彼方より 056

甘い日々から一転、領主に呼び出しを食らう

 俺たちは寒い冬は引きこもりを決行する。
 外は雪は降らないらしいんだけど、寒さはそれなりにあって雪にならないまま雨になったら濡れて寒さで凍えるっていう寒さ。
 そんな時に外へ出る用事なんてほぼない。
 街にあまりいかないでいいように、冬支度はちゃんとしてあるので皆家からほぼ出ない。
 孤児院のことはまだ気に掛かるけど、それも中央聖教会側は大人しくなったので俺も警戒はだんだんと解けてきていた。
「あああぁ、あぁ、ん……あひぃっ、ああーっ、おま○こ、もう、やぁっ…ああっ…!」
 レギオンの大きなペニスを受け入れて俺は腰を振りながら気持ち良く喘いでいる。
「ハル……奥までしっかり絡みついてきて……」
「あぁんっ……、あぁ、ああっあぁんっ! ぁっ、らめぇ……あぁんっあああぁーっ!」
 レギオンのペニスで気持ち良くなっている俺をイヴァンやアッザームが顔中にキスをしてくれて俺は堪らなくて叫ぶんだ。
「あぁああんっ、もっやらぁっ、いっちゃう、おちんぽっやらっいくっやらっあああんっあああんっあああんっ!」
「イけ!」
「あぁんっ、あんっ、あんんあんっんっ、あぁっ、あぁん……いくいくっっあひんっ!!」
 俺が絶頂をすると同時にレギオンが俺のアナルにしっかりと亀頭球を入れて蓋をすると奥に精液をたっぷりと中出ししてくる。
「あぁっ! あっあっあひぃっ……すごっあんっはぁっあぁんっ」
 俺は精液を受け止めながら、イヴァンのペニスを口に咥えた。
「ん゛ん~っ! んっふっ、んんっんっんっん゛っ」
「ハル……舌使いもいいな」
 イヴァンが気持ちよさそうにしているけれど、喉の奥までペニスを突き挿れてきて、俺はイラマチオをされてしまう。
「んん~っ……んっんっ、んむっ……」
 苦しいけどそれが気持ちがいいなんて俺も随分変態になったと思うんだけど、それでも咥え込んで喉を犯されながら、レギオンにまだ中出しをされているともっと気持ち良くなれて堪らない。
「んんっ……! んぶっ、んむっ、ん゛っん゛っ~」
「ハル、出る……飲んで……」
 イヴァンがそう言い、俺はイヴァンが精液を吐き出すのを受けて喉の奥で精液を飲み込んだ。
「んっん゛っん゛ぶっ、んんん~っ……!」
 そしてそれだけで俺は絶頂をするんだ。
 気持ちがいいんだよね。飲み込むのもね。
 それにまだレギオンが中出しを続けているから俺はそれだけで体が痙攣してドライで絶頂をしている。
 もう本当にこう乱れていると何も考えなくてよくて俺はセックスの時間は結構素直になってると思う。
「よし……全部出たな」
 レギオンがそう言ってやっと俺のアナルから出ていくと、ポカリと開いたアナルから精液が溢れてくる。
 一杯出されすぎて吸収するのが間に合わないらしい。
 俺の体が聖女仕様になっているから、精液は中で吸収して俺の魔力になるんだよね。
 だから中出しは大歓迎。
 でも魔力はカンストしたっぽい表示のまま99999となっているけど、これ以上上がるのだろうかとちょっと疑問もあるけどね。
 蓄積が足りない可能性もあるからどんどん中出しでオッケーですけど!!
 出ていったレギオンの代わりにアッザームのペニスが俺の中に入ってくる。
「あぁあっ……あぁっ、アッザムのおっきいっおちんぽがぁっ……おま○こ、ごりごりってうわあんっはあぁっ……んっあぅっ、きもちっ、いいっ……!」
 アッザームのペニスは瘤付きペニスなのであちこち擦り上げてきてとっても気持ちがいい。
 レギオンの狼のような太いペニスとはまた違っていて俺は大好きだった。
「ハル、気持ちがいいんだな……しっかり締め付けてきて、いいぞ」
 アッザームはそう言うと腰を振り始める。
「あぁあっ……あっぁん……あぁあっあんっいぃっ……もっおちんぽっらめぇえはぁああっ……」
 ズンと奥を突き上げられると俺はそれだけでまたドライで絶頂をしていた。
 さっき絶頂をしたばかりだから、体がガクガクと痙攣をしているけど、それを押さえ込んでアッザームは強く腰を振ってくる。
「あぁっあぁっ……ああぁあっ、もっ、おま○こらめぇっあん、おちんぽっああんっあんっぁあああぁんっ」
「気持ちがいいんだろう……ハル……凄いな本当に……」
「あぁんっ……いぃっ、あっ、らめっ、おちんぽっあっ、あっあっあっ……ふぁっ、ひぅっ、あんっああぁっあひぃっ、あんっ、あんっ!」
 気持ちが良くて揺すられて、獣のように目合うのは俺の中ではもう日常の風景だ。
 これがなければこの世界は楽しくなくて、それにはアッザームも、レギオンもイヴァンも必要なのだ。
 この三人だからこそ楽しめる世界だと俺は思っている。
「ひあっ、あ゛っおちんぽ、らめっあぁっ……あ゛っあっあっああっあぁああっ……あっあっあんっ、あんっあんっあんっあ゛ああっ、あっあぁあんっ」
「そろそろ中出ししていい?」
「あぁあんっ! だして、中に出してっアッザム……っあっああっ、いくっ、いくっはぁんっ……あっいいっあぁんっおま○こっいいっああんっ」
 そうするとアッザームが結腸の中へと精液を中出ししてきた。
 その温かさに俺は堪らなくてまた絶頂をする。
「いいっきもちっ……いいっあああんっらめっ……ああんっいいっ……あっあっああっあっあっああっんっあっ」
 グリグリと奥を抉られ続けて、精液を出し切るまでアッザームは中にいたけど、やっと出て行くと、その次は待ちきれないとばかりに一気にイヴァンが俺の中にペニスを突き立ててきた。
「あんっあんっ、イヴァンの……奥までいっきに……あああぁーーっ! ……ひあっうぁあっ……あっあ゛っあぁああ……っすごっあぁっ」
 俺はそれだけでまた絶頂させられてしまうけど、イヴァンはそのまま凶悪で大きく勃起したペニスを俺の中で縦横無尽に動かし始める。
「イヴァンのおちんぽ、きもちいいっ……ああいいっあんああっ……ああんっああっいいっきもちいいっああん……ああん……いいっあんっ」
「ハル……ハル……」
 イヴァンはいつも最後まで待たされると待ちきれなくなって最初からぶっ飛ばしてくるんだけど、その乱暴さでも俺はそれが気持ちがいいのでしっかりと受け止める。
 だってイヴァンは普段俺の事をしっかりと優しく守ってくれるんだよ?
 それが今は感情が抑えられなくてこうなっているのは、俺のことが好きで堪らないからだって知っているから。それを受け止めて上げるのも俺の役割だし、誰にも譲らないよ。
「きもち……いいっああんっらめっそこばっかっ……ああんっいいっいいっああんっきもちっいいっああんっ」
 可愛いなイヴァンは、本当にずっと俺のことが好きで堪らないって態度で分かるもんな。
 俺はしっかりとイヴァンを抱き締めて向き合ってキスもした。
「んあっああんっああっああんっ……あっあっああっ……あん……あんああっ……あんきもちいいっ……あんああっ」
「ハルハル……たまらない……ああ、中で出すよっ」
「んあっ、ああぁっ……はっだして中で、はっん゛っ……いっぱいだしてっん゛ああっうあぁっ…ん゛あっ、あっあっあああぁぁっ……」
「出るっ!!」
「んはっあ゛ああっ……イヴァンのせいえき、きた……ああっあ゛あっああああっ……きもちいいっあっんっあ゛あっ……んあっあ゛あっ……ああんっ」
 俺はイヴァンの精液を受け止めて絶頂をした。
 ドライで二回くらい絶頂をしてもイヴァンのペニスが勃起したままだったので結局抜くためにもう一回する羽目になったけどね。
 そうしていたら盛り上がって皆がもう一回。
 風呂に入ってもう一回なんて続く。
 朝起きてももう一回、ダラダラと昼間でも盛り上がったらいつでも盛っていた気がする。


 そんな冬は四ヶ月、暖かい季節が風と共にやってくる。
 このセフネイア王国の春は早く、夏はちょっと暑い程度ですぐに秋がくる。冬は寒さはそこまでではなくて、コートはいるけど、それだけ。風が吹けば肌寒い感じ。
 そんなコートも薄手のコートでよくなってくると、冒険者も街に出て仕事を始める。
 大体の冒険者は冬はあまり狩りに出ない。
 というのは寒さってのは油断できないってことなんだよね。森の中で凍えて死ぬかも知れない目に遭うよりは引きこもるために秋に頑張ってお金を貯めて暖かい南に行くか、俺たちみたいに引きこもるかする。
 俺たちは基本的にレテカの街から出ないで暮らしているから、引きこもりを選んだわけだ。
 そんな日々も終わりを告げて、俺とアッザームは二人で冒険者組合に行ったんだよね。
 迷宮に角兎を狩りに行くので迷宮での何か依頼があるかなーって思って行ったんだけど、冒険者組合の建物に入った瞬間、二階の階段からブラン組長が急いで降りてくるのが見えた。
「何もやってないよね、俺」
 俺は何だかブラン組長が俺に向かってやってくるから何もしてないよと思ってアッザームに聞いていた。
「まだ何もしてないな」
 アッザームがそう言うので俺もそうだよなと思ったけど、ブラン組長は俺の前に立っていった。
「ハル、アッザームも来い」
 そう言われたので俺はブラン組長に言っていた。
「まだ何もしてないですよ?」
 俺がそう言うとブラン組長が言った。
「もうやってんだよ。いいから来い、部屋で話す」
 そう言われて部屋へと連れて行かれる俺を見て周りの冒険者が笑ってる。
「またハルは何かやったのか」
「この間も噂されてたよな」
 色々言われているけど、俺はそれを無視して二階のブラン組長の部屋に入った。
 ブラン組長は机の前の長椅子に座り、俺たちもその向かいに座った。
「で、何ですか?」
 俺がそう言うとブラン組長は一枚の封筒を取り出した。
 それを机に置いて滑らせてきた。
 俺はそれを受け取ってから聞いた。
「何ですこれ?」
「領主からだ」
 ブラン組長の言葉に俺は驚いた。
「領主……サヴォイア公爵?」
「そうだ。そこからお前の呼び出しだ」
 この手紙は招待状だと言われて俺は何で領主に呼ばれたのか分からないので首を傾げた。
「何でですか?」
「手紙にも書いてあると思うが、俺が聞いたのは……。お前、去年の夏頃から聖教会と何か揉めていただろ?」
「あー……寄付寄越せって突撃されましたから、嫌ですって断ったら変な噂を流されました」
 俺がそう素直に答えるとブラン組長もそれを知っていたようでふうっと息を吐いた。
「確かに俺も噂は聞いた。半分くらいは本当だろうが、お前が技能を増やす能力を持ってるとか、かなりふざけた内容もあったがな」
 そう言われたので俺は笑いながら言った。
「そんなことできるならそれを商売にしましたよ」
「だよな、俺もそう言ったんだよ。しかし聖教会も何を意固地になってるやら、寄付金なんかお前に強請るよりも領主や国王に強請ればいいものを……」
「ですよね。俺がやれるのは孤児院に肉や野菜を届けることくらいなのにね」
 やってることはそれだけだと言うと、ブラン組長も首を傾げている。
「お前がそれをしていることは噂で聞いたが、それに聖教会が文句を言うのも分からんな本当に」
「おかしいんですよ。何でか金と肉寄越せって言われましたし、まあ金ピカな司教を見れば、まあ誰でも金がそんなことでないんですねって思ってそうだけど」
「言い過ぎだ」
「すみません」
 俺はとりあえず謝ってから手紙を開けてみた。
 外はしっかりとレテカの街の門に掲げられているキメラの獅子が首を三つ持っている紋章の封蝋がしてあってそれを切って封筒を開き、中から手紙を取りだした。
 それは二つに折られているだけの簡素なものだったけれど、簡素な文字が書かれていた。

『聖教会のおかしな噂について、少し話がしたい。○月○日の後の二の刻に自宅に馬車を寄越す ニリレオ・ゾオゾ・サヴォイア』

 こう書いて合ったんだけど、俺は命令かあとちょっと残念になった。
「呼び出しというか、もう確定事項にされてますよ。こっちが断るなんて思いもしないみたいな」
 俺がそう言うと、アッザームが手紙を読んでから見せてもいいだろうとブラン組長に見せた。それを見てブラン組長は唸ってから俺の方を宥めに掛かった。
「仕方ないだろう……ここまで大きな話にしたのは聖教会側だが、かといって彼らに問いただすには領主が口を挟むことができないからな」
「たくっ管理もできない宗教組織なんて気軽に招き入れるもんじゃないのに、勇者は何やってんだか」
 俺は思わず愚痴ってしまった。
 勇者がこの街を作った時から聖教会は街に存在している。三百年という短い期間であるが、それを招き入れたのは勇者である。だから文句も言いたかった。
「まあその辺は王宮に反発した結果だからな。王都が寄越した教会はその後にやってきたから立場がないんだ」
 ブラン組長がそう言ったので俺はそれで納得ができた。
 そう言えば勇者は王宮にこの地に追いやられたんだから、王宮のいいなりにはならなかったんだろうな。それで聖教会の教会を建てることにも同意したんだろう。
 歴史が色々咬み合わさっていてこうなっているんだろうけど、結果後から召喚された俺が迷惑を被っているのでできれば文句は言いたいものだ。
「すっぽかすのはなしだぞ?」
 ブラン組長にそう言われて俺は仕方ないかと思ってブラン組長に聞いた。
「会うときはお土産がいりますか?」
 俺がそう言うと、ブラン組長は言った。
「ちゃんとレギオンに相談しておけ。なるべく珍しい物があれば、それを多めに渡せばお前の融通は少しくらいは聞くかも知れないが……」
「ああ、なるほど。結局物なんだ……」
 俺がそう残念そうに言うとブラン組長はこれも仕方ないと言った。
 結局勇者の子孫だと言っても王族の血筋ってことかななんて俺は思ってあまり領主には期待をしないようにしようと思ったのだった。


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