Word Leaf 野分

4

 ベッドに押し倒された悟琉は、恥ずかしいと少し抵抗をしたけれど、それは無駄だった。
 性欲ダダ漏れの様相をした大輝を止める手段を悟琉は持ち合わせていなかった。
「あぁあ……っ!」
あっという間に服を剥ぎ取られて、下着までも乱暴に脱がされた。
 フーフーッとイキを吐きながら、大輝は興奮を抑えきれない上に、何か怒っているのが分かる。
「ん……は、んんぅ……っ大輝……おちついて、逃げはしないから……」
そう言うと噛みつくようなキスをされた。
 誰かにこんな風に求められたことはなかったけれど、怒りながらは嫌だなと思って悟琉が言うと、噛みつくようなキスよりも柔らかいキスに変わって大輝が言った。
「悟琉を誰かが抱いたかと思うと心が煮えくりかえってんだ……俺だけの悟琉だと思ってきたのに……」
「ああんっ……はぁんっ……んふんぅ……っ あのね……ちょっと勘違いをしているようだけどさ……僕、一応、攻める方でやってみただけで、何か違うなって思ったっていう話でね……」
悟琉がそう言うと、急に大輝がテーブルからローションを取り出してから、それを指にたっぷりと付けて悟琉のアナルに指を挿れてみてから言うのだ。
「あ、ああっあぁっ!」
「ここに誰も入ってない? 本当に?」
「あっぁ、あんんっ……! ほんとだってばっひゃっ! あぁっ! あぁっや、やめっ……!」
指一本をアナルに出し挿れし始めて、悟琉は焦る。
 確かにそこに挿れることは知っているし、見たこともある。
 だが、あんなに大きな大輝のペニスが挿入るのかどうかまでははっきり言って分からないのだ。
「はふっ……は、ぁん……っ、や、ああ……っ、大輝ぃああっん……っ」
「本当に誰も挿入ってない? 俺が初めて?」
「あ……っ、そうだよ……だから、はぁっ、はぁ……っ、指、だめ、……だめぇ……あああんっ」
大輝は興奮したように繰り返して、大輝以外が指を挿れたこともないことを確認してくる。それは大輝にとっては大事なことなのだろうと悟琉は思った。
「じゃ、じゃあ、僕を抱くのは初めて? 違うでしょ、大輝は高校からモテたって聞いていたから、きっと誰かを抱いたよね……そういうことだよ、僕の過去を聞くことは」
そう悟琉が言うと大輝はその辺はすっと目を反らした。
 経験はあるのだろう。それくらい当然だ。健康な男児なら誰でもセックスの経験はしているはずだ。
 けれど大輝は気まずそうにした理由は違っていた。
「俺は一度も、その抱いた誰かを好きになったことはない。いつでも悟琉の変わりだった……変わりでしかなかった」
「大輝……はんっ! あぁっん、はっ! は、ぁん! ぁ、ぁ、ぁっ」
大輝はそう言うと余計に指を突き挿れて悟琉のアナルを犯した。
 その指はいいところを擦り上げるように動かされて、悟琉はそれに翻弄される。
「や、ぁ、あっ! や、め、……っだ、あ、ぁ、あっあっあっ!」
「ああ、ここ気持ちがいいんだ?」
「いや、だ……っ! いく、ゃだぁああっ! ひゃっあぁああ――っ!!」
大輝の指であっという間に絶頂をさせられた悟琉は、ペニスから精液を吹き出していた。それはドロリとした精液で、暫く出していない濃さをしていた。
「一人エッチもしないわけ?」
「だって……忙しかったから……してなくて……」
 ふうふうっと深い息をしながら悟琉はそう答える。
 つまり作家になってからは誰かと経験をしてこなかったことを意味していた。
 特に倉永と創作を進めだした時は、創作ができるそのまま出版されるという喜びから、性的なことは全部創作する力に吸われていたと思うと悟琉は言う。
「ああ、そういうのはあるな。でも興奮した時はセックスも悪くはない。息抜きみたいにするのもありだ。よく興奮状態のミュージシャンとか、コンサートの後になるとセックスしたくなるほど興奮するとか言うからな」
「それは、分かるかも。完成した時にどう興奮を収めていいのか分からないんだよね……」
ふふっと悟琉が笑うと大輝はさらに興奮したように悟琉の乳首に吸い付いた。
「ふあぁっんっちくびっ……あっああっんっいいっ……あっあっ」
舌でこね回して唇で吸い、音を立てて夢中で吸った。
「やっ、あっあっ、ああーーっ! やぁっ、ちくびすっちゃ、らめぇっ、あっ、あっ、あぁあんっ……」
乳首だけでも感じてしまい、悟琉は追い上げられた。
「いっ、やだぁっ、いくっ、あんっ、ちくびでいっちゃうっ……! あぁっ、あっあっあああんっ!!」
乳首を執拗に舐められて絶頂し、感じた悟琉は体を痙攣させている。
 それでも大輝は執拗に悟琉の乳首を舐めて吸った。
「あぁんっ……ちくび、もっやだぁっ……あっ、あっひあぁっんっ、あぁんっ」
片方の乳首を指で捏ねて、さらには押しつぶすように指で引っ掻いてくる。
「あんっ! だめっ、だめっ……ちくびっコリコリしちゃ、はぁんっ、んっ、あんっ」
「悟琉は乳首を弄ってオナニーはするんだな」
「あんっあっ、いわないでっやらっちくびっ、きもちい……、あっ、ぁん……ぁっ、あっあっ、んっ、いい、あんっ」
さすがにオナニーをしないわけもなく、一人で乳首を弄ってオナニーをする悟琉を思い浮かべた大輝は、それにすら興奮をした。
「あぁっ、ああ、ひぁ、ああっ……! ゆび、ああんっちくびっあぁ、あんっあんっ!」
アナルに挿れたままの指をさらに動かし、乳首を舌で舐め続ける。
 それを執拗に繰り返すと、悟琉は素直にその快楽を受け入れた。
「ああっ! あっ、ああ、あ、だ、だめっゆびっんああ……っあ、あ、あ……っ」
 決して否定されることなく、悟琉は大輝を受け入れる。
 それは昔から変わることがない悟琉のいいところだった。
 大輝は悟琉から否定されたことはただの一度もなかったのだ。
「んぁ、ぁふっ、は、はぁっ、はぁんっあぁっ! ぁひっ、ひぃん……っ! らめっああんっ!」
「そろそろここに、俺を受け入れて……」
 アナルに挿れた指を引き抜いてから、大輝は悟琉の中に挿入るために勃起したペニスを押し当てた。
 それは既に先走りが出始めて、それを悟琉のアナルに押し当てている。いやらしい腰つきで少しずつ挿入っている。
「ああんっ……あっ! そんなの、はいらない……ああ、らめっ……ああっ、んぁあっ……、ぁっあっ、あっ、あっ」
「挿入るよ、悟琉、受け入れて……俺を受け入れて」
 そう必死に抱きしめて大輝が悟琉に言う。
 悟琉はそれを聞いて、大輝を拒否できなかった。
 いつでも悟琉にとって大輝は大事な存在で、作家を続けられたのもあの時の大輝の輝いた笑顔があるからだ。それが忘れられなくて、作家を目指したのだ。
「あっあ゛っん゛っあっああ、凶悪おちんぽっらめぇっ……ひああ゛っあんっあぁんっ」
「いい台詞だ……悟琉……ほらもう半分挿入ってるよ、その凶悪おちんぽが」
「あっあっ……やらぁ……ぬいて、はぁ、ぬい……んぁあっ」
「締め付けているから抜けないよ……ほらもう全部挿入ってしまった」
「あんっ……やらぁっ……おま○こ、んんっ、らめぇっ……あっふぅっ」
悟琉は漫画で見たまんまのことを口にした。
 どう表現していいのかさすがに官能は通ってきてないので分からない。率直にエロ漫画のようなことを口走ったけれど、それで大輝を不快にさせてはいないようだった。
「やぁあ……まって……っあぁっ、あっあっはぁっはぁっ……んっ……あっやぁっ」
「もう我慢はできないよ」
「あああっ……おくはっ……やぁっ、あっあっ、そこっ……、ぁひっ、あーっ……」
 息が詰まってしまい悟琉が悶えると、中に収まった大輝はそのままで悟琉の乳首を弄り始めた。
「あっあんっ……もっ、ちくびやらぁっ! はぁっ、あっぅ、ぐりぐり、しないでっ、んっ、いぁっああ、らめっへんに……っ、へんになっちゃうからっ……」
「悟琉は乳首を吸われるのが好きなんだな……吸ったままで動いたらどうなるやら」
「あぁっ、だめ……っ、はぁっ、あっ、ああああああぁーっ……」
とんでもなく感じたままで腰を動かされ、悟琉は悶えながら嬌声を上げた。
「ひっ、あーっ……らめっ……はっああぁんっ! いぃっ……うぁっあっ、あぁーっ!」
大輝とセックスをすることになるとは思わなかったけれど、それでも気持ちがいいことに変わりがない。
「あぅっ、ぁっあっあっあっ、やっ、おちんぽ……っ、あああ……っ!」
大輝は悟琉の中で感じながら腰を強く振った。
「あっ! あぁん……っ! 大輝っあ、あぁああっ! あああっ! きもちいいっ……っ!」
「俺も気持ちがいいよ……悟琉……」
「あ゛ああんっああっ!! ああああっあっぁっあっ、いいっ、大輝のおちんぽっきもちいいよぉっ……、あああぁんっ」
ゴリゴリと奥まで突き上げられて、悟琉は嬌声を上げた。
 初めてで痛みを感じないまま、大輝にされるがままで快楽を得てしまったのは、きっと大輝が愛撫に時間を割いてくれたからだ。
「あっあっあひぃっ! あっあぁっ、あひぃっ……ああっ……、あぁっあっぁんっあーっ……はっあぁっ、あっああぁっあひぃっ! あんっ……あっあっあああぁぅっあっんっはぁっぁああっ」
アナルを奥まで突き挿れるペニスによがることになるとは、悟琉も思わなかったけれど、それでも感じてしまうから声も止まらない。とてつもないほど感じて、快楽に身を委ねた。
「あぁっあっ、あんぅっ……、や、あぁっあーっ……ひっ、ああっ、あぁあんっんっんっ……はぁっぁ、あぅんっ大輝、すご、いっ……ひゃぁっあっはぁっ、あぅんっ!」
「悟琉も中がうねってきて、すごいぞ……こんなの堪らない……っ」
「あああっ……あああっ、ああぁんっ……ああっ! あっいいぃ大輝っ、あっ、あぁんっ! あぅっあっあんっいいっ、きもちよくておかしくなりそうっんっ、ひああぁっいいよぉっ」
「ここをされるともっと気持ちよくなれるよ……ほらほらっ」
「あっあんっあんっ、もうっ、大輝、らめっぐりぐりされてぇっ、きもちいいよぉっ!!」
「そろそろイケそう? 悟琉イッて」
「あぁーっ、いくっ、おちんぽでいくっ! ひぃあああんっ、いっちゃうよぉっ! あっはぁあんっ! ああ、おま○こされてっいっちゃうっああんあんあんっ!」
追い上げられて悟琉は絶頂をし、それに合わせて大輝が精液を中出しした。
「あ、あ、あ、……ああっ……」
 絶頂してもまだ快楽が去っていかず、悟琉はもっと大輝を求めた。
「はぁ……あん、んあっ、大輝、もっと。ああんっあぁっ、あんっ……もっとちょうらい……きもちいいのっ……あっ、ああぁっ!」
「悟琉、勃起が収まらないよ……もっといいだろう……」
「あっ、あぁっそんっ……はぁっ、ああんっ! んっあぅっ……やっあぁっあぁっ、んんっ、ひぁんっ……! あっ……あぁっあっ……お、おちんぽっでっ、おま○こぐりぐりって、あっあっ、ああぁんっ……」
「ここばっかりしたら気持ちよくて堪らないよね……」
「あああぁ、あぁ、ん……大輝っあひぃっ、ああーっ、おま○こ、きもちいいっあぁんっ……、あぁ、ああっあぁんっ! あぁっ、いい……あぁんっあああぁーっ!」
「もっとだよ、狂って、俺に狂って……悟琉……好きだよ」
「あぁああんっ、もっ大輝っ、またいっちゃう、おちんぽっでっいくっやらっあああんっあああんっあああんっ!」
それによってまた絶頂をさせられた悟琉は、それでもまだまだ快楽が欲しかった。
大好きな大輝にしてもらうだけで、堪らなく気持ちがいい。
 もっとして欲しいと悟琉は自ら大輝のペニスに跨がった。
「あぁあっああんっ……もっとっ……頭おかしくなっちゃうっくらいに……、おま〇こ、馬鹿になっちゃうくらいにっあああっ……大輝のおちんぽっ奥まで填めてああっ……あっ、あああぁっ……おちんぽハメるのはきもちいいっ……ああんっいいっいいっああああっ!」
「俺のことが好きと言ってくれればいくらでもあげるよ」
大輝がそう言い動かないでいると、悟琉はそれに困ったような表情をしてから、腰を自分で振りながら必死に大輝のことを好きだと叫んだ。
「すき、大輝大好き……僕のおま○こにいっぱい精液出して……ああ、おま○こいいのっああっ……ああんっ……大輝のおちんぽでいっぱい気持ちいいことして……んっあっあああっああっああっんっああっんあっあっあっああっ!」
「よくできましたっ」
 そういうと大輝は起き上がり、悟琉を四つん這いにして後ろから突き上げて腰を振った。その力強さに悟琉は歓喜した。
「あ゛あっ……んっあっ、あ゛っ、あっあっあっあああっ! んあっん……あっあああっ……あんっあっああっああっんあっあっはあっんっあっ、ああっあぁんっ」
嬌声を上げて押し寄せてくる快楽に悟琉は身を委ねた。
 もう悟琉は大輝以外に抱かれるのは嫌だったし、これ以上に愛してくれるのは大輝だけだと分かった。
「大輝、いいっああんっおま○こっいいっきもちいいっああんっああ……ああんっ……ああんああいいっ」
「俺も気持ちがいいよ……悟琉可愛い……もっと欲しがって」
「あ゛あっいいっ、らめっあ゛あっ、らめっ、おま○こゴリゴリしてるっ……ひっあっ、あんあんあんあんあんっおまんこ……ああっゴリゴリしてっ……ああんっおちんぽっきもちいいっああんっ……ああんっ」
「中で出していい、悟琉中出しするよ……」
「はぁっ……あっ、なかっ……ん、いいっ、精液中に出してっ、あっあっあんっ、中に、精液出していいっ……俺のおま〇こでイってっ……おち○ぽから精液出して、中出ししてっあ、あっあっあああああっ」
「ああ、中出ししてあげるから、悟琉、もっと求めて俺だけを」
「あ゛ああっ……あっ、あ゛っ、らめっらめええっ、あ゛あああぁっあ゛っい゛っ、あっんっ、いくっあ゛あ゛っあっらめっあ゛っんっ、あっ、あぁっ、いくっ、いっちゃうっ……あぁあああん!」
中出しをされて悟琉はそれだけで絶頂をした。
 気持ちよく喘ぎ、さらには中に暖かく広がる精液にホッとするほどだった。
出し終わってからはさらに中に擦りつけるようにして大輝は腰を振り、その行動でまたペニスが勃起し始めた。
「いい……ああんっおちんぽっいい……ああんっああっ……きもちいいっああんっ……ああんっおま○こっああんっいいっ」
「このまま抱き合って時間が過ぎればいいね……」
「あ゛あぁああっ、あっ、やああっあっあんっあっあ゛ああぁっ……すきっおちんぽすきぃっ……おま○こっハメハメされて、いいっきもちいいっおちんぽっああんっらめっらめっきもちいいところばっかっ……ああんっらめっ」
「もっともっとだ、出しても出しても勃起が収まらない……もっと悟琉を抱きたいよ」
「ああっ、すきっ大輝、好きっもっとしてっ……あ゛っあ゛っ、あっ、きもちいとこっ、ゴリゴリされてっんっあっあああんああ……すきっ大輝のおちんぽっ……すきっああ……きもちいいっああんっおま○こゴリゴリされて……ああんっいいっ」
 二人はそのまま抱き合い続け、悟琉の休養中はずっとベッドで過ごすほどにセックスに狂っていった。

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