モノポリーシリーズ 彼方のエレジー

2

 外は暗くなっている。
 部屋は小さな灯りが付けられているけれど、外に漏れる光ではないから、誰も中に人がいるとは思ってもいないようだった。
 窓はない部屋なので、外から確認をしようもなかったし、この部屋に入るには続きの部屋の合いカギを持っていないと入れない。
 学生が部屋を出た段階で、まだ鍵は掛かっていなかったけれど、教授がいない時が研究は記録のみで止まるからか、全員週末を楽しむために早々に研究室からいなくなっていた。
 だから奥の部屋で一ノ関陽琉が、恵西獅來によって犯されているなんて誰も思いもしないことだった。
 その陵辱は一回では済まず、精液でどろどろになっても、それが乾いて?がれて落ちても獅來による陽琉の陵辱は終わらなかった。
「やぁあっ! あぁっ、あぁん……あっんはっ、あぁっ、あああっ! やぁ、らめぇ……っおま○こ、やぁ……っ!」
中出しをしてはアナルの中を洗い綺麗にしてはまた獅來の精液によって汚される。
「やぁあっ! あああ……っあ、あ……っやぁあっ! あ、あっ――!!」
陽琉はとうとうドライオーガズムで絶頂をすることを覚えてしまった。
 長く続く快楽を長く味わうこのオーガズムに陽琉は戸惑うけれど、この快楽を覚えてしまった。
「ひぁあ……っあっ、あっ……あぁっ! ふぁ……ぁ、ん……んぅうう!」
あり得ないくらいの快楽を与えられて、それを休むことなく体を酷使されると人は楽になろうとしてしまう。
「ああぁあ! あっ、やっ、ああ……っ! いやだこれっ、あぅっあっはぁあっ、も、ムリ……っ! あぁああああっ!!」
中を抉られひたすら擦られ続けると、陽琉は獅來に抵抗はしなくなった。
 ただ快楽を得て、それで終わるならそれでと思った。けれど獅來は満足することもなく、ただ陽琉を抱き続けるのだ。
「あっあっあっあっ……! んやっ! あぁっ! な、やぁ……っ、止まらな……っ! あっ、あぁあっ!」
「陽琉……陽琉……ああっ」
「あっ、あぁっ、ゃ、やだぁあ……っ! あっあっ、ダメ、ダメ、そ、そこだめ……っやめ、あぁっ!」
「気持ちいいんだよな、知ってるよ……ここがスキなんだよな……」
「あああっ……!激し……っ、あぁっ……あぁっ、あうっ、あぅーー……っ!」
「もっと欲しいってことだよな。ここ擦られるの大好きって締め付けてくるし」
「ひゃぁああっ! あぁっ、あっあっ、いやっ、だ、だめぇえ! ああ……っ、あ、あ、あ、あぁ……っ、あああぁあっ……!」
「いやも駄目も全部、気持ちが良いって中がいってる……っ」
「んぁああっ! あぁっ、あ、……いやあぁっ! やだ、やめ、やめて……っ! それ、やだ、あああっ! ぁ、あ、あっ! あぁっあ……っやめて、っぁっあぅ、はぁんっ! ん、んぁ……っあ、あたま、お、おかしく、なるぅ……っぅあっ」
「おかしくなって……もっともっとおかしくなって……沢山おかしくなったところ、全部見ててあげる」
「あぁっ、ああ、あぁ、ぃ、いい、からぁ……っ、あぁ゛あぁあっ!」
奧を抉るようにして腰を打ち付けられて、陽琉は絶頂をする。
 もうドライでイッているから射精をして終わりにはならず、ひたすら快楽が何度も押し寄せてくる。
 それに陽琉は振り回されて、完全に性器になってしまったアナルに獅來のペニスを突き入れそして抜かれることで腰を振れるほどに感じてしまっていた。
「ああぁあ……っ! や、やめ、だ、あぁ、あぁっ、ああぁっ! や、やらぁ……っ!ああ……っ、あっ、あっ、ひぅっ! ああぁっあっあっやっ、やぁ……っ、ぁん、ぁ、ふぅ……っん……っ、はふ……っは、ぁあん……っ」
「きもちいいって言ってごらん、楽になるよ……おま○こも心ももう気持ちよくてどうしようもないって言ってるよ」
「あぁ、あぁ、あぁ、はっ、はぁっ……きもち、ぃ……っあんっ! あっ、きもちっいいっあぁあ――……っ!」
 楽になると言われて楽になりたくて認めた。
 すると心がスッと楽になった。
 あり得ないと思っていたのに、思った以上に体が心との一致を喜んでいる。
 体が歓喜して、陽琉はもう取り繕うのをやめた。
「良くできた……もっと沢山気持ちよくしてやるよ……おちんぽ好きでしょ? このおちんぽが好きになってるでしょ?」
「あぅっ、ぁっあっあっあっ、やっ、おちんぽ……っ、あっ! あぁん……っ! っあ、あぁああっ! あああっ! はぁっ、はぁっ、は、ぁあん……っ! あぁああっ! あっあ、はふっ……ん、はぁあんん! んあ……っ、ああ……っら、めぇ……っ ああああああっ!」
「本当に体は正直だから、絶頂しまくりだね……もうこのおちんぽなしじゃ生きられないようにしてやる」
獅來はそこまで本気で腰を振っていなかったし、陽琉に合わせていたのか、急にピッチを上げてきた。
「あっんあっああっああっ……ああうっ、ああ……ああっああ……っ、らめっ…ああっ! んっ……あ、ああ……っああああっ、や……っ、も……あっ、あっんああ!あっ……ああー……っやあ……っ、あああっ!らめ、らめっ……!」
腰の動きは激しくなり、ペニスは根元まで突き挿入れて奥まで突き上げて、さらには抉るように中で回して誰も届いていなかった奥の方まで獅來のペニスが挿入ってくる。
「あぁ……っ! ああ……ああっ!あ!ぁあ―――ああ……っ、ああぁ……っあ……っ、んんっんぁああっ! あぁんっあんんーっ! あん! はぁああんっあぁあーっ、おちんぽっらめっ……あ゛ひっ、んっあ゛っあんっあんっあんっ」
初めての一番奥の奧、そこが開かれて陽琉はどうしようもなく快楽を得てしまった。
 頭の中が真っ白になるくらいに快楽が断続的に押し寄せてきて、陽琉はもう完全に犯されることで獅來の手管に落ちてしまった。
 もちろんこれでいい訳ではないけれど、それでも体がそれを飢えて求めていたのも事実だった。
「あ゛っあ゛あああっ! あ゛ひっ、そこっ、らめっ、あ゛ああっ、だめっしんじゃうっ、そこばっかゴリゴリしないれぇっ……! あ゛ーっ、あ゛ーっ、んっあああぁっあん、んあっ、やぁああんっあぁっ、あんっ……らめぇっ、そこやぁっ……あっ、ああぁっ!」
恋人はここまでしてくれない。むしろ最近は会ってすらくれない。
 欲求不満だった陽琉の心に獅來の乱暴な性欲が押し入ってきて、そして暴力によって降伏させてきてしまった。
 これではどう言い繕っても恋人に浮気したと言われたら、違うとは言えなかった。
「あぁっはぁっ、ああんっ! んっあぅっ……やっあぁっあぁっ、らめっ、んんっ、ひぁんっ……! あっ……あぁっあっ……お、おちんぽっでっ、おま○こぐりぐりって、あっやっ、あはぁんっ……」
「この奧、誰も挿入ってないよね、まあ、ここに挿入れちゃったら、もう陽琉は俺の物だよ……もう戻れないからね」
 そう言って獅來は結腸の中までペニスの先を挿入れ、陽琉の奧の奧を犯した。
「あああぁ、あぁ、ん……あひぃっ、ああーっ、おま○こ、もう、やぁっ…ああっ…! あぁんっ……、あぁ、ああっあぁんっ! ぁっ、らめぇ……あぁんっあぁああんっ、もっやらぁっ、いっちゃう、おちんぽっやらっいくっやらっあああんっあああんっあああんっ!」
奥に入ってくる感覚で陽琉は絶頂をしてしまった。
 それは本当に獅來の言う通り、二度と以前のセックスで満足できるはずもないほどの快楽だった。
 ここから先の記憶は陽琉にはなくなっていく。
 もう心と記憶を切り離してしまうしか、陽琉が耐えられるわけもない快楽が与えられた時間だったからだ。
「あぁんっ、あんっ、あんんあんっんっ、あぁっ、あぁん……きもち、いい……おちんぽ、いいっあひんっ」
「うん、気持ちいいよな……ここ、気に入ってくれたんだな」
 陽琉の恋人には届かない奥。そこを獅來に抉られて気持ちよさで陽琉は何度も頷いた。
「あぁあっ……ああんっあぁっ、おっきいっおちんぽがぁっ……おま○こ、ごりごり擦ってっはあぁっ……んっあぅっ、きもちっ、いいっ……!」
陽琉が素直になって腰を振り、自分で良いところを擦り始めて、獅來はそれに笑みを浮かべている。
「陽琉は気持ちいいのが大好きだけど、こうやって犯される方が好みってことだ。優しいセックスなんて、性欲を抑制して気持ちよさも半分じゃ、そりゃ物足りないよな」
 見透かしたように言われて陽琉は頷いた。
 無理矢理体を奪われることで開かれた快楽が、ここまで今までと違うとは思わなかったのだ。
「あぁっ! あっあっあひぃっ……おちんぽっすごっあんっはぁっあぁんっあぁあっ……あっぁん……あぁあっあんっいぃっ……もっおちんぽっいいっはぁああっ……はぁっ、はぁっ……やらぁあっ、もっ、おま○こいいっあん、おちんぽっああんっあんっぁあああぁんっ」
卑猥なことを言わされているけれど、それでもその方がいつもらしくなくてよかったのもある。恋人と圧倒的に違う力で奪われていく全てが、今の陽琉には必要だった。
「きもちいいっきもちいいっおちんぽっああんっらめっらめっきもちいいところばっかっ……ああっ、すきっ好きっ、おちんぽしゅきぃっ……あ゛っあ゛っ、あっ、きもちいとこっばっかっ、ゴリゴリされてっんっあっあああんっああ……すきっおちんぽっ……すきっああ……きもちいいっああんっおま○こゴリゴリされて……ああんっいいっ」
「陽琉がこのおちんぽを気に入ってくれて嬉しいよ。でももっと味わって、これを見たらどうしようもなくセックスがしたくなるくらいに、このおちんぽに惚れて……」
 そうなのだ。別に陽琉は獅來のことをどうこう思っているわけではない。
 ただこの獅來のペニスによって堕とされただけなのだ。
 そうこのペニスに惚れてしまっただけなのだ。
 陽琉はその考えに至って素直に嬌声を上げ続ける。
 けれどそれは記憶の奥の時間になり、現実に帰った時は覚えてはいないことだった。
「おちんぽっきもちいいっああ……いいっおちんぽっ……おちんぽっああんっきもちいいっああんっあっあ゛っ激しぃっ……ん゛ああんっあ゛っあっあひっ……あ゛っあっあんあんあんっ」
「ああ、陽琉、いいよ……奧がうねって」
「ああっすごいっおちんぽっすごい……ああんっきもちいいっああんっあああんっあああっ! あ゛あああっ……あぁっあっいいっ、きもちぃっ、、おちんぽ、大きくて、おま〇この奥まで届いてるっあああっあぁっあっあっ」
「そうだよ、おま○この奧まで犯せるのは俺のおちんぽだけだ……もっと好きになって」
「ああ……おおきいっおちんぽっきもちいいああんったあんっあああんっ……きもちいいっああんっふあああっ……んっあっ、あんっ……おま〇こ、おちんぽで、気持ちよくなってるっ……ああっあっあんっあぁあんっ」
「もっともっと犯してあげる。ここに引きこもるのに沢山用意したんだ。犯し尽くしてあげるからね。陽琉、俺の陽琉……」
狂気に満ちた台詞で陽琉を犯す宣言を続け、実際に獅來は陽琉をこの部屋に三日も監禁してひたすら犯し続けた。
 陽琉はこの半分も記憶しておらず、ただ快楽だけを覚えていた。
「ひあっあっあんっあんっらめっ……あっあっああっあひっらめっ、中出しはぁっ……あっあっあんっああぁんっ、やだぁっひぃんっやだぁっあんっ、ああぁあんっ」
「沢山出されるのが好きだよね。もっともっと奧に出すよ」
「あっああっやあぁっ……あ゛っああっ……あ゛ひっああっらめっ、あんっあ゛ああっ……ひっ、あ゛っ、らめっ……あ゛っうぁあっ、おちんぽっおおきくてすきっ…あっああっ……ふあんっああっ!」
 最後には自ら獅來のペニスに跨がって腰を振り、快楽を貪るだけ貪った。
 その貪欲さだけは覚えているくらいに、ただ飢えを渇かすためにひたすら陽琉は獅來に犯され続けた。
「ああっあんっあんっあぁあっやっ、ぁあ……あああぁーっ、やぁっ、ひっ、ふぁっ、あんっあんっ、ぁんっ! やぁんっ、いぃっはぁっ、あっふぅっあんっ、んーっいくいくっいくぅぅぅううう――――――!!」
 陽琉が絶頂する時に獅來が精液を中出しするのは、もう三日目には合わせることができるくらいに二人は体を馴染ませた。
それでも獅來の性欲は収まることはなく、勃起を続ける獅來のペニスに陽琉も音を上げた。
「はあぁ……ひ、はぁ、あっ、ああんっ! あぁっ、もう、むりっ……あんっあ、あぁっ……はあんっ」
そう言う陽琉を獅來はまだまだ犯し続け、気付いたら三日を過ぎていた。
 そして三日目の夜になってやっと獅來は陽琉の体を綺麗にして、服を着せて部屋の外に出してくれた。
 その時の陽琉の感想は、服を着ていることに違和感を覚えるほど裸だったことだ。
 別れ際に獅來は陽琉にキスをした。
 けれどそれに陽琉は抵抗せずにキスを受けた。
 もう曝け出せるものは全部曝け出した。隠すことも抵抗する意味もきっとない。
 だけどそれに応じるようなキスは絶対に陽琉は返さなかった。

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