Humansystem
7
章吾はしっかりと嘉那を抱きしめ、嘉那の唇を貪った。
「んっ……んっ……っ……」
嘉那は嫌がらずにそれを受け、しっかりと返してくるけれど、そこで章吾は安心した。
嘉那はキスは上手くはない。つまりキスをする相手がいなかったことを意味する。
セックスはそれなりにオナニーでどうとでもなるし、感度も上げられるが、キスだけは一人で練習は無理だ。
「はぁっ……はぁっ……はぁっはっ……あっ……」
散々深いキスをし、すっかり息の仕方が分からない嘉那の顔中にキスをした。
「あっ……あっ……っ、んあっ!」
「嘉那、全部見せてくれ……」
そう言いながら、章吾は嘉那の服を弄り、ソファに嘉那を押し倒す。
章吾は嘉那のワイシャツを開き、柔らかな下着の上から嘉那の乳首を掴む。
「あっ、あっ、あひっ、あんっあっあっ、あんっ、あんあっっ、ん゛あっんっあぁんっ……、ちくび、だめっ、あっいっ……ひぁっあっ、んっあん」
ガクガクと身体を震わせる嘉那の乳首を章吾は指で弄り、さらに下着を捲り上げて、乳首を唇で吸った。
「はあぁっあんっ……ちくび、乳首らめぇなのっ……あっ、あっ、あっあぁんっ……ちくび、らめっ……っんっ、あっ、あひっ、んああっ」
ビクついた嘉那が身体をくねらせるのを押さえながら、章吾は嘉那の乳首を捏ね回し、吸って噛んでやる。
「ふああぁっ……やらっ、ちくびっあんっ、んっあっんっあっああぁあんあっひぁっ、んっあっんっ、あぁあっ」
しつこいほどに繰り返し、完全に嘉那の乳首は勃起し、固くなっている。それをまた虐めるように執拗に舐めて指で転がした。
「やぁっ……もうらめっ、乳首やらっ……んっふああっ……あっあんっ、あんっあっあぁんっ……、や、あっ、あっ……そんなっああんっひあっらめっ、ああああああっ!」
乳首だけを攻めてやってやると、嘉那はそれだけで絶頂をした。
「あっ、あ、あっ、っく……ぅ」
「嘉那、可愛い。乳首だけで射精できるんだ?」
「あっ、ん、んん……きもちよかった……っ」
そう言いながらも嘉那はしっかりと章吾の股間を見た。
章吾も嘉那の身体を弄っているだけでペニスがゆるりと勃起し始めている。
それに気付いた嘉那は微笑みを浮かべて、章吾をソファに押し倒して章吾の股間に顔を埋める。
すぐに嘉那は章吾のベルトやチャックを外してしまい、下着からペニスを取り出した。
「はぁっ、はぁっ……ぁう……ん、ん…おおきい……おちんぽっああっ…」
黒々として立派なペニスを見ると、嘉那は恍惚な顔をする。
嘉那はすりっと章吾のペニスに頬を寄せてから、ペニスを口に含んだ。
「んっ、ん、……んむっんっ、んっ……ぁっ、すごい、おっきぃ……、んんっ」
「んっ……ああ、いいぞ」
しっかりと咥え込んで先まで舌でなぞって舐め、唇で扱くようにしてしっかりとフェラチオをする嘉那。慣れてはいないけれど、一生懸命にペニスを咥えているのを見ると、本当に愛おしさが増す。
「んんっ……! んっ、むぅっ、んっ、ぅんっ、んっ」
一生懸命な嘉那の頭を章吾は撫でてやり、耳に指を入れたりして撫で回す。
「んっ……んんっ……んーっ……んぅ、んっんっ、ふっ、んっ……」
触られるだけでも嘉那は感じるようで、ビクビクと身体を震わせながらフェラチオを続けていく。
「ふぅっ……んっ、んん! んうっ……、んっふぅ……」
勃起が完全になったところで、章吾は嘉那の口からペニスを抜いた。
「あっ、まだ……あ……っ」
嘉那をソファから抱え上げた章吾は、ベッドの方に移動をした。
ベッドに嘉那を押しつけてから、嘉那のアナルを指で大きく弄る。
「あひっああっいいっ、あぁんっきもちいっ、あっあんっあんっ」
章吾は ベッドサイドに置いていたテーブルからローションを取り出して、たっぷりと縫ってから二本の指で中を大きく開いた。
嘉那は痛がってはおらず、むしろ気持ちよさそうに身体をくねらせている。
「あっあっあっあんっあんっ……やっあひっうっああーっあっああっ……んっ、ふっ、あっ、んっんっ……はぁっ、んぅっ……」
腰が跳ねているけれど、嘉那はそれで気持ちよくなりながらも、もっと気持ちが良いことを知っているから、それを章吾に催促した。
「章吾さんのおっきいおちんぽ、ぼくのいやらしいおま○こにっ、はぁっ、挿れてくださぃっ。挿れて、いっぱい、なかこすって、ぐりぐりってしてぇっ」
「……嘉那、可愛いことを言うと止まらなくなるぞ?」
嘉那の淫乱な様相を見るのは一年ぶりで、章吾はその時の熱を思い出す。
妖艶な子だと思っていたが、それ以上に章吾だけにメロメロになっていく嘉那を愛さずにはいられなかった。
「はぁっ止まらないで……はぁっ……もっ、やらぁっ……おま○こ、あちゅぃのぉ……ぁん……あぁんっ……、あんっ、はぁん……はぁんっ、ほしぃっ、章吾さんのおちんぽ、僕のおま○こに挿れてっ……」
「挿入てやるよ」
そう言うと章吾は嘉那の足を大きく広げてから持ち上げて腰を上げてから、ゆっくりと嘉那のアナルにペニスを挿入した。
「あああっ……おち○ぽ硬っ……あっあああぁっ……らめ、らめっ…おち○ぽは……んっひっやっ……あっ……章吾さんのおち〇ぽはっああん入ってくる……ん゛っ……」
「ああ、嘉那の中は気持ちが良いな……はあ、ずっとここに入りたかった」
「ん゛っああああっ……あっ、あ゛ぁぁっ……奥までおちんぽ挿ってくる……ああんっん゛っあああああ~っ……ん゛っあっあっ」
みっちりと奥まで這い込んでしまうと、嘉那は挿入されたペニスがしっかりと入っているのを見るために身体を起こしている。
「はああっ……あっあっ、入ってる、はぁっひああっ、章吾さんの……全部っ……あっああっ……嬉しい……ああっ」
そんな嘉那の顔にキスをして章吾は笑う。
「喜んで貰えて光栄だ、動いてもいいかい?」
そう確認を取りながらも、章吾はゆっくりと身体を動かし始めてしまう。
「やっ……あっあうっ……だめっ、あっんんっひああぁっ! あんっ、やっ、あっぁあっあんっ」
嘉那は挿入を繰り返しているところをしっかりと見て、顔を赤らめながらも嬌声を上げ始める。
「あぁんっ、あっひあっあっらめっ……あうっんっふっあっあっ……んっはぁっ、んっ、あっあんっ……」
ローションを使っているのでスムーズに挿入がされ、それで奥までしっかりとペニスが突き入れられるためか、嘉那は気持ちよさで身を捩らせている。
「あっあんっあんっ、ああっ、らめっおま○こっ、ぐりぐりされてぇっ、きもちいいよぉっ!!」
あまりの気持ちよさなのか、嘉那は自らも腰を振り始めて、快楽を貪り始める。
「あぁーっ、いくっ、章吾さんのおちんぽでいくっ! ひぃあああんっ、いっちゃうよぉっ! あっはぁあんっ! ああ、章吾さんにおま○こされてっいっちゃうっああんあんあんっ!」
入れられてそう時間も経ってないけれど、嘉那は挿入されただけでも達しそうなほどに感じている。
たった十回ほどで嘉那は射精して絶頂をした。
「はぁ……あん、んあっ、やぁああんっあぁっ、あんっ……やぁっあっ、ああぁっ!」
「まだ終わりじゃないよ、嘉那」
そう言いながら章吾は嘉那の身体をベッドに押し倒して、挿入を速めた。
「やっ、あぁっそんっ……はぁっ、ああんっ! んっあぅっ……やっあぁっあぁっ、らめっ、んんっ、ひぁんっ……! あっ……あぁっあっ……お、おちんぽっでっ、おま○こぐりぐりって、あっやっ、あはぁんっ……」
「嘉那、それでいい、もっと感じて……」
「あああぁ、あぁ、ん……あひぃっ、ああーっ、おま○こ、ん゛あっあっあんっあんっあんっ…ひっあっおち〇ぽっ、いい、気持ちがいいっあ゛っんあああああっ」
「嘉那は浅いのも好きなんだな」
「あぁあんっらめぇっ、やさしいのっ…気持ちよすぎてっ、ひあっあ゛っあっあぁんっ」
入り口辺りを高速で出し入れしていくと、嘉那の嬌声が高くなる。どうやらどこを弄られても気持ちが良くなれるようで、そのまま浅くを繰り返した後に、奥深くまで突き入れると嘉那の身体がガクガクと震える。
「ああああぁんっ! ああぁっ、あんっあんっ、ふぁっ、あぁんっ……、あぁ、ああっあぁんっ! ぁっ、らめぇ……あぁんっあああぁーっ!」
深く突き挿入てから奥ばかりを突いて、さらに奥まで入れるように腰を動かすと、嘉那は身体を反って痙攣しながら絶頂をした。
「あぁああんっ、いっちゃう、おちんぽっでっいくっやらっあああんっあああんっあああんっ!」
嘉那はドライで絶頂をしてしまい、長く身体が痙攣をしていて、収まることがない。章吾はそのまま挿入を続け、長いストロークでゆっくりと嘉那を突き上げた。
「あぁんっ、あんっ、あんんあんっんっ、あぁっ、あぁん……きもち、い……おちんぽ、いいっあひんっ」
絶頂を何回かすると、嘉那はもう完全に蕩けてしまい、自らも腰を振って快楽を貪っている。
「あぁあっ……あぁっ、章吾さんのおっきいっおちんぽがぁっ……僕のおま○こ、ごりごり擦ってっはあぁっ……んっあぅっ、きもちっ、いいっ……!」
章吾は嘉那を膝の上に乗せ、そのまま抱えて挿入を繰り返す。
嘉那は自分の身体の重さでさらに深いところに章吾のペニスが入り込んでしまい、章吾にしがみついて快楽に耐えている。
「あぁっ! あっあっあひぃっ……おちんぽっすごっあんっはぁっあぁんっあぁあっ……あっぁん……あぁあっあんっいぃっ……もっおちんぽっらめぇえはぁああっ……はぁっ、はぁっ……やらぁあっ、もっ、おま○こらめぇっあん、おちんぽっああんっあんっぁあああぁんっ」
「嘉那、中に出していい?」
「ひぁんっ! あぁっ、くださいぃっ、せいえき、おれのっおま○こにぃっああぁっあっもういくっ、おちんぽ精液きちゃうっ! んんっ、あんっあんっぁあんっあああああぁっ!!」
「でるっ」
嘉那が必死に中出しを望んだので、章吾はそのまま嘉那の中に出した。
嘉那はそれを受け入れて、精液を感じながら絶頂をした。
「ああああぁぁっ……あひっ、いっ……あっ、んっ……せいえきでてるっはぁっはぁっ……はぁっ……はぁっ……あはんっ」
嘉那の全てをここで章吾は手に入れたと思った。
嘉那はしっかりと章吾に抱きついて、章吾の首筋にしっかりとキスマークを残す。
「章吾さんは、僕のものです……大好き」
嘉那がそう言い、章吾もそれに柔らかい笑みを浮かべる。
「そうだよ、俺は嘉那のものだよ……愛しているよ、俺の可愛い恋人」
章吾がそう言い返してやると、嘉那は本当に嬉しそうに微笑んだ。
それは今までに嘉那が微笑んだ何よりも可愛く、そして綺麗な微笑みだった。
嘉那がやっと寝たところで章吾はベッドから抜け出した。
身体が熱かったのもあり、嘉那を先に綺麗にしてから自分はシャワーを浴びた。
この家に来て、嘉那とちゃんと結ばれて、嘉那がありのままの章吾が好きでいてくれることが本当に嬉しかった。
誰かを好きになるなんてことはないと思っていたけれど、郁夫によってその人は大事に育てられた。
こんなことは言いたくはないけれど、嘉那がここにいてくれることは奇跡だった。
辛い思いをしてしまっていただろう。
両親に復讐はできて、嘉那は過去から解き放たれたはずだ。
だからここから新しい生活が始まるのだと思うと、章吾は感慨深かった。
そう思いながら嘉那の部屋に戻ると、嘉那のベッドの近くに誰かが立っている。
電気を慌てて付けると、そこにはフードを被った男がいた。
「……っ!」
その男がナイフを手にしているのが見えた。
章吾は叫ぶことができずに、ナイフを振り下ろしている男の前に飛び出した。
章吾と男がぶつかり合い、ガタリと大きな音が鳴る。
章吾は脇腹が急激に熱くなりながらでも、フードを被った男の頭を掴み、床に叩き付けた。
「くそがあぁ、させるかぁっ!」
章吾の怒号と大きな振動がベッドに伝わり、嘉那が驚いて目を覚ました。
「……なに……ん……? 章吾さん?」
嘉那の目の前には章吾がベッドに凭れたままでいて、そして右手にはフードを被った誰かを掴んで離さないでいる。
嘉那が慌ててベッドを下りると、バスローブ姿の章吾の腹が血で真っ赤になっている。そしてナイフが刺さったままになっていた。
「しょ、章吾さんっ!」
「……嘉那……警察を、早くっ!」
章吾が叫んで嘉那は慌てて部屋の電話で警察を呼ぶ。そして執事の石井を呼んだ。
「お願い……章吾さんが死んじゃう……っ!」
嘉那が泣きながら執事を呼び、その様子から異変を察知した執事がコックの飯島などを連れて部屋にやってきて状況を把握して対処を始める。
章吾が掴んでいるフードの男を、飯島が受け持って縛り上げる。そしてフードを外してみると嘉那の弟である悠人であった。
やっぱりただでは終わらなかったようだった。
嘉那が元凶だと思っている悠人は嘉那を殺せば終わると思ったのかもしれない。けれど、彼が暮らしてきた環境が如何に異常であったのか知ったはずなのに、悠人は兄である嘉那を殺すことで解決を図るところが実に実親にそっくりだった。
嘉那は怪我一つしていないことが、章吾の最初のホッとした時だった。
「ご主人様……傷は少し深いです……ナイフを抜くと危険ですので動かさないように横に」
そう執事が言うので痛いけれどナイフは刺したままで床に寝かされる。
執事は救急車をもう一度呼び、状況を説明する。深くナイフが刺さっていること、一刻も早く手術が必要なこと、その病院の手配であった。
嘉那は触ると危ないと思ったのか、章吾の顔の近くで泣き顔で章吾の頬を触っている。
「お願い、死なないで……章吾さん」
そういう嘉那の悲しんでいる顔がだんだんと章吾の目から見えなくなる。
死ぬのかもしれない、章吾がそう思うほどに手足が寒くなっている。
口の中も乾き、声はもう出なかった。
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