Echo

7

 結局、一週間かけて全てのDVDをチェックした。
 中身はほぼセックスシーンだったけれど、時々誤魔化すためか最初の二十分くらいは普通の映像が入っている。
 それには父親である清春と清秋の他愛ない日常が納められている。
 それはまるで今、斐都と清秋の間にある緩やかな時間であることを知った。
 清秋はそれを求めていて、そうなるように兄のように努めていたことが分かった。
 けれどそれは年を取ったであろう清秋が落ち着いたからそうしたかっただけで、斐都はそれ以上を望んでいる。
 全ての清春の行動を見た。
 表情を似せるようにセックスをしている時以外の顔や表情や仕草も全部コピーをした。
 例えば、考え事をすると口に手を当ててしまうことや、すぐに清秋の肩を擦るなど、些細な行動は全部覚えた。そしてそれを習慣化した。
 斐都は何度も何度もDVDの中の清春の痴態を眺め、そしてオナニー中はそう言うように反応するようにオナニーを繰り返した。
『あひっ……あっ、あっ、もうっ、らめぇっ……ああっ……ああぁっ……はぁっはぁっ……ああぁっ』
清春のされるようなことを感じてオナニーをする。
 もう休みに入ってから、斐都は日中はオナニーばかりしている。
「ひああぁっ……あっ、あっああぁっ……んっ、あっああいいっ、あぁっ……」
 アナルにバイブを突き挿れて中で蠢くので感じる。
 とうとう通販でバイブを買い込み、ストッパーも買い込んでアナルを拡張した。
 最初はそこまで大きくなかったバイブもディルドもだんだんと極太になった。
『やああっ……ひっあ゛っあっおま〇こっ……おま〇こへんっ……んっおち○ぽ硬いのっ……おま○この中が、おち○ぽがこすれてぅっ……おま○こゴリゴリされてっ……んっああああぁんっ』
「あ゛あああぁんっ……大きいおち○ぽでおま○こっあああんっ……あんあんあんあんっあひっい゛っあっあ゛っあああっ」
 もう斐都はDVDによって洗脳されているようにどうしてもあの清秋のペニスを突っ込んで欲しいと思うようになった。
「ん゛っんんっ……叔父さんのおちんぽ、こんなに大きいのかな……ああっ……い゛っ、あ゛ああっ、ん゛っ、ひっ……あっあんっああ……ああぁんっ」 
 ディルドを口に咥えてそれを舌で扱きながら、バイブを道具で固定をする。SMで使われるような専用のパンツを穿いてバイブに常に奥を抉って貰う。
 中イキをできるようになって、乳首もニップルクリップで摘まんで、一人居間で悶える。精液の先走りが垂れまくっているが、射精はしないで絶頂をする。
 だんだんと空イキをしやすくなって、乳首ですら絶頂寸前までイクほどだ。
「はああっんっ、ああっ……あっあ゛あぁぁっ……あああっ……あぁっあ゛っあ゛っ」
 その絶頂の仕方はまさに清春のように絶頂をして、蕩ける顔もそっくりに見えた。
 もう斐都は清秋以外の誰かに抱かれるのは嫌だと思った。
 だって、こんなに愛して貰えるのだ。
 
 とうとう、斐都は完全に壊れた。
 DVDを見続けることで、おかしくなってしまったのだ。

 その日、斐都は寝ている清秋の部屋に全裸で潜り込んだ。
 清秋は寝ていたけれど、それは斐都が食事に睡眠薬を盛ったからだ。
 一時期、眠れない時に友人に貰ったもので、結局怖いので使わなかったけれど、たった一錠で清秋ほどの大きな大人でも眠りについて起きない。
「はあ、叔父さん……清秋さん……」
 すぐに斐都は清秋のパンツを脱がし、下着も?ぎ取るように脱がせた。
 そこにはまだ勃起していないけれど大きなペニスが見えた。
「ああ、素敵……」
 斐都は清秋の股にしゃがみ込んですぐにそのペニスを口に咥えた。
「んぐぅ……っん、んっ、んぁ……ぁくっん、ぶちゅ……っくち、むちゅっ」
 初めてフェラチオをした。
 結城はそういうのは嫌がるのでしたことはなかったから、感覚的に分からないけれど、ディルドを舐めた時のようにしっかりと清秋のペニスを舌で舐めて、口で咥えた。
「んんーっ! んぐっぶ、くちゅ……ぺちゃっぐちゅ、んぁあん……っ」
ジュルジュルと音を立てていると次第に清秋のペニスが勃起をし始めた。
「んっ、んっ……ぁっ、すごい、おっきぃ……、んんっ」
堪らなく美味しいと思えるくらいに感じて、先走りもしっかりと吸って清秋のペニスを堪能した。
 これが清春の中に挿入って、縦横無尽に犯していたものなのだ。
 そう思ったら余計に興奮をした。
「んんっ……! んっ、むぅっ、んっ、ぅんっ、んっ」
清秋のペニスを吸い上げながら、斐都はアナルに入れていたプラグを抜いた。
 そこにはたっぷりとローションを入れて慣らしておいたので、すでにグジュグジュになっているが、勃起した清秋のペニスにすぐに斐都は跨がった。
亀頭をアナルに当てて、ゆっくりと腰を下ろした。
「あああっ……おち○ぽ硬っ……あっあああぁっ……らめ、らめっ…おち○ぽは……んっひっやっ……あっ……おち〇ぽはっああん挿ってくる……ん゛っ……」
久しぶりに感じる男のペニス。しかも生で挿入ているからかとんでもなく感じた。そして拡張していたけれどそれでもぎりぎりの大きさで、何とか亀頭が挿入り込んだら、一気に奥まで清秋のペニスを突き挿れていった。
「ん゛っああああっ……あっ、あ゛ぁぁっ……おちんぽ挿ってくる……ああんっん゛っあああああ~っ……ん゛っあっあひぃっ」
完全に奥まで突き入れたら、あり得ないところまでペニスが挿入っているのが分かった。
「あっ!あ……!ああ!あぁ――!! あ!あ……!ああー……っ! あああああっふぁ……あ……、あ―――!!」
結城では届かなかった場所まで挿入り込んでくる清秋のペニスに、脳天まで快楽が突き抜けるほどに斐都は感じた。
「あああんっ!ああっ! あっ! ああぁっ……!!」
とんでもなく気持ちがいいペニスに出会えた喜びで体が震えて嬌声が漏れた。
「はあぁあんっ! おま○こいい……っ、ああ……! おちんぽ気持ちがいい――……っ……!」
完全に根元まで挿入り込んでしまったら、斐都はやっとこれで清春と同じになれたと思った。
 望んでいた自分、まさにこれが望んでいたことだった。
 清秋とセックスをすることが斐都がここ最近願っていた夢だった。
「ああっ、ふうっ、は……っ、あはぁっはぁっ、ああ……ああああ……っあは……あっ、あっ、あふぅ……っ」
しっかりと勃起しているペニスを中で感じて、斐都は腰を振って中で清秋の熱さを感じた。
「あ゛ああんっああっ!! ああああっあっぁっあっ、いいっ、おちんぽっきもちいいよぉっ……、あああぁんっ」
夢にまで見たものを直に感じて、熱さや硬さに驚き、そして腰の動きは止まらない。
「ああぁっ……はぁんっ……あっあっあひぃっ! あっあぁっ、あひぃっ……、これらめっああっ、あーっ……」
 とんでもなく感じて腰を振り続け必死に清秋の精液を欲しがって腰を動かした。
それは激しい動きだったせいで清秋が目を覚ましてしまった。
「うう……なんだ、これは……」
清秋が目を覚まし驚いている。
「ふあっ……あっいっああっ……おま○こっだめっ……あんっんんっ……らめっあああっ! あ゛っあ゛っうっひぃっあっあんっあああっ……!」
「あ、斐都……ああっだめだ……ああ、体が……重い」
 清秋は驚きながらも身動きが取れないので、斐都にされるがままだった。
 斐都は清秋の上で腰を振り、乱れながら叫んだ。
「あぁっやぁっ、ハメてるっ、叔父さんのおちんぽでズボズボされて、おま○こ変になっちゃうっあっあっあんっ」
清秋はそれに驚いているけれど、その予兆があったことは分かっていた。
 斐都も自分が清秋に求めているものがはっきりと父親と同じものであると思えた。父親は嫌がっている振りをして、脅されているように見せかけて清秋を独占していた。
 清秋は決して裏切らなかったのに、清春は裏切ると思ったのだろうか。そして死んだのだろうか。
 それでもその関係はいつか破綻しただろうし、麻理子も許しはしなかったかもしれない。
 けれどその死によって清秋は解放され、麻理子もまた捕らわれていたものから抜け出したのかもしれない。
 だが、斐都はそんな清秋を好きになっている。
 そして逃したくはない。父親のように考えることができないのだ。
「ああ、斐都、斐都……ああっ腰が……」
 淫らに乱れる子供を見て、清春を思い出したのか清秋が腰を振り始めた。
「あ゛あぅっ……ひっああぁっはぁっあっあ゛っあ゛っあひっあぁっ、あんっあんっ」
「くそっ……ああ、だめだ……ああ、斐都……」
 そう言いながらでも段々とクスリが抜けているのか、清秋の腰が蠢き始めた。
 だんだんと強く腰を振り始め、下から強引に斐都を突き上げてきた。
「あぁっひっあ゛っあ゛っあぁあっあんっあっ……あんっ……あぁんあ゛あっ、もっとゆっくり……っあっんあひっあっはぁっあっあっああぁんっ……あんっあんっあんっ」
「ああ、無理だ……斐都、ああなんていやらしい子なんだ……ああ」
「いいっ……、あつくて、硬いおちんぽ、んぁっ……きもちぃ……あっ、あぁんっ!」
「気持ちがいい……斐都、俺は気持ちがいい、ああ駄目だ」
「あーっ、いいから父さんのように……してっあぁっあっあっあんっ、ああっ……ごりごりしてもっとっ……はぁっ、いぁあんっ」
「斐都……あれを見たんだな……っ」
「あっ、みた、見たのっひっふぁっ、い゛ぃっ……お願い、同じようにしてっあっぁんっあひゃああっ! ああいいっ……あっあんっ、あんっそこっ……んっ叔父さんもっとっあああんっ!」
斐都が正直にそう言うと、清秋はやっと理解したのか、もう辞めろとは言わなかった。
 正常な判断ができないのか、それとも性欲に溺れたのかは分からない。
 クスリが抜けてドンドン腰使いが荒くなり始めて、それに斐都は翻弄された。
「あっいいっ……ひあっあっあんっああっんっああぁんっ! んゃあぁっ、あっやあっ、あんっ、あぁっあぁっひっぃいっ……あっはぁっあっあっ!」
「斐都……ああ、出てしまう……ああっ!」
 そう言うと清秋は耐えきれずに精液を斐都の中に中出しをした。
「あっひぁっ……っもっいっちゃう、あっあぁんっ、せーえき、きたっあっひあっらって、ぁっ……ああぁあっ、ふあっぁっ! あんっ! あんっ!」
斐都は始めてアナルで熱い精液を受け止めて、それによって絶頂をした。
「あっ、あっああんっ!」
体を痙攣させて絶頂をしてしまうと、清秋の上に倒れてしまった。
 これで全部終わりだと、斐都はそう思った。
 しかし事態は斐都の思惑とは違う方へと進み始めた。
「いけない子だ、斐都。そんなにいやらしい子になっているとは思わなかったよ。兄さんのように、淫乱でどうしようもないところはそっくりだ。これはもう俺が躾けてやらないといけない……」
 清秋はそう言うと起き上がり、そして斐都をベッドに押し倒すとそそり立つペニスを一旦抜いた後に、一気にまたアナルに突き挿れてきたのだ。
「あああぁっあっあんっあんっ、らめっらめぇっ……あっあっ、おくっあああっ! そこまでっ、あんっあっあんっ!」
一気に突き挿入れた後は腰を振り始める。
 その力強さはさっきまでクスリが効いていたとは思えないほどであったけれど、効き目が薄かったのか清秋は完全に力を取り戻していた。
「いけない子だ。淫乱な子だ、どうしょうもないんだ。このペニスが欲しくて夜這いだなんて、本当に淫乱でどうしようもない。兄さんそっくりで俺は嬉しいよ」
そう言った清秋はもう保護者の顔をしていなかった。
 野獣その物の、斐都を獲物と認識したような鋭い眼光で見つめ、斐都のあらゆる物を暴こうとしている、そういう目をしていた。
「あぁんっおちんぽっああんっあっ……っんっああぁっあああ゛あっあ゛っ、おち○ぽっあああああああっあ゛あっあぁっん゛っ、ふぅっ、あっやっ、おくっ……んあっ」
腰使いも結城の物とは比べものにならないほどに激しく、そして力強かった。それはDVDで見た時と同じ、いやそれ以上の力強さとテクニックで完全に斐都を堕としにきている腰使いだった。
「ん゛あああっあっあ゛っうあっひっんんっあああぁあんっ!! あ゛っひっあっあぁっ、も、らめっっ……おおきいおち○ぽでっおま○こ壊れるっ……やらあああんっ!!」
「壊れやしないよ……あのDVDを見ながらどうせオナニーをしていたんだろう? ならこのペニスの大きさも分かっていたはずだ。準備していたなら大丈夫、奥までしっかり俺専用に作りあげてやるからな」
「やああっあ゛っひっん゛っああっあ゛っまたっい゛っ……いぐっんっやああああぁっあ゛あああっああっ、もっ、おま○こっやめっ……おち○ぽでイクっあ゛っああぁぁっ」
斐都は全身で感じてアナルだけで絶頂をさせられた。
 激しく突き上げられてたったの二十回くらい腰を振られただけで、脳天を突き抜けるほどの快楽が襲ってきた。
ドライオーガズムで達しているのに、清秋はそんな斐都を押さえつけてまだ腰を振り続けている。
「ああああっ……あひっ、イクの止まらないっ……頭変になるっ、おま○こっ…もうらめっしないれぇっ……あんっあんっあああっ……」
「まだ始まったばかりじゃないか、兄さんのようになりたいんだろう? 大丈夫、時間をかけてゆっくりと斐都を犯してあげるからね」
「らめっ……ああっ……おちんぽっ…あ゛っひっらめっらめえっあ゛っあああああっん゛あああっ……ひっ、あっ、お願いっおち○ぽ、も、らめっ……んあぁあ゛あああああっ」
「この奥が良さそうにしていたな、ほら前立腺、ここなんだろう?」
清秋は的確にそこを当ててきて、強引に亀頭をぶつけてくる。
「ん゛っああっ……ああひっ……い゛っ、あ゛ああっ……らめっ、ん゛っ、ひっ……あっあんっああああぁんっ」
それでまた簡単に斐都は清秋にイカされる。
 その絶頂中でもまったく清秋は腰を止めずに、さらにはもっと奥をこじ開け始めたのだ。
「ああああっ……やめっ、ああっそこっ、おま○こ奥っだめっあっああんっだめっ当たってぅっ! 硬いおち○ぽで突かないでぇっ! あひっい゛っんあああっ」
そこは結城でさえ届かない、結腸だった。
 その結腸に先を入れ、そこで精液をいきなり中出ししてきた。
「あ゛あああっ……ああっ、んっひっらめぇっ……これ以上っあ゛っおくっ精液がっ……もっとおま○この奥にはいっちゃうっ……ひっあ゛っあああああっ」
中出しをされるだけで斐都はたま絶頂をした。
 そんな状態でも清秋のペニスは勃起をしたままで、また奥まで挿入り込んで刷り上げてくる。
「はああっんっ、やっ……あっあ゛あぁぁっ……あああっ……らめぇっおま○こになるのっ……やぁっあ゛っあ゛っ」
「俺のおま○こになりたかったんだろう。このペニスが欲しかったんだろう?」
「やあぁっおち○ぽのことしか考えられなくなっちゃうっ、そんなのっやらっ……あっんっああっ」
「いいんだよ、もう。斐都、俺の専用ま○こになれ、これから兄さんのように可愛がってあげるよ……そうして欲しかったんだよな。大丈夫だよ、してあげるから」
「ああぁんっ……やっ、あっあんっあんあんあんあんっひっああっんっあっあ゛っ」
どう言っても斐都は清秋から解放されることはなかった。
 清秋は明け方まで散々斐都を犯したあと、寝かせてはくれたけれど、起きたらまた斐都を犯し、そして疲れて寝て起きたらまた犯してきた。
「ああっ……あ゛っひっんっああっぁっそんなのっあっあ゛っああぁっあぁぁっ……」
完全にセックス漬けにされ、斐都はだんだんともうこれでいいんだと思うようになっていった。
 その方が幸せであったし、望んでいたことだったと思ったのだ。
 父さんのようにして欲しいと願ったことが叶っている。
「あ゛あああ~っ……ん゛っひっ、いっ、あっあんっふああっ……らめぇえっ……おま〇こっ、おま〇こもうっしないれぇっ……頭っおかしくなるっ、んっ、おま○こが……ああんっ気持ちよすぎてだめっあっあああっ」
「大丈夫だ、斐都。全部俺に任せろ。これからはずっと斐都だけを愛してあげるよ」
「ひぁっあ゛っおま○こ気持ちいいっああんっ、あっあっあ゛っあ゛~~~っ…ひっ、ぁあああっん゛んっいやらしいおま○こにっおっきいのおち○ぽハメてぇっ……あ゛っああああああっ」
「そう、それでいいんだ」
 清秋を襲ったことで清秋の中にあった叔父という立場も、斐都は壊してしまったのだと気付いた。
 もうこれからはそういう立場ではなく、斐都は清秋の恋人扱いとなり、春休み中ずっと清秋によって体を開かれた。
 それは卒業式を病欠し、寝込んでいると言う理由さえ付けて清秋は斐都を堕としに来た。
 外部との接触が取れなくなってから一ヶ月もすると、斐都は完全に清秋の思うがままの恋人へと変わっていた。
 それが斐都が望んだ自分の姿だった。

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