insistence

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 絢羽が伊能によって様々な男に抱かれている間も、絢羽は大学には通った。
 男達が絢羽を犯すのは夜の八時から十二時までの間で、それ以外は絢羽は普通の生活が送れた。
 だから大学にも通えたし、日高とのデートもする時間があった。
 その怒濤の一ヶ月が過ぎた後、絢羽は伊能によって日中も呼ばれることが多くなった。
 今日も講義の合間の時間に旧講堂に呼ばれ、絢羽は伊能に犯された。
「ひ、っぐ、ううっ……やだ、もうむり、おま○こ壊れる……こわれる……っ」
「壊れねえよ……相変わらず、お前の中はトロトロだな。犯されるための雌ま○こだ」
「あぁ――っ、あぁっ……!」
 ぐいぐいっと奥までしっかりとペニスを突き挿れられて抉られ続けると、絢羽はすぐに快楽に堕ちてしまう。
 伊能も絢羽の扱い方には慣れてきたのか、いつでも犯せるように絢羽のアナルにはストッパーを入れさせ、いつでも挿入可能にするように言ってくる。
 そのせいで日常生活でも常にストッパーを入れっぱなしの絢羽は伊能にいつでも犯された。
「ああっおねがい、もうだめ、だめぇえ……ああぁ……っ」
 絢羽のペニスにはコンドームをはめられていて、その中に精液を吐き出させるようにしてある。それでも伊能は絢羽の中に生でペニスを突き挿入ている。
「うぅ……っや……ああ……あああっ」
口を塞いでも漏れる声を我慢しながら、絢羽は伊能に犯され、嬌声を上げてしまう。
「は……っく……はあっああああぁ、あっ、あああ……!」
「ああ、出る出るぞっ」
「もうだめ、いくっ……いくっああああ……っ」
「ほら、おちんぽ精液くらえっ?」
「んっあ――――……っ!」
 散々犯してから中出しをしてくる伊能。
 絢羽は教壇に縋り付いたままでアナルから精液を垂れ流して絶頂をする。
 そんな状態になっても、絢羽は伊能か逃げられなかった。


 伊能は絢羽のデート中にもトイレに絢羽を呼び付けてセックスをするようになった。
「――はっ、はぁっ……! ぃや、だ……っ、いやだぁ……っ」
 個室に押し込められてアナルに挿入っているストッパーを抜かれたら、即伊能のペニスが挿入り込んでくる。
「はぅ……っ、く、くぅううん……っ! んんっ……は、ぁん! あぁあ……っ!」
必死に声を押し殺しても快楽が襲ってくるから絢羽はそれに溺れそうになる。
「ぁはっ、はぁっ、はぁ……っ、やめて……っ、おね、が……っ」
 伊能は遠慮なしに腰を強く打ち付けてきて、絢羽は追い上げられてしまう。
「あんんぅ……! んんんぅうう……っ!」
 嬌声が大きくなりそうになったら、口を伊能に押さえつけられて強制的に絶頂をさせられた。
「んむ、ぅううう……っんんんぅううううぅう!」
 絶頂をした後は精液をトイレに流して、そしてまたストッパーを入れられてデートの続きだ。
 蕩けた顔のまま席に戻れば、日高が心配してくる。
「大丈夫か、絢羽……」
「あ、うん、大丈夫。ちょっと熱いね」
 空調が熱いのだといい誤魔化しながらもデートは続く。
 映画館に行けば、非常階段に連れ込まれ、そこでも遠慮なく映画の時間の三十分も使って念入りに犯される。
「ゃ……っ、はぁっ、はぁ……っ、だめ、……だめぇ……っ」
さっきのファミレスのトイレでも散々熱があったくらいに犯されたから、その快楽がまだ残っている状態で続きをされたら、さすがに絢羽も堪らなく気持ちが良かった。
「はんっ! ぁ、やあぁ……っ、やめ、いやあぁ……っ」
「嫌がってる雌ま○こもいいんだよな。お前のほんと名器すぎるな……どこでやってもたまらなく気持ちがいい」
「あっあん、はっ! は、ぁん! ぁ、ぁ、ぁっ」
非常階段に響く声は外には漏れても五階の非常階段上であることや裏通りにある上に大きな高速の側ということもあり、車の騒音に混じって響いても分からない。
伊能は下調べでそれを知っていたのだろう、平気で絢羽に嬌声をあげさせようとする。
 しかし絢羽は初めての青姦になってしまったので声を抑えようと必死だった。
「や、ぁ、あっ! や、め、……っだ、あ、ぁ、あっあっあっ!」
「おら、声出せよ……もっとだ絢羽っ!」
「はぁんっ!? あぁっ! あぁあっ! あああんっあんっあぁんっ!」
強引に奥を抉られて絢羽は嬌声を上げた。
「中出ししてやるよっ毎回孕むぐらいの濃いのをくれてやるっ!」
「いや、だ……っ! ゃだぁああっ!」
 また中出しをされると言われて絢羽は身を捩ったがそれが刺激になって中で伊能に精液を吐き出されてしまった。
「ひゃっあぁああ――っ!!」
 熱い精液を中で感じて、絢羽は痙攣して絶頂をする。
 さらに伊能は長く射精をして精液を沢山絢羽の中に注いでいた。
 三十分も掛けて犯されて、絢羽は初めての青姦を彼氏とデート中に別の男とするという酷い結果になってしまった。
 何とかトイレに駆け込んでアナルを綺麗にしてから席に戻ると、映画はもう中盤を過ぎていた。
「絢羽、大丈夫か?」
「あ、う、うん。大丈夫、お腹の調子がちょっとね……」
「そうか、帰るか?」
「え、大丈夫だよ、もうちょっと見たいし」
 絢羽はそう言ってデートを優先した。
 日高はそんな絢羽を気遣ってくれたけれど、絢羽は優しい日高に申し訳ないと思いながらもトイレに抜け出すたびに伊能に呼び出されて犯されて中出しをされた。
 見つかるか見つからないかのスリルの中で、十回以上も伊能とのセックスに及んでいることになってしまった。
「何だか調子が悪そうだし、今日は早めに帰ろうね」
 さすがに十回もトイレに行っていれば怪しまれるかと思ったが、体調が悪くても日高と一緒にいたいと言う絢羽の思いは日高には嬉しかったらしい。
「送りたいけど、タクシーの方がいいよね?」
 そう言われて絢羽はタクシーに乗った。
 そのままタクシーで駅まで行くように伊能に言われたので絢羽はそうして駅でタクシーを降りた。
 運転手は色々察したようで何も言わなかったけれど、絢羽はそのまま駅の中に入り、伊能が待っているトイレに入った。
 そこで伊能にいつもの目隠しをするように言われ、目隠しをされたままでトイレの個室で男達に犯された。
 トイレの入り口には清掃中の看板を置き、清掃風の人が入り口で見張りをしていて、中の扉を閉めている。声が漏れるような構造ではないので、中で行われていることは外には漏れない。
 そこで個室で男達が一人一人が絢羽を好きにしてよい設定で絢羽は男達に犯されることになってしまった。
 目隠しをしている上に、上から袋を被せられているから何がどうなっているのか分からないけれど、男達は必死に腰を振っている。
 目隠しだけではなく袋を被せているのは顔を探られないためだ。
 もしかしたらこの中に絢羽の顔を知っている人がいるのかもしれない。そんな気がしたので絢羽は袋を被せられることに関しては何も言わなかった。
 便器に座ったまま足を大きく開いて犯されたり、座っている人の上に乗せられたりと、様々な体位で絢羽は犯され続けた。
「やっ! あっ、ああんっな、はあんっは……っ、はぁ……っ、あん、ああぁ、んあぁ」
「絢ちゃん……相変わらず……いいおま○こしてる……こんなところで男に雌ま○こにんされて……イカされまくるんだ、いやらしいね絢ちゃんはっ」
「あ! ああん、……あっ、あぁん……っああっ! あふ、ぅ……っ」
 男達はいつもと違う環境で絢羽を犯せることに満足しているのか、興奮していてペニスがいつもより硬かった。
「んあぅ……! んああんっああっ……んぁ、ぁふっ……ん、やらっ……! ぁ、や、やめ、あんっ!」
硬いペニスが絢羽のいいところを擦り上げてきて、絢羽はそのセックスに満足できるくらいに感じた。快楽はさらに一段階上に上がっているような気がしたほどだ。
「あぁっ……そ、そんな、あんっあっ、あっ、はぁんっ……ひゃっ、あぁっああっ……あひぃっ! あっあんっ……ぁんっ、はぁっ……ああんっ」
乳首を弄られながら挿入され、こんなすぐ横には普通に暮らしている一般人が通る駅のトイレで淫らになって男達に犯されている自分を想像したら、青姦以上に絢羽は感じていた。
 変態の域が更にあがったといっても良かった。
「はぁっ……、あっ……あぁん……、やらぁ……は、ぁ……ああんぁ……あぁっあぁっ、やぁああんっ!」
「絢ちゃん、たまらん!」
「あっ、やらぁっ……んっ、あっふぅっやっ……、そこは、やらぁ、んっ、はぁっ……」
一人二人と次々に中出しをしては入れ替わっていくペニスに、絢羽は嬌声を上げて喜んでいた。
 もう嫌だと思う気持ちは何処にも残っていなくて、ただ気持ちがいいと感じるままに絢羽は腰を振って喜んでいた。
「あぁんっ! あっ……はぁっ、はぁっ……あぁぅっ! やっ、あんっあんっあぁんっ」
淫らな絢羽がさらに淫らに悶える姿に、周りの参加者の男達は燃え上がり、約束の一回では満足出来ずに二周目に入っている人もいたくらいに盛況だった。
「やぁあっ、あっふぅっ、あっあっ……ああーっ! やっらぁっ! あっはぁっ……んぁっ……はぁっはぁっ……あっぁあっ、んっひゃぁっ……」
絢羽の興奮も絶好調で絢羽は嬌声を上げ続けた。
「ああああぁーっ! あっ、あっ、あんっ、あんっぁあんっ!! ひゃああっ! あぁっ、あっあっ……はぁんっ、ぁあんっ」
 絢羽がそうして喜んでいるところに、絢羽も想像もしていなかった出来事が起こったのは、二周目が終わり、特別なゲストだと告げられた人が絢羽の中に挿入ってからだった。
「絢ちゃんだっけ……とても気持ちがいい……」
 その声を聞いた瞬間、絢羽の体が強ばった。
「ひ、ひぁああああっ ひっひぃ、っひ……ぁあん……っ!」
ゴリュっと奥の奥を突き上げてくるペニスに息を呑んだ。
 絢羽はこの声に聞き覚えが嫌というほどあったのだ。
「あぁ、いやっあ、そんなっぁあ……っひ、ぁ、ぁあうっふ、ふひ……っんっぁ、あーっあ、あっ、あっあっ……いやああぁあっ!」
そんなことがあり得るわけもない。
 絢羽は焦ったけれど、絢羽はハッとする。
 そうなのだ。絢羽の顔は向こうの男には見えてないのだ。だから誰かもきっと分かっていないだろう。
 けれど、絢羽は間違いようもなかった。
「ひ、あ、あ、あっ……っひっあっぁあっぁひぃっあっ……いやっやぁっあっひぁあっ」
「いいよ、気持ちがいいよ、絢っ」
 絢羽のあだ名を呼んで絢羽を犯しているのは、絢羽の父親だ。
 こんなところに父親がいるわけもないと思うのに、ここまでそっくりな声をしている人がいるわけもなかった。
 あまりの恐怖に絢羽はアナルでペニスを締め付けてしまい、それが余計に興奮するらしい男によって抉る様に奥を突き上げられた。
「やぁあっ……やっ! あっあっあぁうっひぁっぁあん!」
「いいね、とてもいいよ……絢……気持ちがいい……」
「あぁあうっ……っあー! あっあひぃっひっあっあっ……あ――っ!!」
絢羽が嫌がり逃げるようにすればするほど、男は興奮するように腰を引き寄せて絢羽の奥を抉る。そのペニスは伊能の次くらいに気持ちがいいところを擦れるようで、絢羽は恐怖と同時に快楽を与えられて気が狂いそうなほど喘いでいた。
「あああんっ!! あっ、ひぁっ、んぁっはぁんっ!! ああああーっ! やらぁっ、らめっ、はっふぅっ……あっ、ああぁっ」
「絢……ああっ絢っ……いいよっ」
 声は聞けば聞くほど父親の声とそっくりで、絢羽は父親に犯されているのだと思い、それでも興奮している自分にも気付いた。
「ひぃっああああぁー! やっあぁっ、あんっ、ふぁっ、ん……はあんっ!」
最後の盛り上がりに男のペニスがさらに太くなった。
 射精をする準備に入っているのだと分かり、絢羽は抵抗しようとしたが男は絢羽の腰を掴んで固定をして腰を力強く振った。
「あああっ、やらぁっ、ああっ、あっ、ひぁんっ」
「ああ、出る、絢、受け止めて……っ」
「ひああああっ!? あぁっ、あんっ、ひぃあっ! あっ、ああああーっ!」
 とうとう中で射精をされてしまい、絢羽はそれで絶頂をさせられた。
 恐怖と快楽が同時に襲ってきて、絢羽はいつも以上に興奮して絶頂感も高かった。
 やがて男が出て行き、絢羽の目隠しが取られた。
 目の前に伊能が立っていて、絢羽を見て笑っている。
 その笑顔が何を意味しているのか、絢羽はもう察していた。
「お父さん、呼んだの?」
 絢羽がそう伊能に尋ねると伊能が言った。
「息子と同じくらいの年の男の子を犯すのが趣味らしい。自分の息子を犯しているとは思ってなかったみたいだけど、今まで与えた中では一番満足していたよ。また犯したいから呼んでくれだって。どう、自分の父親と交わった感想は?」
 伊能はそう絢羽に言い、絢羽は絶望を感じたけれど、それでも答えていた。
「……気持ち、よかった……」
 絢羽がそう言うと伊能はその回答に満足したようにニヤリと笑った。
 絢羽はとうとう禁忌を犯し、近親相姦をしたらしい。気付いてなかったけれど、体の相性はよく、男達の誰よりも気持ち良くしてくれたのは父親のペニスだった。
 絢羽はそこでもやはり自分の中の何かが壊れた気がした。
 それが親子の気持ちだったのか、別の何かだったのかは分からない。
 それでも絢羽はこの場所から逃げることは出来なかったのだった。

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