モノポリーシリーズ アイネクライネ

8

 藍音を巻き込んだ事件が一段落を付いたのは、冬休みに突入してからだった。
「雪、降ってるね」
 窓から見える空には、珍しくクリスマス前に雪が降り始めた。
 この雪は明日のイブにも積もる可能性があり、交通麻痺が心配されている。
 しかしイブに雪が降るのは珍しいことだから、世の中の恋人たちは楽しそうにホワイトクリスマスを楽しむらしい。
 けれど雪が五センチ降っただけで交通麻痺に陥る東京でのんきにそんなことを言えるのは、ホテルで泊まる人と自宅で楽しむ人くらいだろう。
 そんな騒動をテレビで見ながら、藍音はそう呟いた。
 志朗が朝から藍音のところにやってきていて、さっきまで刑事が現場に残して証拠品になっていた藍音の携帯を返してくれたところだった。
 藍音はそれを見て、またしばらく忘れていた写真のことを思い出して憂鬱になった。
 そんな藍音に志朗は言う。
「どうした? 携帯が戻ってきてもちっとも嬉しそうじゃない」
 そう言われたので、藍音は少しだけ考えてから言った。
「志朗はさ。壱伽に一年ぶりに会ったと言っていたけれど」
「ああ、それ? 確かにそう言ったけど?」
「その後も会ってたよね?」
 藍音がそう言って確認すると、志朗はキョトンとした後にやっと思い出したように言った。
「ああ、会ったな。というか壱伽に会ったといよりは、違うことなんだよな」
 そう志朗が言う。
「どういうこと?」
 藍音が先を促すと、志朗は説明をしてくれた。
「俺の後輩に、恵西獅來(えにし しき)という男がいるんだが、そいつは壱伽と親友なんだ。それで、そいつがちょっと問題を起こして壱伽じゃ説得できないって頼まれてホテルの会議室に行った。そこには壱伽の恋人の宮辻もいたから二人っきりじゃなかったのと、結構内容が酷かったから、壱伽と会っていたというよりは、獅來のことで相談事だっただけだが……それのことか?」
 志朗はそう言い、どうやら壱伽と会っていたというよりは後輩たちに会っていたという気持ちだったので壱伽と会ったという気にはならなかったらしい。
「じゃあ、夜にその壱伽と一緒に飲み屋街みたいなところ歩いていたことは?」
 具体的な藍音の質問に志朗は少し考えてから言う。
「ああ、それ一年ぶりに会った日のやつだ。それは壱伽と獅來が会う約束をしていたところに俺が偶然にいてそれで飲んだ時しか記憶にないな。それ以外で壱伽には会ってないし、その日は久々で終電までは飲んだけれど、どこで誰にそんな情報教えられた? 壱伽が積極的に俺に会ったことを話すとは思えない」
 そう言われてしまい、藍音は携帯に保存されているメールのことを話した。
「ああ、裁判でもメールを送ってきてどうこう言ってたけれど、それが俺のことで、藍音の信用をなくすためにそんな写真を送っていたってことか?」
 さすがに志朗もそこまでされているとは思わずに驚いている。
 藍音が送られてきた写真を志朗に見せると、志朗はそれを見て頷く。
「ああ、やっぱりそうだ。最初のホテルのは会議室にしか寄ってない。獅來も宮辻もいたから、聞いてくれて構わない。その二枚目は壱伽に聞いてくれてもいい。酒飲んで終電で帰ったからな」
 あっさりと言われてしまい、藍音が戸惑っていると、志朗が日付を見て反論した。
「で、日付が偽装されてる。まず、こっちの夜が獅來の相談事があった日だから、ホテルに呼び出されて行った日から二ヶ月前だ。つまり夜の方が先で、その二ヶ月後にホテルの会議室に呼び出されたわけだ」
 そう言われて藍音はやっと水嶋に最後まで騙されていたことを知った。
「あ、よかった……そっか……」
 ホッとして座り込んだ藍音を志朗が頭を撫でて宥めてくれる。
「多分、最初から藍音に関わり合いのある人間を調べていたんだろな。俺が壱伽と一緒にいたのを撮ったのは、別に俺が狙いじゃなく、壱伽が狙いで何かに使えると思って取っておいたのだろう。それで俺が藍音と繋がったから、これが使えると思ったのかもしれない。実際、藍音は引っかかって今まで引き摺ってたわけだし?」
 志朗がそう言うから、藍音は水嶋にしてやられたのだと思い知った。
「……悔しい」
「うん、でも最後まで俺のことを信じてくれたんだろう? そうじゃなきゃ軽井沢には行ってない」
 志朗が指摘した通り、軽井沢に行く前にこの嘘を信じていたのに、藍音は嘘を鵜呑みにはせずに志朗の方を信じた。
 だから内容がどうであれ、藍音は志朗から離れる気はなかったのだ。
 最初からずっと藍音は志朗に惚れていたということだ。
「分からないけど、ずっと好きだったみたい。志朗のこと思いすぎて、壱伽を恨んだりした……嘘だったし、壱伽はとばっちりだけど……」
 藍音がそう言葉にしてみると、心と言葉がぴったりと一致した気がした。
 そうだ、たとえ一年間の関係だと言われても、藍音はそれで志朗と終わる気が一切なかった。
「ずっと終わったらどうしようってそればかり考えてた。志朗が壱伽を好きでも、壱伽と寝てても、それでも僕の方を向いて欲しかった……」
 藍音が気持ちを吐露すると、志朗がそれを聞いて少し笑った。
「ああ、本当に。藍音は……可愛いな」
 志朗がそう言うけれど、続いた言葉は藍音の心を更に高鳴らせた。
「最初から藍音が狙いだったのは俺の方だよ。どうにか藍音に良いようにならないかと思ってた。壱伽と一緒にいるところを何度も見てた。最初は壱伽が中塔のことで落ち込んでいるなら励まそうと思ったけれど、次第に藍音のことばかり見ていた。ずっと、俺は藍音に惚れて藍音の大学の同好会に入ったりしてちゃんと知り合えないかどうか伺っていたんだけどね」
 志朗のとんでもない告白に、藍音は驚いて志朗を見る。
「それって……」
「あの場所にいたのは偶然だよ。あの店の奥に、昔バイトしていたバーがあって、そこで飲んでたんだ。藍音に会えないかなって。そしたらあの場面だ」
 どうやら藍音は上手い具合に志朗の手に落ちたらしい。
 あの場面では、坪倉がまず藍音を狙っていて、その坪倉から藍音を救って英雄になり、藍音といい仲になりたかった水嶋が隠れていて、そして藍音を思っている志朗が偶然いたことになる。
 藍音はどれを選んでも、自分を狙っていた人の手に堕ちたことになる。
「うそーマジでか……」
 坪倉は絶対にゴメンだったし、水嶋に告白されていたらきっと断っていた。
 なのに藍音は志朗とは寝た。この違いは何だったのだろうか。
 藍音は自問自答しても分からない。
「引いてくれていいよ。俺だって水嶋や坪倉と変わらない。でも俺は藍音が好きだから藍音が選んだ道を受け入れるよ」
 最後のネタばらしが行われてしまったわけだが、藍音はすぐに志朗の手を取った。
「志朗のことが嫌だったら、最初から寝てない……。志朗でいいと思ったからセックスをした。その後だって僕が志朗と寝たいから寝たんだ。他の誰でもない、志朗だったからそうした」
 藍音はしっかりとした口調でそう言った。
 もし志朗の思惑通りに藍音が堕ちていたとしても、それは志朗がそうしたのではなく、藍音が自ら飛び込んでいった結果だ。
 どれもちゃんとした選択肢を志朗は用意してくれていた。
 最初だって脅しではあったが、藍音が断ってドアを閉めていればそれで志朗とは寝なくてよかったのだ。
 でも藍音はその志朗の手を取って引き寄せた。
 それを志朗のせいとは思わない。
「僕は僕の手でちゃんと志朗を選んだ。あの時にちゃんと志朗を選んだ」
 藍音がしっかりとした口調でそう言うと、志朗はそれを聞いてニコリと微笑んだ。
 その笑顔は最高に優しい、そして照れた顔で、今まで見たこともないほど志朗が喜んでいる顔だった。
「嬉しいな、藍音にそう言って貰えると……俺は藍音に選択肢は与えているが、二択しか用意しなかった。俺はそれ以外。卑怯だとは思うけれど、それでも俺は毎回藍音が俺を選んでくれて嬉しかったんだ」
 志朗はそう言って泣きそうになっている。
 そこで藍音はハッとする。
 志朗はそうした選択肢を残すやり方で人を誘う。
 けれど、その選択肢は志朗かそれ以外かである。
 それを迫られた時に、今までの恋人は志朗以外を選んだのだ。
 それは壱伽も同じで、志朗以外を選んだ。
 志朗はずっと振られ続け、思いをどれだけ与えても決して返されることなく生きてきたのだ。
 そんな志朗の思惑を知りもしない藍音は、志朗にとってその選択で全て志朗を選んでくれた人だったのだ。
「藍音、俺は藍音を愛している」
 とても深い思いが籠もった愛情を示して貰い、藍音はそれに微笑んだ。
「僕も志朗を愛してる。誰よりも。だからずっと僕の側にいて……」
 藍音は自分が思っていることを伝えて、志朗に愛情を示した。
 志朗はそれを受けて、初めて藍音の唇にキスを落したのだった。


「はああっんっ、はやくっ……あっあ゛あぁぁっ……あああっ……おま○こに志朗のおちんぽ挿入てっ……やぁっあ゛っあ゛っ」
藍音と志朗は興奮冷めやらぬままに、お互いに求め合った。
 藍音はこの三ヶ月は、それどころではなかったからセックスはしなかったけれど、その反動がここにきて一気に爆発をした形だ。
「藍音……いいか……」
「あぁっ志朗のおち○ぽのことしか考えられなくさせてっ、志朗でいっぱいにしてっ……あっんっああっ」
「お望み通り……中を俺で一杯にしてあげるからね」
 志朗はそう言って藍音の中に勃起したペニスを生で挿入をした。
 藍音は志朗とのセックスは中出しをして欲しいので生でする。他の人とはしたこともなかったけれど、藍音は志朗にだけは全てを許していた。
志朗のペニスが奥まで一気に藍音の中に挿入ってくると、藍音はそれだけで絶頂寸前まで追い上げられた。
「あぁんっ志朗のおちんぽっああんっあっ……っんっああぁっあああ゛あっあ゛っ、おち○ぽっあああああああっあ゛あっあぁっん゛っ、ふぅっ、あっああっ、おくっ……んあっ」
もう志朗に遠慮なんてものはない。
 思いが通じ合って告白もした。
 二人は両思いで、嘘の恋人同士ではない。
 このセックスは、二人の思いがちゃんと詰まっているセックスだった。
 だから興奮は軽井沢の別荘の時よりも高かった。
「ん゛あああっあ゛っうあっひっんんっあああぁあんっ!! あ゛っひっあっあぁっ、いいのっ……志朗のおち○ぽっ……すごいっ……ああんっおま○こ壊れるっ……あああんっ!!」
「藍音……ああいい……藍音っ」
「ああっあ゛っひっん゛っああっあ゛っいいっんっやああああぁっあ゛あああっああっ、もっ、おま○こっ気持ちいいっ……志朗のおち○ぽ、気持ちいいっあ゛っああぁぁっ」
 最初から遠慮無しの志朗の腰使いに、軽井沢であったセックスだけをして過ごした日々が重なる。
 その快楽に溺れている時は何よりも心地よかった。
 今は心まで満たされて藍音は嬌声を早くも上げ始めて、志朗をどんどん煽った。
「ああああっ……あひっ、頭変になるっ、乳首と……っおま○こっ…一緒、気持ちいいっ……あんっあんっあああっ……」
突き上げながら乳首も弄ってくる志朗は、腰も乱暴に振っている。
 気持ちが行動に出ているかのように、性急な志朗に藍音はただただ喘いだ。
「ああ、いいっ……ああっ……志朗のおちんぽっ…あ゛っひっらめっらめえっあ゛っあああああっん゛あああっ……ひっ、あっ、お願いっもっと志朗のおち○ぽちょうだい……んあぁあ゛あああああっ」
ドライで絶頂をしながら、藍音はもっと志朗が欲しいと強請った。
 もう何も気にする必要もない二人になったから、藍音の欲しがる気持ちがどんどん出てきて、志朗もそれに応えてもっと深い愛情で藍音を抱いた。
「ん゛っああっ……ああひっ……い゛っ、あ゛ああっ……ん゛っ、ひっ……あっあんっああああぁんっああああっ……やめっ、ああっそこっ、おま○こ奥っいいっあっああんっいいっ当たってぅっ! 硬いおち○ぽでもっと突いてぇっ! あひっい゛っんあああっ」
「藍音の奧の奧、挿入っていいよね、ここはこの時のために取っておいたんだ」
 そう言いながら志朗が結腸をこじ開けている。
 それは何度か精液を入れられたところで、藍音はそこで深い快楽を感じる。
「はああっんっ、あっ……あっあ゛あぁぁっ……あああっ……おま○こいいのっ……やぁっあ゛っあ゛っあぁっ志朗のおち○ぽのことしか考えられなくなっちゃうっ、ああっ……あっんっああっ」
「それでいいんだよ……これはもう藍音のものだ。もっと求めて……」
そう言いながら志朗にしては早く射精をしてくる。
「ああぁんっ……あっあっあんっあんあんあんあんっひっああっんっあっあ゛っあ゛あああっ……ああっ、んっひっらめぇっ……あっあ゛っおくっ精液がっ……もっとおま○この奥にはいっちゃうっ……ひっあ゛っあああああっ」
ペニスの先を結腸に入れて、そしてそこで精液を吐き出す。それが藍音にはどうしようもなく感じてしまうことで、藍音は嬌声を上げてドライで絶頂をしている。
「やああっ……あ゛っひっんっああっぁっそんなのっあっあ゛っああぁっあぁぁっ……あ゛あああ~っ……ん゛っひっ、いっ、あっあんっふああっ……らめぇえっ……おま〇こっ、おま〇こいいっ……頭っおかしくなるっ、んっ、おま○こが……ああんっ気持ちよすぎてだめっあっあああっ」
口から涎を垂れ流し、藍音は志朗の腰使いにただただ強い快楽を与えられて悶えた。
 それがどうしても気持ちが良くておかしくなりそうなくらい感じた。
「ひぁっあ゛っおま○こ気持ちいいっああんっ、あっあっあ゛っあ゛~~~っ…ひっ、ぁあああっん゛んっ僕のいやらしいおま○こにっおっきいの志朗のおち○ぽっはめられていっちゃう……あ゛っああああああっ」
 ドライでまた藍音が達してしまうも、志朗はそのまま絶頂する藍音の身体を押しつけて腰を振り続ける。
 それは絶頂をしながらまた絶頂に導かれるもので、藍音はただただ悲鳴のような嬌声を上げ続ける。
「ああああぁんっ! ああぁっ、あんっあんっ、ふぁっ、ひっあああぁっあっあっぁんっ! あ゛ひぃっ……ん゛っあっあ゛っ……志朗のおち〇ぽしゅごいっ、ひっ、あっやああっあっあっあんっあっ」
「藍音、いいよ。すごい、奧に挿入っているよ」
「ふあぁっんっおま○こっ……あっああっんっきもちいいっ……あっあっひああっらめっ、おま○こっあひっ……おかしくなるっあっい゛っあっあっあんっあんっあんっあぁんっ! あひっああっいくっいくっやぁっ……んあ゛っひっああぁんっ!」
結腸の中で志朗のペニスが蠢き、絶対に誰も届かない入り口を何度もカリが出たり入ったりをしている。
藍音にとって初めてのことだったが、藍音はそれが気に入って自ら腰を振っている。
「ひぁあんっ!! ふぁっ、凶悪おち○ぽいいっ、ちくびもコリコリしてペロペロして、おま○こいいっすごいよぉっあーっ、いくっ! ぁんっ、おち○ぽ精液もっとちょうらいっ! 」
乳首も舐めて欲しいと藍音が強請り、志朗は藍音の乳首を舌で嬲り続けながら歯で噛んだりして藍音を追い上げる。
「あ゛ああっ志朗のおち○ぽで、おま○こ、壊れる……あひっ、い゛っあ゛っ、ああっひっあ゛っ、あ゛っあああああぁぁっ……あひっ、こんなの、むりっ、志朗の大きすぎるおち○ぽっああぁっ、あっ、あっ、おま○こおかしくなるっ……」
 乳首とアナルを同時に攻められるだけで藍音はどうしようもないくらいに感じるのに、今は奧の奥まで志朗のペニスが犯してくる。
「そんな、あはんっおち○ぽ動かしたら……っあ゛っ、ひっ、あっ、あぁあんっあひっ……、い、いいっうあ゛っ、あんっ、あんっ、あっ、あっ、あっ、あんっあ゛~~っ……、ひっあ゛っ、ああぁっ…、あっ、おち○ぽ……あああぁっひあっ……おま○こがっいいっあ゛っ、あ゛っ、ああああーっ……」
志朗は遠慮も無く何度も藍音の中に精液を吐き出し、奧を抉っては更に奧に挿入ってくる。それは藍音が狂いそうなほど感じてしまい、ドライで絶頂をしていく。
「あああっ……、ひっあ゛っ、あっあ゛あっ……、あ゛ひっ、いっいいっ、あああっひぃっ、あ゛っ、あんあんあんあんあんっ! きもち、いい、んあああ゛ああ~……っ、い゛いっ、、きもちいっ、おち○ぽすごいっ、あ゛っ、ひっ、あぁあんっ」
止まることがない志朗が与える快楽が、藍音を襲い続け、藍音はただ志朗によって喘がされるだけになっていく。
 それは昼間に始まったことだったが、夜になっていく時間になっても終わらない。
「ひああっ、もっらめぇっ、気持ちよすぎる、おちんぽいいっ……あひっ、頭へんになるっ……、あっ、ああぁ~っふぁぁっんぁっんぁんっぁっぃ、いいっんふぅっあっすごぃ……っ」
「藍音、もっと感じて……もっと見せて、藍音が気持ちいいところもっと見せて」
「あーっあっいいっそこぉっぁっそこ、もっとっもっとっあっあっおま○こ突いてっ、あっぁっおかひくなるぅううぁっん! あっあっ壊れう……っぁん、おま○こっ壊れるぅうう! ぁんっふぁあっっ! あっ! あんっもっと、もっとぉぉお……!」
ガンガンと突き上げられるままに藍音は嬌声を上げ、内壁で志朗のペニスを締め付け続ける。それで志朗は奥深くにペニスを突き挿入てから射精をしてくる。
「あ゛あああっあ゛っあっあんっずっとこうしてほしかったっ…おちんぽハメられて、おま○こガンガン犯されるの気持ちよすぎっ…あ゛っんあああっん゛っあ゛っおちんぽ、ハメハメ気持ちがいいぇっ…あ゛っあんあんあんあんあんっ」
「知ってるよ、でももっと気持ちよくなってね」
「ん゛ああっあっあっあひっあぇっああああっ…やっ、あっ、もっとん゛あっんああんっあ゛ひっあ゛っあんっあんっふぁあっ、おま〇こ、もうできないぃっ、ひぁっあっいいっ、おちんぽよすぎてっ気持ちがいいっああんっ」
「もっと藍音、もっと見せて」
「ん゛あっあんっあぅうっ、んっあっあ゛っそんなっあ゛っ、いいっ、おちんぽ、いいところあたってる、おま○こ気持ちがいい、あっあ゛あぁぁぁっひあああっ、あ゛っあっあひっああっあっあ゛っんああんっ」
藍音は一晩掛けて志朗に淫らで淫乱なところを見せる羽目になった。
 それは止まることを知らず、志朗は藍音を見つけるとペニスを勃起させては藍音に突き挿入てないと収まらないくらいになっていく。
「あ゛あああっああ゛っあああっ、んっ、ひっあ゛っいいっ、あ゛っあああっん゛っあっあっあんっあああああ゛っあっあひっ…あああっんっ…あっああっあ゛っあぁっ…おくに志朗のおちんぽ精液ちょうらいっ、んっふぁっあ゛っあっぁう」
「沢山あげるから、受け取ってね藍音」
「あぁっあああっ、おっぱいはぁっらめっえっ……んぁっ、ああっ、あ゛ひっ、いいっ、あんっあんっあんっああーっいいっあ゛ーっ……あーっ……おっき、おちんぽいい、志朗すきっいいっ好きいぃっ……っ」
 絶頂をしながら藍音がそう志朗に言うと、志朗は笑って答えるのだ。
「知ってるよ、藍音。愛してるよ……俺もずっと愛してるよ」
 志朗はずっとそう答えてくれた。
 藍音はそれを聞いて微笑み返す。
 やっと二人には二人の穏やかな時間が訪れたのだった。


 藍音たちがちゃんと告白して恋人になってから、年が明けて大学が始まった時だ。
 志朗に経緯を聞いたであろう壱伽が藍音を訪ねてきた。
「あのね、勘違いにしろ、めちゃくちゃ気持ち悪いからやめてね!」
 壱伽の最初の一言はそれだったので話を聞くと、志朗に会ったときにのろけられたのだという。
 で、そこで藍音が水嶋に騙されて、志朗と壱伽が寝ていると信じたという話への反論であることが分かった。
「わ、悪かったって……その、壱伽には悪かった」
「マジね、本当にね。本音言うとね、志朗さんとセックスするの本当に嫌だったんだからね、あの観察する目が嫌だったんだよ。本人自覚ないけどあれ駄目、僕はアレが駄目だった」
 そう壱伽は言う。
 試すようなことをしてくる志朗の行動がどうやら壱伽には不快だったらしい。そこから合わないところが見えてきた上でホテルに連れて行かれたから、壱伽はホテルに入ってセックスをすることすら志朗が試していると分かってキレたのだという。
「僕はそういう選択肢を提示してくれるだけ有り難かったなあ」
 藍音がそう言うと、壱伽はそれに信じられないというような顔をしている。
 とにかく壱伽は志朗と寝るなんて考えられないし、間違えられたことすらゾッとすると言う。
「藍音さん、本当に勘弁してね」
「分かったって悪かったって。本当にね。あ、そうだこの後暇?」
「いえ、デートですけど」
 壱伽は即答する。
「いいから、久々に飲まない? 僕やっと暇ができたんだ」
 そう言って笑う藍音の周りには人はいない。
 友人だった水嶋は捕まり刑務所で、同年代だった人は水嶋が上手く藍音の周りから排除してしまったせいで、藍音には知り合いである脇山くらいしかいない。
 その脇山はあの事件後に留学が決まり、英国に旅立っている。
 事件を機に、心機一転したかったのもあるし、己の人を見る目のなさに絶望したのだという。そんな脇山と繋がっているだけだった他の戸松などは学部が違うので、そもそも一緒にはいない。そして事件のことがきっかけで彼らとも会うのを止めてしまった。
 藍音の方は気にしないけれど、彼らは水嶋を信じていたから余計にショックが深く、藍音といると事件を思い出してしまうからと言われてしまったのだ。
 それは仕方がないことだったから、藍音はそれを受け入れた。
 そういうわけで藍音は大学では一人で過ごすようになり、周りも事件のことを知っているから藍音は遠巻きに見られる。
 けれど藍音は気にした様子もなく大学に通い、論文のための資料集めをしている。
 単位は全部取れたから、来年からは就職活動であるが、藍音は自分の親の会社に行くことが決まっているので、就職活動をしなくてもいい。
 というわけで、藍音が暇なのは事実だった。
 元々酒好きであるし、壱伽とは約束をしていたことでもある。
「あー、滉毅も一緒でいい?」
「いいよ、見てみたいよ。壱伽と合う彼氏」
「あ! 志朗さんは余計なことを言うから駄目!」
 壱伽がそう言うので、藍音は笑って呼ばないと言った。
 けれど、多分志朗はそういうのは嗅ぎつけて駆けつけるタイプである。
「分かったよ、僕は誘わないから」
 そう言って壱伽と別れてから、藍音に電話が掛かっている。
「はい、ああ志朗?」
『今日は何時帰り?』
「うんとね、十一時くらいかな。ちょっと寄るところがあるから」
『……分かった、後で』
 そう言うと志朗の電話は切れた。
 きっと何か察したのだろう。それでも藍音はちゃんと自分は言わなかったことだけは志朗に証言して貰わないといけないと思って、壱伽が嫌がるのを見るのを楽しみにして笑った。
 空の太陽はまだ高い位置にあるが、藍音は夜の楽しみを胸に図書館に戻っていったのだった。

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