033-juice
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その日の川合は、暇だった。
テレビは野球やサッカーの試合がやっていたが、スポーツ観戦に興味がない川合には、普段やっている映画が潰されたので腹が立つことだった。チャンネルを回すとゴルフ、釣り、競馬と興味がない特番がやっている。
今日の休みに限って何もない。見たかったのは映画で、ドラマだった。
「なんだよ、今日に限って何も無しかよ」
舌打ちをしてテレビのリモコンでテレビ欄を出してみるが、ものの見事に映画やドラマがやっていない。
「そろそろネットの有料チャンネルに入るかな……」
そんなに見る暇はないと思っていたが、映画館に行かなくなって久しいから、映画はすべてレンタルするしかなかった。そのレンタルも借りに行く時間や返す時間が取れなかったことで次第に足が遠のいた。唯一テレビでやっている洋画劇場などが楽しみだったが、それもスポーツが盛んな夏には潰れることが多くなった。
だがそんなレンタル店であるが、最近山の向こう側に新しく大手の店舗ができると、こちらがわのレンタル店が潰れた問題がある。
田舎というのも不便である。
「……こういう時こそレンタル店だよな」
川合は車の鍵を取り出し、家を出た。
日中は暑かったが、日が暮れてきて気温が下がっている。だが車の中は熱気が溜まっているのを吐き出し、冷房を入れて乗り込んで出発した。
どういうわけか山を越えた向こう側の賃貸家賃が二万円近く高く、駐車場代も一万ほどかかるのに、その山を越えたこちら側は駐車場代はなく、家賃も安い。ただ大きなショッピングセンターはないし、学生だとバスで通わなければならない。
だが車を持っていると話は別だ。多少のガソリン代は通勤手当で賄えて、こちら側の町に住んだ方がお得ではある。だが夜に遊ぶようなところはないし、車に乗るなら飲酒運転になるので飲み会にすら参加できない。
不便である部分と得する部分とがあり、一概にどうこう言えないのだが、川合はそれなりに町を気に入っていた。
その山は最近になって、トンネルが掘られ始め、後三年ほどで完成するときいた。つまり山を越える山登りは後三年後にはなくなるわけだ。
その山を車で上がり終えたところに、小さな休憩所がある。
この山から見る夜景が綺麗な場所なので、小さな公園が作られ、さらには最近まではレストランもあった。そのレストランが潰れたのは山の下に新しいレストランができてしまったためだった。だが川合はレストランが潰れたのは、レストランの食事が美味しくなかったからだと思っている。
実際、微妙な味でどうしようもなかった。
噂では、新しい店舗になると言っていたが、その気配は消えてすっかり廃墟である。土地の持ち主が死んで、相続で別の人間に変わったことで売りに出され、町が買い、大きな公園にするのだとかいう話もあったが、半年間何の変化もない。トンネルができることで、そのすべてが廃案になったのだろうと思われる。
今や休憩する場所には自動販売機がたくさん並び、それで喉を潤したい人たちが利用している程度で、公園もすっかり寂れていた。
川合はそのレストランの駐車場に車を止め、販売機のジュースを買う。
さすがにまだ暑いために、何か飲まないとやってられなかった。
車が時折通り過ぎているのを見ながら、川合はコーヒーを飲んだ。
山の景観が綺麗で、風がよく抜けるために涼しい。この場所で涼んでいる方が気持ちよくて、川合はコーヒーを飲み終えると、缶をゴミ箱に捨てて車に歩いて行く。
すると一台の車は入ってきた。
それをなんとなく見ると、販売機のジュースを補充する車だ。その車が入り口を塞ぐように止まり、川合は舌打ちをしてしまう。入り口を入ってすぐに止めてしまうのは、補充をしやすいからいつものことなのだろうが、車がいるのが分かっていて塞いでしまうか?と思ったからだ。
だが退いてくれと言うのも面倒で、川合は車のエンジンをかけてクーラーをかけた。そしてラジオを付けて時間を潰した。メーカーを見てみると大手のメーカーで、その自販機は一個だけである。品出しから小銭確認までしてもそんなにかからないだろうと思ったのもあったが、それよりもさっき飲んだコーヒーの苦さが口の中に広がり過ぎて、ちょっとだけ気分が悪かった。
「……あれってこんなに後味が悪かったっけ?」
いつも買っているコーヒーなのに、今日だけ味が違うような気がする。もしかして賞味期限が過ぎていたなんてことはないだろうか? そう思うような苦さである。
「もう一本お茶でも……買っておく……かな」
だんだんと目の前が暗くなる。夕方ではあるが、それでも暗すぎる。
「あれ……なんで……瞼が……」
瞼が重く、勝手に目が閉じる。川合は抵抗をしようとしたが、強力な眠気が川合を襲い、川合は車の中で背もたれに凭れてそのまま寝てしまった。
販売機でジュースの補充をしていた男が、車の窓の外に立っていたのを見たのが、川合の眠ってしまう前の記憶だった。
男は川合がうっつらし始めたのを見ると車に近づいて眺めた。
川合をなんとか寝ないようにしようと抵抗しているようだったが、それでも睡魔に勝てるわけなかった。そのまま眠り始め、最後に男を見たと思う。
男はそれを確認すると、まず川合の車の運転席のドアを開けた。後部座席を空けておき、運転席から寝ている川合を一旦外へ出し、後部座席に移した。
そして川合の車を運転して、レストランの裏手になるところに車を止めた。 すぐにエンジンを切って、車の中身を確認する。
ダッシュボードに入っていた財布から、免許証が見つかり、名前が川合雅人(まさと)であることが分かる。
「まーさとくんか、可愛いケツしてたし、今日はたっぷり時間もある」
男がそう言い、一旦車を出る。それから川合を抱えてレストランの中へと入っていく。
レストランはテーブルやソファがすでに撤去されており、広い空間があるだけである。その奥の方にある一角を、男は少し改造して部屋を作っていた。外から見ればモノが置いてあるだけの場所に見えるが、中に入ると薄汚れた部屋の中に電気まで通していた。
川合をその部屋に運び、床にマットレスを敷いただけのベッドに横たえた。 男はある事情から、正式なベッドは用意しない。マットレスだけ買い換えるために捨てやすくしてある。
男は川合の腕を縛り、そこに寝かせてから一旦レストランの外へ出て、販売機の補充トラックを動かし、レストラン内に入る。それからレストランの敷地内に入れないように通り道に鎖をかけ直し、鍵をしてからトラックをレストランの裏に移動させて隠した。
レストランに戻ると、レストランの駐車場のセキュリティを作動させて、侵入者が分かるようにしてレストラン内の部屋に戻った。
この廃墟のレストランは、たまに悪戯目的の人間が肝試しに入ろうとするため、持ち主がセキュリティを付けたのだ。だから入ると通報され、監視カメラが作動して逮捕もされる。実際に大学生が何人も逮捕され、話題になってからは侵入者はほとんどいなくなった。
男はそれを上手く利用して、この中を自由に改造した。。
男は川合の元に戻り、川合の服をナイフで切り裂きながら剥ぎ取った。
「雅人(まさと)くーん、いいね……」
男はそう言いながら、川合の全身をスマートフォンで撮影し、メッセージを仲間のアプリへ送った。アプリはその直後からポンポンと返信が返ってくる。
ほとんどが特徴を聞いてくるものであるが、中には抱き心地の感想を求めるものや初めては面倒なので調教してくれたら考えるなどの答えが溢れてくる。
男はにやりしながら様々な場所を撮影し、送り続け、さらには撮影機材を持ってきて撮影を始める。男は目や口が開いている目出し帽を付けて雅人(まさと)の体を自撮りしているライブ映像を始めた。
海外のアダルトサイトを利用した会員限定の場所は、こうしたものに使われることもある。参加しているのは世界各国の人間だが、オークションと銘打ったために、参加して商品を受けれる相手に限る。
男のサイトには次々に人が殺到し、日本国内のみの制限をしたルームには五百人ほどの視聴者が参加している。その人達がチャットに書き込みをして、男に注文を投げかける。
『早く始めてくれ』
『雅人(まさと)くんペロペロしてやって』
川合のプロフィールは説明欄に書いてあり、それを皆が読んでいる。免許証に載っていることは書かれていたし、その他の名刺なども使われて会社や役職までも全部バレている。
この動画を視聴者は録画をしているのだが、彼らがこの情報を悪用することはない。訴えられたら一発で自分が捕まるようなまねをするわけがなく、あくまでも商品についているサイズ、食品についている内容物などの説明に過ぎない。
身長や体重は男の憶測でしかないが、大抵体重なら一キロほど、身長も一センチくらいの誤差しかないことは、男のことを知っている人間なら、想定内のことである。
顔の大きさなどからメジャーを使い、肩幅、首の長さ、目と鼻の位置の割合など、細かな作業が行われていく。もちろん乳首の大きさも計られるし、ペニスの萎えている状態と勃起した状態まですべて計られる。
やっとすべての測定と写真が撮られて、男が川合に触り始める。
まず男がやったことは、催淫効果があるクスリを与えることである。口から液体を飲ませ、内部から効かせるのと、アナルの中に直接塗りつけ、直腸から吸収させることをした。
まず直腸から効き始め、それが切れる微妙な時に口から飲んだものが効き始める計算だ。
「ん……ふ……」
声が漏れるとチャット内が荒れる。
もっと聞きたいと注文が入る。
男はニヤついてから川合に触れた。
首筋から撫で、肌をさするようにして全体を撫で回していく。まるでマッサージでもしているかのように全身をくまなく撫で、体をまず解した。
乳首に少しローションを垂らし、それを塗りつけるようにしてクルクルと周りを撫でた後に、乳首の先を指で押しつぶしたりしながら撫でた。
男は手慣れたように川合の乳首を勃起させ、指で摘まんで捏ね、両方の乳首をひたすら弄った。
「んふ……あっ……んあ……あぁ……ん」
川合の息が上がってきて、声が漏れ始めた。
どうやら不快感はなく、気持ちよくなっているのがペニスの半起ちで分かる。
男は川合の乳首を指で何度も撫で回した後、ベッドの横から取り出した洗濯ばさみで両方の乳首を摘まんだ。
「んはっ! ああっ……」
さすがに衝撃がある。初めてされたであろうなら、痛いのもあるはずだ。川合の顔が不快感で歪むのだが、摘まんだままの洗濯ばさみを指で何度も弾いて揺らし、川合の体がビクビクと震えるのを映像に映し出す。
川合は座った状態にされ、男に背中を預けている状態で撮影されている。乳首にぶら下がった洗濯ばさみを男が引っ張ったり、揺らしたりしてくるのを最初こそ耐えていたが、次第にクスリの効果が出てきたのか、口から涎を垂れ流しながら、完全に勃起したペニスが画面いっぱいに映し出された。
川合のペニスはすでに先走りが出始め、皮が剥けているのでその先走りがペニスを伝って落ちると、そこがテカリ始め、余計にいやらしく見えた。
すると、入札の金額が十万から一気に三十万まで上がり、チャットから文句が出始める。 これもいつものことだ。むしろここまでしかやっていないのに三十万をすでにたたき出している川合の凄さだ。興味がある人間が多すぎるのだが、それでも十万で入札した人間はすでに諦めて録画で我慢すると言い出している。
「さすがにチクニーだけじゃ初心者はいかない」
男がそう言うと、視聴者も納得している。素人はいないので、説明が早くて済む。
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男が川合の足をヒモで拘束して、首にヒモを回して通してからもう片方も拘束した。これで川合は胸に膝が付くまで足を広げられ、アナルやペニスを露わにした形で固定された。
男はさらにカメラを近づけて、アナルからペニスが見えて、その奥に顔が映るようにカメラの角度を合わせる。
すると川合のペニスが先走りを垂らし続けているのが、腹に伝っていく様子などがしっかりと見えていた。
男は川合のペニスを弄らずに、アナルの開発に入った。
指にたっぷりと催淫剤を混ぜたローションで濡らし、アナルの中に一本ゆっくりと突き入れる。
「……んんんっんん」
指を根元まで沈めてから、ゆっくりと指を抜く。そしてまた指を入れ抜く。最初はゆっくりと繰り返し、中までローションが入り込むように出し入れを繰り返す。
そして孔が一本分広がると、今度は二本にして指を突き入れる。最初はなかなか入らないが、ジワジワとアナルを広げながら指を沈めていく。
その指の隙間からローションをどんどん継ぎ足し、中へと溜めていく。指とは比べものにならないものを挿入していくのだから、この程度はしなければならない。
「ん……あっ……あっ……あぁ……んああっ」
川合の体が前立腺を擦られて跳ね上げる。ビクンと大きく跳ねた体であるが、男によって固定されているため、身動きはほとんどできない。だが、それでも何度も跳ねてるのは仕方のないことである。
視聴者は見入っているのか、チャットに書き込みはあまりない。だが視聴者はリアルタイムで二千人に達している。どうやら川合の処女を奪う放送の人気を聞きつけた、参加を見送っていた人間も参加を始めたらしい。
値段はすでに四十万を突破していた。
普段なら最終までいってこの値段が付けばいい方だ。
男はニヤニヤが止まらずに、川合のアナルに指を何度も突き入れて、強引に挿入のように繰り替えした。
「あっ……んっあっ……あっんっ……あっあっんっああっ……」
川合が仰け反りながらアナルの気持ちよさに耐えている。催淫剤が効いてきて、声が止まらないし、アナルが気持ちいいと思うのも自然のことになる。
「あっあっあっあっんぁあっ……あっあっああっあぁああぁっ!」
川合は男の指で追い上げられ、とうとうペニスから射精をした。体を丸めて達した川合の姿は綺麗に映像になっていて、その瞬間に金額が五十万に達する。
ここからは一般人が手を出していいレベルではなくなってきた。十万単位でポンポン上がるオークションの金額に、視聴者も驚いていた。
『近年稀に見る上物に飛びつくヤツ多過ぎ』
『さすがだな、売人。どこでこんな上玉見つけてきた』
盛り上がっている中で、男はディルドを取り出した。まずは全身がツルツルした素材でできたものであるが、普通に勃起したペニスの大きさだ。まずは平均のものを挿入する。
ディルドにもローションを垂らしておくと、なんの抵抗もなくアナルにディルドが入っていく。つるんと入ったのを見た視聴者がチャット欄に何も書かなくなる。
どうやらオナニーを開始した人間が増えたということらしい。視聴者は常時接続二千五百人に達しているのに、チャット欄が止まるということはそういうことだ。
「んふうううっ……ああん……ぁあぁあっ」
何者も入ったことがないところまでディルドが届くと、川合の腰が揺れ始める。最初は抵抗している様子だったが、次第に男が挿入をしているのに合わせて腰を上下に動かしている。
「んふ……あっん……ああっ……んああぁっはっあっ……あっあっあっあっ」
男は川合の腰の動きが分かるように横からも映し出した。映像をみれば川合が腰を振っているのはよく分かる。それだけで、入札金額が十万あがり、六十万、七十万と十万単位で上がっていく。
寝ているとはいえ、甘く蕩けた顔をしている川合の顔もアップにされ、舌なめずりをしている様子にも十万と跳ね上がる。
どうやら催淫剤を使っているにしても川合の淫乱っぷりが隠しきれず、これは調教次第では大化けする商品であると、金持ちまでもが食いついたらしい。
「あっあっあっあっ……んぁあっああっ……はぁあんっあっあっ!」
男がディルドを持っているだけで川合が自分で腰を揺らして挿入をしている。最後には男が手を滑らせると、アナルの中に入っていたディルドがツルリとアナルから吐き出されて、そのディルドを欲しがっている川合のアナルがヒクヒクとしているところがアップにされる。
「んああっ…………んん」
そこに男はイボがたくさん付いたバイブを取り出した。それからそれをバケツに入ったローションの中に付け、ダラダラと糸を引いているのをアナルに当ててゆっくりと挿入していく。
「んぁあああぁっ――――――ん」
待ちわびていたようにアナルがそれを受け入れ、内壁がイボの形を感じて川合の腰が跳ねた。
さすがにさっきのディルドよりも大きかったからなのか、さすがに苦しくなったらし川合が目を覚ました。
「え……あっ……え……なにこれっ……ああぁああっ!」
完全に体を縛られ、身動きは取れないことに驚きながらも自分の尻が目の前にあり、そのアナルの中にイボがたくさんついたバイブが押し込まれていることに狼狽する。
だが男はその手を止めない。バイブを掴んで川合のアナルの中を掻き回すようにして挿入を繰り返す。
「ひぁあああっ! いやあぁああっ! やめっっ! ああぁああっ!」
アナルの中にモノがある違和感が、川合には快楽のそれに近いものに変わっている。どうしてこんなことをされているのかも理解できなかったが、アナルの中にモノがある違和感が快楽になるのかも理解できなかった。
お尻が気持ちいいという感覚しか生まれず、突かれるたびに脳天に快楽が突き抜けてくる。口を開いて否定の言葉を言いたいのに、気持ちよすぎて嬌声しかあがらない。
「ああ゛っ! あ゛っ! あ゛っ! あああぁあああ゛あ゛っ!」
深いところまで男がバイブを突き刺して一気に引き抜きまた突き刺す。それを高速で繰り返されて、川合は涙を流しながら、嬌声を上げ続ける。
「いくいくいくっいく――――――っ!」
そして触ってもいないペニスから精液が噴き出す。絶頂を迎えても男が手を休めてはくれず、川合の頭の中が真っ白になっていく。
そして男がバイブで突くたびに、川合のペニスからは精液がビュビュッと何度も吹き出してくる。
「いってるの……とまらなっあっあっあああっ!」
男は深くバイブを突っ込むと、そのバイブの電源を入れた。
押し入れたままでバイブがアナルの中で回転を始め、さっきまでの挿入とは違った動きを始める。
「あああっ……ああああっんぁああっはあぁあっ! あああっ……いやあっ……おしり……こわれる……いいぁああっ」
「それは気持ちがいいってことだ。ほら言ってみな。お尻が気持ちいいですって。皆お前のアナルに釘付けだよ」
男がそう言うと、川合は訳も分からずに同じことを繰り返した。
「……いいっ……おしりいいっ……気持ちいいっいいっあああぁああっいいっ……いいっ気持ちいいっ……!」
川合がそう言うと、視聴者の歓声がチャットに溢れ、さらに金額があがり始めた。十万単位で上がる金額はすでに二百万になっていた。
川合が目を覚ましてからは、川合の困惑から気持ちいいと叫ぶまでにどんどん値がつり上がった。
どうやら川合は、こっちの素質が十分にあるようで、また十万と値が上がる。だが次の瞬間、ポンッと値段が三百万になり、四百万とさらに上がる。
どうやら本格的に金持ちが参戦したようだった。ここからは五十万か百万単位で上がっていく。
男は川合のアナルからバイブを一旦抜くと、川合のアナルに白い液体を大きな注射器で注ぎ込み、またバイブをぶち込んだ。
今度はバイブを電源を入れて中を掻き回しながら、挿入をするということを始め、川合はとうとう悲鳴を上げ始める。
「ひぃああああぁああっ――――――っ!」
あまりの快楽に川合は怖くなったのか泣き始めた。ボロボロと瞳から涙が溢れていくのだが、それが気持ちよくておかしくなって泣いているのだから、視聴者は大喜びだ。
『淫乱だなあ、雅人(まさと)くんは』
『ほんと、いいなあこの子』
『さすがにこの値段だと、一般には無理だよ』
そういった時には、とうとう落札価格が八百万に達していた。
「ひぃいいっ……ひいっぃいい……たすけて……たすけて……ひぃあああっっ!」
助けを求めながらも射精をし、ガクガクと何度も達する川合。最後にはバイブを奥まで突っ込んだ状態で中を掻き回されて、潮を吹いた。
ビシャーッと勢いよく吹き出した透明の液体が、川合の胸を汚していく。尿のように弧を描いて吹き出たものは、なかなか止まらず我慢し続けた尿のように暫く吹き出ていた。
男はそこでようやくバイブを抜いて、その様子をカメラに映した。
初めてバイブで犯された子が、潮を吹くまでを見せられた視聴者は歓声が上がっているように文字が書き込まれ、その横にある落札金額は一千万に達していた。
正直、男は百万で売れればいいかなと思っていたのだが、川合の痴態は思ったよりもカメラ映えするようで、視聴者もノリがよかったらしい。
金持ちも参戦させるほどの掘り出し物だった、川合雅人(まさと)の落札金額は、最終的には一千二百万円で終了した。
潮を吹くほどの絶頂を迎えた川合はそのまま気絶をしてしまったので、男は川合の体を綺麗にした後、皮の手錠を両手両足にした後、シーツで包んでジュース補充のトラックの後ろに乗せた。あの車の半分は本物のジュース補充用であるが、その奥は人を監禁して運ぶためのスペースになっている。そこに鎖で川合を繋いでから、落札した人間と受け渡しを決める。
どうやら相当な金持ちの人間に渡ったようで、金は即金で身柄受け渡しと同時に渡してもらえるという。しかも受け渡し現場はここだ。
すでに時間は午後十時を回っていた。二時間ほど川合の調教のために時間を使っていた。オークションは同時接続のリアルタイム視聴者が五千人を超えており、川合の痴態は大人気であった。ラストまでその視聴者は増えていたから、川合の人気は相当だったようだ。
それから二時間ほど待つと、大きな黒塗りのバンがやってくる。
男は警報を解除して、その車に近づいた。すると中から黒服の男が二人出てきた。そして車の中に男に乗るようにいい、交渉の時間だった。
だが、金持ちの男はそこには乗っておらず、執事らしき人間が金をまず男に渡した。黒いスーツケースには一千二百万が入っていて、男は中身だけを受け取り、それをゴミ袋に入れた。
それから執事と黒服の男がジュース補充の車に乗り込み、川合を連れて行く。川合はあれからアナルから眠剤を投入して寝かせているので、明日いっぱいまでは寝たままである。
「確かに……それで彼の持ち物もすべてお渡しください」
「持ち物って、車しかないが?」
「それもこちらで処分しますので、いただけますか?」
「ええ、どうぞ」
処分する手間を考えると、男にとっては嬉しいことだった。
男は一千二百万円を貰い、川合を引き渡しが住むと、黒のバンが出て行くのを見送ってから、自分はレストラン内に入ってさっきまでに汚したところを軽く掃除し、マットレスを持ち出して車に乗せた。また明日、新しいマットレスを持ち込みしなきゃいけない。その後、配信機材をすべて車に乗せてから、レストランを後にして、トラックで山を下りた。
この後、川合がどうなったかなんて男は気にはしない。
そんなことよりも今日は祝杯である。
そして次もまた、あんな掘り出し物がかかることを男は期待をした。
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