invade

3

 大雨がさらに強く振り続け、テレビには緊急大雨注意報が発令されたと速報が流れている。映っているニュースはさっき凌久が一応付けて置いたテレビから流れている。
 音は小さめにしてあったが、その音声を上回るくらいに激しい自分の息づかいが凌久の耳に入ってくる。
 そして瀬野の声が降ってくる。
 瀬野は凌久の耳に舌を入れては舐めながら言った。
「凌久……ああ、凌久。ずっとこうしてお前を舐めたかったよ……離れれば忘れられると思ってた……俺はゲイじゃないってずっと思ってた」
 瀬野がそう言い出して、凌久は何の話なのだろうかと聞き入ってしまった。
「ずっとお前をこうしたかった。それはおかしいことだって分かっている。俺はゲイじゃないのに、凌久を見るとどうしても凌久を犯したくて堪らないんだ……お前が喘いでいるのを想像するだけで、射精ができるくらいにお前で何度も抜いた」
 瀬野はそう言いながらも凌久を触る手を止めない。
 涎を付けた指を凌久のアナルに忍び込ませてくる。
「あ、は……あぅ、あうぅ……」
指の感覚がして凌久は体がびくつくけれど、体の力が入らないので瀬野の指はあっさりと凌久の中に入った。
「ああ、いやらしいおま○こだ……想像した通りに大きい指も簡単に飲み込んで……」
「んんっ……は、あー……あっひ、んっ……あぁっ……うあ……」
瀬野は慣れているように指を動かしながらアナルを広げてくる。
 それを感じながらも抵抗らしい抵抗ができない凌久は、瀬野にされるがままになる。
 そして瀬野はさっきからの独白を続ける。
「ずっとこうしたかった……おま○こ素晴らしい、早く俺のちんぽ突っ込んでやるからな……そして何度も犯して何度も中出ししてやるからな……ずっと凌久の尻ばっか見てた。生徒会の時もずっとお前の尻ばっか見てた、早くペニスをぶち込んで喘がせたいって思ってた」
 瀬野は信じられないことを口走っている。
 あの昔からずっと瀬野は凌久のことを下心満載で見ていたというのだ。
 信じられないことだった。
「くぅ、あぁっああっ、あっ、あっ……く、ふう、ううぅん……っ」
あっという間に指を二本にされ、アナルは強引に開かれるけれど、凌久は自分でも弄っていたせいで簡単にそれに慣れてしまった。
 オナニーもどんどん過激になってバイブすら挿れられるくらいにはなっていた。
 それもこれも本当はずっと瀬野とのことを思って始めたことだったけれど、それなのに今の状況は何も喜べない。
 けれどずっと好きだった気持ちが冷めても、そのために慣らした体は今瀬野の行為を受け入れてしまっている。
「ああ……っ、だめ、それ……っはあっ……だめ……あぁ、あんっ……っ」
「ここがいいんだな……前立腺、凌久のいいところを見つけた」
「ああぁ……っ、んあっ、はぁ、はぁうっ……」
指が届いてそこを擦られて、凌久は体をビクつかせた。
 思い通りにならない体が跳ねて、それを気持ちがいいと受け入れてしまっていた。
「んああぁっ、やっ、だめ……ああっ……!」
「凌久、嘘は駄目だ。こんなに柔らかいおま○こにしてるんだから、相当一人で遊んでいたね。寂しかったね……でも大丈夫、ちゃんとここに挿れて上げるからね」
「ひ……っ、くふ……うっ、あ、あうぅ……はあっ、ああ……っ、ああ……っ」
瀬野はジュルジュルと音を立ててまた凌久の乳首を吸い上げ、アナルには指を突き入れて強引に強く突き上げてくる。
「あふうっ……ああああ……あっあう……あっく、ふ……」
 ガクガクと体が震え、指だけで絶頂をさせられた。
 それでも瀬野は指を止めずに何度も擦り上げてくるから、凌久は絶頂のさらに先にあるドライオーガズムで絶頂をしてしまった。
「あはっ……っ、ああぅ……んっ……あっ、ああ……っく、ああ……っ」
「あはは、イッてるね……ビックビクだね。いいね、凌久は強引にされるのが好きだったんだな。なんて淫乱な子。でも俺は好きだから大丈夫、そのまま気持ちよくなっていればいいからね……」
「ああ……あは、あぁ……っんっ、んっ、ああ……っ、あはぁっ、あんん……っ、ああああ」
ドライオーガズムで達したらそれがくせになったように凌久はそのまままたドライで絶頂をさせられた。
「あぁっ……あっ、あっ、あ……あっ、あああー……っ」
全身が快楽に包まれて、体は完全にできあがった状態にされ、凌久はもう瀬野に抵抗をすることができなかった。
「はう、ううぅ……っ、もう……っあふぅ……っ!」
 逃げたくても逃げられない。
 恐らく瀬野にコーヒーから水に変える瞬間にコーヒーに何か入れられたのだろう。そうとしか思えないくらいに体が動かず、それでも声や体の快楽を感じるものはそのままなので、恐らくセックスドラッグを仕込まれたのだろう。
 いつも以上に感じるのもそのせいが大きくあるが、それでもその行為自体に凌久が慣れている部分も手伝って、快楽はあっという間に凌久の思考を停止させていく。
「あぁ……っ、ぃ、いやあっ……はぁっ……もぉ、やめて下さい……あぁ、はあぁっ……こ、こんな……っ、だめっん……」
「大丈夫だよ、凌久、さあ待ちに待ったおちんぽを挿れてあげるよ。中もトロトロになってるし、最高に気持ちが良さそうだ……ちゃんと凌久も気持ちよくさせて上げるから大丈夫。あっちで沢山の男の子としてきたんだよ。凌久とするために勉強も沢山したんだよ、皆とっても気持ちがいいって俺のペニスは気持ちがいいって喘いで嬌声を上げてくれたんだよ、だから凌久も気に入るはずだよ」
 瀬野は凌久への歪んだ思いを抱え、出張でアメリカにいる間に凌久と同じ年のゲイの子を相手にセックスを重ねてきたと言った。
 それは狂った数を熟したようだったが、それもこれもここで凌久を襲うための準備に過ぎなかったという。それすら狂っている言葉であるが、凌久はそれに嫌悪感は持てなかった。
 だって同じことを思って凌久はオナニーを繰り返し、アナニーの相手を瀬野にしてきて妄想を続けてきたのだ。
 やっていたことは同じ事。
 だからそれに反論する言葉も見つからなかった。
そしてガチガチに勃起した瀬野の凶悪なペニスが凌久のアナルに挿入ってきた。
「あぅあ、あぁ、んあ、や、やめ……っ、ん、はぁ……ああっ」
 圧迫感は酷くあるけれど、凌久のアナルはそれを待ちわびていたように受け入れ、奥までもっと欲しいように蠢いている。
「ぁ……っは、ああぁっ……も、無理……抜い、て……ああああ……っ」
凌久が抵抗をして抜いて欲しいと身を捩らせると、瀬野はそれに苛立ったようにそれまでゆっくりと挿入ていたのに、半分から一気に根元までペニスを奥まで突き挿れてきたのだった。
「あぃ、ああ……っ、っひ!? ぅう……っぁ、ぁ、あ、あああ……っ」
バイブでは届いていなかった部分まで瀬野のペニスが辿り着き、そこは奥まで届いていた。反り上がった物が更に奥まで挿入りそうなくらいに結腸の入り口を開いているのが分かった。
「あぁ……やだ……、やああ、……あぁ……っ、ああぁっ……」
未知の世界にいきなり引きずり込まれた凌久は目を見開いてしまったが、そこは瀬野も一旦腰を引いてくれた。
「凌久の中、もっと奥まで開けるけれど……今はここまでの奥を突くことで楽しもうかな。ああ、たまらないよ……気持ちがいい。思っていた通りだ、想像した通り、凌久の中は今まで出会った誰よりも名器だよ、よく今まで無事だったと思うくらいに、最高のおま○こをしているよ……名器のおま○こだなんて……嬉しいな、凌久、もう腰が止まらないよ」
 瀬野は長く喋りながらも腰を動かし始め、パンパンと部屋中に響く肌の触れ合う音が高くリズム良くなった。
「あっ! ぁひっ、ひんっ! ゃ、やぁっ、っあっ、あっ、い、ゃ……っ、やめ……ああんっああっ」
突き上げられるたびに無防備な凌久の声が漏れ、それが嬌声のように聞こえる。
 その声に煽られた瀬野は段々と腰を打ち付けるストロークの速度を上げていく。
「あはぁ……っ、あぅ、んあ……ふああん……はぁっ……はぁ、あん……あぁ、やぁ……っ、あぁんっ……」
もうここまでされて抵抗しても無駄で、凌久は抵抗をやめた。
 いくら声を出してもきっと誰にも届かない。
 凌久の部屋の下は現在部屋をリフォームしていて誰もいないのだ。
 隣は夜勤の仕事でいないことは確定していたし、声が漏れるような部屋ではなかったし、外は緊急避難が出るほどの大雨だ。
 これで声が漏れて誰かが助けてくれるなんて環境ではないと誰にでも理解できる。
 そして凌久は思った。
 抵抗して怪我をするよりは、素直に体を渡した方がまだ精神的にも被害が少なくて済む。
 瀬野は抵抗を酷く嫌がっているようだった。
 今は機嫌が悪くなる程度で済んでいるけれど、暴力だって振るうかも知れない。
 そうなったら殺される可能性もある。
 そして問題は瀬野が凌久の部屋に来ていることを誰も知らないということだった。瀬野に強姦されたと誰かに話しても普段の瀬野を知っている人たちがそれを信じるかと言ったら、誰も信じないだろう。
 被害にあったことすら凌久には誰にも話せない。
 そして凌久は自分の自業自得が招いた結果だったから、誰にも相談すらできない。
 つまり瀬野を自宅に入れた以上、ここをやり過ごすしか凌久には道は無かった。
「あぁはんっ! あっ……あゃん……っあんっああ……っぁ、ひぁ、はぁ……あぁん……ああん……んっ……」
次第に凌久の抵抗する声が嬌声に変わり始めた。
 さっきから奥を抉られ続けていたら、凌久は快楽が勝ってきているのが分かった。
「あああっ……! あああぁ、……らめ、あんっああん……っ」
「凌久、俺のちんぽで気持ちよくなってるな……いいぞ、そうそれでいい凌久。もっと気持ちよくなってくれ、遠慮はしなくていい。誰もこのペニスに抵抗できた奴はいないんだから、凌久がこれに気持ちよくなったとしても全然、大丈夫だ。でも凌久は、普段からバイブを使って楽しんでいたみたいだけど……?」
「やっ! あっ、ああんっな、はあんっは……っ、はぁ……っ、あん、ああぁ、んあぁ」
 そう言われて何故それがバレたと凌久が思っていると、瀬野が腰を振りながら凌久のサイドテーブルを開けて中身を見ているのが分かった。
 そこにはバイブなどが入っていて、瀬野はそこからバイブとローションを取り出している。
「凌久はニップルクリップまで買い込んでいるんだな……いいよ、付けような。凌久は乳首も大好きなくらいに敏感だったし、痛いくらいが好きなのも理解をした」
「あ! そんなこと……ああん、……あっ、あぁん……っああっ! あふ、ぅ……っ」
そう言っていると瀬野は動きを止めて一旦ペニスを抜いた。
「凌久、もうちょっと面白いことをしようか」
 そう瀬野が凌久にそう言うと、凌久のアナルにバイブを突き入れてその振動スイッチを入れた。
「んあぅ……! んああんっああっ……んぁ、ぁふっ……ん、やらっ……! ぁ、や、やめ、あんっ!」
 振動が中で蠢くけれど、それはいつもの機械の振動だけではなかった。
「それからこうしてっと」
 そう瀬野は言うと、細めのバイブだったけれどそのバイブを挿れたままで瀬野のペニスを突き挿れてきたのだ。
「ひゃ、あぅん……っあぁ゛あぁあ――――――っ!!」
アナルが避けそうなくらいにアナルが広げられてしまったが、瀬野が上手く挿れてくれたお陰で避けることはなく、凌久はバイブと瀬野のペニスの二つをアナルで受け止めることになった。
「あっ……ぁ、や、やら……はあっ、ああんっ……あ、ゃん、やぁ……っ! ぁん、ぁ、ん、あぅ……っ」
 脳天に衝撃が伝わったのか目の前がチカチカとする。
何が起こっているのか理解できないまま、バイブは振動を続け、抜けないように瀬野はバイブを置くまで突き入れてままで自信のペニスは出し挿れを続ける。
「あぁっ、ああ、ひぁ、ひぃっ……! あぁ、あんっあんっ!」
「はあ~凌久、とても気持ちがいい、これヤバいな……バイブの振動と瘤がいい感じに当たって気持ちがいい。凌久もバイブの振動が前立腺に当たってたまらないだろう? そして奥まで俺のおちんぽで抉られて、二輪差しで気持ちよすぎるだろ?」
「ああっ! あっ、や、ゃぁ……ああ、あ、だ、だめっんああ……っあ、あ、あ……っ」
苦しいはずだったその行為がだんだんと凌久は快楽に変わっていることに気付いた。
 瀬野は凌久の体のことを知るはずないのに隅々まで知っているかのように全部を言葉にしてきた。
「ほら、このまま抉って結腸まで挿れてやったら飛ぶかもな?」
「んぁ、ぁふっ、は、はぁっ、はぁんっあぁっ! ぁひっ、ひぃん……っ! らめっああんっ!」
「駄目は気持ちがいいってことだな……いいだろう、このまま中出ししてやるよ。しっかりと受け止めるんだ」
「あぅあぁ、あぁっ! あぁんっ! や、だぁあ……っ!」
「凌久、凌久の中に、生で中出し、夢にまで見たことが今叶う、出る出る出るっ!!」
「いやっ、いやっ、あ、ゃあ、あっあっあああああ――!」
凌久は瀬野に追い立てられて絶頂をした瞬間に精液を結腸で中出しされて、その衝撃でまた絶頂をさせられた。
 そして絶頂感が消えると同時に凌久はペニスから尿を漏らした。
 ジョロジョロと尿が漏れている間に瀬野のペニスは出ていったが、バイブだけが残り凌久のアナルをずっとバイブが振動を伝えてくるのだった。


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