004-願望と妄想
「ん……あ……」
椿(つばき)は妄想の中で常に男性に無理矢理犯されるというシチュエーションでオナニーをしていた。もちろんオナニー自体は誰でもしていることで、妄想だって普通だ。だが、男性とセックスしているところを妄想するなんてことは、普通にはなく、更に無理矢理というレイプ願望があるような妄想など、誰に話してもどん引きされることだ。
だから椿は雑誌のグラビアアイドルがきわどい水着をきている写真がたくさん載っている雑誌をかかさず買っては、本当にそんな妄想でしかオナニーができないのかと試していた。
案の定というか、気持ちよくはなるが、問題は彼女たちさえも無理矢理誰か犯されている始末だ。
「もう……なんでこんな……」
もちろん誰に相談できるものではない。
誰かに知られたら生きてはいけない。噂で広まったら街にも住めなくなるし、会社にもいけなくなるだろう。
だから長年の妄想は段々と大胆になるばかりで、もちろん彼女なんか作れるわけもなく、童貞のままだ。
ここのところ、妄想の相手は、大学に入って仲良くなった藤堂(とうどう)という青年だった。優しい彼が豹変してレイプしてくるという妄想。それは様々な場所で脅迫されてセックスをさせられるというものだった。
例えば講義室の教師が使う机の上だったり、講義室で授業中に無理矢理入れられたバイブでいかされたり、隣が講義をしているのに、壁に押さえつけられてやられたり、駐輪場の二階だったり、トレイや屋上や夜中の校庭や、テニスの校庭のフェンスだったりと、バリエーションは様々だった。
無理だって分かっているから、こうやって妄想しているのだろうが、それでもここ最近は酷いものだ。
現在、椿がオナニーをしている場所は、学校内だ。
バスケット部の片づけのために居残りで、体育倉庫中でボールを綺麗に磨いていたのだ。普通は一年生に任せるところだが、その一年生たちは研修旅行でいない。だから二年の椿たちに回ってきたのだが、気づいたら椿以外全員帰ってしまっていたのだ。
三年生は怖いし、椿は一人でボールを磨いていた。
体育館の管理をしている体育教師は、そんな椿を見て。
「わりぃな。ちょっと先生方と飲み会なんだ。俺はいないけど、終わったら鍵かけて下駄箱に鍵を入れておいてくれ。守衛さんには話を通しておくから、玄関は言ってあけてもらえよ」
と言って教師は出かけてしまった。
田舎の学校だから、教師も緩い。そして警備員は酒を飲んで警備室で寝ているに決まっている。
そんなだから一応はボールを綺麗に磨いたのだが、気付けば夜も八時を回っていた。真っ暗になっていると気づいて、学校に一人でいるという絶好のチャンスが巡ってきたことに気づいた。
こうやって一人で片づけをしていると、藤堂が現れて椿を襲うという妄想である。
跳び箱の陰に隠れ、そのままズボンをおろして大胆にオナニーを始めた。漏れる声が意外に大きかったので、持っていた汗拭きのタオルを口にくわえて、孔までいじってのオナニーだ。
そそり立つペニスを手でこすって、お尻の孔も広げた。
あまりに妄想が過激だから、椿はオナニーで孔を広げるようなことまで覚えてしまった。今やネットで簡単にやり方が紹介されている。動画だって探せばあるような時代だ。
それらのシチュエーションを思い出して、藤堂が孔の中にペニスを突っ込んでくる想像をする。
いまや指三本なんて余裕で持っていたローションを軽く使えば、孔は柔らかくなってくれる。
「んふ……んっんっ!」
ピュッと射精して、今日の妄想は終わりだ。
「んー……ふ」
達してぐったりとした。弛緩するのはいつものことでその余韻も楽しみたかった。だけど、ここが学校ということを忘れていた。
「……すげぇ椿、それアナニーとかいうやつだろ……」
いきなり声が降ってきた。
「と、藤堂!」
藤堂が四つん這いになって、ゆっくりと椿の前に現れた。
「家に電話したら、居残りだって聞いて、それでボール磨きのこと思い出してきてみたら……」
「あ……いや……あの……これは!」
まさか藤堂が戻ってくるとは思いもしなかった。
誰も彼も忘れていただろうし、まして戻ってきてまで作業をしようなんて考える人間はそうそういない。だから椿は誰にも言わずに作業を一人でこなしただけだ。
そのついでに妄想したのがいけなかった。
「これは……何?」
興奮したような目をした藤堂がのそのそと近づいてきて、ズボンを下ろしたままで身動きがとれない椿の足の間に体を入れてきた。
藤堂を見上げる形になって、椿はこれはもしかしていつもの妄想なのではないだろうかと思えてきた。
「これ、なに?」
射精してすっかり萎えていたはずの椿のペニスは、見つかったことからの興奮と妄想ではないかと思える展開に震えて、また勃起していた。
そのペニスを藤堂が手で掴んだのだ。
「あ……ぁぁああん」
思わず甘い声が口から漏れた。
藤堂のごつくて大きな手が椿の小さなペニスを簡単に包んでしまう。その藤堂の手がいやらしく椿のペニスをさすってきた。
「これ、なに?」
もう一度藤堂が言った。何に対してなのか分からず椿は身悶えながら問い返した。
「なにっ……て……あぁあっな……ん」
言葉になっていないような問いかけだったが、藤堂の目は椿のペニスに釘付けだった。ニチャニチャと先走りが出て、藤堂の手が巧くそれを滑らせてくる。
「乳首起ってるな」
余っている藤堂の手が椿の乳首を指でピンッと跳ねた。
「んっはぁああっ!」
自分でもびっくりするほど声が出た。
「椿は乳首も感じるんだ……チンコ起ってるし、先走り出てるし、孔はひくひくしてるし、何これローションでも塗ったの? ヌルヌルとしててテカってていやらしい」
そんなことを言う藤堂をみた。違うと言いたかったけれど、その時の藤堂を見て椿は愕然とした。
舌なめずりをして爛々とした目が椿の体に釘付けになって、その口から涎があふれ出ている。ピタピタと垂れてくる唾が、椿の腹にシャツに落ちてきた。
いくら妄想で藤堂に無理矢理犯されることをネタにしていても、現実となるとそこに自分でも思いもしなかった恐怖心が沸いてきた。
「やっ……やぁ!」
怖くなって藤堂から逃げようとしたが、のしかかっている藤堂の体の重さに椿は動くことができなかった。更に逃げようとしているのが藤堂にバレて、藤堂は握っていた椿のペニスを力強く掴んで引っ張ったのだ。
「いたぁああ! やめて!」
悲鳴を上げて、ペニスを引っ張るのを止めてもらおうとするも、更に藤堂は強くペニスを握る。
「あ……あ……」
恐怖で震える椿の耳に藤堂は舌を突っ込んで舐めてくる。
ジャブジャブと耳から犯されて、椿はふっと体の力が抜けた。
「あぁ……あ」
自分で口に含んでいたタオルを握りしめて、目をきつく瞑(つぶ)り、耳から受けるダイレクトに広がる淫靡な音に頭がおかしくなってきそうだった。強く握られたペニスは、椿が逃げる様相をやめたからなのか、またゆっくりを扱き始めた。
藤堂は椿の首筋に吸いつき、強く吸って痕を残し、それを舐めてを繰り返す。片方の手がワイシャツのボタンを一気に壊して外し、インナーをまくり上げる。
露わになった乳首に藤堂が吸いついた。
「ひぁああぁぁっ!」
ザラリとした舌の感覚がダイレクトに伝わって、妄想などとは比べものにならない快感に椿は驚いた。チュチュッと音を立てて吸われて、乳首は完全に固く起ってしまった。
舌で乳首を舐めたり、歯で噛みつてひっぱったりと藤堂のやり方は少々乱暴だったが、それも妄想の中の藤堂よりは優しい方だ。
椿のはちきれんばかりに膨らんだペニスが一気に弾けた。
「んぁああぁっあぁあん!」
ここまで派手に達したことはないほど、はしたなく声を上げて椿は精を吐き出した。ピューッと長く吐き出された精は、椿の腹を濡らした。
夢のような気持ちよさに椿は酔った。頭の芯までしびれて、人にされるのと自分でするのではここまで違うのだと感じた。
「乳首とペニスこすられてイクんだ。椿、淫乱だな」
「……あぁう……と、藤堂……これは……」
「ほら、こうやってやるとね」
そう言って藤堂は両手で椿のペニスをいじりだした。上下にこすりあげ、片方のては亀頭を撫でるように手のひらで押してくる。
「あぁあ”……あああっんぁあっはっあっ」
藤堂はニヤリとした顔をで繰り返し、椿はよく分からないまま喘いでいたが、急に何かを射精したい気になって、それを吐き出した。
おしっこに似た何かが勢いよく出て、それが普通の射精ではないことは椿が一番分かっていた。
「ひぁああぁぁぁっ……おしっこ……でちゃ」
「はははは、見事に潮を吹いたな。お前やっぱりすごい淫乱だ」
藤堂がそう言うので、椿は初めて自分は潮吹きをしたのだと気づいた。
「したことないの?」
「な……ない……あっ!」
「こうやるともっと出るよ」
藤堂がそう言って何度か椿のペニスをこすると、簡単に潮吹きをした。ピューピューッと精子に似た白い液体が勢いよく飛び出し、ビシャビシャと体育倉庫の床に散った。
それが気持ちよくてふわふわとした感覚で椿は横たわった。
その椿の体をぐっと押して入ってくる藤堂だったが、それはすぐにどういうことなのか椿にもわかった。
2
「……うそ……はいって……はいってるぅうう」
入り口はとろけていたが指が届かない中は、まだきつくて、さすがにジンジンと痛いのだが、それでも妄想までにみたペニスが入っていることに椿は胸を高鳴らせた。
「……くっお前、なんだ……この中。とろっとろじゃないか……」
ずるずると中に入り込んでいく藤堂が、驚きの声を上げる。
「あぁああぁあぁぁぁ……あぁぁあ」
夢の中でそうしたように椿は息を吐いて藤堂を奥深くまで受け入れた。
「今までこうやって誰かを誘ってたのか」
「……したことない……よ」
藤堂のペニスを根本まできっちりと飲み込んだ椿の孔は、ヒクヒクとして藤堂のペニスを味わっている。内壁は完全に藤堂のペニスをくわえ込んで放そうとしなかった。
「したことないのに、こうやって俺を受け入れられるんだから、慣れてるんだろう」
「したこと……ないけど……」
はぁはぁと息をしながら、椿が言った。
「いつも、藤堂に無理矢理犯される妄想で、オナニーしていたんだ!」
そう椿が叫ぶように言うと、さすがの藤堂も驚くだろう。だが藤堂はその答えに、最高潮に興奮したような顔をして椿を見てから言った。
「最初から俺に犯されて、アナニーまでやってたってことか! ははは、じゃあ今の気持ちはどうなんだ!」
そう叫んで、椿の中を犯し始めた。腰を前後ろに振り、パンパンと音が鳴るほど叩きつけて藤堂は椿を犯した。
「ああぁあ……あぁっ! あ! んぁっ! きもちっいい!」
ヌッヌッと手の届かなかったところまで藤堂のペニスが入り込み、さらにはかき乱してくる様は、望み通りのものだった。気持ちがいいと叫ぶのは本当にそうで、無理矢理ではないにしろ、了承していないのに入れられたというのは、妄想の部分と重なるところがあった。それが今本当に起こっていることなのか、それとも激しい妄想なのか、椿には判断が付かなかった。
「あぁんっ藤堂の……入ってる、きてっるっあぁあん」
入り込んでくる藤堂のペニスを締め付け、出て行かせないように強く内部を使って押さえつけようとするも、ズルリと力ずくで出て行く行動は、内蔵を引き出されそうな感覚が、全身が総毛立つほど気持ちが良かった。
しかも自分を犯しているのは、妄想の通りの藤堂だ。乱暴な腰つきでパンパンと叩きつけるそれを、椿は必死になって射精を耐えた。
けれどみっともなく先走りは吹き出して、中を押されるたびにピュッと先走りがどんどんと垂れてくる始末だ。
「おちんこいっちゃう……いっちゃぁああぁぁぁあっ」
「だったらこれも受け止めろ! んぅ!」
高速で高められた椿はすぐさま絶頂を迎えた。精子は勢いよく出て、自分の胸の上まで飛んできたほどだ。そして同時に達した藤堂は、椿の中で精子をたんまりと吐き、ペニスは萎えることなく中でまだ精子を奥までとばしている。貯まっていたのかと言われればそうであるし、気持ちが良かったので出過ぎたと言えばそうとも言えた。
「んはっお前……イク瞬間にしめてくるとか、エロ過ぎてこっちがおかしくなりそうだ」
「んはぁ……んっんぁあっ」
ビクビクと達して絶頂を味わう椿は、そう言っている藤堂の声が聞こえないほど、快楽の中に身を委ねていた。
「くそ、まだ勃起おさまらねぇ。椿、すげえよ。お前」
まだ震えている椿を藤堂は更に深く犯した。
中に出した残滓(ざんし)が滑りを更に増してきて、高速で突く藤堂の腰にあわせてスムーズさを出した。
ヌチャヌチャと音が響き、椿の喘ぎ声と藤堂の息を吐く音だけが、暗闇で響いている。
「っあっあ、んふっあっあ、んぅん」
藤堂は椿の中を犯しながら、目に入った椿の乳首に爪を立てるようにして、先端だけに触れるように小刻みに動かした。
「あーっあーん……やんっぁあ」
椿の腰が逃げるようにうねったが、藤堂は慌ててその腰を片手で掴んで逃げないようにしてから、また乳首をイジった。
指の腹で左右に素早く乳首をはじくようにしていくと、ギュッと内壁が藤堂のペニスを締め付けてきた。
そして椿は胸を突き出すように体を反らせた。まるで吸ってくれと言わんばかりの格好で、藤堂は誘われるようにその乳首を吸った。
「んぁはぁああぁんっああぁっ!」
気持ちよすぎておかしくなりそうだと、椿は首を左右に振り、逃れようとするが、抱き抱えてきた藤堂の大きな手からは逃れられず、起き上がったために自分の体重で藤堂のペニスを更に奥まで突き入れることになり、嬌声(きょうせい)をあげた。
「ぁ--あっっ! っあん”あ”あ”」
あまりの衝撃に身動きすらできず、抱えられたままズンズンと藤堂は椿を犯す。
「すげぇ……お前の中で出したのが落ちてきて、それがまた滑りをよくして、中がグチャグチャってしてきて、すげえ柔らかい」
突かれるたびに椿は嬌声(きょうせい)を上げながらビクビクッと震え、潮を噴いた。
ビシャビシャになりながらも藤堂は椿を犯すのをやめない。
「んふっああぁあっ……ん、あっあっあっ!んぁあああっ」
もうそこからは突くだけで潮を噴くようになり、コンクリートの床がどんどん湿っていく。さらには腰をかけていたマットにまで染みて、体育倉庫の独特な埃の匂いと、精子の匂いが混ざってとんでもないことになっていたが、それでも酔っていたのか、藤堂は最後に達するまで、椿の中から出て行くことはなかった。
「あぁっああっあんぅ、あっあぁっあっ……んぁああぁひゃぁあああ!」
最後は完全にドライオーガズム で達してしまった椿は口から舌を垂らしたままでぐったりと倒れ込んだ。
その椿を腕で抱きしめたままで、藤堂は奥まで突いてから最後の精を爆発させた。
ビュービュービューっとこれまでの人生で一番長い射精をして、やっと椿の中から藤堂はペニスを出した。
椿の孔からは残滓がドロドロと溢れ出て、コンクリートの床を汚す。その様子を見た藤堂は、脱いだ服からスマートフォンを取り出して写真を撮り、挙げ句垂れ流している残滓の様子や収縮するアナルの様子まで動画で撮影し、自分の残滓で汚れた椿の様子も動画や写真として幾つも残した。
椿が完全に墜ちているを確認して、また孔に挿入し、そこをハメ撮りまでした。抜き差しも動画に撮り、精子を無理矢理に顔射するところまでも撮影した。
もちろんそれは椿の知らないことで、藤堂が自主的にやったことだ。
「俺に無理矢理に犯されるのを妄想してたって? そりゃこっちの台詞だ。俺の中じゃお前はいつも俺に犯されて喘いでたんだぜ?」
ぐったりとしている椿の体を綺麗にするために部室に戻り、シャワーを使って綺麗にしてから服を着せると、藤堂は部室に椿を置いて帰っていった。
それから暫くして。
「君、君」
と誰かに椿は呼び起こされた。
「は、はい」
パッと目を開けると、懐中電灯を持っている警備員が立っていた。
「こんなところで寝ちゃだめだよ。早く帰りなさい」
「は、はい」
椿は自分が部室にいることに驚いたが、時間がもう十時を回っていることに気づいた。
「ほら、荷物もって出た出た」
警備員に追い出されるように部室を出ると、そのまま警備員に連れられて門から出された。
「全く、こんな遅くまで残っちゃだめでしょ、急いで帰りなさい」
「すみませんでした」
ボールを磨き終えて部室に戻ったところで妄想して寝てしまったらしいと気付いた。だが、歩き出した時、孔から僅かな残滓が出てくるのに気付いた。
「……これって……」
妄想でこんなものは出ない。
「うそ……あれ、本当に?」
ガクガクと震える体を押さえて椿はニヤリと笑った。
「なかったことになんか、させない……」
ふふっと笑みがこぼれて、残滓が流れてくるのも構わずに帰路についた。どうせ暗闇だから誰にも見られることはない。
椿はスマートフォンを取り出し、その中から藤堂の番号を選んで電話をかけた。
二回コールで藤堂は出た。
「椿だけど……公園で待ってる」
そう言って椿は通話を切った。
3
公園に行くと、暗闇から急に藤堂が出てきて、椿を連れて藪の中に入った。公園の奥は山になっていて、公園に入らないと物音もそれほど聞こえない。
藤堂が、椿の学ランを脱がせた。中は藤堂に破かれたままのワイシャツだ。学ランを着ていたので服が破れていることに椿も気付いてなかった。
だがこれで確信は得られた。
あの出来事は間違いじゃない。
「あの……藤堂……」
あれはやっぱりお前だよなと確認しようとした瞬間だった。藤堂が自らのスマートフォンを差し出して見せた。そこにはぐったりとした椿が移っていて、その尻からはたっぷりと残滓(ざんし)を溢れさせていた。ドロドロと流れる残滓はコンクリートの上にだらしくなく垂れていく。
「……とう、どう?」
訳が分からなくて藤堂を見ると、藤堂はあの体育倉庫の時と同じように目を爛々と光らせて言った。
「誰にも知られたくないなら、ズボンを脱いでケツだしな」
はぁはぁと大きな息をしながらの言葉だったが、椿は目を見開いた。
恐る恐る、ズボンに手をかけボタンを外す。そして下着まで脱ぐと尻を藤堂に向けた。
「……あ、藤堂……」
真っ赤な顔をした椿は、木に手をかけてから尻を藤堂に向けて振り返った。
藤堂は開いた口から涎を垂れ流し、椿の孔にペニスを当てた。
「これが欲しくて、妄想していたんだろ!」
そうして尻を叩かれた。
「あああっ、やらぁっあっ、ひぁんっ!」
叩かれている最中に藤堂のペニスが孔をこじ開けて入ってきた。
「あっ、ああああぁーっ!」
「やっぱり締め付けてきて、たまらねぇ……はっ……淫乱。やらしいケツマ○コ」
「あああぁーっ! ひぁっ、あんっあぁっ、ああぁんっ」
ニチニチと音が鳴って体を激しく揺さぶられる。淫らに喘ぐ椿に藤堂は己をひたすら叩きつけた。パンパンと音が鳴っているが、その音を風が木々を通り抜ける音で消し去っていく。時折それが止まると、ビシャビシャと音が響く。そして椿の喘ぎ声が響き渡る。
「ああぁんっ、あんっ、んっ、はっ、いいっ、いいのぉっ、もうだめっ、あああっ」
それに合わせて藤堂がペニスを深く突き入れると、びくびくっと体を震わせて椿のペニスから精液が飛び出した。
「あっ、ひぁっ、んぁっはぁんっ!!」
達したばかりの椿を無視して藤堂はそれでもなお突き続けた。
「ひぃっああああぁー!」
パンパンと何度も叩きつけられた後、藤堂が精を吐き出した。
「あああぁっ、ひぃぁっ、いくっ、またいっちゃうっ」
藤堂の腰つきに合わせて椿は潮を吹いた。ジャーッと草を鳴らして漏れたように辺りの草に薄い精液が飛び散った。
藤堂は椿の中から出ていくと、孔に指を突っ込み、吐き出したものを掻き出していた。
「んぁああっ、んっ、んっふぅ、んんっ……!」
ぬるりと残る残滓はなかなか掻き出せずに、ただ悪戯に椿の中をかき回す結果になった。椿は木にすがりついてそれに耐えたが、指が抜けてしまうとまた藤堂のペニスが入ってきた。
「んぁはぁ……っ、あぁんっ」
「お前は本当にどこまでもエロいんだ……なんでこんな体を今まで隠し通せたんだ」
「あっ、あっ、はぁんっ……わかん……ない」
「俺のペニスにまとわりついて……こんなふうに指でいじってたのか」
「はぁっ……、あっ……あぁん……、ゆび…してた……んん。藤堂がしてくれるの……たのしみに、アナル……いじってた……」
「この淫乱、俺のペニスを待ちわびてたってか」
「んぁは……待ってた……まってたのぉ……ぁあっ」
「ペニスをアナルに入れて気持ちいいなんて、変態が!」
「へんたいっぁああっ……んぁっ」
その間もピューピューっと精子が出ておもらしのようになっていた。突くだけで潮が吹いている状態だ。
「あぁんッ! あひっ、ぁあッ、あッあッあッ」
内壁を高速で摩(す)るように出入りする藤堂のペニスに、すっかり椿は夢中になった。
「こわれちゃ……うぁ……おしりっあぁあっんぁっ」
藤堂は何度も何度も椿を達かしては、自分はほぼ出さずに貯めるに貯めた。
後ろから乳首を摘んで、指を擦り合わせるようにして刺激されて椿は嬌声(きょうせい)を上げた。
あまりに大きな声だったので、すぐさま藤堂に口を塞がれた。
「でかい声出すな……やべぇだろっんぁ……この淫乱アナル、見られると思ってしめつけやがって」
「んふ……んふっ……んんぅっ」
体が弓反りになるような形で完全に椿の口を押さえたため、椿は息ができなくなって体がびくびくと震えた。それに一瞬だけ気持ちよさを感じたが、パッと藤堂が息ができるように鼻を塞ぐのをやめた。
「ん――――――っ」
ゴリッと前立腺を突かれて、快感が押し寄せてきて何が何だか分からないまま、椿はもう一度射精した。パタパタと音が鳴った時だった。
「誰かいる?」
と声が聞こえた。公園内にいると声が聞こえたらしい。こんな時間に人はいないのだが、今日に限って通りがかりの人が何かの用事で立ち寄ったらしい。
「ねぇ……誰かいる?」
その声にびくりとしたのは二人だ。
一人は下半身丸出しでアナルにペニスを突っ込まれた状態であるし、もう一人は確実に男の口を塞いでいる。明らかにレイプに見える体勢だったため、二人とも動くことができなかった。
(見られたら終わりだ……こんなに気持ちいいこともできなくなる)
椿はそう思って、ギュッと目をつむって顔を下げて隠れようとした。
しかし、月の光がさっと差した瞬間、二人の姿がスッと照らし出された。
(見られたっ!)
風がザーッと吹き抜け、それが過ぎると山鳥がギャーギャーと鳴き、声をかけた人間がきゃあっと悲鳴を上げて去っていった。
まさにそういう体勢でいるところを女性に見られたのだ。
「ははっ見られたなっ」
そう言った時には、ビュビュビュっと藤堂が椿の中に精子を吐き出した。
どうやら見られる感覚に興奮したのは椿だけではなかった。
「あんっ!ぁあっ、あっ、あひぃっ」
中に沢山出されて、その快感に酔いながらまた潮を吹いた。ジャーッと一気に出て止まった椿のペニスが藤堂の手で擦られた。
「いくっいくいくいくっ! あぁぁぁああっ!」
今度は潮ではなく失禁だった。
ジョロジョロと漏れるそれを絞り出すように藤堂が何度も擦った。
それが終わると、急いで服を着て、二人は公園の前で別れた。言葉なかったし、顔も見なかったけれど、阿吽の呼吸で違う道に向かって走って逃げた。
その日の深夜に椿のメールに動画が送られてきた。送り主は藤堂だ。
それは椿たちが、あの女性に青姦をしているところを見られた後のものだった。椿がペニスを擦られて失禁したところだ。
そしてそのメールには一言添えられていた。
「妄想だけでいいのか?」と。
椿は自分が犯されている動画を見ながらオナニーをして、明日が楽しみだと思い眠った。
もう妄想ではない。現実なのだ。
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