Violate
2
関口直也は母親の弟である関口達郎から性的な虐待を受けていた。
「直也……ああ、直也いいよっそうしっかり咥えて扱いて」
「んんんーっ、……んっ、んっ、んんっ……ふっんんっ……!」
達郎のペニスを口に咥えさせられて喉までペニスを突き入れられている状態だ。
「んんっ……、ん、ふ、ぅん……」
達郎は直也の頭を抑えて腰を振り、イラマチオを続ける。
口を上手い具合に動かして歯が当たらないようにして、舌を絡めるということを教え込まれ、毎日これが数回続けられる。
一週間も過ぎると直也はそれに慣れることを強要され、逃げることは諦めた。
実際、家から一度も外へと出して貰えなかったし、達郎が出かけることもなかった。
春休みは休暇を貰っているといい、最初から直也を監禁してこういうことをする準備をしていたのだろう。
用意周到に引きこもれる環境を作り上げていた。
「んっ、ふぅ、ん、んっ……んっんっ」
「ああ、気持ちがいい、直也、飲んで、精液飲んで」
「ん、……っんっ……はぁっ、ん、んんぅ……」
グポグポと口の中を犯されて直也は喉の奥で達郎の精液を受け止めた。
「んん~っ……、んっ、ふっん、んんっ」
飲み込むしかない精液を何とか飲めるようになったのはここ二日ほどで、吐き出せば達郎の機嫌が悪くなるから仕方なく飲むしかなかったのだ。
「よし、飲んだな」
口を開けて中を確認されて飲んだことを見せないと達郎は納得しなかった。
飲み込んでしまえばそれで達郎の機嫌がよくなるので直也はそれに従うしかない。
逃げようにも内鍵が掛かっているリビングから出られなかったし、玄関までいけなかった。
部屋のドアはリビングの中にあってそこには逃げられないように鍵が掛かるような仕様だった。もし達郎が出かけることがあるならきっと閉じ込められるのだろう。
リビングを通してトイレも風呂も繋がっているので、玄関に近付くことはできない間取りだった。
もしこの時を想定してこのマンションを借りたのなら、相当前から達郎には野心があったことになる。
どうやら達郎はショタコンと言われる変態であることを直也が知ったのは達郎が自分でそう言ったからだ。
「ずっと小さい子が好きでね、こうしたかったんだ」
そう言い直也を犯してくる達郎は狂っていると言ってよかった。
春休みの三週間、直也は達郎によって体を開発され続けた。
乳首の感度やペニスを扱かれることや、アナルを弄ることで絶頂が出来るようにと何度も何度もアナルを犯され続けるのだ。
泣いても止まることはなかったし、達郎の機嫌を損ねた方が怖かった。
殺されるのではないかと思うほど、物に当たり壊すことで達郎は怒りを露わにする人だった。それがいつ自分に暴力として現れるのかと思うと、恐ろしくて逆らうことはできなかった。
もちろん、携帯電話やスマホなど直也は持っておらず、母親から一日の終わりに掛かってくる電話は見張られているので助けは求められなかった。
「お金がないと暮らせないね、ご飯も食べられないね。姉さんの仕事と公的援助じゃ、また貧乏のどん底だね」
そう言われたら直也はひもじい思いをした過去を思い出した。
公的援助と母親の仕事がやっと受けられる前、母親が頭が足りないせいで地獄のような生活を送っていたのだ。
給食費も滞納して踏み倒していたし、家で食べるものも菓子パン、袋ラーメンなど安いものばかり口にしていた。そのせいで直也は成長が止まったかのように小さい体のまま大きくはなれなかった。
お金がないことで夕食がなかったこともあったから、そこに戻るのは怖かった。
屈辱を受けることよりもお腹が空く恐怖の方が直也には地獄だったのだ。
「ああ、あああ! やあぁあっ……! や、だっ……あ、んんぅう!」
「直也……っああ、いいぞ……気持ちがいいぞっ」
「あぁあっ、はぅん……っ、あ、あ、あっひぁあああっ! ぁう……っ、ぁ、う……っ」
達郎は基本、盛った時に直也を押し倒してくるので直也は気の休まることはなかった。
達郎の気分に振り回されて何をしていても犯されるからだ。
「あぁっ……、あ、ぁんっ、あっ……あつ、い……っん……っ、んは……っ」
直也のアナルに達郎のペニスが挿入り、それが中を抉ってくる。
その圧迫感を直也が快楽であると知るのに一週間もかからなかった。
「んは……っ、ぁ、……は、はぁ……っ、や……はぁ……っ」
気持ちがいいけれど、それでもこれはいけないことだと分かっているから、直也は声では抵抗する。
「ひんっあゃ、ん……、やめ、ああっ……やあ……っあ、ゃ、やだ……っ」
「おお、おお、締め付けてくる……お前の中、たまらなくいい」
「や、ぁん……っあふ、……ぁ、あ、やだ……っ」
直也をうつ伏せにして腰だけ高く上げて、その腰を掴んで達郎は腰を振り続ける。
「あっ……、は、はっ、ぁ、ゃ……っやぁ……っ、ぁん、あぁっ、ああ……っ」
グリッと奥を抉じ開けられて、直也はそれに体を震わせた。
「あぁあっ?! あぁっ、あぁん……っんはっ、あぁっ、あああっ! やぁ、らめぇ……っおま○こ、やぁ……っ!」
アナルのことはおま○こと教えられ、お尻なんて言おうものなら首を絞められる。
それが分かっているからそう言わざるを得ない直也は、それがさらに達郎を煽ることになるとは気付いていなかった。
「やぁあっ! あつ……っぅあ、あ……っやぁあっ! あ、あっ――!!」
達郎は飽きることなく直也を抱き、場所は何処でも構わなかった。
ベッドが一番多かったけれど、日が続くうちにリビングにいればそこで、キッチンにいればそこでと達郎の気分でその場で抱かれた。
「ひぁあ……っあっ、あっ……あぁっ! ふぁ……ぁ、ん……んぅうう!」
「直也、しっかりま○こを絞めるんだ……そうそうだ、それでいい、しっかり感じてこっちも気持ち良くさせるんだ」
「ぅあぁあ! ぁひ……っ、ひぃい……っ、あっ、やっ、ああ……っ! いやだこれっ、あぅっ!」
直に感じた達郎のペニスに快楽が襲ってきて直也は体が快楽で震えた。
「んは……っはぁ、はぁ、も、ぅあっ、も、ムリ……っ! ひぁああああっ!!」
アナルを擦られるだけで直也は絶頂ができるようになってしまい、達郎によって完全に開発をされ尽くした。
「あっあっあっあっ……! んひゃぁぅ……っ! やっ! あぁっ! な、やぁ……っ、止まらな……っ! あっ、あぁあっ!」
絶頂をして潮を吹くまで突き上げられ続け、直也はそれで絶頂をする。
「あっ、あぁっ、ゃ、やだぁあ……っ! あっあっ、ダメ、ダメ、そ、そこだめ……っやめ、あぁっ!」
ビューッと透明な液体を吹き上げて、絶頂をすると直也のアナルの中に達郎が精液を吐き出してくる。
「ああぁあ……っ! ゃ、やめ、だ、ぁ、あぁっ、ああぁっ! や、やらぁ……っ! らめぇえ……!」
「ううっああいい、出たっ……絞り取られたっ」
たっぷりと中に出すと達郎は満足してペニスを抜く。
それを取り出した後は、直也の口にペニスを突き挿れてイラマチオをする。
「ほら、綺麗にするんだ……直也」
そう言われて直也はそれを綺麗に舐める。
同じことが一週間以上続き、そうしないと達郎が機嫌が悪くなってご飯が食べられない。それが怖かったし、最終的に暴力になるのが怖かった。
言う通りにしていれば達郎はセックス以外はしてこなかったので、直也にはその方が大事だった。
春休み中続く達郎からの陵辱に、直也の心は壊れた。
頼りになる人は誰もおらず、誰にも助けを求められない時間が長くなればなるほど、抵抗は無駄だと学習をする。
そして子供の言うことは誰も信じてはくれない。
そう実感して春休みを耐えた。
達郎はその間、機嫌は悪くなることはなく、直也はそれ以外の時間は普通に遊んで勉強をして眠ることができた。
その行為と引き換えに、家に居るときよりもいい物を食べられたし、食べるものは何でも我儘が許された。
達郎は通販で直也の欲しいものはなんでも買ってくれた。
ゲームもおもちゃも全部、直也が欲しいと思っていたものは前に話していたからか、全部揃っていた。
そして春休みが終わる前に、達郎の母親で直也の祖母が病気で死んだ。
葬式に呼ばれ、直也はやっと外へと出られたのだ。
葬式中は達郎に預けられていたので、人がいない部屋で犯されもしたが、忙しい人たちはそれに気付いてさえいなかった。
「ああ……っ、あっ、あっ、ひぅっ! あ……っ! い、や……っいやぁ……っ! 見られたらっやだっ」
「大丈夫だって、この部屋は防音も効いていて誰も来ないよ。鍵もかけてある」
達郎はそう言い、今日はさすがにコンドームを付けていたが、ここで直也を襲う気満々でいたようだった。
「あぁっあっあっやっ、やぁ……っ、ぁん、ぁ、ふぅ……っん……っ、はふ……っは、ぁあん……っ」
喪服を汚さないようにして脱がされて、直也は祖父母の家で達郎に犯された。
「あぁ、あぁ、あぁ、はっ、ひぁ……っ! あんっ! あっ、あぁあ――……っ!」
葬式後の食事会で大人が酒に酔っている中、寝ているという嘘を吐かれて直也は達郎に犯され続けた。
そしてやっと解放されたのは、その食事会が終わった後だった。
「寝ているので起こさないように運びますね」
見つかるかも知れないという恐怖から緊張を強いられた直也が気絶をしてしまっている間に、直也は達郎から解放されていた。
母親は車に直也を乗せ、そのまま後片付けは業者と父親に任せたのだ。
そして次の日の朝になって直也は達郎から逃げられたのだと知って涙を流して喜んだのだった。
「やっと……やっと終わったの……?」
不安だったけれど、学校が始まってしまうと段々と変わらない日常が始まり、直也はその日々に戻っていった。
達郎は直也の前に姿を見せることはなかった。
というのも、母親の実家は相続に関したことで揉めているらしいのだ。
亡くなった祖母は相続の一部を幸子にも用意してくれた。それは問題ではなく、あっさりと受け取れる些細なものだったが、幸子には大金だった。
揉めているのは祖母が相続のほとんどを達郎に渡そうとしていることだった。
一度も見舞いに来ない祖父のことを不審がって調べたら、愛人がいることが分かったのだという。それを理由に相続は子供に残すことになり、祖父が受け取れる遺産は実家の家屋だけだったのだ。
お金や生命保険はすでに達郎に相続するように遺書が残されていて、受け取りの名義も書き換えられていたという。
そのお陰で祖父と達郎が揉めて裁判になっているらしいが、どうやら祖父が祖母の結婚前から持っていた資産の使い込みまで発覚して、それを返却する反訴まで起こされてしまい、泥沼化しているらしい。
幸い、直也はそれに巻き込まれないまま一年間を過ごした。
もう達郎にあんなことはされないのだと思っていた直也だったが、そうはいかなかったのである。
「関口、ちょっと手伝ってくれないか」
帰宅するつもりの直也と友人の雄介が歩いていると、廊下で教師に話しかけられた。
それは副担任の田中先生だった。
「えー、俺これから塾なんだけど」
雄介がそう言うと田中先生が言った。
「だから関口に頼んでるんだが」
「あーそっか、直也は塾いってないもんな。じゃあな」
雄介はあっという間に直也を教師に差し出すと、さっさと帰って行ってしまった。
「すまないが、これを少し持ってくれ。バランスが取れなくて」
そう言われて沢山のノートの上に載せられている小さな段ボールを持たされた。
「あ、はい」
少しの重みしか感じない荷物だったので仕方なく直也はそれに付き合った。
「資料室まで運んで欲しいから先に行っていてくれ。ノートを管理室に置いたら追いかけるから」
「分かりました」
田中先生がそう言い、ノートを管理室まで運んでいる間に資料室まで直也はその箱を運んだ。
資料室は教室がある棟ではなく、渡り廊下を渡った先にある理科の実験室や音楽室、美術室などがある特別棟の中にある。普段はあまりいかないところで出入りもしない。
そこを歩いて三階まで上がる。
資料室は音楽室の隣で、今時間は誰もいない。
「ああ、関口。荷物はそこに置いてくれ」
田中先生が資料室にやってきて、資料室のドアが閉まった。
「先生?」
急に怖い顔つきになった教師が直也に迫ってきた。
直也はその顔をよく知っていた。
ついこの間まで見ていた、達郎の顔にそっくりな顔だったのだ。
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