001-3人形

「なあ、志水。お前、ビジネス街の裏道で何やってたんだ?」
 そう聞いてきたのは、別のクラスではあるが前に同じ風紀委員として少し親しくなった桧川政次(ひかわ まさつぐ)だった。
 桧川は、学年でも背が高くてルックスがいいし成績も良い方という、隣の女子校生が群がってくるような感じだった。割と気さくに誰とでも話をする方みたいで、違うクラスの人ともよく廊下で話しているところを見る。だから風紀委員で一緒だった僕に話しかけてきたとしても不思議ではない。
 僕はちょうど昼食を教室以外で食べるのにグラウンドの近くの芝生に避難しようとしていたところだった。
 だから急に話しかけてきた桧川にびっくりしたし、急にそのことを言われて一瞬声が出なかった。
「あー……知り合いが居て、そこで会ってた」
 僕は一番無難な答えを言っていた。
「裏道で?」
「うん、そっちの方に美味しい喫茶があるとかで、そこで待ち合わせ。でも結局裏道じゃなくて表だったんだけど」
 僕の言葉に桧川はそうかーと暢気に納得していた。 正直僕は焦っていた。
 だってあの裏道でやっていたことは、フェラチオだったからだ。檜山がいつ僕を見ていたのかは分からないが、あれを見られていたとしたら普通話しかけては来ないだろう。
「そういう桧川こそ、そんなところで何していたんだ?」
 僕が純粋に不思議で聞き返すと、桧川は笑って言った。
「同じ同じ、俺もなんだ。俺の場合は兄貴だけどさ、忘れ物したから持ってこいとか言い出して、宅急便やってたんだ」
「へえ、大変だね。じゃ先急ぐから」
 僕は適当に返事して桧川の側を離れた。
 最近、僕は他人に対して、少し距離を置くような姿勢で居る。知られたら困ることをしている自覚はあったし、バレれば学校にだっていられなくなる。
 あまり顔見知りを作るのは得策ではない。出来ればそんなやつ居たっけという存在感だけでいい。
 大抵の人は僕が五条としていることなど認めようとはしない。僕だってこうなってなかったら認めないだろうし、異常だと思う。
 特に桧川のようなエリート系の人間は僕の醜態を嫌う。僕を貶めようとした桐原だって、最終的には僕を受け止めることなんて出来なかったんだから。
 僕と五条は恋人同士ではない。上下関係ははっきりしているだけで、付き合っているわけでもない。
 僕は五条とだけ寝ているわけでもないからだ。
 五条は僕が他の男に犯されているところを見るのが好きだという。そうして他の男に僕を差し出しておきながら、最終的に五条を選ばせるのだ。
 五条が僕に求めていることが一体なんなのか分からない。分からないながらも僕は五条の言う通りにしている。
 五条がどんな人なのか、僕は知らない。何の仕事をしている人で、どんな処に住んでいるとか、そういう些細な情報すら知らない。それに五条の下の名も未だに知らない。
 あれから二ヶ月経っているけれど、僕は極力五条の情報は仕入れないようにしている。 
 知らない方が気が楽だ。
 五条を理解なんてしたら、僕の負けなんじゃないかと思うんだ。
 だから知りたくない。
 僕が教室に戻ると、相変わらず桐原が怯えている。 僕が何をしたっていうんだ。桐原はあれからずっと僕のことを見ては大げさにビクついている。
 五条に何かされたのか、言われたのか、それは分からないけど、いずれにせよ桐原は僕に何か言うことは出来ない。
 僕は知ってるから。桐原が僕を貶めたことを。
 放課後になって教室を出ると、桧川にばったり会ってしまった。
「よう、今から帰り? なあ、お前の住んでるところ、確か○○町だったよな?」
「あ、うんそうだけど?」
 桧川が何を言いたいのか分からず僕は首を傾げた。
「その町の○○四丁目って分かる?」
「駅からちょっと離れた場所。駅から一丁目が始まってるから道沿いに歩けばすぐ分かると思う」
 マズイ。僕はそう思った。
 僕が住んでいるのが三丁目だ。その先に四丁目があることになるから、この展開でいけば。
「志水って三丁目だったよな。悪いけど、そこまででいいから案内して!」
 桧川は顔の前で手を合わせると僕に頼んできた。
 やっぱりそうなるよなと思いながら、僕はどうしようと考えた。
 この後、五条と会う予定があった。
 五条というより、五条の客とだ。
 あの例の車両で。
 このまま帰るけれど、時間通りに電車に乗ったら確実に桧川と駅で鉢合わせることになる。
 桧川の頼みを断ることは出来るが、そうなると僕が電車に間に合わないことになる。
「ちょっと待って」
 僕はそう桧川に言って、五条にメールをした。
 何か予定外のことが起こった場合、五条に絶対に連絡するように言われている。
 当初の予定を崩すことを五条は嫌う性格らしく、僕が何度か予定が変わって連絡をつけた後は、必ず機嫌が悪くなる。
 今回のメールの返事は、意外なことに怒ってはいない様子だった。
『分かった。気をつけて帰るように』
 こういう返事だった。
 いつもだったら、次の予定というより五条の気ままな予定を入れられるところなのに、違っていて僕は拍子抜けした。
「なんか、予定あったのか?」
 桧川が申し訳なさそうに僕に聞いてきた。
「あ、いや。予定はないよ。ただ返事が必要なメールを待ってたところだったから、それで」
 僕は何とか桧川に言い訳をして携帯を閉じて鞄に入れた。
「あれ、志水、携帯買い換えた?」
「え?」
「ほら、二ヶ月前くらいに持ってたやつ、青い携帯じゃなかったっけ?」
 なんでそんなこと覚えてるんだ。確かに僕の携帯は青色の携帯だ。だけどさっき使った携帯は赤色。それは五条に持たされている携帯だ。
 僕が唖然としていると桧川が続けて言う。
「流行の二台目ってやつ? 親に見せていい携帯とそうじゃない携帯とか分けるやついるじゃん。志水もそれ?」
 まさしくそれだ。
 五条は僕の携帯から情報が漏れないように、別の携帯を用意してきたんだ。それがあの日に用意された荷物に入っていたモノの一つだった。
 その中には五条の連絡先だけしか入ってないが、僕の携帯からは五条の情報は消した。
 それだけのことなのに僕は安堵した。
 僕の領域に五条は入ってこない。
「あ、うん。そうなんだ。友達チェックとかされたことあって、ロック掛けたらやましいことあるんじゃないかとか言い出すしで」
「ははは、そりゃ大変だな」
 どうやら桧川は自分で問いかけておいて自分で納得したらしい。
 駅まで歩いている間も桧川の話は尽きない。
「その時よ、南先生が問題間違えてて、春山が指摘したらキレちゃって授業ボイコットだぜ、先生がボイコットってなんだよ、信じらんねえーって」
 平和だな。
 本当なら僕もこういう会話をするような学生だったかもしれない。どこで歯車がかみ合わなくなったのか。
 僕と桧川と何が違うんだ?
 どうして僕は……こうなったんだ?
 人との違いなんて、今まで考えたことはなかったのに、桧川が平和な会話をするたびに僕の心が傷ついていく。
 五条と居るときにそんなことは一切考えたことなかったのに、今僕は苦しい。
 桧川と電車を降り、道を説明しながら僕のマンションの前に着くと、桧川は改めて僕に礼を言った。
「ありがとな。ここまできたらもう迷わないと思う」
「そう良かった。じゃ、これで」
 僕は早く桧川と離れたくて話を早々に切り上げた。桧川はまだ何か言いたそうにしていたけど、僕はそれを無視した。
 マンションに入って僕はやっと安堵した。
 オートロックだから桧川も追ってはこれない。
 僕は部屋まで急いでエレベーターに乗って自分の階を押した。早く部屋に帰りたい。
 エレベーターを出たところで、僕は目の前に桐原がいることに気づいた。
「……え?」
 僕がハッと気づいた時には、桐原はエレベーターに乗り込んできて僕の首を手で掴んだ。
「……っ!」
 エレベーターの壁に叩きつけられるようにされて、僕は声も出なかった。
 なんで桐原がこんなところに居るんだ……?
 僕には状況が掴めない。
 桐原はかなり怒っているようで、首を絞めたままの状態で僕に怒鳴った。
「お前っヤツとグルだったのかよっ!」
 桐原がそう言うのだが、僕には何のことだか分からない。
 手を振りほどこうとするけど、桐原と僕の力の差は圧倒的で、僕は息が出来なくて藻掻いた。
 殺されるかもしれない。
 そんなことが頭をよぎった時、急に桐原が僕の首から手を引いた。
 ひゅっと音がするくらいに僕は息を吸い込んで、そして咳き込んだ。
「くそっ!」
 桐原は僕の腕を引っ張るとエレベーターから降りた。僕は咳き込みながら桐原に引き摺られて、僕の部屋まで連れて行かれた。
 桐原が僕が持っていた鍵を使って部屋の鍵を開けて僕を部屋の中に放り込んだ。廊下に放り出された僕は体を強く打ち付けられて小さく悲鳴を上げた。
「……いたっ」
 起き上がろうとすると桐原が僕の髪を掴んで背中を蹴った。
「うあっ……!」
 あまりの痛さに僕は気を失いそうになった。
 桐原は本気で僕に怒っている。それも殺しかねないくらいに。一体何がどうなっているのか僕に分かるわけがない。
 今日学校で見た桐原はいつも通り僕に怯えていただけだった。なのに放課後になにかあったのか。
「訳が分からないって顔してんな。なんで俺がお前を犯った映像が残ってんだよっ! お前もグルじゃなきゃあんな映像出てくるわけないだろうが!」
 桐原はそう叫んで蹲っている僕を引き摺って、居間に連れて行く。居間のラグの上に寝転がされた僕に桐原はのしかかり、僕の制服を脱がしていく。
「……お前なんか、穴にちん○突っ込まれてよがってる変態のくせにっ!」
 桐原はそう叫んで僕のズボンと下着を一気にはぎ取った。マズイと僕が思って抵抗するも頬を殴られた。目から火花が飛び出しそうなほど痛かったし、怖かった。
 僕を強姦した人たちは、一度も僕を殴ったりはしなかったからだ。
「穴にこんなもん入れっぱなしの変態が!」
「いやぁあああ!」
 桐原は僕の孔に入れっぱなしになっているストッパーを一気に引き抜いた。
「いろんな男に突っ込まれて、開発されて、こんなもの入れていつでも準備万端かよっ!」
 桐原はそう叫ぶと僕の孔の中に桐原の性器をいきなり突っ込んできた。
「いやだっ……!」
 僕は必死になって逃げようとしたが、這い蹲っている後ろから桐原がドンドン攻めてくる。
「何がいやだよ! 穴の孔こんなに広げて、いつでも誰でも突っ込めるようにしてただろうが! よがれよ志水!」
 俯せになって桐原に腰を掴まれて僕は身動きが取れなかった。ローションもなしに急に入れられたら、いくら孔を広げていたとしても痛いものは痛い。
「うぅぅ……うう……いたい……いたっ」
 何度も孔の中に性器を出し入れされても、僕は痛さの方が勝っていたので全然感じなかった。前と同じだ。勘違いしている、女のそれとは違っていくら擦ったって濡れてなんかこないんだ。
 このまま桐原のいいようにさせていたら、僕は怪我をするだろう。やり方が本当に下手で、自分勝手で、乱暴なだけだ。
 その時だった。
「志水ー?」
 その声にギョッとしたのは僕だけではない。上に覆い被さるように乗って腰を振っていた桐原もギクリとしたようだ。
 だって玄関は閉まってるはずだった。
 オートロックだから鍵を閉めなくてもドアが閉まった段階で鍵がかかる仕様になっている。
 なのに、人が入ってきた。
「志水ー? 居ないのか? 玄関ドアに鞄が挟まってたけど」
 そう声の主は言って、部屋に入ってきた。
 僕は咄嗟に目の前にあったテーブルクロスを掴んで引っ張った。
 テーブルの上には鉛筆立てやテレビのリモコンなどが乗っていた。それが派手な音を立てて床に散らばった。
「お前っ!」
 僕がやったことに桐原が怒り、僕の頭を床に押しつけて性器をさらに奥まで突き上げてきた。
「いやぁああっ!」
 僕らが叫んだりバタバタしているとそこに声の主が入ってきた。
「桐原! お前何やってんだ!」
 叫んだ人が僕の上にのし掛かっている桐原を引きはがして桐原を殴っていた。
 そういう音がしたけれど、僕は慌てながらストッパーをソファの下に滑り入れた。これを見られるわけにはいかない。
「志水、大丈夫か!」
 そう言って駆け寄ってきたのは、桧川だった。
「……ひ、かわ?」
 僕は呆然としたまま桧川を見上げると、桧川は慌てたように側にあった僕の制服を前にかけてくれた。「もう大丈夫だ」
「あ、うん……ありがとう」
 僕は何とか礼を言って、殴られたらしい桐原の方を振り返った。だけど、そこには桐原はいなかった。「逃げたよ、あいつ。一発殴って吹っ飛んだけど起き上がってきたから殴り合いになると思ったのに、玄関に向かって走っていった。なんつーやつなんだよ。あいつ、生徒会副会長の桐原だろ? しかも志水と同じクラスじゃん」
 そうか、桐原の顔を知っているヤツならあいつが生徒会副会長なのも知っているだろう。生徒会とはいえあまり顔も知らないなんてことはあるから、出来れば判別出来ない方がよかったんだけど。
「あ、うん。あの、ありがたいんだけど、ちょっと部屋の外に出ててくれないかな」
 この格好で真面目に話し合うには無理がある。
 僕がそう言うと桧川は慌てて目を反らした。
「ごめん!」
 踵を返して桧川は玄関まで走っていき、勢いよく外へ出てくれた。
 なんだあれ……。
 あまりの慌てぶりに僕は少し笑っていた。
 さっきまで桧川のことなんて、僕が不幸である印とばかりに憎かったのに、あの様子をみたら桧川が悪いわけじゃないと思えてきたんだ。
 軽くシャワーを浴びて普段着に着替えて、隠すモノを寝室に隠してから、僕は桧川を部屋に招いた。
「どうぞ、お茶は出すよ」
 僕が玄関から顔を覗かせて桧川を呼ぶと、桧川は少し顔を赤らめていた。
「あ、ああ、ありがとう」
 桧川はそう言ってから部屋に入ってきた。
 居間に通してお茶を入れると桧川は一気にそれを飲んでいた。緊張しているのだろう。
 男が男に犯されている現場に居合わせて、僕を助けたもののどう接していいのか分からないのだ。
「……桐原は、前にもあんなことしてて、それで誰かにそれがバレたんだと思う」
 僕は自分から気まずい話題を振って見せた。
 やはり桧川は驚いていた。
「それじゃ……志水、お前桐原に脅されていたのか?」
 それに僕は首を振った。
「あんなことしておいて、桐原はバレるのが怖くなったんだ。今日怒ったのもその証拠を出されたからだと思う」
「思うって……お前が被害届を出したんじゃないのか?」
「ううん出してないよ。そんなの親にも言えないから。なかったことにしておいたんだけど。桐原も誰かにバレるなんて思ってなかったのかも」
「だってそれじゃ志水は泣き寝入りじゃないかっ!」 桧川が自分のことのように怒ったけれど、僕は静かに言っていた。
「じゃあ桧川は自分が同じことをされたとして、男に犯されたので被害届出しにきましたって警察に行けるの?」
 僕は真剣にそう言っていた。
 警察に駆け込んで被害届を出しても、男が男を強姦というのは中々立件が難しいらしい。女性ほど傷つかないとだろうとか、妊娠するわけでもないしとか、いろいろ言い訳はあるんだろう。
 僕がそう言うと桧川は黙った。やっぱり行けないだろう。理由は恥ずかしいからとか家の恥になるとかいろいろ出てくる。家族にだって止められるだろう。
「桐原はバレるのが怖かったみたいだし、僕が黙ってれば何も起きないって分かってたから忘れることにしたんだ。だけど……誰かにバレたんだろうね。桐原、意外に口が軽いから。でも自業自得だ」
 僕はそう言ってお茶を飲んだ。
 桧川にはもう一杯お茶を入れてやったが、桧川は固まったままだった。
「今回のことも何もしない。僕だけなら脅せばすむだろうけど、桧川にもバレたからね。桐原は何も出来ないはず」
 僕はそう結論つけた。
 本当は、桧川にバレたからではなく、この部屋にある監視カメラにまた僕を犯した証拠が映っているからだ。五条ならまたそれを脅迫のネタにするはずだ。だけど、僕は桐原に同情しない。自業自得だと思うからだ。
「志水、お前、強いんだな」
 桧川はそう言った。
「強いって? 僕はただの弱虫だよ。怖くて何も出来ない、無かったことにして忘れてしまいたい、そんなことしか考えてない」
 強かったからどれだけ良かっただろう。
 僕が強ければ、恥ずかしくても訴えることは出来たはずだ。
 僕は今だって、誰かにバレることの方が怖いんだ。バレないためだったら、嘘だっていくらでも吐く。目の前にいる桧川にだって嘘を吐き続ける。
 嘘を吐く為だったら、五条のいいなりにだってなる。
「それで、どうして僕の家に来たの?」
 僕は桧川が戻ってきた意味を知りたかった。
 桧川はこの先に用事があると言っていたはずだ。あの短い時間だったらそこまで行って用事を済ませて戻ってくるには時間がかかる。
「あーそれは、途中で訪ねる先の人に会ったんだよ。そこで持ってた荷物渡して戻ってきたんだ。んで志水のこと気になって、それで訪ねようと思ってマンション前でうろうろしてたら、宅配便の人がロック解除してもらって入ったから続いて入ってきた。俺、志水の部屋番号知らなかったけど何階かはエレベーター表示で分かったし」
 僕の質問に答えてない。
 僕がじっと桧川を見ていると桧川はやっと正直に口を開いた。
「一回、志水とちゃんと話してみたかったんだ」
 桧川の答えに僕は何でだ?という顔をしていたと思う。桧川とはそれほど親しいというほどでもないし、話すにしても僕から話すことなんてないんだから。
「僕は……誰とも話したくはない。今日のことでもう疲れたんだ。桧川がいい人だって分かってるけど、僕に構うことはないよ。僕は一人でいることを望んでるから」
「だけど志水……」
「今日助けてくれたことはありがとう。でもそれとこれは別。僕は誰とも関わり合いになりたくない」
 僕が人間不信に陥っていることは桧川でも分かっただろう。同じクラスの人間に二度も犯されて、それを知り合いに知られた。
 僕がそう言い切ったところ、桧川は仕方ないなという風に立ち上がって部屋を出て行ってくれた。
 玄関の閉まる音を聞いて、僕はぼんやりと何か間違ったことをしたような気がしていた。
 そう、僕は間違っていたんだ。
 最初から間違っていたんだ。  

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