Blueシリーズ
innocent indigo blue
3
玻璃が雨宮のところにやってきて、簡単に一年が過ぎた。
穏やかな日常は、玻璃にとって何もかもが今までと違った。
養子に出た先では、必ず両親が揃っていた。揃っていなかった最後も母親という存在が常に付きまとった。養護施設でもその存在は常に感じた。
けれど、母親という絶対的な存在から生まれた瞬間に捨てられた玻璃にとって、よい印象はずっとなかった。何処にいたとしてもその存在が玻璃を守ることはなかった。
愛していると口でいいながら、それ以上の愛情を母親より得始めると、彼女たちの態度は変貌し、汚いモノを見るように変わっていき、憎しみのあまり呪いを吐き始める。
ただ、愛情を多く貰ったというだけでだ。
そのたびに玻璃には理解できない仕打ちが待っていた。
玻璃はそれがどうしても理解できず、どんどんマイナスのイメージしか生まれなかった。そうして最後は奪い合う者同士となっていた。
そんな奇妙な争いは、雨宮のところにきてからはない。
初めて母親という存在から離れたことで、玻璃は気付いた。
玻璃の精神を不安定にさせていた原因が母親という存在だったのだということに。
雨宮との生活には、母親も父親も存在しない。
家族ですらない。ただ他人同士が生活に不愉快がないように、お互いに気を遣って暮らしているだけだ。
けれど雨宮は、甘やかしはしてくれたが、それ以上に厳しかった。
まず、玻璃のことは抱かないと言った通り、本当に抱いてはくれなかった。
ただ興味はないわけではないようで、一年前に言った通りに好みには仕立てたいらしく、玻璃の身体のあらゆる場所を彼の好みに反応するように調教された。
無理はしないというように、身体の負担になるようなことを極力避けて、せいぜい乳首を弄ってしまうか、ペニスを扱くくらいだ。
そんな単純なことなのに、玻璃はそれまでのセックスよりも満足していた。
恐怖を感じて覚えたセックスだったからか、それとも常に犯されるだけであったせいか、愛撫に酷く弱いことが分かった。
玻璃の全てを知っているかのように扱う雨宮であるが、本当に彼が何を知っているのか、それは玻璃にも分からない。
雨宮という人間がどういう人なのかは、おおよそであるが把握はしているつもりだ。
まず、雨宮壮(そう)という人は、クラブ経営をしている。
午後六時から午前四時まで、住居下にあるクラブの二階にある事務所で待機しながら、様々な書類や仕事をしている。
普段はフロアマスターに任せてしまっているが、最終的な判断は雨宮が下す。
その雨宮であるが、雇われ経営者である。
本経営はライブハウス経営で有名な会社からの出向だ。
その前は、ホストクラブでナンバーワンホストであった。ホスト時代の写真はネットで見たことがあるが、未だに雨宮が稼ぎ出した総額を超えられるようなホストは存在しないという。
彼が引退をする時は、街全体がお祭り騒ぎになってしまい、相乗効果で周辺の店までもが繁盛したという伝説を持っている。
引退をしてから二年経っているが、未だに雨宮の伝説はそこかしこで聞ける。
たとえば、ドンペリを他の店からまで取り寄せて頼ませたことや、ジェラルミンケースを二箱抱えたマダムに全額使わせたことまで、本当かどうか分からない大きな話が出回っている。
ただ客と寝ることは絶対にしない人で、その辺りが女性に人気であったらしい。誰が堕とすのかという話題もあったが、ついに雨宮は誰とも寝ていなかったという。
その理由を何となく、玻璃が聞いたところ、玻璃の身体をいじり回して雨宮が遊んでしまったので、玻璃はすぐに理解をした。
「よもやの、ゲイだったっていう。しかもネコ……」
決まった相手がおり、その相手とだけ寝ていたようだった。
けれど雨宮本人曰く。
「バイだ」
ということで、女とも寝られるけれど、ホスト時代は意味がないので寝てなかっただけのことらしい。さらにはネコではなく、リバだそうで、ネコでもタチでもどっちでもいい方でできるというから、玻璃はうらやましくて仕方なかった。
「最初はどっち?」
始まりは何だったのかを雨宮に聞いたこともあるが、雨宮はそれははぐらかし、覚えていないと言う。覚えているが言いたくないというのが理由だろうと玻璃は理解した。
玻璃もまた最初のことは雨宮には言っていない。
大人におもちゃにされてきた事実は話したけれど、最初がいつでどうしてそうなったのかという話は、する必要がない気がしたのだ。だから玻璃も話さなかったし、雨宮も興味がないのか聞かない。こうなったら、玻璃も雨宮の初めては聞いてはいけないことなのだと思った。
過ぎてく日々の中で、玻璃の捜索は大々的には行われなかった。
警察は玻璃に対して、大々的な捜索ができない理由が存在していた。
「警察に大々的に探されない? どうしてだ?」
雨宮が警察に追われることになるし、顔写真がテレビに出るかもしれないと言った時に、玻璃はそれだけはないと断言をした。
「えーっと、前の前の前くらいの養父が、僕のことをストーカーしてて、取り戻すためにって言って執拗に追いかけてきてるから」
「ストーカーに?」
「そう、だから接近禁止命令とか僕の居場所を隠匿するために、養子縁組をして遠くに行ったりとか、居場所を知られないようにっていうんで、いろいろ警察がしてる。だから、いなくなっても探す目的でも、その養父が犯人じゃないというのが確定するだろうから、警察も僕が今ここに住んでますとか、いなくなったんで探してますとは言えないんじゃないかな? 寝た子を起こすみたいな?」
玻璃がそう言うと雨宮がそれを確証付ける情報を夜には見つけてきた。
案の定、玻璃がいなくなっていることは警察も把握していて捜しているが、玻璃の言う通りに養父が乗り出してくると余計に玻璃に危険が及ぶということで公開捜査ができないのだという。
また、これだけ目立つ容貌をしている玻璃である。
もし助けを求めてきたならすぐに見つかっているはずで、警察では母親代わりの女が殺されたことを受けて、一緒に住んでいた子供である玻璃も既に殺されているのではないかという意見が多く、あまり捜索は熱心にされてはいない。
というのも、母親代わりの女はかなり周りから恨まれたり憎まれたりしていて、犯人特定がし辛い状況でもあるようで、捜査自体に特別な捜査本部は置かれず、刑事の一人二人が近所に聞き込みにきた程度らしい。
親しかった隣の男もいなくなっていて、不審な部分が多く、全員が殺されている可能性が高いだろうと言われている。
養子縁組をして一緒に暮らしていたはずの養父母は、玻璃はストーカー関係のごたごたで別の人のところにいるから、自分の身内であった殺された女性のところにいたのは玻璃じゃないと言っているらしい。
また殺された女性の玻璃への虐待も周辺地域では有名で、玻璃だけは逃げたんじゃないかと近所住民は思っているらしい。だから戻ってこないならここよりはいいところにいるはずだ、だから探してやるなとも言うらしい。
「近所への愛想だけはいいんだな」
「だってそうしておかないと、僕がうっかりで殺されちゃうんだもん」
玻璃の言う通り、何度か警察に通報もされていて、玻璃は児童相談所に連れて行かれそうになったりもしているが、大体は通報されると女たちは大人しくなってくれるので、それはそれで玻璃は有り難いと思っていた。
結論として殺された女性と暮らしていた玻璃という男の子と、その親類が養子に迎えているはずの玻璃という男の子が同一人物かどうかすら、警察では把握しきれていなかった。
こんなことがあるのかと普通は思うが、警察のやる気や解決する気がないところが玻璃という男の子の同一人物の確認すらできない理由らしい。
それはそれで雨宮や門井には好都合だった。
親権者であるはずの養父母が玻璃を探してくれるなと言っている以上、玻璃が親元に連れ戻されることもない。警察も本物の玻璃には手を出せないということなのだ。
複雑ではあるが、いなくなった売春をさせられていた子供は、色が白いという共通点だけしかない名前も玻璃という本名かどうかも分からない、写真もない子ということになる。
これでは警察も本気で捜せるわけもなかった。
「まあ、近所の人間は愛想がいい方を信じるからな。そういうもんだ」
これだけでも異常な事態なのだが、玻璃がこういうことを言っても、雨宮は大して驚いた様子も態度も見せなかった。
どういう人生を生きてきたら、殺されそうな虐待を受けている人の話を、ここまで冷静に同情すらせずに聞き流せれるのか、玻璃には一切理解できなかった。
雨宮のそういうところはまだまだ謎で、玻璃はどんどん興味を引かれていく。
だからなのか、雨宮から離れたいと思わないのだ。
玻璃は同情をされるのが好きではない。同情では現状は一切良くならなかった事実を知っているからだ。
けれどその同情で生きてこられた部分もあるから、利用してでも生きるしかなかった。今はその同情すら必要がない。
雨宮は玻璃に対して、玻璃からすれば甘いくらいの対応をする。
ご飯も作ってくれたし、風呂も一緒に入りたいという玻璃の願いは叶えられた。ベッドで一緒に寝ることはもはや当然のことになっていて、そのどれも雨宮は拒否したことはなかった。
仕事をしている時以外ならば、甘えて抱きついても邪魔にはしない。
服などは雨宮が勝手に見繕ってくれる。サイズはちょっとだけ背が伸びて、手足も伸びたりしているから、一年前の服はもう着られないくらいに成長をしている。それなのに、雨宮はサイズを一切間違えずに新しい服を買ってくる。
雨宮曰く。
「抱いてれば、サイズくらい分かる」
とのことで、玻璃のサイズなら頭の上から足先まで全部分かっているのだという。
まあ、玻璃が唯一貰っていないのは靴くらいで、外に出ないのだから履く必要がないだろうと言うことで買って貰っていない。
雨宮の自宅で過ごすだけであるけれど、玻璃はそれなりに充実していた。
まず、虐待がなく、したいことは大体できた。
ネットも専用のパソコンも買って貰って、スマートフォンも与えられた。さすがに名義は雨宮であるが、玻璃専用のものだ。
もちろん玻璃がこれで警察に助けを呼ぶことも可能で、それに関しては雨宮が平然と言う。
「したければすればいい。それでお前が楽になるならな。俺がどうなろうとどうでもいいだろうし、気にもしないもんだろう? まあ、そうなれば俺もお前も次に外に出たら命はないんだろうけど」
そう言うのだ。
どうやら、雨宮が玻璃を預かっている状況は、雨宮は誰かに頼まれて預かっているに過ぎないという感じである。玻璃にはそう見えた。
そして玻璃は思い出す。
あのクラブのVIP室に連れ込まれた後、次に正気を取り戻しかけた時に満岡以外の男、それもかなりいい身なりの男が玻璃を覗き込んでいた。
身体を触っていたけれど、あれは抱くための触り方ではなく、医者のそれによく似ていた。
そして次に目に入ったのが雨宮だった。
優しく抱き上げられた瞬間、玻璃は何故か酷く安堵したのを覚えている。
雨宮の印象があまりに強かったので、すっかり忘れていたが、一緒にいた男、名前は聞こえたところによると門井だったと思う。
その名前には聞き覚えがあって、確か宝生組直参氷上組若頭の門井秀一だろう。
満岡が氷上組の組長の息子で、若頭である門井のことを邪魔もの扱いしていたのはよく聞かされた。自分が若頭になれず、組関係から追い出されて半グレをしているのは、全て門井による陰謀だというのが満岡の主張であったけれど、玻璃はすぐに満岡では若頭になったところで、その地位を使ってやりたい放題で組はすぐに取りつぶされるだろうと思った。
案の定、半グレという立場でも組に関係がないという意識がなく、氷上組の名前を常に使っていたから、今回の出来事で親から三行半を突きつけられたのだろう。
「それも僕には関係ないし」
満岡がどうなろうと玻璃には一切関係もなく、未来も変わらないのだろうが。そうなると玻璃が監禁されるようにして暮らさなければならない理由は見つからない。
「んーんー、もしかして……そういうこと?」
ふと気付いてしまう。
満岡が氷上組の組長の息子であることは誰でも知っているだろう。けれど、そうであっても半グレの満岡の商売として繋がっているとは誰も気付いていない。
玻璃のレイプ動画なども満岡の手によって闇で販売されているが、その販売組織と氷上組が繋がっていることを警察はまだ気付いていない。
素人レイプモノが多いジャンルで顧客も多いのは満岡が自慢をしていたので知っている。売上げもそれなりにあったようで、満岡がお金に困って親を頼ったことはない。
けれど普通、そういう販売をしているとヤクザに見つかって潰されるのがオチだ。それがなく、あれだけ派手に続けられたのにはヤクザが裏で手を貸していたからという構図が容易に想像できる。
表だっては繋がってないのだけれど、裏で上手く繋がっていたとしたら、それは氷上組からすれば知られたくはない事実なのかもしれない。
満岡が言っていた。警察らしきモノに目を付けられている可能性があるから、そろそろ場所を移さないといけないとか、売上金を隠さないといけないとか、とにかく取引の関係のある情報をぺらぺらと玻璃がいるところで喋りまくっていた。
クスリで飛んでいるからと言って、話が聞けないわけじゃない。
満岡などはあまりクスリを使わないでいたから気付いていないのだけど、玻璃は慢性的に使用されていたので、途中からだんだんと効き目が切れるのが早くなっていて、正気でいられる時間が長くなっていた。
だから誰が何を話していたのかは全部理解していた。けれど知らない振りをした。
馬鹿な振りをするのも出世術の一つだ。
自分よりも劣っているものに対して、人は何故か変な余裕を持ち、簡単なことすら理解できないと思い込む。だから余計なことも喋ってくれる。
玻璃はそうした情報を常に聞いてきてしまったから、裏事情をあまりにも知り尽くしていると判断されたのかもしれない。
特に死んだであろう満岡のことを喋られると、満岡が消える事情が一切ないことが分かってしまい、殺されたことまで一気に繋がってしまう。それを警察に保護された玻璃が喋るのではないかという不安が、氷上組と門井にあるのだろう。
「喋んないんだけどなあ~」
玻璃は思わずそう呟く。
もし警察に保護されても、満岡を助けるような発言は玻璃にとってメリットは一切ない。だから余計なことを口にして余計なデメリットを生むようなことは絶対に言わないくらいの頭はあると思っている。
ならば、玻璃を殺せばそれで済む話だったはずだと玻璃は考えてから、ソファに寝転がった。
「……できないのか」
玻璃が閉じ込められたままで匿われているのは、匿いたいからではない。
殺せないから殺さないだけのことなのだ。
もし玻璃が殺されたという確証ができてしまうと、同時期に完全に消えた満岡と玻璃が同行していたことを知っている者から話が漏れてしまう。
今こそ玻璃は殺されたんではないかと疑われてはいるが、玻璃がはっきりと殺された理由がまだ分からず、さらには周辺住民は逃げたと言い張ってくれている。
だから満岡との繋がりを知っている男、隣のおじさんは警察からは逃げ切れていて、満岡とのはっきりとした繋がりは見つかっていない。
隣のおじさんが見つかって処理されてしまったら、門井にとって玻璃を殺すには十分な期間が空いた今こそ、片付けるのにはいい時期なのかもしれない。
これだけ間が空いていれば、玻璃を殺しても関係はないと考えられる。
けれど、雨宮が二年と言った。
どういう基準で雨宮が二年と呟いたのか分からなかったが、玻璃にはやっと意味のある期間だったのだと気付いた。
それが玻璃が生きていられる時間。
状況が一変しない限り、玻璃はあと一年でヤクザに消されるのだ。
それが分かると玻璃は急に死にたくなくなった。
「やだ……絶対やだ」
玻璃はそう思うと、パソコンに向かった。
インターネットはいつも持たされていたスマートフォンを使って、セックスで寝た相手から教えて貰った秘密のサイトまで入り込めていた。
会員制のクラブ、様々なアングラの情報が飛び交っている空間は、身元がはっきりと割れている者しか入れない。
玻璃はその創設者と知り合いになっていて、特別に見ることを許されるアカウントを作って貰っていた。
それを使って情報を収集する。
ヤクザの項目などでは、DVD販売のスレッドまで読んだ。
【最近、玻璃のDVD出なくなったな?】
【あいつ、親が殺されたらしいから、逃げたんじゃねえかって言われてるよ】
【ええー残念、ぶっ飛んでる様がよかったのにな。あの容姿もよかったし、天使を陵辱してる感じがして】
【分かる。一度でいいからやってみたかったな】
【まあ、でも育ってきてたし、ジャンル変わるだろうから、もう戻ってはこないと思うよ】
玻璃はそれを読んでふと思う。
どうやら満岡のDVD販売の組織は門井によって統制されているのか、玻璃の痴態を収めたDVDだけ販売を止めたようだった。
ネット上に出回ることもあったけれど、即座に消され、誰かが常に上げてもすぐ消されている。
そうしているうちに玻璃の動画すらも滅多に見ないくらいになった。
どうして顔すら移っていないはずのものすらも玻璃のものだと分かるかというと、玻璃の背中の腰辺りには、天使の羽の入れ墨があるからだ。
羽を広げた状態の一対の翼。ただそれだけなのは途中で掘るのが止まってしまったからだ。
身体的特徴としてこの刺青は、この年でそうそうある物ではない。
真っ白な身体に黒で掘られた天使の羽は、どうしたって目立つ。
それは養父によって掘られたもので、玻璃は気を失っている間に勝手に掘られたものだ。
男たちはその羽が見えるように玻璃を犯すのが好きで、玻璃の顔はそれほど見ない。それはそれで玻璃も男たちの顔を覚えないで済んでいたから助かったけれど、気に入ってはいなかった。
でも雨宮がそれを触って言うのだ。
「これを含めてお前だろう。俺はこれがあるお前しか知らないし、それ以上でもそれ以下でもない」
雨宮と出会った時には、玻璃はもう玻璃として育ってしまっていた。
雨宮はそれでも玻璃でいいと言ってくれて、玻璃を受け入れてくれる。
たとえ、殺されるまでの期間であっても雨宮のなけなしの愛情がないわけではないことは、一緒に生活をしてれば分かる。
だから、玻璃は雨宮と離れるのは嫌だった。
あんなに寂しい人を置いていくなんて、そんなこと絶対にできないことだった。
ただ雨宮に触れられるだけ、玻璃はその時の幸福感はきっと一生誰からも得られないだろうと思うほどだ。
「はっあっ! あっあっあっ、あ、あ、あっ!」
雨宮が触れるだけで、玻璃の身体はいつでも快楽を得られた。
「ひぁあ……っあぁあっ! はひ……っひぁあぁっ! んゃあぁっ!」
でも雨宮が触るのは乳首とペニスだけ。それ以外を触ることはないから、玻璃は自分でアナルを弄る羽目になる。
それを咎められることはなかったので、玻璃はどんどんいやらしく育っていった。
「あぁっ! あぁっ! あぁ、やぁっ! らめ、あぁっ……!」
「駄目なことはないだろう……」
「ああっいい……っ、ぁ、あひぃ……っ! いっ、ぃんっ……! んはぁ……っ!」
「そうだ、気持ちいいことは受け入れろ……いい子だ、そのまま」
「はぁっ、はぁあんっ! 、ぁ、は、あっあっやっ、だめ……っ、も、あ、ああっあぁああーっ!!」
「二回目もそのまま絶頂してみせろ」
「あっ! あぁん……っ! っあ、あぁああっ! あああっ! はぁっ、はぁっ、は、ぁあん……っ!」
連続して絶頂をさせられるのは、雨宮のところにきてから初めてされることだ。
玻璃は最初こそ戸惑ったが、慣れてくるとそれが雨宮がしたいことなのだと思って受け入れた。実際気持ちが良くて、頭が真っ白で何も考えなくていい時間が幸せを感じるのだ。
「あぁああっ! あっあ、はふっ……ん、はぁあんん! んあ……っ、ああ……っら、めぇ……っ!」
乳首をぎゅっと絞るようにされ、玻璃はひたすら感じた。
「ひゃああっ! らめ……っやめ、おかひ、おかひくなるぅあああっ……!」
あっという間に三回目も絶頂させられて、ペニスから精液を吐き出していく。最近は尿すら漏らすこともあり、潮を吹くことも覚えた。
「……っあ、あぅ……あ……っあっ、も、……とぉ……っ」
もっと先まで雨宮に犯されたいと願うと、雨宮はそれに付き合ってくれるが、それでも触るところは乳首とペニスだけだった。
それが玻璃には不満で、でも幸福なことだった。
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