Word Leaf 野分

5

 休暇が終わってからは悟琉は創作に打ち込んだ。
 その間はセックスがお預けだったものだから、悟琉の性欲はどんどん堪ってしまったけれど、作品を脱稿すればしてもらえると分かって、執筆速度があがった。
 一ヶ月で一作分を書き上げてしまい、またそれが凄く良かったので、読ませて貰ったという倉永からは。
「どういう魔法を使ったんですか……すごい、このシリーズはまた大人気になりますよ」
 というお墨付きを貰った。
 そしてご褒美のセックスは一日中続き、悟琉は大輝に抱かれるために喜んで体を差し出した。
「ああっんっ、いいっきもちいいっ……あっあ゛あぁぁっ……あああっあああっあ゛っあ゛っ」
「ああ、いいよ、悟琉……悟琉の大好きなペニスだ」
「あぁっ大輝のおち○ぽのことしか考えられなくなっちゃう……あっんっああっあっあ―――!!」
「そうしたら官能小説家にでもなりますか?」
「やらっああああぁんっ! ああぁっ、あんっあんっ、ひっあああぁっ、あっあっぁんっ! ふぁっ、あ゛ひぃっ……ん゛っあっあ゛っ……おち〇ぽっきもちいいっおくっ、ひっ、あっやああっあっあっあんっあっ」
「この更に奥が気持ちがいいんだね……もっと奥まで楽しめるにはちょっと時間かかるけど、今日はこれくらいでいい?」
「ふあぁっんっおま○こっ……あっああっんっきもちいいっ……ああっらめっ、おま○こっあひっ……おかしくなるっあっい゛っあっあっあんっあんっあんっあぁんっ!」
既に脱稿したときのハイテンションな気持ちのままでのセックスは、それこそ填まりそうで怖かったけれど、それはそれで気持ちがいいので悟琉は自分の快楽は認めることにした。
「あひっああっいくっいくっやぁっ……んあ゛っひっああぁんっ!」
 悟琉は脱稿すれば、一日中セックスをして貰えると知ったからか、毎月一本の本を書き上げるようにあった。
 予定では十巻の予定だったがそれをたった十ヶ月で書き上げてしまったのだ。
 それらはすべて性欲のためであるが、ただ書き上げるだけではなく、シリーズとして面白すぎる創作ができているのだ。
「悟琉凄い……あの作品がこんなに生まれ変わるとは思わなかったよ。とても素敵だ」
そう言いながらお尻を突き出している悟琉のアナルに大輝はペニスを突き入れてくる。
 その大輝のペニスにただただ悟琉は驚喜した。
「あ゛ああっ、おち○ぽあひっ、い゛っあ゛っ、ああっひっあ゛っ、あ゛っあああああぁぁっ……!」
「今日は奥までしっかりと犯してあげるよ……シリーズも完結してるしね」
当初は年に二冊の発売で五年ほど続ける予定が、既に全部書き終わった状態で宣伝が出来るのはかなり出版社としては有効的だ。
 それを悟琉が分かってやっているわけではないが、暫く快楽に溺れても悟琉は一生困らない印税が入ってくるだろう。
「そんな、あはんっおち○ぽ動かしたら……っあ゛っ、ひっ、あっ、あぁあんっあひっ……、い、いいっうあ゛っ、あんっ、あんっ、あっ、あっ、あっ、あんっ」
それにしても悟琉の体はどんどん作り替えられているかのように、大輝の思うがままに変えられている。その心地よさは、段々と深くなり、抱いているのに抱かれていると錯覚するほどに、悟琉の淫らなところが沢山見られた。
 それがまた大輝を強く悟琉に執着させてしまい、悟琉は他の出版社からの本を出すことはなかった。
「あ゛~~っ……、ひっあ゛っ、ああぁっ…、あっ、おち○ぽ、らめえぇっ……あああぁっひあっ……おま○こがっいいっあ゛っ、あ゛っ、ああああーっ……」
「悟琉、ああ、いいね気持ちがいい」
「あああっ……、ひっあ゛っ、あっあ゛あっ……、あ゛ひっ、いっいいっ、あああっひぃっ、あ゛っ、あんあんあんあんあんっ! きもち、いい、んああっ」
キッチンで食事の用意をしようとしたところで悟琉が脱稿したと言うものだから、そこで悟琉が盛り始めたため、納めるためにキッチンで二人はセックスを始めた。
 後ろから悟琉を突き上げ、そして抉るようにペニスを突き立てる。
 それで悟琉が喘いでくれて二人は深く繋がれた。
「あ゛ああ~……っ、い゛いっ、、きもちいっ、おち○ぽすごいっ、あ゛っ、あっ、もっらめぇっ、気持ちよすぎる、おちんぽいいっ……あひっ、頭へんになるっ……、あっ、ああぁ~っ……」
「もっとおかしくなっていいよ……もっと俺に依存して……」
「あーっあっいいっそこぉっぁっそこ、もっとっもっと、あっあっおま○こ突いてっ、あっぁっおかひくなるぅううぁっん!」
「悟琉可愛いね……腰も振っていやらしい。もっと振ってごらん」
「あっあっ壊れう……っぁん、おま○こっぐちゃぐちゃ、壊れるぅうう! ぁんっふぁあっあああっ! あっ! あんっもっと、もっとぉぉお……!」
 悟琉はもう大輝なしでは生きてはいけないほどに、セックスに溺れた。

 大輝は家をほぼ空けた状態で悟琉の家に越してきて、一緒に住み始めた。
編集者と作家が一緒に住むのはどうかと考えたけれど、悟琉がそれを何よりも望んで実行に移してしまったのだ。
 悟琉の家は一年で築いた印税で外へ出なくてもいいくらいに大きな家を建てた。
 中央に大きな庭を造り、周りは塀で囲んで誰にも見られないようにした。
 悟琉がそんな家を作ったのは、そのまま自分の世界に閉じこもりたかったからだ。
 けれど、その世界に大輝を入れたくなってしまった。
 大輝が承諾する前に、もう決定事項であるというように書斎の隣に大きな部屋を用意してそこを仕事部屋にし、さらには二階に大輝の部屋を用意した。
 もちろん越してくる来ないは大輝に任せたけれど、大輝は。
「さすがに地下の本は運べないから、あの家は売れないけど、維持するだけならそこまでかからないし、遠くもないからあのままでいいかと思って」
 大事な家だから売る気はなかったし、もしものために保険で残しておくのはありだ。
 それには悟琉は反対できなかったし、それでも大輝が悟琉のところに越してきてくれたのは大歓迎だった。
 だから、仕事の時間をしっかりと作り、朝九時から五時くらいまでを完全に仕事に当て、大輝は出社して片付ける仕事をしっかりと熟してから悟琉の家に帰ってくる。
 けれど、玄関開けてたった数秒で二人は盛りだしてしまうほどに、セックスに溺れていた。
「あ゛あああっあ゛っあっあんっおちんぽハメられて、おま○こガンガンされるの気持ちよすぎっ…あ゛っんあああっ……ん゛っあ゛っおちんぽ、ハメハメ気持ちがいいっ…あ゛っあんあっ」
「ああ、悟琉、たまんない……相変わらず最高だっ」
「ん゛ああっあっあっあひっあぇっああああっ…やっ、あっ、もっとゆっくりっ、ん゛あっんああんっあ゛ひっあ゛っあんっあんっふぁあっ、おま〇こ、ひぁっあっいいっ、おちんぽよすぎてっ気持ちがいいっああんっ」
気持ちが急ぎすぎて、二人は盛り上がってしまう。
 そうなると中庭などで盛り上がり、外を気にしないで雨の中で楽しんだりと好きなところでセックスに興じた。
「ん゛あっあんっあぅうっ、んっあっあ゛っそんなっあ゛っ、いいっ、おちんぽ、いいところあたってる、おま○こ気持ちがいい、あっあ゛あぁぁぁっひあああっ、あ゛っあっあひっああっあっあ゛っんああんっ」
二人は二人だけの世界で盛り上がり、空を見ながら青姦じみたこともした。
「あ゛あああっ待って、今はっああ゛っあああっ、んっ、ひっあ゛っむりっ、あ゛っあああっん゛っあっあっあんっあああああぁんっ」
とてつもない快楽に溺れていても、きちんと朝には大輝がリセットをしてくれる。溺れるだけ溺れても、大輝はなんとかしてくれるからこそ、悟琉は快楽に自由に溺れられた。
「あ゛っあっあひっ…大輝、あああっ…いい、んっ…あっああっあ゛っあぁっ…きもちいいっああっ、んっふぁっあ゛っあっあっあんっあぁんっ…ひっあっあっあっ、あっ、あぁーっ」
「悟琉……たまんない……もっともっと欲しい」
「んっあっあ゛っ大輝、それっいいっ、あっあ゛っあああっああっ…あ゛っあっあっひっあひっあっ…あああっ…あ゛あぁっ……」
中出しをして貰い、感じて感じてそして疲れ切るまで大輝は付き合ってくれる。
 そうしないと一人で生きてきた悟琉は寂しさでどうにかなるのだろう。
 大輝が寂しいと感じたように、悟琉も寂しさを感じていた。
 二人が抱き合うのはその寂しさを埋めるためでもあった。
「んああああっ! あひっあ゛っあ゛ああっ…ひっあ゛、大輝っ、…んっああぁっ…ぅあっあ゛っあ゛あああっ…あああぁっ……んっ、あああぁあっ…い、い゛っ…んっあああぁんっ」
「この奥ももっと感じられるようになってきたね」
「あああぁっ……あっ…あ゛っんあっああぁっ…あひっあひっんあっあぁあぁぁあっ…まって、抜いてってっ…あ゛っ……っ」
結腸辺りまで亀頭を挿れ、そこを開くようにして突き上げられると悟琉は頭の中が真っ白になって溶けていくのを感じる。
「あ゛っんっはあぁっ…ん゛あっ…ああぁあっ……あ゛っあぁっなんで、なんでち〇ぽっ、気持ちいいの…はぁあっんっああんっ」
「どこに出して欲しい、悟琉~」
「あぁんっすごいっ……あっあんっあぁん……おちんぽもっとちょうらいっあああっあぁあんっ、おちんぽの精液、おま○こに精液、中出ししてほしいっ……!」
「この奥でいいんだよね? この先に中出しでいいんだよね?」
「あ゛っんっああっやっそこはっああっああぁぁああっあああん゛あっあっあんっあんっあんっ…ひっあっおち〇ぽっ、いい、気持ちがいいっあ゛っんあああああっ」
想像だけで絶頂してしまう悟琉であるが、そのまま痙攣する体を大輝は犯し続ける。
 もうドライオーガズムまで覚えてしまったから、快楽に浸りながらまた快楽を押しつけられてそれに悶えることになる。
「あぁあんっ奥、気持ちよすぎてっ、ひあっあ゛っあっあぁんっああああぁんっ! ああぁっ、あんっあんっ、ふぁっ、らめえええぇっ」
 パンパンと突き上げられて、体が揺れる。
 四つん這いでそれを受け、後ろから深く突き上げられて悟琉は絶叫する。
「ああぁんっ、あんっ、んっ、はふぅっ、いいっ、いいのぉっ、おちんぽ精液奥にほしいのっ、もうらめっ、あああっあぁっ! や、あ……んぁっあぁんっ……ふぁっ、ああんああっ、んっふ、ぁんっ」
「奥に出していい?」
「あああぁーっ! あ、あんっあんあぁんっ! いいよっいいっ、いいよぉっはああぁあんっ! あっはあっはぁっあぁんっ……あっあ゛ああっ……おま○こ犯して精液中出しして!」
「遠慮なく……中出し精液でイッてっ」
「い゛いっあっああっはぁあっあっおま○こに、精液中出しきたっ……いくっいくっあっあっあああんっ!」
悟琉はその精液を受け止めながら絶頂した。
悟琉は体中を開発されて、大輝に触られるだけで快楽にすぐ火が付くほどになっていった。


 三浦悟琉の新作が発売されたのは、前作から八ヶ月後。
 最大のヒット作の前作には及ばないのはシリーズであることから予想はされていたけれど、結果としては大ヒットになった。
 すぐに映画化の企画が持ち上がり、二作目が二ヶ月後に出たことからシリーズとしては最大のヒットになった。
 映画は海外で作られてファンタジーとしてはきちんと最期まで作られる契約になっているらしい。これはファンタジー大作としては異例のことだったようだ。
 とはいえ、まだまだそれらは先のことで、とにかく今は悟琉の三作目の発売日だった。
 悟琉と大輝は両思いになってから一年半ほどが過ぎた。
 大輝が悟琉の担当編集になって丸二年。
 三浦悟琉と言えば約束されたヒットメーカーと言われるほどになり、全ての作品が映像化されている最も売れている作家になっていた。
 けれど、その地位も安泰ではない。
 その後を追随するように新人も育ってきている。
 倉永が編集をしている作家も、相乗効果で売れていて、出版社の特徴であるSFファンタジー系の作品が売れている。
 だからその追い上げに負けないように、悟琉は更に作品を書き続ける。
 大輝の担当としての腕も確実にしていくには、悟琉がいい作品を書いて売るしかない。
 そのために大輝は悟琉の側にいてくれて、さらには沢山の愛をくれる。
 その愛に甘え、悟琉はやっと穏やかな日々を迎えることになった。
 二年ぶりに直接会った倉永には。
「三浦先生、とても穏やかになりましたね。とても幸せそうでよかった。作品も凄く面白くてわくわくしてます。次の四作目も待ちきれません」
 倉永は相変わらず悟琉の作品のファンで、やっぱりファンとして褒めてくれる。編集としてもう口を出すことはしないけれど、ファンとしては感想を言ってくれた。
そんな倉永と別れてからパーティーには途中まで参加し、挨拶も終わったのですぐにタクシーで家に帰った。
 珍しく三浦がパーティーに参加したのは倉永に会いたかったのもある。
 そう言うと大輝は渋々とパーティーに連れて行ってくれたけれど、それでも倉永と比べられている上に、悟琉が気にするから余計に嫉妬している風である。
「もう、この先は倉永さんのこと、あんまり口にしないでくれ。あの人にだけは叶わないって、嫉妬してしまうから」
 家に帰ってきてソファに座ったとたん、大輝が悟琉の前に跪いてそう言い出したから、悟琉は焦った。
 そこまで大輝が気にしているとは思ってもいなかったことで、本気で嫉妬していると白状するとも思っていなかった。
 大輝はプライドは高い方で、自分から折れたり弱みを見せたりすることはなかったけれど、ただ悟琉にはずっと素直だったことを思い出す。
「うん、ごめんね。今回で一応僕からの義務は果たしたなって思ったんだ。倉永さんのしてくれた功績を越えるものを大輝と出せたんだって、それが言いたかったんだ」
 悟琉がそう言うと大輝はそれに微笑んだ。
「ずっと俺の作家先生でいてくれ……」
 それは大輝が悟琉のことを夢見て、編集者になってくれたお陰で今の関係が出来ている。
「うん、僕はずっと大輝と一緒に作品を作っていくよ。ずっと死ぬまで、ずっと大輝と一緒にいる。だから、大輝ありがとう。就職を出版社に決めてくれて、そして僕の担当までなってくれて……本当にありがとう」
 ここにいられるのは、ずっと最初に大輝に見せた小説から始まっている。
 大輝があんなに感動して続きを読みたいと言ってくれたからこそ、今ここで作家を続けられている。
 辛いこともあったけれど、大輝がどこかで読んでくれているかもしれないと思って書いてきた。
 それは報われたのだ。
 悟琉の言葉に大輝は感動したように、涙を見せた。
「あ、あ、大輝……」
「ああ、ごめん、泣くとは思わなかったな……でも嬉しい、ありがとう」
 そう言って、大輝は悟琉を抱きしめた。
 そんな大輝を抱きしめ返して悟琉は思うのだ。
「ずっと大好きだったよ、僕の大輝」
 その悟琉の優しい言葉は大輝の中に大きな愛と共に染み込んでいったのだった。

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