065-イヤよも今のうち
1
国谷は、今日もいつもの仕事を終えて、自宅に戻った。
今日はいつもより仕事は速く済んだので、日課にしているマラソンが明るい時間に終わりそうだった。
ジョギングシューズに時計、背中には小さなリュックを背負い、それには一応少額を入れた財布と携帯にペットボトルの小さいサイズの水を用意して入れた。
そしてさっそくコースを走る。自宅の近くの小さな山は、ハイキングコースに指定され、そこが整備されている。山道ではあるが、舗装された場所もあり、途中には大きな公園があって、そこには家族連れなどが日光浴や、子供を遊ばせるためにやってくる。
さすがに夜七時を回ったくらいでは、そういった家族連れはいないが、マラソンをしている人は沢山いる。
しかし、サイクリングコースを走っている人は滅多にいなかった。そのコースは長く、マラソンでも十キロはある。大抵、五キロか三キロコースを周回するコースを皆選ぶので、サイクリングコースは選ばない。
国谷は整備されたジョギングコースを周回するだけのコースに飽きてしまったので、サイクリングコースを使っている。歩道がちゃんとあり、そこを走っている。
その日は明るかったので、サイクリングコースを利用している人も多かった。
マラソンをしている途中に、公園に行き着く。さすがにそこには誰もいなかったが、通り過ぎようとした時に、人の声を聞いた。
「晴海、晴海ー!」
誰かを探しているように呼ぶ声。そして人影が草むらから出てきた。
まるでアメフトでもしているかのような屈強な躰をした大男だ。彫りの深い顔に、太い腕と足、その姿をここで見れば一瞬後退ってしまう。
その人はキョロキョロしながら、少し速度を落とした国谷に気付いて、慌てたまま近づいてきた。
「あの、女の子を、五歳くらいの女の子を見ませんでしたか?」
どうやら迷子の子供を探しているようだった。
「いえ、こっちから走ってきたんですが、見かけませんでした。いなくなったのはお子さんですか?」
「あ、はい。かくれんぼをしていて、あまりに見つからないので、呼んでいるのですが、出てこなくて……あっ」
「どうしました」
「あそこに、人影が……晴海! 晴海! 怒らないから出てきなさい!」
男はそう言って草むらに入っていく。国谷はさすがに通り過ぎることもできずに、その後を追った。草むらをかき分けて入った先は、森林地帯だ。さすがに整備をされていないので、足下は草だらけである。こんなところに子供が入り込むとは思えない。まさか誘拐されたか、怪我をして動けないのではと心配になったのだ。
すると男は草むらの中で、小さな子供の上着を持って立っている。
「晴海のです! 晴海!」
男が錯乱したようになったので、国谷は警察に連絡した方がいいと思い、携帯を取り出した。これは子供が自発的に消えたのではない、誘拐をされたと考えた方がよかったからだ。
「とにかく人を呼びます。警察に探してもらった方が」
そう言って携帯を弄り始めると、急に男の表情が豹変して、国谷に近づくと、国谷の口に何かを押しつけた。
「なっにっうっううう」
薬品の匂いがするモノを嗅がされ、国谷は抵抗をしたが、明らかな体格差では敵わなかった。だんだんと意識が薄れてきて、国谷はその場に倒れ込んだ。
痛みや感覚はあるのに、足や腕に力が入らない。
とにかく男から逃げなきゃいけない。そう思って逃げようとするが、思い通りには躰が動いてくれない。
「なんで……なんで……」
声はなんとか出た。しかし大きな声で叫ぶには声がそこまででなかった。
男はさっきまでの子供を心配している父親の振りを一切止めて、国谷を覗き込んでいる。
「ずーっと狙ってたんだよね。君のお尻にさ、このペニスを突っ込むの、夢見てさ」
そう男は言うと巨根のペニスを見せてくる。それはすでに勃起しており、黒光りをしている。男はそれを擦りながら、何かを言っている。
「君にこれを入れて、君を喘がせてみたくて、ずーっと考えていたけど、この方法が一番引っかかってくれるんだよね。ああ、これで君の中に精液を出せる、ううっ」
男はそう言いながら、うめき声を上げたかと思うと、国谷の口の中にペニスを突っ込み入れて、そのまま口内で射精をした。
「ぐふっ……んん……う゛う゛っ」
濃く熱い精液が口の中に広がり、国谷は吐き出した。
「駄目駄目、飲んでくれないと」
男はそう言うと、国谷のズボンを一気に脱がせ、荷物を?ぎ取る。
むき出しになった国谷のお尻を男は高く上げて、男はそこにペニスを挟み込みお尻で自分のペニスを扱きだした。
「やめっやめろ……っ うあっあっ!」
「ははっ気持ちいいっ、夢にまで見た国谷君のお尻。柔らかくて美味しそう」
「やめろっ誰かっ誰かっ! 助けてっ!」
必死に誰かに助けを求めるのだが、誰もいない公園である。しかも家族連れが帰ったばかりの公園には、誰もやってこない。もう少し遅い時間なら、夜遊びをしている学生などがいたりはするが、下校途中などでまだ誰もいない。
七時半という微妙な食事の時間や帰宅時間と重なっていて、公園自体に人がいない時間帯なのだ。
「あ゛あぅっ……ひっああぁっ」
「うっうっはあはあ……いい柔らかさだ……ふふっふうふう……」
男は大興奮しており、獣のように息を荒くして口からは涎を垂らしている。
散々国谷の尻でペニスを扱いたあと、男は興奮したままで国谷の口の中にまたペニスを無理矢理突っ込んでから射精をした。「うう゛っううっっう゛う゛う゛う゛」
今度は喉の奥まで突き入れてからの射精で、国谷の喉の奥に直接精液が注ぎ込まれて、飲み込むしか道はなかった。
「うふっ……うっううう……んふ、ふっふっ」
精液を無理矢理飲まされた国谷は、その精液の味に忘れていたことを思い出す。
高校時代から教師とセックスを重ねた。メリットは成績で、そこまで頭は悪くなかったが、バイトでサボった分をセックスで埋めた。もちろん、そうした生徒や学生は少なくなく、国谷もそのうちの一人で、そこまで酷いことをしたとは思っていなかった。
セックスも気持ちよかったし、成績も十分だった。
社会に出ると、営業で上手くいかないときは向こうが求めてきたら、セックスで応じることもあったが、それも最初の頃だけで、三十が近くなると、そういうのも求められることもなくなっていった。
やっとセックスから解き放されたのだと思っていたが、頭よりも躰の方が正直だった。
「精液飲んで、勃起するなんて、やっぱり聞いたとおりセックス大好きなんだね」
そう言われて国谷は自分の躰の変化に気付いて動揺した。
「うそだ……そんな……」
しかも勃起した国谷のペニスは先走りを出していた。それはお尻でペニスを扱かれている時から、それを国谷は口ではイヤだと言いながら、本当は気持ちよくなっていたというのだ。
「嘘なモノか……ほら」
「あああっんっ!」
男が国谷のペニスを掴んで扱いた。
「気持ちよくなって勃起して、レイプされてるって分かってるのに、気持ちよくなってしまう淫乱だったんだ? そうだよね、高校時代から教師と寝てたし、大学でも教授と、仕事でも取引先の人と、何度も平気で寝てたくらい、誰でもいいんだよね、気持ちよくしてくれる人なら誰でも」
この男は国谷の過去を知っていた。調べたのか当時の関係者なのか分からないが、調べようと思えば調べられるような行動を国谷はしてきていた。
「は……っ、はぁ……っ、ん、ぁ、ぁ」
思い出してしまう、あの熱さを。ただ欲望のままに生きていた時を。
「んひゃ、ぁあ……っぁふっ、ゃ、ぁ……っあ、ぁ」
「思い出しただけでも、先走りでちゃうくらいに、今は飢えているんだね」
男はそれに満足したように、国谷のお尻を高く上げて、それを口元の持っていき、まるで蜜を舐める熊のように、国谷のアナルを美味しそうに舐め始めた。
「あぁ……っ、ぃ、嫌っ……はぁっ……もぉ、やめて……ぁ、はぁっ……こ、こんな……っ、だめだ……」
もちろん口だけだ。アナルはひくついて男の舌を迎え入れ、内壁が舌に舐められて腰がガクガクと快楽に喜んでいる。
「ぅあ、ぁ、あ、や、やめ……っ、ん、はぁ……っ」
ピシャピシャと周りに響くような音で男は国谷のアナルを舐め、涎を足してはアナルの硬さをほぐしていく。その舌の長さも獣並みの男の舌に、国谷は二十分以上も責め立
てられた。
「あっ! ぁひっ、ひんっ! ゃ、やぁっ、っあっ、あっ、い、ゃ……っ、やめ……っ」
完全にほぐれたアナルには、男の無骨な指が入り込み、さらには男がこっそり足したローションでグチャグチャと卑猥な音を奏でるほどに掻き回された。
「はぁ……っ、ぅ、ん……ふ……はぁっ……ぁ、あん……ぁ、やぁ……っ、あぁんっ……」
もう腰は立たない。国谷は口から涎を垂らしながら、男の深い愛撫を受け入れるしかなかった。その執拗さがまた気持ちがよく、よく奥まで届く舌が器用にアナルを舐めていくのが快感だった。
忘れていたもの以上のものを、獣のような男から再度与えられ、完全に国谷は昔のような感覚を思い出してしまった。
隆々とした男のペニス。それが目の前にある。
国谷は喉を鳴らしてから、それを自ら咥えた。
一瞬、男がピクリとしたが、負けじと男もまた国谷のペニスを咥え、扱きながらアナルを指で深く突いてきた。
2
誰もいない公園の奥深く草むらの中で、国谷は男を交わっていた。
どうみても合意の状態で、人に見つかればカップルが盛り上がってセックスに興じていると勘違いされる場面だ。
ほぼ逆さまにされた状態で国谷は男のペニスをフェラチオして勃起しいているものを美味しそうに咥えて、先走りを舐めた。
ここまで立派なペニスを久しぶりで、社会人になってから四十台五十台とばかり寝ていたから、大学時代ぶりの若い男のペニスだった。
「んぁ、ぁふっ……ん、ふ」
ジュボジュボと口で扱いて、側面を舐めては亀頭を攻める。
「んぶっ! んぐ、んっんんっ!」
フェラチオは上手いと言われるくらいには覚えたが、今でもそれは現役だった。
「いいっ……すごいなフェラが上手いとは聞いてたけど、ここまでか。ほら出るぞっ」
男は簡単にそそフェラチオで精液を解放した。
「ふぁっ、ああぁあぁーっ!!」
男の精液を口で受け止めて、国谷はそれをごくごくと喉を鳴らして自らの意志で飲んだ。久しぶりの精液であるが、最初の青臭さはそこまでなく、薄れた精液は飲みやすかった。しかし大量である。溢れるものを舐め取って、汚れた男のペニスもしっかりと綺麗にした。
「上手だな、本当に。精液大好きって知ってたけど、美味しそうに飲んでイキそうになるのは本物だな……さあ君も出して、飲ませて」
「っあ……っゃ、ああっ……あっ、ぁはっ、や、ら、め……っらめぇ……っ」
男が国谷のペニスを強く吸って舐めてきて、国谷はとうとう男の口で達した。
「ひゃっあっ! あぁっ! あぁーっ!」
ビューッと勢いよく出た精液を男が舐め取り飲んでいく。チュチュッと音を立ててペニスを綺麗にしてから、男は国谷のアナルに両方の指を入れ、大きく横に開いた。
「ぁあ……っや、あ、やめ……ああ! あふ、ふぅ、ん……こんなの……ん、んん! っは、ぁ、……こ、んな……っあぁっ!」
アナルをぎっちりと広げられるのは、久しぶりだったが、男が何十分も舐めてほぐしたアナルはあっさりと昔の大きさを取り戻していた。
男はそうした後に、国谷を仰向けにすると、足を大きく開いてから体を押し込んで、アナルに男の大きなペニスを一気に突き入れてきた。
「ぅあ……あ、ぁ……お、おっきぃ……」
ぎちぎちの大きさのモノが奥までやってきて、国谷は軽く絶頂をしていた。
「ぅあ゛ぁああっ!」
「今、イッたよね? 軽く入れられただけで、イッたよね?」
「あぁっ、あっあっあっ……あっあっ」
「気持ちいいんだ? ペニスが。やっぱり好きなんだね、凶悪なペニスが無理矢理こじ開けて入ってきて、中を掻き回すのが? ド淫乱って言われてたけど、獣のようなまぐわいが大好きだって見てから思ったよ」
男はどうやら関係者の一人だったらしい。セックスこそはしていない立場であるが、その場面を見てしまったというところだろうか。
男はペニスを奥まできっちりと入れたあと、なじませるように軽く揺すってくる。
「ふぁあっ! あは、はっあ、ぁ……っ、そこ……すご……っ、きもち、ぃ、い……っ!」
「深く入れたまま、揺らされるのも、高速で突き入れられるのも、なんでもペニスが入っていれば、嬌声をあげてたよね」
「やっ、あっあっ、ぁん、んっ……いいっ……きもちぃ、から……っ」
男にはいろいろな思いがあるのだろうが、そんなことは国谷の知ったことではない。
そんなことよりも、セックスがしたい。このアナルに入っているペニスが貪欲に求めてきて、中を犯すのが嬉しくなって仕方がなかった。
「ぅあっ! ぁはあっ! あっあっあっあっ、あ、あっ……ぅんっ――!」
男が腰を穿ち始めた。そうすると、国谷はその男の腰に足を回して、外れないように足を組んで固定をした。しっかりと男を感じたいと、思ったのだ。
「あっあっあっ、ぃ、あっ、あふっふぁっ!」
「ああ、噂通り、中はとろとろだぁ……いいっきもちいいよっ中、最高。何が年だからだ、絶対国谷の方がいい。きもちいい――――――」
男はそういうと、獣のように腰を使い、高速で挿入を開始した。
「ああっ! ぁ、あひっ、ひ、ぃいんっ!」
「うおぉぉっ!」
男が唸りながら、挿入をして、国谷が嬌声を上げる。
もう公園に誰かがいれば、聞こえる範囲に声が広がっているが、誰も来ないところを見ると、今日は公園は無人らしい。もしくは変な声がするので怖くて入ってこないまま引き返した人もいるかもしれない。
それくらいに嬌声と呻き声は大きかったはずだ。
「はっぁああん……っ、あっあっ、す、すご……おっきぃ……っ!」
アナルに入ったペニスが想像以上の大きさであったが、それが気持ち良くて国谷はいいと何度も頭を振った。
「ひゃぁああっ、あ、熱いっ、ああっ、気持ちぃ……っ!」
頭がおかしくなるほどの激しい突き上げに、国谷はそのまま前立腺を擦りあげられて達した。
「おっ、ああっ、きも、きもちいい……っ」
絶頂して射精をするのが気持ちがいい。しかしセックスをして追い上げられての絶頂は、オナニーでは再現ができないことだ。
「あぁあっ……っ、す、すごぃあっぅ……っ」
達しているのに、まだまだ突き上げられ、追い上げられる。
「ふぁあああっ! あっあっ、あっら、らめぇ……っ」
絶頂をしからが本番だった。この絶頂中に攻められるのが国谷は大好きで、それは男も知っていたらしい。硬直させた躰を押し開いて更に追い詰める行動は知っていないとできないことだからだ。
「ひゃあぁっ! あぁっあぁっ! らめっあっあっきもちぃい……っ!」
もしかしたら男は、国谷がセックスをして乱交している様子のビデオか何かを見たのかもしれない。それならある程度観察ができただろうし、そういう映像があちこちに残っていることは国谷も知っていた。ただそれをばらまく人はそういない。そこには声や姿なり、知り合いが映っていて、更に撮った人間も映っているからだ。
下手なことに使えば、国谷どころか周りが一斉に迷惑を被る。人生をかけて潰す気があるのなら効果はあるが、そこまでの人間がセックスパーティーや取り引きに参加しているとは思えない。
「ふ、ぁっ……ぁ、ま、待てっあんっ……あ、ぁんっ、そ、そんなっ……!」
ペニスで抉るように掻き回されて、国谷は受け止めながらも受け止めきれないまま、男に翻弄された。
「は、ぁあっ……あっあんっ……! あんっ! や、やだ、そんな、一気にっ……!」
一気に根本まで突き入れてから、カリが引っかかるまで抜いてから、また根本まで一気に貫く。ニチュニチュブグブグとローションが空気に触れて鳴る音が響いて、国谷は激しく犯された。その犯され方が、獣のままでひたすら突き入れ、射精をしているのにも関わらずまだ突き入れてくる絶倫が、国谷の心を掴んだ。
「ぅやぁあっ! あぁっ、あぁん……っんはっ、あぁっ、あああっ! やぁ、らめぇ……っそこ、あひっやぁ……っ!」
駄目と言う国谷の言葉は、いいの意味だ。最高にいいときはいいと答えるが、それ以外は駄目と言えと言われていた。そうすると男は征服欲をかき立てられて激しく攻めてくるのだ。俺のペニスで墜ちろと。
「やぁあっ! あつ……っぅあ、あ……っやぁあっ! あ、あっ――!!」
「おち○ぽ好きなくせにっこのおち○ぽでおかしくなってるくせにっ」
「ひゃああぁんっ! んやぁあっ! やだ、ああっ、ああんっ、そこ、そこだめぇ!」
「いいと言うまで、何度でも中で出してやるっ」
「ひぃい?! や、あぁ……っ、む、無理、も、入んな……っぁはぁあんっ! ひぐぅう……っ!」
男が中で射精をしている。けれど、腰の動きは止まらないままで、掻き出されて溢れた精液がアナルからドバドバと溢れて出てくる。
「気持ちいぃ……っぁ、あぁあ! やぁ、あ……っ あぁ、あん、イかせて……っ、もうイかせて下さいぃ……! あはぁ、ヘんなるぅ……! あぁっ……いいっ……!」
国谷はイかせてもらえないままで、何度も精液を受けて、とうとう限界になって強請った。
すると男がキスを求めてきた。
「ん、ふ……っ、ぁ、む……っ! ん゛、ん゛んぅう……っ、っふ、ぁ、あぁんんぅ……っ!」
国谷はそのキスに答えた。沢山の涎を男に飲まされ、それすらも快楽になって国谷はそのまま絶頂をした。
「ひぃ……っぃ、ぁああ……っ、あ、あ、あ、あぁ……っ、あぁあっ……!」
やっと男がペニスを抜いた。中で五回は果てていた男の精液が、ピューッとアナルから溢れて出てくる。
「ぁっあっあっやっ、やぁ……っ、ぁん、ぁ、ふぅ……っん……っ、はふ……っは、ぁあん……っ」
その精液が出てくるのですら、国谷は感じて絶頂をする。躰を痙攣させて絶頂した国谷を男が携帯で撮っている。沢山の精液で絶頂する男。さぞかし撮り甲斐があるだろう。
「ぁ、ぁ、ぁ、はっ、はぁっ……きもち、ぃ……っ」
男はそれを撮影すると、携帯を置いて、また国谷を襲った。
今度は木に凭れさせられて後ろから、縦横無尽に攻め立てられ、国谷はそれを存分に味わった。
「ひぁ……っ! あんっ! あっ、あぁあ――いいっ……っ!」
何度絶頂をしても男の絶倫は止まるところを知らず、出しても出しても国谷を犯し続ける。
「ぁぅ……っ、ぁ、ん、や……っ、熱、ぃ……っ」
何度も受け止めては国谷も絶頂をした。
一人の人間にここまで攻め立てられたのは初めてで、国谷は感心したほどだった。
「ぃあっ! あぁんっ! あん、あんっ、あ、ぅうん……っ! っあ、あぁああっ! ぃあああっ! はぁっ、はぁっ、は、ぁあんあっあああああっ……!」
久しぶりに絶頂を思い存分した国谷は、やがて男が消えていることに気付いた。
まだアナルから精液が溢れて出ていて、アナルを緩めるとピューッと勢いよく吹き出た。
男がとうに逃げたことを知って、国谷はほっとした。
このまま監禁だとか恐ろしいことにはならなかったらしい。
なんとか公園の中にまで戻り、誰もいないことを確認してから水道でアナルを軽く掃除して、来ていたランニング用の服を着た。
幸いなのは男が脱がしてくれたお陰で汚れずに済んだことだろう。
しかし走るのには体力がすでになく、なんとか歩道などを歩いて一番近いところから山を下りた。家まで遠く感じたが、周りにはマラソンをしている人がかなりいて、怖い思いはしなかった。
自宅に帰り着いてホッとして風呂に入って着替えた後、すべて忘れるために国谷はそのまま寝た。
次の日はさすがに会社を休んだが、その翌日から会社に出ると、国谷は社長に呼ばれて社長室に向かった。何の話かと思って部屋をノックして開けたところ、そこには国谷を山の公園でレイプした男がスーツを着て立っていた。
「取引相手の、○○企業の副社長、越村さんだ。国谷くん、君は越村さんに親切にしてあげたんだって? そのお陰で○○企業と提携して我が社の代表作品が全国発売されることになったんだぞ」
社長が興奮してそう言った。
「あ……そうですか……」
よく分からない展開に戸惑っていると、越村が言った。
「できれば国谷君と二人で企画の話などをしてみたいのですが、ちょっと我が社に借りていってもいいでしょうか?」
「ああ、構わないよ。君のところの上司には話は通してあるからね。十分、粗相のないように話し合いをしてくるように」
社長は知っている。国谷の躰を使って得てきた利益があるので、今回も国谷がそうしたのだろうと思っているのだ。そしてその国谷を越村が気に入って抱きたいと言っていることも理解しているのだ。
「……分かりました」
そう頷いて、国谷は越村に連れられて社長室を出た。
エレベーターで越村は国谷の服の上からアナルをまさぐりながら言った。
「責任は取るので」
「責任って……別にいい」
「いえ、話は通してきました。貴方を嫁にもらうことになりましたので、一ヶ月後には貴方は私の秘書になります。そして、私とパートナーになります。ずっと憧れてました。あなたに。色んな人に抱かれてもプライドを失わない貴方が、好きでした」
越村はそう言うのだが、あのレイプの後で言われても説得力は皆無である。
「あの時は、ちょっと勘違いをしてました。すみません、どうしても貴方が欲しかったので。でも間違いに気付いて怖くて逃げました。すみません」
どうやら携帯にそういう話が誤解であると回ってきたらしい。
「何を勘違いしたのか知らないが、俺が誰とでも寝ていたのは事実だ。そんな使い古しでいいのか?」
「いえ、今は新品同然でした。好みでした、綺麗でした」
越村はそう言って、地下にエレベーターが到着すると、国谷を抱えるようにして車に乗り込んだ。車は急発進して社を後にして、そのままホテルに直行した。
「お前、セックス好きか?」
国谷がそうストレートに聞いた。
「はい、貴方とのセックスは大好きです」
そう越村は答えた。
「分かった、じゃあ、これから本気を出すから、脱落するなよ絶倫くん」
国谷はそう言うとニヤリとして越村の股間を撫でた。
伊達に何人もの男を満足させてきたわけではない。あの日はレイプで、更に久しぶりだったから本気は出してないと国谷は言う。
「お願いします」
受けて立つと越村は言って、一緒にホテルに入っていった。
勝敗は、ぎりぎりの差で越村の絶倫が勝った。
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