Agnus Dei2 9

番の存在

 熱はいつまでも続くように、紗和の心を満たしていく。
 それはとても熱くそして深い安堵だった。
 何がどうなっていても構わないから、抱いていて欲しいと思うほどに、紗和は感じた。「あぁっ、ああっ、あっあっ、あ、ぃい……っ」
 体中を触手に攻められて、全身で感じて気持ちよくなっているのを燎が見下ろしている。
 決して中に燎はいないのだけれど、それでも紗和は燎がいると思って淫らになって見せた。
「はぁあんっ! あふ、ふ、ぅうんっ、ん、んん……っあぁあん!」
 気持ちがいいと声に出してやると、神も燎も喜んでいると思える。
 触手の瘤がたくさん付いているものが奥を抉り、人との交わりではない姿を見せているけれど。それはそれで紗和は好きだった。
「あっ、はあっ、はあっ、きもち……っきもちぃ……っ!」
嬌声を上げて乱れると乳首には細い管のようなものが乳首に吸い付き、それがきつくなったり緩くなったりして吸い上げてくる。
「あっ、あっ、あひっ、あんっあっあっ、あんっ、あんあっっ、ん゛あっんっあぁんっ……、ちくび、だめっ、あっいっ……ひぁっあっ、んっあん」
「そこが好きだと言っていただろう?」
「やぁっあんっ……ちくび、乳首らめぇなのっ……あっ、あっ、あっあぁんっ……ちくび、らめっ……っんっ、あっ、あひっ、んああっ」
「気持ちが良くて堪らないと腰を振っているが?」
体中を這い回る触手に体を撫で回され、全身で感じるけれど、それでも乳首を執拗にされるのが好きだった。
「ああぁっ……らめっ、ちくびっあんっ、んっあっんっあっああぁあんあっひぁっ、んっあっんっあ、あああぁあっ」
「乳首でイッてみればいい……そういうふうな体になっているから、乱れてみればいい」
「やぁっ……もうらめっ、乳首やらっ……んっふああっ……あっあんっ、あんっあっあぁんっ……、や、あっ、あっ……そんなっああんっひあっらめっ、イクッいくっ!!」
 ガクッと体を痙攣させて紗和は絶頂をした。
 ほぼ体中を撫で回され乳首を弄られるだけであったが、紗和は本当に快楽を得ていた。
 燎に抱かれたら、もう何も考えられないし、与えられる液体を飲めば、思考も全部がセックスのことに繋がる。
 番としてあるべき姿だと言われるような気がしたが、それでも孕むことは一生ない体でも必要だと思われていることは嬉しかった。
「あっあぁんっ……おま○こぐちゅぐちゅして……っ。おちんぽっちっ乳首も弄られていきたいっ……あっはああぁっんあ゛ひっ……あっあっらめぇっ……あっあ゛ああっ」
「いいだろう、望むままを与えよう……」
 神はそう言うと勃起させたペニスの形をしている触手を二本アナルに突き挿れてきたのだ。
「あひっ、こんなの、むりっ、はぁっ、あっあっあたま、おかしくなるっあひっ……」
「おかしくなってしまえばいい。そうすればお前はもっと私に力をくれる。お前が絶頂をするたびに、私はもっと強くなり、お前を守れる。さあ、お前はどうして欲しいんだ、紗和」
 そう言われて紗和は正直に答えた。
「あ゛っあんっあんっあっあっあっあんっおま○こかき回して……ちくびもっ吸って……ああいいっきもちいいっ……あんあんあんっあああっ!」
望むのは快楽だ。
 セックスをしているときはそのことしか考えたくはない。
 他のことを考えたって紗和にはどうにもできないのだ。
 ただ望んだことで燎が長く生きられるなら、そうした方がいいに決まっている。
「ちくび、きもちいい、あはんっあぃ……っ! あっ! あは、はっあ、ぁ……っ、おま○こ……すご……っ、きもち、ぃ、い……っ!」
中に挿入り込んでいる触手のペニス二本は浅いところを擦るものと奥まで挿入り込んで奥に進み続けるのが内壁を擦り上げてくる。
 そして紗和の乳首を触手の先が開き、乳頭全部を包み込んで舐め上げてくるように乳首をもみ始める。
 人間の舌のように小さな瘤が付いている触手が幾重にも乳首を舐めるように蠢いている。
「あぁあんっ! ひあっ、あっ、あっ、ちくびっ……らめっ、あっ、あぁんああぁーっ……、あひっ、んっ、ああっ、だめっだめっ、乳首へんっ……こんなっ……あああ~っ」
延々と続く乳首攻めにアナルに挿入り込んだ触手によって紗和は快楽でおかしくなりそうだった。
「あぁあんっ……、い゛ぃっ……、きもちいっ、よすぎて変になるっ……、あっ、あひっ、だめっ、あっ、あっ、ち〇ぽだめっ……」
そして三本目のペニスの形をした触手がアナルに挿入り込み、入り口を常にカリでグポグポと引っ掻いてくるのだ。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あぁあんっああぁんっ、そんなっ舐めたらっ……いっちゃうっ、乳首とっおち○ぽをおま〇こにハメハメで、きちゃうっ、ひぁっ、らめっ、だめっ、あ゛っひぁああっ」
 どんどん絶頂に追いやられていくのが分かるほど、快楽が全身を駆け抜けている。
 紗和は嬌声を上げて燎がしてくる全てを受け入れた。
「あああぁぁぁっ……いっちゃうからぁっ……乳首と、おま○このなかかき回されてっんあっあぁんっ、いっちゃちゃうっ……あ゛っ、あっああぁっ」
 奥で精液のような液体を吐き出されて、紗和は絶頂をした。
けれどそれで終わるわけもない。
まだ燎のペニスが挿入ってすらいないのだ。
「ふあっあっ、あっらめええっ、激しく触手おちんぽでおま○こぐりぐりされたらっああんっきもちいいっああんっああんっああっ!」
絶頂をして一瞬の間を置いてまた奥まで抉られていくと、三本の触手が中で縦横無尽に暴れ回っている。
「ああっんっいいっ……おま○こっ……ああんっらめっおかしくなる……ああんっああいいっきもちよすぎるっああん!」
三本も挿入るほどにアナルを広げられても、紗和の体が壊れることはなかった。
 きっと神によって体が作り替えられているのか、紗和はどんなに酷い状態にも耐えられるようだった。
 それが神の番になるという意味であり、神にされることは何でも耐えられて快楽に変えられるのだという。
「あぁあっああんっ……もっあああっ……おちんぽっああっ……あっ、あああぁっ……らめっおちんぽ、まだなのにっ……触手おちんぽ……ああんっいいっいいっああああっ!」
「私の分身を気に入ってくれるのはありがたいな……こいつらもお前を撫で回したくて仕方ないようだ。我先に中へと挿入り込んで液体を吐き出している」
「いいっああっ……ああんっ……んっあっあああっああっああっんっああっんあっあっあっああっ!」
 中で触手が吐き出す液体のせいで、それがどれだけの快楽を与えてくるのか、きっと誰も味わったこともない快楽を見せられていると紗和は思っている。
 痛みさえ一切感じない。快楽だけがやってくる。
 そんなことはほぼあり得ない状態でも紗和は絶頂を目指せるほどに感じた。
「あ゛あっ……んっあっ、あ゛っ、あっあっあっあああっ! んあっん……あっあああっ……あんっあっああっああっんあっあっはあっんっあっ、ああっあぁんっ」
「もっとだ、もっと感じて淫らになれ、私の番はもっと淫らで美しいはずだ」
燎はそう言うと、紗和の唇にキスをした。
「んふふうっあ、いいっああんっおま○こっいいっきもちいいっああんっああ……ああんっ……ああんああいいっ」
「そうだ紗和、もっと淫らに乱れるがいい」
「あ゛あっいいっ、らめっあ゛あっ、らめっ、おま○こゴリゴリしてるっ……ひっあっ、あんあんあんあんあんっああんっ!!」
「この奥はもっと挿入るはずだ」
「おまんこ……ああっ……らめっゴリゴリしちゃっ……ああんっおちんぽっおおきいいっああんっ……ああんっ」
内壁を抉り奥まで挿入り込んでいるものが腹まで達している。
 それでも中を擦り上げられると気持ちがいいと感じた。
「いいっ……きもちいいっおちんぽ……ああっ……いいっ気持ちいいっ……ああんっああっあああんっ」
「もっとイけ、もっとだもっと。紗和、お前は本当に素晴らしい……私の番よ……」
「あ゛ああっ……あっ、あ゛っ、らめっらめええっ、あ゛あああぁっあ゛っい゛っ、あっんっ、、いくっあ゛あ゛っあっらめっあ゛っんっ、あっ、あぁっ、いくっ、いっちゃうっ……あぁあああん!」
全身で感じて絶頂をすると、息も整わないうちに体が宙に浮いた状態で立っている燎の前に来ると、勃起している燎のペニスを口に咥えさせられた。
「んんっ、んふっ……んぅ、ん、んっんっ!」
 口に入ってきた燎のペニスは、一気に紗和の喉まで突き入れられ、喉と更に奥まで伸びると紗和の喉にカリを擦り付けるようにして蠢き始めた。
「んふぅ……っんんぅ……! んふ……っふぅ、っん……!」
「お前が欲しがってるものだ、咥えてしっかり舐めるんだ」
「んふっ、ゥふ、……っん、んんぅ……っ、んんっ」
「そうだ、いい子だ」
 喉を撫でられてペニスを咥える紗和は、アナルにも挿入り込んでいる触手がずっと犯してきていて、それにも感じながらも必死に燎のペニスを口で扱いた。
「んんぅ……んっん、んふっ……ふ、はふ……っ」
口から涎がたくさん垂れ、乳首もアナルもペニスさえも触手に犯され続け、喉まで塞がれてしまったら、もう快楽の絶頂だった。
「さあ、飲むんだ」
「んん……! んふっんんぅ……っ!んぅ……っんふっ! ふ、ぅん……っんんぅ……っ!!」
燎は喉の奥で射精をして精液を吐き出し、紗和はそれを飲み込んだ。
 けれど、射精をしながらペニスを口から出されてしまったので口いっぱいに精液が溢れた。
「んんんっ! んっはふっ……んぅーっんっんっんっ!」
それを零さないように全部飲み込んでいくと、体が更に宙に浮くような感覚に陥った。
 精液を美味しいと感じて、紗和はそれを腹の中に欲しいと思った。
「あ゛あぁっ……おちんぽほしい、ああっ、あっ、ああっあっあんっあっあ゛ああぁっ……燎のすきっ燎のおちんぽすきぃっ……おま○こっハメハメされて、イキまくりたいっ……あ゛っ……いい……おま〇こきもちぃっから燎のおちんぽはめてっあぁあんっあんっ」
そう言って誘ったら仰向けにされて足を大きく開いた形にされ、一気に触手のペニスが抜き取られて、ぽっかりと開いたアナルに燎のペニスが突き刺さってきた。
「ああ、きた! いいっきもちいいっおちんぽっああんっああんっああっ、すきっ好きっ、おちんぽしゅきぃっ……あ゛っあ゛っ、あっ、きもちいとこっ、ゴリゴリされてっんっあっあああんっ」
「ああここが気持ちがいいところだったな」
「ああ……すきっおちんぽっ……すきっああ……きもちいいっああんっおま○こゴリゴリされて……ああんっいいっ燎のおちんぽっきもちいいっああ……いいっおちんぽっ……おちんぽっああんっきもちいいっああんっ」
紗和が感じる前立腺を擦り上げながらも、更に奥に挿入り込んで結腸までペニスが届く。
「あっあ゛っ激しぃっ……ん゛ああんっあ゛っあっあひっ……あ゛っあっあんあんあんっああっすごいっおちんぽっすごい……ああんっきもちいいっああんっあああんっ!」
結腸まで届いたペニスがもっと奥に挿入り、抉ってくる。
「あ゛あああっ……あぁっあっいいっ、きもちぃっ、燎のおちんぽ、大きくて、おま〇この奥まで届いてるっああ…燎のっおちんぽっきもちいいああんったあんっあああん」
「そう素直に体を開けば、快楽だけがお前を包む。喘げ、嬌声をあげろ、お前にはそれが相応しい」
「あああっ……ああっあっあんっあぁあんっああ……ああっんっああんっんあっあああんっああっ……きもちいいっあっあっあっおま○こ……ああんっいいっおま○こいいっ……ああんっ燎のおちんぽっすごいっああんっらめっらめっああんっ」
「そうだ、燎がお前を犯している、感じろ、このペニスを」
「あああっ、おま○こっ……ん、いいっ、おま○こに出してっあっあんっ、おま○こに、精液出していいっ……俺のおま〇こでイってっあっ、もっときもちよくしてっあっあ、ああああっ」
「ああ、お前は孕みたいんだな。孕むことはなくてもそうされたいんだな?」
紗和は自分から番として当然の感情すら持ち始めた。
「孕みたい、ああんっおちんぽっズボズボ気持ちいいっ……あぁんっ……あっあっ……おま○こ、おま○こっおちんぽでずぼずぼされるの気持ちいいっああんっああん……ああっ!」
神にとっては決して孕むことはないのは分かっているが、この番の中に精液をたっぷりと出してやりたい気分になる。
 番という便利な道具としての人間であるはずの紗和に、別の意味で孕ませたいと思うほどに神は燎の心に引きずられていた。
「らめっおちんぽっおおきいっ……ああんっらめっああんっきもちいいっらめっらめっ……ああんっあぁあんっ! あっああっ、いやっ、らめっはぁんっ……あっいいっあぁんっおま○こっいいっああんっ」
「紗和、お前は可愛い生き物だな」
神は素直に自分が燎の思いに引き摺られていることを認めた。
 紗和を可愛いと思うのは燎の思いであるが、それでも不都合は一切なかった。
 ならばそう思ってしまうのもありだ。
 紗和の中に中出しをして種を残したいと思っているのも燎であるが、それは神も同じ気持ちだった。
 この可愛い生き物の中にたくさんの種を残したいのだ。
「いいっきもちっ……いいっあああんっらめっ……ああんっいいっ……あっあっああっあっあっああっんっあっあんっあんっ、いくいくっあああぁーーっ!」
 紗和が絶頂するのに合わせ、燎もまた射精をした。
深い奥で中出しをしながら、ペニスを引き抜き、その途中にも溢れんばかりの精液を吐き出し続けた。
 スポンと紗和のアナルから燎のペニスが抜けると、アナルにたくさん出された精液が噴き出して溢れ出た。
「おまんこっ……ああいいっあんああっ…っいいっきもちいいっああん……ああん……いいっ」
精液が溢れ出る感覚でも紗和は絶頂を繰り返し、ドライオーガズムで達する。
 神とのセックスはいつもで紗和の体に変化をもたらす。
 そして紗和は微笑んでいる燎にキスを強請った。
 それに燎は答えてやると、紗和は自ら燎のペニスに跨がってアナルにペニスを突き入れてから言った。
「ん゛っああああっ……あっ、あ゛ぁぁっ……おちんぽでもっと中をして……ああんっん゛っあああああ~っ……ん゛っあっあひぃっ犯して……もっと……もっとして」
紗和の望みは今はそれだけだ。
 それしか考えられないほどに紗和は燎と神の手管に堕ちていた。


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