彼方より 009

気持ちいいことはする

 グノ王国の南に位置するベルテ砂漠の入り口になるカザの街に冬の間腰を落ち着けた俺は、四日目にしてやっと普通の生活が送れるようになった。
夜はまあ、普通にイヴァンとセックスをした。
 もうイヴァンは興奮すると止められないから仕方ないかなと思うようになったし、素直に応じたら二回ほどで解放してくれるようになったからだ。
 それなら別にいいかなと思うようになって、あっという間に一週間も過ぎた。
 俺とイヴァンの生活は実に緩やか。
 俺は一週間しっかりと休んだ後は、冒険者組合に行って配送の仕事を熟した。
 大体が店舗と倉庫の往復の仕事だ。
 モルトさんとの仕事がちょっと商人に知られたらしく、俺の収納がとても便利だということと、俺の側にはイヴァンが一緒に付いてくるのでコンビとして仕事を受けるから護衛付きの配送業ってことで意外に頼ってくれる人が増えたのだ。
 荷馬車を使うと馬車を借りることで一日借りるから金貨五枚が飛ぶらしい。そして荷を自分たちで荷台に積んで降ろしての作業も付く。
 しかし俺に頼めば荷の積み下ろしがそもそもなくなるのだ。
 希望した場所に置いてくれるし、一気に運べるし、何ならついでに倉庫の整理もしてくれるってわけ。
 亜空間に荷物を入れれば整頓されて出されるので整理整頓にはちょうどいいのだ。
 そういうわけで依頼はそれなりに出されていて、順番に受けている。
 一ヶ月もすると大体のお店とは知り合い状態になった。
 冬が訪れると暖かいカザでも普通の秋口のように風も寒い日が続くようになった。
 暖炉に火を入れると暖かい部屋でラグに押しつけられて俺はイヴァンに抱かれる日々だ。
 仕事をする予定の前の日には遠慮してくれるようになって、イヴァンはイヴァンで時々別の護衛の仕事をしている。
 なので離れている日が二日ほど続くこともあって、そんな日は俺の仕事も休み。
 その間に買い物をしてご飯も自分で作れるようになった。
 魔石があるので生活魔法もままならないけれど、それはそれで冒険者組合で講習を受けて何とか普通に生活魔法は使えるようになった。
 イヴァンがいることで俺はこの世界のことを学んでいって、できないことは習ってと生活は安定していった。
 そのお礼ではないけれど、イヴァンが求めてくると俺は断らないようにした。
 イヴァンも気を遣ってくれるし、最初のころの無理矢理長時間なセックスは減ったからまあいいかなと。
「あぁんっ……いぃっ、あっ、らめっ、おちんぽっあっ、あっあっあっ……ふぁっ、ひぅっ、あんっああぁっあひぃっ、あんっ、あんっ!」
「ハルっんっ気持ちがいい……」
「ひあっ、あ゛っおちんぽ、らめっあぁっ……あ゛っあっあっああっあぁああっ……あっあっあんっ、あんっあんっあんっあ゛ああっ、あっあぁあんっ」
気持ち良すぎてたまらない。
 イヴァンとの相性は抜群で、セックスは本当に気持ちが良かった。
「ひああっ……らめっあっん゛っひっいっ……あんあっ、んっああぁっ! ああっらめっ、いっちゃう……から、おま○こらめっああんっあっ!」
卑猥なことを言うとイヴァンのペニスがガチガチになって俺の奥を抉るから、俺は嬌声を殺さないようにして口に出すことにした。
 イヴァンは俺のことを大事に抱いてくれる。
 あれから鬼人のことを調べたんだけど、鬼人という種族はとても珍しい種族らしい。
 元々はソー大陸出身の鬼人はそこで迫害に遭って、ほとんどが殺された。そして国を捨てて生き延びた鬼人はセフネイア王国まで辿り着いたらしい。
 あとはシリンガ帝国に一部の人も移り住んだけど、数が少ないのでそこまで増えなかったらしい。
 けれどリエキグ大陸では少しは見かけるくらいには種族も増えたので街にでても珍しい程度で済んでいるんだってさ。まあ、俺はまだイヴァン以外の鬼人族を見たことはないんだけどね。
「んっあっ……ああっんっあああんっ……おま○こいいっ……ああんっきもちいいっああんっああっ」
 それで鬼人の性欲はとても強いんだと。
 イヴァンが言うには気に入った人に対してしか発情をしないので、誰彼構わず発情をしないからか鬼人族はあまり増えない種族なままらしい。
 けれど一度番のような相手を見つけると発情を年中するらしく、セックスが止まらなくなるんだって。
 で、イヴァンは俺が運命の番だと感じているらしい。
 どうもイヴァンは占いで聖女の称号を持つもの以外に発情をしないと言われていて、本当にちゃんと勃起すらもしてこなかったんだってさ。それまで女性ともしたことはあるけれど俺とのセックスほどのことはなかったみたい。
 だから俺と出会って速攻で勃起して暴走してしまったんだって。
 それまでセックスがどういうものかその価値は分からなかったって。
 でも俺とセックスをしてみたらとんでもない快楽だったからもう夢中になって俺を追ってきたらしい。
 モルトさんの護衛も俺がモルトさんと仕事をすることを知って押しかけて護衛になったとか。ほんとストーカーだよな?
「あ゛っああっあっいくっ、い゛ぐっおま〇こイっちゃうっ……ひぁっ、あ゛っ、ひあん゛っあっ、あ゛ああっあぁっらめっ……ああんっおま○こっああんっおちんぽがっああんっいいっ」 
俺が絶頂をするとイヴァンも俺の中に精液を中出しする。
 それが気持ち良くて俺もまた絶頂をする。
 俺の中に吐き出される精液はちょっとは外に漏れるけれど、ほぼ俺の体がしっかりと吸収するんだよね。
 でも腸が吸収するわけではないみたいで、お腹が痛くなったりはしない。
 なのでもう放置でいいかなと思っている。
 別に妊娠をするわけでもないし、これはこれで魔力も上がる。
 いや、聖女のレベルは上がらなくていいけどよ!
 淫乱レベルはそれ以上に上がってるけどな!
「ハル……可愛い……淫らで綺麗」
「あぁあんっ! あっああっ、いやっ、らめっはぁんっ……あっいいっあぁんっおま○こっいいっああんっ」
「そうだよな、ハルはこれが好きだもんな」
「いいっきもちっ……いいっあああんっらめっ……ああんっいいっ……あっあっああっあっあっああっんっあっ」
 俺は正直に言うとイヴァンのペニスは気に入っている。
 気持ちがいいし、奥まで抉ってくると、中出しされるとめちゃくちゃ沢山精液を出してくれるからそれでまた絶頂できるし。快楽がとても気持ちがいいんだ。
「あんっあんっ、あああぁーーっ! ……ひあっうぁあっ……あっあ゛っあぁああ……っ、おま○こ、すごっあぁっ」
 牝ま○こになったと言われても納得する感じで俺のアナルは完全に変貌を遂げている。
 いつも綺麗に洗って準備しているけれど、洗っているだけで俺のアナルは濡れるんだよね。
 そうローション要らずに濡れてさ、ちょっと粘っこいから正に自然にローションで濡れているみたいになるんだよね。
 これ多分淫乱とか関係あるよな。
 最初の頃はそこまで濡れてなかったんだよ?
 それなのに、よく濡れるようになったんだよね。
 その分、いきなり一気に奥まで突き入れられても気持ちよさは感じても不快に思わなくなったし、最近はセックスをしたくて疼くくらいにハマってる。
「おまんこっ……ああいいっあんああっ……ああんっああっいいっきもちいいっああん……ああん……いいっあんっ」
「ハル……ここだよね」
「きもち……いいっああんっらめっそこばっかっ……ああんっいいっいいっああんっきもちっいいっああんっ」
「ハル、もっと求めて、俺無しでは生きていけなくなって」
 恐ろしいことをイヴァンは願ってくる。
 俺をセックスで縛ろうとしている。でもそんなイヴァンを最近は可愛いとさえ俺は思うんだよね。
「あぁんっ気持ちいい……乳首ぺろぺろ舐められながらおち○ぽでおま○こ突かれるの、ぁあっんっ、きもちいっあっあっ」
イヴァンは俺の乳首を舐めて吸うのが好きだ。
 執拗に乳首だけ攻める時もあるし。
 一ヶ月の間に俺の乳首は完全に開発されて、触られるだけでも勃起してしまうくらいになってる。
 風呂では絶対に弄られるし、入浴中もよく吸われるしな。
「んあっああんっああっああんっ……あっあっああっ……あん……あんああっ……あんきもちいいっ……あんああっ」
「俺も気持ちがいいよ、ハル」
 一生懸命腰を振るイヴァンは可愛い。
 大きくて強い男だけれど、俺だけに発情している男は可愛いと感じる。
 こんなイケメンの男が俺だけだと言ってくれるのが余計に嬉しくなるから、俺も大分絆されているよな。
「んあっ、ああぁっ……はっ、はっん゛っ……ん゛ああっうあぁっ…ん゛あっ、あっあっあああぁぁっ……」
「ハル……ハルっ」
 イヴァンは俺の名を呼んで、しっかりと抱き締めてくる。
 イヴァンからすれば俺は小さな人だ。だから壊れるのではないかと思うらしいけど、意外に俺は丈夫で強い。
 異世界人だからか分からないけど、意外に体力もある。鬼人ほどはないけれどそれに付き合えるほどには普通の人よりはあるらしい。
「あああぁっ……もうらめぇっ…おち○ぽで変になっちゃうっ、乳首とおま○こでっ……んぁっ、変になっちゃうからっ、イきたいっ、イかせてっ……!」
イヴァンの指で乳首を引っ掻かれて、勃起した乳首を擦られるだけでもイキそうなのに、奥をずっと抉じ開けられてしまったら気持ちよさでとうにもならない。
「んはっあ゛ああっ……ああっあ゛あっああああっ……あっんっあ゛あっ……んあっあ゛あっ……ああんっ」 
「中に沢山出すから飲んでね」
 そう言われて一気に結腸の中で精液を中出しされた。
「あ゛ああぁっ、せいえき、おま○こに中出しっ……! ひあっあ゛うっんっあ゛っあ゛っあああぁぁっ……あ゛っ……ああっ、う、あ、はぁっ、ああぁ……」
精液を感じるだけでも絶頂できるのに、その熱さや美味しさまで感じてしまうから俺の体は聖女で淫乱なだけではないのかもしれない。
 聖女で淫乱ってどういうことなんだろうね本当。
「ん゛ああっ……あっ、い゛っ…出てぅっ…なかっ、精液がっあっ、あん゛んっ……ふぅっ……ん゛ぶっ……ひあぁっ……んっ、ふぅっ……ああ、中、精液出てる……んふ」
長く精液を吐き出されて俺はまた絶頂をしていた。
 体がガクガクと震えて、それをしっかりとイヴァンが抱き留めてくれる。
 だから不安はない。
 気持ちよさで一瞬意識が飛んだ後戻ってくると、イヴァンは二回戦に突入する。
 二回くらいした方が疲れてよく眠れるんだよね。
 あとはベッドに入ってイヴァンの凶悪ペニスを受け入れて喘がされるだけ。


「ああああっ…だしてっ、精液、だしてぇっ…もうおま〇こでいい,俺のおま〇こ…っああっひあっあへぇっあああああ~っああっ……」
 悲鳴が出るほどイヴァンが攻め上げてきて、俺はただただ嬌声を上げる。
 そうするとイヴァンが興奮して攻め上げてくれるから俺は積極的に声を出す。
 幸い一軒家だし、隣に家はないし、高台にあるから人はこないし、大きな喘ぎ声を出しても誰も気にしない。
「ふあああっ出してぇ、俺のっおま○こに、せーえき出して、奥までっビュービューしてぇっ、あんっあんあんあんあんあんっ」
「出すよ中出しするよっ」
「あああぁっ! らめっ、いくっ、おちんぽでいっちゃっ……あっああぁんっひあっ、あっあっいくっ、あっふあっあ゛あーっ……」
イヴァンに中出しされて俺はまた絶頂をする。
 それでもイヴァンは止まらない。
 明日は仕事もない日だからきっと朝まで止まらないやつだ。
「ひあっあ゛っあっ……いってるっ……おま○こでいってぅのに……あひっあへっあ゛っあっあんっあんっ」
「おま○こ気持ちがいいね……もっと気持ち良くなって」
「うあっあ゛っいいっきもちいっおちんぽでズボズボされるのよすぎて、いくの止まんないっ……あ゛っい゛ぃっあっああ゛あぁあっいくっいくっい゛っ……!あ゛っあ゛っんあっ……あ゛ああっ」
「もっとイッて、イキまくってハル」
「あああっ……ひっあっそこっおちんぽっぐりぐりらめぇっ……あ゛っうあっあっあ゛あ゛ああああっ……!だめっいくっいくっやらっおま○こいっちゃうっ! あ゛っんあっあ゛っあ゛っあっああっ」
あまりに気持ち良くて声が裏返るほどに悲鳴になっていくけれど、イヴァンのペニスが気持ち良すぎて俺もテンションが上がってるのかな。
 自分で腰を振ってイヴァンを煽って、イヴァンの首筋にキスをしてイヴァンを誘う。
「あぁっあんっあっあぁっ……ああ……イヴァンのおま〇こになってる、ああぁっ……ああぁっあ゛っあっあぁんっ、好きっ、好きぃっ……、あ゛っ、ひっ、あ゛っああぁ~っ……」
「俺もハルが好きだよ……ハル……」
「あ゛っ、おち〇ぽっ激しすぎっ……あっ、あっ、あっ、あんっおま○こ壊れるっひあっあ゛っ、あっ……イってるっ……イってぅのに、あああっ、あんっ、あ゛っ、あっ、あんっ、あんっ」
 気持ち良すぎて絶頂をして精液を中出しされて俺は満足する。
 イヴァンとの行為はとても気持ち良くて好きだ。
 でもイヴァンと離れる時がきたら、俺、一人で生きていくことができるのかな?
 そんな不安がちょっと最近の悩みになってしまっている。


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