Outer world

8

 慧琉は教団から抜け出した後は、普通に暮らした。
 何もしてこなかったから、何もかも自分でできる日常は毎日が新しく、覚えることばかりだけれど、それで人はこれらをして生きているのだと実感ができた。
 北郷は一人暮らしが長いので様々なこともできたが、その北郷を持ってしても畑仕事は初めてばかりだったようだ。
 それでも一ヶ月もすると熟れてきて、二人はやっと体力も残るようになっていた。
 そうすると夜は二人でセックスをする余裕も出てきて、誰も来ないのが分かっているから、二人は寝室で性欲を発散させた。
 周りは二人が愛の逃避行をしたと思ってくれているので、関係を気にする人もいなかったのが救いだった。
「あぁっいいっ……おま○こぐりぐりっいいっ……あっああっおま○こっやっ、おま○こっ、あひっあんあんあんあんっあぁあっ! あんっいくっあっあっいっちゃっ……ああぁーっ……!」
 北郷にペニスを挿入されて内壁を扱かれるだけで、慧琉はいつでも腰を振れる。
セックスが気持ちが良いのは知っているけれど、心まで満たされてそして感じることがどれだけ慧琉を気持ちよくさせるかまでは知らなかった。
「ああっ……あっあっ……あん……ん、あああぁーっ……! ひっあ゛っ、あ゛ぁっ……あっあぁ……、あ゛っ、あっあ゛ひっあっらめっ……あっやっあっあっあぁっ」
 奥まで届く北郷のペニスに慧琉は完全に翻弄されて、脳天を突き抜けるくらいに感じることができる。
 北郷も遠慮をすることもなく奧を突き上げてくるから、結腸まで抜けることもある。
「あぁっあひっ……あっあんっあんっひああっあんっあっそこっ……あっあんっはあぁっ」
いいところを何度も擦り上げられ、長いストロークなのに速く奥まで抉ってくるのが溜まらなく好きで慧琉は北郷の腰つきにいつでも翻弄される。
「あっあんっあんっあはぁっああぁんっ! んっあっあ゛ひっあっ……あっあんっ」
嬌声を上げて何度も絶頂をしても、北郷は奥深くに突き挿入てから射精をしてくる。
「あぁんっいくっ、いっちゃうっ……あっあぁっあんっあ゛あぁっもっらめっ……あっあひっあ゛んっ」
北郷は射精をしながらでも腰を動かし、二度目の射精さえ奧でしてくる始末だ。
「あっあっああぁっ、やだぁっまた、いっちゃうっ……、いっちゃうっはぁっ、あうぅ……んっんっあぁっあああーっ、いくっ、いくっ……あっあんっあんっあんっああああぁんっ!!」
 毎回頭が真っ白になるほど飛んでしまう。
 慧琉はセックスで気が狂うのに、それでも北郷とのセックスはやめられない。
自ら腰を振り、北郷を誘い、何度も中出しを願う。
「やっああぁっ、らめっ、おま○こはらめっ、あぅっ、あっ、おかしく、なっちゃうからぁっ……あっやあああぁっあっ……ひゃっ、ぁんっ」
「おかしくなって……もっと俺を求めて」
「あっひぁっおちんぽっ、らめっ……あっやぁっあぁんっひゃっあぁんっ! あひっあっあんっあぁっ」
「このおちんぽ、好きでしょ?」
「あっあんっ、んっあっ、すきっあんっ……っ……ひっあぁんっ! すきっあぁっあぁああんっ……すきなのっ、あっぁんっ、あんっ」
「ここを突き上げられるのも好きだよね?」
「あひゃっあっあんっ、いくっ……はぁっ、いっちゃうっ……、いっちゃう……あぁんっあんっ」
絶頂は既にドライで達してしまうくらいに身体は高められて、慧琉は痙攣し絶頂をしながらもまた絶頂をする。
「ああぁっらめぇっ、あぁんっ、いっちゃうっ、やっあっあひっ、あっぁんっあんっあああんっ!」
二度の絶頂で精液が吹き出て、潮を吹いた。
 もう恒例になっている潮吹きは、慧琉が北郷とのセックスで覚えてしまったものだ。
「あん……、はぁっ、ぁ、も、やぁっぁっん……あんっ、やっ、ぁあっやっぁんっ……やめっ、んんっ……」
「まだできるでしょ、ここ好きだもんね」
 奧をまた突き上げられて慧琉はすぐに快楽に引き摺り込まれる。
「あぁんっ! いいっあっあんっらめっ……ひぁっんんっ……! あっひぁんっ……そこは、や……ぁっあっ……」
「奧に入っていい?」
「やだっ……ぁあっ、はぁっ、やっらめっ……あぁん……! やっ、あっあっ、んんっ、これいじょうはぁっ……ああっ」
「ああ、開いてる……先が挿入ったね」
「ああぁっ、おま○こっあっあんっあんっ……らめっ、ああっあっあっひあぁっ」
先端が少しだけ結腸に挿入り込み、入り口を擦り上げてくるから慧琉の目は火花がでてるかのようにチカチカとしている。
「あひっらめっあ゛っあんっあんっあんっあっひっあああんっ」
「出たり入ったりしてるよ……この中で出したらどうなる?」
「あ゛っひっらめぇっ……あっあんあんあんあんあんっ!」
北郷はそう言いながら突き上げ続け、慧琉は悶えて身体を震わせる。
「あんっあんっあんっ! あ゛ひっんっあぁああーっああぁっ……、んっあっあっ、あうっ……」
「乳首もいじっちゃおうね」
 そう言われて後ろから乳首まで弄られてしまい、慧琉はそれだけでまたドライで絶頂をする。
「あ゛ひっあひっんっあっあんっんっやぁっんっあ゛はっうあっん」
ローションを足して奧の奥まで抉られ続け、慧琉はそれまでに得たセックスの知識を北郷に塗り替えられてきた。
 今まで慧琉を抱いてきた男たちは、調教のように抱くことが多く、乳首を弄ってきたりはあまりしない。それに北郷みたいに慧琉のいいようにはしてくれなかった。
 自分勝手でまるでオナホールのように扱い、自分だけ満足して慧琉たちを喜ばせることはなかった。
「あ゛っあんっきもちい、あんっちくびぐりぐりっしてっおちんぽでゴリゴリ気持ちいいっあっひあぁんっ」
北郷は慧琉の気持ちが良いと言うことだけをしてくる。
 慧琉はそれが嬉しいが、北郷に悪いなと思っていたけれどそう聞いた時北郷は、気持ちが良いから中出ししてると平然と返してきて、なるほどと慧琉を納得させた。
「あっいいっ……きもちっいいのっひっあっあっあ゛あああっあひっい゛いっあっあっあっあんっ!」
「中で出す? 中出し大好きだよな」
「あっすきっいっあんっあっ、すき、い゛っあああっあっんっんんっ種付けっ中出しっああん」
「出してあげるよ、沢山」
「あぁああ、おま○こされて、精液中出しでイカされるっ……ん、はぁ、ひっあっはあん」
「……ここで中出ししてあげる」
 そう言われて奧に突き挿入れた状態で中出しをされる。
「あ゛ああんっ! いくっいくっあひっあっあああっいくっ……! はぁっ、あん、あっあっ、精液中出しっきたっ、あぁん……」
奧で出されてそれを感じて慧琉は絶頂をする。
 完全に潮を吹いて絶頂をするも、北郷はすぐに腰を振り始める。
「ああぁっんっはぁっ……まだおちんぽっ硬いの……あっあんっあんっ」
抉ってくるペニスは萎えておらず、まだ勃起状態を保って中を擦り上げてくる。
「ひあぁっあんっはげしっ……あっああっあっあんっあんっあひっあっやっああっらめっおま○こっ……いいっあっあひっい゛っあっあんっらめっやらっ……あっあんあんああっああんっひっああっ……あぁっいいっひっああんっあっああぁあっあひっあんっああーっ」
慧琉の完全な箍(たが)が外れると、嬌声を上げる声もうわずるようになる。
 その声が北郷を煽り、更にピストンのスピードも上がる。
「やっあっやめっ……あっあぅん……あぁっはぁっもっやらぁ……ぁあ、んっ、やっ……、あぁんっあっああぁんっ! んっ、んぁっあぁっあんっあんっあんっらめっなのっんああっあっああっやあぁっ……あ゛っああっ……あ゛ひっああっ、やっらめっ、あんっ」
頭がおかしくなるくらいにセックスで快楽を得るようなことになるとは、慧琉も思いもしなかったけれど、それが北郷が与えてくれる安心感と一緒で、今では慧琉はそれが大好きだった。
「ああっあんっあんっあぁあっあ゛っあああんっ! あ゛あんっいくっ……あっあっやっああああっああぁっ、それっらめぇっ、あっひあっ、おかしくなるっ……あっあんっあんあんあんあんっ!」
「もっとおかしくなって……慧琉……俺の慧琉……可愛い」
「あっ……あっあっあああーっあひっ……ふあぁっ、あんっ、あんっ、あんっ、あひぃっあ゛あああぁああっ……あひっ、あ゛っ、らめぇっちくびっあっあぁんっ」
この身全てが北郷のために存在をしているのだと思うと、慧琉はそれだけで嬉しかった。生きている意味が見出せたし、北郷にこうして貰うのが単純に嬉しい。
「ひあぁっ、あっあっひああぁんっあっあっんっ……うあっあっああぁぁあっあひっ……あっ、もうっ、らめぇっ……ああっ……ああぁっ……はぁっはぁっ……ああぁっ」
「もうちょっと奧まで深くね……今度はこの中に出すから……沢山出して孕んでくれた嬉しい」
 男が孕むことはないけれど、それくらいに強い精液を出すという宣言で、慧琉はそれに身体を震わせて絶頂に追い上げられる。
「ひああぁっ……やっ、あっああぁっ……んっ、あっやっ、あぁっあっ、あぁっ……はぁっ、あっあぁあーっひっあ゛あああぁっ……ひああっ……あぅっ、らめっうごいちゃっ…あっああぁっあっあああーっあっあっあっあんっあんっあぁあっやっあああっあああぁっ……らめぇっあっあひっあ゛あぁあっはああっ、もっらめぇっ……ひあああっ」
ガクリと身体を痙攣させて絶頂をするも、北郷は奧を突き続ける。
「あぁぁああっ! あっあああっ……あああっ……らめっ、んっ、あっ、ふぁっ、んんっあぅっ……やっ……ああぁっあっひっあぁんっあああっ……もっやらぁっ……あっいっ……あっあぁんっいってるからっ、らめっっあっあぁああーっ……」
絶頂しながらまた絶頂をさせられて、反り返る身体を北郷はまた追い上げるようにして、慧琉の乳首に唇を寄せて吸い始め、舌で嬲りながら腰を振る。
「あっあっあんっあぁあっああんっ……きもちいっ……ちくびペロペロっ気持ちいっ……あっまたいっちゃうっ……ひああぁんっあああんっ、あっああっ、おちんぽっ、そこ突いたらっ……ひっああぁんっひあああっ……やっあっ、あああっ……」
ジュルジュルと音を立てて乳首を吸われ、慧琉は身体を反らせるけれど、それを押さえつけるようにして北郷は更に追い上げてくる。
「ああっ……あっぁあ、はぁはぁ……あぁあんっ! やっ、あっあんっああああひぃっ、あっやっ、あっあああぁっ……やああっ、こんなっあっ、あっひあっ乳首しちゃらめっ……あっあぁんっむりっ……あっあっあぁんっあぁあっいくっいくっでちゃうっ……あっあぁあんっ」
慧琉はまた潮を吹くように精液を吐き出し、断続的に精液をペニスから吐き出しながらもまだ追い上げられる。
「ひああっ、らめなのっちくびっ……あっあっらめぇっひああああぁっ……ひあっ……あっ、乳首いいからぁっ……あっあぁんっらめっおちんぽっ……あっあぁああっあ゛ひっ、いっあっあんっらめっ、あっあんっあんっ」
どこもかしこも気持ちが良いと自らの乳首を指でこねくり回し、ペニスを手で扱いた。断続的に精液なのか潮なのか分からない液体を吐き出しながら、慧琉はもっと追い上げられる。
「ひああぁっい゛ぃっあっそこっ……あっあうっひああっあ゛ひっあっらめっああああんっあああっひあっらめっ……あっああぁっああんっ! あひっあんっあっあっあっあんっああんっいいっ、きもちいっ、いいっ……あっい゛っあひぃっあああぁーっ……! あひっ、あ゛っひああっ……あっあんっあんっ」
「中で出すね……この奧で出す」
 そう言い北郷は結腸の奧に精液を中出しする。
「ひあっあっあんっあんっらめっ……あっあっああっあひっらめっ、中出しはぁっ……あっあっあんっあひっあへっ、い゛っいくっあっああああぁーっあああっ……あひっ、あっ、ああっ……」
 北郷の中出しを感じて慧琉は絶頂をした。
 何もかもいじり回しての絶頂は気が狂うのではないかと思うほどの絶頂で、毎回慧琉はもう元には戻れないと思う。
 北郷とのセックス以外でここまで感じることなんてあるわけもなく、魂が繋がっているかのような快楽の頂点を知ってしまった。
 けれどそれは慧琉にとって幸せなことで、それまでの嫌な思いもここに繋がっているなら、自分のことを否定しないでいようと思えた。
「……蒔人さん、好き」
 疲れ切った身体を横たえていると、北郷がそんな慧琉を風呂にまで連れて行ってくれる。そんな時にちゃんと気遣ってくれる北郷が慧琉は好きだった。
 それを伝えると、北郷は不意打ちに驚いて少し顔を赤らめた。
「……告白されたのは、初めてだ。嬉しいけど、恥ずかしい……」
 そう北郷は言って、ゆっくりと風呂場で慧琉を下ろすと恥ずかしそうにその場に座り込んで悶えている。
「……あ、そっか。言ったのは初めて……あ、あ、照れてる蒔人さん、可愛い」
 慧琉は照れている北郷を見て、北郷に対してまた新しい感情が生まれた。
 誰かを可愛いと思ったことはなかったし、寄りによって年上の彼氏が照れているのが可愛いと思う日が来ようとは想像もしてなかったことだ。
 その変化が嬉しくて、慧琉は泣きそうなくらいに感情が高ぶった。
 座り込んでいる北郷に抱きついて、慧琉は言うのだ。
「大好きです……愛してます」
「俺も、慧琉を愛してる」
 そう北郷が言い換えしてくれて、慧琉は本当に幸せだった。

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