noise

1

 中学時代、仲良くしていた友人たちグループで遊びに行った時だった。
「お前のことが好きだ、付き合って欲しい」
 それは友人の一人で、楠瀧和慶(くすたき かずよし)という隣のクラスの男の子だった。
 刀儀登和(つるぎ とわ)は予想外の告白に戸惑った。
 まず登和は楠瀧のことをよく知らない。友達の友達で時々遊びに一緒にいくけれど話したことはなかった。
 なぜ知りもしない自分を好きだと言うのか理解できず、知りもしない相手を初めて認識したとたん恋人同士になれるかと言われたら、正直無理だった。
「ごめんなさい、無理です……」
 断るしか道がなく、登和は何とか相手を傷つける気もなく、ただ断った。
 すると楠瀧は真っ赤な顔をしたままでショックな顔をした。
 それを見ると登和は不思議で仕方がなかった。
「あなたのこと、よく知らないから」
 たとえ大人数で会っているけれど話したこともないならこうなること位は分かるはずだ。どうして振られないことに自信があるのか分からない。
「おーい、そろそろ帰るぞー!」
 港公園の出口で友達たちが集まり、今日の遊びの時間は終わりになった。
 登和は居心地が悪く、そのまま急いで声をかけてくれた友人の元に走った。
 その後は楠瀧と話をすることはなかった。
 その日から登和は楠瀧を避けるようになった。廊下で会う程度だけれど話は一切しなかったけれど、視線はそらすようになった。
楠瀧がどういう人なのかは少しだけ調べたけれど、成績優秀で人気者という話は聞けたが、彼自身がどういう人なのかは分からなかった。
 結局そのまま何もないまま、中学をそのまま卒業をした。
高校は友人たちは大体同じところに行ったけれど、楠瀧だけは一人県外の有名進学校に入ったと聞いた。
「あいつ、頭はいいしなあ」
「へえ」
 その有名進学校は日本でも五本の指に入る難問の進学校だったので恐らく大学は有名なところに行きたいのだろうと思った。
「何か大学で楽したいからって聞いたぞ」
「親が離婚寸前で、家を追い出されたから寮生のあるところにしかいけなかったみたいだ」
 様々な噂が流れたけれど、それも一時間ほど話題に上っただけで話はそれっきりだった。
 そんな高校の三年の時、登和の両親が仕事の関係で離婚に至った。
「母さんがアメリカの本社に栄転になったんだ。だからこれ以上夫婦でいる意味もないからね」
 父親はそう言うと自分もこれまで不倫していた女性と再婚をするのだという。
「だからお前は連れて行けないんだ。分かってくれ。母の弟、叔父さんがいただろう? 緒城柊平(おじろ しゅうへい)さん。あの人がお前を預かってくれると言っている。お前は大学は東京に行きたいと言っていただろう? だから今から行くのもありだと思うんだ」
「そんな、急に?」
 高校三年になったばかりでいきなり環境を変えられると言うのだ。
 それは突然すぎて登和は戸惑った。
「僕は捨てられるわけ?」
 親は両方とも登和のことを要らないから、叔父に押しつけたのは明らかだった。
「母さんは仕事に専念したいと言っている。お前はアメリカに行ってもやっていけないだろう? 俺は再婚するから再婚相手、お前と五つしか違わないし、気を使うだろう? だからこうした方がいいんだ」
 それは親の勝手な言い分だった。
「一人暮らしをした方がマシだ」
「それは駄目だ。まだ未成年なんだ。叔父さんは明日荷物を取りに来る。学校にはもう話はつけてある。東京の高校に転入も決まっている」
 登和に話が入らないように勝手に進め、勝手に明日引っ越すことになっていた。
「そんな!」
「もしこれがいやなら、一人で家を出てどうでもするんだな。もちろん、そうするなら一人で生きていくしかないし、援助はしない」
 既に働きに出られる年齢を過ぎているからか、親は自分の思い通りにするためには子供を捨てる気でいるのは本気に見えた。
 登和にはこれ以上反論を許されず、次の日には叔父である緒城柊平が迎えにきた。
「よお、登和。久しぶりだな、東京の部屋はいいところだぞ」
 明るく言ってサーフィンで焼けた肌を見せつけてくる柊平は、元プロサーファーだ。今はサーフィンショップ経営をしていて、ほぼ都内での旅行案内などの雑務をしているらしい。
 それなりに大きな会社の社長で、あっけらかんとしている性格で取り巻きも多い。
「さっさと荷物を運ぼう。あ、元義兄さん、すぐに荷物を運び出しますね」
 登和の部屋に上がり込んでさっさと荷物を運んでいると、父親が見に来た。
「ああ、午前中で頼む」
「分かってますよ。午後からそちらの人たち引っ越してくるんですよね?」
「……そうだ」
 それを聞いて登和は絶望的な顔をした。
 父親は登和を追い出したその後すぐに不倫相手をこの家に引っ越しさせてくるというのだ。しかも相手には子供がいて、その子供は父親の子であり、家族水入らずで暮らすのだという。
「あ~あ、兄さんも最低だな。再婚相手速攻連れ込んで登和の帰り道を塞ぐんだ」
 これで登和が東京で何があっても、絶対にこの家には戻ることができないのだ。
 いきなり昨日まで普通に暮らしていると思っていたのに、邪魔者として追い出されるのかと思うと悔しかった。
 それでもお金は出してもらえるし、大学にも通わせてもらえるなら文句は言ってはいけないのかもしれないとふっと思う。
 本当に放り出すことだって彼らにはできたのだ。
 母親などもう一週間前にとっくに引っ越し終えていて、荷物はほぼ持たず、この家に捨てていったという。
 用意されていた段ボールに荷物を放り込むようにして詰め、八畳の部屋にあったものはほぼ持ち出された。
 机やタンスは向こうにあるからと言われたので持って行くのは服や大学受験に必要なものばかりだ。
 制服や鞄は置いていけと言われた。
 どうやら再婚相手の子供が着られる大きさだかららしい。教科書なども使えるからと言う理由で置いていくことになった。
 気持ちが悪かった。
 登和にとって成り代わる再婚相手の子供はもう中学生だというのだ。
 更に小学生の子供までいて、長年家族に愛がなかったことがはっきりとした。出張と出かけるのが多かったのは、他の家庭を持っていたからだ。
 母親はそれを知りながらもキャリアには夫が必要だったし、子供を生んでおくステータスが必要で生んだだけ。育ててくれたのは父親側の祖母だったけれど、中学生の時に死去してからは何もかもがどうでもよくなったようだった。
 もちろん祖母も知っていただろう。
 けれどそれを悟られないように暮らしていたようだった。
 何もかも知らなかったのは登和だけで、登和は本当に無知だったのだ。


 そのまま引っ越しの車に乗って荷物が運ばれていくのを見送って、登和は柊平の車に乗せられた。
 父親は最後には見送ってくれたけれど、それはやっと出て行ってくれたのを確認するためであり、すぐにやってきた大きな引っ越し会社のトラックと一緒に来た車から子供が飛び出してきて父親に抱きついているのが見えた。
 見送っていたのではない、出迎えるために玄関に立っていたのだ。
「あーあー、本当あの人、容赦ないよな。昔からいけ好かないと思っていたけれど、ああもあからさまに自分の血筋を邪険にできるかね。まあ、あの子供も女にも速攻で飽きるんだろうな。あの人、普通の家庭を築いてたら飽きる人だろうし」
 柊平がそう言うと、その隣に乗っていた柊平の後輩が言った。
「ああ、不倫が好きな男っていますよね。スリルがなくなると飽きちゃうやつ。病気ですよ」
「そういうこと。あんなところにいても何もよくない」
 柊平がそう言うので、そういうものなのだろうなと思えた。
 柊平は立場上、色んな人を見てきた人だ。だから父親の本性はすぐに見抜けたようだった。
 登和は涙も出なかった。
 あっけなく家族は離散した。
 登和は友達にも会えず、そのまま携帯電話も家族の支払いになっていたから東京に着いた途端、叔父に解約して叔父の家族割りに入るように契約をし直した。もちろん電話番号も変わる。友達のデータだけは移してもらったが、どういうわけか不都合でデータがショップの店員のミスですべて消えた。
「すみません!」
 店員は平謝りだったし、ショップからは携帯の本体代金を無料にするというお詫びを受けたが、何とか数人のアドレスは覚えいていたのもあり、そこは怒ってもどうにもならないから登和は謝罪を受けた。
「どうにもならないので、いいです」
そこで旧友たちと連絡を取るのを登和は諦めた。
 向こうから連絡はできないだろうし、引っ越した自分が彼らといつまでも仲良くできるわけでもないから、きっとこのまま終わる関係だったのかもしれないとさえ思えた。
 家族に捨てられてこっそり引っ越し、学校すらも挨拶なしに転校して連絡も付かない相手を誰が心配してくれるというのか。
「災難だな……ほんと、呪われているレベル」
 叔父は運転を後輩に代わってもらい、何か飲みながらそう言っている。
「ほら、登和。これでも飲んでしまえ」
 そう言われて手渡されたのは酒だ。
 もちろんそれはいけないものでもあるが、飲んで酔って忘れたいくらいの気分だったのも事実だ。
 高校になって酒を飲んだことは何度かあったけれど、どれもすぐに眠ってしまうからあまり好きじゃない。けど飲んでないとやってられない気分というのはこういう時なのだろうと思った。
 登和はそれを受け取り、一気に飲んだ。
 ジュースのように飲みやすいものだったからよく見ると、それはノンアルコールと書いてあった。
「何だ、お酒じゃないんだ?」
 登和がそう言うと、柊平が笑っている。
「ばーか、高校生に飲ませられるかよ。俺が捕まる」
 そう言われてそれもそうかと登和は思った。
 けれどそれを飲んだら何だか一気に疲れが襲ってきてしまい、そのまま車の中で眠ってしまっていた。
 既に車で五時間ほど揺られている。
 朝早くから荷物を出し、昼には家を出て五時間だ。
 夕方は早く暮れ、夜に差し掛かっていて周りはテールランプやヘッドランプなどが光っているのが見えた。
 もう都内の高速に乗っているのが分かって、すぐ付くのだろうが柊平が言った。
「あとどれくらいだっけ?」
「えっと、一時間くらいですかね。渋滞は抜けたし」
 そんな話を聞きながら登和は目を瞑った。
 明日になったら気分を変えよう。
 もう誰も頼れない。そういう自分の存在が少し悲しかった。


「眠ったのか、登和?」
 柊平が後部座席に座っている登和に話しかけて見るが、登和は寝ていて起きる気配がない。
「全部飲んでたみたいですから、寝ちゃってると思いますよ?」
 後輩がそう言いながら音楽を鳴らしている。
 夕方のラジオから流れる音楽を聴きながら、柊平はニヤリとする。
「だよな。効いてるといんだが」
 そのまま信号で止まったところで後部座席に移動してきて、登和の隣に座る。
 そして登和の体を弄るようにして触り、そしてシートベルトを外して後部座席に寝転がらせた。その上には柊平が伸し掛かり、登和の服を脱がせた。
 ワイシャツを開けさせ、シャツを捲り上げ、パンツのベルトも釦も外した。
 登和の下着に手を突っ込み、登和のペニスを取り出すと、それをしごき始めた。
「……あ……ふ……」
 登和の口から息が漏れるように声が出ると、それに煽られたように柊平が言う。
「可愛いね、快楽には弱そうだ」
 少ししごいただけで登和のペニスはゆるりと勃起し始める。
「ん……あ……んふっ……」
 柊平は登和の露わになった乳首を舌で舐めて吸い上げていじくり回る。
 登和のペニスをゆるりと扱き、乳首をただいじり続ける。
「んふ……あ……う……んふあっあっ」
絶頂しないようにゆっくりとペニスをなでるように扱き続け、イキそうになると止める。そして乳首はただ弄ることを繰り返した。
 それは高速を降りるまで一時間は続き、そしてレストランの駐車場に入り、一番奥に車を止め、その隣をトラックで隠し、柊平を手伝ってくれた仲間がレストランで好きな食事を取っている時間、柊平は登和を美味しく頂いた。
 登和のアナルを解し、ペニスが入るようにしていたから他の人が食事中はしっかりと柊平は登和を楽しめた。
 登和のアナルにペニスを突き挿れ、ゆるりと腰を振る。
 ローションも使ったのですんなりと登和のアナルは柊平を受け入れる。
 強引に開いても登和は寝ているから大丈夫だ。
 あのノンアルコールには睡眠薬をたっぷりと入れておいた。それこそ成人男性が一日寝ているくらいのものだ。登和にはしっかりと効いているのでどんなに揺さぶっても起きたりしない。
 柊平はそれをいいことに登和の中を奥までしっかりと犯してきた。
「あっ、ん、んん……っあっ、あ、あっ、っく……ぅ」
「……お、効いてきたな……寝てても快楽堕ちする薬……ああたまんねーな。ただでやりまくりできる子が手に入るなんて……しかも親に捨てられてるから逃げ道ねーしよ。分かってて俺に預けたとしか思えないな」
 あの父親ならあり得るし、あの姉なら無関心なのも普通だった。
 子供に関心のない二人から生まれた子供を手に入れ、調教していくのも柊平の楽しみだった。
「あっ、う……あ……っあぁ……っ、はう……っ」
「ああ、出る出るっ」
 ビューッと精液を中出しして、柊平は登和の中を散々犯しても足りなかった。
「やべーな、こいつ。なかなか名器じゃん……いいもの手に入れた」
「ひぃ、あっ!あ、んん……っあっ、はぁ……あっ、い……っぁ」
パンパンと腰を振り登和をうつ伏せにしてがっつりと犯す。
 中がトロリといい感じに蕩けてきたことで、柊平は更に強く腰を振った。
「んうぅ……っああうっ……あぁんっ……!あっ、あっ……あ、あっ……あっああ…ああっ」
だんだんと登和の声が上がってきて空気が口から漏れるたびにいい嬌声を上げるようになってきていた。
「はぁ、ああ、んっ……あっ、んうぅっ……! あぁっ、ぁ、あ……っ!んんっ……んう――……っ」
「おお搾り取られる……ふうっ」
 登和のアナルからペニスを抜いたとたん、それまで中出しした精液がピューッと吹き出るほど柊平は中出しをしていた自分に驚いた。
「こいつ、マジか……へへ、まあこれからたっぷり犯し放題だ……どうしこんでやろうか……」
 楽しみが増えたと言いながら、柊平はたまらずまた勃起したペニスを登和のアナルに突き挿れて中出しをした。
 他の手伝った人たちが食事をしている一時間半、ひたすら柊平は登和を犯した。
 そして登和の犯しているところを写真に撮り、動画も撮って中出しをした後のペニスを抜いて精液がアナルから溢れるところまで動画として残した。
 これで登和は絶対に柊平には逆らえないだろう。
 登和は一気に不幸のどん底に突き落とされたのだった。

感想



選択式


メッセージは文字まで、同一IPアドレスからの送信は一日回まで