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01
河野茉白(ましろ)はストーカーに小学生の時から狙われていた。
最初に茉白がその存在に気付いたのは、小学三年生の時だ。
茉白は小学生に入った時から見た目が変わっているせいで仲間外れにされてきた。母親がイギリス出身でダブルだったせいで茉白はイギリス人の血筋がよく出ていた。
髪の毛は赤い髪で頬には少しそばかすもできていた。白人らしく色も白かったので日本では少し浮いていたのだ。
その見た目と子供が外で遊ぶような遊びには一切興味がなかったせいで、友達の間でも浮いてしまい、小学校六年にもなっても友達の一人もできないくらいに更に浮いてしまっていた。
なので茉白は一人で外にいるときは、一人でできるゲームをして一人で遊ぶのが日常だった。
小学校三年の時は、よく茉白がゲームをしていると隣に座る若い男がいた。年齢は十二歳か十三歳くらいに見えた。明らかな上級生の人に茉白は話しかけることもできなかった。
ただ隣に座るだけで、特に話をするわけでもなかった。
相手も話し相手が欲しいわけではなく、ただ椅子に座り、茉白が門限で帰る前に帰ってしまうような人だった。
それは三年も日常的に続いていたことで、茉白は油断していた。
その日も公園で一人、ゲームをしていると、その隣に誰かが座ってきた。
今日もきたのだなと茉白は思ったが、それを気にしないでゲームをしていた時だ。
その男が茉白の足を触ってきたのだ。
「…………なにしてるの?」
そう言って茉白が隣の男を見上げると、その人は茉白から見れば大人に見えた。
しかし学生服を着ていたから恐らく中学生くらいだ。
顔つきは若い人であるが、それでも小学生の子供には恐ろしく大人の人に見えた。
暗い顔つきだったけれど、ちゃんとすれば格好いいと呼ばれるような顔は整っているように見えた。
これまで何の接触もしてこなかった相手に急に足を触られてしまい、茉白は少し怯えた。けれど、これまでこの人を怖いと思ったことがなかったのでかなり危機感はその時すらもなかった。
その男は周りに人がいないことをいいことに、茉白の半ズボンで肌を晒しているところを更に撫で回してきたのだ。
「……やだ、やめて……」
茉白がそう言うも、男は気にした様子はなく茉白の足の間に座り込むと、茉白の太ももに唇を寄せてから舌で茉白の足を舐め始めたのだ。
「あ……やだ……何で……」
茉白は怖くて声が出なかった。
周りには人はいなかったし、遠くで子供達がサッカーをしている声が聞こえてくるが、公園でも日陰になっている茉白が座っていたベンチの周りは、生け垣などが沢山あって人通りはない時間帯だった。
だから茉白が多少の声を出しても誰も気付かない。
生け垣の向こう側は大きな車道で、歩道もない道路だったからそこを通る人も皆無だった。
物音は大きな車の喧噪に消えてしまい、茉白は絶体絶命だった。
男もそれが分かっているのか、茉白が逃げられないようにと足をしっかりと抱え込んできたのだ。
「……やら……ああっ……だめっ……何で」
茉白はそう言うも何だか体がムズムズしてしまっていた。
すると男は足から唇を離した。
茉白はやっと不快な出来事から解放されるのかと思っていると、男は茉白の足元で鞄を開き、そこからお茶を取り出すと茉白に渡してきた。
「飲んで」
「え……?」
「これ、飲んで」
無造作に渡されるお茶らしいペットボトル。その中身を飲めと言われて蓋まで開けられて渡された。
「の、飲んだら、もうしない?」
茉白は僅かな希望に願いを託した。
しかし男は言うのだ。
「飲まないと無理矢理飲ませるだけだけど?」
どうやら飲むのは決定事項であり、茉白が自主的に飲むか、男が無理矢理飲ませるかの違いだけだったようだった。
茉白はそこで考えたが、怖かったのでその液体を飲んだ。
少しお茶の苦い味が口いっぱいに広がった。
「全部飲んで」
男がそう言うので茉白はペットボトルの液体を全部飲んだ。幸い半分くらいしか入っていなかったので茉白にも飲み干せた。
「……の、飲んだよ」
茉白がそう言い、ペットボトルが空になっているのを見せると、男はそのペットボトルを受け取り、今度は別の液体の入ったペットボトルを取り出した。
そしてナイフも取り出した。
「……ひっ」
さすがにナイフで刺されるのかと茉白が怯えた。
男はそのナイフを振りかざすと、そのままナイフを地面に打っ刺したのである。
「……っ」
ザクッと土にナイフが刺さり、そこから手を離した男はナイフを握っていた方の手で茉白の太ももを撫でながら言った。
「動かないでね、うっかり刺しちゃうかもしれない」
そう言われてしまい、茉白は体が硬直してしまい、逃げることができなくなってしまった。
男は茉白が怯えて声が出せなくなっているのをいいことに、茉白の半ズボンに手を掛けてボタンを外し、ファスナーを下ろしてきた。
「あ……やっ……」
怖くて動けないけれど、声がやっと抵抗を始めるも男は気にした様子もなく、茉白の股間を晒してきた。
半ズボンと下着は膝まで脱がされ、下半身を裸にされた時、茉白はこれが変態のすることなのだとやっと理解が追いついた。
それは学校で教師が言っていた、不審者の情報だ。
小学生の体を狙った不審者情報で、痴漢に気をつけるようにと言われていた。しかし茉白は痴漢は女性がされるものであり、男がされるわけもないと言う、教師の言葉を真に受けてしまっていた。
しかしされている内容は明らかに痴漢の枠を越えたことであるとやっと気付いたけれど、その時には半ズボンも下着も片方の足から脱がされていた。
「足、広げて」
そう言う男は茉白の足を大きく広げて両足を椅子の横に乗せてM字開脚のようにさせてきた。
「足、自分で持って」
そう言われて茉白は自分の足首を手で持った。
すると男は鞄からテープを取り出し、その足首を持った茉白の手と足をテープで固定し始めたのだ。
「……あっ……やだ……やめて」
そう抗議をしたところで男がやめてくれるわけもなく、茉白は周りを見回した。
後ろを振り返ってみても遠くでスケボーをしている小学生がいるくらいで大人はお年寄りがサッカーを見学しながら散歩をしている程度。
まだ日も高いせいで小学生しかいない。
高校生や中学生は部活もあるだろうし、社会人はまだまだ仕事の時間。
子供連れのママなどは夕食の買い出しの時間で、公園にはいない。
全てのことを男が知っていたのかは分からないが、絶好の人払いができている空間には茉白と男しかいなかったのである。
男は茉白の手足を固定してしまうと、露わになった茉白の股間に唇を寄せた。
「や、らっああっ」
茉白は男によってペニスを口に含まれてしまったのだ。
「やだ、気持ち悪い……やめてっやらっ」
まだ性に目覚めていなかった茉白は、精通こそしていたがオナニーをしたことはなかった。
ただ本を読んだりネットを見たりしていれば、自然と周りからも性に関する情報は耳に入っていた。
男がしているのがフェラチオであることも茉白には分かった。
「あっ……やだっ」
舌のザラリとした感触がペニスを刺激してきて、ねっとりとした唾液が滑りをよくしているのか男は頭を上下させて口で茉白のペニスを扱いてきた。
「あ……やらっ……あっ……ああっ……だめっ」
こんな感触は気持ちが悪いはずなのに、ペニスを刺激されるとどうしようもなくゾクゾクした感触が生まれる。
茉白はそれを自分が持っている知識と照らし合わせるのに必死だったが、それが性の快楽であることに気付くことはこの時はできなかった。
それは知らないことは体感することでしかそうと見極められないからだ。
ジュルジュルと音を立てて吸い上げてくる。
「ああっ……やだ、そこ……や……、あー……っ」
絶対に気持ちが悪いと思っていた感覚は一切湧かず、これが気持ちがいい感覚であることだけは茉白は理解した。
どうして嫌なことをされているのに、怖い気持ちがあまり湧かず、さらには気持ちがいいと思ってしまっているのか。それが分からなかった。
それもそのはずで、茉白は催淫剤を飲まされていたのである。
「あうっ、ああ……ああっ……」
お茶に入っていた催淫剤が効き始めたからか、茉白は男にされることを気持ちがいいと思い始めた。
「ああ……っ、らめっ…ああっ」
口からはただ喘ぎが漏れ、周りに聞かれればもちろんおかしなことをしている変態だと思われるだろう。こんなに足を開いてそれを固定され、男にペニスを舐められて喘いでいるなんてことは異常でしかないのだ。
「ああっんっ……あ、ああ……っああ……!」
ジュルジュルと吸い上げられているうちに茉白はとうとう絶頂へと導かれてしまったのだった。
「やぁ……!だめっ……あぁっ」
ビューッと何かがやってきて一気に尿を出している感覚が襲ってきた。
けれどそれが尿ではないことは茉白も感覚的には知っていた。
「ああ……っ、うあぁぁ……っ」
茉白は男の口の中に射精をしていた。
男はそれをしっかりと一滴も残さずにペニスを舐めて吸い取った。
その時に男の指が茉白のアナルに挿入り込んでいることに茉白はやっと気付いた。
ベンチの背もたれに凭れ掛かるような体勢になっていたが、そうすることで浮いた腰はアナルがまる見えになっていた。
そこに男はさっき取り出したペットボトルから滑り気のあるローションを取り出していたらしく、そのローションをたっぷりと塗った指が中で縦横無尽に動き回っているのだ。
「やあ……っ、やあぁ……んふ……ぁ……あああっあああぁ!!」
絶頂してから休む間もなく、男は更に茉白のペニスに舌を這わせて、指はアナルに突き挿れて中を掻き回し続けている。
その時間は十分以上も掛けていて、アナルからはジュボグポっと粘り気のある水分が派手な音を立てていた。
「ううっ、ああ……あっ!ああぁ……っ」
アナルに指を挿れられていることにも気付かないほど、ペニスを男に舐められることが気持ち良くなってしまっている茉白は、アナルでも前立腺を擦り上げられて気持ち良くなってしまっていた。
「あっ、あっ、やら……ああっ……!」
初めての行為ばかりなのに、茉白の頭の中は薬で耄碌してるかのように行為を拒むことができなかった。
「ふぁ、ぁ、ゃ、だ……ぁっ、やめ、んんっ……ああっ」
指を中で散々動かし、前立腺を擦り上げて茉白は絶頂をさせられる。
「あぁあ、ぁ、あ……っ!」
さっき感じた快楽による絶頂で茉白は嬌声を上げて絶頂した。
男はそれに満足したようにニヤリと笑いながらも更に茉白のアナルにバイブを突き挿れてきたのだ。
「んあっああっ、あっあっ、あぁっ、あぁあっ!」
大きな物体による圧迫感も大きくあったが、その圧迫感は気持ち良く感じてしまい、茉白は嬌声を上げた。
男はそんな茉白に満足しているようで茉白の太ももにキスをして舌を這わせながらも、バイブを掴んでアナルの奥を抉じ開けてきたのだ。
「あぁああ!! ああっああああっ!!」
信じられないくらいに苦痛の感覚を覚えるところを薬で快楽に変えられてしまい、茉白はあり得ないくらいの快楽に押しつぶされそうになりながら喘いだ。
「あぁああ!! ぁああっ! ああぁ……っ!」
大きな声で喘いでも遠くのサッカーの歓声と近くのスケボーが地面を滑る音が嬌声すらかき消してしまう。
更に道路の交通量が増えたのかその音もあいまって、茉白のいる付近の音は混ざり合って何がどの音なのかは分からなくなってしまっていた。
「あ……ああ……っ、あひ……ひぅは、ぁ……っ」
バイブによって内壁を抉じ開けられて、奥を抉られ続けていた茉白だったが、そのバイブによって奥を抉られることで絶頂して精液を吐き出してしまった。
「はふっ……はっ……ぁ、あひぃ……っ、ひ、ん」
ビューッと遠くに飛ぶほどの射精は気持ちがいい感触しかなく、茉白はその感覚だけで気を失いそうになった。
そのまま気持ちがいいと思っていると、今度は更に圧迫感のある物が茉白のアナルを抉じ開けて挿入ってきた。
「ひぁっ、あっあひっ、ひぃんっ!」
それは男のペニスだった。
大きく長い、凶悪なペニス。さっきのバイブよりも若干大きいそれが茉白のアナルに挿入っていくのである。
「あぁっ、ああっ、あっあっ、ひ、ぃい……っ」
茉白は信じられないものを見てしまい驚くも、痛みも何も感じないでペニスが自分の中に飲み込まれていくのを見た。
「はぁあんっ! あふ、ふ、ぅうんっ、ん、んん……っあぁあん!」
アナルはもう男のペニスを飲み込めるほどに大きく開かれてしまっていたのだ。
「あっ、はあっ、はあっ、だめだめっやらっああっ……っやら……ああっ!」
茉白がそう言うも男は遠慮などはしない。
固定された茉白の足を掴んでそのまま腰を振り始めたのだ。
「やっと……茉白の中だっ」
男は茉白の名前を知っていた。
茉白だと分かっていてこんなことをしているのだ。
誰でもいいわけではなかった。
しかしこの時の茉白にはもうそんな男の些細な言動を気にする気力も思考力もなかった。
催淫剤の薬は脳天まで極まってしまい、茉白はただ男のペニスで良がり狂う者にしかなれなかったのだ。
「あああ……っ、あっ、あっ、ひぅっ! あ……っ! い、や……っいやぁ……っ!」
口では抵抗してもアナルをペニスで抉られるとどうしようもなく気持ちがよくて、茉白は男にされるがままになってしまう。
逃げられる状況ではないにしても本格的に助けを求められるくらいに声は自由になっているのに、茉白の口から出るのは嬌声ばかりで、助けを求める言葉は出てこなかった。
「ぁっあっあっやっ、やぁ……っ、ぁん、ぁ、ふぅ……っん……っ、はふ……っは、ぁあん……っ」
「茉白、たまんないな、もっと啼かせてやるよっ」
「あぁ、あぁ、ああぁ、はっ、はぁっ……ひぁ……っ! あんっ! あっ、あぁあ――……っ!」
男の腰使いは飢えている獣そのもので、乱暴なものだった。
しかしローションがしっかりと潤滑油の役割を果たしていて、滑らかに出入りするペニスを更に受け入れてしまっている。
茉白はそんな出入りを激しくするペニスが飲み込まれていく自分のアナルばかりを見ていた。
「あぁぅ……っ、あぁ、ん、や……っ、ああっ、ぁっあっあっあっ、やら……ああっ、やめてぇ……っ!」
あり得ない、挿入るわけもないと思えるのに、自分のアナルはしっかりと男のペニスを咥えている。
その男のペニスは茉白も見たこともない大きさで、黒光りもしている。
男は力任せに茉白の中をペニスで突き上げ続け、とうとうそこから漏れる淫らな音は茉白の耳にしっかりと記憶させられてしまう。
「あっ! あぁん……っ! っあ、あぁああっ! あああっ! はぁっ、はぁっ、は、ぁあん……っ!」
「出すぞ出すぞっ中出し精液をたっぷりと受け取れっ!!」
男が急にそう叫ぶと腰を大きく振り上げて、奥まで突き挿れてから茉白の中で射精をしてきたのだ。
「あぁああっ! あっあ、はふっ……ん、はぁあんん! んあ……っ、ああ……っら、めぇ……ああああぁぁぁっ!」
男の熱い精液が中で暴れながら入ってはいけないところまで入り込んでいる。
その感覚で茉白は絶頂をまたしていた。
派手に絶頂をした茉白はそのまま強い快楽に包まれて気を失ったのだった。
茉白が男から解放されたのはその後すぐだったようだ。
茉白はハッと目を覚ますと、周りはすでに真っ暗になっていた。
「あ……夢?」
まさか寝て変な夢でも見たのかと茉白は思ったが、動いた瞬間体中がギシギシとあり得ないところまで妙な感覚がしているのに気付いた。
そうアナルの奥に鈍い感触。
そして手足が少し傷ついているのを見ると、あれは夢ではなく現実であったことを知った。
「……何で……ふっうっううう……」
茉白は怖くなって少しその場で泣いてしまったが、恐怖の対象である男は茉白にきちんと服を着せ、アナルに吐き出した精液まで掻き出して綺麗にしてくれていた。
なので茉白はそのままゲームを持って自宅に戻った。
茉白は鍵っ子なので鍵を開けて家に入る。
母親は昼の仕事の後、夜勤の仕事をしているのですでに出かけた後だった。
もちろん、このことに気付いた人は誰もおらず、茉白はこのまま泣き寝入りすれば誰にもあんなことをされたとは知られないと思った。
これは夢で、そして二度とないことだと茉白は思うことにした。
体の少しの傷など、一週間もすれば消える。
茉白の中には男に対して恐怖は湧いてたけれど、行為に対する感情は悪い感触がなかった。
茉白は忘れればいいと思ったけれど、その日から茉白は男によって陵辱される日々を送ることになるのだった。
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