彼方より 020

悪い事より気持ちいいことがいい

 冒険者組合と冒険者の癒着による事件はちょっとした騒動になった。
 俺たちは関係者だけど、多くを語らないから噂が噂を呼んだみたいで、あちこちから冒険者組合は突き上げられたみたい。
 でも元々はノタの冒険者組合で起こっていた出来事で、それはノタの冒険者組合にも事件は広がって、癒着をしていた組合員が何人か拘留されたようだ。
 それによって冒険者組織の一部がそれに関与していたことで組織を解散、繋がりのあった人も捕まったらしい。
 俺のことを勧誘した人たちは街を抜け出した先で盗賊に襲われて亡くなっていたらしくて、俺は一瞬レギオンがやったのかと思ったけど、レギオンは彼らを街から追い出しただけだったみたい。
 でもノタでも悪さをしていたから彼らはトピの街まで行くしかなくて、北を目指したらしいけど、トピの街では既に指名手配されていたらしくて、それを回避してホツの街に向かったんだって。
 そこでホツの街に入るまでの街道沿いで野宿をしていたところを盗賊に襲われたらしい。
 悪い事はできないね。
 だって悪い事をしていなかったら、彼らはそんなところで野宿をしなくて済んだわけで。ある意味自業自得。
 そのまま逃げずに捕まっていれば死ぬことはなかっただろう。
イヴァンもレギオンも彼らには辛辣で。
「悪事を働けば自分に戻ってくるもんだ」
 そう言うだけだった。
 俺はまあ、関係ない人がどうなろうと自分に余裕がないのでもう考えないことにした。
 レギオンが彼らを街から早々に追い出したから死に繋がったのもあるけど、他の冒険者のためにはいない方がいい人たちかもしれない。
 彼らの死亡によって事件は収束、組合員だけはパギスという街の鉱山に送られるらしい。そこは炭鉱がある街だ。
 この世界は魔導具や魔石を使うことで便利にはなっているけど、それは全土がそういうわけではないんだって。地方の村とか発展してない町はまだ石炭を頼りにしているんだとか。あと鍛冶には必要なので需要はある。
 そういう需要のために大変な仕事として刑罰の一つにされている。
 そこに送られて刑期分働かされるんだってさ。
 たぶん、犯罪をした跳ねるペガサスの人たちはそれが嫌で逃げたんだろうけど、自分たちが金級の冒険者ってことで盗賊を舐めていたんだろうね。
 四人しかいない冒険者と数十人を束ねている盗賊とでは圧倒的に数が違うから余程でないと打ち負けるんだってレギオンが言ってた。
 盗賊がいなくならない理由としては徒党を組んだらどうにかなるってことみたいだけど、彼らは仲間に入れられることはなかったみたいだね。
 そんな事件が収まるまでに一週間くらいかかったけれど、その間俺は引きこもっていたんだよね。
 イヴァンが離してくれなかったし、レギオンもそうだった。
「んっあぁあーっ、おちんぽっだめっ……あ゛ひっ、んっあ゛っあんっあんっあんっ」
俺を押し倒したレギオンが俺の中にペニスを突き挿れて腰を強く振ってくる。
 俺はこれには耐えられなくて、嬌声を上げてしまうんだ。
「あ゛っあ゛あああっ! あ゛ひっ、そこっ、らめっ、あ゛ああっ、だめっしんじゃうっ、そこばっかゴリゴリしないれぇっ……! あ゛ーっ、あ゛ーっ、んっあああぁっ……!」
「ここがいいんだろう? 知ってるよ、もっと気持ち良くなってろ」
レギオンがそう言って、俺の奥を抉ってくる。
 気持ちがいいところが強く擦られて、俺は目の前がチカチカして光っているのに気持ち良くて喘ぐんだ。
「――はっ、はぁっ……! はぅ……っ、く、くぅううん……っ! んんっ……は、ぁん! あぁあ……っ!」
「ハル、可愛いね……乳首も勃起して、吸って欲しそうにしてる」
 イヴァンがそう言って俺の乳首を口で吸ってきた。
「ああぁはあああっ、あぁっ、あああぁ……っ、あんんぅ……! んんんぅうう……っ!」
乳首を口で吸われて舌で嬲られてしまうと、俺はどうしても耐えられない。
 だってもう性感帯になっているからさ、気持ち良くなっちゃうんだよ。
 舌のザラついたので舐められ続けるだけで絶頂をしてしまうくらいに、俺はイヴァンとレギオンに体を開発されてしまったからね。
「ああぁあ……っ! ゃ、やめ、だ、ぁ、あぁっ、ああぁっ! ああ……っ、あっ、あっ、あああっ!」
ガクガクと体が痙攣して絶頂してもレギオンは腰の動きを止めないし、イヴァンは俺の乳首を舐めるのをやめないから、ずっと絶頂感が続いてしまうんだ。
「あぁっあっあっやっ、やぁ……っ、ぁん、ぁ、ふぅ……っん……っ、はふ……っは、ぁあん……っ」
「ハル……可愛いね、沢山イッてる」
「気持ちよさそうにイクよな、ハルは」
「あぁ、あぁ、あぁ、はっ、はぁっ……きもち、ぃ……っあああぁ……っ! あんっ! あっ、あぁあ――……っ!」
「そうだよな。気持ちがいいのが好きだもんな?」
「そうそうハルは気持ちよさで腰を振っちゃう淫乱だもの」
「あぅっ、ぁっあっあっあっ、ああっ、おちんぽ……っ、あっ! あぁん……っ! っあ、あぁああっ! あああっ! はぁっ、はぁっ、は、ぁあん……っ!」
 レギオンに攻められて、イヴァンにも攻められて、俺は翻弄されて気持ちよく快楽に堕ちていく。
 この二人に教えられたことは何でも覚えたし、何でも吸収してきたけど、セックスに関しては本当に調教されたと言った方がいいかもしれない。
 本当に俺はセックスが大好きになったし、二人に求められたら断れなくなった。
「あぁああっ! あっあ、はふっ……ん、はぁあんん! んあ……っ、ああ……っら、めぇ……っ!」
「まだまだイケる、イケる」
「ハル、体中が俺らを求めてるよね」
レギオンが奥を突き上げてきて結腸に挿入り込んで中をグポグポと抉ってくる。
「ああっああっああっ……やだ、そこ……や……、ああうっ、ああ……ああっああ……っ、らめっ…ああっ! んっ……あ、ああ……っああ……!」
結腸なんてそうそう届くものではないけれど、俺が小さいのと二人のペニスが大きいから届いてしまうんだよね。
 それすら俺は気持ちがいいと感じるようになってるから、二人は遠慮なく攻めてくるんだよな。
「ああっ、や……っ、も……あっ、あっんああ!あっ……ああー……っやあ……っ、あああっ!だめ、だめ……!」
「ハル、腰が逃げてる……まだだぞ」
 レギオンが腰を押さえて押しつけるようにして腰を回して突き入れてくる。
 それがいいところを擦り上げてきて、俺は身もだえた。
「あぁ……っ……ああっ! あ! ああぁあ―――ああ……っ、ああぁ……っあ……っ、んんっんぁああっ! ああ! あぁんっあんああん……っ!!」
 暴れる俺の体をイヴァンが押さえつけて、レギオンが更に強く腰を振った。
「あっ、あっ、あぁっ……ぁあ……っあ、あっ……あーっ来る、来るうう! ああぁっ……ああっあーっ! あっあっあっあぁあああ――っ!!」
俺が絶頂するのに合わせてレギオンが絶頂をしていた。
 そして亀頭球が俺のアナルの中で塞がって、レギオンが呻いて射精をし始めた。
「あーっぁんっあんあんあんっ! あっ、あーっあっあっ! 出てるっ……イってるからぁ……っ! やああああぁ! いっちゃうっ、またいっちゃうのぉっひぃあっ、あんっ、ぁんっ、あぁっあああああっ!!」
精液を中出しされたら、俺はそれだけでまた絶頂してしまう。
 ドライオーガズムで達してもまた達してと十分も続く射精の中でイカされるんだ。
「ん゛ああっ……あっ、い゛っ…出てぅっ…なかっ、精液がっあっ、あん゛んっ……ふぅっ……ん゛ぶっ……ひあぁっ……んっ、ふぅっ……ああ、中、精液出てる……んふ」
「よし……出た出た……たっぷり出してやった」
 レギオンがそう言ってやっと俺の中から出ていった。
 そうしたらイヴァンが待ちきれないとばかりに俺を押し倒した。
 アナルからレギオンの精液が溢れてくるけど、それに蓋をするようにイヴァンがペニスを俺のアナルに突き挿れてきた。
「あっ、そんなっ、んぁっあっあああぁぁっあ゛ああぁっ……ひぅっ、ん゛っん゛あっ……あ゛っん゛っあああっ、っ、あ゛あああっ……らめっ……ああっ、ん゛っあぁぁあっあ゛っ……ぐっ、んっ、ん゛っ、あっ、ん゛っあ゛あああっあっんあぁあっあ゛っあ゛っ、おち○ぽ、らめっああんっあっうああぁんっ」
イヴァンは俺を強引に犯してくる。
 それはレギオンに負けないほどに大きく膨らんだペニスが張り合っているのが分かる。
 本当に子供っぽいんだよな。レギオンのこと大好きなのに嫉妬しちゃうんだよ。
「あ゛ひいいっ、当たってぅ、おま○このだめなとこっ、あ゛ひっらめ、おち○ぽゴリゴリしてぅうっ……ん゛ひっあっあんあんあんあんあんっ」
いいところを何度も擦るように亀頭で抉られて、俺はもう何を自分で言っているのか分からないほどに嬌声を上げていた。
「ん゛ひぃっ……あっあ゛っらめっらめええっ…い゛っ、あ゛っ、~~っ、いいっあああんっおち○ぽっあ゛あああぁっ」
ドライオーガズムで達してしまったけれど、それでもイヴァンは腰を動かすのを一瞬だけ待ってくれたけど、また動かし始めた。
「これが大好きだよね? ハルはおちんぽ大好きだよね?」
「ん゛ああぁっ……すきっ、ああんっおち〇ぽすきぃっ、おま○こっ、ハメハメされて、イクのとまんなくなっちゃうっ、あ゛っいい、ひっあっ、おま〇こきもちぃっ、あああんっあぁあんっ」
「ハルは素直な淫乱だから、本当に俺たちのペニスに弱いよね。これがここを擦ってやると……っ」
 それだけで俺はガクガクと体を震わせて絶頂をする。
 俺のペニスからピュッと精液が溢れ出るけど、それをレギオンが口で受け止めて吸い取っていく。
 俺の精液は蜂蜜みたいに甘くて美味しいから、誰も躊躇なく舐めて飲んでしまう。
 そのままキスをされても俺は平気で、自分の精液を美味しいと思いながら飲んでしまう。そういう変態になったんだなと思うとちょっとおかしいけどね。
「ひああっすきっ好きっ、おち〇ぽしゅきぃっ……あ゛へぇっ、んっあ゛っあ~~っ、おま○このきもちいんっあっあっおま○こ気持ちよくてっんはあっんおま○こでイクっいっちゃうのっ……んああっん」
「イッてもっとイッて……イキまくっていいよ、今日はいくらでもイカせてあげるからねっ」
「ひあっあ゛っ激しぃっ、ん゛あっあ゛っあっあひっ、おち○ぽ、いいっ、あ゛っあっあんあんあんっあ゛あああっイクの止まんないぃいっ……」
ゴリゴリと奥を抉られて俺はまた絶頂をする。
 イヴァンは腰を振って更に結腸の中で射精をしてくる。
 中出しは気持ち良くて俺はドライオーガズムで達する。
「ひあぁっあっいいっ、きもちぃっ、ち〇ぽ、大きくて、おま〇この奥まで届いてぅっあああっんっあっあんっおま〇こ、おち〇ぽ、気持ちいいい゛っ、あっあんっあぁあんっ」
イヴァンが腰を振っているのをレギオンが押さえて言った。
「俺も挿入る……」
 そう言いながらレギオンがイヴァンをベッドに寝転がらせると、俺をうつ伏せで抱えさせて、イヴァンは挿入っているのにそこに無理矢理レギオンのペニスを突き挿れてきたのだ。
「あぁあっ! いいっ! きもちいいっ! ひぁああんっ! あぁあっ、あぁあっ、あん! ひゃあっ! あっああっ! おちんぽおっき……っふぅ……っんぁ、やぁ……ああんっ…おちんぽ、らめっあぁ……っ」
二本の大きなペニスを受け入れても俺のアナルは壊れなかった。
 逆に抉じ開けられて俺は気持ちがいいと感じた。
 そこにナビゲーションが鳴っている。
 淫乱と色情狂のレベルがガンと一気に5くらい上がったのだ。
『二輪挿しを感知しました。性器の拡張をします……成功しました。二輪挿しをお楽しみくださいませ』
お楽しみくださいませじゃなーーーーーーーーい!!
 なんつーことしてんの!?
 ナビ、お前、セックスのことに関してはまったく躊躇なく解放していくな!?
「お、いい感じに伸びて挿入ったな」
「うう、凄いハル」
「お前、何か性行為の階級でも上がったんじゃないか?」
 レギオンのやつ、察しがいいな本当に。
「も……なんで、わかんだよっもうっあああっ!!」
グリッと奥で二つのペニスが蠢いていて、俺はそれだけで脳天を突き抜けるほどの快楽を得た。
「なるほど、技能で解放されたんなら、二輪挿しでも問題ないわけだ。いいことを聞いた」
 レギオンがそう言ってにやりを笑った。
 ああああ、碌なこと考えてない顔してる!!
イヴァンとレギオンは交互にペニスを動かしたり、同時に動かして奥を広げてきたりと自在に動いて俺を翻弄してくる。
「あぁんっ! あっあっあっ、ぃ、あっ、あふっふぁっ! ああっ! ぁ、あひっ、ひ、ぃいあぁあっ……! ぁ、あぁあん……っあふっ、ぁ、ひ、ひっひゃあっ! あぁっ、あ、あ……ああんっ、ああ……っ」
二輪挿しなんてことしたらアナルが壊れると思ったんだけど、技能のお陰で怪我もしないことが確定した。
 二人を同時に受け入れても俺は平気で、二人はそれを楽しんでいる。
「あぁんっ! きもちがいいっああんっも、らめっああんっああんっ、あぁあっ、す、すごいぃ……っ!ああっ……! あ、やあぁ……っ! あぁあ……っ、おちんぽいい……っふぁあああっ! あっあっらめっおま○こらめっ、あっら、らめぇ……っ」
もちろん俺も楽しんでいる。
 気持ちがいいんだもんな。
 痛くなきゃそりゃいいし、壊れないと分かっているなら無茶しても大丈夫。
「ひゃあぁっ! あぁっあぁっ! らめっあっあっおま○こきもちぃい……っ! ひゃぁああああーっ! ああぁああ――っ! やぁあーっ!」
「ハル、俺も気持ちがいいよ」
「ああ、溜まらない……」
「ああぁああ……っ、あぁ、あぁあ……ああ……っ、ぁ、あんっ! んっ、んぁ……っ! あぁっ、はぁあっあ、あっ、あんっ! んぁあ! おま○こらめっあああ!!」
「ハル、二人で中出ししてあげるからね」
 イヴァンはそう言い、ペニスが膨らんでいるのが分かる。
「んっんっんん……ふぁっ、はあっ、あっはぁっんあっあぁんっあひっあっらめ、んっああっっあっあっあっあっあひっあひっやっああぁっもっらめっ……ああっあああんっ!」
「俺もまた出る……今度は蓋はできないから……浅くいく。イヴァンは奥で出してやれ」
「分かった」
 二人は息を合わせて腰を振り、俺はそれに合わせて一緒に腰を振っていた。
「やぁっんっあ゛はっうあっんあ゛っあんっきもちい、あんっおちんぽでゴリゴリされるの気持ちいいっあっひあぁんっあっいいっあっあっあ゛あああっあひっい゛いっあっあっあっあんっ!」
「いくぞっ」
「ハル、受け止めて」
「あっすきっいっおちんぽっあんっあっ、すき、い゛っあああっあっんっんんっあひっあっあっ……い゛っあんっあぅんっあ゛っあっあっあああんっ! やっあ゛っあぁっんあっあっ」
二人の精液が一気に中出しされた。
 それはもの凄い量の精液で、一気に結腸の中を一杯に満たして、さらにはそれ以外は隙間から外へと吹き出している。
「あひっ……らめっあ゛っ……あんっ……あ゛ひっんっあぁああーっああぁっ……、んっあっあっ、あうっ……」
 俺は二人の精液を受け止めて、そしてそれらが溢れる中で気を失ってしまった。
 そりゃ二輪挿しとか普通に耐えられないってば。
 そしていつも通りにナビゲーションが告げるのだ。

【名前】ハル

【称号】聖女 8 淫乱 18 色情狂 15
↓ ↓ ↓
【称号】聖女 8 淫乱 22 色情狂 22

 見事にそっちだけ上がったな!!
 とうとう淫乱と色情狂が同じレベルになったよ!
 聖女はなんで上がらないのかと思ったけど、さっき性器の拡張とか言って変なスキルが発動したから上がらなかったのかな?な?
 訳分からないまま俺はセックスのスキルだけ上がるのには納得できなかったのだった。


感想



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