから。ほら、こっちの県に住宅地ができても、繁華街が遠いから隣の県に買い物客が流れるだろ、それがいやだったらしい。でもそうも言ってられないくらいに県民が減ってるからな妥協したんだろうな」
男がそう言うので、そうした事実をこっちの県の住民はまだ知らないのかもしれない。
「そう残念がることはないと思うぞ。どのみち、この神社は無くなることには変わりないらしい。ほら県をまたいでるから、あっちの県じゃどうにもならないことらしい」
「へえ……そうなんだ。もったいないね、こんなに綺麗なのに。おじいさんとか綺麗にするために通ってたらしいよ、去年まで」
そう上条が言うと、男は意外そうな顔をして聞いてきた。
「そのじいさん、死んだの?」
「ううん、足に怪我をして自転車に乗れなくなったから、通えないって」
「そうか……うん、年だし仕方ないよな……」
「それに、今年中に息子さんの家の近くに引っ越すことが決まってた……他の村の人も、それぞれ行く道が決まってて、村自体も廃村になっていくのかな……」
上条がそう言うと、男は少しだけ寂しそうな顔をして言った。
「これも時代なんだよな……村が終わる時に社も終わるってことだから、村と共に生きたとでも言えることだ。このまま放置されて朽ちるよりもまだ未来がある終わりだから、マシといえばマシかな」
男はそう言うと、上条の近くに座って言った。
「で、こんなところで何してんの?」
そう興味深そうに聞かれて、上条は言った。
「最後だって聞いたから写真を撮りたくて、本当は予定にはなかったけど、俺は廃寺とか廃社とかの記録を写真に残していくことを仕事にしてて、本も出てるんだ。見てくれ、ほら、小さい本だけど、ちゃんと文章も書いて残して、専門分野の人にも監修して貰ってる。一応、ちょっと売れてるんだ」
そう言って上条が写真集を取り出して男に見せると男はそれを受け取って中身を真剣に見始めた。
一枚一枚丁寧に捲り、文章も読んでいるようだ。
「へえ、わりと専門的でもあるんだ……ふーん、じゃあこの神社もこうして残る?」
「えーとそれはまだ分からないけど、一応続編の話と企画は貰ってる。あとは俺がどれだけ写真を綺麗に撮って集めて、文章を綺麗にできるかにかかってるところなんだけど、その本にほとんど載せてしまったから、今は地道に各地の神社を回っているところなんだ。あと何年かかるか分からないけど、二冊目は絶対に出したいな」
そう上条が熱く語ると、男がにこやかに笑って言った。
「上手くいくよ、絶対」
「そ、そうかな……うん、そうなるように頑張る」
そう答えると、上条は何だか元気が沸いてきた。
男は写真の邪魔にならないように座っていた。男はずっと食事をしていたようで、買ってきたものを美味しそうに食べている。
上条は写真を撮り終えて、ふっと息を吐き空を見上げた。
すでに夕方になっていたが、異様に空が暗い。
ちょっと奥の方の雲行きが怪しい。真っ黒な雲がこちらに向かって流れてくるではないか。
「あ、雨が来る」
直感で上条が言うと、男も空を見上げて言った。
「そういや、天気が荒れると言っていたな。少々激しい雷雨もあるようだ。よし、荷物持って社に入るぞ」
男がそう言いながら上条の荷物を担いで、参拝する社の隣にある建物の中に入っていく。鍵はかかってないのか、簡単にドアは開いた。
「え、でも、いいの?」
さすがに不法侵入では?と思ったのだが、男は平然と言った。
「雨なんだから仕方ない、ここの神様は雨宿りをするだけで怒るような短気じゃない」
そう言われて上条はちょっと笑った。まるで男自身が自分がここの神様かのような言いぐさだ。
上条が空を見上げると、すでに真っ黒な雲が神社の辺りまで到達していた。
雨は激しく降っていて、雷の音も大きく響きだした。
なので上条は一旦、参拝用の社の方に頭を下げてから男が手招く建物に入っていった。
ドアが閉まると同時に大粒の雨が神社に降り注ぐ。
ドーッという豪快な雨音が響き、屋根に雨粒が叩き付けられ、木々に降り注ぐ大量の水がぶつかり合う音が上条の耳に入ってきた。
「うわ、すごい……」
あのままあそこに立っていたら、ずぶ濡れになっていただろう。男の判断で何とか雨は避けられるようだった。
激しい雨は三十分経ってもやむことは無く、心配になった上条がスマートフォンで検索して天気を見た。すると、この辺りはよく山の付近で雲が発生し、急激に天候が崩れることがあることが分かった。しかも一旦降り始めると朝方まで続く傾向があるらしい。
「こりゃ、一晩コースだな。そっちの神主が住んでた部屋まで上がろう。こんなところじゃ、落ち着かないだろうし」
男は慣れたように部屋に上がり込み、部屋の奥からランタンを持ってきた。
「え……」
「まあ、一応の災害用グッズってやつだ。神社ってのはこういう避難場所としても使われることが多くて、こういうものを常備しておくらしい。さすがに非常食は期限は切れているだろうけど、こういうグッズは使えるままだ」
男はランタン一個をトイレが近い玄関口に置き、更に部屋の中央にあるランタンを引っかけるところにランタンをかけた。
大雨が来た時点で天候は真っ暗になっていた。
夕方だったから日が暮れるのも速かったのもあるが、重圧な雲がその残り火さえも消してしまって完全な闇になってしまった。
その時だ。大地を引き裂くかのような大きな音と光が同時に鳴り、地響きがするほどの轟音を鳴らして、山の何処かに雷が落ちた。
「ひいっ」
さすがに上条も悲鳴が出た。
雷は一分置きに鳴り続け、なかなか去って行かない。
「そういや、この時期はこんなもんだったな。大丈夫か、えっと何だっけ名前」
「……ひっ、か、上条……です……ひいっ」
「雷が怖いのか?」
「……さ、さすがに……この頻度と音の大きさは怖い……ですっ」
「なるほど」
そう納得すると男は上条を引き寄せた。
怖くて固まっている上条は、そのまま男の腕の中に抱きすくめられて、別の恐怖を味わうと思ったが、そうではなかった。
抱きすくめられた瞬間に、妙な安らぎが訪れ、酷く安堵したのだ。
男の心臓の音が聞こえてくるにつれて、大きな音で鳴っているはずの雷に音が消えていくのだ。不思議な感覚であるが、それを上条は不思議には思わなかった。ただそれを受け入れた。
男は自然に上条にキスをしてきた。
上条はそれを拒む気は一切なかった。だってこの男は自分を安堵させてくるためにしていることなのだと思えたからだ。
だから受け入れた。
「ん……はっん……ん」
男は何度も上条にキスをして、長い舌を上条の口の中に入れてくる。それは何だか甘く、とても心地いいもので上条は追い立てられるままに受け入れた。
舌を絡め、舐め合い、何度も深いキスをした。
2
キスをされながら上条は服を脱がされた。元々汗を掻いていたのもあり、脱いでしまうと身体が少し汗の臭いがした。
男は何のためらいもなく、上条の身体を弄るように手のひらで投げ上げて、最終的には乳首に吸い寄せられるようにして乳首に吸い付いた。
「やぁっあんっ怖い…ちくび、乳首らめぇっ…あっあっあっ」
チュッと吸い上げては、舌で転がし、舐め上げては歯で少し噛む。噛んだまま引っ張って放したり、嫌みを感じるとそのまま舌で舐めまくり涎を沢山付けて乳房を揉むようにして何度も乳首を攻めてくる。
「あぁんっ…じゃあ、ちょっと乳首、止めて…っんっあっあひっんああっ」
その執拗さから、段々と上条は乳首で感じるようになってきた。実に時間にして三十分以上は男は上条の乳首を舌や唇で弄っていた。
空いた乳首は常に指で捏ねて引っ掻き、親指で押したり擦り上げたりしてくる。
完全に乳首は勃起して、キャンディーのように硬くなり、それを男が執拗に攻めるのだ。
「ふああぁっ…やっ、あんっんっあっ、んぉあっ…」
乳首を弄られるだけで、とうとう上条のペニスは勃起してしまう。
白い液体が先端から溢れ、それが腹を汚している。
「あっあ~~っ…ひぁっ、ちくびっんっあっ、あぁあっちくび、もうやら……っ あんっああんっ」
乳首を指で跳ね上げられただけで、身体がビクビクと何度も痙攣して、射精を伴わない絶頂が何度も襲ってくる。
「やぁっ…もう、乳首ばっかりっ…んっふああっ…あっあっあんっあんっ」
どんなに嫌がっても、男は乳首を攻めるのをやめてくれない。
「あぁんっ…や、ちくびっんうっあっ、あっ……」
男の舌は人間の舌とは違い、ざらつきが強かった。そのせいか異様に長い舌が乳首に巻き付くようにして先端を弄ってきて、それが心地良すぎて、上条は何度もドライオーガズムを迎える。
「あ゛っああんっあっ、乳首らめっひっあ~~っ……やあぁっんっひっああっあんっんっ」
片方の乳首を攻め上げると、今度は指で弄っていた乳首を吸い上げて、舌で嬲り始める。
「ふあああっ…あっあっ、それっ、乳首吸ったららめぇっ…ん゛っひっ、あっあぁあ~っ…」
実に乳首だけで一時間以上は遊ばれていたと思うが、体感時間は短いものだった。
ただ気持ちよく絶頂して、射精を伴わないものだから、何度でも絶頂が訪れてしまう。
それは狂わんばかりの快楽であるが、それが気持ちいいと感じるから、やめてくれとも言えず、自らペニスを弄りながらも絶頂は何故かドライオーガズムしか訪ず、射精はしないが、精液はドロドロと溢れてばかりだった。
「はあぁんっ…だめっ、もう、舌で乳首ばっかり……っ、んっあっふぁっ…」
文句を言うと、アナルに手がやっとやってくる。
「あっァっああっ……」
何かに濡らしたのか、滑った感覚が尻の穴に付き、大きな指がアナルの中に入り込んできた。
「あぁんっ……ひぁっ、指……ん、きもちいいっあっあっ乳首いいっんっああっああっん」
乳首を吸われながら、アナルを弄られる。それだけでも絶頂を何度も襲ってくる。
快楽の絶頂は射精を伴うものしか知らない上条は、男の手管がどうなっているのか理解はできなかった。
ここまで射精をコントロールされるのは初めてであるが、それが酷く心地良いのが溜まらなかった。
外の雨は酷く、言葉を交わしても聞こえないほどの音と雷鳴が響いている。
それでも息遣いだけは聞こえてきて、二人は部屋の中央でただ体中を弄り合ってセックスをした。
「ん゛っあひっいっんっんぅっ気持ちいい、乳首もっと吸って……ああんおま○こも疼いてきちゃった……」
自ら望んで男に身体を差し出し、乳首を吸って貰いながら、アナルを深々と犯して貰う。
「ん゛ひっ……あっ、あっ、指、待って、ん゛っあああっ」
思った以上に指が長く、しかもすでに二本の指が入り込んでいる。それが前立腺を刺激してきて、上条はそこで初めて射精を伴う絶頂をした。
「~~~っ、っあ゛あっ……ん゛っあっ、おま○こに指、入ってああああっ…」
擦りあげられ続け、射精が止まらない。断続的に精液が噴き出して、ピューッと吐き出て行くのだが、それでも射精が止まらない。
「ひあっあ゛っんぉっ……指、だめえぇっ…あ゛っんぉっあっあああっ」
男は前立腺を刺激するのをやめ、今度は内壁を押し開いて、指で内壁を刺激する。
「あぁああ~~っ……あひっ、おま○こらめっあへぇっ…ん゛っんあっあっあっ…あっあ~……」
ジュポジュポと生々しい水が鳴る音が響き、それが粘り気のある音で、明らかに雨音とは違う音が上条の耳に入ってくる。
「ん゛ぁああっ…あっあっあんっあんっあんっあんっ」
見えないから余計に聴覚が敏感になっているのか、男が攻め立てる動きと音が上条を犯してくる。
「あ゛ああ~~っ……ん゛ひっ、いっい゛っんぉああっ、あっああ゛っ……あっなかっ、だめっだめっ、こんなのっ……あぁあんっ」
指だけでこんなに翻弄されたとしたら、本物のペニスが入ってきたらきっと死んでしまう。上条はそう思った。
「いい子だね。ご褒美をあげないとね」
「え……ひっんっんあああぁっ」
ゆっくりと指を動かしていたのに、急に乱暴に指を突き入れ、奥まで挿れてから抜き去るを男が繰り返し始めた。
「ひああっ…ん゛っひっいっ…あへぇ、んっああぁあ゛っあひっあへぇえっ、いくっい゛ぐっ、指でっ、おま〇こイっちゃうっ、ひぁっあ゛っいっちゃうっ……! ん゛っあっあ゛ああああぁ~っ……」
「んっいいよ、イって、イクの見せて……っ、」
「イっい゛っ……ふあっあっあっい゛ってぅっ、らめっだめええっ、今はっぐりぐりっ…ひああんんっ!」
すでに何度もドライオーガズムを迎えているのだが、男の手が止まらず上条のアナルをどんどん広げるように犯してくる。
「ん゛ああ゛っ……もっむり、い゛ってぅっ…イクの終わらないっ…ひぁあっ乳首とっおま〇こらめえっ…あっあ゛っあ~~っ……」
ほとんど指が全部入った状態で、もうすぐ手がそのままは入ってしまいそうだった。 それくらい広げないと男のペニスが入らないのだろうが、上条はそれでも広げられるアナルへの刺激で絶頂してみせた。
「上条のおま〇こはお利口だね。上手にできてる」
「あぁああんっ……もっ許してぇっ……おかしくなっちゃうっ、おま〇こ、馬鹿になっちゃうっ、ひぁっあっあ゛ぅんっ」
「誘うの上手すぎだね。いいよ、これ填めて欲しいんだね」
そう言って男が自分のペニスを上条の手に握らせた。それは大きいペニスでガチガチに勃起している。
「あああっ……おち○ぽ硬っ……あっ~~っ…」
上条はそのペニスを何度も擦り上げてから、自ら股ぐらに向かって誘った。
「あああぁっ……だめ、そのおち○ぽは……んっひっ」
そう言いながら自ら腰を近づけてアナルに入るようにペニスを誘導する。男は少しだけ腰を動かして上条が誘導するようにペニスをアナルに突き入れる。
「自分で誘ってるのに、だめって」
男がちょっと笑った。
「やっ……あっ、だ、だって、……おち〇ぽはっああん挿入いってくる……ん゛っ……」
硬く大きなペニスがアナルに入り込んでくる。それはさっきまで男が広げたくらいの大きさのペニスで明らかに見た目とは違う大きさであった。
「あ゛ああっ……だめっ、おま○こにおち○ぽ挿入っちゃうっ、んひっ、い゛っ……あっ、ああっ」
明らかに人間のペニスではない。亀頭っぽいのはなかったし、先はスムーズに入るが、そのペニスの付け根には瘤のようなものがあり、それが今は収縮していて、そこまでペニスはスッポリと入ってしまう。
「いっぱいハメさせて。おま〇こでち〇ぽ扱かせて。……きっと気に入るよ」
「っ!! ……あ゛っ、おち○ぽ、きた……おっお゛っ、ん゛っあああっ」
入れてみて肌で感じてみれば、そのペニスの形は犬に近かった。けれどそんなことは今の上条にはどうでもよかった。
そのペニスは気持ちが良くて、しっかりと内部に馴染んでいたからだ。
それよりも早く動いて欲しくて自ら腰を擦りつけるように振った。
「あ゛ひっ……んっあっああ゛っ、ああぁっ…」
「はぁっ……いい感じに馴染んでる……凄いな」
「んあっ…ひっ、あへっ…おっ、おま○こにおち○ぽ挿入って……る、あんああっ」
「っあー……お前のおま○こがずっと俺のおち○ぽ吸ってくる……早く突いてほしいんだな、いいよ、たくさん中を犯してやるからな」
「ひっ……待って……っ、あっ、ん゛っお゛あおおっああんっああんっ」
男は後ろから上条の身体を四つん這いにすると、腰を手で掴んで乱暴に振り回した。その腰使いは強引で乱暴だったが、それでも馴染んだ内壁はそれを受け入れ、上条に最上の快楽を与えてきた。
「あひっあへっぇっ…んぉあっあ゛っあ゛っ、おち○ぽ、らめっああんっあっうああぁんっ」
「気持ちいい?」
「あ゛ひいいっ、当たってぅ、おま○このだめなとこっ、あ゛ひっらめ、おち○ぽゴリゴリしてぅうっ…ん゛ひっあっあんあんあんあんあんっ」
ゴリゴリと内壁を擦りあげられて、上条は淫らに悶えて快楽を受け入れた。
「上条が悪いんだよ。おま〇こ全体で締め付けてくるから」
「ん゛ひぃっ……あっあ゛っらめっらめええっ…い゛っ、あ゛っ、~~っ、いいっあああんっおち○ぽっあ゛あああぁっ」
ヌルリと男のペニスが出入りを繰り返し、内壁はすっかり濡れていた。アナルでも内壁が擦られれば濡れるのだが、その濡れ方は尋常ではなかった。
何かの液体が男のペニスから出ており、それが上条の内壁を刺激して粘り気のある液体がどんどん溢れて、アナルから溢れている。
滴る液体が床の上をどんどん濡らし、まるで漏らしたかのようにビシャビシャと音を立てるほどだった。
「あ゛ひっい゛っあっんっい゛くっい゛っ、おっおち○ぽいいっあああっ」
「いいよ、おち○ぽならいくらでもあげるよ」
「あ゛~~あ゛うっらめっ、お゛っ……んっ、あっあぁっおち○ぽでいくっい゛ぐぅっ…あぁあああんっ」
そのまま突かれているだけで上条は絶頂をした。
「あ゛ひぃっ……ん゛っあっあ゛っ…あっ…ち〇ぽしゅごいっ、ひっ、あっやああっあっあんっあ~~~~っ…」
「また絶頂してんの、本当に俺のおち〇ぽが好きだな」
ビシャビシャと上条は射精をしながらもまた絶頂をしてはドライオーガズムを迎えて身体全体で快楽を味わいながら、セックスで齎される絶頂に歓喜していた。
「ん゛ああぁっ……すきっ、…おち〇ぽすきぃっ…、中っ、ハメハメされて、とまんなくなっちゃうっ、あ゛っいい、ひっあっ、おま〇こきもちぃっ、あぁあんっ」
どう考えてもおかしい状況だったのだけれど、それでも上条にはどうでもいい些細なできごとだった。
こんなに気持ちがいいなら、どんなことでも受け入れられるとさえ思った。
「おま〇こ気持ちいい? 俺のおち〇ぽ好き? もっと言って」
男が激しくペニスの挿入を繰り返しながら、上条に問う。
「ひああっすきっ好きっ、おち〇ぽしゅきぃっ……あ゛へぇっ、んっあ゛っあ~~っ、おま○このきもちいとこっ、ゴリゴリされてぅ、んっあっあっおま○こ気持ちよくてっんはあっんおま○こでイクっいっちゃうのっ……んああっん」
「いいねっ……とてもいいね。気に入ったよ」
男は上条の言葉に満足したように更に激しく腰を振りながら射精を繰り返す。
瘤が一旦アナルに蓋をしてから射精を長くして出し終わると、また萎んで挿入が振り替えされる。
犬とは明らかに違う方法であることは分かる。けれど、それが何なのかは上条には分からない。
明らかに人ではない何かのペニスであることくらいしか区別はできない。
「ひあっあ゛っ激しぃっ、ん゛あぁっあ゛っあっあひっ、おち○ぽ、いいっ、あ゛っあっあんあんあんっ」
それでもそのペニスはすでにお気に入りだった。長い射精も激しい腰使いも好きだったし、太さも抉ってくる角度も全てが上条の好みだった。
「あ゛あああっ…すごいっ、イクの止まんないぃいっ…ひあぁっあっいいっ、きもちぃっ、おち〇ぽ、大きくて、おま〇この奥まで届いてぅっ……ん゛っあ゛へっんっあ゛っああんっあああっ」
全身で絶頂をしながらも激しく揺さぶられると身体が反応する。快楽が素直に挿入ってきて身体を駄目にしていく。
「すごく吸い付いてきてる。すごいこの体……っ」
男はまるで今までこんなのに出会ったことはないとばかりに感嘆の声を上げる。
「ふあああっ…んっあっあんっ……俺のっおま〇こ、すごい気持ちいいんっお前のおち〇ぽ、気持ちいいい゛っ、あっあんっあぁあんっ」
「お前ののおま〇こ、俺のおち〇ぽが好き好きって言ってる……精液中出し、気持ちがいいよ」
「はぁっ……あっ、なかっ……ん、いいっ、精液中に出してっ、あっあっあんっ、中に、精液出していいっ……俺のおま〇こでイってっ……おち○ぽから精液出して、中出ししてっあ、あっあっあああああっ」
「あー……そんなこと言われたら何度もしてあげる」
そう言うと男は上条の乳首を指で引っ張った。
「ひっあああっ、乳首っ……んあっああ゛っおま○こも乳首もっ気持ちいいっはあんっおち○ぽも突いてっはあんああんっ」
男は上条を柱に凭れさせると、後ろから突き上げながら前に手を回し上条の乳首をもみ上げるようにしだした。
「ん゛ぁああっ……ちくびで、おま〇こきゅんきゅんしちゃうっ気持ちいいっちくびっああんんっおま○こきたっひぁっ、あっ、あ゛~~~っ……」
乳首を引っ張られたままで絶頂に達して、上条が柱にもたれかかりながら叫ぶ。
「あああぁっ……らめぇっ、孕むっ、孕んじゃう、お゛っあっあんっあぁんっん゛ひぃっ」
「孕んだら、ちゃんと責任は取るよ」
男はそう言いながら、上条を床に寝かせて仰向けにすると、上条の足を大きく広げて上向きにした状態でアナルを上から押しつけるようにして犯した。
「ああぁんっ…ひあっんあ゛っあっ…すごいっ、おま○この奥にゴリゴリ当たってぅっ…イっあっあ゛っ、またっイってぅっ…、いっちゃうっ、ひあっらめえっ、こんなにしたらっ、精液中出しされたら、俺ほんとにっ……おま○こされたら孕んじゃう、ん゛っあああっ」
「おま○こで孕んじゃう? いいよ、おま○こ気持ちよく孕んで? ……くっ……」
「ん゛っああんっ……なかっ、でっ、おち○ぽドクドクしてぅっ……あっ、あっ精液っきたっあ゛あああああっ…」
そう言った時にはアナルには深々と男のペニスが刺さり、瘤がスポリとアナルに入るとそれがアナルに栓をして長い射精が始まった。
「ん゛ああっ……あっ、い゛っ…出てぅっ…なかっ、精液がっあっ、あ~~~っ……」
精液が深々と刺さった内部の奥の奥まで流れ込んできて、それが普通なら気持ち悪いものではあるはずのに、最高に気持ちがよく、それだけで上条は二回もドライオーガズムを迎えたほどだ。
「はぁっ……はぁっ……あーすごい……んん゛んっ……ふぅっ……ん゛んっ……」
十分以上も男は射精を続け、上条のアナルの中を堪能してやっとペニスを抜いた。
「種付け完了……ふう、まだ足りないけどな」
「ひあぁっ……んっ、ふぅっ……ああ、精液、出てる……んふ」
アナルから大量に吐き出された精液が溢れ出て流れている。それは人間が一度に出せる精液の量ではなく、濃い液体が辺りに撒き散らかされる。
真っ白な液体の海に溺れるように倒れ込んでいる上条。
その様子を見ていた男は、呟いた。
「全然足りない」
男はそう言うと、上条を俯せにして尻を高く上げるとすぐさまペニスを上条のアナルに突っ込んできた。
「ひあっ…あ゛っん゛っあっ凶悪おち○ぽっらめぇっ…ひああ゛っあんっあぁんっ」
突っ込んだ後は、それまでよりも激しく腰を振り、上条を更なる快楽へと導いた。
「ん゛あっあっあんっあんっあんっ…ひっあっおち〇ぽっ、しゅごいっ…あ゛っんあああああっ」
すっかり男のペースに巻き込まれた上条だったが、男のペニスの虜にすでになっていた。
「あぁあんっ…らめぇっ、おち○ぽ、気持ちよすぎてっ、ひあっあ゛っあっあぁんっ!」
男のペニスはとにかく大きいのだが、人間のようにカリがない分、ぴったりとしたペニスが内壁をこじ開けるので、内壁がすっかりペニスの形になっている。
「あぁあんっ……、い゛ぃっ……、きもちいっ、よすぎて変になるっ……、あっ、あひっ、だめっ、あっ、あっ、おち〇ぽいいっ……」
パンパンと激しく肌がぶつかり合う音に合わせて、大雨も雷も激しくなった。
時々光る雷のせいで、後ろからしっかりと男に犯されている自分がガラス窓に映って上条の視界に何度も入ってくる。
「ああああぁっ……あっあっあんっ……、俺もっ、もうイきたいっ……、やっ、あっああっ!!」
もはや獣に襲われていると思ってもいいほどに、男の姿は分からない。
けれど、大きな影が上条に覆い被さり、しっかりした腰つきで上条を犯しているのだけは分かる。
「あああーっ……いいっ、おち〇ぽ、おち〇ぽすきっいいっ……あっ、ひっ、ああっ……いいっああんっ」
獣に答えるように上条は身体をくねらせて、襲ってくる獣を食うくらいに腰を振った。
「さあ、どうして欲しい?」
「あぁんっおち○ぽっ……、おま○こぐちゅぐちゅして……っ。指で乳首犯されながら、おち○ぽ弄られて、おま○こをおち○ぽ突かれてもっとイきたいっ……、ひあっはああぁっ……!!」
そう答える上条に答えるように、男のペニスが更に長くなったように思えた。
さっきまで届いてなかったところまで男のペニスが突き刺さり、それが射精をしながら奥を犯してくる。
「うああっ……、あ゛っはああーっ……いいっああんっおま○この奥までおち○ぽきたっ!」
男のペニスが更に大きくなり、太さが増した。その凶悪さは人のペニス以上になっている。
「あああっ、いくっ、いっちゃうっ……、凶悪おち○ぽで突かれていっちゃう、あ゛っ、あぁあんっ」
完全な獣のペニスに犯されて、上条は狂っていく。こんなセックスなんてきっと一生できないだろう。それほどの快楽で、今までのセックスは何だったのかと思えるほどのセックスだった。
「あああぁっ……、んっあっ、ひあぁっ……おち○ぽいいっんおま○こ気持ちいいっああんっイクっいくっおま○こに精液きてっあああんっ!!」
精液を欲するとまた男が長い射精を伴う絶頂に達している。
「あぁっ……、中、精液出てる……ああんっはぁっ……はぁっ……んっ……、」
その長さと深さと精液の多さは更に増していて、ペニスが抜けるとぽっかりと空いたアナルから精液が溢れ出る。
「おま〇こ、精液で濡れて、くぱくぱっていってる……っ、おま○この奥疼いて、苦しいっ……はあぁっおち○ぽもっと欲しい……んふあんっ」
獣の交わりが気に入った上条は、男を抱き寄せて更に誘う。男はふっと笑ってまたペニスを勃起させると、上条の中に戻ってきた。
「あっ、あっ……、ひっきたっおち○ぽっあ゛っ、あああ~~っ……、」
そのペニスは更に深さを増していた。もう人のペニスの長さではない、二倍以上長いし、大きさも圧倒的だった。それでも上条が壊れない程度には押さえてくれていることは何となく上条にも分かった。
「あ゛ひっ、深い……ああっおち○ぽ大きいっ、なにこれっ……、あっ、あっ、そこまでらめぇっ……、あっ、あ゛ああっ」
上条は未知の空間を獣によって犯された。
3
大雨は夕方から朝方まで降り続き、上条は朝まで男とセックスをした。
部屋中の至る所で事に及び、男の止まることのない精液は水を撒いたかのように部屋中を濡らした。
上条の中に吐き出した精液はほぼ出てしまっているから、上条の中で出された量の多さがもう人の物ではなかったことになる。
そんな精液であったが、朝方になると自然とけむに巻くように消えてしまい、上条の体中にかかっていた精液も綺麗に消えた。
男は日が昇った頃になると、窓を開け、空気を入れながら言った。
「寂しくなったら、ここに来るといい。社は消えるだろうが、俺はいる」
男の言葉に上条はクスリと笑う。
「何だ、やっぱり神様だったんだ。そんなのズルイ」
やっと理想の人にあったと思ったのに、それが神で、自分とは違う生き物だと言われたら、かなりショックだった。
途中からそんな気がしていたのだが、上条は本気で悲しかった。
すると神が言うのだ。
「同じ時間を生きるなら、お前は今ここで選ばなければならない。どうする、私とここで永遠になるか?」
男がそんなことを言い出して、上条はハッとする。
男は上条を自分の物にできる力を持っているのに、上条に選ばせてくれるのだ。
「えっと、この神社の写真、本にするって約束したから、これだけは作ってくる」
すぐに一緒になりたいけれど、最初に約束したから、それだけはやらなければならないと上条は思い直した。
すると男はクスリと笑い。
「分かった、またな」
そう言って目の前から消えた。
「……え……」
急に神の力を見せつけられて、上条はポカンとする。
神は急に去ったのだが、暫くすると人の気配がした。上条は慌てて服を着て、家から外へ出た。
すると、自転車を貸してくれた村人たちが心配そうに上条を探しにきてくれていた。
雨が酷かったので大丈夫かと思っていたが、朝方まで川が氾濫してこられなかったと言われた。
上条はそのまま村人の車に乗せられて神社を後にした。
上条は村人に礼を言ってから東京に戻り、約束通りに本を作った。
奇妙な体験付き(セックスはなしで)の話が書かれた本は人気を呼び、神社の存続が問題になり、県が取り壊しを辞め、隣の県にできる住宅地との道を作り、神社も今まで通りにすることを約束してくれた。
潰れるはずの神社は、村人の代わりに新しい宮司が住み込み、管理されている。
本が出てから二年ほど、上条は身の回りの整理をした。
約束はまだある。
だからそのための準備をして、神社に戻ってきた。
懐かしい神社は、もう山あいにある寂れた神社ではなかった。
大きな道ができて、そこを車が走り、様々な店ができていて、神社にも人が沢山参拝をしている。
住宅地は神社の近くまで開発が来ていて、そこの住人たちからも大切にされる神社に生まれ変わっていた。
「良かったな、神様」
そう上条が言うと。
「遅いじゃないか、上条」
すぐに返事が来た。振り返るとあの時の男が立っている。姿は変わりないが、上条の方は少しだけ大人になった。
「ああ、ごめん。いろいろと後始末してきたから時間がかかっちゃって」
「もう来ないと思っていた」
神様の男が拗ねている。
神様の時間で二年だなんてあっという間であろうに、人のように待ったと言うのだ。
「来ないわけないじゃん。俺、ちゃんと約束したよ。さあ、いこう」
上条はそう言って神の男の手を取った。
「いいのか?」
「お前と一緒になるために、この二年準備してきたって言っただろ? また早く抱いて、二年も我慢したんだから」
そう言って男の股間に手をやると、男の股間はすでに勃起している。
明らかに人と違う長さのペニスが股間にあるのが分かるほどの大きさだ。
上条は男を草むらに誘い、男の股間を撫でながら、ズボンを脱がせてペニスを日の光の下で見た。
犬のペニスに似た形であるが、太く硬く、凶悪に反り上がったペニスが目の前で元気に勃起している。
それを上条は愛おしそうに口にして、男のペニスを上から下までキャンディーのように舐めた。
「んふっ……美味しい……これ……懐かしい……早くこれでアナルを突いて欲しい……んふんんっああっ美味しい」
そう言って上条が男のペニスを舐めていると、男の手が上条の腕を掴んで立たせた。
「ああん、もう」
もっと舐めたかったと上条が言うのだが、男はもっと切羽詰まっていた。
上条のズボンと下着を乱暴に神の力で引き裂いてしまうと、上条のアナルに顔を寄せてアナルに舌を這わせた。
「あひっ……、い、いいっうあ゛っ、あんっ、あんっ、あっ、あっ、あっ、あんっ」
明らかに人ではない舌が、アナルに入り込み、内壁を舐め回すように犯してくる。
「ん゛ああぁ゛っ……もっひぁあっおま〇こらめえっ…あっあ゛っあ~~っ……」
ジュルジュルと音を立てて吸い上げてきて、アナルの中に神の唾液がどんどん入り込み、それが滑りとなってアナルの中を広げていく。
「はぁっ……相変わらず上手いなここは……」
指を入れ、何度も解しながら、最後には手が入りそうなほど大きく抉られて、上条は腰を振って嬌声を上げた。
「あぁああんっ……もっおち○ぽきてっ……おかしくなっちゃうっ、おま〇こ、おち○ぽ欲しくになっちゃったっ、ひぁっあっあ゛ぅんっ」
そう言うと、男の馬並みなペニスが上条の中に入り込む。
受け入れる準備をしっかりとしていたせいと、神の力か何かの液体のせいか、それを飲み込むのに、上条は痛みさえ感じなかった。
「あっあ゛っ、あ゛あああっ! ひっ、あひっ、あへっ、あ゛っ、そこっおち○ぽっ……、も、いくっ、いぐっ、いぐっ、らめっ、あ゛っ、あ゛あぁ~~っ!!」
それどころが神のペニスを突っ込まれるだけで、絶頂に達した。
「あ゛~~っ……、、ひっあ゛っ、ああぁっ…、あっ、凶悪おち○ぽ、ああんっ……」
ぐんっとペニスが奥まで入り込んでしまうまでに、上条は三回のドライオーガズムに達してしまう。
待ちに待った男のペニスだったから、嬉しくて小便さえ漏らした。
「あああぁっ……、待ってた……このおち○ぽ待ってた……ああんっいいっこれがいいっああんっ神様おち○ぽ、すきっいいっこれがいいっ」
絶頂をしながら上条が叫ぶ。周りの人間に聞こえるほどであったが、さすがに神も決壊を張っていたようで誰にもその行為は見えない。
しかし、上条からは人の姿は見えていた。けれどそんなことは上条にはどうでもよかった。
「ひあっ……おま○こがっいいっあ゛っ、ああ゛っ、ああああーっ……おち○ぽ、動いて、神様動いてっ……ああんっああひああっ!」
神が腰を動かし、後ろから上条を突き上げると、上条はその振動に嬌声を上げた。
「あああっ……、ひっあ゛っ、あっあ゛あっ……、あ゛ひっ、いっいいっ、あああっ」
脳天を突き抜けるほどの快楽は、あの時に味わったものと同じものだ。それをずっと夢見て、一人でオナニーをしてきたほどだった。
けれど、その一人でするオナニーではこんな快楽は得られなかった。
神様の特別なペニスは、別の生き物ののようにうごめき、上条のアナルの中を奥まで犯してくる。
「ひぃっ、あ゛っ、あんあんあんあんあんっ! きもち、いい、んああっ」
「そうだろう。お前の身体が、俺の仕様に変わっている。このペニスで、このペニスの精液でなければ、満足もできない身体に作り替えたからな」
「あ゛ああ~……っ、う、嬉し……んああっい゛いっ、、きもちいっ、おち○ぽすごいっ、あ゛っ、ひっ、あぁあんっ神様専用のおま○こになった……あああんっいいっんふっ」
上条は歓喜で嬌声を上げた。
本当に嬉しかったのだ。それでよかったのだ。
「あぁんっ、好きっ、神様好きぃっ……、神様のおち〇ぽも大好きっ、、あ゛っ、ひっ、おち〇ぽをハメハメされるの好きっ、ずっと絶頂しまくっちゃううっ、あ゛っああぁ~っ!!」
パンパンと激しく腰を打ち付けてくる神様の動きに合わせて上条も腰を振ってペニスを奥まで受け入れた。
「あ゛っ、神様のおち〇ぽっ激しすぎっ……あっ、あっ、あっ、あんっおま○こ壊れるっおま○こ気持ちよすぎるっああんっ」
神用に作り替えられた上条のアナルは、人のそれとは違った作りになった。神のペニスだけを受け入れ、快楽を得て絶頂をするだけの性器になる。
上条はもう人ではなくなった。神と同じところまで変わってしまった。
「ひあっあ゛っ、あっイってるっ……イってぅのに、またイっちゃうっああんっ……、あひっ、ああああ、あ゛っあっ、あんっあんっ」
神と心を合わせてしまえば、人は簡単に異形に変わる。上条は神の手によって人の身体を捨てた。
「ひああっ、もっらめぇっ、気持ちよすぎる、神様のおち○ぽ好きっいいっ……あひっ、あひっん頭へんになるっ……、あっ、ああぁっ……神様のおま○こになっちゃったっんああっん!!」
その日以降、上条は神の物として、死ぬこともなく神との行為に溺れる日々を過ごしていくことになった。
神社はその後、お参りすると絶対に恋愛が上手くいくという評判の神社になり、大繁盛している。
その神殿の奥には、神と上条が情事に耽っているらしい。
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