innocent indigo blue-06

玻璃がその日も事務所に顔を出すと、そこには門井秀一が来ていた。
「呼び出すまでもないか」
 門井はそう言うと、雨宮に言った。
「そろそろいい時期だ。処理はこっちでする」
「…………」
 雨宮は返事はしなかった。
 駄目だともいいとも言わない。
 これが決定事項で、雨宮の力ではどうにもできないことなのだと玻璃は気付いた。
 ああ、殺されるときがきたのだ。すぐに分かった。
 門井の部下が玻璃の腕を掴んで連れて事務所を出ようとする。
 しかしドアが外から開いた。
「雨宮、……っと客? ってか玻璃?」
 やってきたのは緒方だった。
「何して……?」
「緒方さん……」
 普段は予定がいないと来ない人だったが、夜の訪問は珍しいくらいだった。
 玻璃を見た後、玻璃が連れ出されることに緒方は気付いて、部下の後ろを見る。するとそこに門井がいることに気付いた。
 もちろんそれで察する。
「門井、うちのもん、勝手に持ち出すのは感心しない」
 すうっと緒方の表情が真面目になって、門井を睨み付けるように見た。
「お前には関係ない、こっちの問題だ」
 門井がそう言うのだが、それに緒方が言う。
「うちのもんだって俺が言っている。わかんない?」
「てめえに関係は一切ないだろうが。邪魔もしてない」
 緒方と門井が睨み合い、一歩も譲らない。
 どっちも玻璃を自分の領分だと言い張ってしまい、玻璃はハッとする。
「……僕、死にたくないよ……」
殺されるために付いていく気はないと玻璃が言うと、緒方がそれだけで理解したように言い始めた。
「この子はお前のことを売ったりしないよ。もちろん、雨宮と一緒にいる間はだけど。喋る必要はないしね。ケツの穴が小さいな門井。子供の一言にビクついて笑える」
 緒方の言葉に門井は眉を歪ませる。
「雨宮、お前。緒方を巻き込んだな?」
 緒方がこう出ることは予想だにしていなかった門井にとって、緒方のこういうところが面倒くさいことだけは知っているだけに、雨宮の策を知って怒りを見せる。
「たまたまここで会っただけですよ。まあ、緒方さんと玻璃は一緒に食事したりしていたようですが、そこまで仲良くなるように私が仕向けることはできませんけど?」
 そう雨宮が言うと、門井は舌打ちをした。
 玻璃は緒方と会ったあと、なるべく緒方と一緒になるように事務所に通った。その時に食事をしたり、喋ったりと仲良くはなっていた。時には緒方の恋愛相談にも乗ったりと、雨宮が思う以上に玻璃は緒方に懐いていた。
 それは雨宮が出会いを仕組んだとしても結果は緒方と玻璃が選んだ未来だった。
「満岡だっけ? ヘマした組長の愚息。アレの後始末にお前が大変なのは理解するが、子供に手を掛けたら、お前、終わるぞ?」
 緒方がそう言い出して、門井は緒方を見た。
「どういう意味だ」
「調べたに決まってるじゃん。お前が絡んでるって言うから、丁寧に調べてやったよ。お前、組長の他の息子にも随分恨まれてるじゃん。お前がいると組長になれないって思い込んで、若頭の地位を開けるために、父親を唆して、お前に子供を殺らせようとしてるってこと。お前、これで填められるよ。子供なんて殺したらそれこそ組のなんちゃら下らない戒律に引っかかったとかでお前は破門、で、それをそっちの部下だっけ、寝返っているやつ。それが報告しちゃうわけ」
 そう言われて緒方が玻璃の腕を抱えている男の一人を見て言った。
「村居郁也くん、前金五百万は美味しかったですか? まあ、パチンコに消えちゃったみたいだけど?」
 そう言った瞬間、村居は玻璃の腕を振り払って逃げようとした。
 しかしそれを雨宮が素早く取り押さえた。
「……部下の裏切りにも気付いてないのは、さすがにマズイですよ、門井さん。玻璃のことよりも身辺、ちゃんとした方が身のためのようですよ。まさか組から裏切られているとは、私も予想はしてなかったですけど」
 雨宮がそう言うと、緒方が舌打ちをしながら雨宮に言った。
「雨宮、これは借りだぞ」
「分かってます」
「ということで、門井、どうする? このまま組長の指示を実行するか? それとも俺に協力して息子どもを排除するか? どっちがいい?」
 他の選択肢はないと、緒方が迫る。
 それに門井は言葉を失った。
 急に自分の身の危険が増した上に、組から裏切られていると知ったばかりだ。
 そこで雨宮が言う。
「門井さん、あなたがあの時すぐに玻璃を殺さなかったから、こうなっている。更に満岡の仕事を満岡の弟たちに任せてしまった。組長の弱みを握りながら、満岡をすぐに殺ってしまった」
「…………」
「つまり、あなたの甘さが招いたことなんですよ。満岡はすぐに殺さず飼い殺しにしておくべきでしたね」
門井の失策がこの事態を招いたのだと雨宮が言う。
「お前、分かってて……」
「玻璃を引き取ったかってことですか? まさか、そこまで千里眼ではないので」
 雨宮はそう言いながら、逃げだそうとした門井の部下をベルトで後ろ手に縛り上げてしまった。
「あ、あの~」
 放っておかれてしまって、蛇の睨み合い状態になっているところから玻璃が口を挟んだ。
「玻璃、口を挟むんじゃない」
 雨宮が止めるも、玻璃は首を振って言った。
「その話、止めるわけじゃないんだけど……その裏DVD販売の人たち、さっき強制捜査で逮捕されたって、ニュースが……」
 玻璃がそう言って指を指した先では、夜のニュースがやっている。
【先ほど、警視庁は猥褻なDVDを違法販売をしている現場を強制捜査をし、販売元締めである満岡卓也、直也、両容疑者を逮捕しました。昨今出回っている猥褻なDVDを警視庁が前より捜査しており、本日昼に強制捜査、中にいた数人を逮捕、DVD一万枚を押収しました……】
 アナウンサーがそのニュースを二回目を読み上げていて、そこにいた三人はテレビを見て声を上げた。
「「「な!!!」」」
「ね、これ、その息子たちだよね?」
 玻璃がそう言うので、雨宮が先に驚きから復活して言った。
「そうだな、どうする門井さん。これで邪魔な方は自滅してくれたようだけど、組としてはそれこそ玻璃に関わっている暇も時間もなくなりましたね」
ただでさえ満岡のことで警察が嗅ぎ回っている中、組の息子がその違法行為を引き継いでいたなんてことになれば、組は今頃上を下への大騒ぎだ。
 その瞬間、門井の携帯が鳴っている。
「……は。先ほど知りました。こちらには繋がりませんが、サツの調書はくるかと。はい、……こちらは問題はありません……はい、戻ります」
 携帯で簡単に話し合って、門井は電話を切った。
「……雨宮、その男、少し預かってくれ。すぐ引き取りに戻ってくる」
「いいですよ、玻璃に手を出さないと約束してくださるなら」
「……それでいい」
「じゃ、お預かりしておきます」
 そう雨宮は言うと男を隣の部屋に監禁した。
 普段は物置であるが、最近掃除をして中は空になっている。
 門井は緒方を睨み付けると言った。
「お前じゃないだろうな」
「俺はまだ、何もやっちゃいないよ。まだね」
 緒方がそう言うと、門井は何も言わずに去っていった。
 とりあえず、ここではそれほど大きな問題にはならずに、玻璃の処遇は宙に浮いた形になった。
「これがお前の望んだ未来か? 雨宮? その手を取るのがお前の未来か?」
 緒方がそう言うので雨宮は頷いて言った。
「いい加減、観念しようかと」
 その落ち着いた雨宮の顔に緒方は、溜め息を吐いてからテレビを見た。
 振り返りニュースでまた満岡兄弟の犯罪が読み上げられている。きっとこの報道は今日のこの時間だけ報道されて、あとは誰も結末を気にもしないまま消えていくニュースだろう。
「本当、運が良いな門井さん、やっと潰せるかと思ったんだけど……弱みを握ったら、ああいう人、律儀に従ってくれるでしょ? 一石二鳥も狙ったんだけどな」
 緒方がそう言ったので玻璃がギョッとする。
「今日は玻璃に免じて、許してやるけど、俺を巻き込むなら、最初にそう言ってくれれば喜んで協力したのにな」
「すみません。賭けだったので」
「俺が来て良かったね。相手が門井じゃなかったら、見て似ぬ振りしたけどね」
 緒方はそう言うと、用事はないとさっさと帰っていった。
 それを見送ってから、雨宮は再度門井が戻ってくるまで待ち、夜明け前に戻ってきた門井が部下を連れて去っていくのを確認してから、玻璃を連れて自宅に戻った。


部屋に入ると、珍しく雨宮が積極的だった。
「んっ、ふっんっ……ふぁ、んんぅ……」
キスをしてお互いに唇を合わせて、玻璃の服は雨宮が脱がしていく。
「はぁん……ん、ん……んはぁ……っ、あぁんっ」
 乳首を指で弄りながら、雨宮が壁に玻璃を押しつけてから乳首を吸い始める。
「あぁっ……ちくびっ、あんっあっ、あっ、はぁんっ……ひゃっ、あぁっああっ……あいいっ! あっあんっ……いいぁんっ、はぁっ……ああんっ」
乳首を吸い上げながら、雨宮は玻璃のペニスを扱き始め、玻璃は身体を弓反りに反らしながら、雨宮から与えられる快楽を全て受けた。
「はぁっ……、あっ……あぁん……、やらぁ……は、ぁ……ああんぁ……あぁっあぁっ、ああんっあっあっあんっあぁんっ!はぁっ……ひぁあんっ……ちくびぃ……らめぇっ……ぁんっ、あぁあああん……」
 雨宮は玻璃の乳首を吸い上げながら、ペニスを扱き、片方の手は玻璃のアナルに入っているプラグを一気に引き抜いた。
「こんなものを入れて、人前に出てたとは。どこまでいやらしく育ったんだ?」
「だってっ……壮さんといつもしたいっのっはぁんっ……あっあっあひぃっ! あっあぁっ、あひぃっ……、らめっ、あーっああっ……、あぁっ、ちくびっ、はぁっ、はぁっ……おちんぽっちょうらいっあっああっ……あっぁんっ」
「望み通りにしてやるから、しっかりしがみつけよ」
 そう言うと、雨宮のペニスが玻璃のアナルに挿入り込んでくる。
 それは凶悪なほど勃起していて、玻璃はそれを受け入れるだけでドライでイッてしまう。
「あーっ……はっあぁっ、あっああぁっあひぃっ! あんっ……あっあっあああぁぅっあっやっ! あぁーっ……らめぇっ、んっはぁっぁああっ」
「……挿入てすぐイクとか、玻璃、お前本当にエロい身体になったな」
「もう、壮さんが、したんじゃんっああっちくびっそこばっかぁっ! ちくびらめぇっ……あっああぁっあんっあんっ! いっちゃうからぁっおちんぽっあひいぃっ!」
「ゆっくりでも、気持ちが良いんだろう?」
「らめぇっはあああぁんっ! やらぁっいっちゃっ、いっちゃうぅっ! んんーっ、あっ、あんっ、ぁあああんっ……!」
「ほら、イッた。中が凄いな……しっかり感じてろ、玻璃」
 そう言うと、雨宮は玻璃を抱え上げて、挿入したままで歩き出す。
「やっ、ぁっそんっ……はぁっ、ああんっ! んっあぅっ……やっあぁっあぁっ、らめっ、んんっ、ひぁんっ……! あっ……あぁっあっ……お、おちんぽっでっ、おま○こぐりぐりって、やっ、はぁんっ……」
「ベッドまで、何回イクかな? しっかり捕まってろよ、ほらほら」
「あっ、やらぁっ……んっ、あっふぅっやっ……、そこは、やらぁ、んっ、はぁっ……」
玻璃のアナルの奥を抉るようにして何度も雨宮が突き上げて、パンパンと音を立てながらもゆっくりと玻璃を抱えたままで歩いている。
「あぁんっ! あっ……はぁっ、はぁっ……あぁぅっ! やっ、あんっあんっあぁんっ」
玻璃はベッドまでの間に三回は簡単に絶頂をさせられ、そのたびに雨宮にキスを強請った。
「んふっんんっ……ぁあっ、あっふぅっ、あっあっ……ああーっ! ああっあっ! あっはぁっ……んぁっ……はぁっはぁっ……あっぁあっ、んっひゃぁっ……」
ベッドに付いた時は、玻璃はもう快楽を味わいすぎて蕩けた顔をしていた。
 玻璃は自ら腰を振り、雨宮が動かなくても雨宮のペニスを味わうように雨宮を押し倒して騎乗位になり、その上で腰を振って乱れた。
「あぁあっ……ぁっ、おっきいっおちんぽがぁっ……おま○こ、ごりごり擦ってっはあぁっ……んっあぅっ、きもちっ、いいっ……!」
「いやらしく腰を振るのは、なかなかいいな。玻璃、そのまま自分で腰を振って淫らに達してみろ」
「やぁっ……おちんぽいいっ……あっ、あぁんっ、あんあんあぁんっ! あぁあんっ! ちくびぃっ……またっいっちゃうっ……んんっ、やあぁっ!」
「中に出してやるからな……」
「ああっ精液中出しっあーっ! いくっ、いっちゃうぅっ! はぁあんっ、あっあんっああぁー! やぁっ! もうっやらぁあああぁんっ!」
玻璃が腰を振って達したのに合わせて、雨宮も玻璃の中に精液を吐き出した。
 それは強く中に叩き付けるものだったが、逆流して中から溢れている。
「あぁあん……はぁっ、はぁっん……ぁ、んっ……ぁっ……あ、ん……ひぁっ! んっ、ぁあんっ」
「さて、そろそろ本気で構って貰おうか」
玻璃の呼吸が落ち着いたのを見て、雨宮は玻璃をベッドに押し倒し、足をしっかりと広げてのし掛かるようにして腰を振った。
「あぁっあっ、んぅっ……、や、あぁっあーっ……ひぅっ、うっ、ぁあんっんっんっ……はぁっぁ、あぅんっすご、いっ……ひゃぁっあっはぁっ、あぅんっ!」
 中で吐き出した精液を掻き出すようにペニスを動かし、激しく腰を振る雨宮に、玻璃は翻弄されて快楽を味わいながら、嬌声を上げ続ける。
「はぁあああっ……ふぅっ、うっ、あぁああぁんっ……やぁああっ! あっいいぃっひぅっ、あひぃっ、あぁんっ! あぅっあっあんっおちんぽっいいっ、んっ、ひああぁっいいよぉっ」
内壁をペニスでこじ開けられて擦り付けられる。ただそれだけの行為がどうしてここまで気持ちが良いのか玻璃には分からないけれど、雨宮がくれるものなら全てを味わい尽くしたいのが今の玻璃だった。
「やああぁーっ、んっ、いいぃっ、もっおま○こで、いっちゃうっ、いくっ! あっあぁあんっ!」
雨宮に何度も絶頂をさせられて、ドライで達しながら、射精をするときは潮まで吹いてもセックスは終わらない。
「はぁっはぁっ……ぁ、あぁああん……やっ!? んっああぁあっあひぃっ! あっあんっ、あぁああ……」
「玻璃……もっと淫らに腰振って……そう……もっともっといやらしく」
「あああぁーっ、やぁっ、ひっ、ふぁっ、あんっあんっ、ぁんっ! やぁんっ、いぃっはぁっ、あっふぅっあんっ、んーっ」
「またイク? 中が締め付けが凄くなってきた」
「ふっん、あっああっ、また、いっちゃう、んっはぁんっひぁああっ!あーっ、いくっ、いっ、んっあっああああぁんっ!」
「玻璃、中にまた出す? 精液いる?」
「あっひあぁっもっ、やらぁっふぁあっ、おま○こっ、せいえきっ、んっぁ、なかにっ、いっぱいらしてぇっあっあんっふぁああんっ!」
 玻璃が強請ると雨宮はたっぷりと玻璃の中で精液を吐き出している。
 それがあまりにたくさん出ているので、アナルからあふれ出て、尻を垂れていっていっている。
「……ふぅ……すごいな、絞り尽くすように中で蠢いてる……いい具合に育ってくれたな、玻璃」
 それを見るために雨宮はペニスを玻璃のアナルから抜き、ゴポゴポと精液が出ているのを眺めている。そんな雨宮に玻璃は自分で足を抱え上げて尻を広げてから言った。
「ぁんっ、あぁ、はぁっ、あふっ……もっとっ……壮さんのおちんぽの精液、僕のおま○こにおちんぽ精液、ほしいっ……!」
「いやらしくおねだりできたな。もう一回出してやるからな」
 そう言うと雨宮が一気に玻璃の中にペニスを突き立てた。さっきまで届いていなかったところまで挿入ったペニスで奥を抉り突き上げた。
「あああっ! あひっあっあっあ゛っあ゛ああっひああっあっおちんぽで、おま○こぐりぐりされてっああっきもちいっあんっあんっあっあんっ」
「玻璃……可愛いな……本当に」
 雨宮は嬌声を上げて喘ぐ玻璃を満足するまで抱きつくした。
 その激しさに玻璃は振り回されるも、いつでもそれは玻璃の心を雨宮で満たしていく行為で、それが嬉しくて仕方なかった。
毎回絶対に忘れない。
 そう思いながら玻璃は雨宮に抱かれていた。
 雨宮もそう思って、後悔しないように玻璃を抱いていた。

 でも、二人はまだ愛を信じてはいなかった。