carry off
5
峻は真中に抱えられてマンションに逆戻りしてしまった。
フロントは何も言わずに二人を通してしまい、住人のプライバシーには口を出さない主義のようだった。
そのまま真中の部屋に戻り、玄関を入ってすぐに峻はパンツも下着もその場で脱がされてしまった。
「やっ……あっあああっ!」
抵抗するもアナルの奥でローターが暴れ回り、それが内壁のいいところに当たってしまうので峻は抵抗もできなかった。
「ほら、自分で捻り出せ」
腕を捕まれて手を使うことを禁止され、峻はアナルを自分で緩めたりしてローターを捻り出す羽目になった。
「やっ! あっ、ああんっな、はあんっは……っ、はぁ……っ、あん、ああぁ、んあぁでるっやらっでるっ!」
ローターが入り口辺りで暴れ、それが気持ちよくなってしまい峻はその場で尿を漏らしてしまった。
「ははは、漏らしたな……湊谷……いいぞ、どんどん晒せ、俺に全部晒せ」
「あ! ああん、……あっ、あぁん……っああっ! あふ、ぅ……っ」
「そうだ、全部晒してしまえ……お前の全部を見せろ」
真中はそう何度も言い、峻の痴態の全てを見たがった。
それがどんな意味を持つのか分からなかったし、真中の趣味だっただけなのか、それともそうすることで人の恥部を見たいだけなのか峻には理解できない。
けれど、ローターを捻り出すことに関しては、そうしないとどうしても辛かったのでやるしかなかった。
「んあぅ……! んああんっああっ……んぁ、ぁふっ……ん、やらっ……! ぁ、や、ああ、あんっ!」
必死にローターを捻り出すと、やっとローターは床に落ちた。
玄関先では漏らした尿の上をローターが振動しながら転がり、やがて止まった。
それを呆然と眺めていると、ワイシャツを開けられ、下着越しに峻は乳首を真中に摘ままれた。
「ああっやら……ちくびっああんっはっああっ」
少し固くなっている乳首を捻り上げられて、峻は自分では感じられない快楽を得てしまい、腰が完全に引けた。
「だめっそこ……らめちくびっ……ああんっらめなのっ……」
「昨日は可愛がってやらなかったからな、これも自分で弄ってる以上に感じるようにしてやるよ」
そう言いながら真中が峻の乳首を弄り、そして舌で舐め始めた。
「あっあっあんっあぁんっ!はぁっ……ひぁあんっ……ちくびぃ……らめぇっ……ぁんっ、あぁあああん……」
大きな音がするほど吸い上げ、片方は指で捻り上げる。
他人の手による行為に、峻は身体がまた昨日の熱を思い出してしまい、さらに敏感になっている乳首もそれを感じた。
「ああっきもちがいいっちくびっああん……ああっあっあっあっあっあっ!」
「湊谷はこっちから攻めた方が堕ちるのも早かったか?」
「ひぃあぁっ! やっ、ちくびぃっ、ぁんっあぁんっんぁああっ、んっ、んっふぅ、やっ、ああぁんっ、ちくび、舐めちゃらめっ、あんっぁあんっ」
ただでさえ醜態を晒しているのに、さらに全身で感じるほどに乳首の感触だけで峻のペニスが勃起し始めている。
「これだけ感じてたら、入れただけでいっちまうだろうな」
そう言いながら真中は峻の片足を抱え上げ、すでに勃起している真中のペニスをそのまま峻のアナルに突き挿入れた。
「あひっああっ!」
それだけで峻は頭が真っ白になりそうなほどの快楽を得てしまい、もう恥ずかしさも全て曝け出して真中を受け入れる羽目になる。
「んっああっいいっ、あぁんっきもちいっ、あっあんっあんっ」
パンパンと突き入れられて肌がぶつかる音が鳴り、玄関先でみっともなく盛る二人であるが、それは誰も見ていないから気にする必要もなかった。
峻はもうこれからは逃げられないのだろうと思った。
さっき起こった阿達との仲違いによる、絶対に以前の二人には戻れないであろう関係の変化は、もう峻に蟠りを残さない。
「はああっ……あっあっ、ん、はぁっひああっ、もっ、そこだめぇっ……あっああっ……」
真中が言う様に、峻は自分が淫乱でセックスを知ってしまった以上、阿達との手を繋いでいるだけの関係にも戻る気もなかった。けれど阿達とはセックスをしたいわけでもなかったことを思い出す。
それは恋人ごっこが好きだっただけで、阿達のことが本当に好きだったのは最初の頃だけのことであり、もう心の中では酷い話だが見下していたのかもしれない。
真中に暴かれた自分、それが本当の自分であり、自分さえ知らなかった部分なのだとだんだん思えてきたのだ。
「あっあっあっあんっあんっ……やっあひっうっああーっあっああっ……んっ、ふっ、あっ、んっんっ……はぁっ、んぅっ……」
恋人ですらない、たった一回程度話したくらいの人に犯されて、嫌なはずなのにこんなに感じて乱れている自分が玄関先にある鏡に映る。
「やっ……あっあうっ……だめっ、無理っ、あっんんっひああぁっ! あんっ、やっ、あっぁあっあんっ」
その鏡に映った自分が笑っているのが見えて、峻は少しだけホッとした。
「あぁんっ、あっひあっあっらめっ……あうっんっふっあっあっ……んっはぁっ、だめ、んっ、あっあんっ……」
どうしようもない自分がいる。
ずっと言われてきた。兄にも見下されてきた本性が現れている。
淫乱でどうしようもなく我慢のきかない、だらしないところ。きっと自堕落して行くだろうと言われた通りに、峻は堕ちるところまで堕ちていた。
ああ、そうか。
峻は気付いた。
こんな気持ちが良いことをずっとしないで三年も恋人関係をしていただなんて、本当に阿達との関係は嘘だったのだと。
真中が言うように、峻は阿達の奴隷であり、母親代わりの召使いだった。
けれど真中は、そこから解放をしてくれる人でもあり、身体を求めてくれるだけでもまだ人としてマシな方な気がした。
そこに愛や恋はなくても、欲だけは存在し、それは今の峻にはよく分かるくらいに目に見える誠実さでもあった。
「んはぁ、んっ……すごい、せんぱいっおちんぽ硬い……ああっ……ああぁっ! んっ、はっあっあっ、このおちんぽっだめっ……らめになっちゃうっあっあぁんっ」
両足を抱えられて壁に押しつけられた峻は、自ら真中に抱きついて腰を振った。
「あああぁああぁぁっ……! あっあっはあんっあぁんっあっああっ、おちんぽっ……いいっ、いいっあっあっあっああーっ」
「湊谷……やっと堕ちてきたな……ふふ、お前はこうやって壊してやるのが一番いいだろうと思っていたよ……」
手を繋ぐだけの恋人同士ならば、身体を奪えば大抵堕ちてくる。
セックスに飢えていただろうし、峻はまさにそこに飢えていた。
けれどそうでありながらも、阿達が峻の身体に興味がないせいで、ずっと一人でその熱を騙してきたのが、昨日爆破したのだろう。
時期的にもよかったし、真中の計算外は、阿達と付き合っていた事実があったことくらいだった。
「ああっ……うあ、はあっはぁ、んっ……あっ、ああああっ……ひあ゛ああっ……あっあ゛っあああっああっいいっおちんぽいいっああっん」
「お前に似合うのは痴態だ。そうだもっと見せろ。可愛がってやるから、もっと見せるんだ……湊谷、お前は俺専用のおま○こだっ狂えっ!」
「ああっだめっ、動いたらっ……あ゛っあ゛っおちんぽっあああーっひあっあっあんっ……やっ……おちんぽっはぁあっ」
「このペニスで絶頂して、狂って見せろ。お前にはそれが似合う」
真中はそう言いながらどんどん腰を動かし、峻の中を抉っては挿入を繰り返す。その動きに峻は翻弄されてどんどん快楽に堕ちていく。
「あっあんっあんっああんっあっあんっ乳首っ、乳首も触って……あんっ、舐めて、ぁっあっ」
「いいだろう、気に入ったんだな、乳首を舐められるのが」
そう言い、真中が峻の乳首を舐めて噛みながら挿入を繰り返す。
「あぁんっ気持ちいい……乳首ぺろぺろ舐められながらおち○ぽでおま○こ突かれるの、ぁあっんっ、きもちいっあっあっ」
「はは、そのまま淫乱らしく卑猥に言えばいい」
そう言いながら真中が峻の乳首を噛み、そのまま抉るように奥までペニスを突き挿入てくる。それに峻は仰け反りながらも全身で快楽を得た。
「あんっそんなにちくびっ強くしたらっいくっいっちゃうっ……ああんっおま○こっいいっああんっあっあああんっきもちいっ……乳首吸われるの好きぃ、あっひあっんっあっああっあんっああっああんっ」
パンパンツ突き上げてくるままに峻も腰を揺らし、アナルからは汁が溢れている。いつの間にか真中が射精をしたのだろうが、射精をしながらでも真中は挿入をやめない。
「あっああぁ~っ! ちくびっいいっああんっああっいいっちくびっああんっおま○こっいいっおま○こされながら乳首吸われたら……ああああああんっあ゛ああっあ゛っ!」
そのまま峻が絶頂をするも真中の動きは止まらず、乳首に真中は食らいついたままで腰を振り続けている。
「ん゛ああっ……ちくびも、擦れてっ……あっあっあひぃっあああっ、なにこれ、しゅごっ…あっひっあぁんっあっあ゛っ」
途中で放り投げた服から零れたであろうスマホが着信を告げる。
それを見ると阿達の文字が点滅している。
どうやらまだ帰り着いてない峻を訝しんだのか、それともいつもならすぐに謝りに来るのに来ない峻のことに苛立っているのか、着信は二分以上鳴り続け、やがて切れた。
「あひぃっ、らめぇっ乳首で感じてっ……びくびくしちゃう、んっ、ああっあ゛っあっ……いぃっ、おま○こと、乳首でっ、すごく感じてぅっ、こんなのっ、あっあ゛っあぁんっ」
そう言っている間にも峻のスマホは着信をまた継げ、さらにはメッセージアプリからも着信を告げる音が鳴り続けている。
そんな音が鳴っていても峻はちらりとそれを見るだけで、相手が阿達だと分かってしまうと興味を失った。
「ああっ、いくっ、おま○こでっ、いっちゃう、はぁっ、いっちゃうっ! ああんっああぁっ! あっあぁっ、んひぃっ、あぁでちゃうっ……あっあんっあんっ!」
峻は真中に絶頂をさせられて、とうとう潮を吹いた。
「はは、いいぞ。潮も噴けるのか、もっとだ湊谷。淫らに乱れて見せてくれ。こうされるのが本当はよかったんだろう?」
「うん、いいっあぁんっ……あっあっ……おま○こ、おま○こっおちんぽでずぼずぼされるの気持ちいいっああんっああん……ああっ!」
峻は素直に自分の気持ちを真中に伝える。
さっきまで憎くてどうしようもなかった相手に心まで開きかけてしまっている。
それくらいに身体の相性が良く、与えられる快楽に溺れている。
こんなものを知ったら、もうどうしようなくセックスを好きになるだけだ。
「らめっおちんぽっおおきいっ……ああんっらめっああんっきもちいいっらめっらめっ……ああんっ!」
ただ真中を好きという気持ちは一切なく、ただ快楽を与えてくれる相手という認識に変わっていく。
犯されている昨日から、分かっていたことだ。
身体の相性が良いだけで、憎らしさも消え去ってしまう瞬間があるのだ。
「あぁあんっ! あっああっ、いやっ、らめっはぁんっ……あっいいっあぁんっおま○こっいいっああんっいいっきもちっ……いいっあああんっらめっ……ああんっいいっ……あっあっああっあっあっああっんっあっ」
またスマホが鳴っている。
遠くに聞こえる音は、もう峻の関心を惹かない。
「あんっあんっ、あああぁーーっ! ……ひあっうぁあっ……あっあ゛っあぁああ……っ、おま○こ、すごっあぁっ」
峻には、今はこの真中のペニスだけでよかった。
それで奥を抉られることで得られる快楽の方が阿達とどうにかなる未来よりも重要だった。
きっとどっちを選んでも峻にとっては地獄だ。
なら気持ちが良い方を選んだ方が、きっと後悔をしても自分が悪いと思える。
「おまんこっ……ああいいっあんああっ……ああんっああっいいっきもちいいっああん……ああん……いいっあんっ」
峻は自己嫌悪に陥るなら、相手の機嫌を取るよりも自分の無様さで落ち込みたかった。
「っああ……!もう、だめ……っ、く……うああっいっ、いく……!いっちゃ……うあっ!あっ、あぁ――……っ!!」
峻は嬌声を上げて身体を痙攣させて絶頂をした。
「でるっ……ぐっ」
真中も峻の中で射精をし、奥まで突き入れてからさらにもう一回射精をした。
そしてそのペニスが出ていくと、峻のアナルからは大量の精液が溢れて零れた。
「湊谷、お前は本当に俺専用だな。相性が良すぎる……絶対に離さないからな」
真中はそう言うと、峻を部屋の中に連れて行き、ベッドに押し倒してまたセックスを始めた。
今度は峻も嫌がりはせずに受け入れ、真中とのセックスを楽しんだ。
「きもち……いいっああんっ……ああんっいいっいいっああんっきもちっいいっああんっんあっああんっああっああんっ……あっあっああっ……あん……あんああっ……あんきもちいいっ……あんああっ」
「ああ、湊谷、お前、可愛いな……本当に淫乱で淫らで、薄情で……お前は俺に似合うよ」
真中はそう言い峻を犯すのをやめない。
何時間経っても真中の性欲も止まらず、峻もそれを受け入れ続けた。
「んあっ、ああぁっ……はっ、はっん゛っ……ん゛ああっうあぁっ…ん゛あっ、あっあっあああぁぁっんはっあ゛ああっ……ああっあ゛あっああああっ……あっんっあ゛あっ……んあっあ゛あっ……ああんっ」
玄関ではスマホが鳴っていた。
峻のスマホだけではなく、真中のスマホも鳴っていたが、阿達が直接マンションまできたのかは分からない。
フロントには誤魔化しが聞くだろうし、こうなっている以上、真中が阿達と連絡を取りたがる理由がなかった。
「ん゛ああっ、あっあんっあんっらめぇっ……おま○こっ、すごい、おちんぽっ……んっあっあっひあっ……ああんっ……らめっ……ああんっ……いいっ……いいっああっそこっあんっああっ」
「ああ、湊谷……お前を犯してよかった……お前は素晴らしい……」
真中が満足したように射精をすると、それに合わせて峻も絶頂をした。
求め合うがままに獣のようなセックスを一日中繰り返し、峻はもう過去の自分には戻れないことを知った。
けれどその過去は、萎縮した自分との決別であり、奴隷からの解放でもあった。
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