The Garden of Eden

8

 雪月が国崎と上坂のことで楽しく話していると、そこに突如清瀧が姿を見せた。
「……え? 清瀧?」
 まず先に気付いた雪月が驚いていると、清瀧は雪月の腕を掴んで連れて行こうとする。「ちょっと……何? 何なの?」
 雪月は動揺してしまい、一瞬だけ抵抗した。
 するとそれを見た国崎が言った。
「君、雪月を恋人の前から連れて行くのは無粋すぎるんじゃない?」
 と言って清瀧を制止する。
 それを聞いた清瀧はギロリと国崎を睨んだ。
 その睨みを受けても国崎はまったく動じずに言うのだ。
「セックス動画が流れてびびって逃げるような、軟弱モノに雪月は渡せないよ」
 そう国崎が煽るので、清瀧は雪月の腕を掴んだままで、国崎に言った。
「これは俺のなんだよ。お前のなんかじゃない」
「へえ、脅してセックスするだけのやつが、恋人気取り? 笑える。何の繋がりもないくせに。ただのセックスフレンドであしらわれただけのくせに? 雪月はお前のコトなんてなんとも思ってないのに?」
 国崎は事情を知っているので煽ってくるのだが、清瀧は雪月がそこまで国崎に話しているとは思ってもいなかったようだ。
 それは清瀧を煽るのには十分すぎて、清瀧はとうとうキレたように国崎に言った。
「俺は、こいつを犯した男の息子だ。こいつは昔から俺らのモノで、他人が入る余地なんてないんだ。事情を知ってる程度の赤の他人が間に入っていい話じゃない」
 清瀧がそんなことを言い出したので、雪月がハッとしてそれを止める。
「……清瀧っやめろっ!」
 雪月がそう慌てると、さすがに国崎もそれを知らないことなので驚いている。
「へえ、恋人なのにこんなことも知らないのか。お前こそ、ただのセックスフレンドだろ。もう一度言う、邪魔をするな」
 清瀧がそう言うのを雪月は必死に止めようとしているのだが、それは空振りに終わる。 戦意喪失をされた国崎を見た清瀧は、雪月を連れて喫茶店を出ようとする。
 雪月はこれ以上騒ぎを大きくしたくなくて、清瀧に着いていくことになったが、振り返って国崎を見た。
 雪月が国崎を見ると、国崎はニヤニヤして笑って手を振っている。
 そして喫茶店から出るところで、上坂が驚きながらもちょっとだけ笑って、行ってこいと手を振っていた。
 雪月はそのまま外に連れ出されて、駅に向かって歩かされる。
 その途中で有信健吾が近寄ってきた。
「清瀧、無茶するなよ。話合いだ、分かってるな?」
 そう言って清瀧が無茶をしないように話しかけている。
 それに清瀧は黙っていたが、有信がもう一度同じ事を言うと。
「分かってる……悪い」
 清瀧はそう言いながらも一向に雪月の腕を放す気はなかったようだった。
 引き摺られていく雪月が有信と目が合うと、有信が言った。
「ごめんね、本当に悪かった。何かあったら、警察でも何でもいいから駆け込んで」
 そう言ってから離れていった。 
 これ以上二人の間に入っても、話はきっと有信には分からないことだらけだ。
 二人の時間に起こったことなので、有信ではきっと理解もできない。
 

歩いて行く先は、電車の駅だ。
 改札を潜ってから電車に乗った。
 清瀧は黙ったままで雪月を連れて電車で遠くまで行く。
 その先は、雪月にも予想は付いた。
 二人の育った街で案の定清瀧は下りた。
 雪月は清瀧に連れられたままでタクシーに乗せられ、清瀧の実家の近くで下ろされた。
 雪月がここにくるのは、中学を出てからは初めてだった。
 見上げた清瀧の実家は、真っ暗なままで誰かが住んでいる様子がなかった。
 雪月が聞いた噂では、清流がここにまだ住んでいると聞いた。
 遠くを見ると、雪月が住んでいた家には灯りが灯っている。
 あそこは母親がそのまま持っているはずだったけれど、どうやら売ってしまったらしい。けれど近くに性的犯罪者の加害者が住んでいる家を買うような人がいるとは思えず、なんだかおかしいと思い始めた。
 清瀧は鍵を使って実家に入る。
 雪月は入りたくはなかったけれど、清瀧は引き摺ってでも連れ込んでしまう。
「……今更なんでこんなところに?」
 確かに被害にあった家ではあるが、雪月は気まずいくらいで怖いわけではない。
 けれど、清瀧はそのまま雪月が犯され続けた、あの清流の書斎に雪月を連れて行く。
 廊下は綺麗に掃除をされていて、まだ綺麗なままである。誰かが清掃をしているようで、埃が舞ったりもしていない。
 そのまま清流の書斎に入ると、清瀧は綺麗になっているテーブルに雪月を俯せにして寝かせると言った。
「まだ、ここで犯してなかったな」
 そう言うのだ。
 それに雪月は抵抗をしようとした。
 けれど清瀧は用意していたであろう手錠を腕に素早く填め、雪月の自由を奪った。
「き、清瀧、もうこんなことをしても意味がない」
 セックスをしたって、何にも生まれない。
 しかし清瀧は雪月の服を切り裂くように、ナイフで開いてしまうと雪月の顔近くにナイフを突き立ててから言った。
「ずっと考えていたんだ。お前は俺にとって何なのかって」
「……何って……?」
「ずーっと考えてきた。だけど、今日やっと分かったよ」
「……え?」
「お前は俺のモノだ。そう、ずっと俺のモノなんだ。親父のモノじゃない。俺のモノ。誰にも渡さない。あんな赤の他人なんて、俺らの間に入ることすらできない」
「……ちがう、あの人はっ」
「恋人じゃないんだろう? セックスフレンドで、ただの棒だ。そうだろう?」
 清瀧は何か狂ったようにそう言ってくる。
 それを否定すれば何が起こるのか雪月には予想すら付かなかった。
「……あの人は、僕の恋人じゃない……バイト先の上司だ。それにあの人には恋人がちゃんといる、今日だってあの場に恋人がいた」
「……楽しそうに会話して、楽しそうに笑って。お前は、俺の前でああやって笑ったことないくせに」
 清瀧がそう言い出して、雪月は混乱した。
 そもそも雪月と清瀧はそういう関係ではない。だから楽しく談笑したり笑い合ったりなんて会話もしていない。そんな関係ではなかったはずだ。
 清瀧は雪月のパンツすらもナイフで引き裂いて、下着も裂いてしまった。
「……清瀧? ねえ、聞いて……あっやめっ!」
 清瀧は雪月のアナルに指を入れると、ローションを付けた指で何度もアナルを広げ始める。
「や……あ……っああっああっ……やだ、そこ……や……、ああうっ、ああ……ああっ……」
 アナルを広げていると思ったら、清瀧の舌がアナルに触れた。
「ああ……っ、らめっ…ああっ! んっ……あ、ああ……っああ……!」
まさかそんなことまでするとは思わず、雪月は身体を振るわせた。
 抵抗してもきっと無駄で、逃げる術がないから清瀧にされるがままでしかない雪月であるが、それでもこんな状況でも感じないわけはなく、アナルを舌で嬲られて、雪月は嬌声を上げた。
「やぁ……!だめっ……あぁっああ……っやあぁ……んふ……ぁ……あ……あああぁ!!」
 雪月の身体が跳ねると、それを押さえつけるようにして清瀧は雪月のアナルを舐めるのをやめない。舌のザラリとした感触がアナルを這い回り、中まで入り込んでくる。
「ううっ、うああ……あっ!ああぁ……っあっ、あっ、こんな……ああっ……!」
こんなことで感じてしまってはいけないと思うし、ここは自分が初めて犯された場所で、さらには最後に清流にされた状況とそっくり同じだった。
 清瀧はあの時、裏口から上がり込んで雪月と清流の関係に気付いたらしい。
 その時の衝撃は、きっと一生のトラウマであろうし、どんなことをしても雪月には償えないことだ。
「ああっああ……! あっ、あぁああぁ……っあう……っ、い、い……気持ち、いい……っ」
執拗にアナルを舐め上げられ、清瀧の舌がアナルの中で蠢き、それがどうしても気持ちが良くて、雪月は跳ねる腰を押さえつけられたまま、十分以上もアナルを弄られた。
「ああっ、や……っ、も……あっ、あっんああ!あっ……ああー……っやあ……っ、あああっ!だめ、だめ……!」
ジュルジュルと音が立って、清瀧の舌だけで雪月は絶頂をさせられた。
「あぁ……っ!やだ……ああっ!あ!ぁあ―――ああ……っ、ああぁ……っあ……っ、んんっ」
精液を吐き出し、そして身体が机の上でぐったりとしていると、清瀧はそんな雪月のアナルにペニスを突き立ててから言った。
「雪月、俺の雪月……愛してるよ……雪月」
 その言葉は、まったくと言っていいほど清流と同じだった。
 まだ清瀧が清流と雪月のことに拘り、その後をなぞって上書きをしているのだと雪月は気付いた。
 終わってはいないのだ。清瀧の復讐は。
 そう感じると、嬉しさと悲しさが同時に沸き上がった。
 けれど、身体は覚えている快楽にすぐに従順になってしまった。


「ひああぁっ……あひっ、ん゛っあっあああっ、ひあぁっ、ああああぁ……っ」
脳天を突き抜けるほどの快楽が雪月を襲い、雪月は嬌声を上げて清瀧からの仕打ちを受けた。
「んっあぁあーっ、おちんぽっだめっ……あ゛ひっ、んっあ゛っあんっあんっあんっ」
快楽を感じてそれに嬌声を上げる。それは今まで二ヶ月に及ぶ、清瀧からの調教に似た行為によって覚えさせられたセックスへの反応だ。自然と感じて、腰を振ってしまう。そんな淫乱のように雪月はなってしまった。
「あ゛っあ゛あああっ! あ゛ひっ、そこっ、らめっ、あ゛ああっ、だめっしんじゃうっ、そこばっかゴリゴリしないれぇっ……! あ゛ーっ、あ゛ーっ、んっあああぁっ……!」
絶頂はすぐに訪れて、雪月は潮を吹きながら身体を痙攣させる。それでも清瀧の腰は止まらない。本当に最初に犯された時のように強く乱暴に雪月は清瀧に突き上げられた。
「あ゛あぁーっ、あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ、んっあひっあんっうああぁっ」
「雪月、雪月、俺の雪月……」
 清瀧は狂ったようにそう言いながら雪月を穿つ。それに感じながら雪月は絶頂をする。
「あ゛ああぁっ! いぐっいくっ、イっちゃうぅっ! あ゛っ、おちんぽっ、あ゛ーっだめっあ゛ひっあんっあっああああぁっ!」
「中に、雪月の中に……ううっ」
 ビューッと清瀧が雪月の中で射精をして、精液を奥深くに叩き付けてくる。けれど挿入は止まらず、雪月は強く犯され続けた。
「あ゛ああぁっ、せいえき、おま○こに中出しっ……! ひあっあ゛うっんっあ゛っあ゛っあああぁぁっ……あ゛っ……ああっ、あ゛っあああぁっ……!? あ゛ーっ……だめっ、今はぁだめ、いってるっあ゛っあ゛っうああぁっ……!」
「雪月、もっと感じて雪月、俺を感じて……雪月、俺の雪月」
「あ゛ひっ、いいっ、あんっあんっあんっああーっいいっあ゛ーっ……あーっ……おっき、おちんぽ、いいっいぃっ……っ」
「うん、俺のが好きなんだよな、雪月。もっと感じて俺を感じて雪月」
「ああっ……ぁんんっ あっ、あっあっぁああ……ああっ、あっ、イカせ……てぇあっ……あぁんっ、そのっ、いやらし……おちんぽを……ふぅんっ、あっ、僕のおま○こをもっとおま○こにしてっあんあーっぁああ! ぁん! あ! あ! いいぃい……おちんぽっ凄いよぉおっ!」
「雪月、雪月、ずっとこうしたかった。親父のように雪月を犯したかったんだ」 
「ああんっ……らめ、おま○こ壊れちゃうっあっ、あぁっ……あああぁっ……らめ、らめ、ひっ、おま○こでいくっあっああぁーっ……」
「雪月、気持ちがいい……ああっ雪月、淫乱でいやらしい雪月、愛してるよ……雪月」
 その言葉に雪月は答える余裕はなかった。
 清瀧の行為は勢いを増していくばかりで、もはや雪月が知っている清瀧の腰の動きではない。
「あ゛あぁーっ……だめ、おま○こにまだはいって、あ゛あぁっ……、おちんぽこすれてるっ……、おま○こ、いっぱいになってる、あ゛っあんっあああぁっ……!」
セックスで殺されると思ったのは初めてだった。
 しかも最初に犯された場所で、自分を犯した男の息子に犯されて、だらしなく潮を吹きながら絶頂して、その息子のペニスによがり狂っている。
 こんなのはおかしいと思うけれど、こんなのが自分にはお似合いかもしれないと雪月は思った。
「あ゛っ、あああーっひあ゛っあっあっあんっあぁっあひっいっあああっ!」
 まるで清流に張り合うように清瀧は雪月に愛を囁く。それは本心から言っているのだろうが、雪月はまさかと思う。
「あひっ、おま○こっ、犯されてるっ……! おちんぽでごりごりされて、あぁっんっあ゛っ、いいっきもちいっ、ああぁっ、だめっ、あっ、ああぁんっ、いっちゃう、おま○こでっ、やらしいおちんぽで、おま○こ、……イかされちゃうっ……! ひああっいぐっ、おちんぽでおま○こぐりぐりされて、いくっ……あ゛っあ゛ひっうああんっ」
 絶頂している雪月を清瀧は眺めて、そして雪月の濡れた汗を手でぬぐった後に頬を撫でながら言った。
「あの時、雪月が親父に犯されているのを見て、勃起してオナニーをして抜いた……あれから、ずっと俺のおかずはあの時の雪月だ……ああ、これで一緒だ……俺は親父に勝ったんだ、雪月を手に入れた……俺の雪月……あはは」
 あの時、清瀧は雪月が犯されているのを見て、すぐに助けてくれたわけではなかったのだ。
 散々、雪月が犯されているのをこっそりと眺め、そして挙げ句勃起してオナニーもしていたというのだ。そんなことがあったとは雪月も思いもせず、驚いた顔をして清瀧を見上げる。
「ずっとこの身体に触れたかった。犯したかった、こうやってっ」
 そう清瀧は言うと、雪月を突き上げて一層激しく犯し始める。
「あ゛ああぁーっ……あひっ、あ゛っいっあ゛っんっいいっ、あああっひっああぁっ! あああぁっ……ふーっ……あっ、あっ……あ゛っ、あああーっ……あ゛っ、あ゛っ、ああぁっ……! あひっ、い゛っ、あっあ゛っあ゛っあああっ! いまっ動いたらっ……あっあ゛っあんあんあんあんっ!」
「ああ、出しても出しても止まらない……雪月、俺の雪月……淫乱で可愛い雪月」
壊れたレコードのように、清流と同じように言い始めた清瀧は、もう完全に狂っているのだ。
 それはあの時から始まっていて、何とか今まで普通に暮らせていたのは、清瀧の最後の抵抗だったのかもしれない。
 けれどそれさえも雪月が壊してしまったのかもしれない。
 たぶん、選択肢を間違えたのだ。
 あの時、呼び出されたホテルに行くべきではなかったのだ。
 そうすれば、清瀧はこんなに壊れたりしなかったはずだ。
「ああぁんっ……すごいっ、おま○こっ、あひぃっ、あ゛っうっんっ、あんっあんっあんっあんっあ゛あーっ……あひっ、んっあ゛っああっおま○こいいっ、きもちいっ……うぁっんっあっあぅっ」
「雪月、雪月っああっいいっ」
「ふあぁっあ゛っあんっセックスっすきっすきっ……! ああっい゛いっ……おちんぽきもちいっ、んっあ゛っああっあぁんっおちんぽいいっ……あひっ、いっあ゛っあーっ、ああぁあんっ、おま○こ気持ちがいいっ、らめっ、きもちいっ……おちんぽいいのっあ゛ーっ、あ゛あぁんっあ゛うっ、おちんぽ、はげしっ……いっあ゛っあんっふあぁっ」
 けれど雪月は攻め立ててくる清瀧のペニスの動きに本当され、嬌声を上げて喜んだ。
 それを清瀧がくれるのならどんなものでも雪月は受ける気でいたせいで、こんな酷い結果にも雪月の身体は反応して清瀧を煽ってしまう。
「雪月、中で出すっでるっ」
「ああぁんっ、イって、このおま○こでイってっ……っ ふあっあ゛っあんっあんっああーっひあ゛っああっいいっおちんぽはげしすぎっあ゛っひっあんっあんっあんっ……あぁっあ゛っうあああっ」
「……ううっああ、雪月……」
「はぁっ……はぁっあぁーっ……ふあっ、すごいっ……あぁっ、あ゛、あーっ……はあぁっ……んっ、あっ、あっ……」
 絶頂で朦朧としている間に、雪月は仰向けに寝かされた。
 そんな雪月に清瀧は跨がり、頭を掴んで雪月の口の中にペニスを突き挿入れた。
「んぐ、うっ、うっ、ぐぅっううっ、ぅっ、ん……っ、ふぐぅっ」
「おお、雪月の口の中、気持ちが良い……ははは、これは親父もやってなかったよな?」
 その通りで、雪月は清流のペニスをイラマチオどころかフェラチオもしていない。そういうのは望んでなかったのだろうが、清瀧はそれを知って、父親以上になろうとしている。
「んっ、んうっ、うぶっ、ぐ、ふうぅふ……っ、ふ、う、う、んぐ……っ」
雪月はしっかりと喉の奥まで犯され、イラマチオをされる。
 はっきり言って苦しいし、これはあまり好きではないからしてこなかったけれど、清瀧のペニスならば、大丈夫な気がした。
「んっ……んんっ……んーっ……んぅ、んっんっ、ふっ、んっ……」
 しっかりと雪月が喉で受け止めると、清瀧は雪月の口の中で射精をした。
「ふうう……っふ、んんっ、んんんんんっ……っ!」
 清瀧が吐き出した精液を雪月は飲み、清瀧のペニスを綺麗にするために自ら舐めた。
 それが美味しいと感じてしまい、雪月は快楽のスイッチが一段階上に入ったような気がした。
そこから清瀧は部屋中で雪月を犯した。
 清流がしたこと全てを清瀧によって上書きされていき、この部屋にはもう清瀧の思い出しかないようなくらいに狂ったように交わり合った。
「ふああぁっ……セックスいいっ……好き大好きっあーっ……ひっ、あっ、あぁあんっひあ゛っ、いいっ、あんっあんっあ゛ーっ……きもちいっ、おま○こっ、あ゛あぁっ、おちんぽでっ、犯されてるっ……あああっあっ、あっ!」
「雪月雪月、ああ、雪月、俺の雪月っ」
 どんな形でも清瀧が雪月を求めてくれるなら、雪月はそれでよかった。
もう形なんて最初からないのだ。
 出会ったときからこうなる運命だったならば、もうそれでいいと雪月は思った。
「あ゛ああぁっ……だめぇっ、セっクスっよすぎて……こわいっ、ひあっあ゛っあーっ、ああぁんっひっあ゛ああーっ……いぐっ、おま○こでっ……! ふあぁっあ゛っあああんっ! あ゛あああっ……はひっ、ああっあっうああぁっ……」
 清瀧によってもたらされる快楽は、一日中続いた。
 この屋敷には誰も住んではいないようで、いつになっても人は来なかった。
 廊下や玄関、清流でさえ遠慮した居間や、清瀧の部屋、両親の部屋など、あらゆるところで清瀧は雪月を求めた。
「あ゛あああぁんっ! あひっいっあ゛っあ゛っああああっ! ひあ……あっあーっひあ゛あっうあっあんあんあんあんあんあんあんっ! やっ、あ……っああああっ! ああっ、あっ、あっ、あっ、んあぁああっ」
雪月ははしたなく、潮を吹きながら漏らし続け、清瀧に突き上げられるだけで常に潮を吹いてしまうようになった。
「んんっ、っあああっ、あー……っんぁああっ!あーーっ、ああっ! ひぁあああ……っあっひぃ、ひいいぃい……! だめ……っ、だめぇえ……っ らめぇっ……ああっ、もうだめ、だめ、いったからぁ……!」
 また書斎に戻って、雪月は机の上で清瀧に犯された。
「ああ……っ、あう……あうううう……やぁっ、あっ、あっ、ああっ、ああっ……あぁあっ、ああああああんっ! あっ、う……っはぁ、ああっ……!」
それはあの日と同じ、鎖に繋がれて清流に犯されたようにされた。
「やぁ、あああ……っ、そんな、したらぁ……っ、ああっも、いく……っ、いくいく、いくっ、だめ、いっちゃ……ぁ、ああぁっ、ああうううぅ――っ!」
「雪月、愛してる、愛してるよ俺の雪月っ」
「あっひぃ、ひいいぃい……! だめ……っ、だめぇえ……っ らめぇっ……ああっ、もうだめ、だめ、いったからぁ……あうっ!」
「ああ、でるっ」
「ああ……っ、あう……あうううう……やぁっ、あっ、あっ、ああっ、ひぃいんっ……」
中で精液をたっぷりと出されて、雪月が気を失う寸前に見たのは、この家に来て既に丸一日が過ぎていたということだった。
「あ――――っ、う……っはぁ、ああっ……!」
「雪月、これでずっと一緒だ……雪月」
 そういう清瀧に雪月は笑いかけた。
 けれど清瀧の瞳には雪月は映っていなかった。
 それは雪月を見ていない、暗闇の瞳をしていた。

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